アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

ター シャ泉の巫女I



体は正直らしい。
良い光景だ。
これもいいかもしれない。
散々、コイツには最低だった…これぐらいもっとしても良いはずだ。
こんな女、裁かれても良いはずだ。

そう思っても仕方ない。

俺はマナナの尖ってる乳房を手で鷲掴みにした。
マナナは目を開けた。

『これもその男に鷲掴みにされてると思ってみなさい。
今、貴女はその男を平等精神で受け入れ、体を慰めるダッチワイフになってると想像しなさい。
私への愛が神にもまさるなら出来るでしょう?
本当にそうだと思いなさい。
私は…アナタの本気を見てます』

「ええ…。
どういう意味なの?
巫女様」

『私は本気であなたを善人にする気です。
平等精神のある素敵な人間へ』

「分かりました。
命を捨てて演じます。
でも…まさか…巫女様、本人としろと命令だけは止めてください。
しないでしょ?
まさか…」

マナナは怯えてる。
乳首が尖ってる。

『そうですね。
するかもしれないです』

「ええ…」

マナナは思いっきり顔をいがめた。

『これはその予行演習です。
まあ、私が好きなら。
崇拝してるなら可能でしょう…。
命を捨てるレベルで』

「巫女様…それだけは…」

マナナは目を瞑ってる。
泣きそうな顔だ。

『まあ、それぐらいの気で。
しなさい…。
しかし、貴女の態度次第ではそうかもしれません。
ほら、そう思いなさい。
予行演習です、これは』


「巫女様。お願い、もう許してください。
悪行の数々を」

マナナは逃げようとした。

俺はマナナに繋がって動いてみた。
何か興奮する。
悪いが面白くてたまらない。

マナナは濡れてる。
嫌よ嫌よも好きのウチだ、そんな気がしてたまらない。

マナナの胸を掴んでみる。

『ほら頭に浮かべて。
もうすぐすると思って』

「巫女様・・・ごめんなさい。
今まで私は悪い人間で…。
だから、もうお願いだから…」

マナナは謝罪をしながら…乳首は尖ってる。
ゆっくり動き、生々しく動かしてやれば、声も出そうになってるらしい。

マナナを反対向かせて。
尻を突き出させて。
ペニスバンドを動かして、マナナの乳房を乱暴に揉んでみる。

「巫女様、もう良いでしょ?
巫女様への愛なら私、示せました。
あんなやつ頭に思えば興ざめです」

『まだ躾がなってないようですね。
あまりにも悪ければ…本気で命令しますよ、本人の元へ行き。
裸で誘って来いと…。
良いのですか?
それでも・・』

「え?
それだけは…」

『嫌なら従いなさい。
強制的に平等精神をアナタには植えつけます。
話はそこからでしょう…』

マナナはもう泣き出した。

「私は本気で巫女様が好きなんです。
そんなこと命令しないでください。
お願いです」

『好きなら出来るはずです。
私は平等精神のない人間は大嫌いです。
試します』

動かしてみた。

「ふりプレイですよね?
まさか…そんな本人に裸でなんて…。
そんな今のは嘘ですよね?」

尻をつかんだまま動かした。
マナナも感じてるのか、胸は尖ってる。

『するかもしれないですね…。
私、あの男に憑依して貴女としてみたいかも知れません。
男の体で…』

「え?
巫女様が男の体に憑依?
私は巫女様、女で別に…」

『私は男の体、興味ありますね…。
良いかもしれません…それも…』

「え?
なんで、奴なんですか?
まだキセキの方が顔もマシなのに」

俺の光が暗い紫も良いとこだ。
まだ、平等精神のない最低な性格モンスター女らしい。

『敢えて貴女が嫌がってる容姿の人間を選びました。
そうすることで…あなたを平等精神のある人間へ出来るはずです。
それから私は男の体に憑依することに憧れがあります』

