アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

ああ巫女 様F



☆☆☆

1分もしない間に…バスが来たみたい・…。
私はバスに飛び乗った。
巫女様ったらバスに乗るまで見送ってくれるって言った癖に。
ちょっとムッとしてる…。
バスの窓から…外を見れば…。
橋の中央にも行かない辺り…まだ水色に光ってる…。
巫女様がいたみたい…あんなふうな光は…巫女様しかいない、翼ウオではない。
水色の光がとても強いから…。
きっと、見ていてくれたみたい…。
あの明かりって…きっと、夜は視界が開く、便利だと思う…。

私の機嫌も…少し、治る…。

私はバスの窓から巫女様へ向かって…手を振った。
多分、気が付いてない筈だけど…。

☆☆☆


自宅に帰ったらムラムラする。
私はもう小学中学年…3年生からオナニーしないと寝れないくらい欲が多い。
パンツを履かずに登校することもある。
あのスリルがたまらない…。
それからベランダで隠れてオナることもある…見られるかどうかそれが快感でもある…いろいろ母と同様…ビッチへ転落しそうでならない。

庭で全裸でしこったこともある…あれも快感。
触ってるとスッキリする、時間も取られるし全然勉強には集中できない。
巫女様と関係を持って、セフレまで出来た日から余計。
声は殺してしまくってる。
もうイライラしたら、これしか解消方法もない域。
アア、巫女様にはああ言ったけど、これのせいで・…あんな奴でも体を満たしてくれるならって期待が始まってる…。

どうすれば良いんだろう?
気が狂いそうなくらいムラムラする。
私は精神が安定できない…あんな奴でもエロスが出来るなら誰でも良いのかもしれない…。
巫女様の前では…良い子さんぶったのに…自宅に帰ると弱さに染まる…。
本音はまわされるのにも興味があるレベル…。
すれば後悔する、病気貰われる…慎んでるだけ、親も悲しむ。

もう本気でどうすれば良いんだろう…。
アイツに中出しされるの興味あり過ぎる…もう濡れまくってる。
はあ…。

☆☆☆





翌朝、またテレビをお母さんと見る。

 「巫女様と友達になれたんですってね」

「うん…おかあさん!
大変だったんだからね?
巫女様のミサで…どれだけその話で尋問されたか・・。
学校でも、みんなから聞かれて…」

 「ごめん、ごめん…。
電話はしたわよ?
噂これ以上、流さないでって…ちゃんとね?
お父さんと・・マナナの御祖母ちゃんにも」

「お母さんの馬鹿!」

 「悪気はないわよ?」

「もう!
結局、巫女様の力で…”週刊ターシャ国”っていう雑誌に、私は匿名女子高生Mとして…。
勝手に巫女様と友達って言う噂を流した悪質なファンだって話が…。
記事にされるらしいのよ?」

 「へえ。
有名になれるかしら?」

「馬鹿、しばらく私…冷たい目線で世界中から見られるのよ。
お母さんのせいで」

 「ごめんね…嬉しすぎて…。
幸せは身内で噛みしめないとダメなのね…。
世間の嫉妬って怖いわね」

「全然、学習してない。
もうお母さんには何も話してあげない」

 「え?
マナナ、ごめん。

巫女様と友達になるために…。
私がアンタを幼稚園から小学校高学年まで連日、行った恩…。
忘れないでよね?

大変だったのよ?」

「それは分かるけど…」

TVでは…。
青空の上、ミルルが長い茶髪を白い雲の上へ垂らし寝転がり、眼鏡を手で動かして唄う”眼鏡屋CM”や…。
今週末開催されるターシャ祭をPRした、ターシャ泉で金髪碧眼妖精様な巫女様がクルクルと舞い踊るCM…。
これが流れる度に、癒される。

今日のニュースが始まる。

---今日のニュースです。
邪神国からの悪人が出版した本が売れに売れてるらしいです…。
出版で儲かった利益は邪神教への寄付に充てられるらしいですが…。
少し、邪神教が拡大することについては批判的な味方が・…専門家から出ていて…。

