アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

高みの見物



~ナルト視点~


俺、久しぶりの再会だってば…。
里抜けしてから2〜3年経ったたてばか?。

今日、めちゃ暗い。

つーか…。

怒ってる。


サスケはな、何なんアレ?

服ほとんどはだけてな、着物から肌丸見え。

そこだけでもビックリだけどさ。

高台にいる。

俺らのこと見下ろしてる。

高みの見物。

それはまだしも…。

ほとんど肌けた胸まで丸見えの着物服で、正面からベッタリと…赤髪が腰まで届く眼鏡女が引っ付いてるってば。

俺ら唖然な。

女の歳も俺らと同じくらい…胸も結構あるスタイル良い…。

そのあと、普通に大蛇丸とカブトが現れてさ。

香燐とかいう女が…自分の服の乳あたりを…ベタベタと…サスケの胸元にこすり付けてる…。
しかもサスケの胸元…着物が…はだけすぎて全開…。

サスケの裸の胸元に…直接…女の服上から…女の乳辺りがこすり付けられてる…。

もう本当に…俺ら視線に困るってば。

で、最後に…サスケが高台から俺らに攻撃しようとしてさ。

大蛇丸が止めて…全員、術で姿をくらまして…。
大蛇丸、サスケ、カブト、香燐は…アジト帰って行ったみてえだってば…。



もう、戦闘のことより、それしか俺ら頭になかったってば。


サクラちゃん、終わった後…泣いてた。
戦闘終わった後。

「私は何があってもサスケくんを温かい心で連れ戻す気でいた。
でも…」

俺、何て説得すればいいんだってば。

言葉には出さないけどよ、全員、アレは闇の世界で出来てると確定したってば。
あの女と出来てるって。

俺はさ、自分だったらモテても意識もしない女、絶対、侍らさないし。
断るってばな。

しかも何食わぬ顔で。

誰も、突っ込めないわな。

サクラちゃんの気持ち知ってるのに、そんなことな。

しかも、アイツが好みらしい…髪の長い女。

サクラちゃん、可愛そうに最近では女捨てて、髪切って頑張って、俺らのために、サスケのために修行してるのに。

「私はこんなにも…サスケくんのことを…思ってるのに…。
髪の手入れする暇もないから…伸ばさず切ってるのに…。
髪を切ったのもサスケくんとの思い出だと…見る度に思い出してるのに…。
サスケくんは…闇の世界で…女の人…と遊んでるみたいで…」

サクラちゃん、あれからずっと泣いてた。

空気読めないサイだけが…。

+サスケくんは闇世界で…あの女と…もう既に深い関係なのではないか?
 それだけではない…あの様子では…何人、女と交わってるのかも分からない…。
 僕の人を見る目は確かだ。

 サクラ、君は…過去のことは、もう忘れただろ…。
 最近の君は…女ではない…母親も同然なのが証拠だ。

 あんな男は止めて正解だった…。

 僕の人を見る目は確かだ…。

 君はナルトが好きなんだろ。
 僕には君のことなら…よく分かる…。
 サスケくんの代理でやって来たが…今は僕が第七班のメンバーだ。
 しかし…僕は、サスケくんの代わりになる気はない。

 ナルトとサクラが良い人だと言うから…僕はサスケくんを一度、信じてみようと思った。
 しかし…期待外れも良いところだ。
 ナルト、君はサクラが好きなんだろ…+

こんなふうにサクラちゃんを説得してるってば…。

「私は恋も忘れて…強くなることに専念してるのに…。
サスケくんは…」

サクラちゃん、ボタボタ泣いてる…。
俺、ずっと慰めてる。

+サクラ、君はもう強くなることより…ナルトと恋をすべきだ。
 その方が絶対、君の将来にとっても幸せだ…+

サイが横からウルサイってば…。

+サスケくんのことは諦めろ、彼は闇世界で生きるべき人間だ。
 君はナルトと一緒になるべき女だ。
 自分の身を守ることに専念すべきだ+

+君はサスケくんのことは完全に忘れるべきだ。
 彼は最悪だ。
 彼と一緒になれば君は苦労しかしない。
 きっとナルトと暮らした方が君にとっても幸せだ。
 今のうちからナルトに君も色仕掛けぐらいすべきだ。
 僕には分かる。
 サスケくんはダメなヤツだ+

