アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

温泉宿A



~サクラ視点~



私は空気ぐらい読める。
結婚二日目にリーさんにも忠告された…。
サスケくんはまだ里を許してない…。
木ノ葉の額宛てをしてないのが証拠。
サスケくんもナルトも同じ孤児なのに…。
里ではナルトだけ里の英雄として女の子にモテモテ。
サスケくんも一生懸命功績をあげたのに…。
女子たちはサスケくんのことを昔のようには見てない。

私はサスケくんには悪いけど、ココは猛烈に喜んでる。
これ以上功績が上がってまた昔みたいなバトルが始まるのは大変。
ヒナタは本当に大変そう。
結婚したのに子供が出来るまではと…色仕掛けばかりされてるみたい…ナルトが…。
ヒナタは強いから…ヒナタの眼力だけで…女子たちが去って行ってるみたい…。
私、ヒナタがそこまで真の強い子って知らなかった…。

ヒナタはか弱く見えて…強いみたい。
私は強く見えて弱い。
香燐さんがサスケくんに色仕掛けをしている時も黙って見ていることしか…私には出来ず…家で泣いてる日々だった…。
私はヒナタが…ナルトを好きなの知らなかった。
随分昔…アカデミーの頃から好きだったみたい…。
イノに教えてもらった。

≪どれだけサクラは鈍いのよ。
見たらわかるでしょ?
ナルト以外の全員、知ってると思ってたわ。
まさか…サクラが知らなかったなんて…≫

こういうふうに諭された。

「まさか…ヒナタ…私のこと…怒ってる?」

≪さあね…それは、ヒナタしか分からないことじゃないかしら?
ヒナタは…ナルト以外の全員ほぼ無表情で…平等に接してたから…どうなのか…分からないわ。
ただ、女子とはあんまり会話せず…。
昔はそんな感じの大人しい子だったよね?≫

「そうよね?
ヒナタ、私が少女マンガ貸してあげるって言っても反応しなかった…」

≪サクラはいつからヒナタと友達になったの?≫

「ナルトとヒナタの恋を仲介するときにたまたま」

≪なるほどね…ヒナタにとっては…。
少女漫画よりナルトなのね…。
まあ、当たり前よね?≫

イノからの情報だ…。



☆☆☆

私は…サスケくんにとって…ナルトが里で認められているのに…。
サスケくんだけまだ里で完全に認められず…刑期が残ってる…。
そのことをサスケくんが恨んでる気持ちはよく理解できる…。

昔、ナルトが自来也様に認められてるのに…。
サスケくんだけ里で認められず…自来也様に声掛けしてもらえなかったことで…。
サスケくん、病み上がりなのに…。
私が切った林檎を病室に寝てる時、放り投げて…。

『ナルト、真剣勝負しろ』

と挑んだことがあった…。
だから、結婚二日目の昼…リーさんの…。

<僕は里で認められて先生と言う職についてます。
サスケくんは里でまだ認められてません。
僕と勝負しましょう>

要約すればこんな雰囲気で言われたとき、滅茶苦茶ヒヤヒヤした。

サスケくんと会話するときはなるべく言葉を選んでる。

ナルトが里で認められてるや…。
リーさんが職に就いた話題…。
シカマルが…良い職につけそうな話題。
全部、跳ねのけて会話してる。
それが私なりの深い愛情。

サスケくんがもうこれ以上悲しまないための配慮。
サスケくんだって里で認められて家族も失いたくなかった。
それがダンゾウの判断で殺され…サスケくんは常に先生と言う味方すらいずに…ずっと孤独だった。
今だから理解できる。

ナルトにはイルカ先生がいたのに。
サスケくんにはお母さんもお父さんも…。
友達もいなかった。
だから…あんなことになったんだって私は理解できる。
私が出来ることがあれば何でもしてあげたい。
いつもそう思ってる。

