アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

出掛けの時(サスケ視点)



俺は来週までサクラとさよならだ。
とても辛辣だ。
朝が迫り来る…。

遠方へ朝に着くためには…。
ここを早朝5時に出なければならない…。

サクラよ。
抱きすぎて悪かった。

お前の姿は美しい。
光の中にいる。

確かにハードな一週間。
よくぞ耐えてくれた。
菓子パン食べたあと、したのが駄目だったらしい。
俺は回復力人並み以上だが。
サクラはそうでもない。

本音は見送ってほしいが。
さすがにお前は辛そうだ。
だから、変わりにデコピンしとく。
俺も支度終えてここ出るから。

ありがとう。
夢の中にいるようだった。
竜宮城か桃源郷かユートピアか…まだ、頭が追い付かないレベルに浮かれてる。
ありがとう。

それから、お前はやはり鈍い。
それが分かった。

帰ったらしような。
あと、次こそお前の好きな普通のデートもする。
また再来週な…。

☆☆

サクラの寝顔は天使だ。
サクラの目は少し釣り目気味である。
眠っていればそれはまるで眠る子猫のようでもある。
何故か…昔、サクラに拳で歯向かわれても…。
主人の帰りが遅くて拗ねた子猫が歯向かって来るようにしか見えなかった。

サクラに猫耳は本当に良く似合う。
そう感じたのは…第七班時代の任務での猫又退治でだが…。

イタチと幼少期にしてた猫又退治のスタンプがあれのお蔭で埋まった。
きっと、天国のイタチも喜んでいるはずだ。
再来週は猫耳を付けてしてみたい…。
猫耳に尻尾もサクラなら似合う。
言わなくても分かることだ。

☆☆☆

第七班時代は…そう言えばサクラの寝顔は見れた試しがなかった…。
サクラの寝顔は…もしかしてレア場面なのかもしれない。
これからはずっと見れるはずだが…。
考えてみれば…気絶してる時の姿しか見れてなかった…。

俺は迷いの森で大蛇丸に噛まれ、気絶…それを庇って、徹夜するサクラ。
それから…我愛羅との戦闘後に俺は気絶して、俺を介抱するサクラ。
本気でみっともないところばかりだった…。

しかも…そう言えばサクラが寝てるところを見たのは…。
俺が里を出る時、里抜けの道で離別した時に…サクラを気絶させた時だった。
手かげんして背後から腰を拳で気絶レベルでトンと殴ったが…。

そのあとは…。
戦争中にナルトとの戦闘前に…幻術で気絶倒し…。
普通に寝てるのは見たことなかった…。

と言うより…今、思い出しても…どうしてサクラが俺を好きか謎だ。
どこで俺は点数を稼げたのか…。

今まで何故か俺がサクラに点数を稼ごうとすると邪魔が入る…。
そして…手柄は全部、他の人間にとられると言うことが続いてる…。
これは…どういうわけか…。
確かに…俺は自発的にサクラを助けるような性格でもない。
いつも渋々仕方なしにという雰囲気だ、照れもある…。
殺意は芽生えるが…ナルトのように自発的に分かりやすく人助けをするような性格ではない。


サクラが大昔、苛められてて女子たちの輪に入れたことですら…イノに全て手柄を奪われてる。
それから迷いの森で俺がサクラを助けた話ですら…ナルトとの成績争いに俺が乗った話にすり替わってる…。
真面目に俺が普通にサクラを助けた思い出が一つもない…。
確かにそれは照れもあるが…ずっとそうだ…。
俺はこういう宿命を背負った人間らしい…。

昔は名誉挽回もしたいと願った時代もあったが…今は諦めつつある。
このままでも良いかとも思えてる…。
サクラが元気で生きてると言う結果が全てだ。

7月23日。俺が生まれた瞬間、亡き兄…イタチがアカデミーで隠れ、忍び耐える者”と習字で書いたが…。
俺はそういう星に生まれた人間なのかもしれない…。
最近、そんな気さえする…。


