アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

悔恨



自分は人生で後悔ばかりしてる。

俺は任務先で毎晩サクラの寝顔写真を眺めている。
狂おしく愛しい。

正直、捨てられないか…と不安でたまらない。
先週は欲望に従い、制御なく…好き勝手に弄んだことを自覚してる。

確かにサクラレイプごっこは萌えて仕方なかった。
しかし、嫌われればそれで終わりでもある。
性癖がおかしいのは自覚もある。

初心は違った。

サクラが余りにも俺の体を求めてこないから腹が立った。
大蛇丸傘下ではどれだけの人間に夜伽ばかり誘われたか分からない。
みんなうちは一族を増殖する目的や変態目的や様々だ。
肝心のサクラに言われないのがイラついてもいた。

温度差を感じた。
サクラはまるで綱手に試験管ベービーでも良いようなノリだ。
言われるのを待てば時間もかかる。
慣れれば良いのかと。

俺は確かにハードプレイが好きらしい。
サクラはそういうのは求めてないらしい。
ココにすれ違いもある。

お前に愛されたくてした筈が…。
お前が求めてることではないことを…。
お前と離れた…今、察知した。

分かってはいたが。
サクラが今頃、里でどうしてるかだけ気になる。
まさか…実家に帰ってると言うオチではないかとそれだけだ。
そんな話も聞いたことがある。
毎日、アレばかりで嫌になって結婚してすぐに別れた女の話なら…。
大蛇丸傘下の下ネタで勝手に聞いたことがある。
サクラがそれではないとは祈る。
確かに突然、すぎた。

大蛇丸傘下で話してた…。
性の不一致は…立派な離婚の原因になると…。

☆☆☆

あれは…天気のいい日…。
俺がまだ15歳か16歳ぐらいの頃…。
草むらでの話だ。
休憩タイムを取ってた。

「知ってるか?
性の不一致で離婚したんだってさ…。
男があまりにも激しすぎて…女は一か月以内に実家へ帰ったんだとさ。
そのあと…男は…女を追いかけても来ず・・・。
別れたらしいぜ、ウッヒヒヒヒ。

おまえの里にいる…木ノ葉の里で暮らす住民の話だ。
サクラとお前は合わないかもな。
もう、ナルトに譲ってやれよ」

水月だ。
ずっとこのノリでサクラについて脅されていた…。

「俺には無縁の話だ」

昼間に善人なのは重吾だ。

Uウチは絶対、濃い人しかあわない。
サスケ、夜は自慰なんて止めてウチと…U

俺の胸元へ勝手にすり寄って来るのは…香燐だ。
そこで水月や重吾から冷たい目線だ。
俺は男にはとことん嫌われる運命にある…ずっとだ。

『…』

鷹のメンバー。
俺が黙ってれば…3人で昼は嬉しそうに下ネタしか常に言ってなかった…。
毎日だ。
連日だ。

『おまえたちは何故、俺の里に関する話題ばかり詳しい…』

さすがに聞いた。

「大蛇丸様の命令だ。
誰かに依頼されてるらしくて…そこは俺も知らないが…。
サクラのこともお蔭で、猛烈に詳しいぜ。
サクラのことなら何でも俺に聞けよ?サスケ。
ヒヒヒヒ」

水月は…いつもこの調子で、俺の地雷しか踏まない悪い部下だ。

「大蛇丸様の命令は絶対だ」

重吾だ、昼間は素直だ…夜は人を殺したいと暴れ出す。

Uウチ、何でも知ってるよ…?
サスケにもいっぱい教えて、あ、げ、る。
アハン…U

こんな変態なことしか言わないのは香燐だ。
俺の胸元で相変わらず、服の上から胸をスリスリする。
俺の白い浴衣…胸元は肌けた衣装だ。
これは大蛇丸の次世代の器が着る制服みたいなモノだった…。

