ター
シャ泉の巫女K
しかし…挨拶はない。
俺は自分の席へ座った。
善人になると言った筈だが、まだ挨拶すら出来ないレベルらしい。
本当に教育し甲斐のある女ではある。
一人で…マナナは勉強をしてるらしい。
俺がまとめてやったやつで暗記はしてるらしい。
オカッパ髪へ手を伸ばして…唸りながら、頑張ってる。
セーラー服を身震いさせ、巨乳を少し揺らし…今日は天井を向き仰がず、下を根性で見てる。
今、正直…学校退学レベルの成績だ。
このままだと離島の短大も無理だ。
絶対にココから通える圏内はほぼ、不可能だ。
そこは応援してる。
今の態度を見て、一瞬で…今日はやはり無理なのかと…そんな気がしてきた。
ガクリと来てるかもしれない。
俺はノーマルプレイに憧れてる。
ゴムも買ってきたと言うのに…恥ずかしかった。
24時間営業のとこでだ…そのせいで学校へ来るのも遅れた。
時計を見れば…もうすぐチャイムだ。
確かに俺は…下心だらけだ、もう認めよう。
レズプレイは良くない…女体に憧れて妥協はしたものの…。
レズプレイよりノーマルだと改めて俺は自覚しただけだ。
マナナの方角を見る。
ミルルは見てない、キセキも見てない…。
溜息を吐いて…下敷きを見詰めてる…。
マナナが勝手にターシャ祭りの巫女写真入りのパンフレットで作成した下敷きだ。
教室中にマナナの性癖がバレて、知れ渡るのは時間の問題だ。
物凄く溜息を吐いて…マナナは自分の席で頭を項垂れてる…。
どうなるのだろうか?
☆☆☆
☆☆☆
いつも通りだ。
昼休みまで…マナナは時々、俺の方角を猛烈に怒った顔で見て…。
俺が目が合えば…溜息を吐いて…それから下敷きのターシャ祭りの巫女姿を…見詰めて…。
また…頭を項垂れてる…。
それが繰り返されてる。
いつも、俺は目は合すこともないが…。
もう、マナナがレズだと知ってからは…人間としての諦めを通り越して…。
普通に観察してる。
見れば見るほど…変わり過ぎてる女だ。
細かく見ないと…分からないことも多い。
それは…昼休みのことだ…。
弁当を一緒に食べに…キセキがやって来た。
「マナナは今日も君を怒った顔で睨んでるな…。
本当に君とマナナは幼馴染なのに険悪な仲だな・・。
借りたSF小説そろそろ返すよ。
ありがとう」
『どうも』
「まあ。
君は頑張って。
ミルルに声掛けが出来るようになれるように祈ってる。
本当に君は今日も…挨拶すら出来ないんだな。
照れすぎてないか?
ミルルに対して」
『…ミルルを含む3人トリオは…今、キセキの周りにいないが…どうしたんだ?』
「さぁ・・・どこかで会議してるんだろ?
弁当忘れて学食なんじゃないか?
パンは早めに並ばないと買えないからな…。
そう言う訳で。
やっと、タリアに僕が近付けたということだ」
『そおか…』
「君のお母さんまで…ミルルのことは応援してるらしい…。
もう、早く素直になれよ、君も…」
『…』
俺は机を見た。
今回は…キセキからも本を借りれた…。
キセキの趣味も変わってる…。
”ハーレム全開物語”という小説らしい。
読む前から壮絶な内容なのが…題名からして伝わってくる…。
「君の好みに合うか分からないが…。
僕の推薦図書だ、タリア」
『ありがとう、キセキ…』
俺に声を掛けてくる女子は今日もいない…。
本当に教室でモテない毎日だ。
あまり…ズに上がってはダメなのかもしれない…。
そんな気さえする…。
☆☆☆
帰りの時間まで続く…。
本気で俺に声を掛ける女子がいない…男子ばかりだ…。
たまに声掛けられても…席を退いてくれたレベルだ。
キセキの横を死守したいから…そんな理由だ。
キセキと仲間になりたいから…キセキと声を繋ぐために協力してくれ…そんな雰囲気で来るだけだ…。
学校とは冷たい場所でもある…。
友人がモテすぎるあまりに女子ども寄ってたかって…そちらばかり見てる…。
キセキはやはり俺の敵だ。
何だろうか?
この埋まらない差は…。
とうとう終了のチャイムが鳴って…。
学ランを着た、茶髪茶目長身色男―――キセキが俺の前へ接近する…。
「ほら、頑張って今日こそミルルを落とすんだ。
僕も協力する。
ほら、さあ」
この台詞…猛烈に腹が立つ。
コイツは俺を弄んで楽しむ悪友にしか映らない…。
『…』
俺は返事をしない。
そこへ鞄を持った…黒いオカッパ髪に低身長巨乳系女子―――マナナが教室の扉へ行き始める。
「マナナ、サヨナラ」
「キセキ、バイバイ」
俺はそちらを見てる。
マナナは俺を猛烈に睨んでる。
ずっと扉の前で止まってる。
「どうしたんだ?
マナナ?
何か用事があるのか?
君はそんなとこで立って…」
「はあ…」
マナナは溜息を吐いた。
床を見てる。
「君がタリアを睨むのはいつものことだし・・・。
僕に用事があるんだろ?
分かった、宿題が分からないんだろ?
僕も塾だが…。
まあ、明日…教えても良い。
君も強情だ、まあ、僕を頼っても良いだろう」
キセキは金曜日に言ったことと似たことを言ってる。
どうせ下心があるに決まってる…。
なんせ借りた小説の題名も”ハーレム全開物語”だった…。
「はあ〜…」
マナナは動かず床を死んだ目で見つめてる…。
今の台詞ですら…俺に話しかけてはない・・・。
やはり、このまま帰られる運命なのか。
俺も死んだ目でマナナを見てる。
俺は本当に教室でモテないらしい…。
「そんなことで悩んでないで…。
まあ。
塾まで少しだけ時間がある。
教えても良い。
相当悩んでる問題なのか?
そう言えば…赤点はどうなんたんだ?
マナナ、進級は大丈夫か?」
俺もその話…一昨日に知った。
キセキの方が先に知ってた雰囲気だ。
「まあ…何とか…」
マナナが溜息ついてる…困った顔だ。
「そうか。
それならよかった、無理するなよ。
君のことが僕は心配だ。
幼馴染としてだ」
それは俺も同感だ。
このままレズで大丈夫なのか…猛烈に身は案じてる。
幼馴染としてだ。
「はあ…。
タリア、ちょっと来てくれるかしら?」
『え?』
「マナナがタリアに用事なのは本当に珍しい。
君、殴られるかもな、タリア」
『ああ、そうだな…』
俺は席から鞄を持って立った。
当たり前だが心は浮き足だ。
「まあ。
君はマナナに嫌われる運命にあるらしい…。
マナナはタリアを睨んでる・・・。
僕の勘では君は殴られる。
用心しとけよ、タリア」
キセキが俺に助言をする。
俺はマナナのいる…教室の扉前に行った。
しかし…マナナは俺を捨ててスタスタ歩いてる。
『マナナ、何の用事だ?』
「はあ…」
マナナは返事がない…。
溜息が出てる。
マナナの隣に行ったが…。
マナナは一切、こちらは見ない。
『…』
俺もつられて黙り込む。
しかし…今日、出来るのか?
