アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

タリアB



☆☆☆


俺はチャンネルを変えてみた…。
アダルト番組もある・…。
過激だ…。

『サービスするって言ってたな』

「うん、脱いで。やるから…」

『おまえには可愛げがまだ足りない』

「え?」

マナナは首を傾け、肩揃えな髪を揺らし…目をパチクリとした。

『おまえの頭にはエロしかない…。
それ以外が全く可愛くない』

「え…だって・・・その…」

『俺の正体を知らずに…巫女様と接してた時の方が…おまえは可愛かった、どう言う訳か・・。
躾もなってない』

「だって…タリアだから」

『おまえが可愛くなるまでエロはしない…』

ムカつきまくるからこれぐらいで良い、どうせこう言えばこの女…困り出す…。

「え、それは困るわ。
私、ムラムラするのに…。
そんな、エロが大好きなのに…。
知ってるでしょ、タリア…。
私が犯罪を犯す級にエロが大好きなことぐらい…」

ここまでハッキリ言われると俺としても対応に困る域だ。

「お願い、エッチして。
愛してるから…」

『…』

「これからは改心して可愛くなる、憎たらしいことなんて言わない・・。
だからハメて。
気持ちが良いの、あれ…とても」

そこまで良いのか?
俺には分からないが…俺もそりゃ確かにすっきりするが…。
マナナって性依存症の域でもある気がする…。

「お願い、何でもする…。
だから…エロだけは続けて…今日もいっぱい出来るんでしょ?
別にペニスバンドでも私は…。
私のオナニーをとりあえず見てよ」

どこまで発情期にあるのか?
俺はマナナ以外の女を知らないが…まるで痴女だ。

「タリア…」

俺に近づいて…まず、俺の股間を触ってくる…。
反応もするが…。

「ダメなの?
反応したからいいでしょ?
私のどこがダメだっていうの?
気持ちが良いんでしょ、タリアだって…。
だから、ラブホへ」

その通りであるが…もう少し、可愛げがあっても…。

「服、脱ぐわよ…。
ほら、やりましょうよ、気持ちが良いわよ」

確かにそうだ、俺もしようかなって気になり始めた…。
マナナは俺に密着してる…。
俺にくっついて…それから…。

「ねえ、キスしましょう?」

誘ってる…。
キスしてみた…。
舌が入る…。
マナナが激しい、俺の方がゆっくりだが…割りと気持ちが良い…。
布団に寝転がった…。

「脱いで…。
やりましょう」

『マナナ、今日は風呂もあるし…風呂は?』

「そんなもの、終わってからで良いわよ。
ほら、もうしたいわ…。
タリア、ハメてよ」

言ってることがどんどんすごい…。

「中に入れて、ねえ…」

だんだんエロい。
でも、良いかと言う気もする。
マナナは勝手に服を恥じらいすらなく脱いでる…。
よほど、ヤリタイらしい…。

脱いだら・・・良い体が見える…。
乳が大きくくびれて尻も大きい、足も肉付きが良い。
かといってデブではない、肉感的だ。
白い肌をしてる…。

顔も平凡とクラスメイトは言うが…俺は好きかもしれない。
むしろ、気に入ってる。
取りあえず、俺もマナナに乗ってみた、服を脱いで…。
結構、気持ちが良い。

マナナは強引に俺にキスして…体を擦り付けてる…。
エロが好きなことがとても伝わってくる…。

「タリア…。
アア…。
早く、胸、吸ってよ…。
それともフェラしようか?」

言われるままに胸を啜ってみた、嬉しいらしい…。
乳首が立ってる、何かエロい女だと感じる…。
マナナは俺の背中を摩ってる・…。
それから俺を下にして、こんどは俺の頬へキスをして、それから俺の唇にもキスをした。
キスって気持ちが良い、そのあと…俺の胸へもしてくる。

吸われてもココはあまり…だ…。
そのあと、へそを辿って…。
俺の性器に舌を絡める…。
これは良い。

マナナはフェラを淡々とエロい顔でしてる…。
マナナのオカッパ髪旋毛が見える…唇で股間を挟み、首を上下に動かしてる。
手で愛撫もしてる…。
本当に気持ちが良い、いろいろモヤモヤしてたことも流されつつある…。

