アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

永住権@



サスケ視点



旅で楽しかったことはなかったが。
今回の旅は最高に幸せだった。
土曜日に泊まって、日曜日の朝には日帰りだ。

俺は今日、しなければならないことが山積みだからだ。
昼には自宅に戻ってる。
旅館で弁当を買って帰った。

夜は大変なことになる…。
来週の任務…をどうしても取りやめたい…。
サクラにはダダをこねてる話は黙ってる…。

「サスケくん」

自宅に帰れば。
サクラが隣にいる。
とても嬉しい。

すぐに寝室の部屋へ行く。
寝室にはサクラが選んだ背景には山々が連なる桜の枝を持った天女の掛け軸だ。
今日の青い花器は…青い花…アヤメだ。
自宅の庭に咲いてたものだ。
機嫌が良い。
”希望”という花言葉だからだ。

風通しが良いので寝室のフスマは開けてる。
フスマには松の絵が描かれてる。
フスマを開けば…渡り廊下と庭が見える。
今はこの屋敷に仮住まいとして暮らしてるが…。
時間が経てば越そうかとも思ってる。
ここは重要文化財になる可能性があるらしいからだ。
俺の屋敷の地下にはうちは会議場がある。
屋敷地下に眠るうちは会議場に入室し、この瞳で部屋を見れば…さまざまな歴史が映し出される。

あまり…良いものではない…。
うちはの家族に関する黒歴史もある…。
母の寵愛を巡る兄弟間の死闘。
それから双子の…母の乳房を巡る闘争劇。
裏切った女を囲って…逃走する話…。
いろいろ想像…絶してる…。
愛が重いらしい…。

稀に白歴史もある…。
六行仙人が言うには…俺の兄さん、イタチは…。
うちはでは…珍しい優しい心の男らしい…。
と言うことは…他の一族はイタチよりはもっと…凄いと言うことだ。
俺の兄…イタチも割りと生前は…いろいろ…ペインを結成したり…。
我愛羅をたぶん…俺のために潰しに行ったり…ハチャメチャでは…あった。

俺は先日…イタチが助言した通り、黒歴史へは進まないように。
極力、努める気でいる…。
全ては…サクラのために…品行方正を貫くつもりだ。

俺はこれを読むたび…自信を無くしてる…。
子供が出来れば…サクラにとられたことを嫉妬しそうだ…。
サクラが俺より育児に専念すれば…俺は…どうなるのだろうか…と…。
この屋敷、地下に眠る…黒歴史を読むたびに不安になる…。
これはサクラには話す気もない…。

この自宅に残された会議場は…カグヤの情報にもいろいろ役に立つ。
あまり傷付ける訳にはいかないらしい…。

引っ越すのは子供が出来てからでいいだろう。
子供は壁に落書きをしそうだ…。

俺は里の住人には嫌われてるのか…カグヤの仕事ばかり押し付けられてる…。
サクラに子供が出来たら…サクラの取り合いにならないうちに…。
俺は遠征に行こうかと…そんな気がしてる…。
子供には早めに結婚するか…サクラ以外に…男でも女でも…目を向けて…出て行ってもらうことを切に祈る…。
家族間の殺し合いほど最悪なものはない…。
子供には早めに親離れしてもらえるように祈る…。

太陽が照ってる。
庭の石段や池も反射して輝いてる。
そろそろアヤメの花が…屋敷の庭園に満開だ。
青い花だ。
俺はこれは気に入ってる。
希望に満ちてるからだ。
庭は全く手入れしてなかったせいで里抜けの森と変わらないレベルに草が生え茂ってる。

今、俺とサクラは布団にいる。
サクラには申し訳ない。
しかし…新婚と言えば、これがしたかった。
昼飯は旅館の弁当を買ったし…今日も出来るだろう。
夜が来れば…俺は大仕事に明け暮れる。
ココを離れなければならない。

『俺は…おまえのその…俺が悪人に転んでもなお俺のために涙を流し…。
俺を慕い続け、何年でも俺を待つと言う…その深い愛で…復讐を諦め、里に留まることを決めた。
最後の課題だ。
おまえが…この世で一番好きなのは…誰だ?』