いったい、どこでするのか?
そんなことを考えている…。
マナナは静かだ。
階段を下り…靴箱の前ですら…俺に視線はない。
俺だけ黙って付いていってる。
もう下心、ありまくりなのが…分かりまくりだ。
『マナナ、どこへ行くんだ?』
「裏庭まで。
でもやっぱり…はあ…」
この後ろ、勘では分かる。
『…』
「私には無理かも。
はあ・・・」
俺の隣で盛大に溜息ついてる。
「ああ、私はどうしたら…。
はあ…」
『悩み事があるなら、裏庭で聞いてやる』
「はあ…。
でも…」
俺が…元の姿で男になってる時に…マナナと普通に会話するのって…もう何年振りだろうか。
その域だ。
これがまさか…初めてなのだろうか?
そんなことはないと思うが…そんな記憶が見当たらないのは…何故だろうか?
『…大変なのは察する。
まあ、きっと俺に聞くぐらいだ。
重い悩みなんだろう。
ココでは言いにくいはずだ』
俺には下心しかない。
マナナはやはり逃げ腰らしい。
「あ。
やっぱり忘れてタリア…。
でも…。
はあ…」
『…』
「私はどうすれば…」
俺はどうすれば。
『とにかくここではあれだ。
裏庭へ行こう』
「でも…」
『先に行くから、あとから来い』
「え…。
やっぱり…。
その話は…。
これで…」
何か言いかけてる。
俺は裏庭へ進む道へ歩いた。
マナナを振り返れば…嫌そうについて来てる。
首を項垂れ、地面を見詰め…下を向いてる。
今にも、逃げそうな雰囲気が流れてる。
まるでお葬式のようにオーラ−が暗い。
顔は横道に剃れてる…。
裏庭まで誘導するのも大変すぎる…。
俺は先に裏庭へ行った。
後ろのマナナを見ながら。
マナナは裏庭の近くまで来て…。
途中で背中を向けて歩き出した…。
反対方向へ。
『マナナ。
お前の役目、俺は聞いた』
もう、逃げられるの確定したから。
何とか話を繋ぐことにした。
「え…。
何の話?」
マナナは猛烈に嫌そうな顔でこちらを振り返った。
マナナの肩揃えな黒髪が円状に揺れた。
『こちらに来たら。
言う。
ココでは言えない』
民家がある。
無理だ。
というか…続き考えてなかった。
「…」
『先に待つから来い。
お前も頑張れ、巫女様のために』
「え?」
マナナはパチクリとした。
コイツには巫女様の単語しか効かない。
そうだろうと…感じたからだ。
どう言い逃れすべきか?
『ふられたくないんだろ?
頑張れよ、応援してる』
「…」
マナナは溜息を吐いた…。
それから死んだような黒い瞳で…マナナは裏庭へ足を伸ばした。
俺はどう言い訳すればいいのか?
何故、マナナが巫女様と付き合ってるのを知ってるのか…。
その理由や…。
それから…もう頭が停止はしてる。
下心に負けて…失言が出た…。
☆☆☆
☆☆☆
「裏庭に来たわ。
アンタ、何故…私と巫女様のことを知ってる訳?」
マナナは恐喝するかのように怒り狂ってる。
背中へ手を廻し、腰を反らし…水色セーラから盛り上がる巨乳を突き出して威嚇してる。
「それから…。
ふられたくないからってことは…。
私が巫女様から命令されたことについて、アンタ…まさか知ってる訳?
理由次第ではただではおかないから」
マナナは恐ろしい黒い眼差しで、俺を睨んでる…。
「巫女様は…。
秘密がバレたら処刑だって言ってたわ。
アンタがそれをバラスなら…私は…ここでボコまくらなきゃならない。
黙れるわよね?
クラスでは…」
壮絶に怒ってるらしい・・・ポッテリした赤い唇が横へ引き攣ってる。
これは予想外だった。
俺の方がちょっと引いてるかもしれない。
全然、甘い空気とかではない。
空気が冷たく張りつめてる…。
『ああ。
黙る』
「そう…。
それならいいわ。
じゃ、用は済んだから…。
私はこれで」
マナナはそこで俺に背を向けて去ろうとした。
『えっと。
マナナ。
おまえが巫女様と約束したこと、俺は知ってる』
マナナはそこで鬼の形相になって俺へギロリと睨み付けた。
「どうして知ってる訳?
アンタが」
ここまでの会話…。
やはり…俺の名前すら呼ばれてはない。
俺にはもうこの役目は重いかもしれない…。
『巫女様から俺は頼まれてる。
夢を通じて頼まれてる。
そう言うことだ』
「嘘でしょ?」
マナナは思いっきり嫌そうな顔だ。
『本当だ。
巫女様には不思議な能力があるらしい。
まあ、俺もそう言う理由なら良いかもしれない。
俺は女体には興味ありまくる』
「そんな…こと…」
マナナは脱力したように地に座り込んだ。
マナナのオカッパ髪がフワアと宙へ一瞬、舞い…下へ落ち着いた。
俺もハッキリ下心言い過ぎた。
ストレートすぎた…。
もう少し…頭使う時間も欲しかった…。
『まあ、大丈夫だ。
慣れたら。
ちゃんとゴムなら買ってきた』
「お願い。
嫌なの。
巫女様にはもうしたということで…。
嘘吐いといて、一生のお願い。
他のことなら何でもするから」
『なんでもするって言い過ぎじゃないか?