+君も既にサスケくんを幻滅したはずだ。
 君が今はナルトが好きなことぐらい僕には分かる。
 ナルト、君もサクラが好きなんだろ。
 僕がサスケくんの代わりになれないことは悪く感じる。
 僕は第七班として…ナルトとサクラの恋を応援すると決めた+

サイはずっとウルサイ…サクラちゃんの地雷ばかり踏んでる…。

「ナルト…」

サクラちゃんがボタボタ泣いてる…。
いつも強気なサクラちゃんが…これは、相当こたえてるってばよ…。


『サクラちゃん、大丈夫だってばよ。
きっと、出来てないってば…!
俺は保証するってば!』

こうとしか、言いようがないってば。
元気出せよな?
サクラちゃん。

「そうだよね…でも…もう良いの。
サスケくんさえ…元に戻ってくれたら…私は…。
サスケくんのことは…母親として…愛すって決めたの…。
だから…怒ってなんかないの…」


『サクラちゃん、元気出せってばよ!
俺は絶対、命に代えてもサスケを連れ戻す!』

「…」

『俺は火影になる男だ。
里中、全員幸せにする。
それが俺の役目だってば。
ここで諦めるようでは…俺は火影になれねえ。
サクラちゃん。
俺のこと、信じてくれってばよ』

「…ナルト…」

+本当、ナルトとサスケは…。
 僕の見立てでは大違いだ。
 悪いことは言わない。
 サクラ、君は今のうちにナルトを落としておくべきだ。
 男の僕が言うんだ、間違いない…+

サイは最後までウルサイってば…。
毎日、この調子で…サクラちゃんを追い詰めてるってば…。

「サスケくんの代わりに班に入ったくせに、サイは生意気よ…。
黙ってくれる?
ナルト…ありがとう…」

サクラちゃんが少し元気出たみたいだってばよ。

『おう、俺は火影になる男だ。
みんな、俺について来いってばよ!
サイもサクラちゃんも俺を信じろってば!』

実は根拠ねえけど、言うってば。
サスケ…お願いだ、女遊びは慎めってば。

サクラちゃんはうれし泣きしてるってば。

俺はサスケが女遊びしてるかどうかは…さすがに…否定しきれねえ。

俺ってばアカデミー時代からアイツを倒して里の女を取り戻すって信じて強くなってきたんだってば?
これは…もしかしたらチャンスなのかもしれない。
でも…俺は卑怯ではねえ。
全てのことを終わらせてからでも自分の心の整理ってものは遅くねえってば?
それまで全部、保留にするってばよ?

最近、ヒナタに言い寄られて…少し迷ってるってば。
サクラちゃんにも泣き付かれて俺ってば迷ってるてば。
それ以外にもいろいろ可愛い子から言い寄られて迷ってるってば。
一つに固まるまで答えは出ねえってばよ。

この里、かわいい女の子だらけだってばよ…。

魚人の姉ちゃんにキス奪われたときもそうだけどよ…。

もう、世界中、かわいい子だらけだってばよ。

選びきれねえってば…。

綱手の婆ちゃんにデコキスされたときは…綱手婆ちゃんの歳考えりゃ…俺は凹まねえとならねえのにさ。
婆ちゃんみため…忍術で若すぎるから、少しうれしかったてば。
俺は女の子に優しくされるの好きみたいだってば。
まだ固まりたくねえってばよ。
今までずっと、誰も俺に見向きもしてくれねえで最近、やっと優しく接してくれるようになれてさ。
もう浮かれまくりだって。
このハーレム状態をつかのまま、楽しみてえってばよ…。

