アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

サクラの女心+サスケの杞憂



【サクラの愛(女心)】



気が付けば…。
朝。
私はすっかり寝てた…。
サスケくんは早朝からだったのに…。

本当はお見送りしたかったのに…。

サスケくん…。
起こしてくれても良かったのに…。
すごく寂しい…。

布団から起きて、服を着た。
それから部屋の机を見れば…。
メモが置いてある。

---職場でこれからはパンツ履いていい。
あと家で服着ろ。
ありがとう---

正直、助かった…。
少し微笑んだ…。

サスケくんの字だ…。
綺麗な字…。

お仕事、頑張ってね。

これから仏壇拝んでくる。

仏壇の前にお花、昨日入れたよ。
黄色い花。
庭にも咲いてた花、適当に取って入れておいた。
墓にも同じ黄色い花。

もう時間がほとんど…サスケくんに拘束されてなかった。
大変だった。
何とかお手洗いだって盛大にダダこねてアピールして離れて貰えた…。
その間に庭の花を引っこ抜いた。
何とか花の交換ができた。

手洗いすら見るとか言い出しかねないレベルの変態プレイを強要するから…。
もう私はヘトヘト。
1週間目には…浣腸までされてアナルまで…。
もう本気で実家に帰れない体にされてしまった…。
しゃーなろ・…。
サスケくんはまさか…私がいない間、浮気してないか、それだけが心配かもしれない。
結局、まだ木ノ葉パークの観覧車も映画館も動物園も水族館も私だけ行ってない…。
今も喉がかれてる…。

それでも…仏壇の前で祈らなくちゃ。

(サスケくんが…この里で”居場所”が出来ますように。
…サスケくんが…里で大人しくいてくれますように。
私も頑張ります。
出来れば…これ以上、藪から蛇が現れませんように…。
夫婦、仲良くいけますように。
サスケくんのお父さん、お母さん、お兄さん、一族のみなさん。
お願いします…)

お墓の前でも祈る。

もう7時だ。

用意しなきゃ…。

来週会えるの楽しみにしてる…。
サスケくん…。

携帯電話…持ってないのかな?
聞くの忘れた…。
寂しいなぁ…。
私の携帯電話もそろそろ修理終わったかな…?

ナルトに言われて気が付いたけど…。
確かにサスケくんと結婚してから…この家の電話一切、かかってこない。
どうなってるのか…気になるけど…。
怖くてサスケくんには聞けない…。

それから…私の携帯電話が故障したのは…サスケくんの初夜が終わった翌日。
関係がある気がするけど…。
藪から蛇が出たら…私、恐ろしいから聞いてない。
サスケくんはよっぽど女の人の体が好きらしくて…。
やりかねない…。
これに集中するために…まさか…サスケくんがって…少しあり得そうで。
ないと信じてる。
でも…あまりの豹変ぶりに…少し疑ってしまってる…。
私は何があっても丸い気持ちで許す気では…いてる。
でも。
現在、外で女の人を囲ってないか…。
それだけが気になるかもしれない…。

最近、御手洗団子ばかりだから…。
少し太ったかも…。
胸も張ってるし…。
胸大きくなれるかも…。
サスケくんって…前は細い子好きだって言ってたのに。
私と一緒になってから太らせてる。
それから…私がサスケくんに会わない時は痩せさせるように誘導されてる…。
いろいろ鬼畜だって思う…。

サスケくんと三年ぶりに再会して…。
結婚できて嬉しい。
でも少しだるい…。
今日から職場から帰宅したら…ゆっくり寝よう…。

朝ごはん、食べてこよ…。

マフラー…全く編めてない…。
イノに職場で教えてもらおうかな…。
本では分からないかも…。

イノは最近、昼間ですら…。
昼ごはんの時間にサイが押し掛けてくる。
サイはイノにぞっこんみたい…。
私からイノを奪って、サッサとデートに行って…冷たい。
私がサイとイノの仲を取り持ったのに。