巫女様も怒ってた。
私のために…殺人と自殺以外の命令に従うと言ってたのに…。
従順ではないと…』
「なんでその約束をアンタが…。
まさか、本気で夢の信託で。
巫女様もどうしてそんな趣味の悪いことを」
マナナは顔を手で覆って、泣き出した。
ここまで嫌らしい。
『慣れれば大丈夫だ。
目を瞑れば良い』
「そんなこと」
『何かあったらまあ、責任はとってやるから。
やらせてくれ』
「お願い、嫌なの。
理解して」
マナナは震えてる。
やはり無理かもしれない…。
『まあ、少しずつでも良い。
今日はキスぐらいでも別に…』
「それすらあり得ない。
巫女様に嘘は吐けないの?」
もうマナナは泣きじゃくった子供状態だ。
「どうして私は巫女様がこんなに好きなんだろ…。
それなのにどうして巫女様はここまで私を苦しめるんだろう…」
ボタボタ泣いてる。
ちょっと不憫にも感じては来る。
『慣れたら、大丈夫』
「いや。
絶対」
迷ったが、もう悪いが…押し倒してみた。
マナナはビックリした顔だ。
「お願い、今日は…」
『大丈夫、慣れれば。
きっと』
「…」
マナナは泣いてる。
俺も困ってる。
そこでいったん、止まった。
マナナは肉感的で良い。
やっぱりノーマルの方が抱き締めてる時に暖かい。
そう感じる。
押し倒したまま。
マナナに抱き付いて。
もうこれでも良いのかと言う気さえする。
あまりすれば犯罪でもある。
牢獄に入れられる。
マナナは泣いてる。
マナナは必死で俺から逃げようとする。
俺は抱き締めて泣き止むのを待ってる。
ここら辺で沈黙は続いた…。
『マナナ。
おまえ、レズなんだろ?』
「え?
どうしてそれを」
『本気でそのままでいいのか?
巫女様は18歳から先は男になる。
そう言う宿命だ』
「え…。
あの話は本当なの?」
少しだけマナナは反抗を止めた。
『俺がお前のレズを治す役目として巫女様から抜擢された。
お前には俺レベルの人間で慣れた方が良いだろう。
そういう判断だ』
「そんなこと…。
でも」
『大丈夫、死なない』
だんだん、希望の星が見えるにつれてまた下心が出てる。
どこまでも根性で説得をする。
『おまえは昨日も今日も巫女様と約束をしたはずだ。
本気で巫女様が好きなら従うべきだ。
俺もそう感じてる』
「え…でも…。
そんなこと」
『まず、キスだ。
ほら』
マナナは反対側向いてる。
俺はここは勝手にしてみた。
マナナは嫌がってる顔だ。
あまりすればダメかもしれない…。
やっぱり捕まる。
ココが諦め時か?
キスは柔らかい、軽いキスだ。
『ほら、どうだ?』
「…」
マナナは沈黙してる。
溜息吐いた。
「慣れなきゃダメなの…。
そんな…」
『キスどうだ?』
「はあ…」
そこまで悪くもなかったらしい。
そう言う意味じゃないかと思いたいが…。
『慣れるために今日全部していいか?』
下心しかない。
許可が欲しい。
「でも…そんな・・」
『巫女様もそれを喜ぶ。
俺で慣れてから巫女様、18歳以後はおまえが行けば良い。
巫女様もそれを望んでる』
「そんなこと…」
『大丈夫だ、慣れればきっと。
今日も巫女様はおまえを見張ってる』
「そんなわけ…」
『巫女様には不思議な能力がある。
お前も感じてるはずだ、マナナ』
「…」
恐ろしいことにここまでの台詞・・・。
一度も俺の名前は呼ばれてない。
『おまえのガンバリに巫女様は期待してる。
おまえも巫女様のために命を張って頑張れ』
「…巫女様のために」
マナナの顔が…引き攣った。
『慣れるんだ。
マナナ』
「そんなこと…」
マナナの目の下が…盛り上がってる・・。
嫌だと言うことか?
『今日全部する、承諾しろ。
俺も犯罪になるのもこまる。
巫女様から頼まれてる。
お前もウンとだけ言え』
「そんなこと…でも…」
『うんと言えて出来れば…。
あとで巫女様から褒美がもらえるかもしれない。
巫女様はきっとおまえに優しくなる』
「本当なの?
それは…」
『約束する。
俺からも頼んでやる、ウンとだけ言え』
誘導するの大変すぎる…。
もう期待値が上がりまくってるのに…。
「そんなでも…」
『マナナなら出来る。
ウンと言うんだ』
「でも。
うーんと」
『それはウンじゃない。
良いだろ?もう』
「目はつぶるから勝手に終えてよ。
ゴム付け忘れたら殺す」
諦めたらしい。
やっとできる。
やっとやらせてもらうことにした。
☆☆☆
俺はマナナを裏庭の地面に押し倒してる…。
裏庭でも誰も見えにくい死角にはいる。
早めに終わらせたい。
マナナにキスしてみた。
深いキスだ。
マナナの舌は動こうともしてないが俺は動かす。
マナナの乳房を…セーラーの下から手を入れて…ブラジャーは下にずらし…。
揉む。
昨日もしてる、同じ手順になる。
マナナは瞼を瞑り、口を閉ざし…。
終わるのを待ってる雰囲気だ。
俺は水色セーラー服の下へ顔をうずめ…。
白いブラジャーからはみ出た乳首を舐めて吸ってみた。
やっぱりノーマルの方が…俺の背中が広い分、マナナが余計に女性らしく感じる。
乳首をすする。
マナナは…動こうともしない。
でも乳首は立ってる。
絶対、感じてる。
そこから…水色スカートを捲って、手を差し入れ…その下にある赤い水玉パンツの隙間から掌を乱入した。
女性器へじかに触った、物凄く濡れてる。
マナナは感じてる。
その癖に強情だ。
マナナの頬にキスした。
「お願い、早めに終えて」
『今、誰とヤッテル?』
俺は興奮しながら耳元で言ってみる。
機嫌がとてもいい。
「タリアでしょ、どうでもいいから早く終わらせて。
私は巫女様に会いに行くの」
俺は機嫌よくマナナの胸を手で揉んでる。
これは良い。
俺は…そこへ…自分のペニスを挟んでみた。
ああ、これがしてみたかった。
今しか出来ない…パイズリだ。
これも割りとキモチイイ…。
マナナは目を瞑ってるから…何されてるのか…。
理解してないらしい…。
水色セーラー服を上にあげたまま。
白いブラは上へまくって…その間にペニスを入れてしこってる。
ちょっと幸せだ。
フェラも捨てがたいが…まあ、明日でも良いかもしれない。
マナナは早く終われと言う雰囲気で…目を瞑って口は閉じてる…。