「タリア、出さないでよ?
出したら…次が出にくいでしょ?
私は中で入れられないと気持ち良くないから…」

マナナは勝手に自分の秘部へ指を入れて…何か、オナり始めた。

『マナナ、俺も…もう少し、おまえに愛撫ぐらい』

「良いわ、入れられる方が気持ちが良いのよ?
私って」

『そうなのか…』

「それか、胸を揉んでよ…。
尻でも良いわよ?」

俺は男性器から口を離して、フェラを中断したマナナの乳房を手で揉んだ。
マナナは嬉しそうな顔だ…。

「アア、ねえ、入れても良い?
これ?」

普通、逆な気がするが…。
マナナは早く、俺の男性器を中に入れたいらしい…。
誘われてる…。
手で俺の男性器を掴んでる…。

『アア』

俺が承諾すると…マナナが俺の男性器を手で掴んだまま…。
股をあてがって・・・繋げた。
中が暖かい、マナナが感じてる証拠らしい。

「マナナ、ピルは飲んでるか?」

マナナはエロに弱すぎてる…何か勝手に飲むのを止めそうで仕方ない…。
気持ちが良いエロのためならどんなことでもしそうな女だからだ。

「飲んでるわよ、一応…。
でも、妊娠するかもしれないスリルがまた気持ちが良いのよ」

やっぱりそうだ…。
マナナの乳首が立ってる…。
マナナは冒険心に溢れた女だ…外でもやろうとウルサイ。
そこもまた良いが…。

マナナが俺にまたがって…。
頑張って腰を動かしてる…これはあまり上手くないが…中が暖かい。
俺はマナナの尻を掴んでみた、割りと肉感的だ。

『マナナ、気持ちが良いのか?』

「アア」

何だか、とても良いらしい。
それは伝わった。
マナナは肩ラインな黒髪を振り乱した。

「タリア、動かして…」

言われるままに動かす…。
さらに気持ちよさそうな顔はしてるが…。

「タリア、ダメ、いく」

ずっと連続で…なんか悶え狂っているが…。
終わった後、スッキリもするが…。
マナナはエロが好きなのか…?
それとも俺が好きなのか?
何故か行為のあとにそれが見えない…。
不思議な感覚だ。

事後、ボーとする。
確かにとてもよかった…。
マナナは甘えて来てる…。

「タリア、ごめんね…。
今まで暴言ばかりで…」

『…』

「私、どんどんタリアが好きなの、たぶん…」

たぶんなのか?

「こんなに気持ち良くしてくれてありがとう。
タリアのこと、見直してる」

何だろう?
この変な気持ちって…。

「タリア、大好きよ…。
本当よ」

本当だろうか?
まあ、この言葉は機嫌が良い、俺の腕枕にマナナが寝てる・・・。
裸が密着してる。

「また元気になったら…してね?
限界までしてみたいわ…」

『…』

マナナってどうしてここまでエロく育ったんだろう…。
これって天性のモノなのか?
体力あと何年持つだろう・・。

俺は悪いが最初から一目惚れなのに、この女やっぱり何か可愛くない。
俺の体しか見て来てない、こう思うのは俺だけか?
少しまだ子憎たらしいと思う。
本当に俺が好きなのか?
エロが好きなだけじゃないか?
そんな気がしてたまらない…。
何か平気でエロのためなら浮気しそうなノリがする、気のせいだろうか…?