それなのに…どうしてか…ナルトの話題になると…。
どうしてもそんな話が入ってくる…。
ナルトとサスケくんと私を合わせて第七班。
私はサイは第七班のメンバーなんて認めてない。
昔話をすれば…どうしてもナルトの最近の話題になってしまう…。

私は結婚二日目の昼にリーさんに言われるまで気が付かなかったけど…。
確かにまだ…サスケくんは…木ノ葉の額宛てをしてない…。

あれから一週間は流れたのにまだ…。

もうこれ以上、サスケくんが罪を増やしてほしくない。
私にできることがあれば何でもするつもり…。
猛烈に気になる…。
今、聞いてみようかな…。

「もうすぐ、着くよね?」

『旧館の方ではなく新館にした』

「新館?」

『リニューアルオープンされたらしいな…。
あれから随分だからな…』

「そっか…」

温泉街みたいな提灯ランタンが並ぶ道をサスケくんとブラブラ歩いてる…。

「サスケくん…。
どうして…今、額宛てしてないの?
木ノ葉の…」

『ああ。
ダンゾウはいなくなったが…。
俺の失った一族が返ってくるわけもねえ。
そういう意味だ』

「どういうこと?」

『一族を失った痛みや…イタチを亡くした悲しみも癒えたわけでもねえ。
だから…これは喪服みてえなものだ。
深い意味などねえ。
自分がした罪を忘れないようにしている…。
里抜けした後に…犯した罪をだ…。
たぶん、一生することもねえかもしれねえ。
別に革命を企ててるからではねえ。
リーに勘違いされたが…』

「そっか…。
そうなんだ…。
よかった…。
サスケくん…」

私はホッとした。

「私、リニューアル店の方は知らなくて…」

『ここだ…。
看板がある』

道の前の看板に”温泉宿左←”って表示されてる。

「着いたんだね」

『…』

サスケくんの足が速い…。
こういう時はだいたい、部屋に入ったらなし崩しに…。
事が始まる時…。
最近、これも理解してる…。

「サスケくん、待って…」

赤や金や白の鯉が泳ぐ川に…提灯ランタンが並ぶ赤い橋が渡ってる…その先にアジサイやツツジの生えた花壇がある…。
その向こうに”温泉宿”と表記された赤いのれんがある。
いかにもなフンインキの日本家屋の温泉旅館。