「巫女様、お願いです。
私はそのままの巫女様を愛してます」

泣いてるくせに…。

マナナの女性器は物凄く濡れてる。
矛盾してる。

『顔で選ぶ人間は最低ですね。
まあ、アナタが一番嫌だと思う男に乗り移ってしてみましょう…。
その予行演習ですよ、今は…』

このペニスバンド動かすのも…割りと俺のクリトリスが擦れてキモチイイ。
マナナも乳首が尖ってる。
キモチイイのだろう。

マナナは膝がガクガクになった。
汗もかいてる…。
体は正直らしい…。

☆☆☆

事が終われば…。

マナナは泣いてる。

「巫女様…。
私はそんな…」

『終わったからもういいわよ』

俺はマナナに軽くキスしてやった。

「巫女様」

マナナは目がパチクリだ。

『これから毎日、確かにあのプレイはするわ。
貴女の精神を叩き直すためにね』

「え…」

マナナの眉が潜んだ。

『でもエッチが終われば、私だと思っても良いわよ。
ただ、私は貴女を試してるだけ…。
それだけよ』

「巫女様…」

『ほら、私へいつもどおりに来なさいよ。
ほら』

マナナの声が掠れてる。
疲れてるらしい。

「巫女様」

俺の体に密着してる。

「信じてください。
私は貴女を崇拝してます」

『今は敬語良いわよ。
まあ、私と思いなさい?』

「巫女様、愛してる…。
信じて。
善人にクラスでもどこでもなる。
貴女だけ」

『分かったわ。
期待してるわ』

マナナの髪を撫でた。
女体は良いモノだ。
マナナもまともになれれば良い。
俺は神の使者としてマナナを正常へ導いてやる気だ。

その方が良いだろう。

☆☆☆

今、まだ2時だ。
ミサは7時からだ。
5時間ほどあるのか…。

マナナは少し俺を怯えた顔で見てる。

「えと…」

『…』

「…」

『…』

沈黙が痛い。

「巫女様、本気で私を…あんな奴と?
それだけは否定してくれますよね?
愛してます、私は貴女だけ。
信じて欲しくて」

『…』

溜息を吐いた。

緑のオーラだ。
まあ、女体は興奮したし機嫌最悪とも言い難い。
俺は普段、モテない。
手段を選ばず、女体はまあ味わえてる。

「巫女様に限ってありえないよね?
巫女様はとても優しくて聖人君子。
心が美しくて、体も綺麗な妖精さん」

『…』

「どうして…さっきは…。
まさか本気で巫女様は他人の体に憑依できるのですか?
しかし…あの男だけは止して下さい。
あ…敬語になりました。
どうしても嫌なので…」

『…』

「巫女様、男の人の体になんてならなくて良いですよ。
興味があるのは理解しました。
えっと…。
また敬語に…。
怯えるとそうなるみたいで…。
あの…」

『…』

事後はだるい。
喋る気にならない。
聞き役で良い。

「平等精神のない人間で申し訳ないと思ってる。
これから頑張るから。
えっと…男の体なんて良くないと思う。
巫女様はそのままでいい。
巫女様はまさか…心が男性なの?
性転換がしたい、オナベだったの?
えっと…私はレズなので…そのままがいいかなって…」

『…』

「巫女様、自分の体に悩まなくていいです。
あ、敬語に…。
えっと…巫女様は自然体が一番。
こんなに綺麗な体なのにもったいない。
そう思ってる…」

『…』

「巫女様、どうして何も喋らないのですか?
疲れましたか?
あ、敬語に…。
えっと、巫女様は…男になりたいんですか?
あ、また・…」

『…』

全く声が出ない。
沈黙してる。
勝手に聞いてやろう。

「巫女様って心の性別が…まさか、男性なのですか?
私は女性の体が大好きな女ですが…。
巫女様はまさか…そうなのですか?」

『…』

「あ、勘違いも甚だしい。
何故、また敬語に…。
えっと、何故か動揺してて。
否定か、うなづくか…。
首振りでもいいので…教えて。
私は知りたい。
ダメ?
巫女様」

『心、男かもね』

「え?」

『そうじゃないと女なんて好きになれないでしょうね…』

「え?
ちょっと待って…まさか…本気で巫女様って。
ええ…」

『まあ。
普通そうでしょう?』

「え…。
そうなの?

でも、私のことをレズって貶して。
それから巫女様はノーマルだって怒ってた頃もあったのに…」

そんな時代もあった。

『最近、分かった。
その頃は分からなかった。
マナナと付き合ってから自覚したの』

「え…

巫女様は…普段、来てる女性客には…脈が?