「タリア、舐めてみても良い?」

『…』

俺が黙ってると勝手にフェラしてくる。

確かに気持ちが良い。

「フェラ好き?」

『ああ』

こんな調子でこのあともエロは続いた…。
マナナが俺の体で遊んでる…胸を挟んだりしてくれて確かに気持ちが良い。

「気持ちが良い?」

『アア…』

何となく一度、口で出してみたいかもと思った。

『口に出しても…良いか?』

「え…でも、そしたら、あとで…出にくいでしょ?
中で」

『また、おまえにはペニスバンドでも…入れてしてやっても…』

「ええ…」

『たまにはそれでも…』

「そっか…。
まあ、良いかな?」

マナナが奉仕してくれてる、これも気持ちが良いかもしれない…。
暫くして、衝動も来た…。
出した後も…マナナの口はエロい…。

「ふうう…」

マナナが口から精液出してる…エロ過ぎてる…。

「すっきりした?」

『ありがとう』

何となしに嬉しい気持でもある。

「3回目はさすがに疲れるでしょ?」

『そうだな…』

マナナは俺のモノを触ってるがさすがに反応も弱い。

そこで、マナナがキスしてくれた。
これがジーンと来る…。

「んん…」

ちょっと反応する。

「キス好き?」

マナナが抱擁してくる、肉感的で良い。

「何が一番好き?」

『おまえは何が好きだ?』

「キス好き」

『そっか』

体にマナナの乳房やヘソ…が密着する。
それから尻なども手触りで分かる。

「ねえ、入れてよ」

『…』

結構、大変だ…。
しかし、入れると気持ちが良い。
マナナもとても良さそうだ。

『エロが好きか?』

「うん」

元気に頷いてる…。

三回目はしかし不発で終わりそうな域だ。
マナナがエロ過ぎてる…。

正直…最後まで逝けないと…捨てられないかと言うプレッシャーもあるかもしれない。

「タリア…やっぱり3回目は辛い?
アア…」

マナナは気持ちが良さそうだ。


『さすがに…』

「良いわ、私…オナるから…タリアは私の乳房でも吸って」

一度、マナナから抜いた。
マナナは自分の乳房を揉んで…秘部をかき混ぜてる…。
少しは反応しそうにもなるが…。

そこまで、俺はエロ一筋人間でもないらしい…。
普通ぐらいらしい…。
さすがに時間もおかず連続だと…。

ペニスバンドを入れてみた・・。
マナナは喜ぶ…。

「アア…。
キスして、タリア」

言われるままにキスした…。
これが一番好きかもしれない…。
ちょっと反応する…。

「アア、良い…。
反応したの?
入れて」

言われるままに入るが…確かに中は暖かいが…。
繋がってるだけで満足かもしれない…。

「繋がってるの、好き」

『そうか…』

「アア」

『3回目、不発な雰囲気だけど…オマエは気持ちが良いのか?』

「うん」

『そうか…』

「でも、出してほしい」

『出せないかもしれない…連日だ』

「タリア…」

『それでも良いか?』

「うん、ありがとう」

この後もつながることになった…。
マナナはエロい女だ…。

☆☆☆

結局、ずっとしたが3回目は不発だ。
しかし…マナナは連続で逝きまくりだ。

それから不発だったのが…マナナは悲しそうなノリだ…。
マナナから抜いた。


「タリアが逝けないのに…私だけ」


『満足だから…オマエは気持ち良かったんだろ?』

「うん…ありがとう。
それなのに…。
私の腕…下手かな?」

下手と言うより・・・体力的に連日でハードだ。

『毎日だから』

「そっか…これからもしてくれるよね?」

『うん…えっと・・・今ぐらいでも良いよな?』

エロが濃い人間に乗り換えられそうで・・・仕方ない…。
大丈夫だろうか?

「うん…気持ち良かった。
ありがとう」

マナナは俺の腕に枕してる…。
ホッとする。

『そっか…』

ちょっと不安はある。

『まさか、お前は…エロが濃い人間がいれば…同時進行しようとか考えてないだろうな?』

普通に聞いてみた。

「え?
それは…」

『ビッチ転落は止すべきだ、お前の母も悲しむ』

「する気ないよ。
今で満足してるし・・・」

『…』

本当だろうか?