毎回、そうなれば…。
水月や重吾から白い目線だ…奴らも不憫ではある。
闇世界、強くないと男はモテない。
俺を越えるレベルの強さなど無理だろう。

常時…週刊誌レベルの下ネタに関する話題ばかりだった。
どこでそんな情報を手に入れたのか…。
里の住人に関する話だ…。
大蛇丸も誰に依頼されて…里を調べるのか…あの当時は不思議だった。

☆☆☆

俺はサクラとの夫婦生活…。
あれでも足りないぐらいだ。
もっとハードにしてみたい…。
しかし、サクラはそういうのは嫌らしい。
見てれば分かるが…そんな雰囲気でもある。
サクラを変態に何としてでも俺はしたい。
そこが目的でもある。
サクラは純潔なままではダメだ。
変態になって良い、俺は祈ってる。

サクラはフェラですら何か物凄く戸惑ってる雰囲気だ。
淡泊な女もいると聞いたこともあるし。
淡泊な男もいるとは聞いたこともある。

大蛇丸傘下で飛び交う下ネタでだ。
俺は変態だ。
サクラもそうなって欲しいとは祈る。

サクラは俺から見れば薄い。
香燐が変態なのは認める。
サクラは香燐並みでも俺は全然構わない。
サクラには俺を見れば…あのレベル以上で求められてみたい。
きっと天国だろう。
そうなれば良い。

確かにそれでは傍目には品がないかもしれないが…。
そんなふうに変えたのが俺だとすれば、誇らしくもある。
サクラは変態で良い。

☆☆☆

俺が屋敷へ帰宅すれば…。

「サスケくん。おかえり」

『ただいま、サクラ』

「サスケくん…今日も良い体してるね。
早く私を抱いて、エッチして。
ムラムラするの。
溜まってるの」

サクラが玄関先、裸で甘えてくる。
これぐらいで良い。

『…』

「早くフェラがしたいの。
サスケくん、脱がすね?」

こんなサクラが見てみたい…。
妄想は広がる。

『…』

俺が黙ってても勝手にサクラは動いてくれる。
これほど機嫌が良いこともない。

「サスケくん。
今日は媚薬持って来たから。
いっぱいエッチしよ。
私の中に入れて。
もうアソコが…びしょ濡れで…」

『…』

俺は常に無駄口は叩かない。
意味のある会話しかしない。
社交性にたけてるわけではない。

品はないかもしれないが…サクラはこのレベルで良い。
こんなサクラは俺にとってツボだ。
きっと俺は喜びまくってる。

☆☆☆

それから…俺が任務中で外にいれば…サクラが走り寄ってきて。
そこにナルトも道路の真ん中にいる時に…。

「サスケくん、良い体してるね。
もう大好き。
ナルトなんてどうでも良い。
早く家に帰ってエッチしよう」

これぐらいハッキリ言ってもらえると。
もう俺は悶え死んでる。

『…』

「待てってばよ…。
サクラちゃん、どうしたんだってばよ?
頭、打ったてばか…?
しっかりしろってば」

ナルトは…きっと慌てまくって、体を震わせて…ビックリしてキョロキョロするだろうが…。
俺は…無表情を貫ける自信があるかどうか…。

「サスケくん、ココでしても良い?
ねえ…。
もう耐えられないの…」

サクラに正面から密着されて胸を擦り付けられる。

さすがに人通りの多いところで言われば…。
隣にナルトもいる。
俺は黙るかもしれない。

『…』

ナルトは…。

「サクラちゃん、さすがにそういうことは家に帰ってから言えってばよ。
俺、帰るってば…。
サスケ。
サクラちゃんって…いつもあれなのかよ…。
俺、ビックリだってば…」