☆☆


行く前にキスだけ落としといた。

起こしても良いが…。
相当疲れてそうに見えたからだ…。
寝させてやりたい…。

机の上にある菓子パンの袋ゴミだけは片付けておいた。

自覚はある。
体力底無しのアホであることも。
今回もやはり暴走した。
俺は…一度火が付くと…止まらないのだ…。
自分の性格が恨ましい。

朝食は適当に済ませた。
朝はサクラの作った豆腐の味噌汁でも暖めて、炊飯器に入ったご飯を食べて、
あとは卵と醤油さえあれば…もう完璧だ。
トマトでも残りは被っておけば良い。
卵かけごはんほど楽なモノもない。
猫まんま飯でもある。
どうせ昼は外食だ、もつだろう。

寝室を出て、渡り廊下を超える。
外を確認すれば…明かりもない。
しかし、今の俺の目は闇がよく見える。
イタチの目に交換してからは澄み渡るように夜目が効く。
特に不便もない。
電気もつけず、鏡で髭剃りだけする。
割りと剃ろうと思えば…クサナギでも剃れる。
何でも利用しまくってる。
クサナギは俺の手から出す剣だが…。
クナイでも剃ろうと思えば剃れる…。

☆☆☆

今日は屋敷だからカミソリもある…。
これで出来る。
ずっとサバイバルな人生だったから…身支度すらそんなもので済ませることも多かった…。
髭は放置すれば伸びてくる。
顔を手のひらで触れば伸び具合も分かる…不衛生は病気の元だ…女にもモテない。

俺は性格に難があり過ぎてしかも境遇も最悪だ。
モテる性格でもないし好条件とも言い難いことぐらい知ってる。
サクラを落とすためならどんな手段でもいとわない気でもある。
泣き落としもするし、脅しもする…あらゆる手は非情なレベルで尽くし続けてる…。

サクラはリーの太眉だけは許せないらしい、俺も仕方なく揃えてる…。
リーにはサクラがリーの太眉を許してない件は一生、話す気などない。
サクラの好みに仕方なしに合わせてる…サクラは隣にいてて本当に分かりやすい女だ。

サクラの好みなど…子供時代からビックリするレベルで筒抜けだ。
サクラは好みの奴が隣へ来たら、明らかに態度を変える女だからだ…。
そこら辺はムッとするところだが…まあ、分かりやすい。
ナルトもその類だな。
アイツも分かりやすい人種だ。

そのお蔭で強くなることに専念しつづけられた。
「あの太眉が許せない」と初対面で散々に貶したリーですら、強いと判明すれば態度を和らげる…それがサクラだ。
俺も隣でしっかり見て学習してる…サクラから寵愛をいただく方法など手に取るように分かってる。
そこまで馬鹿でもない。

サクラはナルトがカグヤとの戦闘で繰り出した逆ハーレムの術で鼻血を出したので分かるが如く。
少女マンガにしか存在しないようなホストみたいな顔の男が好きらしい。
本気で理想が高すぎて、そこら辺は付いていけない面もある。
俺も疲れてるところもある。
里ではリーの太眉は許せず、俺の罪は許してもらえたらしい…。
木ノ葉の里は固く…ホストなどいなくて良かったと心底、思ってる…。

仕方ない、知らない場面で髭も剃ってる…髪は伸びても放置してる。
もう鏡がなしで見なくても手触りで生えて来たら剃れる達人の域だ。
俺はサクラの顔面などどうでもいい、体とやれさえすればもう文句なしなのに。
サクラは本気で何人ストライクがいるのか分からない状態だ…。
そこら辺は辟易としてる。
この結婚生活でもやはり調教しなければならない。
躾がなってない。
まだその件は許してない。
ナルトの逆ハーレムの術に掛かり、しかもナルトを羨望の眼差しで見た事件についてだ。
まだ苛めたりない。