「サスケくんよ。
サスケくんに決まってるでしょ」

即答か。
とても機嫌が良い。

「サスケくん…懐かしい。
一番、最初に…女子たちの前で…サスケくんを落とすための課題ゲームでした質問がそれだよね?
私がアカデミー1年生の頃…」

『覚えてたか…。
ありがとう』

そうだ。
実は…サクラから言われるまで…この質問したことは…忘れてた…。
俺は昔から…たいして考えることが変わってないらしい。
確かに、母親にも似たような質問をしていた。
サクラの返事も昔とほぼ同じだ。

☆☆☆

あれは…うちは一族惨殺事件があってそれから…1か月後ぐらいだったかもしれない…。

『今日からゲームをする。
俺に一番深い愛を与えた暁には褒美をやる。
おまえが…この世で一番好きなのは…誰だ?』”

休み時間に女子たちの前で宣言した。
母親に言ってた台詞と似てる。
サクラはその時…。

「サスケくんに決まってる。
しゃーなろ!」”

こう返事した。
他の女子たちもだが…。
結局、確かに…サクラが最後まで俺を愛してくれた。
感謝してる…。



☆☆☆

俺とサクラは今…寝室にいて、裸のまま布団にくるまっている。
部屋は6月だし…風通しのため、部屋のふすまを開けてる。
空気が気持ちいい。
フスマの向こうには…渡り廊下の先にある庭がある…。

俺が布団の中から庭へ視線を送れば…。
サクラも一緒につられて庭を眺めてる。
俺とサクラは仲良し夫婦だ…。

庭には緑が茂ってる…まるで自然だ。
この辺いったい誰も暮らしてない。
ということはヤリまくれる。
そんなことしか…俺は考えてない。
サクラが何を考えてるのかは知らない。

『…』

「サスケくん・・・庭、草だらけだね。
切った方が良い?」

『自然体で良い。
俺は自然体が好きだ』

違うことを考えてたらしい。
ガックリ来てる。

「ずっと家族がいなくてサスケくんは苦しくて深い愛を求めてたことも…私は知ってる…。
サスケくんが里を恨み、私にまで刀を向けても…それでも…私はサスケくんが大好きだった…。
忘れられなかった…サスケくんのために涙が出た。
私はサスケくんがどうなっても愛してる…私はこの世界でサスケくんの絶対的味方」

『ありがとう…』

最大に甘えてる。

「サスケくんがそんな私の愛に復讐心を溶けたと言うならそれでいい。
私はサスケくんの言い分を信じたい。
私はサスケくんが大好きだから…」

『ありがとう』

「サスケくん、私が初恋なんだよね?」

『…』

一度答えた、二度は言わない性格だ。

「信じてる…」

『…』

旅行から帰っても、家ですることと言えば。
サクラを乳繰ることだったりする。

会話は…昔、母親にしてたことと変わらない気もする。
サクラは綿菓子のような女だ。

この世で一番、ということは…サクラは自分の両親よりナルトより…俺が一番好きらしい。
とても機嫌が良い…。

『サクラ…。
おまえの優先順位は何だ?』

今、サクラの胸元に顔をうずめてる。
良い香りがする。
幸せだ。

「一番はサスケくんよ。
二番なんてないわ…。
私はサスケくんだけ、愛してる」

求めてた言葉だ。

これも…アカデミーの頃、同じ質問したこと…覚えてるだろうか?
ワザと今回、聞いてみた。
サクラは…ドベで一番、回答が最後だった分、ズルだが…正解してたことを。
全く台詞まで同じだ、きっと思い出したんだろう。
苦笑する。

『合格だ。
おまえは俺の妻に相応しい』

「サスケくん、大好き」

ここまで聞いてるんだ。
俺の気持ちなど言わなくてもサクラも分かってる筈だろう。
俺が昔と同じセリフを言うこと自体、特別であることにだ…。
俺はそんな人間ではない。
昔を回顧して相手に同じ会話を言うことなど未だかつてない…今、初めてだ。
まるでお互い懐かしんでるようだ。
サクラが絶対的味方に戻ってくれたのが嬉しい。

