アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

木の葉の里の風紀を守れ



カカシから…今日も徴収を掛けられる。
いつも修行が終わった後は、反省会があるが。
ここはカットされている。

「忍者を目指すうえでお前らに大切なことを話す」

そこでサクラが尋ねた。

「何なの?
カカシ先生」
「忍者で掟を守らぬやつは糞野郎だ。
これは理解してるな」

「はい。
カカシ先生」

「抜け人は死罪だし。
巻物を見られたり奪われたりすることは重罪だ。

それから…。
お前らに言い忘れてたことがあった」

「なんだってばよ?」

「何だ?」
俺も尋ねてみた。

「言いにくいがな。
ここでは18歳未満は基本男女交際は禁止だ」

「えええ。
どうしてなの?
カカシ先生…」

サクラが突っ込んだ。

「風紀が乱れるからだ。
ここの情報は某週刊誌に随所掲載されている。
これがこの忍者界の貴重な税収となっている。
そこに秩序の乱れた性生活を晒すわけにもいかんからだ」

「ええ。
どういう意味なんですか?
カカシ先生」

「言いにくいが。
だいたい、交際でも始めれば、その辺でやり出す。
それを紙面に露見させる訳にはいかん。
背景にそんな痴態がウッカリ映れば…出版社の意向に反するとして上層部から非難轟々だ」

サクラがやっと意味を理解したのか赤面した。
やはり俺の思惑通り、この里には…そんな掟が存在したらしい。
この里の住人はあり得ないほど潔癖すぎるからだ。

「俺もかつては一応守った。
この里にいた頃はそれなりにモテてはいたがな。
ルールは絶対だからだ。

それが守れないやつに一流の忍者の資格など存在もしない…」

「分かってるてばよ、でもさ。
バレなきゃ良いんじゃねえ??」

「そういう問題ではない。
木の葉の里のイメージに関わる。
そういった輩は非常手段を用いてでも処罰する。
だから、この里の住人の風紀は長年守られてきたのだ…。
そうだな。
シカマルのところにも同じことを言ってやったが…」

「カカシ先生。
シカマルとテマリって…。
仲が良いように感じるんですが?
出来ているんですか?」

「出来てはおらんとシカマルに否定された。
今のところ、一番怪しいのはアイツらだが。
俺はサクラがナルトと現在引っ付くのも。
サクラとサスケが交際するのも反対だ」

「心配などされんでも、俺はそんな気は毛頭ない」

俺は一応、否定をした。
内心は衝撃の事実を告げられ、予想はしていたが冷や汗だった。

「ちぇ…。
カカシ先生、意地悪。
カカシ先生は私とサスケくんの恋愛に協力してくれないんですね…」

「お前らが18歳を超えたら助力する」

「ちぇ…。
サクラちゃんと俺の恋路にカカシ先生ってば。
助けてくれる気もねえんだってばか?」

「何度も言うが、18歳を超えても同じ気持ちなら俺は仲介に入ってやる。
お前らは修行に専念しろ」

「「ちぇーーー」」

仲良くナルトとサクラの声が重なってやがる。
俺は一人反応に遅れた。
俺には別に関係のねえ話だ。
ナルトとサクラは最近…とても仲良しのようだ。
以前はいがみ合っていたのにだ。
同じ仕草ばかりしてるのがその証拠だ…。

だが、どうもカカシは俺へ特に強要してくる。
千鳥の修行中もそうだった。
まるで、俺が一番女遊びに豪遊しそうだとでも言いたげだ。
偏見も良いところだ。

カカシはどうも俺らの保護者面がしたいらしい。
その癖、一番、大切な仲間は昔、なくした。
と暴露してる。

俺は毎日、カカシからお咎めを喰らっている。
ナルト以上に。
ナルトはモテてないからその心配に及ばんが。
俺にはチャンスがある分、醜態を晒すやもしれんと…変な想像されてウンザリだ…。

カカシも昔、俺と同じ状況下で生きてたのではないのか?
カカシも昔はそうとう我慢してたのだろうか?
確かに俺は最近、いろいろグレそうにはなってる。

俺のファンから一人とそんなことをしても良いか…と逃げ腰になってた。
サクラが悪い。
俺に頻繁に胸をくっ付けるからだ。

俺はここで精神修行に明け暮れなくてはならないらしい。
木の葉の里の風紀を守るためにもだ…。

俺は正直…最近、ウンザリしている…。

特に大蛇丸に噛まれた辺りから…。










サクラへ


目次


激情型サスケの悪の道へ進んだ本当の動機




















inserted by FC2 system