でも最近、自覚ってことは…。
ないよね?
巫女様…」

『どうかしらね?』

「え?
巫女様、まさか…そんな。
本気で性転換を考えてるの?
さっき、違和感あったけど。
昨日もだけど…そうなの?」

『そうかもね‥。
妖精の国でしても良いかもね』

「妖精の国ってあるの?
本当にこのターシャ泉の下には異世界が??」

『どうかしらね?』

「聖書にはそう書かれてるけど…。
私は巫女様の存在自体、あり得ざることだから…。
信じそう…。
巫女様、まさか…本気で…。
えっと、18歳以降は…妖精の国で手術を?
だから消えるの?」

妄想が広がってるらしいが。
あながち間違えてもない…。

『してもいいかもね。
私、女性はあわない気がしてたの…自分の性別に悩んでるのは本当よ』

当たり前である。
俺は男だ。
女になるの嫌がってる、ひとつ言うなら。
この仕事モテ男気分が味わえるから続けてるだけだ。

「え…。
巫女様の華奢な体で…男性になんてなれるの?
手術の域じゃない…。
ええ・・」

『妖精の国では何でもありよ。
この世界の住人は知らないだけ。
それでもマナナは私を愛せるわよね?』

「えっと…」

『私の体が男になっても、同じ気持ちよね?
マナナ。
崇拝してるんでしょ?
私のことを』

「うんっと…。
巫女様男版って。
きっと、光るぐらい綺麗な男性だと思う。
キセキはマシだけど‥・きっとそれ以上。
うーん・・。
大丈夫かな?
髪もフワフワできっと…神童のように輝いて…それから…」

『見た目で判断なのね?
貴女って』

「え?
巫女様男版はきっと柳のように華奢な乙女のように可憐な女性に見間違える男性だって分かる。
天使だって思う、そっか…。
うーん…」

『…』

それでも、うーん…なのか?

「うーん・・・。
うーん…。
ミルル以上か…。
良いかな?
髪が短い胸がない女だって思えば。
人間みんな同じ」

『…』

「巫女様、男版…。
考えたことなかった。
でもきっと天使、神話の人間。
眩い後光。
そっか…。
18歳以降も私たち、会えるかな?
手術、するの?
本気で?」

『…』

「そのままでいいけど。
だめなの?」

『…』

「巫女様、愛してる。
大好き」

マナナは布団の中で俺に裸でダイビングだ。
俺の胸元へ顔をうずめてる。

本気で迷える子羊だ、マナナは。
どうすれば…俺は神の使者としてマナナを正常へ導けるのか…。

「そっか…。
巫女様男版はきっと、ムサイ男になんてならない。
私のこと、もし…性転換しても忘れないで」

『妖精の国の手術は…。
たぶん、私…ムサイ男になると思うわ』

「え…」

『そんな気がしてたまらないの…』

「自信持って。
巫女様ほどビーナスはいない。
きっと、成功する。
美男に決まってる」

『違うの、私。
美男になりたくないの』

「え…」

『もう既に美貌は良いの知ってるわ。
男になるなら、ムサイくらいが良いわ。
それでも私をアナタは好きかしらね?』

「え…。
ムサイ男?
どのレベルの?
まさか…私の憎い男レベルなんてあり得ない。
きっと…キセキレベルだよね?
もう巫女様って神がかり級だから、容姿なんて不細工に整形できないと思う」

