アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

ああ巫女 様G



☆☆☆

休み時間、視線が痛いから・…。
トイレで少しオナることにした。
トイレでオナれば…出された精液が出てる…これのせいで余計にムラムラする。
指で触りまくれば少し楽になれるかもしれない。

どんどんビッチへ転落してるのを感じてる…。
精液って不思議な香り。
私の体から出る匂いと違う。

タリアの精液舐めてみた、不思議な味。
アイツもエロい目線で私を見過ぎてる。
やった途端、悪口が止まった…分かりやすすぎてる。
アイツ、下心に負けてミルルを諦めてる。
自分でもそう言ってた…。

胸揉んで下も突っ込んでオナりまくれば楽になった。


☆☆☆




学校が終わり、終礼のチャイムが鳴り渡り号令を済ませると、帰りの用意をしてクラスメイト達は帰宅へ向かう。

キセキは足早に塾へ向かうみたい…茶色い髪をボリボリ掻き毟ってる。
まるで女子3人軍団…ミルル、ナデシコ、カンサイに居場所を付きとめられないように…。

≪ミルル、今日こそ、キセキさんの塾を付きとめて…。
その嫌な女になら蹴り技を食らわせるから。
ちくしょう!
ゼロさんには今日も逃げられたわ!≫

Uウチは思いっきり、その女の背中叩き倒したるわ!
ゼロくん、また逃げた…どこ行ったん?U

||あたしは白目剥いて威嚇してやるわ!
ゼロ君がいないなら…クラスに残る希望の光はキセキ君だけよ!!
あたしのクラスに他にイケメンなんていないんだから!||

「マナナ、タリア…さようなら。
僕はもう帰る…」

「キセキ、バイバイ。
気を付けてね、帰り」

『キセキ、さようなら…』

私は自分の席にいる…。
タリアも自分の席で座ってる…。
キセキは茶色い瞳を左右に泳がせてる………見るからに、大変そうなのが伝わって来る…。

「マナナがいなくなってから…。
こんなに大変だとは僕は思わなかった…。
お蔭で足が速くなりそうだ…」

キセキはダッシュで逃げてる…。
後ろからミルルやナデシコ、カンサイが頑張って追いかけてる。
見てればあまり…昔と変わらない。
ただ、今ではキセキも背が伸びた分…足の歩幅の関係でミルルに徒競走で勝てそうではある…。

タリアにはああ言ったものの、自分から帰り時間に言うのは抵抗もある。
私は今日、待ってるかもしれない。
エロはキモチイイから。
タリアは机にいる。
それにしても…巫女様の件が気になって仕方ない…。

タリアの席へ視線を移した、目が合う。
やっぱり、アイツの目…エロを期待してるようにしか映らない。
今日は昨日ほど不快でもない。

私は立ち上がって…クラスメイトにばれない様に仕草で手招きした。
タリアは目をパチクリとしてる。
何故かクラスメイトにバレタイと願わない。
顔は好みじゃない、それなのにエロに墜落してる。
そんな自分に気が付いてる。

それから私は廊下で待つことに決めた。
廊下に出る…。
外の景色を見る、今日は晴れてる…。
雨が降ったら…まあ、廃墟だから…大丈夫なのかもしれない。
今、エロしか頭にない。
これで良いのか?と不思議には思うけど…。
ムラムラも止まらない。

暫くすれば、教室からヤツが出てくる。
期待はしてる…それに巫女様についての話が気になる。
廃墟なら良いかもしれない…聞きたい…。

私はヤツの姿を見ると靴箱へと向かった。
ついて来るのは分かる。
昨日までは逆だった。
それが中に出されてから私は欲に墜落してる。
エロしかないビッチへの階段を登りつつある…。
巫女様が大好きなのに…エロに負けてる。
その巫女様が奴なんて認められる筈もない…。
余計に混乱してエロへの欲望が上がってる。
いつも私は理由を付けてエロに負けてる気がする…。

裏山の廃墟へ着いた。
ヤット巫女様のことが聞ける。

「タリア、巫女様のことだけど…」

『…ココでは言いにくい。
ミサで部屋に鍵してからで…』

「誰もいないでしょ??
ココ?」

『それでも言いにくい。
それぐらい重要機密だ。
理解しろ』

「本当なの?」

『黙っとけ。
どうせあと2時間もすれば分かる話だ』

「そうだけど…」

『さっきしたけど、またしたいのか?』

「そのつもりなんでしょ?」

『エッチしたいなら、おまえからキスとかして来い。
俺も昼間で疲れた訳でもないが。
たまにはそれでも良いだろう』

「うん」

何故か、コイツにキスするのって違和感ありまくる。
ダメなことをしてる禁断の気分。
巫女様とするときの方がホンワカできる…。
キスしてみた。

でも、キスって良いかもしれない、柔らかい…。
私はヤツの股間を触った。
どうせなし崩しにするだけ。
触れば立ってる。
私は自分の胸へ突っ込んで、揉んだ…。
自分のパンツは捨てる…。
やりたいならヤル。
どうせ私もキモチイイ。

