アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

サクラの愛



人肌と痴女サクラからの激しすぎる愛に飢えている。
それを欲してる。

最近、どうも空虚なようだ。

特に里に帰った辺りから酷くなった気がする。
里へ帰れば俺以外の奴らは軒並みに交際ムードで。
ナルトまで日向と付き合い始めた。
どうして俺だけ一人離されココで任務をこなさなくてはならないのか?
と考えれば…。
土坪に嵌まり、悲しみが押し寄せてくる…。

それが前回判明した。
最近は愛に餓えてるのか、官能小説「痴女サクラ」ばかり読んでるのが、その証拠だ。
香燐とは正式に振った。
その分、人肌に恋しいのだ…。
カカシには女遊びは慎んでくれと…。
手紙で来ていたが…。
色々限界な気がする。
サクラには悪いが抱き締めて貰える人が俺には必要だ。
別に逢瀬がしたいわけではないが。
最近、無性に孤独が押し寄せる。

痴女サクラくらいの分かりやす過ぎる…サクラからの愛に俺は飢えてるのだ。

昨日は夢を見た。
イタチが出ていた。
三重スパイには反対ではないらしい。
何故かサクラのことも知ってた。
うちは一族の子供が見たいと言ってた。

兄に隠し子はいないのか?聞くのを忘れたが…。
あの様子ではいないのだろう。
兄は愛情深い男だから、俺に子供でも出来たら激愛していただろう。
不思議な感覚だった。

言うのを忘れたが…。
背中から抱き締めて欲しかった。
俺は今、空っぽだから。
仲間は組んでやってるが…。
どうも、俺は人に簡単に心を許せる性格でもないのだ。
今、里に帰りたいと欲してる。


ーードンドンドン。
扉を叩く音がする。

「飛脚忍者郵便2525です。
お届けに参りました」

そこへ飛脚忍者がやって来たようだ。
瞬時に小説だけ隠して対応する。
郵便が渡され、俺は黄色畳に寝そべる。
茶色い封筒だ。
今回はそうとうファイルが入ってるようだ。

段ボールでもやって来たようだ。
これ、全てに逐一にレポートをまとめて、カカシのもとへと返送しなければならない。
全部で段ボールが12箱だ。

俺も住所が転々としてるので、これも毎回、引っ越しの際には送らなければならないようだ。
転々としてるのは…。
それだけ極秘任務なので、毎度経歴を査証して侵入してるからだ。

あまり…。
どこの里からの者か素性がバレると任務がやりにくいからだ。
茶色い封筒を開けてみる。
いろいろカカシからの調査報告書が入ってる。
これもよく読んで考慮して、話を相手へと進めていかなければならない。

覚えなければならないことがたくさんあるようだ。
相手側の人間の生きざまや、相手国の背景、弱点、得意なこと。
気を付けるべきこと。
地図などが貼付されてる。
これはかなり役立つだろう。

最後に…。
中からサクラ模様の小さな封筒が現れた…。

表紙に「サスケくんへ。サクラより愛を込めて」と記されてる。

俺はさっそく封を開けてみることにした。
桜形のシールを外せば、サクラ色の手紙が出てきた。
期待を胸に読んでみた。
かなりの枚数入っている。




【サクラの手紙】

私は最近、暇さえあれば、里抜けの一本道の芝生で報告書を眺めているの…。

それは…。
ここがサスケくんとの思い出の場所だから。
サスケくんに告白した場所だから。
サスケくんが里抜けの日に…。
サスケくんのことを…後ろから抱き締めた場所だから。

ここは…。
今でも癒される場所で…。
サスケくんの帰りを待ってる…。

サスケくんは…私のこと、覚えてるよね…?


私が最後にサスケくんと出会ったのは二年前…。
第四次忍界対戦以来…。
あれ以来、サスケくんと遭遇してない。
でも、サスケくんが「また今度な」と言ってくれたこと…。
とても気になってて…。
今でも思い出して…。

最近に入って、ナルトもだけど、イノまで付き合い始めて、私につれなくて…。

少し寂しい…。

ナルトも日向に忙しいのか、私と距離を置かれて…。
イノもサイに付きっきりで、最近は綱手様と1人が多くて…。

サスケくんは相変わらず帰ってこないし…。

それ以外にもオープンにはしてないけど…。
シカマルも砂葉隠れの里のテマリと 何だかとても、怪しい雰囲気で…。

それから他にも私が知らないだけで…。
くっつきそうだったり…。
もう付き合っているのか…。

はあ…。

私は…。

やっぱり…サスケくんのあのデコピンが忘れられない…。

あの意味が気になって…。
今でも考えると…夜も眠れなくて…。

また今度って言ったきり…。
顔を見せずに、とても悶々…。

カカシ先生にはいつもサスケくんのこと、聞いてるけど。
神出鬼没で毎回借り住まいが、違うから。
今回やっと送れたの。

この前、里に落ちそうな隕石破壊の功績でサスケくんが里に帰って来た話を…。
聞いたの。

一日の滞在だったのに、私には会ってくれなかったみたいで…。
ショック…。

本当はとても会いたかったのに。
今、どんな見た目なのか確認したかったのに。
会話できなくても良いから。
一目で良いから。

最近は毎日暇があったら、里からの一本道で読書や始末書も晴れの日はここでしてて…。
今も木漏れ日の中で手紙を書いてる…。

サスケくんとの思い出の場所だし。
必ず里に入るときは…サスケくんはこの道を通るはずだから。

里にいても知り合いのカップルばかりで居場所がなくて…。
親とは、つるむけど…。
最近、仕事が恋人状態…。

サスケくんが隕石落とした功績で里へ帰って来たらしい日。
その日もここで待っていたのに…。
私がここに来たのは…夜で…。
その時間帯じゃなかったみたいで…。

サスケくんは…。
早朝に里を出たらしいから。
カカシ先生の話に寄れば…。

あの日。
私は鮮明な夢を見たの…。

夢の中のサスケくんは背が伸びてた。
顔はボヤけて分からないけど…。
夢のなかでどうしてなのか、サスケくんと分かって浮かれてた。

今、サスケくんの背は伸びてる?