『そうね。
あなたの憎い男…それぐらいでも良いわ。
私はムサイ男になりたいの。
男になるならいっそ今と全く違うぐらいに憧れてるわ』

悪いが嘘だ。
男になるなら、当たり前だが…モテ男、キセキが羨ましいに決まってる。

「ええ。
そうなの?
ええ・・」

『・・・』

「巫女様って容姿にコンプレックスがあったの・?
確かに来る人来る人に褒められ続けて…。
だから、逆になりたいの?
容姿褒められるの、嫌だったの?
まさか…」

『…』

それはない。
女に声掛けられるのは嬉しすぎてる。
それぐらいしかこの仕事、楽しみすらない。

「ムサイ男…」

『…』

「巫女様、そんな…」

『…』

マナナは俺の顔を見詰めてる。
俺の裸の上に乗ったまま。

「このままがいい。
ダメ?」

『…』

「私、巫女様はこれからは男と思う。
巫女様にペニスがあるって思う。
だから、もう手術は…。
私はこれからもずっと愛してる」

『・・・』

「…」

マナナは沈黙して…。
項垂れた顔だ。
よほどショックらしい。

「少し寝ても良い?
元気が沸かなくて…」

ふて寝しそうな雰囲気だ。

『マナナは何時に起きてたの?
私は昼まで寝てたけど…』

「私は朝ごはん6〜7時に食べて…。
待ってた。
巫女様を・・・。
その間に昨日の課題を暗記してた。
どうしても宗教課に行きたいから…でも学力が足りなくて…。
それで…」

『そう…。
まあ、良いでしょう。
好きに昼寝しても良いわよ?』

「巫女様、ありがとう」

マナナは睡眠4〜5時間か。
まあ、眠いのかもしれない。

☆☆☆


マナナが寝てる間に…俺も宿題したい。
マナナは本気で寝息を立ててる。

ミサは7時からだ。
今、2時だ。
バレナイ間に…鞄だけ机の横に置いてる。
マナナが見えるように…マナナの方向に椅子を向けてる。
来られたら…すぐに隠せるように…。
机には風呂敷鞄で…。
見えないように柵を作ってる。

本気でこれはたいへんだが…。
寝てくれて助かった。

それにしても…本気でマナナは救えないのか?
あのままだと人生転落も良いとこだ、別にマナナは性格最悪だから良いが。
俺にはマナナの体を抱かせてもらった恩だってある。
恩義は感じてる。
泉の巫女として…神父を目指す人間として…正常へと導きたいとは願ってる。

