アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

イチャイチャバイオレンスE再会と戦争。 



兄からいただいた目で俺は毎日サクラの姿を見れる時を待ち詫びていた。
本心だ。

この目は闇が良く見えた。
生前愛する一族を殺し俺に憎まれた兄は深い闇の中にいたのだろうか…。
と考えると俺は辛かった。

前回はちょうど眼中にない香燐をアッサリ切り捨て、人間として一番失態を犯した場面を目撃されてしまった。

打倒ナルト戦と木の葉の里崩し、サクラ強姦に向けて俺は日々琢磨薩摩を続けていた。
しかしそうなる前に…戦死するのも悪くはないかとも思ってた。
サクラのために死ぬのは本望だ。
確かにその手段しかない、だが。

(今更里に帰っても抜け忍の分際だ。
兄さんは里帰りを促したが、死罪も免れまい。
この方法しかないのか…。
サクラを手に入れる方法は。
俺が強くなるしかない…)

力付くでもサクラを手に入れたい。
だがもう戦死しても良いかと願う…最後に一花咲かせたい。
そんな気持ちもある。
その一心だけでかなりの苦行も耐えた。
毎日早く会いたいと願っていた。

次会うときは何とかサクラに点数を稼がねば。
本音はサクラに自発的に愛されたいが。
前回、俺は里からの刺客としてサクラが送られ、殺されかけた。
もうサクラに俺への気持ちは残ってないのだ。

無理強いはしたくないが…この方法しかないのか…。

そんなことばかり本音は考えていた。

☆☆
『サクラか…』
『サスケくん』

念願叶い、やっとサクラに出会えた。
今回は視力回復のお陰でよく見えた。
綺麗だ。物凄く綺麗だ。
尻のラインもハッキリと見える。

呆然として胸が高鳴ってた。
正直、我心ここにあらず状態だった。
しかも、昔のようにサクラが接してくれた。
優しい口調だ。
ジーンと来た。
心が潤った。
一瞬、俺から毒気が抜けた。
(俺は…。
サクラが…。
大好きだ)

前回はサクラにまで裏切られたと失意してた。
しかし、今でもまだ俺のことを…好いていてくれてるような気配だ。
嬉しさの余り頭がパニクった。
胸がドキドキした。

『火影になる。
俺の一族のような悲劇が起きない理想の木の葉に変える』

つい。
思いもしない言葉を宣言した。
内心驚いたがそれでも良いような気がした。
サクラはとても嬉しそうだ。
笑うと可愛い。
花が咲く。

里の連中は不審な形相で俺を凝視した。
今までの悪行の数々を考えれば当然の行為だ。
『罪は償う』と補足した。
サクラが喜んでいるので良しとした。

亡き兄も俺の里帰りを望んでるようだし、死罪を免れてサクラの心を射止められたら良いんだが…。
頑張らねば。

その後、昔のように班を組んだ。
サクラの能力は強くなっていた。
(さすが、俺が見込んだ女だけある)と俺は口許を緩めた。
本当はずっと会いたかった。

良いところを見せなければと躍起になっていた。
一人行動も目立ったかもしれない。
ナルトより成果をサクラの前で上げたかった。
(サスケくん、すごい)と昔のように思われたかった。




『外の様子は?』とサクラに尋ねられたが、サクラには悲惨過ぎて説明したくない気分だった。
正直、大変過ぎて…まわりに集中出来てなかった。
その時、サクラの背後に降り落ちたものを切り捨てた。

『サスケくんは…私の事…』
サクラは自分が切られそうになったのか?と不安そうに、こちらを眺めてた。
が、弁解の隙がないほどの戦場だった。
サクラに傷をつけないように、俺は守り続けてた。

誤解を解くより命優先だ。
正面を向いてひたすら目の力も使って死闘だった。

その時、ナルトがサクラに何かしてたようだが…落ちてくる音が混ざって、必死で聞こえなかった。

ナルトは随分と余裕のようだ。

俺は会話もする暇もないほどの死闘だった。
常に最前線だった。
ナルトは仲間助け係り。

お前らの能力は信頼してたし、俺も一気に手柄を上げたいので頑張った。
が、ナルトはサクラに対しては全部、良いとこ取りだった。

一度、俺はサクラが倒れそうになったから肩を触ったくらいなもので…ナルトは遠慮せず、サクラにベタベタ触りまくりだった。

俺は緊張も手伝い何も出来なかったのに。
サクラが倒れたとき、サクラが俺のためにチャクラを練ってくれてたんだと思うと愛しさが込み上げた。
サクラの胸が前より大きくなってた。
恥ずかしくてサクラの肩に触りにくかった。
前は平気だったのに…。


俺は今回の戦争では正直、敵を本気でバサバサ倒すことだけだった。
最前線なので、守ってくれる人もおらず物凄く大変だった。
それでもサクラに…この身をていして…良いところを見せたかった。
(サスケくん、すごい)と昔みたいに言ってくれるだろうか…。

横目でサクラの顔を伺った。

でもサクラは…どうもナルトに助けられるのが嬉しい様子だ。

俺じゃなくて、我愛羅からサクラをナルトが助けたときと同じような顔をカグヤの前でしている。
サクラのナルトを見る目がキラキラだ。
熱視線だ。

何だ?
あれは…。

俺がサクラの隣にいるというのに。
サクラは俺を忘れている…。

前回はあの 我愛羅からサクラをナルトが助けたあとに、終末の谷でナルトと戦闘を開始したことを、思い出した。

サクラのナルトへの羨望の眼差しを見てると…俺は革命が起こしたくなった。

今の五影を潰して新たな世界を作る革命が。
これしかサクラを手に入れられない気がしたからだ。
ナルトとサクラが根付くのも良いと感じてたのに…戦死しても良いかとも感じてたのに。
だんだん欲が出て来たらしい、サクラにまだ脈がある気配だからだ。
まだ間に合う気がし始めたからだ。
諦めるか…戦って殺すか…、サクラの未来を考えりゃ、将来性のあるナルトだ。
俺の欲を取れば…。

会わない方がよかったらしい、狂いだした。

二人の距離は…。
俺の知らないうちに…。
どこまで引っ付いているのか今回の戦争を通してよく分かった。

もう…ダメかもしれない…。

あのサクラの輝く目が証拠かもしれない…。

俺は……。

本音を話せば…強行手段には出たくなかったが…仕方があるまい。

ナルト、俺と勝負しろ。

サクラの前で俺がナルトより強いことを証明する。

俺を殺すか…ナルトに俺が勝つか。
どちらか一途だ。
もう、どちらかにして欲しい。

今、とても…。
心の底から…。
お前が憎い。














































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