---次のニュースです。
昨日、ホノボノニュースで流した・…。
未確認生命体については…。
衝撃の事実が昨夜発表されました。
邪神国からの核ミサイル実験失敗か…それとも…邪神国からの人工衛星打ち上げ失敗かの見方が強いです…。
現在、緊急を要して、邪神国へ尋問を開始してるところです…。
邪神国側は…人工衛星、”ジャシドン”を海に上げただけだと…。
反論しているのですが…。
現在、放射能などを専門家を交えて調べている状況です。
パニックにならないでください。
きっと、人工衛星の見方が強いです。
しかし…戦乱の邪神国、何をするか分からないと言う…批判的な説も専門家から出ていて…。
確認を急いでます…----

 「え?邪神国からの…」

「そう言えば…お母さん、言い忘れてたけど…。
昨日、ウチのクラスに邪神国から亡命目的の留学生がやってきて…」

 「そうなの…。
最近、増えてるって昨日、ニュースでやってたわ…。
どんな子?
男子、女子?」

「身長180Cm越えてそうな…。
何故かカラコンで目が緑で…それから肌が浅黒い男子。
インド系なのかな?アラブ系にも見える…印度ゼロって名前の子。
女子達に人気みたい…」

 「そうなの…。
気になるわね?・・。
また集合写真でも見せてね?
というかその子もターシャ祭りには来るの?」

「さあ、どうだろう?
来るかもしれない。
物珍しいから…」

 「そう…」

---次のニュースです…。
邪神国へ行き、誘拐されたジャーナリスト…旅行者の件についてですが…。
政府は身代金要求を飲み、金銭の授与と言う形で決着がついたようで…。
無事、誘拐された人質は返還されたようです…。

今後、絶対に邪神国へは飛ばないように緊急危険国家に指定されました。
今回の判断が正しかったのか…国民には否定的な見方すら出ています。
邪神国がまた力を付けかねないと言う批判的な見方もあります。
しかし、救出されたことについてはキセキに近く…。
ジャーナリストの知り合いが平和国のトップスターでその方の寄付で賄えました。
名前は本人の要望により、伏せましたが…1時間で1億を稼ぐと言う噂の有名スターです。
これから…そのスターの仕事が増えるのか…減るのか…そこも注目するところですね…---

(ニュースで泣いてる…あの男性…。
昨日、まさか巫女様が祈ってくれたお母さんの息子さんかもしれない・・。
本当に邪神国ってヤルことが滅茶苦茶…。
でも、助かって良かった…)

---邪神教の経典では…”邪神に選ばれた悪人こそが人間の本来の姿で…。
偽善者こそが…モンスターである”と記されていますね。
どうも、邪神国では…”偽善者”を発見し次第、国罪人として、ガス室送りだそうです…。
もう、やることが滅茶苦茶ですね…---

---邪神国へからの勧誘が…ネットを通じて増えてるようです…。
特に未成年がターゲットで安易に引き受けて空港から邪神国へ旅行と言う名目で飛ぶ人間が多いらしく…家族の方で危険を感知し次第、警察へ追放してくださ い。

海岸には邪神国からの拉致被害もあるそうです…。
とくに港町の海は危険で…。
警戒するように法令が出ています---

 「本当に物騒ね…邪神国って」

「そうね…」

---なお、邪神国では売春婦を囲って…私生児を産ませ、各国へ臓器移植させる商売まで成り立っているようで…どうこれを撲滅させるかが論点です…---

 「アナタのクラスに、来たゼロくん…。
きっと、本当に大変だったでしょうね…。
こんな国から亡命してくるなんて、一筋縄では行かないわよ」

「そうよね…」

---なお、亡命を図ろうとして…銃殺された人間は多数のようで…。
国境の線では…死体の海が続くようで…。
上空からヘリで銃殺らしいです。
最近、増えた留学生も…相当大変だったと、体験談を語ってくれてますが…。
まだ、全ては話してくれませんね。
きっと、氷山の一角でしょう…---