窓は…障子調みたい…。
屋根瓦は漆色…。



ロビーに着いたら…鍵を貰ったみたい。
それから浴衣を選べるオプションがあるみたい。

私は…どれにしようか迷った。

「サスケくん、どの浴衣が良いと思う?」

サスケくんが何も言わずに手を取ったのは…。
桃色のサクラ模様の浴衣。

「これにするね。
私と同じ名前の…サクラ模様なのがいいね、サスケくん…センス良い」

サスケくんは返事してくれない…。

完全に昔のノリと言う訳でもないみたい…。

サスケくんは従業員の女性にだけ…会話してる…。

『荷物は預からなくていい。
早く部屋の鍵だけ渡せ。
部屋の号室も教えろ』

いつもの調子…。

「サスケくん…この服…」

*そちらの部屋で私が着付けをします…。
 ここはサービスです…。
 それか…そこにある試着室でどうぞ…*

えっと…。
入館と同時に着替えられる仕組みみたい。
帯が結べない人もしてくれるみたい…。

「サスケくん、着付けしてもらってくる。
サービスなんだって」

*男性もあります*

「サスケくんも着ようよ」

『俺は良い。
おまえだけにしとけ…』

「えええ」

『俺は別に自分でも着れる…』

「サスケくん・・・」

私、サスケくんが着物姿…知ってる…。
でも物凄く肌蹴てたよね。

『サクラも俺が着付ける。
部屋に行け』

「サスケくん、私…着付けてもらうよ。
だから…待ってて…」

サスケくんに着付けられたら…胸元が…物凄く肌蹴そうな気がして…しかなかったから…。

『…じゃ、俺…先に部屋に行っておく…』

「え?
サスケくんも浴衣着ようよ。
私もサスケくんの浴衣姿見たいよ…」

『従業員から貰っとく。
部屋で自分で着る。
そして…おまえが着付けるまでに持ってきた課題する…』

「サスケくん勤労だね。
旅行先でも課題するんだね」

『一刻も早く刑期を終わらせたいからだ。
罪は償う』

「私もサスケくんが里で早く認められるように全面協力する…」

『じゃ、あとから来いよ」

サスケくんは浴衣を選んでる…。
なんだか・・・黒の無地の浴衣を選んだみたい…。
従業員の人が会釈する。
サスケくんは赤い棒のような鍵だけ奪い取って…私の前から去って行った…。

「サスケくん、なるべく早く行くからね…」

私は試着室に通され…浴衣を着付けてもらった。
ビシッと決まってる。
我ながら似合ってる。
サスケくんも待ってくれたら良かったのに…。

〜お似合いですね。
従業員の女性が褒めてくれてる。
少しうれしい。

早くサスケくんにお披露目をしたい。

「710号室でしたよね?」

*七階です…*

従業員さんの指示通り…エレベーターの前に立つ。
最近、エレベーターが出来たみたい…。
私の幼い頃にはなかった…。
サスケくんが他里との友好関係を…深めてくれてるお蔭で…いろいろな里の文明が…いろいろな里に広まってる…。
そのお蔭で…最近では機械文明が入りつつある。
隣には赤いビロード状の螺旋階段もあるけど…。
エレベーターがあるんだもの…。
つかう気になれない…。

実は私・・・エレベーターって初めての経験。
旧館の温泉旅館にはなかった。
少し怖いかも…。
サスケくんは階段とエレベーター…。
どちらを利用したんだろう。
やっぱり…エレベーターだよね?
携帯電話が流れてきたり…。
本当に文明の進歩って凄まじいよね?

木ノ葉の里にも…そろそろエレベーター…欲しいな…。

エレベータの中には…上に和風の提灯…。
それから…外の景色が窓から丸見え。

この近所は海が見えるところなんだけど…。
これは良い景色…。
7階に上がるまでに…。
海が揺れて…地平線の上に浮かぶ船。
それから…灯台…。
昼間だから…飛んでるカモメ…。
それが…ここから…見える。

再不斬と白の討伐の頃の思い出が…蘇ってくる…。
もしかしたら…部屋からも…この景色が見えるのかもしれない…。

海がとても綺麗…太陽に反射して…光り輝いてる。

7階にはあっという間に着いた。


エレベーターって静かなんだね。
何と言うか…体が下になる感じ?
これ、良いな…。
是非、綱手様やカカシ先生に頼んで…医療班にも導入してほしいな…。

710号室のチャイムを鳴らした。

漆黒の扉。

…ピンポーン。

普通の音…。

廊下にも窓があって…外の景色が見える。
七階って…景色良い。
下の道とか…日本家屋の家々が連なってるのが・…小さくよく見える。
水玉色の空。

下は緑の床…。
壁は濃い赤の塗り壁…。

天井は…提灯ランタン…。

押して・・・すぐに出て来た。

サスケくんの浴衣姿。

『遅かったな…』

「サスケくん、浴衣とってもよく似合う。
凄い!」

ここは喚起。
でも思った通り…。
胸元が目のやり場に困るレベルで…肌蹴てる…。
やっぱり…サスケくんが着付けるとこうなるんだ…。
私、サスケくんには悪いけど…従業員さんにしてもらって良かった。

「サスケくん。
私の浴衣姿…似合う?
桃色にサクラ柄の浴衣…。
私に似合うかな?
帯は濃い桃色で決めてみたよ…?」

『ああ。
じゃ、入れよ』

「さっそく・・・部屋見てみるね…」

部屋は…。

和風じゃない…。

入ってすぐに服掛けがある…。


部屋の左にダブルベッドがある…。

中央前にはテレビもある…。

中央には黒い大きな机もある…。
机の上にはサスケくんの課題ノートがある…。
真面目にしてたみたい…。
これのせいで結婚生活と言うのにサスケくんと会話が進まない。
サスケくん、まさか…私との会話から逃げてるって変に詮索する瞬間もあるけど…。
サスケくんが里で認められようと必死なのは伝わってくる…節々で・…。

