アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

バイオレンスCナルトの勝負勘 



サクラちゃんがサスケに殺されかけた。
そのことによほど堪えたのかサクラちゃんが俺に泣きついてきた。

『サスケくんのことはもう諦めたの。
抜け忍だし罪人だし将来性ないよね、
今はナルトが好きなの。

だから…あのサスケくんを私のために連れ戻してって、約束は忘れて』

突然の告白だった、
俺ってば頭真っ白になったてばよ。

だって今までずっとサクラちゃんってば、俺に滅茶苦茶冷たくて、サスケにだけ熱かったのに急にだぜ?

今ならサクラちゃんを簡単に落とせるのかもしれない。
それともこれはサクラちゃんの嘘なのかもしれない。

俺には女心ってば分かんねぇから、判別つかねぇ。

でも俺はサクラちゃんに諦めて欲しくないんだってばよ。

俺、わかるんだ。
アイツのことをよく見てきた俺だからこそ。
特に同じ男だからこそだ。

俺にはボコボコであいつは向かってきて、俺はあいつのせいでこれまで何回も瀕死の重症を味わってる。
それなのにサクラちゃん、今回も無傷。
あんだけ長い間、戦ってたと言うのに。
これ、絶対あり得ねぇってばよ。

何なのさこの差。
それだけじゃねぇってばよ。
サスケのとこの仲間の女、香燐まで瀕死の重症を食らわせたんだ。
今、緊急病棟へ入れられてる。
卑劣な野郎だ。

今のアイツに男も女もあったもんじゃねぇ。
俺は途中から乱入して戦闘に加わったから分かるんだが、あいつ絶対サクラちゃんの前で手を抜いてた。
俺には分かる。
今のアイツの強さが。

今のアイツは大蛇丸の力と血継限界の目と苦行のせいで最強レベルなんだってばよ。
サクラちゃんなんて木っ端微塵のはず。
サクラちゃん、そこら辺分かってない。
確かにサクラちゃんも強くなってるけどよ、今のアイツ、最強レベル。
大蛇丸以上。
サクラちゃんの師匠、綱手の婆ちゃんも越えてるってばよ。
火影以上。

それにアイツ、サクラちゃんの時だけ大技喰らわさず接近戦。
揚げ句の果てにはサクラちゃんに一度クナイで刺されかけてる。
しかも、その時アイツ『ありがとう』って言ってた。
これがあり得ねぇ。
絶対にだ。

サクラちゃん、今のアイツのチャクラは半端じゃねぇ。
木葉の里潰しも出来るレベルだ。
それであれは甘すぎる。

これは勘だ。
今、サクラちゃんをアイツから奪うとアイツは今より恐ろしくなる。
俺には分かる。
男の勘だ。

『サクラちゃん、俺、サクラちゃんのこと……幻滅したってばよ…』
『え?』
『アイツのこと信じてやれよ。
仲間だろ。
そんなサクラちゃん、格好悪い』
『ナルト…』
『サクラちゃん、嘘つくのやめろよ』
『ナルト…』
サクラちゃんは泣いてた。

一瞬、サクラちゃんとサスケを天秤にかけた。
でも俺にとっては第七班は仲間だ。
出来なかった。

もし、ここで俺がサクラちゃんに本気ならきっと口説きに掛かったんだろう。
俺も男だからそんなことぐらい、分かる。

あ。
そうか。
俺、今わかっちゃった。
サクラちゃんのこと意識してた理由。

俺ってばサスケの強さに憧れて、ずっとアイツを見てたんだ。
何も勝てないからどうしても注目されたかったんだ。
で、何故かその頃、サクラちゃんの姿が目によく着いたんだ。
俺さ、第七班にいる頃、あいつが俺に反応するのが好きで必死だった。

サクラちゃん、気づいてねぇけど。
アイツ、第七班での自己紹介のとき、サクラちゃんが自己紹介する前から顔赤かったんだ。
俺はずっとアイツを見てたから分かる。
アイツはそんなやつじゃない。
アカデミー入る前からみてたんだ

だからこそ。
わざとアイツを挑発して反応見るのが楽しかった。
アイツ、俺のお色気の術にも無関心だし、全然話題あわないし、いつもシカトして嫌なヤツで。
ずっと俺ってば、アイツの弱点探してたんだ。
でもこの話は推測だ。
根拠はねえ。
サクラちゃんには話さねえ。

第七班の時も俺はサクラちゃんのこと命に代えても守れとアイツから頼まれたんだってばよ。
そんなアイツがあそこまで変貌したのにはきっと深い訳があったんだ。
サクラちゃんを手にかけなかった今ならまだ間に合う。
きっと元の第七班に戻れる。
今日、戦ってみて分かった。

『ナルト…ありがとう。
そうだよね。
私が諦めたら、叶わないよね。
私、格好悪かったよね。
私、諦めない』
『そうだってばよ、サクラちゃん』





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