邪魔者、ナルトにも空気を読んでもらえるかもしれない。
サクラは変態で良い。
俺の望みだ。

『ああ』

俺は二言返事だ。

「前は違ったてば…いつからだってば?
そりゃ逆ハーレムの術、効いてたけどよ」

「ナルト!
アンタは邪魔よ。
しゃーなろ!」

ここでサクラはナルトを思いっきり殴る。

「痛いってばサクラちゃん…」

「これからサスケくんと私はエッチするの。
退いて」

サクラはフンっと鼻を鳴らして…ナルトから視線を逸らす。
それから俺へベッタリ甘えて来て…。

「サスケくん、いっぱい抱いてくれるかな?
もう溜まっててムラムラしちゃって…」

サクラは俺に正面密着したまま…ここで、目を輝かせて俺を見る。

『…』

「おい、まさかサスケ…このあと」

『ウスラトンカチ。
おまえは去れ』

「そうよ、ナルトは邪魔。
私はこれからサスケくんにフェラがしたいの。
もう溜まり過ぎて仕方ない。
アソコが濡れ濡れで。
ああん・・・サスケくん。
私を…体で慰めて…」

サクラの顔は真っ赤になる…。

「サクラちゃん、いくらなんでも…公衆の面前でそれはダメだってば。
俺もヒナタのところへ帰るってばよ。
道端の通行人、みんな見てるってば…。
じゃな、サスケ。
サクラちゃんのことは頼んだってば。
サクラちゃん、幸せにしてやれってば…。
泣かせるなよ、サスケ」

そうしてナルトはやっと退散する。

☆☆☆

そんな未来を見てみたい。
香燐なら常にこのレベルだ。
サクラもこのレベルで良い。
むしろ、サクラがこのレベルになるのは俺にとって幸せの境地だ。

そのあと、仕方なしにサクラの要求どおり…結界でも張って…。
俺は隣の茂みか…家と家の隙間にゴミ箱の後ろに隠れてか…。
公園のトイレの後ろか…。
そのあたりで…サクラを犯してあげるだろう。
きっと、楽しいだろう。
早くサクラを変態にさせてみたい…。
力付くでもなって欲しいのも本音だ…。

☆☆☆

俺はサクラを変態にするためにとても頑張ってる…。
それなのに…辛い。
サクラから変態呼ばわりされたことや…。
サクラの不安そうな眼差しが…。
脳裏を毎夜…過って…。
それもまた性の発散ネタにはなるが…。

サクラの性欲が俺から見れば…薄い…。
どうすれば…香燐レベルへ持って行けるのだろう…。
俺はサクラからは…香燐レベルに俺の体だけを求められてみたい…。
心はもう良い。
既に落ちてる。
あとは俺の体だけをよがり狂うレベルに激しく求められたい。

心のつながりなど…子供レベルの友情でも成立してる。
あとは俺の体だけをサクラが激しく求めてくれれば…完璧だ。
どうしてどうでもいい女からは激しく夜伽や体を求められて。
サクラからは心しか求められてないのか…。
もっと俺の体を求めまくれば良いのに。
もっと俺の身体的特徴を褒めまくれば良いのに…。
サクラからは誰よりも香燐以上に…俺が死ぬレベルで求められてみたい…体をだ。
きっと俺は楽しいだろう…満たされそうだ。

例えば…俺が瀕死の重傷になって…緊急病院へ搬送されて…。
包帯まかれてグルグルになっているとする…。
そこへ俺の愛妻サクラがやって来て…。

「サスケくん…。
もう体が疼いて耐えられないの…。
サスケくんが骨折してるって知ってるのに…。
騎乗位しても良いかな?
私、服脱ぐから」

『サクラ…今からなのか』

「サスケくん…ダメかな?
じゃあ、フェラだけでも…」

『…』

このあと腹上死しても俺は良いかもしれない。
死ぬレベルだ…。
香燐なら平然としてた。
あれがサクラなら俺にとって天国でもある。

サクラも変態になって良い、別に俺が変態と言う訳でもないと願う。
そうかもしれない。
俺は確かにハードプレイの方が大好きだ。
サクラはちょっと少女少女してる、現実的なところもあるが…。
そんな気がする。
根性で変える気ではいる…。