中央後ろにはソファーもある…。

右前にあるのは鏡付きの化粧机…。

右後ろにあるのは…タンス。

部屋の右は…大きな窓…海が映ってる…。

それから部屋の左に更に部屋がある…。

私は走って行った。

左の部屋には…。

お手洗いと…。

お風呂がある…。

結構、広いヒノキのお風呂。


「うわあ。
とってもいい部屋だね。
サスケくん…」

『そうだな…』

「テレビがあるよ…」

『そうだな…』

「カラーテレビかな?」

『木ノ葉にももうすぐ入るかもしれねえな…』

「つけても良い?」

『好きにしろよ』

「わあい♪」

リモコンで…ピッと押してみた…。

「すごい…チャンネルはひとつしかないみたいだけど…。
この里…進んでるね…」

『海が見える里だからな…。
貿易関係で外からの情報がたくさん入って来てるらしい。
少し、里より進んでるな。
携帯電話が流通してるかは謎だが…』

「ニュースやってるよ…。
えっと、動物園で熊が脱走…。
それから…」

『サクラ。
おまえ、目的忘れてないか…』

「何の話?
お昼かな?」

『昼飯はそこの…ロッカーに勝手に入ってくる。
人と会わない仕組みらしい』

「本当にここ進んでるね」

『俺も昔は宅配ボックスにいつも弁当入れられる生活だったから…慣れてはいる…。
逆にこの旅館のそういう面が気に入って…。
リニューアルの方に決めた。
昔のところの方がよかったか?』

「ううん。
エレベーターもあるし…テレビもあるし…。
コッチの方が大満足」

『一階は露天風呂らしい…混浴だ。
女湯と男湯もある…。
屋上にも露天風呂がある。
そこは時間外は貸切だ。
明日、つかってみるか…』

「えと…そうだよね…。
うん」





~サスケ視点~


もうこの会話のあとにとりあえず、やらせてもらうことにした。
サクラからは全く動かないからだ。

サクラからはムラムラがないのか。

もともと会話するより、修行で体を動かすしか能がない人間だ。
とにかく側にいれば、触りたいだけだ。
わざわざ場所を変えてあげたのも、サクラのためである。
浴衣もどうせ脱がすのに邪魔でしかない…。

「サスケくん…えと…」

いつも通りの反応だがそろそろ慣れた方が良いと感じる。
俺は会話する気はあまりねえ。
というより、会話すれば声が枯れる。
それより体を動かす方が俺はスキだ。
あまり、喋りたいとも昔から思わない性格でもある。

サクラだけ俺へ喋りたいなら一方的に喋ってくれればいい。
クールと映るならそれもいいだろう。
俺が会話する瞬間なんて怒ってる時か、相当、機嫌のいい時か…。
相当、照れてる瞬間。
別にしたいと願わねえ。

「まって…今日もなの?」

ココへ何をしに来たと思ってるのか…。


「えと…サスケくんと結婚してから私、あまり…まともに会話した記憶がなくて…。
まさかだけど…サスケくん、私との会話から…逃げてる?」

半分以上当たってる、俺は会話するより触ってたい性格だ。

「香燐さんとは…どこまでの関係だったの?
香燐さんは…”ウチらいつ子供が出来てもおかしくない関係。ウチはサスケの子供を産む女”こう言ってたけど…。
あれ、本当なの?
あの時、私が香燐さんを介抱してる時にいたらしいオナカの赤ちゃんは…どうなったの?
まさか…流産したの???」