『俺がこの質問したことは…覚えてたか?』

「え?
今、初めてでしょ?」

偶然か。
ありがとう。
サクラが動揺してる…。

「私、昔…何て答えたの?」

『全く同じだ』

「そう…。
えと…。
サスケくん…ごめん…アカデミー時代の記憶が…最近、薄くて」

『俺もだ』

そんな訳はない。
サクラに関する記憶なら俺は超人級だ。
全部…頭にインプットされてる、瞬間記憶に近い…写真記憶だ…感情記憶でもある。
だからこそ失ったとき死ぬほどの痛みを味わうのかもしれない…。

サクラはペーパーが良いが…状況記憶は弱いらしい。
抜け忍が死罪だと言うことを、13歳、第七班結成時まで知らなかったのが証拠だ。


「そっか…それなら良かった…。
私は…サスケくんが私の深い愛に落ちたって私は知ってる。
これからもサスケくんのことを全力で愛す。
だから、もう復讐なんてしないで。
サスケくんは優しいままでいて…約束して…」

サクラの顔は真っ赤だ。
俺の少し伸びた髪を撫でてくれてる。

『しない』

「サスケくん。
愛してる。
キスしよう」

割りと何も言わずに、こういうときはする。
サクラは素直で良い女だ。
サクラとするのはだいすきだ。
ホカホカする。

いつも任務中しか行動を共にしたこともなかった。
敵を倒さず平和にサクラと旅をすることが、
どれほど楽しかったか。

今もどれほど素敵か。
この平和を望んでやまない。
あまりアクシデントとかは望んでない。

ずっとこのままでいい。
引き離されるぐらいなら、このまま連れ去りたい。
我儘が出て来てる。

「サスケくん。
香燐さんとは」

サクラの体を舐め始めてるところでまた言ってる。
これも音楽だと思えば良いだろう。

『…』

「ごめんね。
サスケくんは何もないって…一度、私がプロポーズの日…否定してくれたよね?」

通じたらしい。

キスマークになった。
溜息が出た。

「でも…えと。
どこまでだったの?」

サクラの声はしどろもどろだ…。

『…』

何も言わずに吸ってる。
触ってる。

「あっと…何もないって言ったよね。
そうだよね…。
だけど…」

何故か笑みも漏れる。
口元は緩んだ。

「サスケくん。
どこで…いろいろ覚えたの?
アカデミーの頃も…第七班の時も違ってた…。
それは…えと…大蛇丸傘下でなの?」

勝手にいつも言わせてやってる。
俺は返事はしない。

途中からサクラは喘ぎだす。
それでいい。

「サスケくんってどこでコレが好きになったの?
えと…。
ナルトじゃないし…」

ここで俺は胸の先端甘噛みしてる。
少しサクラが身悶える。

地雷ばかり踏むのは悪いとこだけど。

ヤッテル途中で”ナルト”の単語が出るほど興ざめもない。

『…。
おまえ、うざい』

声が低くなる。

「香燐さんと覚えたのでも…いい…。
変態なことしか口に出ない…香燐さんと肉体関係が切れたなら…それで…。
サスケくんが今、私だけなら…」

溜息を吐いた。

「サスケくん、結婚してから…こればかりで…。
それも…戦後再会なんて3回だけ。
ある日突然、これだけで…まともに会話した記憶が私なくて…それで…。
だから…」

『いやか?』

「嫌じゃない。
でもどこで覚えたのかって…私の知らないサスケくんに対して嫉妬してて…」

『…』

可愛い女だ。
愛しい。

「サスケくんって…私が初めてなの…?
昔のサスケくんはこんなんじゃなかった…。
リーさんが…サスケくんと香燐さんが…茶屋でベタベタ一緒にいたのを目撃したって…。
この前も…。
サスケくんは…いつから…」