 「怖いわね…。
本当に…」

「じゃ、お母さん…行ってくる」

 「行ってらっしゃい、マナナ…気を付けて」

☆☆☆



学校に着く。
今日は水曜日。
キセキがいる、挨拶はする。

「キセキ、おはよう」

「マナナ、おはよう」

キセキの茶色い目と合致する。
その後、タリアの方を見る…。
キセキと一緒にいるけど…何か猛烈に睨まれてる。
今日、私は別に睨む気にならない。

「タリア、おはよう」

『…』

タリアからの返事がない。
こんなことは初めてかもしれない。
タリアの方角をパチクリと見た。
タリアは自分の席に座って…その前にキセキが遊びに来てるみたい…。

キセキが好きな女子軍団は、まだ来てないみたい。
それとも…まさか…今日は早朝から浅黒い肌アラビア系男子ゼロくんを尾行してると言うの?
昨日の会話で…ミルルもカンサイもナデシコも…悩んでたみたいだけど…。

ううん、違うと思う…。
きっと早めに来ただけだと思う。

『あんな性格最低なヤツ、俺は好きになれるわけもない。
最低最悪人間だ、キセキもそうだろ?』

「僕は別にマナナのことはそこまで…。
どちらかと言えば僕が捨てられた方だ」

『本気で幻滅も良いとこだ、マナナなんてボケだ。
あんなヤツ、相手なんてしてやらねえ』

「君は本当にマナナと仲が悪いんだな…。
君たち二人が和解できるように僕からも祈る」

『…』

「それにしても不思議だ、結局…あんなに何年もマナナから僕はアタックされて付き合ったと言うのに。
突然、メールで別れを告げられた理由が謎だ。
何だったんだろう?」

『キセキもあんな性格最低人間のこと忘れろよ、おまえは塾にまだ好きな子がいるんだろ』

「そうだな、君もやっと僕を慰めてくれる気になったのか。
少しホッとしてる。
僕も確かに塾へ行ってばかりで構ってなかった、そこが悪かったのかもしれない…。
君ならマナナをぼろ糞に言って僕を慰めてくれると分かってた。
君は本当に良い奴だ」

『…おまえを慰めるために言ってない、おまえはモテすぎだ、腹立つ』

「まあ、照れるな。
君はきっと僕を慰めるために」

『うるさい、キセキ…おまえは最近、上から目線が酷過ぎる』

今日もいつもどおり、キセキへ私の悪口散々みたい。
これも長年だし、いつもの日常。
変に気を持たれてるって思ったけど勘違いだったみたい。
茶髪眼鏡系女子ミルルの方が良いみたい。
机に座った。

私は真面目に勉強するつもり。
でもすぐに眠くなるんだけど…。
何故かタリアから睨まれてる視線を感じる、気のせいかな?

☆☆☆

昼休みになる。

ミルルは今日…キセキやゼロくん、ナデシコ、カンサイと一緒に学食へ行ったみたい…。
キセキも偶然、学食だったみたいで…女子3人、ミルルもカンサイもナデシコも大歓喜…。

でも見てると…。
白人系クォーター男子キセキと…アラビア系男子ゼロくん…。
対照的なタイプの二人は全然、会話してない………あの様子では、仲悪いみたい…。
ミルル…今日は豚カツ食べるみたい…。
次はミルルが過食症にならないように…祈ってる…。

ミルルからゴミ箱へ捨てるって言ったお弁当、連日貰ったせいで…私は今、太ってる…。
毎日、昼間は自分の弁当とミルルの弁当を食べてたから…。
ダイエット中…。
これがまたストレスたまる…。
しょぼーん。

