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リアから見た日常D
軽く笑い…視線は窓外、ターシャ泉へと向けた。
帰宅の時間だ。
「巫女様、今日も帰るんだよね、泉へ」
『ありがとう、楽しかったわ』
マナナへ軽くキスした、照れる…。
マナナが応じて、舌を入れてくる…素直だ。
マナナが俺へ抱き付いて甘えようとするが。
時間だ。
『また明日ね』
「巫女様…あの橋の向こうには何が?」
『…』
俺は帰り支度をする。
灰色の鍵付きロッカーからターシャ教の鬼面シンボルマークが刻まれた風呂敷包みを手に取った。
それから…そこへペニスバンドなどを収納した。
あと、缶コーヒーのゴミも入れる。
マナナも、帰り支度をし始める。
水色セーラー服の乱れを直したり、オカッパな黒髪の縺れを正したり…携帯電話の充電器は抜いたり、学生鞄に入れたりだ。
あまり遅いと…親に心配されるだろう…。
ミサが終わるのは9時。
さすがに10時には帰ってもらわないと…11時までに自宅へ着かないからだ。
最近、物騒だからだ。
『今週末は祭りね。
マナナは誰かと来る気?』
「え?
今年は一人で」
『そう』
「キセキから誘われたけど断ったわ。
タリアは毎年、何故か祭りに参加しないみたいで。
私は誘ったことはないけど…。
キセキは誘ってるけど断られてるみたい」
『そうなの…。
昨日の夜中…パレードのための花火が上がったわよね?
マナナも見たかしら?
私…ドドンっていう音だけ聞こえて…。
縦に走った光り…ニュースでは・…宇宙生命体って報道されてたらしいけど…』
今朝のニュースで知った。
昨夜はパレードの予行演習かと思って…見逃したが…。
気になる。
「巫女様ってニュース見てるの?」
『ある程度何でも知ってるわ。
泉の妖精だからね。
私は…』
「そっか。
私も聞いて…てっきり…パレードのための花火だって思ったけど…。
朝、起きると…それはないって…花火の関係者が否定してるシーンから始まっていて…ニュースが…。
あれって何だったのかな?
泉の近所で上がったかな?」
やはり、マナナも聞いたのか?
俺の両親も聞いてる…。
どうも気になって仕方ない…。
これは俺の勘だ。
『…。
マナナ、今日はバスが来るまで見ていてあげるわ。
最近、物騒だから…。
マナナの家はバス停から徒歩何分なの?』
俺はミサを台風の日・・・営業停止の看板を立ててしまった。
そのせいで災いが起きないかと…危惧してる。
そんなことはないと願う。
しかし、俺は…忘れていたが…。
神の怒りを収めるために、ここに出勤する巫女だ。
それをサボった意味だと…神がまさか勘違いするなんてことはないと思うが…。
最近のテレビニュースが物騒過ぎて…恐ろしい域だ。
特に邪神国…。
何でもアリな世界過ぎるからだ。
奴らのテロ行為が一番、怖いかもしれない。
神の存在そのものよりも…。
「徒歩3分…。
近所は大丈夫だと思う…。
今のところ、何も起きてないから・・」
『そう…』
「それにしても…。
本当にアイツと私は…嘘でしょ?
巫女様、そんな交際を許可するなんて。
というより私に強制するなんて。
さっきの話をまとめると…そういう意味?
どうして…もう毎日、混乱続きで。
巫女様」
『ごめんね』
「デートならこのターシャ泉に生息する生物を一緒に観察するだけでも私は満足です。
その辺、一緒に散歩しようよ、犬イルカとか割りと可愛いし…」
『でも、もう10時でしょ?
さすがに貴女、帰宅が遅くなるわよ。
そろそろミサ会場の今…私たちがいる、この赤いテント・…。
その前に・・バスが来るでしょ?
バス停へ行くべきよ、貴女』
「巫女様とデートがしたい。
ダメなの?
次のバスでも別に良いから…30分後だけど…」
『そうね…』
「これから先のこととかたくさん話し合って。
イチャイチャ出来たら」
『どうせ明日も会えるわよ。
マナナはもう帰りなさい。
支度終えた?』
「ええ」
『気を付けてね。
このテントも鍵をかけるから』
「巫女様…。
明日、奴は振ります。
絶対、私は巫女様だけです。
認めない」
『強情ね。
良いんじゃないの?
もう少し欲望に正直になっても』
「巫女様、だって。
矛盾だわ。
巫女様、本当に私…好きなの?」
『好きになれそうね。
マナナがタリアと付き合ったら私はもっとマナナを好きになるわ。
約束する』
「絶対嫌です。
どうしてそんなことばかり」
『…帰るわよ、おいで』
「巫女様、何故?」
マナナは首を床へ下げてる…肩で切り添えられた黒髪が揺れる。
悲しそうな瞳してる。
可哀想にもなるが、あと少し耐えるべきだろう。
『そうね。
タリアを私と思いなさい。
それが出来たら、私たちきっとうまく行くわ』
「何言ってるの?
無理です、全く違います。
注文も酷いも良いとこ」
『今のがヒントね。
貴女はもしもの話だけど、私と奴が同一人物だとしたら、どういう対応をするのかしらね?』
「そんな訳ないです。
見れば分かります」
『そう…。
でももしもよ?
そしたら、貴女はアイツを愛すかしら?
まあ、この課題…難しいでしょうね。
私は今で満足よ?
期待してるから」
『巫女様があんなヤツなわけないと思います。
でも、まさかそうなら。
うーん…」
『…』
「難しいです。
ちょっと悩みます。
うーん」
『…』
「あり得ないでしょ?」
『そうよね?
でも面白いから聞いてみようかしらね?
どうなの?』
「う…ん。
巫女様を取るか…あの醜い顔か…。
はあ。
うーん」
『そこまで悩むの?
貴女の私への愛はその程度?』
イライラする、急に俺の体全身から紫色の光が出る。
「え?
違います。
巫女様。
ただ難問過ぎて。
例えてみるなら、美少女アイドルの正体が実はゴキブリが変身してた姿で…変身がとけた…その瞬間並みに私的にはショックです」
『そう』
例えが悪すぎだろう。
もう元気がなくなった。
「巫女様、例えが悪かったです。
それぐらい、私はアイツを許してません。
害虫も良いとこ。
本当に良い迷惑してます。
嫌がってます」
『私は泉へ帰るわ』
俺はテントから出た、そこへマナナも続く。
首からかけた鍵付きネックレスで施錠した。
それから関係者以外立ち入り禁止の橋へ足を進める。
サヨナラだ。
怒ってる。
ムカつきまくる。
可愛くなどない。
心配なんてして損した。
ムカムカもする。
「私は奴を憎んでます。
本当に根性なし、ミルルが好きな癖に私の体だけ奪って。
というか私はあんなヤツ、無理に決まってます。
巫女様、もう少し私に優しくしてください。
こんな質問、簡単に決まってます。
あんなヤツ…スリッパで叩いてやりたいです、明日にも頭を。
勘違いされて良い迷惑も良いとこ。
そんな訳ないからです」
『そう…さよなら、マナナ』
「え?
