アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

イチャイチャタティックス☆ナルトのサクッと回想 



俺は渦巻きナルト。
俺には両親がいない。
俺が赤ん坊の頃、いなくなったらしい。

いつも公園にいっても他のやつらは帰る家族があるのに俺にはない。
大人たちが俺を見てヒソヒソ噂してる。
俺は辛かった。

学校でもビリで落ちこぼれなのが板について、悲しかった。
だけど、俺の担任の先生はとても親身で俺は先生におごってもらう一楽のラーメンが大好きで救われてた。
いつも俺だけ課題をこなせず放課後は先生と練習して…。
一人で家に帰る。

その時、先生が笑顔で見送ってくれる。
俺には親がいないから分からないけど、先生は俺にとっての親だ。
だから、いつか大きくなったら恩返ししてあげたいといつも思ってた。
自分の無力さに嘆いていた。

そんな時、自分と同じように一人で川原の前に座り込んでるやつを俺は発見した。
夕日を見て腰を丸めているヤツの顔はとても、寂しそうで…。
俺以上に寂しそうに見えたのだ。

驚いた。
両親がいない俺以上に寂しそうなやつがいたなんて。
俺はすぐにそいつに興味を持った。
サスケって名前だ。
いつも学校では一番でしけた顔して女侍らせて、男どもには嫌われてる。

俺はそいつの小さな背中が忘れられず、何度声を掛けようかと思っていつも見ていた。
アイツは帰る家がないのか? 俺と同じなのか?と。

その時、アイツの近くに女の子がいるのが目に入った。
サクラちゃんだ。
いつも防衛隊のようにサスケの近くにいる。
ヤツも同じようにサスケを眺めている。
そこでサクラちゃんに対して仲間意識が俺は沸いた。

サクラちゃんと俺は同じだ。
声がかけたいのにサスケに声がかけられない。
その理由は忍の里では上下関係が強いからだ。
下の者は上には声掛けが許されない。
上の者は下に声かけが出きる。
嫌な体制だ。
アイツはいつも、一番だから、俺たちはサスケから声を掛けるまで掛けられず…。
見詰めていた。

サスケは気が付いてないがいつもそうだった。
いつしか俺はそんなサクラちゃんを意識し始めた。
好きと言うよりは仲間意識だった。
俺はサクラちゃんにはドベだから声掛けできない。
サクラちゃんは中ぐらいにいる。
サスケはトップだ。
それでも俺はサスケのことがはじめて自分と同じ境遇の仲間だと信じて、認めて貰いたかった。

ある時、頑張ってサスケにちょっかい出そうとして、サスケとキスするはめになった。
これはオエーとなった。
どうも俺にその気があったわけではないらしい。
それから余計にサスケは俺に冷たくなり、サクラちゃんは俺に敵対意識を持ち始めた。
サスケをストーキングしてるのは、サクラちゃん以外にもイノがいたのに…。
どうして俺がサクラちゃんに興味を持ったのかは分からない。
たまたま目についた。

俺とサクラちゃんとサスケで班が決まった時は俺は嬉しかった。
俺の夢は大きく火影。
火影になってイルカ先生にも恩返しする。
サスケの夢は『復讐と一族復興』。
俺にはなんのことかサッパリ…。
サクラちゃんの夢は…。と言いかけて、
サクラちゃんが話すより前にサスケの顔が赤くなった。

俺はアレー?と思いながら見てた。
しけた野郎だと思ってたけど一丁前に女にも興味あったのか。
よしっ、お色気の術とかでもからかってやれ。
と思った。
俺はアイツにもお色気の術をしてやったが、大人にしか効かないのか、アホらしそうな顔で点で相手にされなかった。

あのキスの日から更にサスケは俺と距離を取っている。
あれは誤解だってば。
俺も気持ち悪かったてば。
とにかく俺はライバルとしてアイツに注目されたかった。
だから術も頑張ったけど、てんでダメ。

いつもサクラちゃんに俺は怒られ、笑っているうちに、サクラちゃんを母親のように思い始めた。

ふと、自己紹介の時の不思議な記憶が甦って、俺はサクラちゃんをダシにサスケを挑発してみた。
でも全く無反応で、ヤツの弱点は最後まで何なのかはわからなかった。
毎日、頭を抱えた。

でもある時、俺のために命懸けで戦ってくれて。
しけた野郎だと思ってたけど、愛情深いヤツなんだなぁと俺は見直した。

サスケの前でサクラちゃん、大好きアピールは相変わらず続けてた。
サクラちゃんは俺にとって母親みたいになってた。
俺の母親は見たことないけどいたら、こんな感じだった気がする。

あと、お色気の術よりこちらの方がヤツの反応を見ていて面白いからだ。
本当に無表情なんだけど、サクラちゃんが急死のとき、奪還するのにどちらが早いか、コイツはかなり乗ってくる。
そこら辺が面白い。

俺もやっとライバルとして認知されたような気がして嬉しかった。
だから、わざとサクラちゃーんアピールしたが、普段は全くサスケはどうでも良いような顔してる。

俺とサクラちゃんがイチャイチャしてるのを見せ付けても、目も合わさない。

やっぱり俺の勘違いかもしれない。
ヤツはモテるからサクラちゃんが弱点でもないのかもしれない。
でもサクラちゃんにくっつかれて、『くっつくな』と引き離すヤツを見て新鮮な気分だった。
ヤツは普段女に何されても無反応のしけたヤツだったから。
俺はヤツのことならいつも細かいとこまで見てた。

だから続行した。
俺の勘違いでも良い。
毎日、楽しかった。

俺へ敵対心を持ってくれることが、まるで認められてるようで俺ってばメッチャ嬉しくて。
コイツを越して絶対に火影になるっていつも思ってた。
アイツは俺のライバルだった。
やっと認められた気がした。


最近、少しずつサクラちゃん争奪戦に俺も勝ち始めて凄く浮かれてた。
サクラちゃんも『今までバカにしてたけどやるじゃない?』みたいに誉めてくれて嬉しくて。
他にも強くなってドベじゃなくなったお陰か…いろんな仲間も出来て最近、嬉しかった。
もっともっと強くなって火影への道を歩もうと必死だった。
浮かれてた。

それなのに…。
突然、サスケが大蛇丸のところへ自分から行ったことをサクラちゃんから聞いたときは、俺はショックだった。
俺たち、仲間だったはずなのに。
どうして?

サクラちゃんに
『私は何もできなかった。
一生のお願い。ナルト、サスケくんを連れて帰ってきて』
と泣きながら頼まれた。

頼まれなくても俺は行く気だった。
終末の谷へ行けば、サスケがいて。
俺は説得したが、無理だったので、力付くでも止めたくて。
サスケと戦った。

結果は負け。
意識を失った。
サクラちゃんは泣いて泣いて。
俺はあやまった。
『サクラちゃん、ごめん…』
俺は申し訳なくて。辛かった。











サクラのサクッと回想
一番難しかったのは里抜けの時、何故分かったのかでした…。


目次


木の葉の里のラスボスナルト3〜12歳。「打倒サスケ、火影になる」










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