ヤツのズボンは剥ぐ。
それから…出て来たものは舐めて咥える…。
胸で挟んだりしてみる。
これも慣れれば興奮する、私のアソコも濡れる。
奴はキモチイイらしい。

『ああ。
パイずり良い。
舐めるのもだけど…咥えるのも…。
口に出しても?』

「口に出した後、中に出せるなら。
私は中の方が良い」

「そおか…じゃ、おまえもその胸、こっちへ持ってこい」

タリアが私の上に乗って…胸を吸ってくる。
これもキモチイイ。

「ああ」

『本当にエロい。
乳首が立ってる…。
それから濡れまくってるアソコが』

「タリアのコレ、濡れてる。
あれが我慢汁なの?」

エロしか頭にない…。
ムラムラしてる。

『裸でしよう』

「服、着ても…」

『裸が良い、密着できるから』

「うん」

タリアは裸が良いらしい、何故かどんどん嫌悪感すらない…。
エロに流されてる。
服はお互い自分で脱いで…。
そこからタリアは私の胸を舐めてすすったり、その間…私はヤツの背中を摩って、早く中に入れろと促したり、忙しい。
タリアが何とか私に繋げてくれる。
これがいい。

「アア」

と私は息も漏れる。
タリアも気持ちよさそう。

「中、良い?」

『うん』

「いっぱいだしてね?」

エロしか言えない、ムラムラしてる。

『アア、良い』

タリアがそのあとは普通にしてくれてる。
タリアもキモチイイみたい。
そんな感じ。
ペニスバンドも良かったけど、これは本当にキモチイイ。
中に出された。
終わると物凄く良い。
私はグッタリした、汗も体から出る…オナる時もたまに出るけど、潮も出た。
タリアも物凄く気持ち良かったらしい。
でも、3回目はさすがに出るのが大変そうだった。

「ありがとう、気持ち良かった」

私は事後、立ちあがった乳首をタリアの胸へ擦り付けたこれも良い。

『掃除だけしろ、俺のコレ』

「うん」

私はタリアのアレを舐めた。
これも良い。
エロい舌づかいにもなる。
しばらくボーとなる。
ココで本音は寝たい。
それをヤツが止めた。

『ミサの時間だ、服は着ろ…』

「うん」

私は何とか服を着た。
またあそこから精液が出てる、これが良い。
エロに染まってる。
服を着ると、自分から甘えてタリアに深いキスした、舌を絡める。。
これが結構キモチイイ。
そして離した。
タリアは嬉しそう。

「気持ち良かった」

『そうか・・』

そのあと、その裏山は出た。
なんか不思議な気分…。
巫女様がタリアってこれからわかる筈。

☆☆☆

今からミサへ行く。
でも、なんか一緒に歩くのがまだ頭が付いていかない。
3mは離れたくなる。
タリアは勝手にミサの方向へ進んでる。
私は3m後ろを歩いてる。
一緒に歩いてるのを見られたら、クラスメイトに勘違いされそうで。
混乱もある。
奴はこれが私の常だし、別に近寄れとも言わない。
時々、後ろは見てくる…見られると余計に困る。