また明日ですよね?」
『バイバイ』
「え?巫女様」
悲しめばいい。
「巫女様、明日もミサへ来ますね」
俺は橋へと向かう。
「私は長年、アイツを見れば…見て見ぬ振りしたり、攻撃したり・…。
もうその域にヘイトです!
目が腐ります、オゾマシイ…。
体が勝手に逃げ腰になって震える域なんです、最初からです。
無理です。
巫女様ももう私を苛めないでください。
私をもっと理解して優しくなって下さい。
巫女様、今回ばかりは反抗しました。
拗ねないでください…愛してます、巫女様だけを」
マナナが後ろで号泣してるが振り返らない。
いつの間にか…肌が水色発光か…。
橋の中央で泉を見る…そこに妖精姿な俺がいる。
ココから一応、観察するとしよう、マナナを。
邪神国から来た…留学生ゼロ…。
何故かマナナばかり見てる…。
あれも面白くない。
最近、ターシャ村では邪神教からの銀行強盗や偽造貨幣や…。
その他諸々の事件が勃発してる。
拉致や勧誘まであるらしい…。
ちょっと、心配はしてる。
☆☆☆
マナナのいる所へ1分もしないうちにバスが来た…。
一応、さらわれずに済んだらしい。
奴はボッとし過ぎてる、少し安心した。
これで大丈夫だろう、多分。
しかし、帰宅してからもムカムカする、機嫌はよくない。
今日は水曜日。
マナナがオカッパ黒髪を揺らして、登校してきた…俺はすでに着席してる。
キセキへマナナは挨拶した。
「キセキ、おはよう」
「マナナ、おはよう」
マナナを猛烈に睨んだ。
躾がなってない、可愛くもない。
今日、俺を振るとか…昨日、上から目線でコイツ…帰り際に行ってた。
ムカつきまくるから今日は制裁しまくる。
怒り狂ってる、許す気もない。
「タリア、おはよう」
『…』
俺の前にキセキが遊びに来てる…。
キセキが好きな女子軍団は、まだ来てない。
『あんな性格最低なヤツ、俺は好きになれるわけもない。
最低最悪人間だ、キセキもそうだろ?』
ぼろ糞に言いまくる。
ムカつく。
「僕は別にマナナのことはそこまで…。
どちらかと言えば僕が捨てられた方だ」
『本気で幻滅も良いとこだ、マナナなんてボケだ。
あんなヤツ、相手なんてしてやらねえ』
「君は本当にマナナと仲が悪いんだな…。
君たち二人が和解できるように僕からも祈る」
『…』
「それにしても不思議だ、結局…あんなに何年もマナナから僕はアタックされて付き合ったと言うのに。
突然、メールで別れを告げられた理由が謎だ。
何だったんだろう?」
『キセキもあんな性格最低人間のこと忘れろよ、おまえは塾にまだ好きな子がいるんだろ』
「そうだな、君もやっと僕を慰めてくれる気になったのか。
少しホッとしてる。
僕も確かに塾へ行ってばかりで構ってなかった、そこが悪かったのかもしれない…。
君ならマナナをぼろ糞に言って僕を慰めてくれると分かってた。
君は本当に良い奴だ」
『…おまえを慰めるために言ってない、おまえはモテすぎだ、腹立つ』
「まあ、照れるな。
君はきっと僕を慰めるために」
『うるさい、キセキ…おまえは最近、上から目線が酷過ぎる』
マナナが自席に座った。
今日は睨みまくる。
どうも勉強をマナナはする気らしい。
☆☆☆
昼休みになった。
キセキ、女子3人軍団…ミルル、ナデシコ、カンサイ…留学生のゼロ…。
全員、学食コースだ。
俺は一人残されてるが、まあいいだろう。
マナナも教室組だ。
今日振られるのは阻止する気だ。
本気で可愛くない奴だ、ムカつきまくる。
どうせ昼休みもオナってる癖に可愛くもない。
素直になれば良いモノを。
☆☆☆
一日、睨んでる。
今日は近づくなと言う意味でもある。
怒ってる。
それなのにマナナが来た。
どういうつもりか?
振る気なのか?
ムカつく、可愛くもない。
「タリア、えっと…」
『ボケマナナ、寄るな。
お前は最低人間だ。
幻滅も良いとこだ、近寄るな。
馬鹿』
攻撃しまくる。
『来るな、アホ。
嫌い過ぎてる…アッチ行け。
馬鹿』
午前中は口論にもなった。
拒絶する。
排他だ。
「あの…ココでは話せないことで」
『前言ったことはすべて忘れろ。
お前はもう最低だ、ボケ』
コイツ、嫌いだ。
と思ったが、耳打ちされた。
「タリア…今、中出しして」
小さい声で。
俺の暴言が止まる。
目が点になった。
ああ、ムラムラしてるらしい。
そういうことなら協力する気だ。
「まあ、ミルルが良いみたいだし…別にどっちでも」
マナナが俺の耳から離れて目は泳がした。
『…裏山来い』
「良いの?」
『黙れ』
俺は立ち上がった。
機嫌が良い。
『弁当だけ持ってこい』
「うん…」
水筒と弁当を手に持った。
マナナも自分の分を取りに自分の席へ行った。
ピル買っておいて良かった。
そのあと、先に教室を出た。
あとから追ってくる。
☆☆☆
裏山の裏庭に着いた。
「タリア…。
えっと…。
今日は安全日だから中で…。
ダメかな?
良いよね?」
『マナナ、おまえは後先考えなさすぎだ、ピル買ってる。
飲んどけ、一応』
「え?
飲むの?
ない方が興奮しない?」
「おまえの頭は逝かれてる。
それは知ってる。
でも、俺のために飲んでくれ。
まだ俺は17歳の誕生日すら迎えてない。
理解しろ」
「うん…。
ありがとう」
「これ、いつ買ったの?」
『いつかこうなる気がして仕方なくて。
買ってた』
マナナがエロいことは知ってる。
絶対、そうなる気がしてた、何となく・・。
「そっか…」
『エロ、好きなんだろ?』
「うん・・」
マナナを押し倒して、舌を絡めて深いキスをした、反応もする。
外は晴れだ。
「タリア、フェラしても良い?」
『勝手にしろ』
お互い服は自分で脱ぐ。
良いだろう、それなら協力してもだ。
フェラされるとキモチイイ。
マナナが生で繋がってくる、今日はやけに積極的だ。
しかし、気持ちが良い。
入れるとマナナの乳首が立ってる。
『ああ、やっぱり生が良いか?