サイはもうイノの隣で満面の笑み。
私の隣ではどうでも良い顔。
愛想笑い。

どれだけ仲が良いの?
あの二人…。
ドン引きレベル。
ムッとする…。

イノに私は…マフラーの編み方、教えてもらいたいのに…。
任務中しかないの?
っていうノリ。

今日もどうせ見せつけてアツアツなんだろうな…。
しゃーなろ…。
くすん…。

私だけサスケくんと引き離される。
サスケくんの罪は理解してる…。
そんなに簡単に減るものでもないってことも…。
私だってサスケくんと一緒にいたいのに…。
しょぼーん…。

サスケくんが来ない職場には…リーさんまで来そうで…。
それが嫌かもしれない…。
リーさん、まさか…まだ諦めてないの?
そこは違うと思う。
でもリーさんの眉毛だけは私、毎日見ても許す気になれなくて…。
リーさんには命を助けてもらったこともある。
迷いの森で…。
それなのに…申し訳ないけど…。

今日はこの広い家で私…ひとりで朝御飯か…。

寂しいなぁ…。

この家、広いよね?

しかも隣家もいったい誰も住んでないし…。


ここは広過ぎるね…。

サスケくん…。

きっと子供の頃、ここ来るたびに寂しかったんだろな…。

自分の家なのに…。

広すぎて誰もいなくて…。

墓ばかりで…。

悲しいよね?

気がついてあげられなくてごめんね。

「家族がいないからナルトは躾がなってない」

って言ったら…。

『家族がいないってことがどれほど孤独かお前…分かるのか?
 寂しいなんてものじゃないぞ。
 うざい』

ってコッチを睨んで怒られたね…。

あの当時はまさか…サスケくんが…里を抜けて闇世界へ走り…。
復讐に燃えて…さすらいの必殺女遊び人になるなんて思わなかった。
サスケくんが女遊びしてない、香燐さんとは出来ないって信じたい。
それなのに…サスケくんが否定を全くしない…。
はぐらかされてる状態…。
あのサスケくんに限ってないって…確信に近いのに…。

私の中でのサスケくんは…清く高く気高く孤高の鷹なのに…。
一人いつもひたすら強さだけのために…自己犠牲の精神で修行を励む影武者なのに…。
私といたアカデミーや第七班時代はずっとそうだったし…。
戦争中もそうだったって私は信じたいのに…。
たとえ…里中の皆が…疑っても、私だけはサスケくんの身の潔白を信じたいのに…。

だから香燐さんに嫉妬なんてしたらダメなのに。
嫉妬する理由なんてあるわけないのに…。

肝心のサスケくんが…否定どころか…まるで疑われても良いような発言ばかり…。
もう…どうすれば良いんだろう…。
香燐さんとサスケくんの関係は何もない、清いって信じたいのに。