そんな調子でターシャ自然公園まで着いた。
奥の方へ進めば…まあ、クラスメイトも周りにやっといない。

そこで何とか近付くことに決めた。

「…えと、本当なの?」

『あと、少しで分かるだろう』

「そう…」

『ここから先が関係者以外立ち入り禁止の柵があることは知ってる筈だ、おまえは』

「うん…」

『黙って見とけ』

タリアは学ランのポケットから…鍵付きネックレスを出した。
私はそれよく見てる。

「それって…」

『会話はここへ入ってからにしろ』

タリアはそれで鍵を外す…。

この場所へ来るのは・…私は初めて…。

その先に道がある…曲がり角もある…。
木で覆われた道…少し歩けば…後ろの柵が…見えなくなる、背後に木があるから。

「タリア…。えっと」

『そろそろだろう』

ヤツがあと一歩進んだところで、信じられないことにヤツの姿が学ランを来た緑色発光の巫女様になった。
あまりの驚きに私は後退した。

「え?」

『そう言う訳だ。
他言不要だ』

「ちょっと待って。
どうして?」

『この泉から出る波長は俺を狂わせる…。
半径1kmがその境だ』

「一歩、戻ってみて」

巫女様が道を戻った…そうすれば…タリアになる…。

「…」

余りの驚きに声が出ない。

『まあ、ミサがある、遊んでる暇がない』

タリアが道を進む、また巫女様の体になって…緑に発光してる。

「巫女様は双子なの?
あと一人の人が…私の巫女様なの?」

動揺しすぎて認められなかった。

『コントやってないで…この先の青いテントで着替える。
そこまで来い』

「うん…」

巫女様の姿は妖精…緑に光ってる…声も色っぽい女性の声…。
なのに…口調だけタリア…。

「本当にタリアなの?
どう見ても巫女様。
上手に化けたわね?
タリア…」

『…』

巫女様に化けてるタリアが…青いテントに入る。
この青いテント、私は初めて見る…。
赤いテントの小さい番。

6畳ぐらい?
6角錐の屋根…高床式のテント…。
タリアが…テント玄関前の登り道を進み、玄関の鍵を開けてるみたい…。

鍵付きネックレスで。

その先に続く…内部にはクローゼットがある。
それから全身鏡もある。

動揺しまくってる私の姿と…。
長身で儚げで美しい妖精姿の…どう見ても巫女様にそっくりな正体がタリアがそこにいる?
頭が働いて来ない。

タリアは無言でクローゼットを開けて…。
私の前で学ランを脱ぐ、綺麗な線の細い女性の裸体。
下着はブラジャーをしてない…ボクサーパンツ。
そのあと…クローゼットから白いドレスと女性の下着を慣れた雰囲気で着てる…。
この沈黙、重い。

頭に草飾りまで…付けてる。
もうどう見ても巫女様。

「本当に冗談よね?
巫女様は他にもいるわよね?
泉の底にもう一人…別人が」

『見れば分かるだろ?
特異体質で生まれつきこうだ。
いつもどおり、甘えに来たらどうだ?』

「え?
タリアなんでしょ?
中身が」

『おまえはレズ過ぎる。
最初から俺にレズ過ぎてる。
今、ここで土下座をして、
今まですいませんでしたと謝るべきだ、それが善人への道だ』

「巫女様…なんでしょ?
今まで…ずっと、女言葉だったわ、私の巫女様は。
双子なんじゃ…」

『早く謝れ、ボケナス。
俺はずっと怒ってる』

アメジストに輝く美しい妖精様にしかみえない女性が私の前で地面を足で叩いてる。
その姿を見れば足が舐めたくなった。

私は這いつくばって足を舐めた。

「巫女様、忠誠してます。
良い脚を…。
巫女様の美しい脚が…床を叩けば傷つきます」

『まだ認めないのか?
早く謝れ、オタンコナス、アホ低脳女』

巫女様の口から暴言の数々。
混乱するけど、巫女様が怒ってる。
謝ることに決めた。

「すいませんでした。
巫女様。
今までタリアのことをぼろ糞に」

『本当にアホだ。
もう一回…あの俺が姿が変わる道へ行ってみようか?
見たから分かったはずだと思ったのに…。
まだ、馬鹿なのか?
おまえは』

「タリアなの?
認めたくないわ。
嘘でしょ?
私の初恋を返して」

少し混乱しすぎて…床に座り込んだ。

「私は真剣に巫女様が大好きだったのに。
私を騙して笑ってたと言うの?
私のレズの何がダメだって言う訳?
分からないわ、認めない。
アンタは酷い。
私はショックなの」

ショックに決まってる。
巫女様…がもうどれほど愛してるか死ぬレベルに崇拝してるのに。
タリアは今、私の夢を奪ってる。

「最後まで騙してくれた方が私は幸せだった。
何で、どうしてなわけ?
私は巫女様を崇拝して命を捧げるレベルにまで到達して。
売春もいとわなかったのに。
どうして、私を更に苦しめて困らせて…。
あんまりだわ。
アンタのことを許せそうな気さえしたのに」