あまりすれば明日逃げられそうだ。
俺はポケットにあった。
ゴムだけ付けて…。
上から…唾液も付けといて・・。
マナナは濡れてるし…もう、いいかと…何も聞かずに…。
マナナのパンツを脱がしにかかった。
マナナの顔は引き攣ってる。
目は閉じてる。
口も閉ざされてる…。
早く終われよと…暗黙のオーラがある。
まあ、良いだろう。
手で摩って、そこからゆっくり入れてみた。
ペニスバンドとは違う。
これがしたかった。
今日はレズプレイでは出来ないことが出来た。
正上位だ。
マナナは呻いたような顔だ。
マナナにキスしてみた。
舌も入れた…今度は感じてるのか…マナナの舌も…少し動いてる。
マナナの乳首が立ちまくってる。
マナナの胸を揉んだ。
本当に予想外に大人しい…。
もっと抵抗するのかと思った。
死んだマグロになってるマナナは。
早く終われと言うオーラだ。
まあ、良いかもしれない。
俺はマナナの上に乗って…腰を動かした。
マナナには分かるだろう、目を瞑ってても…。
乗ってるのが…男だと…。
俺の肩幅の方が遥かにある。
見たくなくても分かるだろう…。
マナナは顔が赤い。
感じてるらしい。
キモチイイ。
そんな感じでいろいろ動かした。
マナナは本当に死んだ人形のように大人しかった。
協力しようと言うそんな雰囲気はなかった。
それでもまあ、出来た。
終わった後はまあ、スッキリはした。
マナナは顔は真っ赤で乳首は尖り、あそこは濡れまくってる…。
声も出さなくて裏庭だから良かった。
最後まで目を閉じてた。
『終わったから…目を開けろ、マナナ』
「え?」
まあ、最後に嫌がらせとして。
マナナには俺のペニスなら見せてやった。
『ほら、掃除をしろ…ゴム取ったから』
生のフェラに興味もあった。
マナナは猛烈に嫌な顔だ。
水色セーラーを上に捲り…乳房を見せて…乳首を尖らせたまま。
『これぐらい、男の体におまえも慣れろ、マナナ。
ほら、舐めろ』
「…」
マナナに促すように…女性器を摩れば…濡れまくってる。
感じたのか…仕方なしの表情でマナナは俺のペニスを舐めて咥えた。
やはり感じてたらしい。
そうだろう…マナナは結構敏感だ。
昨日、一昨日もそう感じた。
欲望に弱いはずだ。
マナナは困った顔で舐めてる。
怒ってない。
繋がってる時、気持ち良かったのか…。
しかしマナナは暫くして、しかめ顔になり…唇を離して…。
俺から首を回して違うところを見た。
認めたくないらしい、自分が男の体で感じてる事実を。
まあ、機嫌は良い。
『ほら、ミサだろ。
明日もよろしく』
俺はまあ、全部終わって機嫌良しだ。
「…」
マナナは全く話さず、服装の乱れを整え、パンツを履いてる。
顔だけ感じた後の余韻か赤い。
マナナは感じやすい体質だ、ココは良かった。
調教のし甲斐がある。
レズで不感症ならもう終わってた、マナナは…俺にマナナは救えなかった。
一生、レズ街道まっしぐらの可能性もある…。
しかし、マナナは性に旺盛で敏感だ、俺が女の時は…ビックリするレベルでエロに誘ってきた。
ココがマナナの弱点でもある、なんか…快楽に弱そうな雰囲気がする…。
どうしてなのか…そんな気がしてたまらない…。
する前とした後で…マナナが態度豹変してるからかもしれない…。
エッチが終わった後に怒ってこない…。
俺も服装の乱れは治した、鞄も持った。
『じゃ、俺は帰る。
お前も気を付けて。
マナナ、ミサに行けよ。
きっと巫女様もお喜びだ』
「…」
マナナは地面を見て…ガクリと項垂れてる。
ここらへん、何故か可愛い女にも見えてくる。
俺はちょっとマナナは心配だが…。
先にミサへ向かうことにした。
それにしてもやっぱりノーマルが良いとわかった。
もっとノーマルを俺は極めたい。
機嫌は最高に良いかもしれない。
☆☆☆
今日もミサの時間だ。
時刻が6時30分に近い。
俺はターシャ泉半径1km辺りから女体化が始める。
学ランもブカブカだ。
それから数メートル歩けば…ターシャ泉の東…関係者以外立ち入り禁止区域へ行き、赤いテントに入る。
赤いテントにはいる時は…首から掛かった鍵付きネックレスで…ドアを開ける。
ドアを開ければ…クローゼットがある…。
鏡も一応、ある…ここで着替える。
前はよく、ココで自分の女体を見てた。
日々、成長はしてたが…何と言うか…ミロのビーナスにはなってる・・。
しかし…何だろう?
俺は女の時、生理の経験はない、この姿…不完全変体なのかもしれない…。
クローゼットには白いドレスとベールあとは頭にするモチーフの草輪などがある…。
要するに神話の中に存在する人間に似た服装だ。
鍵付きネックレスは持ってきてる。
今日は…黄色い光だ…。
後光がオレンジにも近い。
スッキリした良い気分だ。
着替えを終えたら、その赤いテントから出て…。
それから…鍵はしとく…。
この赤いテントは…まあ、俺しか使ってない…。
6畳ぐらいかもしれない、ここに手洗い場はない…。
そこから外に出れば…昨日の台風で、泉の周囲の木が倒れてるのもある・・。
凄い台風だったらしい。
泉の水嵩はまだ高い。
泉に渡る関係者以外立ち入り禁止の白い橋を歩く。
向こう岸まで…500mはあるだろう…。
けっこう大きな泉だ、ターシャ泉は。
この先を越えれば…青いテントがある。
ターシャ泉、俺の職場だ。
少し手前に”ターシャ泉、妖精のミサ前”と言うバス停まであるらしい。
大昔からこの場所にテントがある。
そこに…マナナも来ていた。
まあ、来るとは予想してた。
マナナは黒いオカッパ頭を地面へ向けて、項垂れてる…とても元気がなさそうだ。
全身から覇気がない。
俺に近寄ってこない。
心痛は察するが、これは試練だ。
しかし、今日はよく頑張った。
褒めてやるべきだろう。
『マナナ』
「巫女様…私は…」
マナナは可哀そうに泣きそうな顔だ。
黒い瞳は涙で濡れて、上目がちだ。
俺はマナナの近くへ行った。
マナナは俺の顔を見ない…。
よほど落胆してる様子だ。
『貴女は私のためによく頑張りました。
私は貴女の愛を認め、貴女を前以上に優遇します。
これからもよろしくね』
「巫女様…。
明日もなんですか?