香燐さんには

Uウチらの関係は激しい関係。
 ウチはサスケの子供をいつ産んでもおかしくない女。
 ウチはサスケの体、大好き。
 ウチはアンタの知らないサスケを知ってる…U

とは言われたけど…緊急病棟で…。

サスケくんの涙…物凄くレア。
サスケくん…ここで…人に隠れて泣いてたんだろな…。
って思う。

ここは広過ぎる…。

私が…サスケくんの居場所になれたらなぁ…。

綱手様にも…。
カカシ先生にも…。

サスケくんはいい人だって説得する。

イノにもする。

私、頑張る。

指輪ありがとう。

いつも薬指見つめてるよ。

サスケくんもお揃い。

今週は夜の営みに追われてあまり深く聞けなかったけど…。

サスケくんに求められるのはイヤじゃない…照れるだけ。

サスケくんのその瞳も…。
顔も…。
体も…。
私を魅了する。

サスケくんの心も暖めてあげたい。
いつも命懸けで助けてくれた恩返しもしたい。

サスケくん…私を選んでくれて嬉しい。

香燐さんとは切れたって言ってくれてるし…信じたい。

サスケくんがモテモテなの知ってる。

それなのに敢えて私にしたんだもの。

とても嬉しい。

私、頑張る。

サスケくんと同じ”うちは”だもの。
この黒いノースリーブワンピースの背中に刻まれた”うちは”家紋が証拠。
今、愛着してる。
3着ぐらい持ってる。
洗濯も大変。

幼い頃の夢、叶った。

願い続けたら…叶うんだね。

諦めなくて良かった。

私はサスケくん…大好き。

初恋で一目惚れ。

すごく好き。

サヨナラできなくて寂しい…。

少しフラフラだけど職場行くね。

今日はお花も変えたいし…。
その辺にある花、引っこ抜いてきた。
今日はオレンジの花。

イノの店にも寄る。

私もサスケくんの居場所づくりに協力する。

昔は気がついてあげられなくてごめん…。

私はサスケくんの味方。

人生の仲間。

これからはずっときっと一緒。

ありがとう。

ずっとサスケくんのために何かしてあげたいって思ってた…。

触れあってみてやっとわかった気がする…。

私はこの里でサスケくんの”居場所”をつくる。

そのために…どんなことでも奮闘する。

サスケくんがとても大好きだから。

この里の人たちはサスケくんに冷たい。

知ってる。

私の両親もそう。

昔のことでまだ偏見してる。
戦争の勇者だし、隕石も壊したのに…。
まだどこか…サスケくんを信用してない。

私はそれを無くす。

努力する…。

そして…。

サスケくんにもっと愛される…。
認めてもらう。

告白も…。
プロポーズも私からで…。
自信なくて…。
こんなにサスケくんのこと…好きなのに…。
側にいてくれるだけで…満足だった筈なのに…。


私はサスケくんと寄り添うまでは…無欲に努めようと思った…。
でも今…欲が出てる…。
殺されそうになっても…。
何されても無償の愛で包もうとしてたのに…。
サスケくんがとても好きになってしまって…。
何でもしてあげたい…。

『好き』とは関係の時、言ってはもらってる。
でも私は自信ない…。
言い方があまりにも変態すぎる…。
もう少し冷静に言ってくれたら信用できるのに…。
ワザとなのってレベルで…ドン引きレベルで…。
もう疑いまくってしまう。

他の女にもヤッテル時、適当に好きって言ってはぐらかしてんじゃないの?
ってレベル。
ドン引きレベルの猛烈で激しい肉体関係が…終わると…。
サスケくんって…急にスッキリした顔に変わって…無口に近くなる…。
いつも通りのクールなサスケくんになる…。

サスケくんに今のところ、噛まれてはないけど…。
香燐さんの体中の噛み傷が…全部サスケくんのせいで…。
それから二人が激しい関係だっていうなら…。
今の私なら…疑ってしまいそうで怖い。
違うと思うのに…サスケくんは何故か…否定してくれず…。
誤解へ導く発言ばかり…。
もう混乱してる…。
サスケくんに限って違うって信じたいのに…安心させてほしいのに…。

もういっぱい、突っ込みどころだらけ…。
普通の会話が…全然、成立してない…。
サスケくんの過去や未来や現在を語り合いたいのに…。
全くした経験がない…。
聞いても適当に交わされ続けてる…。
私も終わると喉が枯れて喉飴が欲しい…。
会話するより横になりたい…気力も沸かない…。
サスケくんは私より元気すぎる…。

サスケくんが好きだから。
もっと役に立って。
かけがえのない存在になりたい。

私のわがまま。

愛してるから…。

関係が深まって…。
私は猛烈に欲が出てきたの。
今までとは違う…。
サスケくんの全部が欲しい。

前までは殺されそうになっても良いと思ってた…。
関係を持った今は…。
全部が欲しくなっちゃったの…。

少し欲張りかもしれない…。
前より好き…。

関係が深まった日からサスケくん以外考えられない…。

好きすぎて変になりそう…。

すごく好き。



【サスケの杞憂】


サクラは鈍い…。
俺はそれを知った。
予想もついてたが。

この遠方の里に来てから日常が始まる。
昼飯時と寝るときぐらいしか時間もないが…。
サクラの寝顔写真を一瞬眺め見る。
ここは本当に地獄も良いとこだ。
会話はもとから好きではないが…品行方正が疲れる。
好きに単独行動でも別に良い。
適当に組まれると逆にやりにくい。
言われたことだけを淡々とこなしてる。

これぐらいなら…里の連中を送っても良いレベルじゃないかとも思えてくる。
里の反乱隊…リーが行けば良い。
アイツも能力がある…。
シカマルもだ…ヤツは全部、めんどくさいで終了しそうだが…。
ナルト…アイツは里にいてばかりだ…少しは動け。
カカシ…ヤツは火影だ、許す。