マナナ』
「うん」
『ああ、おまえ…やっぱり可愛い女だ、俺と付き合え』
「え?」
体を動かすと更に良い。
『中出してやるから。
いっぱい、付き合ったら。
頑張る』
どうせ、エロが好きなんだろう、この女。
そんな気がする。
「はあ…。
いっぱいしてくれる?」
猛烈に甘えた声だ、マナナは…。
溜まってるらしい。
『する、だから…』
好きに突いてみた。
胸も揉んだ。
尻も掴んだ。
生はキモチイイ。
「うん、良いよ。
はあ」
そのあと、普通にした。
中出しは気持ちが良い、マナナもそうだろう。
どうせエロいヤツだから。
『中出し、気持ち良かったか?』
「うん、ありがとう。
はあ…ゴムがないと感触が違う…良い、あつかった…」
俺の胸に甘えて来る。
エロいヤツだ、本当に…。
「凄く気持ちよかった」
『そうか…』
「ねえ、タリア…もう一回だけ出来る?」
『え?』
「昼ごはん前にもう一回だけ…。
中が良い、キモチイイから」
『マナナ…。
おかわりなのか?』
「うん…」
マナナが自分の手で…股の中をシコシコとまさぐってる。
オナってる。
俺の前で…。
グチョグチョと音が鳴る…。
俺の精液が出てる…。
マナナはウットリとしたような顔で赤い。
俺は黙って見てる。
物凄くエロい…。
『お願い、胸だけでも吸って…。
ムラムラしてるから』
迷わず、マナナの乳首を吸った。
「アア」
マナナが喘いだ。
俺はキスした。
『ここ、外だから声抑えろよ』
「はあ、キモチイイ」
『分かった、根性でももう一回する』
「ありがとう」
そのあと…もう一回、繋がった。
終わってグッタリする。
中出しは気持ちが良い。
このあと、弁当を食べた。
終わった後もマナナの乳首が立ってる・・・。
一人で…指ではじいてマナナは…乳繰ってる…。
「アア」
マナナが…隣でオナッてる。
それを見ながら俺は弁当を食べる。
いつも昼はオナッてるとは聞いた。
「タリア、中出し気持ち良かった?」
『ああ』
『おまえって一日、何回おなってる?』
「暇さえあればずっとよ…。
いつもムラムラしてるわ」
『そうか…』
ちょっと俺が照れる。
「今日はありがとう。
お蔭でスッキリ出来た」
『別に…』
「巫女様からも何故かアンタと付き合うように言われて。
悩んだけど、まあ…ムラムラするし、良いかなって?
その代り、エッチはしてよね?」
『分かった』
弁当も詰まる。
エロが好きらしい…。
「デートも別にデートエッチで良いから。
その辺でしてくれていいから。
期待してる」
『分かった』
務まるだろうか?
「でもいいの?
ミルルは」
『もう良い。
アレは過去だ』
「そうなの?
別にミルルと付き合って、私がセフレでも。
私は本命が巫女様だし」
『良い』
「でも、巫女様が性転換したとき、アンタは役を下ろされる筈よ。
良いの?
それでも…」
『…』
「私、まさか・・巫女様が性転換してもアンタと同時進行なの?
それはちょっと…」
『おまえはエッチさえ良ければ、誰でも良いんだろ』
「え?」
『俺は…』
「タリア、何なの?
ハッキリ言って」
『俺はだな』
「何?」
『黙れ、10分は時間が欲しい』
「うん、わかった」
整理がしたい。
『マナナ、おまえが変態なのは理解した。
この話は誰にも言わないと約束してくれ』
「何なの?」
『だから…俺も変体だ』
「ヘンタイなの?」
『そうだ、俺は得意体質で…ターシャ泉半径1qから女体化する、おまえが大好きな巫女様は俺だ』
「え?」
マナナが眼を大きく見開いてる。
「そんな冗談、言われても私は信じないわ。
巫女様に憧れてるからって。
嫉妬してるの?
巫女様に」
『違う。
本当だ。
お前は俺に今までの悪事を謝るべきだ』
「何の話?」
『帰り…俺と一緒にミサへ来い』
「無理よ、あそこ女性しか行けない場所だから」
『一般通路はそうだ。
しかし…俺には関係者以外立ち入り禁止の場所が通れる、カードキーを持ってる』
「冗談でしょ?
嘘」
『これば全てが分かる。
もうおまえは巫女様じゃなく、俺として接するべきだと感じる』
「嘘でしょ?
そんな話信じないわ。
だって、あまりにも違い過ぎるし…。
そんなこと」
マナナが目をパチクリしてる。
『こればわかる。
とにかく帰りまでこの話は保留だ』
「え?」
『おまえはペニスバンドより生のペニスで中出しの方が好きだろ?』
「そんなこと…だって巫女様が好きなのに」
『その巫女様も俺だ、だから…もう…』
「何なの?」
『もう俺が巫女様でいる時、俺を貶すな。
余りいい気はしてない』
「え?」
マナナが固まった。
『…』
「…」
『おまえがレズなことも知ってる。
しかし、もうおまえはビッチも同然だ。
誰でも良いはずだ、これで良かったのか知らないが。
まあ、良いだろう』
「タリア?」
『…』
マナナが裸のまま俺に密着する。
『まさか、またするのか?』
「どっちでも。
タリアって顔はダメだけど、体は好きかもしれない」
『それって褒めてるのか?
また貶してるのか?』
「気持ち良かった、ありがとう」
『どういたしまして』
☆☆☆
お互い、服は着た。
マナナは水色セーラー服に付いた砂埃を手で払い立ち上がった。
「もう昼休みも終わるから」
『そうだな』
「私がおなってること、キセキ辺りには言わないでよ、クラスメイトにもよ」
『分かった』
裏山から出て、共に歩き出した。
『その代わり、さっきの話は学校でもどこでも話すな』
「…処刑されるって本当なの?
さっきの話…嘘でしょ?」
『今も言うな…。
あとで良い』
「信じられないことで…」
『他の話題にしろ。
でないと、俺は家族諸共路頭を迷う』
「わかった」
これは本当だ、口が軽い奴だから・・。
心配だ。
口止めはする。
「放課後も頑張って」
『ああ』
声が小さくなった。
やはりエロい…。
☆☆☆
昼休みも終わり…次の授業も終わり…その休み時間だ。
「マナナ、勉強、大丈夫か?
何かあれば言えよ」
キセキがまた俺右向こう側、マナナの席へ近づいてる、女子3人侍らして。
「うん、ありがとう」
≪もうキセキさん、マナナのことは見捨てなさいよ≫
Uそうやで?
ウチにしとけよ、おい・…。
ああ、でもゼロくんも良いな…。
ゼロくん、寮生じゃないらしいわ。
ウチの寮には来んかった…U
||キセキ君、この席に近づくのイヤよ?
ゼロくんの席とかどうかしら?
全く…キセキ君とゼロ君が会話してるのって…あたし見ないけど…。
キセキくん…怒ってる?
もしかして??||
全員、怒ってる・・・キセキが未練たらしい女々しい男だと。
エキゾチック系モテ男ゼロは…キセキにとって強敵らしい、ここは良いだろう。
「僕はマナナには助けてもらった恩が昔ある。
ミルル、君はタリアを好きになるべきだ。
可哀そうにマナナは…モテる僕と友達なせいで、女子から跳ね子にされてる。
僕が救う気だ…。
それなのに…君はゼロにまで注目し始めて…。
きっと、タリアは心で泣いてるに決まってる…。
君はどこまで冷酷な女なんだ?
怒ってない、別に僕はどうでもいい!
ただ、ゼロなんてクラスメイトして絶対、認めないだけだ。
名前の通り、ゼロってことで良い、存在しなくて良い」
全然、泣いてない。
ゼロが嫌いなのだけ同感だ。
マナナは別に救わなくても良い、離れて欲しいだけだ。
≪ミルル、月神さんなんてどうでも良いから。
過去は過去よ、ミルルは今、キセキさんとゼロさんに注目してるから?
