アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

殺しておくべきだった。



とうとうと言うか。
サクラをおかずにすることは自分の中で一番の禁忌を犯した気分だ。
でもだからこそ。
気が付いたことがある。

サクラが俺の家族になることを求めてたから…。
サクラが命の恩人だから…。
俺はそれを達成しようとしていたのではない…。
俺がそうなることをずっと求めてたのだと。
俺はもう今すぐにでもサクラと家族になりたいのだ。
そこまで狂気が来てるのだ。

俺は現在、13歳だ。
里がサクラとの婚姻を許そうはずもない。
里では恋愛は18歳からだ。
さらに言えば。
親なしで進めるには20歳を超えてくる。
それまで俺はサクラの隣にいて待てないだろう。

すると里の法律が邪魔になってくる。
俺は里を潰したい。
思考回路がそこまで来ている。
相当だ。
俺は右か左しかない人間だ。
待つのは嫌いだ。

俺はサクラで抜いた日から…。
夜は…無人島で法のない世界で…。
何のしがらみもなく…サクラと子づくりして…
家族になる妄想ばかりしてるのが証拠だ。

それこそが…俺の理想とする世界だと気が付いた。

今、サクラを捨ててきたことだけを猛烈に後悔してる。
だが俺があの里にいれば里崩しを今すぐにでも決行しただろう。
サクラがここに来れば…可憐なサクラの貞操が危ない。

それでもあの兄の伝言を含んだ悪夢.。

「俺を復讐しに来い」

と言う夢のお告げは…最近も頻繁に見る。
俺は里に戻りたいが…どうしても宿命には逆らえないようだ。
とうとう里抜けして犯罪者への転落をしてしまった。
こうなると…。
成人前にサクラの両親から同意を頂いて判を押してもらうのが…。
更に困難になってくるだろう。
そんなことばかり考えてる。

他の女に目を向けれるかと一瞬、希望を湧かせたが…。
ざっと見たが…この大蛇丸傘下の女どもはレベルが低い。
容姿のだ。
俺は相当面食いらしい…。

あの里で一番だったのは誰が見てもサクラだった。
どれほどの男共に積極的に声掛けされていたのか数えきれない。
モーション掛ける人間だけでもあれだけいたから…。
俺のように陰ながら慕ってる人間も合わせれば相当なのだろう。
サクラは容姿はさることながら…香りが良いのだ。
フェロモンがある。
それは隣に座らなければわからない。
汗から女の色香を発してる。
俺はいつも修行中は…眩暈に襲われてた…。
あと仕草が…たまらん…。
声も好みだ…。

ここで妥協してするより。
寝る前に猛烈にサクラでした方が断然良い。

俺はサクラが…。
俺へ頻繁に正面からボディータッチされていたことを…。
思い出してる。

ここの傘下の女どもも俺を見ればしてくる。

それは俺のこの血が珍しいから…。
大蛇丸が…。
どうも写輪眼の血筋を引く子供を増殖させたいから…。
その魂胆も含むらしいが…。

俺に正面から来るやつは大抵、夜…伽を誘ってくる。
俺は全力で断って逃げてるが。

俺の勘違いではなく…。
あの第七班の頃、サクラに俺は肉体関係を誘われていたのだろうか?…。
俺はそれを…しなかったことを後悔してる…。
今更、聞けるはずもない。
お前は旺盛で…したかったのかとは…。
現在、サクラが俺以外の男に性的な関係を迫ってはないか…と。
そんなことばかり不安に感じてる…。
本音は里に帰りたいが。

俺はあそこにいても。
サクラに近寄る人間すべてを殺すだけだ。
その域まで到達してる。
サクラでしたのが悪かった。
里への嫉妬がそこまで来た。
もう…帰ろうにも帰れない。
俺はここで強くならなければならないようだ。
里を壊し、俺の住みやすい世界に変えるためにもだ。

その中間点として復讐討伐がある…。

だいたい、人間、能力を求める動機など不純なものだ。
昼間は一族復讐のためだと建前のために俺は生きよう…。
俺の心は荒みつつあるようだ…。

やはりあの場所から去って正解だった。
以前なら、サクラの心を考えず強行手段を計画することはなかった。
そこまで来ている。

俺はここで敵をバサバサ切り捨てよう。
サクラから

「サスケくん、強い。
すごい」

と言う崇拝の目線を取り戻すためにも。
ここの女共は容姿レベルが劣悪だ。

俺は夜の寝台でだけ本音で生きてみようと思う。
それ以外はここでは建前で通そう…。

サクラからの情報が入ってくれば俺は喜びと嫉妬の狭間を彷徨う。
今、昔以上にナルトが憎い。

俺はだんだん、アイツを終末の谷で止めを刺さなかったことを後悔し始めてる。

あの時は兄の言葉「万華鏡」の開眼のためだけに親しいものを殺すのは…。
俺の意に反するから…兄には反抗する気だった。
俺は兄が望む方法以外で力を手に入れる気だ。

だがしかし…。
毎日、サクラへの恋心を否定し続けてるせいで…。
神聖なるサクラでだけは…ぬかなかったせいで。
そのことに気が付かなかった。

俺にとっての最大の恋敵は…どうも…ナルトのようだ…。

サクラは一度もナルトの容姿を貶してなかったのが証拠だ。
それからサクラは強い男に弱い。
殺すべきだった。
俺は危険因子を潰さなかったことを猛烈に後悔してる。

ナルトは…サクラで夜妄想したことがあったのか?
とか…。
ナルトが…サクラで色気の術をかけたり…。
俺から争奪戦もかねて…サクラにベタベタ触りまくってたこと全てが…。
今頃になって俺の逆鱗に触れてる。

俺はアイツが憎くてたまらない。

どうしてサクラの隣にいるのが…。
俺じゃなくて…ナルトなのか…。

この世界を呪っている。

しかし…。
俺はせねばならないことがあるらしい…。
暗示を掛けられてるかのように…一族虐殺の日の夢。
兄からの

「俺に復讐へ来い」

と言うメッセージは続く。

悔しい。

絶対、強くなる。

俺はあの里で「ドベで家族がいなくて躾がなってない」男になる訳にはいかん…。
誰もがひれ伏す絶対的強さを手に入れてサクラの前で披露をする。
早くしたい。
二度と無様な失態は見せん。
サクラにボコ殴りされる未来は消す。
サクラから体を引っ付かれて甘い声で、求められるのは俺だ。
その役を譲る訳にも…いかん。

サクラは俺の女だから…。

以前は…譲れたのに…。
もう俺は…無理だ…。

俺はアイツを一生許さない…。
ナルトだ…。

サクラへ強姦した程度で弱けりゃ、強いものに奪われる。
一時的だ。
弱肉強食は世の常だ。
パワーさえあればこの忍者社会、大抵の物事は手に入る。
それぐらいの信念で世界一強大になってみせよう。

里に帰ったら今すぐにでもサクラは組み敷きたい。
だから、帰らない、会わない。

だが…非常に…恋しい…。
お前はいつも綺麗だ。
今頃、どんどん美しくなってるだろう…。









うちはさすけの苦い青春日記



目次


全ては己の器を図るため道化師になる























































































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