☆☆☆


やっぱりムラムラする。

私は、実は期待してる。
でも…誘いは来ない。
体がどんどんビッチになってる気がする。

トイレで今日もオナるしかないのかもしれない。
タリアはミルルが良いみたい。
でも、体だけ満たされたいようなムラムラが来る。

アイツもヤリタイってうるさかったし、たまにはヤツの席へ行っても良いかもしれない。
と思えた。
というより性欲に負けた。

私がタリアの席に来ることなんて考えてみればキセキがいる時しかない気がする。
よほど、私は溜まってるみたい。

今日は何故か一日、睨まれてる。

「タリア、えっと…」

『ボケマナナ、寄るな。
お前は最低人間だ。
幻滅も良いとこだ、近寄るな。
馬鹿』

今日、一日この調子。
何があったのかと思うレベルに私は攻撃されてる。

『来るな、アホ。
嫌い過ぎてる…アッチ行け。
馬鹿』

午前中はいつも通りに喧嘩に乗って口論にもなった。

「あの…ココでは話せないことで」

『前言ったことはすべて忘れろ。
お前はもう最低だ、ボケ』

猛烈にムラムラしてるのに悟ってくれない。
セフレだったんじゃないの?
どうすれば…。

強引だけど、購買行ったみたいで…クラスであまり今日は見てる人いないし…。
今しかない気もした。
というか一瞬なら大丈夫かと…。
頭がクラクラした。

「タリア…今、中出しして」

耳打ちした、小さい声で。
タリアの暴言が止まって目が点になった。

タリアがダメならトイレでおなるしかない。

「まあ、ミルルが良いみたいだし…別にどっちでも」

耳から離れて目は泳がした。
たぶんもうエロしか頭にない、そう言う女…私は。

『…裏山来い』

「良いの?」

『黙れ』

タリアは立ち上がった。

『弁当だけ持ってこい』

「うん…」

タリアは水筒と弁当を手に持った。
私も自分の分は手に取った。

そのあと、タリアが先に教室を出る…私はそのあとを追う。
もう期待しまくってる、そんな女みたい。

☆☆☆

裏山の裏庭に着いた。

「タリア…。
えっと…。
今日は安全日だから中で…。
ダメかな?
良いよね?」

『マナナ、おまえは後先考えなさすぎだ、ピル買ってる。
飲んどけ、一応』

「え?
飲むの?
ない方が興奮しない?」

「おまえの頭は逝かれてる。
それは知ってる。
でも、俺のために飲んでくれ。
まだ俺は17歳の誕生日すら迎えてない。
理解しろ」

「うん…。
ありがとう」

ピルを渡された。
と言うことは…今日、中でするつもりだったの?
目をパチクリした。

「これ、いつ買ったの?」

『いつかこうなる気がして仕方なくて。
買ってた』

「そっか…」

『エロ、好きなんだろ?』

「うん・・」

私はタリアに押し倒された。
舌を絡めてキスをした。
とても気持ちいい。
外は晴れだし、もう心地良い。
今日は慣れもあるし…。
いっぱいエロがしたいと思った。
いつも感じてないフリするのも疲れた。

「タリア、フェラしても良い?」

『勝手にしろ』

服は脱いでくれた。
私も脱いだ。
というか頭にエロしかない。
タリアはフェラされるとキモチイイみたい。
私は舐めると興奮する…ムラムラする。

コイツ、顔は別に好みじゃないけど…ヤルとキモチイイ。
もう、どうでも良い気もする。
思考回路がどんどんビッチ化してる。
相手がエロさえして満たしてくれれば誰でも良い。