☆☆☆

今…電気がなくても…鏡に映る自分の顔すら見れる…。
俺の顔…目元…その瞳だけイタチそのものだ…。

瞳が潤んでる…幸せすぎる一週間だった。
今、振り返ってみても…俺は絶対、ナルト以上に壮絶な人生だった。
終わり良ければ全て良しだ。

今日は機嫌が良い…。
今からまただが…再来週には、帰ってこれる。

部屋の電球は灯さず支度を終える。
サクラを起こしても悪い。
暗闇でも文字なら読める。
"我愛羅"で4万文字…地獄課題の脱字ミスをチェックしてる…。
この課題…本気で脅してシカマルに押し付けたい…。
ヤツが適任に決まってる。

今日は…それ以外の任務だ。
里の外にいる聞き分けの悪い反乱隊の討伐。
それからスパイ活動。
あとはカグヤの情報を暇さえあれば探って来い。
これが俺の日常でもある。
俺だけ里の永住権がない…任務が信じられない遠方だ…。
プチマグロ漁船状態でもある。
カカシも知っててしてるのか?
何だか…サクラと俺を引き離そうと…里の住民共が寄ってたかって、遠方任務ばかり俺へ擦り付けてるような気がしてならない…。
気のせいであればいい…。

サクラ…。
大丈夫だろうか?
今日から出勤の筈だ…。
それまでに起きろよ?

俺はお前のことが大好きだ。

☆☆


玄関へ足を運び、引き戸を開閉し施錠する。
もうすぐ…朝焼けが望めるだろう。
外はまだ暗いらしい。
夜目が効くがそれは分かる。
この目は…猫の瞳並みに夜が澄み渡ってくる…重宝する。

ここら辺いったい…元うちは一族の街には…廃墟だらけで…墓が並ぶ。
サクラが花をうちは一族の慰霊碑に備えてる。
優しいヤツだ。

☆☆☆

墓に添えられている花は…黄色いマリーゴールドだ。

懐かしい。
そう言えば…アカデミーの頃、アカデミーの花壇にイノが勝手に植えていた。
夏休みに…。

今も咲いているのだろうか?
この花は…どこで採取したのだろうか?

屋敷の庭にも雑草のように花なら咲いてる、そこにあるのかもしれない…。
それか…里抜けの道なのか?

まさか…イノのフラワーショップはないと思いたい。
あそこで買えば…花言葉の説明を受けるはずだ。
そこで買ったとすれば…これは…あからさまに俺に伝えてる…。
それはないと願う。

開花時期は4月〜11月、最盛期は5〜9月。
現在は6月、今が盛りだ。

花言葉は…。

"信頼"、"悲しみ"、"嫉妬"、"勇者"、"悪を挫く"、"生命の輝き"、"変わらぬ愛"、"濃厚な愛情"。

この花には"信頼"、"勇者"、"生命の輝き"、"変わらぬ愛"、"濃厚な愛情"という正解釈と…。
"嫉妬","絶望","悲しみ" 、その他…"悲哀"、"下品な心""別れの悲しみ"など負の花言葉がある…。
まるで対立する意味だが…。

負の言葉が酷いため…不名誉だが…贈り物には控えた方が良い花とさえ言われてるらしい…。

特に黄色いマリーゴールドはダメらしい。
黄色のマリーゴールドには…こんな言い伝えがある…。

水の妖精が太陽神に恋をしていたが…。
太陽神は地上の王女と恋に落ちていて。
それに嫉妬した水の妖精が・・王女の父に伝えたところ。
王女の父は娘の王女には政略結婚をする予定だったから、自分に歯向かった娘の王女は生き埋めにした。
嫉妬のせいで一人の命が奪われたことを後悔した水の妖精は…太陽神を眺め、9日間祈祷した。
その後…水の妖精が…黄色のマリーゴールドに変貌したと言う逸話さえあるらしい…。
太陽目掛けて咲く花だ…夕日には沈み、永遠に太陽神に届かない不憫な花でもある。

アカデミー時代の夏休み前、俺の隣で…イノがサクラに話していた会話で覚えた。

今回は…どっちの意味なのか?