俺だけが長年こんなに狂おしくお前を欲してたのかと…凹んでる。
お前の欲望が強まれば…。
俺を求めるのかと…。
浅はかだった。

今、理解してる。
完璧なつもりが。
吐き間違えてた。
乱暴だった。
サクラレイプごっこは楽しすぎた。
しかし…心配だ。

何のことはないサクラに罪はない。
復讐する理由もない。
怨む必要はない。
ずっと自分だけがヤりたかったのだ。
お前を恨む道理はない。

実は恨みもあって…。
サクラは絶対にヤリまくると。
サクラが

「私はサスケくんのことは諦めたの。
抜け忍だし、罪人だし、将来性なんてないよね。
今はナルトが好きなの」

ラーメン一楽で言ってる話を聞いてからは…可愛さ余って怒りすらあった。
どうやって制裁を加えようか…。
ナルトは殺してサクラは犯す。
俺は頭の中で狂気を奏でてた。

いざ、結婚すると…その恨みもあって、ヤリまくりたいとも思った。
私利私欲もある。
想像の通りにすればどれだけ満たされるのかと。
確かにサクラには悪いが楽しかった…。

しかし…。
嫌われてからでは遅い。
今からでもまだ間に合うと願う。
品行方正に戻ってみなければならない気がする。
サクラから連絡の来ない一週間は地獄でもある。
そんな展開はないと思うが…今まであまりにも不幸続きだった。
あり得そうな気もしてくる。
ある日突然、女は蒸発…。
俺の人生なら…あり得そうでもある。

天に見放されたのかと思うレベルで不幸続きではあった。
ある日突然、兄は狂乱して一族を惨殺。
それからある日突然、女はナルトを崇拝し始める。
ある日突然、俺は抜け忍…そして犯罪者。
ある日突然、俺へ告白した女は…ナルトの言いなりになり、里からの刺殺隊として俺を殺そうとする。
それから…ナルトに心変わりをしたと宣言する。
最低最悪なストーリーだ。

サクラが何故、俺が好きなのか。
ココは本気で謎でもある。
ココからどんでん返しで…実家に帰る。
あり得そうでもある。

☆☆☆

そんな話は防ぐために手紙を書こうとすると…。
様々な思いが飛び交い…。
あれから白紙になる。

去年からお前を抱くことしか頭になかった。
もっと話せば…随分…昔からその事ばかりで…。
当たり前でもある。
確かにハードプレイ過ぎた。
俺は最高に楽しかったが…心配でもある。
俺は根暗な性格でもある。
強がってはいるが…。

でもサクラの気持ちを考えていただろうか。
自分の感情すら…ロクに伝えられないのに。
俺はサクラを汚したのだ。
美しいお前の身体を…。
段階もなく。
アブノーマルな域で。
お前の神聖な精神も。
もっと丁重に扱うべきだった。
力付くで行使してしまった。
また頭の中で反乱が生じた。
毎回の悪い癖だ…。

今、少しパニック状態にもある。
しかし…サクラレイプごっこほど悶え狂うモノもない。
可愛すぎる。
実家に帰らせる訳にはいかない。
違うとも願う。
しかし、俺は猛烈に楽しかった。
サクラはそう言えば俺の隣で寝てばかりだった。

俺は…。

お前にいつ捨てられるのではないかと…不安でたまらない。
先週の営みを…回顧すれば。
確かにヤリまくった。
楽しかった。
サクラは俺の性奴隷状態だった。
これほど俺にとって天国もない。
しかし…まさか…。

ないと願うが…。
今まであまりにも不幸だらけだった。
サクラがまさか…蒸発と言う線もあり得そうで仕方ない。

俺の…。

手紙は相変わらず進まない。

俺は自己表現能力に乏しい。

俺は来週こそ普通に努めようと願っている。
イメージアップを図りたい。

しかし。

毎度だが感情が変な方向へ転ぶのだ。
サクラを狂おしく慕えばこそ。
だいたい予想通りに物事は進まない…。
したことは覆せないが…。
これから変われることを祈っている。