さあ、泣きなさい?
キセキさん…悲しいでしょ?
このままだと、ミルルがゼロさんに奪われるわよ?≫
ミルルはダメなのか?キセキ?
ミルルなら俺は許す、マナナはそろそろ諦めるべきだろう、女々しい奴だ。
Uウチがマナナと仲良くなれるわけないやん?
ミルルもかいな…ホンマ、ミルルはウチの敵になる運命にあるらしいな…。
ミルル、月神くんにしとけや!U
浅黒い肌した邪神国からの新入りゼロもモテてるらしい、面白くない。
キセキはつまらなさそうに茶色い瞳を細めた。
・・ここら辺は…俺も同感だ。
||ミルルのキセキ君、苛めって・・久しぶり…。
ゼロ君の存在で…ミルルが昔に戻りつつあるみたいね?
この席よりは月神君の席の方がマシよ。
そっちへ行きましょう、キセキ君の友達なんでしょ?
ううん…本音はゼロ君の席でも…ダメなの?
キセキ君…||
他の女子も色素濃い系男子ゼロに奪われそうになって、キセキの茶眼が…死にかけてる。
気が多い男だ、キセキも。
「そうだな…。
それにしても、本当に僕の幼馴染だって言うのに…。
タリアとマナナは未だに仲が悪い…。
僕には大切な仲間だと言うのに…」
俺も一応、マナナと俺とキセキ…3人で幼馴染の組だ。
俺とオカッパ黒髪低身長巨乳系女子のマナナは…カップルで、俺とキセキは友人だ。
そう言うことにしておこう。
≪キセキさんの大切な仲間はミルルだけよ!
マナナなんて入ってる訳ないでしょ?
キセキさん、さすがに怒るわよ?
ミルル…キセキさんとは幼稚園時代からの付き合いなんだからね?≫
Uウチに決まってるがな。
ウチがキセキくんの仲間や。
もう、ウチの名前は灯台カンサイか…印度カンサイ…どっちかや!
これで決まりや!U
||転校生の分際でうるさいわね?
あたしがキセキ君か印度君と結婚する人間なの||
女子三人が俺以外の男を崇拝するのは楽しくもない。
キセキはこの中から選べばいい、選択肢が多いだろう?
マナナは忘れるべきだ。
キセキはマナナがいる・…俺右向こう側から離れるべきだ…。
ずっと、そちらばかり俺は横目で凝視してる…。
伝われば良い、俺の思いが…。
「僕は女子3人の喧嘩姿を見るの疲れてる…。
タリアの席へ癒されに行こう…。
きっと僕を慰めてくれるはずだ。
ゼロの席なんて論外に決まってるだろ、君たちも薄情モノだ」
キセキが茶目で俺へ救いの眼差しを送ってる、コッチへ来るらしい。
嬉しくない。
しかし、マナナからキセキが離れる、これほど喜ばしいこともない。
≪ミルルもついてく?≫
U着いていくで。
因みに昨日、塾へ着いていこうとしたら逃げたやん?
どこいったん?U
||あたしも気になってたわ。
どこの塾なの?
どの女なの?
攻撃しまくるわ!||
腰まで伸びた癖のないストレートの黒髪に、和風顔な女子…ナデシコが白目剥いてる…。
キセキは対応しきれないのか…茶目を動かし・・茶髪を掻き毟り。
俺の席へと足を進めてる。
毎回、こうだ。
俺のところに救いを求めて、走ってくる。
「タリア、この女子軍団に何とか言ってくれ…。
マナナがいなくなってから日増しに喧嘩が酷い、収集付けられない。
僕を尾行してばかりだ」
『俺には関係ない』
モテすぎだろう?
少しは痛い目に合って、モテない人間の痛みが分かるべきだ。
キセキは挫折なんて味わってないだろうが、俺がどれだけマナナから批判され続ける現状に耐えて来たか?
お蔭で根性だけ座った気がする。
捻くれもする。
「朝、マナナの悪口散々言って、傷心な僕の心を慰めてくれた優しい君なら出来るはずだ。
期待してる」
『…』
あの悪口散々は、昨夜俺は…マナナからゴキブリとまで比喩されて怒りの頂点に達してたから八つ当たりだ。
お前に俺の何が分かる?
「君が大好きでたまらないミルルまで今、ここにいる…。
今日こそ君は…言うべきだ、ミルルに」
≪ミルル、論外だから。
月神さんって暗すぎる。
キセキさんかゼロさんに決まってるでしょ?≫
俺もどうでも良い、こいつは別に。
Uほら、頑張れ、月神くん。
ウチの敵を一人落として潰せU
||言うのよ、今日こそ。
で、キセキ君はどこの塾なの?
教えてよ?
ねえ?
ゼロ君も気になるけど…キセキ君も、あたし…捨てがたいからね?||
勝手に言っとけ、俺の敵…女子軍団。
この女子、絶対・…キセキの味方だ。
「君たちは去ってくれ。
本当に薄情だ、見損なった。
留学生が来た途端、そちらに目移りするなんて失望も良いところだ。
僕に必要なのは男友達だけだ。
今から僕はタリアと小説について、話し合う。
君たちがココにいれば…僕は君たちへの点数を大幅に下げる」
キセキもやっと俺のことを理解したらしい。
失望とはそういうことだ、言われている内が花だ。
この3人からより取り見取り、選べばどうだ?
≪そうなの…点数が下がるのは困るわね。
もしかして・・泣いてる?
キセキさん?≫
Uつまんね。
にしても、今日もミルルのこと、月神くんって意気地なしやわ…。
キセキくんがそう言うんやったら、ウチ…仕方ないし…ゼロくんところへ走るわ、今U
||そうなのよね?
確かに、月神君ってシャイ通り越して無口なのよ?
そう感じるわ。
じゃ、ゼロ君のところへ行ってくるわ。
あとでまた戻るからね?キセキ君||
無口なのは認めよう。
しかし、別にこの3人と交流するメリットが俺には何もない。
語らずに徹する。
…マナナ、ナデシコ、カンサイの女子3人がダッシュで浅黒い肌に黒髪緑眼な外人―ゼロの席へ走って行った。
一瞬、ゼロの緑眼と視線があった。
今回、初めてだ。
俺の隣にいる…茶髪茶目長身男――キセキを見てるのかもしれない・・。
確かに、教室でキセキはモテすぎだ。
ゼロのライバル同然だ。
俺の机前に立ち、キセキはキャンキャンと吠えてウルサイ。
「何故、今日も君はミルルに声掛けが出来ないんだ?