『…』

ここでまた男の名前”リー”が出てる。
サクラの瞳をきつく睨んで…下を向いて肌にキスマークにした。
舌で絡めれば、サクラが少し喘ぐ。

ヤッテル途中で男の話をしないでほしい。
しかし、ハッキリ言えない…。

初日に答えた。
初日に答えたこと、また質問してる。
無視して触りまくる。

「初恋は私なんだよね?
香燐さんとは…遊びだったの?
どういう関係なのかな…?
あの変態なことばかり言う香燐さんとは…関係は今はないんだよね?」

『ない…』

今はないに反応した。

「そっか…。
え…と…。
初恋は戦後で17歳、私で合ってる…よね?
サスケくん?」

『そうだ』

「そっか、香燐さんは…本気じゃなかったんだね。
良かった…」

『…』

「心は…私なんだよね?
サスケくん」

『そうだ…』

「体は香燐さんとあったの?」

『…』

「心は…香燐さんに行ったことは?」

『一度もない、あり得ない』

「体は香燐さんと私、どっちが良いの?」

『うざすぎる…』

「サスケくん…。
ごめん、私…」

『俺は17歳、戦後…おまえの深い愛にやられて、おまえが初恋だ。
それ以前のことは水に流せ』

顔は見てない。
俺は肌に顔をうずめてる。
実は会話が苦手だ、ボロが出そうになるからだ。

「サスケくん…」

『これからはおまえを愛す。
昔は忘れろ…過去は振り返らない…あの時代は完全に終わった。
俺の暗黒時代だった、現在…俺は人間になった…おまえのお蔭だ、感謝してる。
俺は今、未来に生きてる…将来のためにある…蒸し返さないで欲しい。
信じにくいとも思う、しかし…おまえには信用してほしい。
里で信じているのはおまえだけだ』

「サスケくん…ごめん…。
私…ひどいこと…ばかり…」

『良い。
香燐は恨んでも許す…どこまでも嫉妬しても良い、そんな女だ…アイツは…。
しかし、俺の話は信じろ』

「サスケくん…」

誤解させとく。
初恋はサクラってことは否定しない。
変態な香燐に初恋なんて、俺の人格が疑われるレベルだ。
そこは嫌だ。
俺なりに嘘の告白も考えて話してる。
ここで…あのセリフまで否定すれば。

俺が結婚2週間目に…何のために考えて言ったのか分からなくなる。
アレ言うの物凄く大変だったからだ…これで良い。
サクラを喜ばせるために言った台詞だ…アレは。
俺はいくらなんでも、サクラの愛を利用してヤルだけの男なんてサクラにだけは思われたくない。
里中全員がそんな視線で見ても…俺は否定しない。
他人に伝える気にはならん。
しかし、サクラだけには思われたくない、サクラには俺とする時…喜んでもらいたい。

香燐は地獄の果てまで嫉妬されて恨んでも、望むとこだが…。
俺がサクラを好いてることは伝わって欲しい…。
確かに…分かりにくいかもしれないが…。
俺としても…戦後、サクラの愛に落ちて、俺が豹変した話で通じることを望んでる…。
格好良く映りたい・・・。

「サスケくん…。
えと…。
私も…サスケくんに…触りたい…」

勝手にしてほしい。

サクラは勝手に俺の背中に腕をからめる。
本当に綺麗な女だ。

あまり冷静でもない、思考力も落ちる、してる時は。
しかし…結婚してから、殆どこれをしてる。

サクラは大変だろう。
料理もしてこれもして家事もして仕事までして。
労ってはいる。

俺も一人暮らし生活が続いてた、家事ぐらいなら出来る。
引き受けても良い。
しかし、夫婦生活だけはサボらないでほしい…これは一人ではできない。
それでいい。

本当に良い奴だ。
大好きに決まってる。

どれほど愛してるか言葉にできるはずもない。
当たり前のことだ。
サクラの味噌汁もごはんもホカホカで美味しい。

俺が出来ることは何なのか。
常に考えてはいる。
サクラの肌は心地いい。
サクラを快楽へ導くのも大好きだ。
サクラがこの行為で満たされるなら、何回でもしてやりたいが。
サクラは普通のデートに憧れてるらしい。