溜息が出そうにもなる…。
これから宿題だ。

俺の体は今、緑発光だ。

まあ、それでも今日も女体を味わえた。
俺はどうしてこんなにモテないのか…。

☆☆☆

外は台風だ。
ということは…この泉も水かさは増えそうだ。
一度、床下浸水しかけたこともある。

しかし…テントには段はある。
大丈夫だろう。

宿題はまあ終わった。
3時間程度か?
5時に近い。

マナナもそろそろ目覚めても良いだろう。

今、俺の体は青い光だ。
冷静になれてるらしい…。

窓の外を見れば…もう大雨だ。
慌てて雨戸を閉めた。

そこで…マナナがやっと起きたらしい…。

「巫女様?
今、何時ですか?」

『5時よ』

「そう…」

マナナは…黒地にターシャ教のシンボル…右半分がオレンジの笑顔、左半分が紫の泣き顔の鬼がプリントされた布団で、寝てる。

マナナは服を着てない。
寝る時には皺になるからだ。

本当に良いからだしてる。
それなのに残念なことにレズらしい。
ここ数日、どんどんビックリの連続ではある。

今、俺の体から緑の光が出てる。

「外、台風だよね?
今日…。
泉の近所だけど…ココって大丈夫なの?」

まあ、誰でも心配にはなるだろう。


『大丈夫よ。
大昔からこの場所にテントがあるということは…。
台風ぐらいでは大丈夫よ』


ココはテントと言うか…。
結構広い…20畳ぐらいある…そんな床は木…天井は鉄筋。
それから高床式の青いテントだ。

鍵付きロッカーに。
それから6人掛けのテーブル。
あと、布団なら3人は敷けるスペースもある。

手洗いもある。
手洗い場にも飲水機ならある。

しかし、間仕切りがない。

かわりに鉄筋のむき出しの大黒柱が数本ある。
これで耐震してる…。

「そう…」

ただテレビすらない。
と言うことは…ここでは勉強か携帯電話で遊んだりするか…。
俺は毎回、泊まるたびにそうだった…。

「明後日にはこの台風、抜けるんだよね?
台風の目が見える直下型の大型らしいね」

『そうらしいね…』

「凄い風の音だね。
雨戸がカタカタ鳴ってる…」

確かに鳴ってる。

『夜、7時上陸らしいから…』

「えと…泉の下は大丈夫なの?
下にあると言う通路は…」

『…』

「ごめん、企業秘密なんだよね。
話せば巫女様が処刑になるって言う…」

悪いが嘘だ。

「私たち、ココで今日も夜は…」

期待されてるらしい。
可愛い奴かもしれない。

一瞬、俺の光がピンクになる。
それからオレンジに変わる。
そのあと…黄色になる…。
だが…緑から…青になり…紫へ変わったり忙しい。

しかし…さっきしたが…やっぱりマナナはまだ性格が悪い。
そこが問題だ、この女。

レズさえ治れば、まだ可愛げもあるものを…。

俺の光は今…青だ。

「はあ…。
そうだ、えっと…。
どっちがいいかな?
昨日、勉強教えてもらえたよね?
巫女様に…。
それか…今からするか…。
お話しするか…。
何がいい?」

『…』

「死ぬ気でエッチしたい?
でもな・・。
巫女様って意外に鬼畜で。
私、あんなプレイはちょっと…」

一瞬、紫の光になった。

怒ってるかもしれない。

「今日はえっと。
勉強タイムとかどうかな?
巫女様って頭も良いんだね。
私、宗教課にどうしても行きたいけど。
推薦絶対無理そうで」

またか…。
ちょっと…光が緑だ。

「女子大もきついかも。
共学なんて絶対無理。
また巫女様のところで祈祷してもらって力を授けて貰わなくちゃ。
私、この泉で監視員になるの夢かも。
どこでも良いかも。
シスターになれたら」

『・…』

俺は溜息を吐いた。
オレンジの光だ。

まあ、良いだろう。
仕方ない。

『いいわよ、手伝っても』

「え?良いの?」

まあ、マナナには女体触らせてくれてる大義がある。
そういうことだ。

今、オレンジの光が強い。

しかし…本当は俺が男ならヤリまくりたい。
ああ、どうして女の体なのか。
あまりペニスバンドより…俺は普通にしたい。
俺はやっぱりノーマルだ。

オナベでもないし、ノーマルプレイが好きに決まってる。

一瞬だけピンクに光って…それからまたオレンジ色の後光に変わる。

本気で俺は分かりやすすぎる、女体化した時は。

マナナは分からないらしい。

クラゲさんだとでも思われてる。

☆☆☆

俺の隣でマナナが教科書を読んでる。

俺は隣で問題を出すために考えてる。

ここまでしなければならないのか?

やっぱり、マナナの巨乳を揉むべきなのか?

さっきのレズプレイ。

ノーマルが良い、ノーマルでしたかった。

本気でそんなこと思ってる。

俺は何故こんなにモテないのか。

雑念が入りつつ、問題は練ってる。

いろんな光に変わりまくってる。

小さく光り目まぐるしい…。

「巫女様って、凄い。
もしかしたら、キセキより丁寧かも。
キセキには悪いことしたって知ってる。
どう謝罪すればいいんだろ。
いつも宿題のノートを写させてもらってたのに…」

隣でマナナがこんなこと言ってる。
丸写しは良くなかっただろう・・。

『その方のことは大丈夫でしょう。
きっと、タフでしょう』

「そうだよね。
キセキはもういつ見ても女といてて。
巫女様、本気でムサイ男になんてなるの?」

『…』

「ムサイ男か。
はあ…」

問題を練ろうとするのに、隣でうるさい。
ちょっと紫になりかけてる光が…。
しかし…またオレンジにも変わる。
まあ、さっきのプレイ…も悪くはなかった。
レズなのだけが問題だ。
俺はノーマルだと改めて知っただけだ…。

アブノーマルとか全然萌えない。
中出しが良いに決まってる。
それがいい。

『私は男と女の関係に憧れてるの』

「え…。
巫女様は女…。
男の方と付き合いたいの?」

『いいえ。
貴女が女だから、私は男になりたいと思ってるの』

「え?
私は巫女様、女で別に…」

『私は男と女の関係が好きなの。
ムサイ男になってやってみたいの』

問題練ってるのに。
もうピンクの光になってる。

当たり前だ、絶対…俺はノーマルが良い。
そう思ってる。

「ムサイ男…何故?
責めて女に見間違うレベルの…美しさがある可憐なそして儚げで美しい…人でも。
それが嫌ならギリシア神話美男子級でも…そこまでなら…まだ…」

マナナは華麗にハードルが高すぎる。

『私はそこらへんにいる以上にムサイ男になりたいの。
貴女のようなレズや…それから…まあ、どう見ても男に見えるぐらいで良いわ。
ムサイので良いの』

「ムサイ…私、男のムサイのは苦手で。
醜いのは論外で…。
まだ爽やかで女装が似合う美人系なら…少しは…。
ムサイのだけはダメなの。
ジャニーズ系なら…。
ホスト系でも女装が似合いそうな人なら・・・えっと…」