まさか…絶望されてるのか?
少し不安がよぎった。

サクラはと言うより…花言葉、知ってるのだろうか?
毎回、イノがサクラに花言葉なら幼少時代から説明をしてた。
俺は隣で勝手に盗み聞きして覚えてるが…。

サクラは何故か…イルカ先生からされた説明…。
抜け忍は死罪や…大蛇丸が御手洗アンコ上官を誘拐した事件など…。
カカシに言われるまでスッカリ忘れたノリだ。

サクラは興味のないことは全く覚えない性格らしい…。

サクラにとって、イルカ先生より…カカシの方がライクなのか?
そこはムッとすることもある…。

しかし…花言葉は知らないのかもしれない…。
俺が花言葉を知ってる話はサクラに伝えたこともない。
女々しいと思われる。
黙ってる。

俺が我愛羅にやられて入院中に見舞いとしてサクラに生けられてる花は…おそらくコスモスで…。
花言葉は"愛情","調和"。
あれは機嫌が良かった。
サクラは知ってて瓶へ入れてたのかは知らない。
イノから聞いてるから知ってる可能性もあるが…。
サクラのことだ、知らないと言うこともあり得そうだ…。

☆☆☆

俺の天国のイタチや両親や叔母さんも喜んでるだろう。
俺の優しい奥さんと対面して…。
仏壇で毎日、サクラとは会ってるはずだ。
墓の前でもだ。

イタチは里崩しを望まなかった。
俺はここでサクラと寄り添って、イタチのために第2の人生を…。
イタチのこの瞳に映してあげたい。
天国なんてあるが知らねぇが…。
イタチが喜んでることは祈る…。

しかし…サクラとの夫婦生活だけは見られたいとは願ってない。
見られていいのは、周辺探索旅行ぐらいだ…。
まあ、大丈夫だと祈る。

鏡を見れば…俺は現在、目元だけはイタチそのものの瞳だが…。

去年は何故か夢枕で

あの子を早く落とせ。
唾つけろ。
三重スパイも許す”

というお告げがあった。
夢でも良い。
出会えて、肩の荷が下りた。
イタチのお陰でここまで進めた。

去年、三重スパイで…。
どこぞの一族を殺すか殺さないかで大揉めして悩んだ時期…優しいイタチと…夢で会えた。
イタチの通りにしたら何とかなった…。

俺は…。
当たり前だが自分と同じ悲劇を背負いたくなかった。
俺が考えていた以上に三重スパイは相当大変だった…。
イタチもそれのせいで…。
俺の一族を惨殺する結果に転んだのだから…。

俺は毎日、倒れないように相当食べた…。
俺はそのとき…。
イタチに背中から抱き締めて貰えた。
柄にもない何歳なんだ?と自分でも笑いそうになるが。
俺は…。
精神的には全然強くない。

俺はサクラのことは大切だが。
イタチの存在は忘れたわけではない。
当然だ。
俺のことを激愛してくれたイタチを忘れられる訳もない。
イタチがいたから俺は愛し方を覚えた。
今、イタチから捧げて貰った愛情の表し方をサクラにあげているのだ。
きっと…。

俺は墓に来ると今でも悲しくなる。
だが未来を今、生きてる。
俺の一族のためにも俺は…。
イタチが歩みたかった人生をこの瞳に映すためにも…。

俺は…。
里に残りサクラと寄り添って生きたい。
サクラが家に来てから…。
初めて…あの家が天国になった。
俺はあの家に行く度に泣きそうだった。
寄り付きたくもなかった。

でも…。
一日中サクラが裸で出迎えてたことを知れば…。
天国のイタチはどんな感想だろう…。
この瞳には光が灯っただろか?
俺の目にはサクラは目映い光の天使そのものだった。
アイツは俺には明るい。
しかし…あまり見られたいものではない。