それは困ってる。
サクラにはもっと求められても良いぐらいだ。
理解されてるのかは謎だ。

サクラが自分の深い愛に俺が落ちたと思ってる。
それでいい。
サクラの愛、好きすぎる。
もっと激しくても良い。
もっと欲しい。
まだ甘い。

もうそろそろ今日こそ、庭でSMさせてほしい。
縄縛りもしたい。
心置きなくしたい…。
何故か俺から言えばサクラはどこで覚えたの?と香燐に対して嫉妬が湧き起るらしい。
愛らしい奴だ。
否定してない。

家で発見された俺と香燐と水月の写真に…。
サクラは…。
写真スタンドに…。
香燐の上にはサクラの写真。
それから水月の写真にはスタンドの上からガムテープだ。

可愛い奴だ。
喜んでる。
もっとするぐらいでもいい。
まだ甘い。

別に香燐は殺しても俺は良い。
あの時も里より俺が重いか…。
香燐を殺すぐらい嫉妬してるかは確かめた。
どんどん俺色に染まってるらしい。
一緒に闇世界へ逃亡して新帝国を構築しても良い。

サクラの手前、里にいるだけだ。
家にいるときはするのが楽しみで仕方ない。
サクラも…そうだと良い。

俺は人との会話が苦手な分、やってばかりいる…サクラは…どう思ってるのだろう。

会話より体動かす方がスキだ…。

庭の木にサクラを縄で吊るしたり、そしてバイブしたり。
サクラとの性愛をとことん極めたいのだが…。
まだサクラには言えてない…。

香燐と覚えたの?扱いされるのは承知だが、今日こそ力付くでもしてみたい。
無理なら…幻術を使っても良い。
ダメなのか…。

サクラはまだ少女なノリだ。
愛らしくもある…。
世間は知らねえが普通の夫婦はそうじゃねえのか?
限界値まで挑みたいと思わねえのか?
他人はどうでも良い。

照れてるだけなのか、とことん極めたいとも思わないのか・・・。
サクラから…猛烈に誘われるのを待ってたが…。
いつになるか分からない。
いつ遠方に飛ばされるか…俺も不明だ。
心置きなくしまくりたい…。
俺は激しいくらいがスキだが、サクラは甘いぐらいが好きらしい…。

また、香燐と変態を覚えた呼ばわりされそうだが。
それもいい。
最初の頃は変態扱いされることに、ゲンナリもしてたが…。
怒りの矛先は香燐へ行ってるらしい…。

可愛い女だ。
盛大に誤解させておこう。
俺を変えたのは香燐だとも思わせておこう。
香燐と同じ変態くくりをされるのはゴメンだが。
サクラはどうも香燐に嫉妬してるらしい…ここは良い。

香燐なんて殺しても別に良い、特に未練すらない。
アイツはサクラと俺の仲を引き裂こうとする悪い女だ…怪我しても当然だ。
人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて死んでしまえと昔から言う。
当たり前だ。

サクラが香燐を殺したところで、香燐は大蛇丸傘下だ。
サクラは里の英雄扱いだろう。
別に裁かれることすらない。
香燐も大蛇丸傘下で悪いことばかりしてきた筈だからだ。
里は悪人が消えたことに関して泣いて喜ぶ程度だろう。
大蛇丸傘下に所属された幹部の女が消える件については大賛成だろう。

大蛇丸は里では嫌われてる。
それは贖罪の旅を3年経過してもなお俺の里での信頼が完全回復と言えないのと似てる。
闇世界の人間など里では反逆者犯罪者扱いだ。
別に香燐をサクラが殺したところでサクラは崇拝される程度だ。
それなのに…あの…瞬間、サクラは香燐の命を庇い…俺に刀を向けた…。
まだその件に関して許してはいない。
香燐より俺に刀を向けるなど…躾がなってない…。
どうせ、ナルトに洗脳されてあんな行動にサクラは出たのだろう。
そこが腹立つ、ナルトの言うことを…俺のサクラが…一回でも、聞くと言うことについてだ。
サクラは…俺ではなく、香燐に刀を向けるべきだ…俺の絶対的味方として躾なおす。