俺は初耳だ。
好き勝手に香燐のヤツ…言ってる。

「緊急病棟で…一緒に会ったとき…聞いたんだけど…。
どうなったの…あの話…」

嘘に決まってる。
やはり…香燐はあの時、殺しておくべきだった…。

『香燐とは何もねえ。
確かに香燐にはいつも誘われてはいた。
しかし、断ってた』

「サスケくん、どうして…。
今はこんなにすることしか…私にそればかりなのに…。
香燐さんとは…」

もうこれ以上、喋らせたくもねえ。

取りあえず、キスしといた。

『分かった、嫉妬してるんだな…』

「えと…」

『分かった、アイツの嘘だ。
おまえを騙した、もう分かった。
来週から俺はまたここにいねえ。
俺は飽きるまでは夫婦生活に没頭すると決めた』

この言い訳で良い。

あとは普通に組み敷いていった…。

「サスケくん…香燐さんとは…何もないんだね?
本当なんだね?}

抱いてる途中も余計なことを言ってる…。
あまり言うと…香燐に殺意が芽生える。

『うざい』

今回の台詞…目は座ってるが…内心、困ってる…。

そのあとは普通にさせてもらった。
あまり文章に拾いたいとは願わねえ。

しかし、俺はしてるときだけ…毎回、結構素直だ。
『好きだ』
とも言ってるし。
『愛してるから、ありがとう』
とも言ってるが…。
サクラは普段に言えとうるさい。

無理だろう、永久に多分…。

「終わったら…海を見に行こう」

とうるさいが…海はいつでも見れる・…。
サクラの今の裸は今だけだ。
来年の海も同じ海に決まってる…。
どうでもいい…。

サクラがどうしてこんな恋愛に向かねえつまらねえ男を好きになったのかは知らん。
ナルトの言うことも一理あると思えば…ナルトに殺意が芽生える。
俺は会話より、サクラの胸舐めたりする方がよっぽど好きだ。

サクラはまだ夢を見てるらしい。
そろそろ俺を困らせないで…俺へ痴女並みに求めて欲しい。
やはり香燐を見習うのは嫌だが…変な薬を盛るしかねえのか…。
俺はこのサクラでも十分、満足はしてる。

「サスケくん、大好き…」

終わった後は裸で密着したまま、
サクラは俺の腕枕で寝てくれる。
愛しくもある。

「少し疲れたね、もう少ししたら一緒に夜…海へ行こうね」

海へ行ったらヤリタイ。
今回こそやらせてくれるか…。
それしか頭にねえ…。

『そうだな…』

「サスケくん…私のこと、好きなんだね。
やってる時だけ言ってくれる。
ありがとう」

こう言われると、乳もむ。

「サスケくん…えと…もう一回したいの?」

どちらでもいい…。

『サクラがしたいなら、舐めろ』

「え?私は…」

『それか・・・海でするか…。
選べ』

「え?」

『俺のことが好きなら海でしろ。
俺が好きでないならおまえはそのままでいろ。
俺が好きならもっと常に俺へガンガンになれ…。
俺は試す』

こうとしか言いようがねえ。

隣で寝てるサクラは…顔真っ赤だ。

もうそろそろ、俺色になって欲しい…。

夕飯食べたら…結局、海でもしてもらえた。
俺はサクラには悪いが…ヤリまくるために…この宿を選んだのだ。
絶対、ヤリまくる。

サクラからの奉仕は肌に心地良い。
俺がサクラに与える快感は…喜んでるらしい。
もう会話は要らねえ。
夫婦関係の開拓だけでいい。
建前はこれでいい…。
これですらサクラは勘違いをしてる…。

俺とサクラは昔から思ってたが…思考回路が全く違うらしい…。

「サスケくん、分かってる。
サスケくんが家族を失って長年、ひとりで苦しんできたこと…私、知ってる。
私…サスケくんのためにも…赤ちゃん、早く産むから。
サスケくんの家族をつくるから。
この里でサスケくんが認められるように協力する…。
私はサスケくんを絶対に幸せにする。
後悔なんてさせない…。
サスケくんが大好き…」