「タリアのこと、見直してるし…。
何故か、ホッとするみたい…」

『そうなのか?
今まで散々、俺のこと…ボロクソ過ぎていた癖にか?』

「ごめん、反省してるから…。
巫女様が大好きだった…私の初恋…」

『…』

「でも、レズは止めたいとも心で思ってた。
タリアのお蔭で何とか…普通の道も歩めそう」

『そうか…』

「感謝してる…」

『…』

「暴言ゴメン。
何故か…気持ちが良いみたいで…」

『…』

「タリアのことが好きなのかもしれない…。
うーん…。
そんな気がしてる」

『…』

「何故かホッとする」

『・・・』

マナナは俺に引っ付いて甘えてる。
こういう蜜月タイムも良いかもしれない…。

「それにしても…静かね?
疲れたさすがに…」

『…』

「私も声が枯れてる…。
ちょっと眠いかも…」

『寝ても良い』

「ありがとう」

事後はけだるい…そんなものだ。
マナナは俺に密着してる…事後も甘えてくる…。
甘えるのが好きな性格らしい…。

☆☆☆

「タリアってミルル好きだったんだよね…」

『…』

「ミルル、可愛いからな…」

これはどういう意味だろうか?

「ミルルは無理よ、アンタにはどう考えても高嶺の花過ぎるわ。
まあ、ミルルなら仕方ないわ。
私も好きだから」

『まだ好きなのか?』

「ちょっとはね…。
でも、アンタも好きなのよ…。
うーん…」

『まだ、うーんなのか?
レズ治ってないんじゃないのか?』

「ミルルが可愛いのは仕方ないことだわ。
綺麗なものは綺麗って私認める性格だから…」

『もうミルルに性欲は向けるなよ…。
ミルルも嫌がってると思う…』

「ショボン…」

全然、治ってない…。
ビックリした。

『まだレズプレイに興味があるのか?
ミルルとの…』

「ううん。
タリアで良いわ。
もう、過去よ。
蒸し返さないでよ…」

『…』

「ミルルは芸能人、見てるだけの女。
タリアは生身の人間…私の恋人…。
それからミルルはタリアの初恋の人…。
私、微妙な気持ちよ…」

『そっか…』

何故か、憎たらしいところもあるが可愛らしいところもある。

『もし俺がミルルを落とせてたら、お前はどんな感情だったんだ?』

「そんな訳ないでしょ?
高嶺の花もエベレスト級よ?
ミルルって…」

『仮の話だ…』

「そうね…。
ミルルが好きだし…いい気しないわよ。
前の私ならね…」

『今はどうなんだ?』

「今も同じね。
いい気はしないに決まってるでしょ」

『まだミルルに未練があるのか?』

「ミルルは無理よ。
諦めなさい、私で満足できないって言うの!?、モテないくせに…。
あんた、ダメよ。
それは」

『…』

「ミルルとなんてダメよ」

『しない…』

「本当?」

縛らく、この話で良いかも知れない。

『ミルルに未練があって、怒ってるのか?』

「うるさいわね。
ミルルはもう過去よ。
アンタも私の体を奪った最低男なの自覚あるでしょ?
ヤリタイからってミルル諦めて…。
レズな私の体を奪って。
ちゃんと浮気もせずに私にしといたら?
ミルルまで姑息な手で落としたら…私は暴れるわ」

『…』

「アンタは私のこと、どう思ってる訳?」

『好きになれそうな気がしてる』

「そっか…。
私も同じかもしれない…」

『…』

「まだ迷ってるの?」

『ミルルは過去だ、お前で良いと思ってる』

「そっか、私と同じなのね…」

『そうかもしれない…』

「はあ…」

『おまえは俺が好きか?』

「アンタがそう言うなら、同じでしょ?
好きになれそうなところだわ」

『そっか。
俺がお前を今、好きって言ったら』

「知ってるわよ、どうせ、モテないから好きに決まってるでしょ?私のこと…。

どうせミルル諦めて…私が良いんでしょ?
知ってるわよ…アンタ、モテないから…別れるの大変そうだとは…。
思ってたわよ、どうせストーカー化しそうで仕方ないわよ。
だから…何回も聞いて来るんでしょ?」

『…』

こう言う認識らしい…。

「そうね…。
まあ、良いわ。
好きかもしれないわね?
そう言うことにするわ…」

『好きなのか?』

「うるさいわね、モテないくせにハッキリ私に好きだって言ったら?
モテないのに、卑屈で無口だから余計に女子から陰気扱いされてるのよ?
こういう時はしっかり男から言うべきでしょ。
マナナ、好きだから付き合ってほしい。
ドラマでも言うわ」