私は自分から繋げてみた。
いつもやられてばかり…。
昼休みのムラムラほど、耐えられないものはない。
いつもこの時間何故か弱い。
入れると胸が立った。

タリアは気持ちよさそう。

『ああ、やっぱり生が良いか?
マナナ』

「うん」

『ああ、おまえ…やっぱり可愛い女だ、俺と付き合え』

「え?」

体を上下に動かしてる時に誘われた。

『中出してやるから。
いっぱい、付き合ったら。
頑張る』

また頭が興奮した。
私はエロを誘われると弱いみたい…。

「はあ…。
いっぱいしてくれる?」

かってに甘えた声が出た。
というかエロしか頭にない。

『する、だから…』

タリアなりに頑張って突いてくれてるみたい。
胸も揉んでくれてるし、お尻も掴んでくれてるし。
良いかもしれない、気持ち良ければもう。

「うん、良いよ。
はあ」

そのあとは普通にしてくれた。
中出しって初めてだけど・…気持ち良かった。
終わった後に聞かれた。

『中出し、気持ち良かったか?』

「うん、ありがとう。
はあ…ゴムがないと感触が違う…良い、あつかった…」

あまり何も考えられなかった。
エロしか頭にない。
巫女様も好きだけど…巫女様も許してくれてるし…。
良いかなって甘えが出てる…。
タリアの胸に甘えてみた。

「凄く気持ちよかった」

『そうか…』

「ねえ、タリア…もう一回だけ出来る?」

『え?』

「昼ごはん前にもう一回だけ…。
中が良い、キモチイイから」

『マナナ…。
おかわりなのか?』

「うん…」

何故か余韻も手伝って割りと素直に言えてる。
私は自分の手で…股の中をシコシコとまさぐった。
グチョグチョ鳴る…ああ、ここに精液が入ってる。
私はウットリと顔を赤くした。
タリアは黙って見てる。

『お願い、胸だけでも吸って…。
ムラムラしてるから』

タリアは迷わず、乳首を吸ってくれた。

「アア」

声が漏れそうになった。
タリアからキスをされた。

『ここ、外だから声抑えろよ』

「はあ、キモチイイ」

『分かった、根性でももう一回する』

「ありがとう」

そのあと…もう一回、繋がった。
これがまた気持ちいい、特に中出しがキモチイイ。
2回目終わってぐったりした。
このあと、弁当を食べる。
終わった後も乳首が私は立ってる・・・。
一人で…指ではじいて遊んでた…。

