アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

4年後A



俺は全くヒナタのことは書いてもねえが。

ナルトが…サクラに激しくアタックして一番、狼狽えてる反応なのはヒナタだな。

俺はサクラはドベが嫌いなことは知ってる。

高みの見物だ。

「サクラちゃん。

大好きだってばよ。

俺と一緒になってくれってばよ。

遊んでくれってばよ。

構ってくれってばよ。

俺、サクラちゃんが俺のこと、好きになるために火影になる。

サスケみてえな冷てえ野郎、止めとけってばよ」


「私はドベは大嫌いなの。

サスケくんが大好き。

あっち行って。

邪魔よ、ナルトは!

ボコボコにするから」

この返事でいつも安心してる。
サクラは成績に絶対服従してる…これでももういい。

俺は今、何やっても許されてるからだ。

その時、ヒナタは慌ててる…。

ヒナタは俺がサクラに気があることは知らん。
クラス中、誰も知らん。
俺はクラスではサクラは嫌いで…イノは好いてる話で通ってる。

まあ、窮地だろう。

しかし…俺がサクラを好いてることをクラスに知らせる気もねえ。
ナルトも馬鹿な奴だ…誰でも知ってる。
ヒナタがおまえ専属のスパイだということを。

怖いレベルだ…あの女…。

裏から日陰からじっとり…ナルトだけを常に分かりやすいレベルで見詰めてやがる…。

俺の一族、母さんもあの系統だ…。
血継限界のヤツは本当にくりそつだ。

愛し方がだ…。

ヒナタと俺は昔の遠縁らしい…。
ナルト。
ヒナタを裏切ると…ヤツは怖いはずだ…、ナルトがサクラを選べば…ヒナタは死ぬ。

そんな女だ。

浮世では生きれん女だ。

俺もきっと、同じだ。

俺とヒナタは…勘だが似てやがる…。

アイツもどちらに転ぶか分からん人間だ…。

だから恋愛なんてする気にはならん。
とことんまで認めん。
俺は…前、サクラが…光の目線を与えた男には全員、殺意が芽生えてた。

例え、ヒナタが好くナルトに…サクラが視線、送れば。
ヒナタのことは関係ねえ。
ナルトは殺しに行きそうだ…。

そのあと、ヒナタが死んでも知らん。

ヒナタが怖い…サクラを今のところ…殺意は抱いてねえらしい…。
やりかねん…血継限界の人間は愛が逸脱しすぎてる…。
ナルトの手前…良い子さんでいやがる…。

ナルトからまだ一度も認められとらんのが効いとるのかもしれん。
ヒナタの行動がナルトの前で変すぎてナルトは変人扱いだ。

これは俺が…クラスで冷たい人間扱いされてるのと似てる。
俺はサクラの前でサクラを苛めてばかりで泣かしにかかる…。
反応見て喜んでる…あれは…甘えてるつもりだ。
普通に出来ん、可愛すぎて…悶絶が始まるからだ…。

ヒナタの方がまだわかりやすい。
クラスメイト全員知ってる。
ナルトの前で赤面して気絶する。
いつも目で追ってる…少し怖い。

俺はばれない様に…サクラの文房具と俺の文房具・・・。
所持品を交換する程度に留めてる。
サクラを監視するのも常に全員にばれない様…力を注ぎ続けている。
お蔭で誰も気がついてはおらんだろう…。

俺は…サクラにどれだけ…モーション掛けられてるか分からねえ。
サクラには可愛く甘えまくられ、期待されまくってる。
エロ本も一緒に見た仲だ。
保健体育の本もだ…男女の体の構図差まで一緒に見た…。
恋愛小説もだ。
それから少女マンガまで。
いつもサクラと一緒に勉強してきた。
そのたびに、これは…将来、サクラとするのだなと…学習してきた。
今更、裏切られる訳にはいかねえほどの仲だ…。
サクラには…嫁になりたいと求婚もされてる。
俺は幸せマックスだ…今更、サクラが他の男に狂って許す訳ねえ…。
どれだけ…密着して、俺を惑わしてるのかこの女、分からん…。

俺と同じで…ヒナタも…ナルトの手前、殺していねえが…。
俺のサクラを殺しにこれば…俺は…ヒナタは殺さねばならん…。
そういう運命にあるらしい…。
毎日、じっとり見てやがる…俺のサクラを…怖いレベルだ…。
警戒はしてる…。
ヒナタはナルトの絶対的味方だ…まだ一度も期待すらもらえてねえ…暴れようにも…暴れる気にもならんだろう…。
自分と同じ血筋の人間が…最近、怖い…。
俺も人とは違うからだ…。
自分が他人とは逸脱レベルなの理解しつつある。
恋愛には絶対向かねえ。