あのお勤め…」
『貴女なら出来る、私は貴女…前以上に気に入ってる。
…』
「それは…」
俺はマナナの肩揃えな髪を撫でて、赤いポッテリした唇へキスしてやった。
ちょっと激しいキスにもなった、マナナも怯えてるみたいだが…応じてくれてる。
俺はマナナを抱き締めた。
巨乳が肌へ密着して、やわらかい。
『ありがとう。
貴女は凄い試練に乗り越えました。
感激してます、貴女の深い愛に』
「巫女様…」
『きっと貴女は幸せになれるはずです。
そう願います』
「巫女様…」
泣きじゃくってるマナナの小さな背中を、俺は叩いてやった。
マナナの水色セーラ服は震えてる。
←
小説目次
→
俺は自分の席へ座った。
善人になると言った筈だが、まだ挨拶すら出来ないレベルらしい。
本当に教育し甲斐のある女ではある。
一人で…マナナは勉強をしてるらしい。
俺がまとめてやったやつで暗記はしてるらしい。
オカッパ髪へ手を伸ばして…唸りながら、頑張ってる。
セーラー服を身震いさせ、巨乳を少し揺らし…今日は天井を向き仰がず、下を根性で見てる。
今、正直…学校退学レベルの成績だ。
このままだと離島の短大も無理だ。
絶対にココから通える圏内はほぼ、不可能だ。
そこは応援してる。
今の態度を見て、一瞬で…今日はやはり無理なのかと…そんな気がしてきた。
ガクリと来てるかもしれない。
俺はノーマルプレイに憧れてる。
ゴムも買ってきたと言うのに…恥ずかしかった。
24時間営業のとこでだ…そのせいで学校へ来るのも遅れた。
時計を見れば…もうすぐチャイムだ。
確かに俺は…下心だらけだ、もう認めよう。
レズプレイは良くない…女体に憧れて妥協はしたものの…。
レズプレイよりノーマルだと改めて俺は自覚しただけだ。
マナナの方角を見る。
ミルルは見てない、キセキも見てない…。
溜息を吐いて…下敷きを見詰めてる…。
マナナが勝手にターシャ祭りの巫女写真入りのパンフレットで作成した下敷きだ。
教室中にマナナの性癖がバレて、知れ渡るのは時間の問題だ。
物凄く溜息を吐いて…マナナは自分の席で頭を項垂れてる…。
どうなるのだろうか?
☆☆☆
☆☆☆
いつも通りだ。
昼休みまで…マナナは時々、俺の方角を猛烈に怒った顔で見て…。
俺が目が合えば…溜息を吐いて…それから下敷きのターシャ祭りの巫女姿を…見詰めて…。
また…頭を項垂れてる…。
それが繰り返されてる。
いつも、俺は目は合すこともないが…。
もう、マナナがレズだと知ってからは…人間としての諦めを通り越して…。
普通に観察してる。
見れば見るほど…変わり過ぎてる女だ。
細かく見ないと…分からないことも多い。
それは…昼休みのことだ…。
弁当を一緒に食べに…キセキがやって来た。
「マナナは今日も君を怒った顔で睨んでるな…。
本当に君とマナナは幼馴染なのに険悪な仲だな・・。
借りたSF小説そろそろ返すよ。
ありがとう」
『どうも』
「まあ。
君は頑張って。
ミルルに声掛けが出来るようになれるように祈ってる。
本当に君は今日も…挨拶すら出来ないんだな。
照れすぎてないか?
ミルルに対して」
『…ミルルを含む3人トリオは…今、キセキの周りにいないが…どうしたんだ?』
「さぁ・・・どこかで会議してるんだろ?
弁当忘れて学食なんじゃないか?
パンは早めに並ばないと買えないからな…。
そう言う訳で。
やっと、タリアに僕が近付けたということだ」
『そおか…』
「君のお母さんまで…ミルルのことは応援してるらしい…。
もう、早く素直になれよ、君も…」
『…』
俺は机を見た。
今回は…キセキからも本を借りれた…。
キセキの趣味も変わってる…。
”ハーレム全開物語”という小説らしい。
読む前から壮絶な内容なのが…題名からして伝わってくる…。
「君の好みに合うか分からないが…。
僕の推薦図書だ、タリア」
『ありがとう、キセキ…』
俺に声を掛けてくる女子は今日もいない…。
本当に教室でモテない毎日だ。
あまり…ズに上がってはダメなのかもしれない…。
そんな気さえする…。
☆☆☆
帰りの時間まで続く…。
本気で俺に声を掛ける女子がいない…男子ばかりだ…。
たまに声掛けられても…席を退いてくれたレベルだ。
キセキの横を死守したいから…そんな理由だ。
キセキと仲間になりたいから…キセキと声を繋ぐために協力してくれ…そんな雰囲気で来るだけだ…。
学校とは冷たい場所でもある…。
友人がモテすぎるあまりに女子ども寄ってたかって…そちらばかり見てる…。
キセキはやはり俺の敵だ。
何だろうか?
この埋まらない差は…。
とうとう終了のチャイムが鳴って…。
学ランを着た、茶髪茶目長身色男―――キセキが俺の前へ接近する…。
「ほら、頑張って今日こそミルルを落とすんだ。
僕も協力する。
ほら、さあ」
この台詞…猛烈に腹が立つ。
コイツは俺を弄んで楽しむ悪友にしか映らない…。
『…』
俺は返事をしない。
そこへ鞄を持った…黒いオカッパ髪に低身長巨乳系女子―――マナナが教室の扉へ行き始める。
「マナナ、サヨナラ」
「キセキ、バイバイ」
俺はそちらを見てる。
マナナは俺を猛烈に睨んでる。
ずっと扉の前で止まってる。
「どうしたんだ?
マナナ?
何か用事があるのか?
君はそんなとこで立って…」
「はあ…」
マナナは溜息を吐いた。
床を見てる。
「君がタリアを睨むのはいつものことだし・・・。
僕に用事があるんだろ?
分かった、宿題が分からないんだろ?
僕も塾だが…。
まあ、明日…教えても良い。
君も強情だ、まあ、僕を頼っても良いだろう」
キセキは金曜日に言ったことと似たことを言ってる。
どうせ下心があるに決まってる…。
なんせ借りた小説の題名も”ハーレム全開物語”だった…。
「はあ〜…」
マナナは動かず床を死んだ目で見つめてる…。
今の台詞ですら…俺に話しかけてはない・・・。
やはり、このまま帰られる運命なのか。
俺も死んだ目でマナナを見てる。
俺は本当に教室でモテないらしい…。
「そんなことで悩んでないで…。
まあ。
塾まで少しだけ時間がある。
教えても良い。
相当悩んでる問題なのか?
そう言えば…赤点はどうなんたんだ?
マナナ、進級は大丈夫か?」
俺もその話…一昨日に知った。
キセキの方が先に知ってた雰囲気だ。
「まあ…何とか…」
マナナが溜息ついてる…困った顔だ。
「そうか。
それならよかった、無理するなよ。
君のことが僕は心配だ。
幼馴染としてだ」
それは俺も同感だ。
このままレズで大丈夫なのか…猛烈に身は案じてる。
幼馴染としてだ。
「はあ…。
タリア、ちょっと来てくれるかしら?」
『え?』
「マナナがタリアに用事なのは本当に珍しい。
君、殴られるかもな、タリア」
『ああ、そうだな…』
俺は席から鞄を持って立った。
当たり前だが心は浮き足だ。
「まあ。
君はマナナに嫌われる運命にあるらしい…。
マナナはタリアを睨んでる・・・。
僕の勘では君は殴られる。
用心しとけよ、タリア」
キセキが俺に助言をする。
俺はマナナのいる…教室の扉前に行った。
しかし…マナナは俺を捨ててスタスタ歩いてる。
『マナナ、何の用事だ?』
「はあ…」
マナナは返事がない…。
溜息が出てる。
マナナの隣に行ったが…。
マナナは一切、こちらは見ない。
『…』
俺もつられて黙り込む。
しかし…今日、出来るのか?