また夢で会えれば良いな…と毎日願ってる…。

ナルトには
『サスケくんが帰ってきたであろう日に、偶然、里からの一本道で、たまたま居眠りしたら…。
サスケくんに夢で会えたんだよ。
これって…。
私とサスケくんは運命なのかな……』
と…訴えたけど…。

サスケくんはどう思う?

私の好意、迷惑かなぁ?
もう諦めるべきなのかと悩みつつ、忘れられなくて…。


夢占いで調べたら…好きな人と上手く行く夢は願望夢って呼ぶんだっけ…。
何だか吉夢でもないみたいで…。

私はとても会いたい。
断られても良い。
姿だけでも見たい。

カカシ先生から見せてもらった。
『今は生ぬるい。
暇だ。
一年以内にイエローリストになる量の依頼を頼む』

というメモは…。

サスケくんらしいとても綺麗な字で…。
サスケくんの几帳面な性格を思い出して…。

今、大変なのは…私、理解してる…。

サスケくんは今、とても真面目に頑張ってると推測中…。
昔を思えば喜ばなくては駄目なのに…。
私はどんどん貪欲になってて…。

イエローリストになれば…。
里に月の半分は居られるんだよね?
サスケくんは月に一度程度は帰ってきても良いのに…。
現在は仕事に忙しく、帰って来てくれなくて…寂しい…のが本音…。

カカシ先生が言うには…。
来年までにイエローリストになるのは…相当ハードらしいけど、サスケくんなら出来るって。
私、信じてる…。

本音はサスケくんと会いたい。
私はずっとサスケくんだけだから。
サスケくんのファーストキスはナルトに奪われてムカッとしたけど。
私のファーストキスは…。
最初からサスケくんに予約してるから…。

勝手に決めたら…迷惑かなぁ?

早く会いたい…。
こんなにもサスケくんをただ求めてる。
私に何が出来るのだろ…。
こんなにサスケくんが大好きなのに…。

夢で会い焦がれるくらい、サスケくんのことが大好きで…。
好きで好きで堪らないのに。

私はこうやって…。
サスケくんのために手紙を書くことしかできなくて…。

私もサスケくんの贖罪の旅に付き合いたいのに。
サスケくんもカカシ先生も綱手様も許してくれなくて。
私はただ…サスケくんに寄り添いたいだけなのに…。

サスケくんは毎回、返事も…。
カカシ先生へ返送される報告書に…。
今回も…。
私については全く書いてない、どうしてなの…?

私はサスケくんに真剣に告白もしたのに…。
今、自分の仕事のことだけで精一杯みたいなのは分かる…。
理解してる…。

私との恋愛なんてどうでも良いのも悟ってる…。
でも…。
私はどうしてこんなにもサスケくんが好きなんだろ…。

サスケくんは今、他に女の人がいるのか…。
あのデコピンは他の女の人にもしてるのか…。
サスケくんはただのプレイボーイになってしまったのか…。
いつもサスケくんの隣でベタベタ引っ付いてた、香燐さんとの恋仲はどうなのか、二人は出来ているのか…?

私のことを殺そうとしてたんだから…私も諦めるべきなんじゃないか…。
脈なんてあるわけないんじゃないか…。
ナルトも殺されそうになったんだから…昔のサスケくんを期待してはダメなんだと…。
私は夜も眠れないくらい…いろいろ悩んでる…。

それなのに…。
サスケくんは私に会おうとすらしなくて…。
切ない…。

カカシ先生には手紙を送るのに…。
それからナルトにも会ってないみたいで。
サスケくんにとって、私やナルトより…カカシ先生の方が大切なのかな……??

それでも…。
私はサスケくんのことが理由なんてないけど忘れられないの…。

サスケくんがイエローリストになれたら…。
絶対、私からサスケくんに会いに行くね。
来年まで待ってるから。

だから。
サスケくん、お仕事。
頑張ってね…。








しばらく感動で頭が止まってた。

サクラ。
ありがとう。

一年耐える。

もう一度読み返した。

俺はお前の好意は大好きだ。
ありがとう。

俺は枕元にこれを置いて…。
堪え忍ぼうと決めた。

女遊びは止めることにした。
抱擁がないのは寂しいが…。
この手紙を読んで堪え忍ぼう…。

淑女サクラも悪くない。
俺の心に来た。

来年には…お前を落とし、再来年には痴女サクラに変えてやる。

あともうキスは終わった。
来年、お前は俺のものだ。


サクラ、ありがとう。







※→そして。
イチャイチャパラダイスに続く…※






17夢枕19歳←(若干ホラー?)目玉親父降臨?

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命令を下す。(水月と再会)

















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