とことんまで反抗を決める…。

まさか…俺の母さんも…父さんも…おばさんも…。
それから狂乱した兄も…同じだったのだろうか?
俺は恋愛事には弱い…。
一つのことしか考えられん。
多くは望まん。

気のせいか…俺の血筋の人間は固すぎる…。
里の住人と比べてだ。
それから…愛情深いことは認めるが・・・一つのことしかねえ…。
俺はときどき悪役の方が向いてるんじゃないかと思う瞬間がある。
しかし、サクラの前で品行方正を貫いてる。
サクラに捨てられたらどうなるか予想はつかん。
いつも俺は感情が暴れ続けてる…。
一行では済まされないレベルだ。
泣いて怒って笑って忙しすぎる…。
疲れ果ててる…。
嬉しいときは嬉しすぎて悶絶してる。
サクラに癒されまくってる…どれだけ可愛い『血の繋がらない妹』か分からない。
俺の家族決定だ。

サクラのあの悪癖は…おれの盛大な苛めによって封印した。
俺は毎日、コンコンと…調教を続けた。
この4年、本当に大変だった。
分からぬよう…それとなく…けなした。
フシダラは人間として最低だ。
論外だと。

俺は…サクラ以外…最近、どうでもいい…昔からかもしれん。
男子とはつるんでねえ。
女子は勝手にこっち来る…。

友達なんてつくる気もねえ。

シカマルに誘われたこともあったが…断った。

サクラは俺の家族決定だ。
『血が繋がらない可愛い妹萌え』の気分だ。

20歳前後、里で認められた暁にはヤツに上手に…見合いを持っていく算段だ。
それかサクラにプロポーズだ。
見合い…。
名目は…”うちは一族復興”でも良いかもしれん。
俺が最後の一人だ…。

里にとって貴重だ。
その線でも良いかもしれんが…。
サクラを嫁に選ぶ理由が薄い。

どの道でも良い・…。

すんなり話を進めれば…手段はあってないものだ。
毎日、こればかり考えてる。

そうして4年が経った。

あと何年、これが続くのか…知らん。

…。

俺はサクラとヒナタが友人になるのは…大反対だ。
殺される可能性がある…サクラが…。
サクラはまだイノと友達になった方がいい。
イノにボコられて俺はイノを怒り…。

容姿はサクラ1位
ヒナタ2位
イノ3位

だったが…。

このところの…ヒナタの狂気を見て…変動してる。

サクラダントツ1位

2位その他の女
3位イノ。
4位ヒナタだ。

その他の女は顔も覚えられんが…。
イノのようにサクラを殴らんだけマシだ。
ヒナタは狂気が怖すぎる…俺はサクラを見られるたびにどれだけ…怯えてるか分からん。

ヒナタは常にナルトの後ろの席…。
ナルトの隣は・・・サクラ。

それを…ナルトだけ…見てる。
サクラは見とらん。
それなのに…ナルトは…俺のサクラにアタックしてやがる。

ヒナタは…その瞬間…無表情だ…。
俺の母さんも怒ってるとき、無表情だった…。

怖すぎる。

あの席順も…イルカ先生も考えた方が良いと思う。

男子どもは気が付いてねえ。
無表情なのは…諦めてるからだと解釈して…。
積極的に日向に「俺、火影になるからよ」と大きいこと言ってアピールしてやがる。
しかし…俺は…母さんのアレを思い出して…。
ちょっと怯えてる。

俺の初恋は母さんだ。
しかし…ヒナタは…無理だ。
サクラの方が断トツだ…。

ヒナタが死んでも知らん…。
名前も何か儚い名前だ…おまえが死ぬ運命にあろうが知らん。
ただ、サクラは俺のモノだ。
ナルトに転ばんのは俺は知ってる…サクラはドベが大嫌いだからだ。
俺はそこに愉快だ。
サクラは全否定してくれる。
ナルトはボコボコ殴りだ。
喜んでる。

サクラは本当に出来た良い女だ。
大好きな俺の家族だ。
ヒナタに殺されんよう…俺は監視してる。
ナルトの前ではせんと願ってる…。
ちょっと、ヒナタ怖いから…死んでも良いかと俺、思う。
里にはサクラ以外未練もねえ。
イノのサクラ…ボコ殴りぐらいで俺は制裁してたが…。
ヒナタが…心配だ。
サクラには全力で引き離すよう…俺は誘導しよう。
俺は…サクラの命の危機なら絶対、陰から守るつもりだ…。

不穏な空気が漂ってる…。
近づけてはならねえ。
俺の天使が…危ない気がする…。

『俺のことが好きならヒナタとだけは友好関係を築くな』

放課後、命令しよう。
サクラに。

☆☆☆

そして…放課後、これが…大変だ。
サクラにだけ…会話が出来るわけではねえ。
邪魔な女子ばかり…ウジャウジャいやがる。
その中で…上手に言葉を選んで…サクラの調教をせねばならん。
この4年、毎日だ。

≪サスケくん、今日もカッコいい!≫
‐‐正面密着はイノ

[素敵]

[痺れる]

[構って]

「サスケくん大好き」

‐俺の斜め後ろ密着は…サクラ
成績も完全ドベではなくなったから…。
会話の順番も最後ではなくなった。

[密着ね]

『俺は強くなるのに忙しい…』

≪応援してるわよ?
リードするわよ?≫

[キャー]

[クール]

[く―――!
イイオトコ]


「サスケくん、頑張って」

[まじめ]

『おい。
俺にどこまで服従してるか試す…。
課題を与えたい…』

いつもどおり、放課後課題を与えることにした。
お蔭で男子どもにことごとく白い目で見られ…日増しに嫌われてる。

≪何の話?≫

正面はイノだ、嬉しくもない。

[気になる]
[何、何?]
[どんとこい!]