本気で何故、俺だけ遠征なのか?
それも1週間かけて。
俺は必殺最終殺戮兵器とでも里で勘違いされてるらしい。
まるで昔の我愛羅のように。
嫌な任務は…全て俺に擦り付けられてる状態だ…。

カグヤの気配を掴まなければならないことぐらいは知ってる。
何故、毎回…ナルトだけ里にいて、俺はずっと人生を通して里にいられないのか…。
いろいろ不満もある。
これから先もまさかそうなのか?
何故か里では全然、俺は信頼されてないらしい。
今、里の住民票を戻すだけでも大変な状況でもある…。
火影選挙の投票権すらないらしい…。

うちは一族の者でしか見えないモノがこの世界にはたくさんあるらしい。
誰が考えたのかこんな設定。
俺しか…うちは一族はいないのか…。
いろいろ思うところもある。
再来週、実家へ帰ることが今の楽しみでもある。
今まで考えれば…家族すらいない状況で、俺が生まれた頃は娯楽のない時代だった。
楽しみがなかった。
最近、木ノ葉にも遊園地や水族館や動物園、映画館…そんなものが突然、現れたらしいが…。
まあ、やっと俺の人生にも希望の光も見えてきた気もする。

言うこと聞かない部下は脅せば何とかなる。
好き勝手にしてる。
交渉能力など相変わらずない。
ひたすら強くなることだけは忘れないように肝に銘じてる。
強ければ何とかなる。
亡き父の遺言でもある。
幸せに怠けて腕がなまれば…カグヤが来たときに殺される。
バサバサ敵なら倒しまくる。

甘え過ぎて弱ってはダメだ。
サクラと別れれば全てを捨てて強さに力を投ずる。
しかし…昔ほど命懸けにはなれない。
生に執着はある。
敵も半殺し程度に留めてる…。

サクラといると本気でどんどん甘え始める…そんな性格らしい…。
弱さに染まってくる…。
一日、惚けてる…。
俺は恋愛にことごとく弱いらしい…ボーとする。
あまり何も手につかない状態でもある…。
第七班にいた頃がこれだった…。

里外の反乱隊…。
コイツのせいで…俺は任務に駆り出された。
恨みはある。
非情なレベルで追い詰める。
怯えれば良い、去れば良い。
言葉は発さない。
睨めば…それで伝わる。
無駄口すら叩く気になれない。

任務が終われば自分の時間が欲しい気分だ。
平和になれば良い、俺も家でノビノビしたい。
強さはなまりそうでもある…。
もっと敵を倒さねばならない気がする。
俺と同格の強さと言えば、ナルトだ。
奴とまた本気の戦闘でもしない限り…体もなまりそうでもある…。
今のところ、する気にはなってない。
機嫌はまあ、良いからだ。

昼飯時間に…サクラの隠し撮り写真を見る。
今日は何故か頭が働かない。
周りから見ればいつも通りに見えてるのだろう…。
無表情の顔だ。
確かに停止してる状態でもある…。