『マナナ、好きだから付き合ってほしい』

「モテない男が私に叱られて言ったところで迫力もないわ!
しかし、機嫌は治してあげるわ…。
もう、卑屈な性格…卒業しなさいよ?
女子達も・・暗すぎるって噂してるわよ?
明るくなれとは言わない・・。
私に尋問してる暇があれば…アタックしなさいよ、私に…。
結局、ミルルには一度もアタックできずに楽な方に流されて…。
アンタってやつは…」

『…』

「良い?
無口でクールって言われてモテるのは…キセキ並みに容姿に恵まれた人だけに許される特権なのよ?
アンタが無口で陰気になったところで…女子たちの評価は変人扱いになるだけ?
分かってるの?
漫才師並みに明るくなれとは言わない…。
自覚してるの?」

『…』

「まあ、許してあげてるわ。
前は私に散々悪口と暴言ばっかりだった癖に…私、一度も褒められた経験なんてないけど…」

『…おまえも俺に暴言だっただろ?』

「私はただ正直なだけよ?
嘘が言えないだけ…」

『キセキに嘘ついてた、ミルルが好きな癖に…』

「キセキのことも少しは好きだったの。
大昔…可憐で少女少女してた頃の面影を見るにつれて…。
何一つキセキに嘘は吐いてない…」

『…』

ちょっとつまらなさすぎる…。

「まあ、仕方ないわ…。
無口なのに、よく頑張ってる…。
そこは評価してる…。
しかも暴言ばかりアンタって私に言うし…可愛くなんてないわよ。
最近、何故か可愛く見えてるけどね…。
評価は鰻登りにあげてるわよ」

『そっか…』

「気持ち良かったし、まあ、ありがとう」

『…』

「どうしたの?
また暗い顔して…ごめん、言い過ぎたわ…。
無口って…。
そうね…私に暴言や悪口散々だったから…。
知らなかったけど…アンタって意外に無口ね…みんなが言うとおりだわ。
でも、それでも私はあんたのこと、好きよ…。
言い過ぎたわ、元気出しなさいよ?」

『そっか…』

「無口なの…気にしてるの?
良いんじゃない?
個性で…」

『…』

キセキの話でガックリ来てる…。
楽しいわけもない…。

☆☆☆

寝る前に携帯が鳴った。
確認すれば・…両親からだ・・・。

”FROM;母より。
宛先;タリアへ。

ミサにいるの?
爆破予告の件ね…。
通常通り、祭りは実行するらしいわ。
ただ、当日何があるか分からないから気を付けて…。
経済的に大赤字で…何としても国としては…続行する気みたい…。
ニュースも揉み消されそうな気配よ?
あの・・・サイトに書かれた文章も…もう削除されたわ…。
母さんは少し、心配だわ…”

俺もレスをした。

”FROM;タリア
宛先;母へ。

分かった、ありがとう…”

再度…。
携帯でサイトを覗いてみた…。

メッセージーが俺宛てにショートメールが来てる…。

開いてみた…。

”ミサにある筈だ…。
それか…橋にある筈だ…。
秘密の隔離部屋があると聞く…。
鍵がないとダメらしい。
何かあればそこに逃げて…”

これは…。
まさか…殺害された女学生からなのか?
警察はこのことは知ってるのか?
いや、知ってるだろう…。
揉み消すつもりだ…。
ただの自殺前の嫌がらせとしてだ…。

俺しか分からないと判断して…。
削除が遅れてるらしい…。
読んで、正解だ…。

しかし、気になる…隔離部屋…あるか…。
女学生の妄想か…調べてみたいとは願う…。




☆☆☆

ラブホテルの会計って初めてかもしれない…。
自動切符売り場みたいだ…。
お金を入れれば終わる仕組みらしい…。
人間と会わなくていいように配慮がなされているらしい。
これは嬉しい。
マナナが隣で