いったい、どこでするのか?
そんなことを考えている…。
マナナは静かだ。
階段を下り…靴箱の前ですら…俺に視線はない。
俺だけ黙って付いていってる。
もう下心、ありまくりなのが…分かりまくりだ。
『マナナ、どこへ行くんだ?』
「裏庭まで。
でもやっぱり…はあ…」
この後ろ、勘では分かる。
『…』
「私には無理かも。
はあ・・・」
俺の隣で盛大に溜息ついてる。
「ああ、私はどうしたら…。
はあ…」
『悩み事があるなら、裏庭で聞いてやる』
「はあ…。
でも…」
俺が…元の姿で男になってる時に…マナナと普通に会話するのって…もう何年振りだろうか。
その域だ。
これがまさか…初めてなのだろうか?
そんなことはないと思うが…そんな記憶が見当たらないのは…何故だろうか?
『…大変なのは察する。
まあ、きっと俺に聞くぐらいだ。
重い悩みなんだろう。
ココでは言いにくいはずだ』
俺には下心しかない。
マナナはやはり逃げ腰らしい。
「あ。
やっぱり忘れてタリア…。
でも…。
はあ…」
『…』
「私はどうすれば…」
俺はどうすれば。
『とにかくここではあれだ。
裏庭へ行こう』
「でも…」
『先に行くから、あとから来い』
「え…。
やっぱり…。
その話は…。
これで…」
何か言いかけてる。
俺は裏庭へ進む道へ歩いた。
マナナを振り返れば…嫌そうについて来てる。
首を項垂れ、地面を見詰め…下を向いてる。
今にも、逃げそうな雰囲気が流れてる。
まるでお葬式のようにオーラ−が暗い。
顔は横道に剃れてる…。
裏庭まで誘導するのも大変すぎる…。
俺は先に裏庭へ行った。
後ろのマナナを見ながら。
マナナは裏庭の近くまで来て…。
途中で背中を向けて歩き出した…。
反対方向へ。
『マナナ。
お前の役目、俺は聞いた』
もう、逃げられるの確定したから。
何とか話を繋ぐことにした。
「え…。
何の話?」
マナナは猛烈に嫌そうな顔でこちらを振り返った。
マナナの肩揃えな黒髪が円状に揺れた。
『こちらに来たら。
言う。
ココでは言えない』
民家がある。
無理だ。
というか…続き考えてなかった。
「…」
『先に待つから来い。
お前も頑張れ、巫女様のために』
「え?」
マナナはパチクリとした。
コイツには巫女様の単語しか効かない。
そうだろうと…感じたからだ。
どう言い逃れすべきか?
『ふられたくないんだろ?
頑張れよ、応援してる』
「…」
マナナは溜息を吐いた…。
それから死んだような黒い瞳で…マナナは裏庭へ足を伸ばした。
俺はどう言い訳すればいいのか?
何故、マナナが巫女様と付き合ってるのを知ってるのか…。
その理由や…。
それから…もう頭が停止はしてる。
下心に負けて…失言が出た…。
☆☆☆
☆☆☆
「裏庭に来たわ。
アンタ、何故…私と巫女様のことを知ってる訳?」
マナナは恐喝するかのように怒り狂ってる。
背中へ手を廻し、腰を反らし…水色セーラから盛り上がる巨乳を突き出して威嚇してる。
「それから…。
ふられたくないからってことは…。
私が巫女様から命令されたことについて、アンタ…まさか知ってる訳?
理由次第ではただではおかないから」
マナナは恐ろしい黒い眼差しで、俺を睨んでる…。
「巫女様は…。
秘密がバレたら処刑だって言ってたわ。
アンタがそれをバラスなら…私は…ここでボコまくらなきゃならない。
黙れるわよね?
クラスでは…」
壮絶に怒ってるらしい・・・ポッテリした赤い唇が横へ引き攣ってる。
これは予想外だった。
俺の方がちょっと引いてるかもしれない。
全然、甘い空気とかではない。
空気が冷たく張りつめてる…。
『ああ。
黙る』
「そう…。
それならいいわ。
じゃ、用は済んだから…。
私はこれで」
マナナはそこで俺に背を向けて去ろうとした。
『えっと。
マナナ。
おまえが巫女様と約束したこと、俺は知ってる』
マナナはそこで鬼の形相になって俺へギロリと睨み付けた。
「どうして知ってる訳?
アンタが」
ここまでの会話…。
やはり…俺の名前すら呼ばれてはない。
俺にはもうこの役目は重いかもしれない…。
『巫女様から俺は頼まれてる。
夢を通じて頼まれてる。
そう言うことだ』
「嘘でしょ?」
マナナは思いっきり嫌そうな顔だ。
『本当だ。
巫女様には不思議な能力があるらしい。
まあ、俺もそう言う理由なら良いかもしれない。
俺は女体には興味ありまくる』
「そんな…こと…」
マナナは脱力したように地に座り込んだ。
マナナのオカッパ髪がフワアと宙へ一瞬、舞い…下へ落ち着いた。
俺もハッキリ下心言い過ぎた。
ストレートすぎた…。
もう少し…頭使う時間も欲しかった…。
『まあ、大丈夫だ。
慣れたら。
ちゃんとゴムなら買ってきた』
「お願い。
嫌なの。
巫女様にはもうしたということで…。
嘘吐いといて、一生のお願い。
他のことなら何でもするから」
『なんでもするって言い過ぎじゃないか?