どれだけ僕が君のことを応援してるか…分からないぐらいだ」
『…』
勝手に言っとけばいい。
アレもマナナがあんまり俺にえげつないから流した。
デマだ。
「僕はミルルなら譲る。
当たり前の話だ」
同じことを俺は言う。
茶髪ロング眼鏡系女子――ミルルが愛してるのはおまえだ。
そろそろ落ちれば良い、ミルルに。
俺はミルルとお前の恋を協力しても良い。
ウカウカしてると…あの浅黒い肌な留学生ゼロに女子3人とも奪われるぞ、おまえ…。
マナナと今日は…視線が合った。
本当にエロい女だ。
タリアから見た日常C
小説目次
タリアから見た日常E
帰宅の時間だ。
「巫女様、今日も帰るんだよね、泉へ」
『ありがとう、楽しかったわ』
マナナへ軽くキスした、照れる…。
マナナが応じて、舌を入れてくる…素直だ。
マナナが俺へ抱き付いて甘えようとするが。
時間だ。
『また明日ね』
「巫女様…あの橋の向こうには何が?」
『…』
俺は帰り支度をする。
灰色の鍵付きロッカーからターシャ教の鬼面シンボルマークが刻まれた風呂敷包みを手に取った。
それから…そこへペニスバンドなどを収納した。
あと、缶コーヒーのゴミも入れる。
マナナも、帰り支度をし始める。
水色セーラー服の乱れを直したり、オカッパな黒髪の縺れを正したり…携帯電話の充電器は抜いたり、学生鞄に入れたりだ。
あまり遅いと…親に心配されるだろう…。
ミサが終わるのは9時。
さすがに10時には帰ってもらわないと…11時までに自宅へ着かないからだ。
最近、物騒だからだ。
『今週末は祭りね。
マナナは誰かと来る気?』
「え?
今年は一人で」
『そう』
「キセキから誘われたけど断ったわ。
タリアは毎年、何故か祭りに参加しないみたいで。
私は誘ったことはないけど…。
キセキは誘ってるけど断られてるみたい」
『そうなの…。
昨日の夜中…パレードのための花火が上がったわよね?
マナナも見たかしら?
私…ドドンっていう音だけ聞こえて…。
縦に走った光り…ニュースでは・…宇宙生命体って報道されてたらしいけど…』
今朝のニュースで知った。
昨夜はパレードの予行演習かと思って…見逃したが…。
気になる。
「巫女様ってニュース見てるの?」
『ある程度何でも知ってるわ。
泉の妖精だからね。
私は…』
「そっか。
私も聞いて…てっきり…パレードのための花火だって思ったけど…。
朝、起きると…それはないって…花火の関係者が否定してるシーンから始まっていて…ニュースが…。
あれって何だったのかな?
泉の近所で上がったかな?」
やはり、マナナも聞いたのか?
俺の両親も聞いてる…。
どうも気になって仕方ない…。
これは俺の勘だ。
『…。
マナナ、今日はバスが来るまで見ていてあげるわ。
最近、物騒だから…。
マナナの家はバス停から徒歩何分なの?』
俺はミサを台風の日・・・営業停止の看板を立ててしまった。
そのせいで災いが起きないかと…危惧してる。
そんなことはないと願う。
しかし、俺は…忘れていたが…。
神の怒りを収めるために、ここに出勤する巫女だ。
それをサボった意味だと…神がまさか勘違いするなんてことはないと思うが…。
最近のテレビニュースが物騒過ぎて…恐ろしい域だ。
特に邪神国…。
何でもアリな世界過ぎるからだ。
奴らのテロ行為が一番、怖いかもしれない。
神の存在そのものよりも…。
「徒歩3分…。
近所は大丈夫だと思う…。
今のところ、何も起きてないから・・」
『そう…』
「それにしても…。
本当にアイツと私は…嘘でしょ?
巫女様、そんな交際を許可するなんて。
というより私に強制するなんて。
さっきの話をまとめると…そういう意味?
どうして…もう毎日、混乱続きで。
巫女様」
『ごめんね』
「デートならこのターシャ泉に生息する生物を一緒に観察するだけでも私は満足です。
その辺、一緒に散歩しようよ、犬イルカとか割りと可愛いし…」
『でも、もう10時でしょ?
さすがに貴女、帰宅が遅くなるわよ。
そろそろミサ会場の今…私たちがいる、この赤いテント・…。
その前に・・バスが来るでしょ?
バス停へ行くべきよ、貴女』
「巫女様とデートがしたい。
ダメなの?
次のバスでも別に良いから…30分後だけど…」
『そうね…』
「これから先のこととかたくさん話し合って。
イチャイチャ出来たら」
『どうせ明日も会えるわよ。
マナナはもう帰りなさい。
支度終えた?』
「ええ」
『気を付けてね。
このテントも鍵をかけるから』
「巫女様…。
明日、奴は振ります。
絶対、私は巫女様だけです。
認めない」
『強情ね。
良いんじゃないの?
もう少し欲望に正直になっても』
「巫女様、だって。
矛盾だわ。
巫女様、本当に私…好きなの?」
『好きになれそうね。
マナナがタリアと付き合ったら私はもっとマナナを好きになるわ。
約束する』
「絶対嫌です。
どうしてそんなことばかり」
『…帰るわよ、おいで』
「巫女様、何故?」
マナナは首を床へ下げてる…肩で切り添えられた黒髪が揺れる。
悲しそうな瞳してる。
可哀想にもなるが、あと少し耐えるべきだろう。
『そうね。
タリアを私と思いなさい。
それが出来たら、私たちきっとうまく行くわ』
「何言ってるの?
無理です、全く違います。
注文も酷いも良いとこ」
『今のがヒントね。
貴女はもしもの話だけど、私と奴が同一人物だとしたら、どういう対応をするのかしらね?』
「そんな訳ないです。
見れば分かります」
『そう…。
でももしもよ?
そしたら、貴女はアイツを愛すかしら?
まあ、この課題…難しいでしょうね。
私は今で満足よ?
期待してるから」
『巫女様があんなヤツなわけないと思います。
でも、まさかそうなら。
うーん…」
『…』
「難しいです。
ちょっと悩みます。
うーん」
『…』
「あり得ないでしょ?」
『そうよね?
でも面白いから聞いてみようかしらね?
どうなの?』
「う…ん。
巫女様を取るか…あの醜い顔か…。
はあ。
うーん」
『そこまで悩むの?
貴女の私への愛はその程度?』
イライラする、急に俺の体全身から紫色の光が出る。
「え?
違います。
巫女様。
ただ難問過ぎて。
例えてみるなら、美少女アイドルの正体が実はゴキブリが変身してた姿で…変身がとけた…その瞬間並みに私的にはショックです」
『そう』
例えが悪すぎだろう。
もう元気がなくなった。
「巫女様、例えが悪かったです。
それぐらい、私はアイツを許してません。
害虫も良いとこ。
本当に良い迷惑してます。
嫌がってます」
『私は泉へ帰るわ』
俺はテントから出た、そこへマナナも続く。
首からかけた鍵付きネックレスで施錠した。
それから関係者以外立ち入り禁止の橋へ足を進める。
サヨナラだ。
怒ってる。
ムカつきまくる。
可愛くなどない。
心配なんてして損した。
ムカムカもする。
「私は奴を憎んでます。
本当に根性なし、ミルルが好きな癖に私の体だけ奪って。
というか私はあんなヤツ、無理に決まってます。
巫女様、もう少し私に優しくしてください。
こんな質問、簡単に決まってます。
あんなヤツ…スリッパで叩いてやりたいです、明日にも頭を。
勘違いされて良い迷惑も良いとこ。
そんな訳ないからです」
『そう…さよなら、マナナ』
「え?