『…』

泉と同じ紺碧に輝く巫女様が溜息を吐いた。
光が強く、眩しくて目がくるむ。

「巫女様は私にとって神聖な泉の妖精様。
今も美しい。
私の夢が…」

『それがお前の答えなのか?』

「え?」

『本当におまえは冷酷過ぎないか?
自覚ないのか?』

「巫女様…私は…」

『もう認められない気持ちも理解してやっても良いが。
俺も演技に疲れてる。
レズに付き合う気がない』

巫女様が・…どう見ても昨日までの巫女様が何故か男言葉で…どう考えても本気でタリア。
私は混乱しまくって…。
現状が呑み込めてない。

「タリアなの?
今まで12年間以上も私はここへ通ってたのに。
巫女様を落とすためが目的で。
こんなに美しいのにタリアなの?」

私は巫女様姿のタリア?に抱き付いた。
柔らかい、線が細くてスベスベして…良い心地。
夢のような天女ココに来たり。

巫女様の髪が…発光してる…ラベンダー畑みたい…。
癒される…中身がタリアなのに…。

『…』

タリア?から引き離されそうになった。
私は必死に抱き締めた。

『もう、認めたらどうだ。
俺は悪いがこの姿…18歳で下される。
お前のレズプレイに付き合ったが。
俺はノーマルの方が良い。
おまえもそうなるべきだろう』

「タリア…」

抱き締めて…良い香りがする。
ビャクダンにも近い花の香り。
巫女様は素敵すぎる…。

「タリアなの?
本当に?」

『はあ…』

タリア?なのかな?

タリアが溜息ついてる…見た目が巫女様なのに。

「だから…私がレズって知ってたの?」

『そうだ、おまえは俺にうるさいレベルで…。
いつもそうだ、レズかと疑うレベルに接してた。
まさか本当にそうかとは思わなかった。
告白されたときはビックリした』

「何で受け入れたの?」

『俺の役目は、迷える子羊を正常に戻すことだ。
お前はノーマルになるべきだと判断したからだ。
その方が良いに決まってる』

「そう…」

『他に理由もない、幻滅が酷いからだ』

タリアがいつの間にか美しい妖精様…それから水色のおごそかな光り。
この色は・…ターシャ泉にいる翼ウオにも似てる。

「タリア。
えと…怒ってるの?
巫女様の姿でいる時にタリアのこと、貶したこと…。
確かに昨日…酷いこと言ったかもしれない。
でもまさか…本当にタリアがそうだなんて思えなくて…。
ごめん、悪かった」

『…』

「タリアのことは…」

そこから言葉も続かない。
難しいかもしれない…。

「うーんっと、今日はとても気持ち良かった。
明日もしたいかも」

『そうか』

「それにしてもこのカラダの発光、どういう仕組みなの?」

『俺も知らない』

タリアは少しオレンジに光ってる…こんなに見た目が妖精様に今なってるのに…。
ターシャ泉半径1kmから元の姿に戻るなんて信じにくい。

「今日もキスして良い?
巫女様なの?本当にタリアが?」

『おまえが馬鹿なことは知ってる、物わかりが悪いらしい…。
勝手にしたければすれば良い』

私はしてみた。
タリアとは巫女様の唇は感触が違う…薄いサクラのような唇。
舌を入れてみようか…と思って、止められた。

『もう着替えも終わった、この赤いテントは出る…。
離れろ』

「うん…。
えっと…その姿でタリアの口調って混乱するけど…。
これからはそうなの?」

『この方が楽に決まってる。
というか今まで疲れてた』

妖精姿なタリアが赤いテントから出て・・それから私が出るのを持ってるみたい。
慌てて、外に出た。

妖精姿なタリアが赤いテントの鍵をかけてる。

タリアってまだ認めにくい…混乱がまだある。

それから巫女様の姿で…関係者以外立入禁止橋を通る…。
私もそれに続く。

「この橋の中央から泉へ飛び降りて…異世界へ帰ると言う噂は…。
村人全員、信じてるみたいだけど…」

『嘘に決まってる。
でも、黙れ。
バレルと家族諸共俺は路頭に迷う。
お前の口の堅さは信用ならないが…。
これは懸けも良いとこだ。
間違えれば、おまえにも制裁が喰らうように…絶対、俺の超能力を駆使して、おまえを殺しにかかる』

「やっぱりタリアには超能力が…。
確かに…男性から女体になるなんてスゴ技過ぎる…。
そっか…」

『…』

巫女様の明かりが一瞬黄土色になって…そこからオレンジに変わる。
まだ、巫女様がタリアって認められずにいる…。

『因みに…この白い関係者以外立ち入り禁止橋…。
俺が今持ってる鍵にセンサーが反応する仕組みだ。
この鍵がないまま、橋の中央へ行けば…勝手に橋は真っ二つに割れてハの時に割れ、橋の中央部があがって行く・・。
数名は…警報発令に引っかかって警察沙汰になったらしい。
関係者以外入れない仕組みになってる。
ターシャ教の幹部でも一部だけ知ってる…』