イタチの瞳を交換してから…確かに…俺は変わった…。
イタチの瞳で里崩しはする気になれない、平和利用に留めようと決めた…。

イタチには俺の出来なかった人生を写せとは頼まれてるが…。
複雑な感情でもある。

イタチがまさかサクラとの結婚を望んで…それを俺が自ら進んで受け入れたというストーリーなら…。
さすがに…俺も怒りそうだ。
違うと祈る。


☆☆

俺は…少し微笑を漏らし…墓を抜けた。
街はまだ日は登らないらしい…。
道を進めながら…。
昨日までの回想に更けいった…。
朝風が気持ち良い。

サクラに対して頭の中で語りかける…。
俺の愛しい天使にだ。


俺は…。
努力してる。



俺はお前には何度も『愛してる』と告白し…。
『大好きだ…』とも口にしてる。
それは…。
ヤってる最中かも知れんが…。
サクラはそこはカウントしてくれないらしい。

俺なりにこの一週間頑張った。
俺はサクラに愛されたくて、サクラの体を開発しようと奮闘したし…。
サクラから愛されたいし、サクラを好きだからこそ…たくさん抱いた。
グッズも買ったし…。
いろいろやってる。

確かに途中から私利私欲に侵されて…目的は見失ってた…。
初心はそうだった…。

最初は…。
俺の体を求めてこないサクラを強引にもこちらへ持ってくるつもりだった…。

俺は性欲しかなく…サクラはまだ恋愛に夢を見てる。
サクラの体を開拓する気で最初はいた…。
だんだん…欲望が大きくなり好きなように動いてた…。

気が付けば…私欲に流されて…。
"サクラレイプごっこ"に嵌まってた。
俺の悪癖でもある。
可愛い子ほど苛めたくなるらしい…。
サクラの…嫌がる顔もまた好きなのだ…。

どうでも良い人間は無視だが…。

ナルトのように可愛い子ほど優しい人間ではない。
サクラのように好きな人ほど優しくするタイプの人間でもない。
ナルトとサクラや俺とは…似ても似つかない。
俺は可愛い子ほど苛めた後のあの…泣きそうな嫌そうな困った顔を思い出すと…。
もう笑いそうになってくる、萌えるのだ。
ちょっかいを掛けてみたくなるらしい…悪趣味なのも理解はしてる…。

大昔はそういう種類の人間が…ミズキ上官だとイルカ先生から聞いたが…。
思春期を境に俺もそうなってしまった…。
これからは変われたらいいなとは願うが…。
"サクラレイプごっこ"は本当に自分のツボだった…。
とても癒された。

少しまた嫌われないかとは危惧してる。
墓の前にサクラが捧げた黄色い花…マリーゴールドを見て…。
その花言葉は"信頼""嫉妬","絶望","悲しみ"だ。
まさか…とは、焦り始める…。

しかし、品行方正は本当に疲れる…。

御手洗団子もたくさん買ったし…。
餡蜜もたくさん買ったし…。
サクラの両親に土下座もしてきたし…。
サクラの両親とお前と面談して、サクラの両親には御手洗団子も貢いできた…。

指輪も買ってやったし…。
結婚届けの紙も取ってきた…。
毎日、サクラが帰る頃までに部下を睨み付けて帰り、待ち伏せもしてる。
リーにも頭を下げてやった。
ナルトもボコらなかった。
サクラが側にいてくれたからだ。

それから…。
四日目の夜には涙を流してまでイヤだけど語ったのだ…。

ありとあらゆる手は尽くしてる。

それなのに…。
サクラは…。
「嬉しい。
私達…もしかして… 両思い?
私もサスケくん…大好き…」
とは返事してくれない。

どれだけ伝えても何故か伝わらない。

あれ以上、伝えようもない。

デコピンもしたし…。
それ以外にも俺は自分なりに色々な面に力を入れてる。

素面で照れて言えないし。
話そうとするとしたくなるから…。
なし崩しに関係へともつれ込んでいるが…。

確かにあれでは伝わらないかもしれない。
しかし俺は残念な性格で…困ったサクラを見れば…萌えるらしい。
イチャイチャしたのもまあ良いが…。
ハードな"サクラレイプごっこ"も本当に楽しすぎた。
サクラは本当に何をしても可愛い女だ。