また明日ですよね?」
『バイバイ』
「え?巫女様」
悲しめばいい。
「巫女様、明日もミサへ来ますね」
俺は橋へと向かう。
「私は長年、アイツを見れば…見て見ぬ振りしたり、攻撃したり・…。
もうその域にヘイトです!
目が腐ります、オゾマシイ…。
体が勝手に逃げ腰になって震える域なんです、最初からです。
無理です。
巫女様ももう私を苛めないでください。
私をもっと理解して優しくなって下さい。
巫女様、今回ばかりは反抗しました。
拗ねないでください…愛してます、巫女様だけを」
マナナが後ろで号泣してるが振り返らない。
いつの間にか…肌が水色発光か…。
橋の中央で泉を見る…そこに妖精姿な俺がいる。
ココから一応、観察するとしよう、マナナを。
邪神国から来た…留学生ゼロ…。
何故かマナナばかり見てる…。
あれも面白くない。
最近、ターシャ村では邪神教からの銀行強盗や偽造貨幣や…。
その他諸々の事件が勃発してる。
拉致や勧誘まであるらしい…。
ちょっと、心配はしてる。
☆☆☆
マナナのいる所へ1分もしないうちにバスが来た…。
一応、さらわれずに済んだらしい。
奴はボッとし過ぎてる、少し安心した。
これで大丈夫だろう、多分。
しかし、帰宅してからもムカムカする、機嫌はよくない。
今日は水曜日。
マナナがオカッパ黒髪を揺らして、登校してきた…俺はすでに着席してる。
キセキへマナナは挨拶した。
「キセキ、おはよう」
「マナナ、おはよう」
マナナを猛烈に睨んだ。
躾がなってない、可愛くもない。
今日、俺を振るとか…昨日、上から目線でコイツ…帰り際に行ってた。
ムカつきまくるから今日は制裁しまくる。
怒り狂ってる、許す気もない。
「タリア、おはよう」
『…』
俺の前にキセキが遊びに来てる…。
キセキが好きな女子軍団は、まだ来てない。
『あんな性格最低なヤツ、俺は好きになれるわけもない。
最低最悪人間だ、キセキもそうだろ?』
ぼろ糞に言いまくる。
ムカつく。
「僕は別にマナナのことはそこまで…。
どちらかと言えば僕が捨てられた方だ」
『本気で幻滅も良いとこだ、マナナなんてボケだ。
あんなヤツ、相手なんてしてやらねえ』
「君は本当にマナナと仲が悪いんだな…。
君たち二人が和解できるように僕からも祈る」
『…』
「それにしても不思議だ、結局…あんなに何年もマナナから僕はアタックされて付き合ったと言うのに。
突然、メールで別れを告げられた理由が謎だ。
何だったんだろう?」
『キセキもあんな性格最低人間のこと忘れろよ、おまえは塾にまだ好きな子がいるんだろ』
「そうだな、君もやっと僕を慰めてくれる気になったのか。
少しホッとしてる。
僕も確かに塾へ行ってばかりで構ってなかった、そこが悪かったのかもしれない…。
君ならマナナをぼろ糞に言って僕を慰めてくれると分かってた。
君は本当に良い奴だ」
『…おまえを慰めるために言ってない、おまえはモテすぎだ、腹立つ』
「まあ、照れるな。
君はきっと僕を慰めるために」
『うるさい、キセキ…おまえは最近、上から目線が酷過ぎる』
マナナが自席に座った。
今日は睨みまくる。
どうも勉強をマナナはする気らしい。
☆☆☆
昼休みになった。
キセキ、女子3人軍団…ミルル、ナデシコ、カンサイ…留学生のゼロ…。
全員、学食コースだ。
俺は一人残されてるが、まあいいだろう。
マナナも教室組だ。
今日振られるのは阻止する気だ。
本気で可愛くない奴だ、ムカつきまくる。
どうせ昼休みもオナってる癖に可愛くもない。
素直になれば良いモノを。
☆☆☆
一日、睨んでる。
今日は近づくなと言う意味でもある。
怒ってる。
それなのにマナナが来た。
どういうつもりか?
振る気なのか?
ムカつく、可愛くもない。
「タリア、えっと…」
『ボケマナナ、寄るな。
お前は最低人間だ。
幻滅も良いとこだ、近寄るな。
馬鹿』
攻撃しまくる。
『来るな、アホ。
嫌い過ぎてる…アッチ行け。
馬鹿』
午前中は口論にもなった。
拒絶する。
排他だ。
「あの…ココでは話せないことで」
『前言ったことはすべて忘れろ。
お前はもう最低だ、ボケ』
コイツ、嫌いだ。
と思ったが、耳打ちされた。
「タリア…今、中出しして」
小さい声で。
俺の暴言が止まる。
目が点になった。
ああ、ムラムラしてるらしい。
そういうことなら協力する気だ。
「まあ、ミルルが良いみたいだし…別にどっちでも」
マナナが俺の耳から離れて目は泳がした。
『…裏山来い』
「良いの?」
『黙れ』
俺は立ち上がった。
機嫌が良い。
『弁当だけ持ってこい』
「うん…」
水筒と弁当を手に持った。
マナナも自分の分を取りに自分の席へ行った。
ピル買っておいて良かった。
そのあと、先に教室を出た。
あとから追ってくる。
☆☆☆
裏山の裏庭に着いた。
「タリア…。
えっと…。
今日は安全日だから中で…。
ダメかな?
良いよね?」
『マナナ、おまえは後先考えなさすぎだ、ピル買ってる。
飲んどけ、一応』
「え?
飲むの?
ない方が興奮しない?」
「おまえの頭は逝かれてる。
それは知ってる。
でも、俺のために飲んでくれ。
まだ俺は17歳の誕生日すら迎えてない。
理解しろ」
「うん…。
ありがとう」
「これ、いつ買ったの?」
『いつかこうなる気がして仕方なくて。
買ってた』
マナナがエロいことは知ってる。
絶対、そうなる気がしてた、何となく・・。
「そっか…」
『エロ、好きなんだろ?』
「うん・・」
マナナを押し倒して、舌を絡めて深いキスをした、反応もする。
外は晴れだ。
「タリア、フェラしても良い?」
『勝手にしろ』
お互い服は自分で脱ぐ。
良いだろう、それなら協力してもだ。
フェラされるとキモチイイ。
マナナが生で繋がってくる、今日はやけに積極的だ。
しかし、気持ちが良い。
入れるとマナナの乳首が立ってる。
『ああ、やっぱり生が良いか?