「そうなの…私、子供の頃、試したけど…物凄く警察官に怒られて…。
それ以来してない…。
そうだったの」

『俺の存在を利用して、聖書を信じさせてでも、ターシャ教を広めようとしてる。
ターシャ教目録では1項目に泉の神子は泉を守る長で…神への生贄とも記されてる。
それから人間とは書かれてない。
絶対に俺の正体は話すな。
俺は不思議生物扱いで通ってる。
話せば、おまえも家族諸共路頭に迷う…真面目に危ないと思う…。
ターシャ教関係の警察が…おまえを口封じに殺しかねない…。
俺はそう言う役目で村にいる人間でもあるらしいからだ…。
親もそういうふうに俺にウルサイ』

「分かった…」

『今、世界中にターシャ教が広まってる、アラ人神がいるとされてるのもある。
俺の存在を利用して宗教を洗脳してると思う…。
口は固くあった方が身のためだ。
もう、恐らくミサ開始10分前ぐらいか…それとも15分前ぐらいの間だ。
会話に時間取られた…』

「そっか…。
でも、私は神様っている気がする。
なんでだろう?
そんな気がしてたまらない…」

私と天女なタリアが赤いテントに走りついて…玄関の鍵をタリアが…妖精姿で開けてる…。
これは昨日までと同じ光景。
それなのに…タリアって思えない…。

タリアが机に座ってる・・妖精姿なのに…タリアらしい…。
私はそろそろお客様も来る。

黄色いつい立の後ろに隠れるつもり。
本当に天女のように夢のような美しさの女性。

「タリア…ここまで綺麗に…」

『まだ、レズは治らないのか?』

「タリア…」

『もうすぐ開業だ、黙っとけ』

「あとで相手してね?」

私は軽く口づけをした。
不思議な感覚。
中身がタリアなのに…私は時めく。

「待ってるから…」

『大人しくしてくれ…』

私はつい立の後ろにある寝室へ向かった。
窓の外からターシャ泉が見える。

ここからいろんな生き物を見るのも結構好き。

タリアだったなんて少しまだ、頭が付いていかない。
タリアの体は好きかもしれないとは思った。
だけど…今まで散々ぼろ糞だったことも知ってる。
今更、寝返ったように甘えても良いのかと。
混乱もしてる。

どう反応すればいいのか・・。
美しい妖精様を目にしてもなお、私は体が追い付かない。
パンツの中から…さっき、タリアに出された精液が暖かい。
クラスメイトにもタリアと私は険悪で通ってるのに。
キセキにもそう言う話になってるのに。
どうすれば良いんだろう。

でも、中出しはキモチイイ。
どう反応すればいいのだろう…頭が追い付かない…。

確かに退屈はしない、もうビックリして仕方ない。
私は退屈するのが苦手だから。
冒険とか賭けとかスリルは大好き…。

でも…巫女様をタリアに見れと言うの?
それとも、タリアを巫女様と思って接しろと言うの…。
混乱しすぎてる…。

どうすれば良いの?

☆☆☆

巫女様の元へ今日も様々な方が相談に来る。

私が敷居でミサから視界を遮られた寝室にいる間も声だけ聞こえてくる。

[麗しの巫女様今日も綺麗ですわ。
巫女様って普段は何をしてらっしゃるの?
やっぱり泉の底で暮らしてるのですか?]

『汝の御用件をどうぞ』

[これ、お供え物の菓子です。
えっと…今日の悩みなんですが…]

『ありがとうございます』

今日も対応してる…あれがまさか…タリアが正体だなんて誰が思うだろう?

[巫女様を見詰めてると俗世を忘れられそうですわ。
今日の悩みなんですが…。
学校で好きな女子が現れて…どうにか恋が成立するように…。
それからその女子を横恋慕する男子は消えるように…。
力をください]

『良いでしょう…』

私以外にも迷える子羊はいるみたい…。

『手をこちらへ…それから瞳を閉じて…』

もう巫女様って慣れた調子で対応してるけど…アレがタリアなんて…。
誰が分かるって言うの??