いつになったら、俺のことを信用してもらえるのか…。
出来る範囲でしてる、自分の性癖が変なのも理解してる。
信用してもらえない可能性もある。

それでもまあいいかと思ってる…"サクラレイプごっこ"が楽しすぎた。
しかし…離婚届を押されるのはさすがに困る。
そこは止めなくてはいけない…。
そこら辺のサジ加減も難しい・・・。
ヤッテル時に

「サスケくん、私のこと…好きなの?
どう思ってるの?
ねえ、本当に好きなの?」

と混乱したように聞かれるほど、萌えることもない。
俺が変態音声で答えれば…必ずサクラは

「そんな言い方じゃ信じない」

困った顔になる。
もうこれが萌えすぎる。
もう嬉しすぎて…一生、黙ってようかと…そんな感情すら沸いてる…。

俺は本当に悪趣味だ。
サクラには悪いがキュンキュン悶えてる。
再来週も黙って、"サクラレイプごっこ"にしたいが…嫌われるのはダメだ。
そこら辺が難しい…。

このネタで任務先では何回でも自慰が出来そうな気さえする…。

全てに関して本腰入れてる…。

これ以上、俺を困らせると切れそうなくらい思い付くことは全部してる。

俺のいない一週間は…。
俺は今度こそお前のためにデートの計画を練ってやる。

そこで言うしかないか…。

言えば…"サクラレイプごっこ"はできない。
また頼めばしてもらえるだろうか…。
そんなことばかり考えてる…。
楽しい連休だった。

確かに連休3日間から…ハードに徹した…。
俺は激しいくらいの方が好きだからだ…。
まだやり足りない気分でもある…。

サクラは甘い恋愛が好きらしいが…。
俺にとって…甘い恋愛ほど難しいものもない…。
サクラの忍者クイーン出版ロマンス小説…結婚までの段階を読んで…さらにそう感じだ…。
良い子さんほど疲れるものもない…。
俺なりに段階を踏んだつもりだが…もうこれで良い気がするが…。
あとはサクラに離婚届だけ押されないように振る舞うつもりだ。
そこが心配でもある…大丈夫だろう、たぶん…。

しかし…連休中のサクラレイプごっこはハードだったかもしれない。
お蔭で楽しかった…サクラにはどうなのか…謎だが…。
あれは個人的趣味だ…。
再来週も出来ると良いな…そんなことしか頭にない。
ここら辺で点数を稼がないと・・・サクラに幻滅される気もする…。
一回、ハードを覚えた分、更に極めたい気持ちもある…。

出掛けの時ですら・・・。
昨日までの映像が頭に流れてる…。

サクラから貰ったパンツを出勤先では慰めに…。
昨日のお前の寝顔写真を毎晩眺め明かして、仕事するから。

鞄にお前のパンツと寝顔写真、入ってる。

今週はありがとう。

そのテーブルにメモ置いといたけど…。
来週から職場にパンツ履いて良いから。


いつも…ありがとう。


☆☆

歩いてる間、サクラのことしか考えてなかった。

気が付けば…。
里抜けの道だ…。

俺は…。
自宅にいるだろうサクラへ語りかける。
頭の中でだ…。
いつもよくしてるが…。
テレパシーはしないらしい…。
サクラは察知してくれない…。


木の葉を出るにはこの一本道を通る…。
ここはサクラとの…。
思い出の場所だ。


俺は…。
自分でも理解に苦しむことがある…。

サクラの体にムラムラして俺はお前のことを意識した。
大蛇丸のとこ行ってから本格的に自覚した。
まあ、折れたような感じだが…。
随分前から意識はあった。

だが。
俺の性格で何故、一族を惨殺された七歳の時にサッサと里を捨てて、兄への復讐に燃えなかったのか…。
そこにサクラは気が付かないらしい。

一族もろともおらず、先生にも目をつけられず、友もいないあの幼少期。
俺は何故、白のように里を捨てなかったのか。
白い巨頭では大人どもが…。

[あの、一族の生き残りはあの子だけなんですってね]