しかし、人のいないところでは溜息が出てしまう。
家を恋しく感じてるらしい…。

結婚一週間目に撮ったやつだ。
第七班時代とは色香が違う。
服は着てる。
俺の天使だ。
でもアホだ、そこも可愛い。

俺はいつもサクラのことを考えてる…。

俺は昔、サクラだけは俺の気持ちを理解してると第七班時代…思っていた。

里抜けの時に…。
アイツが付いてきて告白されたのには驚いた。
ビビった。
お前は天才だと。
俺の心が読めるのか。
超能者なのか。
テレパシーが出来るのかと。

あの里でお前だけが俺の疎外感を理解してたのかと…。
母のようにも慕ってた…。

それだからこそ。
お前にはすぐバレると思い、2〜4年後の大荒れ時代には極力サクラに本心を隠すように装ってきた。

すぐに気があるのは悟られる。
コイツはペーパーは俺以上に出来るし、難解な問題も解けるし、少しの隙も駄目だと…。
その能力は一目を置いてた。

しかし、2〜4年の俺の暗黒時代と結婚生活を通して分かったことがある…。
サクラは馬鹿だ…そこも良いとこだが…可愛い面でもある。

2〜4年前にもヒントはたくさんやった。

『おまえ、医療忍者になったんだってな。
役に立つ…』

と俺が知ってるはずのない情報をさらけ出したが…。
お前は…。
突っ込みもしない…。

戦後には…デコピンもした…。

相当…救いようもない…愚か者だ…。

アレではお前の中の俺は…。

---ナルトにボコられて改心したが…。
刑期中は女遊びも慎まなければならない。
里に帰っても罪人を慕うのはお前ぐらいだ。
年頃だし…飽きるまで…取り敢えずセックスしたいし…。
お前の気持ち利用して結婚した…糞野郎---

とでも見られてるような気がして仕方ない…。

俺の勘違いだと良いが…。
違うといいが…。

でも…実はそれでも良いかとも思い始めてる…。
俺は可愛い子ほど苛めたくなるからだ。

まあ、今まで不幸続きだったが…どんなストーリーでもサクラが俺を最後まで惚れている。
それほど素晴らしい結果もない。
そこは天に感謝してる…。

サクラから求婚ではなければ…俺はたぶん、サクラを犯して…全ては終わってた。
何回か犯し続けて…出来婚へと続いてただろう…。
そういうことだ。
まあ、出来さえすれば…反対する里の住人共を説得するのもあとは時間の問題だ。

だが…この線は防げた。
あまり望んでるストーリーではなかった…。

しかし…これから先、サクラに離婚届へ判を押されるのは困る。
いろいろ悩む。

サクラには申し訳ないが物凄く楽しすぎた。
サクラを性的に苛めるのは萌えて仕方がない。
写真を見ていても…この寝顔…服は着てるが…パンツ履いてない時のだ…。
と思い出せば、クスリと小さく…口元には笑みすら漏れてくる…。
この日、ナルトには邪魔された…。
殺意がナルトには芽生える。

☆☆☆

俺は里に来て判明したが…。

俺のサクラへの愛については…。
ナルトの方が察してる…。

三年後の友との再会…。
それは…怯えたような瞳だったからだ。

何回、俺がボコっても…そんな瞳をナルトはしたこともない…。

それから割りと長居せず去ってくれた。

ヒナタも連れてきた。
これはヒナタと仲良しだからと言う可能性もあるが…。

あの反応では…。
ナルトは半分程度、気が付いてる。
アイツはペーパーは駄目だが…。
実践の勝負勘がたけてるからな…。

サクラの対応は予想外だった…。
俺はサクラには…分かりやすいくらいの反応を示そう…。
あまり柄でもないが…。

しかし…実はこのまま突いて反応を見るのも面白くて仕方ない…。
俺は悪癖だというのも自覚がある。
放置しておけばいつか分かるんじゃないかと言う逃げもある。

"俺は悪人、サクラレイプごっこ"。

サクラには悪いが物凄く萌えてた。
猫耳も捨てがたいが。
あれも楽しすぎる。

そんなことしか…写真を見てても頭にはない。

お前の頭はメルフェンだ…それは昔からだ。
知ってる。
サクラは夢を追う美しき女だ。


あの俺の里抜けの瞬間、賢くもないサクラがどうして俺のところへやって来て…。
俺の里抜けを止めに入れたのかだけは気になる…。

本当の偶然だったのか?

お前は…。
俺より先に…。
あの班での俺の孤独を感じて…。
俺の恋心も俺より先に気が付いてたからだったのではなかったのか…?
あの里にいる俺の唯一の理解者だったのではなかったのか?
俺の気持ちは丸わかりでもなかったのか?