「ありがとう」

と言ってるが・・何かマナナって…買ってきた女なノリだ…。

マナナは俺にベッタリくっ付いてる…。
これは機嫌が良いかもしれない…。

☆☆☆



ラブホテルは抜けた。
感想としては風呂が広いなっていう感想だ。
マナナは喜んでる気配だ。

「タリア、手を繋ごうよ…」

『…』

ラブホテルの付近って手を繋いだカップルだらけだ。

「何だかダメなことをしてる気分だね…」

『…』

「あそこにいる冴えてないカップルも…まさか、ラブホテルに…」

『…』

マナナは俺から見れば可愛いが絶対、俺だけ他人目線でも冴えてないも極限値に感じられているだろう…。
今は手を繋いでるが、何だか異常に照れる。

「あの人もなのかな?
入って行くみたいだけど…。
本当にこの辺で手を繋いでる人ってみんなそうなのかな?」

『…』

勝手にしゃべらせておこう…。

「普通の服した人でもやることはやってるんだなって…」

『・・・』

マナナは確かに穴が開きまくりで…今も谷間も丸見え…。
それから肩も出しまくり…。
あと…イヤリングまで揺れて…。
いつの間にピアス開けたのか?
学校では禁止な筈だ…。
それからミニスカートで生足だ…。
胸がピチピチしてる…露出狂全開だ…。
俺だけ普通な格好だ…モテそうにないだろう…。

と言うか…俺、今・・・全く会話してなかった。
これでも良いのだろうか?

「タリアって静かだね。
楽しかった?
私は楽しかった、たまにはいいね」

『そうだな…』

「ありがとう」

『…』

どうして俺はここまで無口なのか?
親にも昔からビックリされてる…。
何故、キセキは容姿にも恵まれ、しかも喋れるのか…。
やはり、最大の敵はゼロではない…キセキらしい…。
俺のライバルはキセキに決定だ。

「タリアっていつも静かだよね?
最近、特に…。
何考えてるの?
顔、怖そうな顔してるけど…」

『…』

「あれ?
気のせいかな?
本当に静かって嘘かって思ってたけど…。
キセキの言うとおり、キセキはいつもタリアのこと…。
こう見えてタリアは静かでいい奴だって弁解してたけど…。
私への暴言がなくなってから急に静かなんだから…」

『…』

「もう…。
静かは良いけど…。
反応してよね?
聞いてるの?」

『アア』

「そろそろミサでしょ?」

『そうだな…』

「ミサでは何をする?
夕飯は…ラブホで朝まで出たよね?」

外でその話をするのは照れる…。

「昨日の夕飯はタリアの持ち込みだったし…。
何か悪いな…」

『本当にそう思ってるのか?』

「思ってるわよ。
誕生日いつだっけ?」

知らなかったらしいが…。
まだまだ先だ。

『11月19日だ』

「まだまだ先ね」






☆☆☆





ミサに到着してから…マナナにショートメールを見せようとした…。
しかし…驚いたことに…管理側から勝手に削除されてる…。
サーバー運営側から…サイトの規約に違反するとしてだ…。

俺は運よく…分かりやすく…そのページを保存してた…。
コピペで、メールに張り付けた…。

『マナナ、俺の携帯を見ろ…。
こんなショートメールが…来てる』

「何の話?」

”ミサにある筈だ…。
それか…橋にある筈だ…。
秘密の隔離部屋があると聞く…。
鍵がないとダメらしい。
何かあればそこに逃げて…”

携帯に映る本文を見せて、マナナは瞬きをした…。

「これは…」

『俺のホームページで嵐がいたのは…話したはずだ…。
ニュースでも昨日、一瞬流れたが…。
今日、結局…自殺前の嫌がらせとして…判決が出た…。
しかし…俺の勘では…これは…女学生のダイニングメッセージだと感じる…』

「まさか…。
でも、ニュースでは…この国になじめず、精神が可笑しくなって自殺前に…。
嫌がらせとして…サイトに書き込みをしてたって…。
報道されてたけど?」

『それは建前だ…。
今更、、パレードをそれぐらいで禁止に出来る訳もない。
兆単位で金が動く…一年に一度の行事だからだ…』

「でも…」

『女学生の妄想か…嫌がらせでも良い…。
このミサを調べてみたい…。
今日はだ…』

「もうすぐ7時で…ミサだけど…」

『それが終わってからで良い…調べ上げる』

☆☆☆

客から尋問が続く…。
自殺した留学生が嫌がらせで…爆破予告をサイトに書き込んだ話で持ちっきりだ…。
明日のパレードはあるのかと…。
ニュースでもあるとは報道されたが心配らしい…。