巫女様も怒ってた。
私のために…殺人と自殺以外の命令に従うと言ってたのに…。
従順ではないと…』
「なんでその約束をアンタが…。
まさか、本気で夢の信託で。
巫女様もどうしてそんな趣味の悪いことを」
マナナは顔を手で覆って、泣き出した。
ここまで嫌らしい。
『慣れれば大丈夫だ。
目を瞑れば良い』
「そんなこと」
『何かあったらまあ、責任はとってやるから。
やらせてくれ』
「お願い、嫌なの。
理解して」
マナナは震えてる。
やはり無理かもしれない…。
『まあ、少しずつでも良い。
今日はキスぐらいでも別に…』
「それすらあり得ない。
巫女様に嘘は吐けないの?」
もうマナナは泣きじゃくった子供状態だ。
「どうして私は巫女様がこんなに好きなんだろ…。
それなのにどうして巫女様はここまで私を苦しめるんだろう…」
ボタボタ泣いてる。
ちょっと不憫にも感じては来る。
『慣れたら、大丈夫』
「いや。
絶対」
迷ったが、もう悪いが…押し倒してみた。
マナナはビックリした顔だ。
「お願い、今日は…」
『大丈夫、慣れれば。
きっと』
「…」
マナナは泣いてる。
俺も困ってる。
そこでいったん、止まった。
マナナは肉感的で良い。
やっぱりノーマルの方が抱き締めてる時に暖かい。
そう感じる。
押し倒したまま。
マナナに抱き付いて。
もうこれでも良いのかと言う気さえする。
あまりすれば犯罪でもある。
牢獄に入れられる。
マナナは泣いてる。
マナナは必死で俺から逃げようとする。
俺は抱き締めて泣き止むのを待ってる。
ここら辺で沈黙は続いた…。
『マナナ。
おまえ、レズなんだろ?』
「え?
どうしてそれを」
『本気でそのままでいいのか?
巫女様は18歳から先は男になる。
そう言う宿命だ』
「え…。
あの話は本当なの?」
少しだけマナナは反抗を止めた。
『俺がお前のレズを治す役目として巫女様から抜擢された。
お前には俺レベルの人間で慣れた方が良いだろう。
そういう判断だ』
「そんなこと…。
でも」
『大丈夫、死なない』
だんだん、希望の星が見えるにつれてまた下心が出てる。
どこまでも根性で説得をする。
『おまえは昨日も今日も巫女様と約束をしたはずだ。
本気で巫女様が好きなら従うべきだ。
俺もそう感じてる』
「え…でも…。
そんなこと」
『まず、キスだ。
ほら』
マナナは反対側向いてる。
俺はここは勝手にしてみた。
マナナは嫌がってる顔だ。
あまりすればダメかもしれない…。
やっぱり捕まる。
ココが諦め時か?
キスは柔らかい、軽いキスだ。
『ほら、どうだ?』
「…」
マナナは沈黙してる。
溜息吐いた。
「慣れなきゃダメなの…。
そんな…」
『キスどうだ?』
「はあ…」
そこまで悪くもなかったらしい。
そう言う意味じゃないかと思いたいが…。
『慣れるために今日全部していいか?』
下心しかない。
許可が欲しい。
「でも…そんな・・」
『巫女様もそれを喜ぶ。
俺で慣れてから巫女様、18歳以後はおまえが行けば良い。
巫女様もそれを望んでる』
「そんなこと…」
『大丈夫だ、慣れればきっと。
今日も巫女様はおまえを見張ってる』
「そんなわけ…」
『巫女様には不思議な能力がある。
お前も感じてるはずだ、マナナ』
「…」
恐ろしいことにここまでの台詞・・・。
一度も俺の名前は呼ばれてない。
『おまえのガンバリに巫女様は期待してる。
おまえも巫女様のために命を張って頑張れ』
「…巫女様のために」
マナナの顔が…引き攣った。
『慣れるんだ。
マナナ』
「そんなこと…」
マナナの目の下が…盛り上がってる・・。
嫌だと言うことか?
『今日全部する、承諾しろ。
俺も犯罪になるのもこまる。
巫女様から頼まれてる。
お前もウンとだけ言え』
「そんなこと…でも…」
『うんと言えて出来れば…。
あとで巫女様から褒美がもらえるかもしれない。
巫女様はきっとおまえに優しくなる』
「本当なの?
それは…」
『約束する。
俺からも頼んでやる、ウンとだけ言え』
誘導するの大変すぎる…。
もう期待値が上がりまくってるのに…。
「そんなでも…」
『マナナなら出来る。
ウンと言うんだ』
「でも。
うーんと」
『それはウンじゃない。
良いだろ?もう』
「目はつぶるから勝手に終えてよ。
ゴム付け忘れたら殺す」
諦めたらしい。
やっとできる。
やっとやらせてもらうことにした。
☆☆☆
俺はマナナを裏庭の地面に押し倒してる…。
裏庭でも誰も見えにくい死角にはいる。
早めに終わらせたい。
マナナにキスしてみた。
深いキスだ。
マナナの舌は動こうともしてないが俺は動かす。
マナナの乳房を…セーラーの下から手を入れて…ブラジャーは下にずらし…。
揉む。
昨日もしてる、同じ手順になる。
マナナは瞼を瞑り、口を閉ざし…。
終わるのを待ってる雰囲気だ。
俺は水色セーラー服の下へ顔をうずめ…。
白いブラジャーからはみ出た乳首を舐めて吸ってみた。
やっぱりノーマルの方が…俺の背中が広い分、マナナが余計に女性らしく感じる。
乳首をすする。
マナナは…動こうともしない。
でも乳首は立ってる。
絶対、感じてる。
そこから…水色スカートを捲って、手を差し入れ…その下にある赤い水玉パンツの隙間から掌を乱入した。
女性器へじかに触った、物凄く濡れてる。
マナナは感じてる。
その癖に強情だ。
マナナの頬にキスした。
「お願い、早めに終えて」
『今、誰とヤッテル?』
俺は興奮しながら耳元で言ってみる。
機嫌がとてもいい。
「タリアでしょ、どうでもいいから早く終わらせて。
私は巫女様に会いに行くの」
俺は機嫌よくマナナの胸を手で揉んでる。
これは良い。
俺は…そこへ…自分のペニスを挟んでみた。
ああ、これがしてみたかった。
今しか出来ない…パイズリだ。
これも割りとキモチイイ…。
マナナは目を瞑ってるから…何されてるのか…。
理解してないらしい…。
水色セーラー服を上にあげたまま。
白いブラは上へまくって…その間にペニスを入れてしこってる。
ちょっと幸せだ。
フェラも捨てがたいが…まあ、明日でも良いかもしれない。
マナナは早く終われと言う雰囲気で…目を瞑って口は閉じてる…。
あまりすれば明日逃げられそうだ。
俺はポケットにあった。
ゴムだけ付けて…。
上から…唾液も付けといて・・。
マナナは濡れてるし…もう、いいかと…何も聞かずに…。
マナナのパンツを脱がしにかかった。
マナナの顔は引き攣ってる。
目は閉じてる。
口も閉ざされてる…。
早く終われよと…暗黙のオーラがある。
まあ、良いだろう。
