アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

大蛇丸視 点。




『うう…。

サクラ…大好きだ。
ナルト…は…殺す』

ここは大蛇丸アジト。

深夜ごろ。

いつものように香燐がサスケを押し倒そうと扉をノックすると。
いつも通り、結界が張られているので侵入出来ない。
『サスケぇ。ココ開けろぉ、
返事しろーォ』

ーードンドンドン。
香燐は扉を揺さぶる。

そのこと自体は香燐には慣れっこだが。
いつも通り、サスケのうめく声がする。

恐らく抜いてるのだろう…。

『そっとしてあげなさい…』
香燐の背後に大蛇丸が歩み寄る。

『大蛇丸様…』
『誰にでも秘密の一つや二つはあるものよ…』
『ウチにサスケェ、救えねぇかな…↓』

そこへ水月も夜の訓練が終わったのか…。
通りすぎる。

『あぁ。ほっとけよ、香燐…』
水月は遠い目で素通りする。

『サスケくんもねぇ。
里にいるころは…。
夜、訪れてくれる人が誰もいなくて…。
どうもあの瞬間だけ弱音吐いちゃうみたいねぇ…。
さあ、寝ましょう…』
『大蛇丸様…。
ウチ、サスケェに中忍試験の頃、熊に襲われて…。
サスケェに命助けられてからは…。
ウチ、サスケェ好きなん…。
ウチ、サスケェ、助けたい☆』
『そうねぇ…。
貴方にサスケくんが落ちてくれたら…。
私としてもアナタたちの子を…。
私が後々に憑依するための器としてつかえるから…。
嬉しいんだけどね…』
『大蛇丸様。
ウチに協力してくれるぅ?』
『私は寝るわ…。
サスケくんの意思も尊重しないとねぇ…』
大蛇丸はサスケの扉の前から去った。

『サスケェ!
ここ、開けろぉ☆
ウチとエッチしろぉ↓』

相変わらず…。
香燐は扉を叩いてるが、サスケのあの声だけが…。
続いてる。


大蛇丸は切なさそうな眼差しで…。
自分の部屋へ撤退した。



【大蛇丸視点】


サスケくんが強くなるのは私には分かる。
あの子にはその才能がある…。

昔、私の手下を里に送り、サスケくんと闘わせた時の調査内容で、サスケくんの弱点はよく知ってる。

サスケくんは…。
サクラと言う娘の抱擁で私があげた呪印から一時解放された。
そう、報告書に記されてる。

記されてなくても、毎夜、あれだから…。
すぐに…分かってしまうけどねぇ。

私はアナタのことについてイタチから殺さないように頼まれてるの。
私はイタチには勝てないの、強いからねぇ。
アナタは兄が一族の仇だと信じて疑わないようだけど…。

私は真相も知ってるわ。
そして、イタチから聞かされたから…。
アナタ達一族の血塗られた歴史もね。

アナタ達は六道仙人から続く由緒ある家系で…。
アナタの一族のなかで稀に発現する…その写輪眼は、強い何かを求める力からパワーを増して力が強くなるの。

だからこそ、アナタの兄、イタチも4〜5歳で戦争により友人を大勢なくし、開眼したの。
そして、アナタの兄、イタチは…。
里に命令され一族を処刑し、現在、貴方に恨まれてる。
しかもイタチは病弱で健康体に憧れてる。
だから、余計に…その悲しみから力を得て、強くなったの。

サスケくんも同じように不幸を背負って、今、欲求不満に陥ってる。
いいえ。
サスケくんは毎日、イタチ以上の欲求不満に陥ってるわ。
私には…とてもよく分かる。

だからこそ、アナタはイタチ以上に強くなれる筈なの。
因みにその眼を使いこなすには…自分の本音を隠すことを覚えないと…幻術が掛けられないことも知ってるわ。
私は貴方にとても期待してるの。

そして、アナタが強くなれた暁には…アナタに私が憑依して、私を脅すイタチを殺すつもりよ!