俺も実は不安だ…。

願い事は様々だ・・・今日もクレーマーばかりだ…。

☆☆☆

そのあと、ミサが終了した。

9時になる。

「タリア、お疲れさま」

『今から…このミサを調べたい…』

「ミサなの?
橋の真ん中に異世界の扉があるって噂をしてるわ…。
村人は…。
なぜ、ミサなの?」

『橋に何もないのは見れば…分かる』

「潜ってみたら…あんがい…扉が…」

『あの下は…確か流れが逆で深い作りだとは聞く・・。
しかし、危険だ…。
そんなところにあるのだろうか?
隔離部屋が・・。
このメールでは隔離部屋と記されてる…』

「でも…村人の噂では…」

『このミサ、変だと思わないか?
俺は長年疑問だらけだった…』

「何が?」

『上から見れば…6角錐だ・・。
それなのに…入れば…正立方体の部屋だ…。
つまり…空洞があり過ぎる…。
この作りが可笑しい気がして仕方ない…』

「大昔からのつくりじゃないの?
6角形を主は好んだって聞くわ…」

『そうだろうか?
なんだか・・壁が分厚すぎてる…。
隔離部屋ぐらいあってもおかしくない作りだ…。
鍵があれば…とメールにある…。
この鍵がなければ…反応するのは…関係者以外立入禁止橋だ。
同じ、仕組みがあってもおかしくはない…』

「つまり?」

『このミサの鍵に反応する…壁が…。
この正立方体の部屋にある可能性が高すぎてる…』

「何が根拠なの?」

『子供時代…壁を叩いて…このミサで遊んだ経験がある…。
音が違う…。
変な感じだ…』

俺は…近づいた…。
一番、怪しい個所は…。
布団を入れる…押入れの壁…。
そこを叩いてみた…。

ポンポン…

『ここはこんな音だ…』

「そうね…」

『それから…他の壁は…』

ドンドン

『どこもこんな音だ…。
昔は太鼓のリズムとして遊んでいたが…。
この壁の向こうに…
何かある気がしてならない』

「と言うことはぶっ壊す気?
壁を?」

『だが…鍵に反応するとある…。
しかし、今もこの壁に…鍵は当てたが…別に…。
開かない』

「何だ…。
やっぱり・・・橋の下なんじゃ…」

『そうだろうか?
何故、ここだけ・・・違う音なんだ?
子供の頃から不思議ではあったが…。
やはり…ダメなのか?』

「隔離部屋…うーん。
鍵を壁に叩いてみるとか」

叩いてみたが…反応はしない…。

『ダメか…。
やはり…女学生の嫌がらせか…。
明日、パレードと言うのに…。
まあ、自殺前の嫌がらせって線はありえそうだ。
邪神国の住民なら何でもしかねないからだ』

「そうよ、タリア。
心配しすぎだわ…」

『それにしても…窓の外…。
台風から1週間は経つが…水嵩がまだ多いな』

「そうね‥」

『他に思い辺りもある場所も…』

「寝ましょうよ…。
きっと、気のせいよ」

『そうか・・』


俺は寝ることに決めた…。
今、緑の光に包まれてる…。

☆☆☆

俺は夢を見てるのか…。

パレードに毎年のように正装をして…それから…。
客を捌いてる…。

そこへ突然、爆発音が鳴って・・。

それから…人々の悲鳴…。

ーーーキャアあ!