「アア」

いつもはこの時間はオナってる。
タリアは私がそうしてるのを見ながら黙々と弁当を食べてる。

「タリア、中出し気持ち良かった?」

『ああ』

タリアは弁当を見てる。
私も少しはスッキリ出来た。

『おまえって一日、何回おなってる?』

「暇さえあればずっとよ…。
いつもムラムラしてるわ」

『そうか…』

タリアの顔が赤い。

「今日はありがとう。
お蔭でスッキリ出来た」

『別に…』

「巫女様からも何故かアンタと付き合うように言われて。
悩んだけど、まあ…ムラムラするし、良いかなって?
その代り、エッチはしてよね?」

『分かった』

タリアは少しむせたみたい。
弁当が詰まってるみたいな顔。

「デートも別にデートエッチで良いから。
その辺でしてくれていいから。
期待してる」

『分かった』

タリアは表情頑な。

「でもいいの?
ミルルは」

『もう良い。
アレは過去だ』

「そうなの?
別にミルルと付き合って、私がセフレでも。
私は本命が巫女様だし」

『良い』

「でも、巫女様が性転換したとき、アンタは役を下ろされる筈よ。
良いの?
それでも…」

『…』

「私、まさか・・巫女様が性転換してもアンタと同時進行なの?
それはちょっと…」

『おまえはエッチさえ良ければ、誰でも良いんだろ』

「え?」

『俺は…』

「タリア、何なの?
ハッキリ言って」

『俺はだな』

「何?」

『黙れ、10分は時間が欲しい』

「うん、わかった」

なんか…同じような台詞…巫女様からも言われた気がする。
気のせいかな?
私は暫く待った。
弁当も空になる。
私はまだ裸。
タリアも裸。
これが興奮する。

『マナナ、おまえが変態なのは理解した。
この話は誰にも言わないと約束してくれ』

「何なの?」

『だから…俺も変体だ』

「ヘンタイなの?」

『そうだ、俺は得意体質で…ターシャ泉半径1qから女体化する、おまえが大好きな巫女様は俺だ』

「え?」

何言われたのか頭に全く入らなかった。
余りにもファンタジーすぎて。
だって見た目も違い過ぎる。

「そんな冗談、言われても私は信じないわ。
巫女様に憧れてるからって。
嫉妬してるの?
巫女様に」

『違う。
本当だ。
お前は俺に今までの悪事を謝るべきだ』

「何の話?」

『帰り…俺と一緒にミサへ来い』

「無理よ、あそこ女性しか行けない場所だから」

『一般通路はそうだ。
しかし…俺には関係者以外立ち入り禁止の場所が通れる、カードキーを持ってる』

「冗談でしょ?
嘘」

『これば全てが分かる。
もうおまえは巫女様じゃなく、俺として接するべきだと感じる』

「嘘でしょ?
そんな話信じないわ。
だって、あまりにも違い過ぎるし…。
そんなこと」

昨日も会った巫女様に…そんな素振りなんて全くなかった。
巫女様はそれに女性言葉。
あと、私はもう5歳から巫女様と交流してる。
目をパチクリした。

『こればわかる。
とにかく帰りまでこの話は保留だ』

「え?」

『おまえはペニスバンドより生のペニスで中出しの方が好きだろ?』

「そんなこと…だって巫女様が好きなのに」

『その巫女様も俺だ、だから…もう…』

「何なの?」

『もう俺が巫女様でいる時、俺を貶すな。
余りいい気はしてない』

「え?」

固まった。

『…』

「…」

そこから私は言葉が出なかった。
タリアも黙ってる。
というかどうしてこんなに…巫女様のことをコイツは知ってるんだろう?
そこは確かに不思議だった。

『おまえがレズなことも知ってる。
しかし、もうおまえはビッチも同然だ。
誰でも良いはずだ、これで良かったのか知らないが。
まあ、良いだろう』

「タリア?」

混乱しすぎて頭が働かなくなった。

『…』

私は黙ってるタリアに体を密着した。
これがキモチイイ。
人肌は温い。

『まさか、またするのか?』

「どっちでも。
タリアって顔はダメだけど、体は好きかもしれない」

『それって褒めてるのか?
また貶してるのか?』

「気持ち良かった、ありがとう」

『どういたしまして』

☆☆☆

服を着た、ヤツも着た。
だんだん流されてる…。

「もう昼休みも終わるから」

『そうだな』

服装の乱れを直し、パンツは履く。

「私がおなってること、キセキ辺りには言わないでよ、クラスメイトにもよ」

『分かった』

学校で性癖がバレルの嫌すぎる。
それから裏山を抜け出すため、歩き出した。

『その代わり、さっきの話は学校でもどこでも話すな』

「…処刑されるって本当なの?
さっきの話…嘘でしょ?」

『今も言うな…。
あとで良い』

「信じられないことで…」

『他の話題にしろ。
でないと、俺は家族諸共路頭を迷う』

「わかった」

混乱してる、信じようにも信じきれない。
そこから沈黙が続いて…教室へ着いた。
巫女様のことが聞きたいのに…他の話題が思いつかないレベルに。
巫女様のことだけが頭にある。

「放課後も頑張って」

『ああ』

タリアの声が小さくなった。
放課後ないと思って、どこかで出されたら困る。
それだけは告げた。

机に座る。
不思議な気分。
壁も乗り越えるとどうでも良くなるみたい。
もうそろそろ昼休みも終わる。
次の授業が始まる。


☆☆☆


昼休みが終わって授業に入る。
タリアから言われた言葉が気になって、あまり集中できない。
これはいつものこと、私は授業を聞けば眠くなる、最近…やる気はあると言うのに。
さっき出されたのが下着から出てるのが分かる。
これは良い。
きっと放課後もある筈。
期待が始まってる、エロってキモチイイ。

というか、キセキには…塾に本命がいたみたい。
タリアが朝、キセキに叱ってた。
知らなかった。

タリアの方角を横目で見る、さすがに授業には集中してるみたい。
アイツってそんなやつ。

授業が終われば…視線は感じる。

いつもはミルルやナデシコやカンサイの体が気になってたのに。
今はタリアもだけど、キセキの体も嫌いじゃない。
気持ち良ければ誰でも良いかもしれない。

実はキセキの体にまで興味が沸いてる。
タリアとやってどっちが気持ちいいのか…その域までエロが来てる。
でもバレルと巫女様に怒られそう。
別に3Pには今、興味ないけど…妄想ではよくしてる、興奮はする。