『私は女装が似合わないムサイ醜い男になってみたいの。
普通にノーマルプレイに憧れてるの』

「ええ…そんなののどこが良いの?
ええ」

勝手に言わせておこう。
どんどん、光が…濃いピンクだ。
もうどれだけ下心のみで…俺は勉強を教えてるのか。
猛烈に分かりやすすぎる。
この体質も問題だ。

しかし…マナナは気が付いてない。
法則性とか分からない人間ではありそうだ。

『それでは・・・この紙に問題を作成したわ。
勝手に解いて』

前は筆跡でバレるかと思った時もあったが。
ここまで貶されまくってる。
もう分かられない域だろう、恐らく。

テスト用紙をマナナに渡した。
今、光が赤や桃色だ、下心だらけだ。
俺は女体が好きで、ノーマルプレイが良いに決まってる。

レズプレイはあまり良い気がしてない。

「ありがとう…。
うーん…」

『…』

「難しいこの問題、解けるかな?」

長年、幼馴染だがやはり筆跡は分かられてない。
キセキにはオレの字は毛筆体に似た時だと評されてるが・・。
実家が神社なせいで習字なら段を取るレベルまで到達してる。
正直、下手字へ変更しようかとも考えたが…神の化身とも歌われる泉の妖精が字が下手では笑えない。
マナナとは小学時代や中学時代、同じクラスになった時には…クラスメイト全員の習字が廊下に張り出された筈だが…。
その時の自筆も覚えてないようだ…割りと達筆だと言われる。
ある意味、俺の字を模倣できる人間は俺と同レベルに習字を獲得してる奴しか無理な芸当だ…。
因みに、キセキの字はミミズ文字だ。
あそこまでミミズ文字だと逆にこれも真似しにくい。
マナナは確か、キセキへ「文字がミミズ文字ね、そこも魅力的よ」と笑ってた。

少し青い光から水色にもなってる。
それから紫に変わってる。

まあ、でも…この女には女体を味あわせてくれた恩はある。
俺の悪口散々の性格最低女だ、しかし…やっと俺は女体触りまくりだ。
少しだけ光が茶色へ変わる…。

今、微妙な気分だ。

☆☆☆

そんな感じで時間は流れた。
7時にはあっという間だ。

夕飯は弁当がある。
食べることにした。

いつもはミサの時間だが…ココにいることで…ミサにはなってる。

そとは嵐なのかカタカタ雨戸がうるさい。

マナナは勉強に疲れたのか…。
死んだような顔だ。

まあ、この役目…仕方ない。
マナナには女体触りまくりの恩はある。
しかしまだノーマルプレイが出来ないのも辛くもある。
俺はいつか…ノーマルプレイできるだろうか?
誰かと童貞、捨てれるだろうか?
もう嘆きたくなるレベルにモテない。
それがマナナの口から出る発言で更に分かった感じでもある。

レズプレイで人生終わりなのかと…。
今、水色の光が俺におごそかにまとってる。

夕飯のハンバーグ弁当はおいしい。

「巫女様、ハンバーグ弁当美味しい?」

『おいしいわ』

「えっと、あーんって食べさせても良い?
巫女様に…」


『いいわよ』

マナナは箸で弁当のハンバーグを切って、それから俺の口へ持ってくる。
俺はパクッと食べた。
良いかもしれない。

今、黄色の光だ、ちょっとピンクにもなりかけてる。

機嫌が良いかもしれない。
モテ男の気分だ、本気で良い世界だ。

「巫女様、私にもあーんってしてくれる?」


『良いわよ』

それから俺もハンバーグ弁当を箸で切って、マナナの口へ持っていく。
マナナがパクリと食べてる。
マナナはニコニコしてる。



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