だからあの里でノウノウと甘酸っぱい恋なんてしてるようでは、アナタは強くなれなかったの。
あの頃、アナタがナルト君に負けそうになって、成長が伸び悩んだのは…。
サクラと言う娘のせいで満たされてたからなの。
それを私が奪ってあげたから…。
アナタは今、強くなれたの。
感謝しなさい。

幸せはアナタの瞳のパワーの成長を阻害するの。
一度強くなったら力なんてそのままだけどね。
アナタは一度不幸のどん底を味合わないと強くなれない素材なの。

私には分かるわ。

今、アナタは色々なものを求めてる。
だから、強くなれるはず。
昼間は本心を隠してるアナタだからこそ…。
今だけは見逃してあげるわ。

本音を話せば…。
あのサクラと言う娘を殺して…。
更にアナタを不幸に導き、強くさせたいけど…。
そうすればアナタが死を選ぶことも予想しているのよ。

私が…サクラと言う娘をココに連れ去ろうとしてる計画を企てて…。
その目的が…アナタ達の子を…私が将来の憑依体として利用するためだと…サスケくんに知られたら…。
サスケくんは…私がサクラって子を誘拐するより前に…生を絶つでしょうね。

それもあるけど…。
サクラと言う娘を連れてきたら…。
アナタは幸せに戻り、成長出来ないでしょうね。

その代わり子供は出来て。
私が将来憑依するための器として重宝するかもしれないけど…。

サスケくんは…。
サクラと言う娘には…ココへは来てもらいたくなかったけど…正解だわねぇ…。

サクラと言う娘の能力を私は知ってるわ…。
ココに来たら…私の部下になぶり殺されるでしょうね。
以前、サスケくんを木の葉の里で誘拐としたときにリンチにあったように。
アナタもそれを危惧して、サクラと言う娘を…里から連れ去らなかったのでしょうよ…。

サクラって娘が強姦でもされて殺されたら、アナタは真っ先に死を選ぶでしょうね…。
ここでは力のないものは力のあるものに好き勝手にされるのがルールだからねぇ。

割りとアナタが好むみたいだから可愛いみたいだし、里でもモテてるみたいだし、ココに来たら、私が眼を離してる隙に真っ先に部下にやられるでしょうよ。

特にあれから何年かたってるから…。
今度はリンチだけでは済まず、犯されるかもね…。
集団強姦の末、虐殺されようが…。
私はアナタの女まで面倒見る気もないわ。
保護者でもあるまいしねぇ…。
私もずっとアジトにいるわけではないし、見張れる訳でもないからねぇ…。
私の部下にはそんな趣味のあるヤツが多いからね。
力のない者は流血沙汰になるのは目に見えてるわねぇ。

アナタが自責から自殺されるとねぇ。

私はアナタが死ぬと…次の憑依するための優秀な器をなくすし。
アナタの兄、イタチから…私が恨まれて殺されてしまうのよ。
だからこそ…極力、大きなリスクは犯したくないのよぉ。

アナタが香燐に行ってくれたら、私は楽なんだけどねぇ。
その子を…私が将来の憑依するための、器としてつかえるからねぇ。

でも…。
アナタのうちは一族は愛ゆえに暴走するらしいから…。
一筋縄では香燐や私の部下の女性へは…落ちそうにないけどねぇ…。

…カブトにサクラって娘のクローンか…。
Dutchワイフでもつくってもらっても良いんだけどねぇ…。
アナタは満たされると力が強くなれないタイプなのよ…。

私が貴方に憑依して…イタチを退治する時に備えて、サスケくんには強くなってもらわなければ…ならないからねぇ…。

私にとってイタチは…私より強いから目障りなのよぉ…。

サスケくん、気がついてないようだけどねぇ。

私はサスケくんがイタチを倒してくれたら…完全にサスケくんの体を乗っ取る気でいるわ。

これで私も天下が取れたってものよぉ…。

だから…。
今は苦行に耐えなさい、サスケくん…。







殺しておくべきだった。
13〜14歳

目次

全ては己の器を測るため、道化師となる。15〜16歳
一度書いてみたかったあの頃漫画に出て来ないあの人は何を考えていたのか?を勝手に妄想する小説。




















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