その巫女様がタリアだと勝手にタリアが言って混乱してる。
違うと思う。

なんかどんどんビッチになってる。
タリアから目線は感じる、頭にエロしかない。
さっきしたエロ、気持ち良かった…そんな感想くらいしか湧いてこない。

放課後が待ち遠しいかも。

私の前にキセキが来たり…タリアの前へキセキが来たり…。
休み時間は忙しい。
キセキの周りにはミルル、ナデシコ、カンサイがいる。
でも…ミルルやナデシコ、カンサイは…時々…キセキから離れて…ゼロくんのいる席へも走って…喋りかけてる…。

クラスメイトの女子も…キセキのところへ行ったり…。
ゼロくんのところへ走ったり…忙しい…。
男子たちからの…浅黒い肌に黒髪緑眼なゼロくんと、茶髪茶眼キセキへの批判だけ常に聞こえてくる…。
このクラス、何故か…ターシャ人系男子が凡人で、そこが残念だと女子が批判してる。
女子はターシャ人系美男子を熱望してるみたい。

白人系クォーター男子キセキにとって…アラビア系男子ゼロくんって、ライバルなのかもしれない…。
タリアは論外みたい…。
でも、何故か私…タリアの方がゼロくんよりマシかもしれない…。

ゼロくんが…エキゾチック系美女だったら話は変わっていた…。
見慣れたタリアやキセキの方が私は安心できるみたい…。
女子たちは大歓喜してるけど…。

☆☆☆

不思議だけど…私は特にアイツへ話しかける気にならない。
タリアのこと・・・。
ヤツもそうみたい。
混乱もある、巫女様の件で…。
突然、アイツが巫女様と言われても信じようもない。

でも、なぜだろう…一瞬、ゼロくんとタリアで天秤にかけて、タリアが勝つなんて…。
私の趣味は悪すぎなのかもしれない…。
タリアとキセキなら釣り合うけど…。
何が起きたって言うんだろう…私に…。

教室では誰も…タリアなんて…見てないと言うのに…。
タリアは非モテ男…。

「マナナ、勉強、大丈夫か?
何かあれば言えよ」

「うん、ありがとう」

≪もうキセキさん、マナナのことは見捨てなさいよ≫

Uそうやで?
ウチにしとけよ、おい・…。
ああ、でもゼロくんも良いな…。
ゼロくん、寮生じゃないらしいわ。
ウチの寮には来んかった…U

||キセキ君、この席に近づくのイヤよ?
ゼロ君の席とかどうかしら?
全く…キセキ君とゼロ君が会話してるのって…あたし見ないけど…。
キセキ君…怒ってる?
もしかして??||

「僕はマナナには助けてもらった恩が昔ある。
ミルル、君はタリアを好きになるべきだ。
可哀そうにマナナは…モテる僕と友達なせいで、女子から跳ね子にされてる。
僕が救う気だ…。
それなのに…君はゼロにまで注目し始めて…。
きっと、タリアは心で泣いてるに決まってる…。
君はどこまで冷酷な女なんだ?
怒ってない、別に僕はどうでもいい!
ただ、ゼロなんてクラスメイトして絶対、認めないだけだ。
名前の通り、ゼロってことで良い、存在しなくて良い」

≪ミルル、月神さんなんてどうでも良いから。
過去は過去よ、ミルルは今、キセキさんとゼロさんに注目してるから?
さあ、泣きなさい?
キセキさん…悲しいでしょ?
このままだと、ミルルがゼロさんに奪われるわよ?≫

Uウチがマナナと仲良くなれるわけないやん?
ミルルもかいな…ホンマ、ミルルはウチの敵になる運命にあるらしいな…。
ミルル、月神くんにしとけや!U

||ミルルのキセキ君苛めって・・久しぶり…。
ゼロ君の存在で…ミルルが昔に戻りつつあるみたいね?
この席よりは月神くんの席の方がマシよ。
そっちへ行きましょう、キセキ君の友達なんでしょ?