マナナ』
「うん」
『ああ、おまえ…やっぱり可愛い女だ、俺と付き合え』
「え?」
体を動かすと更に良い。
『中出してやるから。
いっぱい、付き合ったら。
頑張る』
どうせ、エロが好きなんだろう、この女。
そんな気がする。
「はあ…。
いっぱいしてくれる?」
猛烈に甘えた声だ、マナナは…。
溜まってるらしい。
『する、だから…』
好きに突いてみた。
胸も揉んだ。
尻も掴んだ。
生はキモチイイ。
「うん、良いよ。
はあ」
そのあと、普通にした。
中出しは気持ちが良い、マナナもそうだろう。
どうせエロいヤツだから。
『中出し、気持ち良かったか?』
「うん、ありがとう。
はあ…ゴムがないと感触が違う…良い、あつかった…」
俺の胸に甘えて来る。
エロいヤツだ、本当に…。
「凄く気持ちよかった」
『そうか…』
「ねえ、タリア…もう一回だけ出来る?」
『え?』
「昼ごはん前にもう一回だけ…。
中が良い、キモチイイから」
『マナナ…。
おかわりなのか?』
「うん…」
マナナが自分の手で…股の中をシコシコとまさぐってる。
オナってる。
俺の前で…。
グチョグチョと音が鳴る…。
俺の精液が出てる…。
マナナはウットリとしたような顔で赤い。
俺は黙って見てる。
物凄くエロい…。
『お願い、胸だけでも吸って…。
ムラムラしてるから』
迷わず、マナナの乳首を吸った。
「アア」
マナナが喘いだ。
俺はキスした。
『ここ、外だから声抑えろよ』
「はあ、キモチイイ」
『分かった、根性でももう一回する』
「ありがとう」
そのあと…もう一回、繋がった。
終わってグッタリする。
中出しは気持ちが良い。
このあと、弁当を食べた。
終わった後もマナナの乳首が立ってる・・・。
一人で…指ではじいてマナナは…乳繰ってる…。
「アア」
マナナが…隣でオナッてる。
それを見ながら俺は弁当を食べる。
いつも昼はオナッてるとは聞いた。
「タリア、中出し気持ち良かった?」
『ああ』
『おまえって一日、何回おなってる?』
「暇さえあればずっとよ…。
いつもムラムラしてるわ」
『そうか…』
ちょっと俺が照れる。
「今日はありがとう。
お蔭でスッキリ出来た」
『別に…』
「巫女様からも何故かアンタと付き合うように言われて。
悩んだけど、まあ…ムラムラするし、良いかなって?
その代り、エッチはしてよね?」
『分かった』
弁当も詰まる。
エロが好きらしい…。
「デートも別にデートエッチで良いから。
その辺でしてくれていいから。
期待してる」
『分かった』
務まるだろうか?
「でもいいの?
ミルルは」
『もう良い。
アレは過去だ』
「そうなの?
別にミルルと付き合って、私がセフレでも。
私は本命が巫女様だし」
『良い』
「でも、巫女様が性転換したとき、アンタは役を下ろされる筈よ。
良いの?
それでも…」
『…』
「私、まさか・・巫女様が性転換してもアンタと同時進行なの?
それはちょっと…」
『おまえはエッチさえ良ければ、誰でも良いんだろ』
「え?」
『俺は…』
「タリア、何なの?
ハッキリ言って」
『俺はだな』
「何?」
『黙れ、10分は時間が欲しい』
「うん、わかった」
整理がしたい。
『マナナ、おまえが変態なのは理解した。
この話は誰にも言わないと約束してくれ』
「何なの?」
『だから…俺も変体だ』
「ヘンタイなの?」
『そうだ、俺は得意体質で…ターシャ泉半径1qから女体化する、おまえが大好きな巫女様は俺だ』
「え?」
マナナが眼を大きく見開いてる。
「そんな冗談、言われても私は信じないわ。
巫女様に憧れてるからって。
嫉妬してるの?
巫女様に」
『違う。
本当だ。
お前は俺に今までの悪事を謝るべきだ』
「何の話?」
『帰り…俺と一緒にミサへ来い』
「無理よ、あそこ女性しか行けない場所だから」
『一般通路はそうだ。
しかし…俺には関係者以外立ち入り禁止の場所が通れる、カードキーを持ってる』
「冗談でしょ?
嘘」
『これば全てが分かる。
もうおまえは巫女様じゃなく、俺として接するべきだと感じる』
「嘘でしょ?
そんな話信じないわ。
だって、あまりにも違い過ぎるし…。
そんなこと」
マナナが目をパチクリしてる。
『こればわかる。
とにかく帰りまでこの話は保留だ』
「え?」
『おまえはペニスバンドより生のペニスで中出しの方が好きだろ?』
「そんなこと…だって巫女様が好きなのに」
『その巫女様も俺だ、だから…もう…』
「何なの?」
『もう俺が巫女様でいる時、俺を貶すな。
余りいい気はしてない』
「え?」
マナナが固まった。
『…』
「…」
『おまえがレズなことも知ってる。
しかし、もうおまえはビッチも同然だ。
誰でも良いはずだ、これで良かったのか知らないが。
まあ、良いだろう』
「タリア?」
『…』
マナナが裸のまま俺に密着する。
『まさか、またするのか?』
「どっちでも。
タリアって顔はダメだけど、体は好きかもしれない」
『それって褒めてるのか?
また貶してるのか?』
「気持ち良かった、ありがとう」
『どういたしまして』
☆☆☆
お互い、服は着た。
マナナは水色セーラー服に付いた砂埃を手で払い立ち上がった。
「もう昼休みも終わるから」
『そうだな』
「私がおなってること、キセキ辺りには言わないでよ、クラスメイトにもよ」
『分かった』
裏山から出て、共に歩き出した。
『その代わり、さっきの話は学校でもどこでも話すな』
「…処刑されるって本当なの?
さっきの話…嘘でしょ?」
『今も言うな…。
あとで良い』
「信じられないことで…」
『他の話題にしろ。
でないと、俺は家族諸共路頭を迷う』
「わかった」
これは本当だ、口が軽い奴だから・・。
心配だ。
口止めはする。
「放課後も頑張って」
『ああ』
声が小さくなった。
やはりエロい…。
☆☆☆
昼休みも終わり…次の授業も終わり…その休み時間だ。
「マナナ、勉強、大丈夫か?
何かあれば言えよ」
キセキがまた俺右向こう側、マナナの席へ近づいてる、女子3人侍らして。
「うん、ありがとう」
≪もうキセキさん、マナナのことは見捨てなさいよ≫
Uそうやで?
ウチにしとけよ、おい・…。
ああ、でもゼロくんも良いな…。
ゼロくん、寮生じゃないらしいわ。
ウチの寮には来んかった…U
||キセキ君、この席に近づくのイヤよ?
ゼロくんの席とかどうかしら?
全く…キセキ君とゼロ君が会話してるのって…あたし見ないけど…。
キセキくん…怒ってる?
もしかして??||
全員、怒ってる・・・キセキが未練たらしい女々しい男だと。
エキゾチック系モテ男ゼロは…キセキにとって強敵らしい、ここは良いだろう。
「僕はマナナには助けてもらった恩が昔ある。
ミルル、君はタリアを好きになるべきだ。
可哀そうにマナナは…モテる僕と友達なせいで、女子から跳ね子にされてる。
僕が救う気だ…。
それなのに…君はゼロにまで注目し始めて…。
きっと、タリアは心で泣いてるに決まってる…。
君はどこまで冷酷な女なんだ?
怒ってない、別に僕はどうでもいい!
ただ、ゼロなんてクラスメイトして絶対、認めないだけだ。
名前の通り、ゼロってことで良い、存在しなくて良い」
全然、泣いてない。
ゼロが嫌いなのだけ同感だ。
マナナは別に救わなくても良い、離れて欲しいだけだ。
≪ミルル、月神さんなんてどうでも良いから。
過去は過去よ、ミルルは今、キセキさんとゼロさんに注目してるから?