と俺のことを陰で噂してた。
その段階で今の俺なら新天地へ目指しそうだ。

どうしてあんな里でノウノウと生優しい神経で…。
勉学に励んでたのか?
いったい何が目的だったのか?
どうしてその頃、命懸けで復讐に燃えなかったのか?
闇世界へ歩まなかったのか?
抜け忍にならなかったのか?
俺の心は優しかったのか?
あの頼るものが何もいない場所で。

俺には解せない。
サクラもそこに辿り着かない。

俺にはどうもサクラが第七班で班を共に組む前から、サクラに

『この里で一番強いのは俺だ』

と圧力をかけるために頑張ってた節がある…。

ナルトが俺より先に、サクラと俺が班を組む前から…俺をダシにするにはサクラだと…。
挑戦状をけしかけてたのも気になる。

実は…第七班の自己紹介の時…サクラから将来の夢を語られる時に…。
どうせ話すことは分かってた…。
サクラが言うより前に…どうでも良い話だ…と内心感じつつ…。
俺は少しカッカしてた…顔が熱くなることも分かった。
しかし…サクラは全く気が付いてない。
カカシもだ…。
ナルトにだけ…アレがバレタ可能性がある…。

今の俺ならならアホらしいから、脈もない女をダシに挑戦状吹き掛けられようが…。
眼中にないし、どれだけ他人にモーションかけられようが自分が嫌ならアッサリ切り捨てる。
どうして俺は5〜6年間も…この里に残れたのだろう?。

サクラはそこを不思議に感じないらしい…。

俺は…。
サクラのことが大好きだ。
それもかなり昔から。
今、サクラがいるから里に留まることを選んだ。
あの当時も恐らくサクラが俺の孤独を癒してくれたんだと察する。
それしかないだろう…。

サクラは俺のことを「優しい」と昔から言ってくれた。
あの一族虐殺事件の荒んだ頃。
サクラの瞳には俺が優しく映ってたらしい。
それはあり得ないだろう…。

女子集団から跳ね子にされてるサクラへ会話してやった過去のことだろう…。
俺は差別が嫌いだからって話にすり替わってるが…。
そのあと…イノがサクラに全面協力して集団の輪に入れた話になってるが…。
真実は違う…。
そんなものだ。

俺は…。
たぶん…。
「優しい」のはお前にだけだ。
そこまで広い心を持ってない。

しかし…あの事件だけでここまで俺に忠誠を遣わせたのだとしたら…。
まあ、あの時、したことは正解だった。
他に優しくした経験など皆無だからだ…。
あれですら…イノに全て手柄は奪われ、現在では…イノとサクラは親友状態だ…。

☆☆

たくさん、サクラに頭の中で言葉を送る…。
俺は…。
思ってることの半分も…。
話せない…。
性格だから…。

俺の心にはいつもお前がいる…。
お前は俺の天使だ…。

ありがとう。

それにしてもサクラの精神は無視だが…。
昨日の"サクラレイプごっこ"ほど萌えたものもなかった…。
今も頭の中に流れてる…。
サクラは本当に可愛すぎる…。

アカデミーや第七班時代の"恋愛ごっこ"とは大違いだ…。
"サクラレイプごっこ"は…俺にとっては…とっても楽しい…。
サクラにとっては…辛そうでもある…。

俺は第七班時代の"恋愛ごっこ"…楽しくはなかった…。
サクラは楽しかったらしいが…。

東の空が明るくなってきた。
日も昇る。
目がクラクラする。
太陽とは素晴らしいものだ。

俺は早く刑期を終わらせる。
今日からまた気合い入れる。







サスケの暴走日誌

目次

サクラの女心+サスケの杞憂結婚8日目。






















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