ううん…本音はゼロ君の席でも…ダメなの?
キセキ君…||

「そうだな…。
それにしても、本当に僕の幼馴染だって言うのに…。
タリアとマナナは未だに仲が悪い…。
僕には大切な仲間だと言うのに…」

≪キセキさんの大切な仲間はミルルだけよ!
マナナなんて入ってる訳ないでしょ?
キセキさん、さすがに怒るわよ?
ミルル…キセキさんとは幼稚園時代からの付き合いなんだからね?≫

Uウチに決まってるがな。
ウチがキセキくんの仲間や。
もう、ウチの名前は灯台カンサイか…印度カンサイ…どっちかや!
これで決まりや!U

||転校生の分際でうるさいわね?
あたしがキセキ君か印度君と結婚する人間なの||

3人で喧嘩が始まってる…。
私がいなくなってから…ミルルとカンサイ、ナデシコに溝が出来てるみたい…。
しかも好きになる人間の好みまで一致してるのか…今回来たアラビア系留学生、ゼロくんをも巡ってバトルになってる…。
譲り合う気はないみたい…。

「僕は女子3人の喧嘩姿を見るの疲れてる…。
タリアの席へ癒されに行こう…。
きっと僕を慰めてくれるはずだ。
ゼロの席なんて論外に決まってるだろ、君たちも薄情モノだ」

≪ミルルもついてく?≫

U着いていくで。
因みに昨日、塾へ着いていこうとしたら逃げたやん?
どこいったん?U

||あたしも気になってたわ。
どこの塾なの?
どの女なの?
攻撃しまくるわ!||

ナデシコが白目剥いてる…。

キセキは対応しきれないのか…。
タリアの席へと足を進めた。

「タリア、この女子軍団に何とか言ってくれ…。
マナナがいなくなってから日増しに喧嘩が酷い、収集付けられない。
僕を尾行してばかりだ」

『俺には関係ない』

「朝、マナナの悪口散々言って、傷心な僕の心を慰めてくれた優しい君なら出来るはずだ。
期待してる」

『…』

「君が大好きでたまらないミルルまで今、ここにいる…。
今日こそ君は…言うべきだ、ミルルに」

≪ミルル、論外だから。
月神さんって暗すぎる。
キセキさんかゼロさんに決まってるでしょ?≫

Uほら、頑張れ、月神くん。
ウチの敵を一人落として潰せU

||言うのよ、今日こそ。
で、キセキ君はどこの塾なの?
教えてよ?
ねえ?
ゼロ君も気になるけど…キセキ君も、あたし…捨てがたいからね?||

「君たちは去ってくれ。
本当に薄情だ、見損なった。
留学生が来た途端、そちらに目移りするなんて失望も良いところだ。
僕に必要なのは男友達だけだ。

今から僕はタリアと小説について、話し合う。
君たちがココにいれば…僕は君たちへの点数を大幅に下げる」

≪そうなの…点数が下がるのは困るわね。
もしかして・・泣いてる?
キセキさん?≫

Uつまんね。
にしても、今日もミルルのこと、月神くんって意気地なしやわ…。
キセキくんがそう言うんやったら、ウチ…仕方ないし…ゼロくんところへ走るわ、今U

||そうなのよね?
確かに、月神君ってシャイ通り越して無口なのよ?
そう感じるわ。
じゃ、ゼロ君のところへ行ってくるわ。
あとでまた戻るからね?キセキ君||

…マナナ、ナデシコ、カンサイの女子3人がダッシュで、浅黒い肌なゼロくんの席へ走って行ったあとに…。
茶髪男キセキとタリアで会話が咲くみたい…。

「何故、今日も君はミルルに声掛けが出来ないんだ?
どれだけ僕が君のことを応援してるか…分からないぐらいだ」

『…』

「僕はミルルなら譲る。
当たり前の話だ」

タリアと視線が合った。
さっき、気持ち良かったという記憶が戻ってきた。
タリアってやっぱり無口。
そう感じる瞬間が多い。

午前中は目が合ったとき、ことごとく暴言を私に向かって言ってきたけど…。
今はそれはない。

タリアの目線が何故かエロく感じる。


ああ巫女様E


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ああ巫女様G






 

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