サクラちゃんも、イノも、ヒナタも、綱手の婆ちゃんも…俺は里中大好きだ。
愛してる・…。
全員が幸せになれたら、俺の本望だってばよ。

里中の命は、俺に任せろってばよ。
俺は火影になる男だってばよ。
まだ一人に決められねえが、俺は里中…愛してるってば。


でも…サスケ…。
15歳でアレはないだろ…。

サクラちゃんがいないとこで、
カカシ先生と俺、会話に花咲いたわ。

「サスケ、あれほど、女遊びは慎めと言ったのに…」

どんだけ、カカシ先生…失望してたか。


里の連中から信用ガタ落ちだってば。

女の胸、絶対、直接肌に当たってるって。

もうな…。

俺、何て返答すればいいか分からんかったてば。


それにしても…あれは壮絶だったてば…。

もう、里の連中、サクラちゃんのいねえとこでサスケの悪口、散々だってば。
戦闘より女遊びのことでだ。

サスケ、慎んでくれってばよ。

そのあとも…木ノ葉の里では…この話題ばっかりだってばよ…。

サイとヤマトもビックリしてたってばよ。



サイは。

+サスケくんはあの女と出来ているのではないだろうか?+

ヤマトが

「考えすぎではないのか…」

それから

+サスケくんは信用に値する人間なのか?
 君はサクラのことが好きなんだろ。
 僕はサクラは君と一緒になった方が幸せになれると思う。
 仲介に入ってくれ+

ヤマト、最後に…。

「これから忙しくなりそうだな…」

って溜息だってばよ。

俺は最近、ヒナタを意識してるってば…。

でも、サクラちゃんの前では言えねえわ。

俺、昔、あまりにもえげつないサスケ見てサクラちゃんが不憫で溜まらず…、
火影になったら目を覚まさせたろ、ぐらいの気でいたけどな。
サクラちゃん、めっちゃ、ヒタムキだし、見てられなくて。

しかしさ…。
俺に命懸けで体当たりの愛、与えてくれたヒナタのことを…俺は忘れられる筈もねえ…。

俺はどうすれば良いんだってばよ…。

しかも…これは…俺の勘なんだけどさ…、ネジ…アイツ…。
ヒナタのこと…好きな気がして…仕方ねえってば。

ネジとは中忍試験でお互い…命懸けの戦闘を交わったことがあったてば…。
そのときに、生きざまとか全部、分かったてば…。
そんな気がして仕方ねえってばよ…。

俺はネジから力付くでヒナタとる気にはなれねえってば。

俺は里中の幸せを祈ってるってばよ。

火影になる男だからってば。

サクラちゃんは…どうすれば幸せになれるってば?

サスケ、闇世界でハーレム築いてんじゃねえよ。

サクラちゃん、泣かすなよな…。

サスケのことだけが…何故かわからねえ。

アイツは分かりにく過ぎる…。

アイツとはまだお互い命懸けの戦闘して勝ったこともねえ。

我愛羅の時もそれで…我愛羅の全てが俺に伝わって来たってば…。

命懸けの死闘で…大抵の相手は…倒れる寸前で…俺の相手への愛に溶かされて…俺のこと、認めてくれて…。
自分のこと、今までのこととか…教えてくれるってば…。
俺は…その反応で…だいたい、相手に…どう接するか決めるってば…。

サスケが…。
まさか…香燐と出来てねえように祈るってば。

サスケは意外と愛情深い奴だって昔、感じたこともあるってば…。
アカデミーの頃は全く気が付かなかったが・・・。
第七班時代…俺の命を庇ってくれた白との戦闘でだ。
コイツにも血が通ってたてばか?
って…俺、嬉しかったてば…。

俺はどうすれば…里中、全員…幸せに出来るってばか?