これから挽回出来ることを願う。

これが毎回できてない。

俺は最低最悪なことに可愛い子ほど苛めて悶える性格でもある。
優しくできたためしすらない。
そこへ昔はシャシャリ出てくるのがナルト。
ヤツも結婚した。
もう邪魔者と言えばリーぐらいのものだ。
ヤツの眉毛が太いうちは俺は安心だ。

変な妄想は頭の中だけでいい。
俺はサクラを大切にしたい。
引かれてしまったことを悟ってる。
もう…。
イメージダウンは巻き返せないのだろうか…。
四苦八苦だ。

今、サクラのことを思い描いてる。

俺はサクラが大好きだ。

自分はサクラを激愛してるのに…。
どうしてサクラの気持ちを尊重してあげられないのか…。
どうして衝動的に進めてしまうのか…。

今、一生懸命、サクラとのデートを思案してる…。

あまり乗り気ではないが…。

全国ラブホ豪遊が俺の望みだ。
もうそれでも許してほしい。
一応、デートだ。


どうしても途中で犯したくなりそうだが…。

それでもアレなら、来週の日曜日ぐらいに…。
サクラがナルトと以前、任務で泊まった温泉宿でも行こうかと計画してる。

それで喜ぶのか知らんが。

これならヤリまくれる。
動物園、水族館ほどつまらないものもない。

俺には正直…現在、サクラを夜中、外で前にしてベタベタ引っ付かれて大人しく出来る自信に乏しい。

来週こそ普通を目指す。
これが難しい。
俺は毎回、それを破壊したくなる。
甘い空気は苦手だ。
暴れたくなる。

もうサクラ痴女化計画は止めた。
しかしまた再開したいとも…願ってる。
興醒めされる未来は怖い。

サクラの様子を見てから考える。
本音はヤリタイに決まってる

俺はお前に求められたいばかりに焦り過ぎた。

次こそ見返す。

サクラといっぱいしたいとは願う。
しかし家族になってもらえただけで感謝しなければならないのかもしれない。
そんな気はする。

サクラのために死ぬのは本望だ。
それは今も昔も変わらない。
サクラのために生きてる。
それも変わってない。

それなのにやり過ぎたとも反省もある。
試験管ベービーか。
やはりそれは嫌だな。
綱手ならやりかねんが。
俺も大人しく籍を入れて試験管ベービーで我慢すべきだったのか。
キャラは崩さず大人しくいるべきだったのか…。
悩んでる。

サクラのことを思えば俺は品行方正でいるべきなんだろう。
サクラが変態になってくれる方法があればと祈る。

香燐から変態になれた秘訣を聞いてみたいものだ。
やはり経験人数なのか?
怖くてそこは聞けない・・・。

俺が変態に目覚めたのは大蛇丸傘下に入ってから朱に交われば朱に染まるで…。
自然となって行った…。
サクラも俺色に染まれば良い。
祈ってる。

どうしてもサクラを隣にすれば変態プレイがしたくなってくる。
ダメなのだろうか?

☆☆☆

考えれば…飛脚忍者とか…存在するんだ。
もう、携帯電話まで主流になり始めてるから…。
飛脚忍者も終わりの時代が来るのかもしれないが…。

カカシは俺が必死で贖罪の旅に励んでる時に…飛行船に乗ったらしい。
大した身分でもある。
アイツはそれぐらいしか楽しみがないのかもしれないが…。

俺もサクラに甘えてメールか手紙ぐらい貰っても良い気もするが。
本当にどう言う訳かサクラの隣にいれば力が弱まるらしい。
どういう設定なのか…。
頭がうまく働かない。