本当に理解はされてねえ…。

毎回、ビックリ発言に驚きまくってる…。

『ありがとう』

俺は否定はしねえ。
こう返事する…決まり文句にもなって来てる…。

「サスケくんの亡くなった一族のためにも私、元気な赤ちゃんを産む。
サスケくん、大好き」

『ありがとう』

ゲンナリはしてるが…一応、言っとく…。

いつまでサクラはこのノリなのか…。
師匠の綱手に悪いところが似た気がして仕方ねえ。
それとも照れてるから…”サスケくん、大好き…お願い…抱きまくって”とハッキリ言えねえだけなのか…。

それはしらねえ…。

この台詞…気のせいか…俺が第七班の頃、里抜けの際にサクラから言われた…台詞と類似してるが…。
まだサクラは13歳のノリなのか…違うとは祈る…。
サクラはきっと、素直に言えないだけだろう…。

”サスケくん、お願い…私を狂うぐらい抱いて…一緒にエッチしよ。私とセックスしよ”

照れてるんだろう…。
俺の周りにいたサクラ以外の女は全員、言ってた。
大蛇丸傘下にいた闇世界の女共だ…。

”ファックして”
”どんなプレイでも良いから”
”まずはシックスナインなんてどう?本番が無理なら”
”生で良いわよ?”
”生理前で体が疼いちゃって…”
”取りあえずフェラだけでもしてあげるわよ…思春期だし溜まるでしょ?”
”ペニス何センチ?”
”ムラムラする…”
”力付くでもモノにする…”
”ウブなのがたまらないわ?筆下ろししてあげる…”
”そもそも童貞なの?それとも経験ある?”
”なんなら3pなんてどう?”
”3pなんて生ぬるいわ。私たち全員と乱交パーティーでもしましょうよ”
”やらせて”
”オナニーより私とセックスする方がスッとするわよ?私、名器よ”
”子宮に精子入れて”
”良い体してるわね、筋肉がたまらないわ”

テレビでは流せないレベルの単語が…俺の隣でナチュラルに流れてた…。
ドン引きレベルだった…。
想像絶するセクハラだった…。
俺は毎日、頭を抱えてた…こういう類の台詞がだいたい…ランダムに毎日だ。
きっとサクラだけ隠したがり屋なんだろう…そういう話にしておく…。

香燐も俺に毒薬を盛ろうとしたり…催眠ガスを俺が重態で寝込んでいる時に使用しようとしたり…。
俺の貞操を狙い続けてた。

あの時代で価値観が変わった気がする…。
里抜け前、サクラにはよく密着されてたが…。
大蛇丸傘下で俺の体をベタベタ触る女共は全員、俺に夜伽を誘ってきた。
夜伽と言えば聞こえが良いが…要するに卑猥すぎる単語で誘惑されてた…。

その時感じたのは…里抜け前…サクラが言わなくても真意を汲んであげ…抱いてあげるべきだったと…。
激しく後悔したのだ…忘れられる筈もねえ。
サクラは俺の勘ではヤリタイのに言えなかっただけだと俺は信じてる…。
俺は青春を後悔しながら…シャイなだけでサクラは言えなかったのだと信じて生きてきた…。

サクラは昔…。
”サスケくんのファーストキスを奪うのは私”
こう言ってたくせに。

”抱いて、サスケくん。エッチしよ”
とは言いにくいらしい…。

きっと、この”サスケくんのために子供を産む”発言も・…俺と毎日、激しいエッチを誘ってるんだろう…。
そういうことに俺はする…ハッキリ言えないだけだろう…優柔不断な性格してるから。

サクラもムラムラしてたまらないのだろう…俺がサクラのムラムラを解消してやる、それが俺の役目だ。

そろそろSMプレイも俺はしてみたい…。

ただ最近、満足な日常ではある…。

「俺は来週からいねえ。
飽きるまでは真面目に夫婦らしいことをすると決めた。
そういうことだ」

半分、当たってるが…。
半分、これも言いわけだ。

「サスケくん…えと…」





40温泉宿@

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