お前に卑劣野郎と思われようが。
したいのも本音だ…当たり前のことだ、特に弁解する気にすらならない。

物凄く楽しかった。
これから先もずっとレイプごっこでも良いかとも思えてしまうレベルに…。
サクラの反応もいちいち可愛いのも原因だとも思う。
しかし…それでは、あまりにもサクラが里で不憫だろう。
言い訳も一応、用意してる。
俺は幸せ者だ、思い出せば楽しすぎた。
今日の夜もそのネタで良いぐらいだ。

サクラはもっと嫌がってくれても良いぐらいだ。
レイプと言うからにはやっぱりサクラが嫌そうな顔をしなければ成立しない。
しかし…嫌われて離婚届に判を押されてはダメだ。
一応、来週は大人しくなる…。
サクラには悪いが…とても萌え狂ってた。

来週もあれで良いかなって気さえするレベルだ。
これからも悪人を演じて…可憐で可愛いサクラを…黙って激しく犯しに行こうかなと欲望ならある。
きっと気持ちいいんだろうな…と。
嫌がるサクラ…これが、また可愛い。
俺はどうするべきか…。
少し迷ってる…。

サクラも悪い、反応がいちいち可愛い…嫌がってるのに誘われてるようにしかあれでは映らない。
俺は悶え死にそうになってる。
サクラは尻を振って俺を誘ってるようにしか映らない…。
もう一生あれでも良いかとすら思えるレベルに。

☆☆☆

一瞬、ここは料亭なのに遠い目になってた。
この写真…あまり見れば、俺の顔も火照る。
写真も仕舞う。
早く任務は終わらせる。

やはり長年の溝を埋めるのには時間が掛かるのか…。
俺は戦後すぐ去ったが…。
もう少しお前と会って話し合いすべきだったのか…。
しかし、会うとヤってた。
それだけは分かる…。
少しまだ早いとも感じた…。

お前を見ると俺は弱い…。
来週もヤリまくりたい…。
しかし…大人しくなる気ではいる。

今日も任務だ。
処理しまくる。

☆☆☆

里の外へ出れば…昔、闇世界で交流してた仲間たちから頻繁にスカウトにあう…。

「おまえ、結婚したんだってな。
サクラなのか?
良かったな、ナルトに取られなくて」

水月だ…相変わらず失言してるが…。
”ナルト”は俺の地雷でもある。

「おめでとう」

重吾だ…コイツも昼間は善人…夜は凶悪犯に変貌し苦しんでる男だった…。

Uでもウチ、サスケの体は諦めないから。
 ウチがサスケの子供なら何人でも産む。
 何かあったらサスケ、ウチ呼んでU

香燐だ。
そろそろ諦めて…新たな恋に生きて欲しい…。
それが俺の願いだ。
里の未婚の男がどれだけサクラを狙って暴れてるか分からない…。
香燐を紹介しようかとも思う…。
水月でも重吾でもどっちでもいい、早くどっちかと出来てくれと祈ってる…。

[里では住民票すらないだってな…。
まだ大蛇丸傘下の名簿にはおまえの名前乗ってるからさ。
闇世界に戻れよ、カグヤを倒した世界の英雄]

コイツも闇世界にいた男だ。
誰かは知らん。
たくさん…大蛇丸傘下にはいた。

[また遊ぼうよ、サスケくん…。
私、サスケくんを見習って強くなるから…。
サスケくんの体、欲しいな…。
私たち、大蛇丸傘下の女性たちで…うちはの子供、たくさん増やすわよ?
うちは一族復興に協力するからね?]

俺にセクハラばかりしてた女性の上官だ。
未だに俺はまだ…狙われてるのか…。

[木ノ葉の映画館でサスケ様のグッズなら買ったわよ。
見て見て♪
この鞄のキーホルダー、サスケ様のストラップよ。
変装して列に並んだんだからね?
ねえ…サインしてくれる?
よ、闇の帝王、世界の救世主!]

大蛇丸傘下にいた女だ…。
誰かは知らん…傘下には人間がたくさんいる…。

[あたい、あれから子供が出来て…。
名前は縁起担ぎに”サスケ”って名前にしようと思ってるの。
あの頃はサスケ様の体が奪えなくて残念だったけど…。
今は子供には…サスケ様のようにひたすら強さを目指して頂点になってもらうことを祈ってるの…。
あたい、シングルマザーで誰の子かは謎だけど…。
いつでもサスケ様の体なら受け入れオッケーだから…。
みんなで、サスケ様が第七班時代の夢…”うちは一族復興”を実現するから]