人間が死んでる光景だ…。

≪ミルル、怖い・…助けてだれか!≫

ミルルはミサから逃げて行った…。

そのあと…。

「逃げましょう!
怖いわ!
死にたくないわ!」

マナナを連れて…ミサに隠れる…。

『ああ…』

隔離部屋があると言ってたことを思い出し…俺はパニックで…。

壁を必死で叩いてる…。

ポンポンポンと鳴る壁をだ…。

しかし、反応がない…。

「巫女様…僕はどうすれば…助けてくれ…!!
巫女様の不思議な力で!
頼む!」

毎年のようにキセキまでいて…泣きまくってる・・・。
まるで子供のようだ、使い物にならない…。

巫女様と俺を信じて疑わないから、こうなる…。

仕方なしに…布団を入れるクローゼットに俺たち3人は隠れる…。

敵が迫っていることを感じて…。

マナナは…髪は黒く肩揃え…セクシーな赤い服装で、胸の谷間を出して震えてる…。

キセキは青いチェックのTシャツにズボン…色素薄目な長身男の癖して、童心に帰って号泣だ…。

俺は…白いドレスを纏う金髪碧眼華奢な体躯の長身美女に変貌したまま、無表情だ…。
水色の光が…俺から光る…。

隔離部屋とは…まさか…押入れのことだったのかと…。
夢の中で…混乱してる…。

敵が過ぎることをただ待ってる…。

外で…猛烈な爆風が起きていることを感じる…。

☆☆☆

そこで、目が覚めた…。
目覚めが悪すぎる…。

連日の最悪なニュースのせいで…俺まで悪夢を見たらしい…。
隣ではマナナが相変わらず、呑気に裸のまま、布団に入って寝てる。

夢見が悪すぎだ。
2度寝をすることに決めた。

2回目の夢は覚えてない…。

一度目の夢が鮮明過ぎた…。

☆☆☆

一応、メールを送っておこうか…悩むところだ…。
今は4時40分…。
寺の朝は早い…母は5時からお勤めだ、起きてる可能性もある…。

母に送った・・。

FROM;タリア:
宛先;母へ

『俺のサイトに…”ミサにある筈だ…。
それか…橋にある筈だ…。
秘密の隔離部屋があると聞く…。
鍵がないとダメらしい。
何かあればそこに逃げて…”

と言うダイレクトメールが来てる…。

明日のパレード…するのか?』

母から即電話が来た…。

ーーープルるるるる♪

||「おはよう、タリア。
今日はターシャ祭りね」||

『かあさん、ごめん…手間取らせて』

||「昨日の事件ね?
イタズラだと思うわ。
大丈夫だと思うけど…。
まさか、心当たりがあるの?」||

『押入れの辺りだけ音が違う…。
気のせいだろうか?』


||「重要文化財よ?壊す訳には…ちょっと待って…。
お父さんにも聞いてるから…」||

『一応、聞いて欲しい…気味が悪いメールが来てる…俺も心配だ』

||「頑丈なつくりよ…大昔からあるけど…
その場所も補修工事はしたことあるらしいけど…。
大きな大黒柱があるだけで何もなかったって話よ…」||

『大黒柱が空洞ってことは…?』

||「ないと思うわ…。
工事の方も確かめたらしいけど…硬く太い特殊素材な柱らしいわ…。
中も詰まってるらしいわ…。
音が違うのはそこだけ金属の音が違う証拠らしいの…』

『特殊素材?』

||「古代式の金属らしくて…現在では使われてない重要文化財らしくて…。
素材自体がレアメタルらしいの…」||

『レアメタルか…』

||「ダイアモンドより高そうよ…。
ネオジムやジスプロシウムなど強力な永久磁石が大黒柱には使用されてるらしくて…。
それもレアアース…17元素を組み合わせて作られた柱らしいの・…。
見た目はブロックの塊のようらしいわ…。
古代人って贅沢だったのね…。
ミサで電子レンジとか置いたら…すぐに壊れるらしいわよ…。
だから、テレビすらないでしょう?」||

『そうか…どうりて…叩けば音が変わる訳だ』

||「今日は頑張ってね?タリア」||

これで通話が終わった。

溜息を吐いた…。
どうやら、勘違いだったらしい…。

ミサはパワースポットとされてるが…電子レンジが壊れるレベルの磁波が発生してるらしい…。
そう言えば…ここでコンパスを使えば…狂った…出来事もある…。
俺はまさか…この磁波に体が反応するのだろうか?

泉の半径1kmから変貌する…。
というか、ここにマナナを泊めて…体に別状はないのだろうか?
少し心配になった。

☆☆☆

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