手で摩って、そこからゆっくり入れてみた。
ペニスバンドとは違う。
これがしたかった。
今日はレズプレイでは出来ないことが出来た。
正上位だ。
マナナは呻いたような顔だ。
マナナにキスしてみた。
舌も入れた…今度は感じてるのか…マナナの舌も…少し動いてる。
マナナの乳首が立ちまくってる。
マナナの胸を揉んだ。
本当に予想外に大人しい…。
もっと抵抗するのかと思った。
死んだマグロになってるマナナは。
早く終われと言うオーラだ。
まあ、良いかもしれない。
俺はマナナの上に乗って…腰を動かした。
マナナには分かるだろう、目を瞑ってても…。
乗ってるのが…男だと…。
俺の肩幅の方が遥かにある。
見たくなくても分かるだろう…。
マナナは顔が赤い。
感じてるらしい。
キモチイイ。
そんな感じでいろいろ動かした。
マナナは本当に死んだ人形のように大人しかった。
協力しようと言うそんな雰囲気はなかった。
それでもまあ、出来た。
終わった後はまあ、スッキリはした。
マナナは顔は真っ赤で乳首は尖り、あそこは濡れまくってる…。
声も出さなくて裏庭だから良かった。
最後まで目を閉じてた。
『終わったから…目を開けろ、マナナ』
「え?」
まあ、最後に嫌がらせとして。
マナナには俺のペニスなら見せてやった。
『ほら、掃除をしろ…ゴム取ったから』
生のフェラに興味もあった。
マナナは猛烈に嫌な顔だ。
水色セーラーを上に捲り…乳房を見せて…乳首を尖らせたまま。
『これぐらい、男の体におまえも慣れろ、マナナ。
ほら、舐めろ』
「…」
マナナに促すように…女性器を摩れば…濡れまくってる。
感じたのか…仕方なしの表情でマナナは俺のペニスを舐めて咥えた。
やはり感じてたらしい。
そうだろう…マナナは結構敏感だ。
昨日、一昨日もそう感じた。
欲望に弱いはずだ。
マナナは困った顔で舐めてる。
怒ってない。
繋がってる時、気持ち良かったのか…。
しかしマナナは暫くして、しかめ顔になり…唇を離して…。
俺から首を回して違うところを見た。
認めたくないらしい、自分が男の体で感じてる事実を。
まあ、機嫌は良い。
『ほら、ミサだろ。
明日もよろしく』
俺はまあ、全部終わって機嫌良しだ。
「…」
マナナは全く話さず、服装の乱れを整え、パンツを履いてる。
顔だけ感じた後の余韻か赤い。
マナナは感じやすい体質だ、ココは良かった。
調教のし甲斐がある。
レズで不感症ならもう終わってた、マナナは…俺にマナナは救えなかった。
一生、レズ街道まっしぐらの可能性もある…。
しかし、マナナは性に旺盛で敏感だ、俺が女の時は…ビックリするレベルでエロに誘ってきた。
ココがマナナの弱点でもある、なんか…快楽に弱そうな雰囲気がする…。
どうしてなのか…そんな気がしてたまらない…。
する前とした後で…マナナが態度豹変してるからかもしれない…。
エッチが終わった後に怒ってこない…。
俺も服装の乱れは治した、鞄も持った。
『じゃ、俺は帰る。
お前も気を付けて。
マナナ、ミサに行けよ。
きっと巫女様もお喜びだ』
「…」
マナナは地面を見て…ガクリと項垂れてる。
ここらへん、何故か可愛い女にも見えてくる。
俺はちょっとマナナは心配だが…。
先にミサへ向かうことにした。
それにしてもやっぱりノーマルが良いとわかった。
もっとノーマルを俺は極めたい。
機嫌は最高に良いかもしれない。
☆☆☆
今日もミサの時間だ。
時刻が6時30分に近い。
俺はターシャ泉半径1km辺りから女体化が始める。
学ランもブカブカだ。
それから数メートル歩けば…ターシャ泉の東…関係者以外立ち入り禁止区域へ行き、赤いテントに入る。
赤いテントにはいる時は…首から掛かった鍵付きネックレスで…ドアを開ける。
ドアを開ければ…クローゼットがある…。
鏡も一応、ある…ここで着替える。
前はよく、ココで自分の女体を見てた。
日々、成長はしてたが…何と言うか…ミロのビーナスにはなってる・・。
しかし…何だろう?
俺は女の時、生理の経験はない、この姿…不完全変体なのかもしれない…。
クローゼットには白いドレスとベールあとは頭にするモチーフの草輪などがある…。
要するに神話の中に存在する人間に似た服装だ。
鍵付きネックレスは持ってきてる。
今日は…黄色い光だ…。
後光がオレンジにも近い。
スッキリした良い気分だ。
着替えを終えたら、その赤いテントから出て…。
それから…鍵はしとく…。
この赤いテントは…まあ、俺しか使ってない…。
6畳ぐらいかもしれない、ここに手洗い場はない…。
そこから外に出れば…昨日の台風で、泉の周囲の木が倒れてるのもある・・。
凄い台風だったらしい。
泉の水嵩はまだ高い。
泉に渡る関係者以外立ち入り禁止の白い橋を歩く。
向こう岸まで…500mはあるだろう…。
けっこう大きな泉だ、ターシャ泉は。
この先を越えれば…青いテントがある。
ターシャ泉、俺の職場だ。
少し手前に”ターシャ泉、妖精のミサ前”と言うバス停まであるらしい。
大昔からこの場所にテントがある。
そこに…マナナも来ていた。
まあ、来るとは予想してた。
マナナは黒いオカッパ頭を地面へ向けて、項垂れてる…とても元気がなさそうだ。
全身から覇気がない。
俺に近寄ってこない。
心痛は察するが、これは試練だ。
しかし、今日はよく頑張った。
褒めてやるべきだろう。
『マナナ』
「巫女様…私は…」
マナナは可哀そうに泣きそうな顔だ。
黒い瞳は涙で濡れて、上目がちだ。
俺はマナナの近くへ行った。
マナナは俺の顔を見ない…。
よほど落胆してる様子だ。
『貴女は私のためによく頑張りました。
私は貴女の愛を認め、貴女を前以上に優遇します。
これからもよろしくね』
「巫女様…。
明日もなんですか?
あのお勤め…」
『貴女なら出来る、私は貴女…前以上に気に入ってる。
…』
「それは…」
俺はマナナの肩揃えな髪を撫でて、赤いポッテリした唇へキスしてやった。
ちょっと激しいキスにもなった、マナナも怯えてるみたいだが…応じてくれてる。
俺はマナナを抱き締めた。
巨乳が肌へ密着して、やわらかい。
『ありがとう。
貴女は凄い試練に乗り越えました。
感激してます、貴女の深い愛に』
「巫女様…」
『きっと貴女は幸せになれるはずです。
そう願います』
「巫女様…」
泣きじゃくってるマナナの小さな背中を、俺は叩いてやった。
マナナの水色セーラ服は震えてる。
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