悩む時間があれば…俺は強くなる。

そして、火影になる。




~香燐視点~




Uサスケぇ
 すげえ、傷。
 この辺、あぶねえし…。
 木ノ葉の里、寄ろうぜ☆
 コノヤロー↑U

『悪いな…』

Uウチにつかまれよ☆U

サスケの顔が白い…。

これは相当、貧血だ☆

ウチは…サスケ引きずって、木ノ葉の里の里抜けの道辺りに座り込んだ。
外は…また、追手がいるかもしれない↓

ここでウチは腕を出した。

U噛めよ、サスケぇU

『ああ…』

サスケがウチの腕を噛んでる。
ウチの能力は噛まれることで…ウチのチャクラが相手に伝わり…相手の傷が治る仕組み☆

Uサスケ、痺れる…。
ああん。
感じちゃう…U

サスケは表情変えねえ☆↓

Uサスケ、もっとウチを噛んで…。
あはん…U

『元気出た、もういい』

Uウチ、サスケ専属だから何回、ウチを噛んでも良いから。
今日は夜、一緒に寝ようぜ☆U

『断る…』

Uサスケ…U

ウチはサスケに密着して…サスケの胸元に体を擦り付けた。

サスケはウチを引きはがさねえ。

ウチは今、幸せ☆

そこへ…誰か通りかかった。
里の人間だ…。

+サスケくん、君は…+

確か…サイだったっけ?↓

まあ、サスケも元気出たし…ウチら帰るから…。

『行くぞ』

Uサスケ待って…U

無視して…ウチはサスケへ密着しに行く…。
そして…そのまま、外へ出た。

いつものこと☆

ウチらラブラブ見せつけてる☆↑

今夜こそ、サスケの体はウチのモノ。
ウチがサスケを落とす。
ポケットには痺れ薬…入ってる☆☆
楽しみ↑
コノヤロー☆





~サスケ視点~


俺は最近、暗い…。

久しぶりに…。

サクラと会えた。

サクラの隣にはナルトを含む里の男共。

俺の隣には香燐がベタベタ密着。そして、大蛇丸とカブト。

サクラは…俺の隣にいる香燐を見て…嫉妬もせんらしい。

香燐を見て嫉妬に怒り狂うサクラのシーンを俺は見て見たかったのだが…。
一度も見たこともねえ…。

俺を見れば…。

「サスケくん?
何なの?
その女は…。
サスケくんの隣は私よ?
馴れ馴れしいわね?
離れなさいよ!
しゃーなろ!」

こう言って、サクラが…香燐に歯向かうことを予想してたんだが…。
コッチへ向かって一生懸命、引きはがしにくると…思ってたんだが。

それがない。

これは…どういう意味なのだろうか…。

「何なの?
その女?
私が八つ裂きにする。
私はサスケくんに認めてもらうために命懸けでその女と闘う。
サスケくん。
私をみて」

俺の前で、香燐VSサクラの戦闘シーンが始まると感じてたんだが…意外だ。

サクラは俺に告白したことも…まるですべてを忘れてるような…ノリだ。
ナルトと仲良くつるんでる…。

俺の隣には香燐…サクラの隣にはナルト…。

このままでいけば…本気で…サクラとナルトがくっ付き…。
俺には香燐しかいねえのか…。

俺は疲れ果ててる。

大蛇丸には大技を食らわせるのは止められた。
確かに飛び術はサクラにも危害が加わる。
大蛇丸も以前、間違えて綱手を傷付けて…そのあと、恨まれて…綱手から本気で刺された…。
そのことをショゲてるらしい…。

大蛇丸は…俺に…。

〜まるで、昔の私を見ている気分になるのよ。
 サスケくんを見てるとね?

 私が弱くなった途端、師匠は自来也に寵愛の目を向けるし…。
 私を好きだとモーションしてた…里の女共や綱手は私の存在を忘れ始めるし。
 友である自来也は…私のことは連れ戻す気なんてないって感じだし…。
 綱手は私が去ってから現れた他の男に目を向け始めるし。
 綱手の新しい男には…綱手自らデコにキスをして…そこまで関係が深まってたのよ。

 年月は人を変えるのよ。
 サスケくんの選択が間違えてるとは私、思わないわ。
 アソコにいてもあなたは強くなれなかった。
 結局、全部、見ているだけだった…。
 人間が離れていくのを…何も出来ないまま…。

 強なるのよ。
 忍者社会、強くなれさえすればどんなものでも手に入るの。
 私は里にいる頃、とても学習したわ。
 成績が下がった途端、女子たちの私を見る目や…先生の私を見る目が急に変わって。
 友の自来也まで私の前で自慢しかしない…。
 ずっと屈辱を味わって分かったことなの。
 強さが全てなのよ?
 悔しかったら醜く恨んで強くなるのね?