[ああ、力がみなぎるようですわ。
あの嫌な男子は撲滅して、私だけの花園が構築できるようなそんな予感が…]

『迷える子羊が正常なる道を進めますように。
貴女に神のご加護がありますように…』

[まあ、本当に見目麗しき妖精様ね?
記念に髪を触っても良いかしら?
私、綺麗な女性に弱いのよね?]

馴れ馴れしい。
ちょっと正体がタリアなのにムカつく。
こんな客、多い。

[この発光してる髪は…]

『商売道具なのでお帰り下さいませ。
次のお客様が待ってらっしゃるので…』

[そうですか…。
巫女様、あともう少し…お話ししたいなんて…]

何だろう?
中身がタリアなのにイライラする。

『次のお客様が見られましたわ。
またのお越しを』

[巫女様ってシャイなのね?
一目惚れしそうだわ。
好きな子がいるのに…もうクラクラだわ。
雑誌見て、ココに来た甲斐があったわね?
あの…マナナって言う女子高生と友達って言う噂は…]

『それなら昨日、報道ターシャ国って番組で放送した通り、デマだと私はテレビで否定した…。
テープが流れたはずです…。
昨夜、女性ジャーナリストが…勝手にダビングなさったらしくて…』

[そうですか…。
テレビで確認が遅れましたわ。
デマでしたの?
次は報告に来るわね?
ふふふふ]

お客様は去って行ったみたい…。
ちょっとホッとした。

ダビングされてたんだ…巫女様の台詞…。
私もその番組…ミサにいて…見てなかった…。

そのあとにも来る。
ココの客ってモンスター級にクレーマーばかり。

[麗しの巫女様。
ファンになってやって来ました。
今日も素晴らしく輝いてらっしゃる。
もうメロメロしてしまいます…]

『汝の御用件をどうぞ』

私だけじゃなく…何かみんな普通に巫女様の容姿を褒めまくってるんだけど…。

[実は巫女様とツーショット写真が撮りたいんです。
記念に…。
もう、あの友達が出来たって言う噂が…嘘で、猛烈にうれしいですわ♪
こんな依頼でも今回は…良いでしょうか?]

『それは許されていません…。
商売道具ゆえに…』

[それぐらい良いでしょう?
ほら…何回も私、ココに通ったんだし…。
ね?
妖精様]

『仕方がありませんね。
それぐらいなら力を授けましょう』

何だろう?
中身がタリアって知ってるのに…あまり、いい気しない。
彼女である私ですら巫女様のツーショット写真がマダなのに…。
どんな女なの?
コイツ…。
つい立のせいで見えない。
仕事中は隠れるように促されてるから…。
なんか面白くない・・。

『汝の瞳を閉じて、手をこちらへ』

[ああ、巫女様…。
まるで魚のように白くて…細い指。
もうファンになりそうです…。
テレビアイドルなんてどうですか?]

『力を授けました。
勝手に撮ってください。
仕方ありません、良いでしょう』

[ありがとうございます。
さすが妖精様、心まで美しくありなさる。
もう感激。
愛してます]


なんだろう、猛烈に腹が立つ…中身がタリアって知っているって言うのに…。
一瞬、痙攣すら起きそうになった。

---カシャ。

多分、カメラの音。
なんでヤツも断らないのよ。
なんか全然、良い気してない。

[撮れましたわ。
私と巫女様の愛のツーショットが…]

『次のお客様が来ますので…』

[また来ますね…]

ちょっとムカついてる。
タリア…どんな女の子だったの?
今の子…。
つい立の隙間から目を凝らして見たら…。
私と同じ女子高生で…割りと可愛いアイドル風の子だったって分かった。
タリアに殺意も芽生えてる。
アイツ、モテないからこの職業で絶対、いい気になってるに決まってる。

私のように私の純情を利用して体を奪ったように…。
他のお客様にも手を出しかねない・・。

ちょっとドス黒いオーラが私から出てる…。

巫女様の姿でタリアが立ってる…。
何だろう?
全然、いい気してない。
巫女様は私のものなのに…。

視界を窓の外にそらす…。
ターシャ泉が窓の外に広がってる…。

ターシャ泉に昨日も見た赤いタコ2匹が・…絡み合って仲良く睦言中みたい。
何なの?
あのタコ。
私に見せつけてるって言うの?
なんかムカつく。
カーテンを閉めてやりたい気分。

溜息を吐いた。
私はこれからタリアとどうやって接して行けばいいのだろう…。
甘えてみたいとも思うのに…今までボロ糞散々だったから…まだ付いていけずにいる。
どうすれば良いんだろう…。


ああ巫女様F


小説目次


ああ巫女様H




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