アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

サクラへ…。



俺は…最近、アイツの顔を見ると戸惑うのだ。
いったいいつからなのか分からない。

アイツの存在を知ったのは…。
ずいぶん昔で、アイツは泣いてた。
いつも「デコ」と苛められてた。
それから。
次見た時にはデコを出してた。

俺はそれが可愛いと感じだ。
言葉に出して言ったこともないが。

俺はアイツが俺のことを好きで…。
それから俺と家族になると言われた七歳の頃。
全てをなくしていた。

俺は…。
アイツと班が決まった時。
言われた言葉は覚えてる。
アイツの夢なら知ってた。

俺は…。
アイツを好きなわけでもない。
俺がアイツを好いても良いわけでもない。
俺は…。
あんなに神聖な天使を見たこともない。

俺に見合う相手でもない。
俺は別にアイツを好きなわけでもないが。
俺がこの里で一番になれたら、
アイツと家族になってやってもいいかと。
ずいぶん昔に思ってやったこともある。

何もかもなくしたあの時。
アイツは俺の一番、欲しいものを知ってたからだ。
俺は…。
力が欲しい。
俺がアイツを汚すわけにもいかない。

俺は…。
知ってる。

お前に昔、命を救ってもらえたのだ。
あの死にそうで絶望だった時代に。
お前の言葉があったから。
俺は…。
生きてこられた。

俺は家族を失い、家族を求め。
毎日、怒り狂ってたから。
泣き喚いて。
震えて、夜は怯えてたから。

あの幼い頃。
「サスケくんが大好きなの。
将来、サスケくんのお嫁さんになりたい」
と言われた言葉が。
とても心に沁みたのだ。
泣きそうになった。

お前は俺の心を救った。
俺はサクラを好いてるわけでもない。
俺が別に好いても良い女でもない。
お前は天使だから。

お前は俺の命の恩人だ。









大蛇丸レポート




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木の葉の里の厳しい掟









 
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