俺は不幸でないと頭が切り替えられない宿命にあるらしい…。
俺のこの瞳の力は…何かを強く求める力から来ているらしい。
満たされつつある。

もうこのままハッピーエンドで良い気がする。
サクラからの手紙を待ってる状況だったりする。
何故か自分からは書く気になれない性格らしい。

考えてることは山のようにある筈だ。
しかし…文字に出来ないらしい。
明日も任務か…。

猛烈につまらない。
カカシも里中の任務、全部、俺に押しつけてる。
カカシが火影仕事をサボって…1週間も遊んだ件なら…。
悪いが…俺の昔の部下たちから聞いた。
筒抜け状態だ。

「おい、知ってるか?
おまえの里の火影…。
カカシだったか?
おまえの昔の師匠」

任務中にニヤニヤ笑いだす水月からだ…。
どうせろくな情報ではないと思ってた。
カカシの要求でどこに飛ばされても世界各地に大蛇丸傘下のメンバーがいる。
勝手に話しかけられる。
俺は無視してる。
知り合いと思われても悪い噂が流れるに決まってるからだ。

『…』

「おまえが必死に働いてるのに…。
飛行船に乗ったらしいぜ。
しかも…女引き攣れて…。
向かった先はホステスのいる…海が見える酒場街らしいぜ」

『…』

俺はカカシへ殺意さえ芽生えた…。
俺にはそんな暇がない。
ホステスなど通ったことが一度もない。

『カカシのそれは…火影としての任務なのじゃないか?』

声を発してしまった。
また闇世界と通じてると偏見される。

「違うと思うぜ。
それが不思議なことに…。
木ノ葉の里にもカカシがいて…。
そんな話を…木ノ葉をおまえの命令で循環してる大蛇丸傘下のメンバーに聞いた…。
火影に休みなどないらしい…」

『…』

「まさか…おまえの師匠、おまえに仕事を擦り付けて…。
替え玉の術してるんじゃねえか?
それとも…どちらかが…偽物かだな…」

『…』

「木の葉にいるカカシか…外で遊んでるカカシ…。
どちらかが変化の術である可能性もあるが…。
でも、俺は…カカシがおまえを利用して羽を飛ばしてることに懸ける。
その方が話としては面白い…。
サスケも大変だな、ケケケ」

水月が不気味なレベルにニヤニヤ笑う…。

俺は無視した。



☆☆☆

そのあとだ…。

カカシには弱みを握った気でいる…。
大蛇丸から更なる情報ももらえた…。

 「綱手…。
信じられないことに…。
木の葉の財政を少しだけネコババして…賭け事を…。
あれほど…そういうことは慎めって…昔も言ったんだけどね…。
火影を糞仕事とは…子供の頃から貶してたわよ?
綱手ね…」

『…』

俺は常に聞き役だ。
大昔からだ。

 「綱手には火影は向いてないと思ったから…里崩しを勧めたのにね…。
自由気まま旅が綱手には似合うでしょうよ…。
バレる前に、火影の座をカカシへ譲って、自分は平然としてるみたいだわ…。
私は抜け忍で…犯罪者扱いなのに…。
木ノ葉も綱手には甘いわね…。
まあ、可愛らしい犯罪かもね?」

『…』

良い話を聞いた。

 「火影も大変ね…私はなりたいと思わないわ。
物凄くストレスたまるし…大変そうよ。
ほぼ、職場泊まりになるみたいね…。
電話一本で走らなきゃダメみたいだし…徹夜は覚悟ね…。
名誉職って感じなのかしら?
あれで聖人君子を貫ける人間なんているのかしらね?
師匠を殺しといてなんだけど…」

『…』

話が長いと疲れてくる。
大蛇丸は良く喋る…。

 「旅行行く暇なんてないことは覚悟しといた方が良いみたいよ?
土日もないみたい…。
ずっと机の上で睨めっこで…。
いろいろ苦情をまとめる…そんな仕事みたいね。
よほど自己犠牲の精神で木の葉を愛してないと勤められないと思うわ。
私のように…。
対応が悪くて恨まれる可能性もあるしね?
サスケくんのように火影の判断が悪いと恨まれて命の危険にさらされることもある職業だからね。
今のところ…カカシは…誰にも恨まれてないみたいね・…」