悪いが誰か分からない…。
大蛇丸傘下の女らしい…まだ俺の体は狙われてるらしい…。
もう”うちは一族復興”と言った夢は忘れて欲しい。
それは望んでない…。
あまり言い寄られると…闇世界の男共から冷たい目線だ。
水月や重吾から痛い視線を感じた。
ココは否定しなくてはなるまい…。

『俺は木ノ葉に生きる。
俺のことは忘れろ』

[サスケ様]

[いや]

[忘れられないわ…]

他にも大蛇丸傘下に男ならいっぱいいるだろう…。
どうして分散しない?
強い者に群れたがる?
この世界の女共は…。
水月や重吾も…不憫ではある…。

[サスケ様、戻って来いよ。
闇世界でサスケ様の帝国作ってやるぜ…。
サスケ様のために闇世界で映画”サスケthe last”が公開されるらしいぜ…。
エログロな戦闘シーンが多いからR指定らしいが・・・まあ、闇世界はそこら辺、優しい。
変化の術で化けた人間でも観覧は許すらしいぜ。
大蛇丸様とカブト様の力に感謝しろよ?
闇世界の幹部共全員、楽しみにしてるらしいぜ]

この男も不明だ…闇世界での俺の知名度は物凄いらしい…自覚なかった…。

全員、このノリだ…俺は闇世界での方が何故か…優遇されてる…。
崇拝までされてるらしい…。

大蛇丸とも相変わらず交流がある…。
カブトともだ。

サクラとの新婚生活を終えて…朝、5時。
1週間の遠征任務へと旅立つ前…。
里抜けの道から抜けた…里外の真正面に…。
大蛇丸とカブトがいた…。

大蛇丸は急に良い人間へと変貌してる。

どういう意味なのか?

 「サスケくん、サクラと結婚したのね。
もう私、嬉しいわ。
私の愛弟子が…」

勝手に師匠気取りでもある。
俺は不思議なことにカカシよりも大蛇丸の方が何故か信用されてるらしい…。
本気で謎だが…里の住民よりまだ、闇世界の方が俺に優しい。

「君も大蛇丸様に感謝したらどうですか?
もういい大人なんですから。
いちおう、おめでとうとは言っておきます。
君にはイタチとの戦いで礼にはなりました。
僕も忘れてたこともあったとも思いました。
しかし…君は…」

口うるさいのは…カブトだ。
相変わらず、このノリだ。

『…ありがとう』

まあ、俺を祝福するのは大蛇丸や闇世界の人間ぐらいだ…。
里の住民など、まだ離婚届に判を押せというノリでもある…。
どれだけの里の人間に反対され続けてるか…数えきれないほどだ。
仕方なしに礼なら言った。
目はどうでも良いような瞳だが。
サクラの痴態を思い出せば…照れも手伝い、柔らかい瞳にはなる。

 「サスケくんが…私にありがとうって言えるなんて…もう人間の成長は早いものなのね…。
私もそろそろ足を洗わなきゃならない頃なのかもね…」

大蛇丸は涙ぐんでこのノリだ。
隣にいるカブトまで何だか同じような表情だ…。

「君が礼を言えるなんて…これは僕のデーターブックも更新しなければなりませんね…」

カブトはまだ住民のデーターブックを作成してるらしい…カブトは眼鏡の下からビックリ眼だ。

『おまえらが里の反乱隊へ変貌すれば…俺は成敗しなければならない。
今、大蛇丸やカブトと俺は…敵状態だ』

俺はそれだけ答えて…里抜けの道から去った。
これは照れも手伝う捨て台詞でもある。
しかし…半分、正解でもある。

まあ、大蛇丸もカブトも…。
やつらなら世界征服のためにヤリかねん。
その時は俺が成敗して里での手柄を上げされてもらう。
全く、俺は里では信用されてないからだ…。

大蛇丸も相変わらず暑苦しい。
アイツのムサイ顔などどうでも良いが。
まあ、良い思い出にはなった…。

もう二度と会わないと思ってたのに…。
相変わらず…よく会う…。
闇世界と完全に縁が切れてない状況に俺はあるらしい…。









旅立ちにサスケが思うこと(7日目朝)


目次


サクラの奮闘














inserted by FC2 system