イノの時も…一度もサクラは殺しに行かなかった。
今回こそ、どこまで嫉妬に身悶えて戦うか見物でもある。
俺が何も語らなくても…怒りの矛先は香燐へ向かってるらしい。
これを利用する。
俺のために俺の前で香燐VSサクラの闘いが今回こそ開始されることを期待してる。
サクラが死にそうになったら…もちろん、俺は戦いは止める。
香燐が死にそうになっても別に止めない。
サクラが里の英雄になるだけだからだ。

何度でも、サクラは戦えば良い。
香燐を庇い俺に刀を向けたあの事件で…どれだけ俺が失望したか…気が済むまで、サクラは乱闘すれば良い。
そのために敢えて、香燐も生かす。
香燐の存在価値など、俺にとってはそれぐらいのものだ。

実はサクラとイノが仲良いことに俺は嬉しくもない。
二人の友情は壊れれば良いのにと感じてる。
サクラは俺だけで良い。

俺だけを愛し、他を廃絶し、二人っきりの閉鎖された世界を構築するのでもいい。
全く伝わってないらしいが。
それでいいとも感じてる。
今、幸せだからだ。

ここはサクラと俺の帝国だ。
楽園状態だ。
これこそ俺が求めてた世界だ。
ここに邪魔者はいない。

ナルトもヒナタに走った。
俺は毎日、機嫌が良い。

☆☆☆

今日は結局、庭でもさせてもらった。
サクラを縄で縛ってみた。
木に吊るしてヤッてみたいとずっと思ってた。
幸せなひと時だった。

「サスケくん…えと…」

『ありがとう』

「サスケくんは…」

『買ってきた弁当を食べるか…』

「うん…」

サクラの顔が赤い。
俺は終わればいつもどおりの素顔だ。
もうデフォルメだ。

ここは庭だ。
それから今日はいい天気だ。
鞄の中から縄を出した時、鞄は庭に持ってきた。
終われば弁当を食べても良いかと思ったからだ。
俺の鞄に弁当が入ってる。
割りばしもある。

黙ってサクラに弁当を渡した。
サクラの顔は赤い。
二人とも庭で服を着てない。
終わった後は気怠い。
サクラもだろう。

「このお弁当、おいしいね」

『そうだな』

旅館で選んだんだ、当たり前だ。
美味しそうなのを買った。
巨大な貝の網焼きだ。
見たこともない手のひらサイズのアサリだ。
船場の弁当は新鮮だから旨い。
これがメインで。
炊き込みご飯は添え物だ。

「…」

サクラの顔が真っ赤だ。
相当疲れてるのか…語りかけても来ない。
さっき喘ぎまくってサクラの声が少し枯れてる。

『…』

俺とサクラは弁当を食べてる。

先に口を開いたのはサクラだ。

「サスケくん、さすがに疲れた?」

『…』

俺は黙ってる。
楽しかった。
確かに旅館でもやりまくり…ほぼ寝ずに今日もだ。
さすがに大変だ。

「サスケくん、私…家で寝てもいいかな?」

サクラはまた眠いらしい。
確かに良く頑張ってる。
サクラは可哀そうにずっと喘いでくれてた。
声も枯れてる。

『…』

「ううん、起きてる…」

可哀そうに殆ど声も出ないらしい。

『寝とけ』

「え?」

『俺はまた仕事だ』

「サスケくん…えと」

『感謝してる、ありがとう』

こうとしか言いようもない。
どこまで出来るか限界へ行く気でいたが。
サクラは疲れてそうだ。
しかし正解かもしれない、お蔭で俺の大嫌いな会話もせずに済んでる。
してる時はサクラはそんな話も出ない。
ヤリまくった後はサクラは声がかすれて口数も減る。
俺にとっては天国でもある。