さあ、泣きなさい?
キセキさん…悲しいでしょ?
このままだと、ミルルがゼロさんに奪われるわよ?≫
ミルルはダメなのか?キセキ?
ミルルなら俺は許す、マナナはそろそろ諦めるべきだろう、女々しい奴だ。
Uウチがマナナと仲良くなれるわけないやん?
ミルルもかいな…ホンマ、ミルルはウチの敵になる運命にあるらしいな…。
ミルル、月神くんにしとけや!U
浅黒い肌した邪神国からの新入りゼロもモテてるらしい、面白くない。
キセキはつまらなさそうに茶色い瞳を細めた。
・・ここら辺は…俺も同感だ。
||ミルルのキセキ君、苛めって・・久しぶり…。
ゼロ君の存在で…ミルルが昔に戻りつつあるみたいね?
この席よりは月神君の席の方がマシよ。
そっちへ行きましょう、キセキ君の友達なんでしょ?
ううん…本音はゼロ君の席でも…ダメなの?
キセキ君…||
他の女子も色素濃い系男子ゼロに奪われそうになって、キセキの茶眼が…死にかけてる。
気が多い男だ、キセキも。
「そうだな…。
それにしても、本当に僕の幼馴染だって言うのに…。
タリアとマナナは未だに仲が悪い…。
僕には大切な仲間だと言うのに…」
俺も一応、マナナと俺とキセキ…3人で幼馴染の組だ。
俺とオカッパ黒髪低身長巨乳系女子のマナナは…カップルで、俺とキセキは友人だ。
そう言うことにしておこう。
≪キセキさんの大切な仲間はミルルだけよ!
マナナなんて入ってる訳ないでしょ?
キセキさん、さすがに怒るわよ?
ミルル…キセキさんとは幼稚園時代からの付き合いなんだからね?≫
Uウチに決まってるがな。
ウチがキセキくんの仲間や。
もう、ウチの名前は灯台カンサイか…印度カンサイ…どっちかや!
これで決まりや!U
||転校生の分際でうるさいわね?
あたしがキセキ君か印度君と結婚する人間なの||
女子三人が俺以外の男を崇拝するのは楽しくもない。
キセキはこの中から選べばいい、選択肢が多いだろう?
マナナは忘れるべきだ。
キセキはマナナがいる・…俺右向こう側から離れるべきだ…。
ずっと、そちらばかり俺は横目で凝視してる…。
伝われば良い、俺の思いが…。
「僕は女子3人の喧嘩姿を見るの疲れてる…。
タリアの席へ癒されに行こう…。
きっと僕を慰めてくれるはずだ。
ゼロの席なんて論外に決まってるだろ、君たちも薄情モノだ」
キセキが茶目で俺へ救いの眼差しを送ってる、コッチへ来るらしい。
嬉しくない。
しかし、マナナからキセキが離れる、これほど喜ばしいこともない。
≪ミルルもついてく?≫
U着いていくで。
因みに昨日、塾へ着いていこうとしたら逃げたやん?
どこいったん?U
||あたしも気になってたわ。
どこの塾なの?
どの女なの?
攻撃しまくるわ!||
腰まで伸びた癖のないストレートの黒髪に、和風顔な女子…ナデシコが白目剥いてる…。
キセキは対応しきれないのか…茶目を動かし・・茶髪を掻き毟り。
俺の席へと足を進めてる。
毎回、こうだ。
俺のところに救いを求めて、走ってくる。
「タリア、この女子軍団に何とか言ってくれ…。
マナナがいなくなってから日増しに喧嘩が酷い、収集付けられない。
僕を尾行してばかりだ」
『俺には関係ない』
モテすぎだろう?
少しは痛い目に合って、モテない人間の痛みが分かるべきだ。
キセキは挫折なんて味わってないだろうが、俺がどれだけマナナから批判され続ける現状に耐えて来たか?
お蔭で根性だけ座った気がする。
捻くれもする。
「朝、マナナの悪口散々言って、傷心な僕の心を慰めてくれた優しい君なら出来るはずだ。
期待してる」
『…』
あの悪口散々は、昨夜俺は…マナナからゴキブリとまで比喩されて怒りの頂点に達してたから八つ当たりだ。
お前に俺の何が分かる?
「君が大好きでたまらないミルルまで今、ここにいる…。
今日こそ君は…言うべきだ、ミルルに」
≪ミルル、論外だから。
月神さんって暗すぎる。
キセキさんかゼロさんに決まってるでしょ?≫
俺もどうでも良い、こいつは別に。
Uほら、頑張れ、月神くん。
ウチの敵を一人落として潰せU
||言うのよ、今日こそ。
で、キセキ君はどこの塾なの?
教えてよ?
ねえ?
ゼロ君も気になるけど…キセキ君も、あたし…捨てがたいからね?||
勝手に言っとけ、俺の敵…女子軍団。
この女子、絶対・…キセキの味方だ。
「君たちは去ってくれ。
本当に薄情だ、見損なった。
留学生が来た途端、そちらに目移りするなんて失望も良いところだ。
僕に必要なのは男友達だけだ。
今から僕はタリアと小説について、話し合う。
君たちがココにいれば…僕は君たちへの点数を大幅に下げる」
キセキもやっと俺のことを理解したらしい。
失望とはそういうことだ、言われている内が花だ。
この3人からより取り見取り、選べばどうだ?
≪そうなの…点数が下がるのは困るわね。
もしかして・・泣いてる?
キセキさん?≫
Uつまんね。
にしても、今日もミルルのこと、月神くんって意気地なしやわ…。
キセキくんがそう言うんやったら、ウチ…仕方ないし…ゼロくんところへ走るわ、今U
||そうなのよね?
確かに、月神君ってシャイ通り越して無口なのよ?
そう感じるわ。
じゃ、ゼロ君のところへ行ってくるわ。
あとでまた戻るからね?キセキ君||
無口なのは認めよう。
しかし、別にこの3人と交流するメリットが俺には何もない。
語らずに徹する。
…マナナ、ナデシコ、カンサイの女子3人がダッシュで浅黒い肌に黒髪緑眼な外人―ゼロの席へ走って行った。
一瞬、ゼロの緑眼と視線があった。
今回、初めてだ。
俺の隣にいる…茶髪茶目長身男――キセキを見てるのかもしれない・・。
確かに、教室でキセキはモテすぎだ。
ゼロのライバル同然だ。
俺の机前に立ち、キセキはキャンキャンと吠えてウルサイ。
「何故、今日も君はミルルに声掛けが出来ないんだ?
どれだけ僕が君のことを応援してるか…分からないぐらいだ」
『…』
勝手に言っとけばいい。
アレもマナナがあんまり俺にえげつないから流した。
デマだ。
「僕はミルルなら譲る。
当たり前の話だ」
同じことを俺は言う。
茶髪ロング眼鏡系女子――ミルルが愛してるのはおまえだ。
そろそろ落ちれば良い、ミルルに。
俺はミルルとお前の恋を協力しても良い。
ウカウカしてると…あの浅黒い肌な留学生ゼロに女子3人とも奪われるぞ、おまえ…。
マナナと今日は…視線が合った。
本当にエロい女だ。
タリアから見た日常C
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タリアから見た日常E