『と言うことは…。
カカシが…飛行船に乗った話は…』

 「そうよ、術でだまくらして飛んだんでしょうよ。
そんな暇がある訳ない仕事なのよ?」

ナルトも火影になって苦しめばいい。
ヤツの目指す仕事は寝る暇がないらしい…。
ナルトだけ…有給まで取って1週間もハネムーンに飛んだことを…俺は恨んでる。
木ノ葉もナルトにだけは甘すぎる…。
どうせ次生まれて来るであろうナルトの子供にも…甘いに決まってる…。

 「サスケくんにはミタラシアンコの呪印から助けてもらった恩があるわ。
私はすぐに恩は返す性格よ?
弱みを握られて脅される訳にはいかないからね?
これは…綱手の横領レシート。
何かの役に立つかもよ?
それではね…。
サスケくんの幸運、祈ってるわよ?
困ったら、いつでも帰ってらっしゃい。
私も闇世界の人たちも…サスケくんのことを大歓迎するわよ…」

一昨日、里外の街で…大蛇丸に渡された。

大蛇丸は現在、俺のストーカーをしているのか?
と思うレベルで…頻繁に会う…。

アイツの人生も壮絶なのは理解してる…。
それにしても大蛇丸が…綱手のことをどう思ってるのか…。
そこは謎だ。

自来也は…死んだ後に出て来たラブレターで…綱手のことが好きだったと言うことが判明したが…。
大蛇丸がどうなのかは…俺にも謎だ。

あれは?
まだ未練があるのか?

昔、よく…俺の第七班と…大蛇丸と自来也、綱手の関係は…。
そっくりだと…。
様々な人間から抽象されたが…。

そこは分からない。
案外…大蛇丸のことだ、女々しく恨んでるのかもしれない…綱手のことを。

そんなふうに考えれば…本気で…ナルトがヒナタへ行ったのが奇跡なストーリーでもある。
自来也もモテてれば・・・また違ってたのか?
それはないだろう…。
綱手は大蛇丸を忘れ、新たに来た男へ行ったのだから…。
サクラはそんなことをしなかった、俺に忠誠してくれた…ここは重要だ。

まあ…悪いが、綱手は大蛇丸に恨まれても仕方ないだろう。
すっかり大蛇丸のことは…諦めたノリだ。
自来也もだ。

俺が幼い頃から大蛇丸の噂なら流れてた。
第七班時代も…大蛇丸は諦めろ…全員、そんなノリだ。

俺はサクラが諦めなかったから戻ってこれた。
それは確かだ。

サクラの諦めた里に帰る理由など一つもない、当たり前だ。
俺の身になって欲しい…規則に縛られた里へ帰るより…闇世界で自由に生きる。
部下も力さえあれば勝手について来る…ノビノビ暮らす方が随分、楽だ。
俺は里に家族すらいない…大蛇丸もそうだ。

大蛇丸の場合、外で自分の帝国を作る方が…どれだけ幸せか分からない…。
今更、帰っても…俺と同じで刑に縛れまくるだけだ。
大蛇丸には死罪の可能性すらある…戦争で功績を上げられたかどうかだ…。
まあ、大蛇丸は現状で満足してるのだろう。
ヤツに里へ帰る理由なんてない筈だ。

他人のことはどうでも良い。
今、俺は…自分の刑を減らすことだけで精一杯だ。

サクラが離婚届さえ押さなければ俺の人生も万端だろう。
あとは出て来たカグヤさえ倒せば…もう木ノ葉は永久にハッピーエンドで良いと願う。

毎回、居場所が転々としてる…。
サクラから今日も手紙が来ない。
実は待ってる。

サクラが押し掛けてきたら良いなと…。
そんな妄想が沸いてくる。

早く家に帰りたい。













遠征任務(サスケ)一日目


目次

映画サスケthe last

























inserted by FC2 system