「ごめんね…」

『いい、食ったら寝ろ』

他に言いようもない。
俺は楽しすぎる。
サクラはどうなのかはわからないがきっと楽しいはずだ。


☆☆☆
サクラにはどんどんいろいろビックリされてる。
もう変態呼ばわりはしてこない。
最近、香燐に嫉妬が沸いてるらしい。
これも可愛くて仕方ない…。
サクラは天然だ。
毎回、俺の行動を勝手に読み間違う。
それが可愛くて仕方ない。

「女の人に興味がなくて潔癖だったサスケくんを…変えたのは…香燐さんなの?」
と聞いてくる。

さっき、庭の木に吊るしてサクラの秘部を愛撫してた時だ。

俺は否定しない。
無言でいる…サクラの反応を伺い見てた。

すると、さらにサクラの嫉妬心がギラギラ燃えるみたいだ。
可愛すぎる…。
俺は眉ひとつ動かさず…表情を一切変えないが…。
サクラは顔を真っ赤にして香燐に対して怒ってるらしい…。

そのあと、俺は
『夫婦生活はとことんやり込む…』
と伝えてる。

「サスケくん。
大好き…」

いつもしてるときに言ってもらえる。

愛らしい…。

サクラは良い女だ。
何を求めてもだいたい許してくれる。
ずっと、このままが良い。

庭の草むらでも寝転がってさせてもらった。
いろんな体位だった。

今日も良い日だった。
俺は幸せ人間だ。
サクラもやっと慣れて来たみたいだ。
機嫌がとてもいい。

俺は遅漏かもしれない自慰のし過ぎで。
サクラは逝きまくりで可哀そうでもある。
お蔭でサクラの声は枯れてる。
俺はサクラに触るのが好きらしい。
腹上死も良いと思う。
このまま一生でも良いかとも願ってる。

俺は会話よりサクラを開発するのが好きらしい…。

☆☆☆






三人称



今日は日曜日。
今は…昼過ぎ…時刻は5時だ。
ここは酒屋。

酒屋の外観、割りと広い館内は…黒い4人掛けのテーブル席に対面式白いソファーが机の両脇にある。
4人掛けの黒い丸テーブル席が20席ほど。
それから畳式の机席が4席ほどだ。

酒屋の壁には東側に富士山の絵が飾られている。
青富士に日の出の絵だ。

天井には連なる巨大な裸電球。
それから入り口は青いのれん、それから招き狸の像が飾られている。
壁の窓から景色が見える。
外の景色は…木の葉の街並みだ。

床は茶色木目調のシックな色合いの酒屋だ。

酒屋にはいろいろなメンバーが日曜日と言うこともあり、着席してる。


綱手のいない酒屋で、あちこちの席から…大抵、全員が綱手の悪口だ。
無理やり、壁に拳を激突して、票を獲得しようとしていることへの反感だ。

☆☆☆

アカデミー時代の独身男性群で輪を組んで大座席で酒を飲んでる…特別大テーブルもある。


[ちくしょう。綱手のやつ…もう60歳に近いらしいのに。
何だよ、あの怪力は。
あれでは男は落ちねえぜ。
しかし…サクラは可哀そうだ。
なぜサスケなんかと]

[俺たち選べよな。
確かに、エリートとまでは行かないが。
サスケは犯罪者。
それよりずっとマシだぜ]

[アカデミー時代からずっと声掛けてたのによ…。
なんだよ、あれ?
サスケの何処が良いんだよ?
綱手の馬鹿力に負けて…仕方なしに票入れたが…]

[俺も三日目に折れた…。
一日、10回は木に連行されて横に激突されるから…。
もう、恐ろしくて…]

[サクラは天使だ。
罪人でも許してくれる。
きっと、俺が頑張れば…戻ってくれるはずだ。
俺の元へ。
毎日、医療班へ通ってアタックしてたのに…]

似たような会話が…男性陣から続いてる。





温泉宿B(完)


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永住権A









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