 この私の傘下では弱肉強食のシステムよ。
 弱いものが苛められて死のうが私はどうでもいいわ…。

 でもね?
 私はアナタには優遇してあげてるのよ。
 理由はね?
 昔の私に似ているからなのよ?
 だから、最初から隊長の位をあげたの。
 普通は殺人トーナメントで優勝した最後の生存者だけ…位を与えるシステムなのよ?

 お蔭で闇世界の女性にサスケくん、モテモテでしょ?
 ここの女たちは権力に弱いからね…。
 感謝しなさい…私に…〜

大蛇丸の声が蘇った。
相変わらず、むさくるしい男の声だ。
俺はアイツを好きにはなれねえ。
俺はあんなオカマっぽい喋り方もしねえ、ナヨナヨしくもねえ…弱弱しく映る。
…おまえは大蛇丸に似てる…と色々な人間から言われるたびに、腹立つ。
俺は常に強がってる。
大蛇丸へ感謝など出来ねえ…香燐の存在も俺は嫌がってる。

外で敵にヤラレタ。
その時、偶然…香燐が俺の元へ走って来た。
俺はそのお蔭で一命を得たらしい…。

香燐は俺がどこにいてもストーカーのごとく走り寄って来る…。

Uサスケぇ
 すげえ、傷。
 この辺、あぶねえし…。
 木ノ葉の里、寄ろうぜ☆
 コノヤロー↑U

『悪いな…』

歩けないレベルの傷だ・・。

Uウチにつかまれよ☆U

最近、全く楽しくはない。

俺は…香燐に引きずられて、木ノ葉の里の里抜けの道辺りに連れてこられたらしい。
外は追手だらけだ…。

香燐が座り込んだ。

香燐が俺の口元へ腕を出した。

U噛めよ、サスケぇU

『ああ…』

香燐の能力は…香燐の腕を噛むことで…チャクラをいただけて…体力回復できる仕組みなのだ。
誰がこんな設定にしたのか…。
俺は天を恨んでる…。

香燐も大蛇丸が実施する殺人トーナメントで優勝したかは知らねえが…。
里で住人を全員殺戮し香燐だけが生き残った過去があるらしい…。
香燐は里で笑ってたらしい。

まあ。
この大蛇丸傘下にいる人間ならあり得そうな境遇だ。
香燐は…建前は”ウチだけが残って、全員殺されて…。ウチは悲しすぎて笑ってた”と俺の前では可愛ぶる。
しかし…闇の心がなければ…大蛇丸は…自分の配下には選ばねえ。
ミタラシアンコ上官は…それに大蛇丸目線で満たされなかったから…記憶だけ奪われて里に返された。
大蛇丸はそこは選んでるらしい…。

つまり、どう転んでも大蛇丸目線でも香燐は闇の女として相応しいヤツなのだ…。
いったい、何考えてるか分からねえ。
俺でもだ、この香燐の思考回路は不明だ。
都合が悪くなれば毎回、必死で嘘を吐き、被害者面して可愛がる癖があることは…俺でも知ってる。
しかも…俺より精神的にずっとタフだ。

体中の噛まれ傷も…他の男にやってる途中でされたのかもしれん…。
ヤリマンで変態の可能性が高い。
俺の前では可愛い子ぶってるが…。
清純潔白な女など大蛇丸傘下では選べれねえ。
放送禁止用がナチュラルに流れてる世界だ…。
あり得そうで仕方ねえ。

恐ろしい菌をたくさん持ってる可能性がある…。
性病のだ…。
そんな気がして仕方ねえ…。
香燐の生命力は並大抵ではねえらしいから…エイズでも治してしまいそうだが…。
なんか、どうしてなのか…。
そんな気がする…。

香燐の腕を噛んでる。
汚いモノを噛む気分だ。
好いてもねえ異性の腕など…触れるのがおぞましい。
命を助けてもらうためとはいえ…毎回、吐き気が出てくる…。
しかし、香燐の手前それは出さん。
表情すら出ねえ。

Uサスケ、痺れる…。
ああん。
感じちゃう…U

さらに気持ち悪いことを言ってる。
幻滅だ。

Uサスケ、もっとウチを噛んで…。
あはん…U

『元気出た、もういい』

疲れた。
精神的に…。

Uウチ、サスケ専属だから何回、ウチを噛んでも良いから。
今日は夜、一緒に寝ようぜ☆U

『断る…』

Uサスケ…U

香燐が密着しても俺は引きはがせねえほど疲れてる。
何べん、対処しても同じだ。
好きなようにさせてる…。
これはアカデミー時代で学んだ術でもある…。

そこへ俺の代わりに第七班に入って来たらしい男…。
サイがやってきた。

+サスケくん、君は…+

最近、視界は…3メートル程度だ。

『行くぞ』

Uサスケ待って…U

サイは…無視して…俺は里を出た…。
ここで戦闘にはいる訳にもいかねえ。
今は弱りまくってるからだ。
俺のあとに香燐が密着してくる…。

里の外の追手がいなくなってれば良いが…。

俺は大蛇丸傘下では想像絶するセクハラに連日あっている。
テレビでは放送できないレベルだ。

”ファックして”
”どんなプレイでも良いから”
”まずはシックスナインなんてどう?本番が無理なら”
”生で良いわよ?”
”生理前で体が疼いちゃって…”
”取りあえずフェラだけでもしてあげるわよ…思春期だし溜まるでしょ?”
”ペニス何センチ?”
”ムラムラする…”
”力付くでもモノにする…”
”ウブなのがたまらないわ?筆下ろししてあげる…”
”そもそも童貞なの?それとも経験ある?”
”なんなら3pなんてどう?”
”3pなんて生ぬるいわ。私たち全員と乱交パーティーでもしましょうよ”
”やらせて”
”オナニーより私とセックスする方がスッとするわよ?私、名器よ”
”子宮に精子入れて”
”良い体してるわね、筋肉がたまらないわ”

俺を見ればコレだ。

えげつなすぎる。

俺はまだ15歳。

疲れてる。

もっと言えば13歳の頃…大蛇丸傘下に来て、隊長となったあの日から…。
ずっとセクハラは続いてる…。
闇世界の女共は予想以上に荒れている…。
性に溺れ、殺戮に狂い…力に屈服し…復讐心もある。
ミタラシアンコ上官が、ココに選ばれないのは…納得だ。

ただ強いだけではこの闇世界は渡っていけない…。
俺ですらここの住人はモンスターだらけに見える。
その中に自分が選ばれてしまい、大蛇丸に似てると言われるのが…困ることでもある。

俺は闇世界で精神が荒廃した女共と不純行為に溺れ…。
ナルトだけ、マトモなサクラと一緒になるのか。

そうなる未来を呪ってる。
この世のすべてを恨んでる。

力付くでも落とそうとおぞましい。
香燐からいただいた力で…少し、体力が戻った。
どんな時も常に、瀕死になる訳にはいかねえ。
なった途端、嫌な女共全員にまわされる・・・・。
俺の歳とは合わねえ、年増すぎる女も含めて全員だ。
中にはお婆さんもいる…。
大蛇丸傘下…あそこは、力が全ての社会らしい…。
香燐も俺には論外だ。

コイツも俺の体を狙ってる。
大蛇丸傘下…あそこは弱肉強食の世界だ…。

俺が大蛇丸から目を付けられ…最初から隊長の位を貰ったせいで余計だ。
女たちのセクハラが凄まじい。

俺は強くなりたい。
誰よりも・・・。


09再会のあと15歳「拗ねてるのか?」

目次

10イタチの恐喝(大蛇丸目線)イタチの大蛇丸への探偵依頼。「木の葉を調べろ」16歳





















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