「私はサスケくんに絶対服従よ、しゃーなろ!」

サクラは絶対服従者らしい。
これはとても嬉しいことだ。

[私にだけお願い]

『俺のことが好きならヒナタとだけは友好関係を築くな』

きっと衝撃発言だろう。

≪え?≫

[どういう意味?サスケくん]

[まさか…サスケくんはヒナタのことを…好きなの?]

[ヒナタなの?
イノじゃないの???]

「え…」

サクラの小さな声だ。
ビックリしてる感じだ。
そりゃそうだろう…。

[私、従う…無条件]

『今日の課題だ。
俺が与えたいくつもの試練を乗り越えたら。
俺は嫁に選んでやるつもりだ。
ま、ヒナタは論外だ…幻滅してる。
俺は深い愛のある人間しか選ばん。
ヒナタは俺を好いてもねえからだ。
ま。
ガンバリ、期待してる…。
これは俺なりのゲームだな…』

≪サスケくんって男前ね?
固いだけじゃなく…遊びも知ってるのね?
私、リードしてもらえるかしら?≫

[何だ、サスケくん]

[ゲームなの…私勘違いしてた]

[好きなの…ヒナタじゃなくて良かった…]

「えと…」

サクラの困ったような声だ。
俺の斜め後ろからする。
今、成績の関係で斜め後ろ密着だ。
前面になれる日が来るように期待してる。

[お安い御用よ。
元々ヒナタは男としか会話してないし…]

『俺はとても期待してる…。
まあ、頑張れ…。
全部乗り越えたら…褒美もやる…頑張れ』

この褒美。
俺の判断で下す。
自由にできると言う意味だ。

≪ヒナタに脈があると勘違いしたけど。
私の美貌と強さに屈してるわよね?既に。
私、貞淑だし…。
今のところ、女子で一番リードしてるわ…。
この戦いは…≫

イノは勝ってる気らしい…。
どうだろうか?
あまり悪いがピンと来てない…。
そこら辺は不思議な感覚でもある。

[頑張る、イノ倒す]

[分かった、ヤル気出た]

[イノ潰す]

「サスケくんに認めてもらうため、頑張る!
しゃーなろ!」

元気な声だ。
サクラはそれで良い。
本当に愛らしい奴だ。
サクラのことに決まってる。


[これは簡単な課題よ!]

『俺は自宅に帰る…。
強くなるのに忙しい。
もう離れろ…』

最後の号令でクラスの女子たちが離れる。
今日も居場所をつかまれないように足早に寮へ帰るつもりだ。

≪サスケくんサヨナラ。
明日こそ私の美しさを褒めてね≫

[サスケくんバイバイ]

[また明日]

[チュ♪
投げキッス]

「応援してるね。
大好き。
サスケくん」

サクラは手をひらひらと振ってる。
顔も心なしか赤い。
常にこれがいつもだ。

[永久に愛してる。
素敵]




どれほど邪魔な会話をよけて説明したいか分からん。
寮に帰れば…頭切り替え…サクラの会話だけ拾ってる。

俺は女子軍団いらん。

☆☆☆

「サスケくん大好き」

『俺は強くなるのに忙しい…』

「サスケくん、頑張って」

『おい。
俺にどこまで服従してるか試す…。
課題を与えたい…』

「わたしはサスケくんに絶対服従よ、しゃーなろ!」

『俺のことが好きならヒナタとだけは友好関係を築くな』

「え…」

『今日の課題だ。
俺が与えたいくつもの試練を乗り越えたら。
俺は嫁に選んでやるつもりだ。
ま、ヒナタは論外だ…幻滅してる。
俺は深い愛のある人間しか選ばん。
ヒナタは俺を好いてもねえからだ。
ま。
ガンバリ、期待してる…。
これは俺なりのゲームだな…』


「えと…」

『俺はとても期待してる…。
まあ、頑張れ…。
全部乗り越えたら…褒美もやる…頑張れ』


「サスケくんに認めてもらうため、頑張る!
しゃーなろ!」

『俺は自宅に帰る…。
強くなるのに忙しい』

「応援してるね。
大好き。
サスケくん」

あの長い…会話。
これだけでいい。

--俺が与えた課題を全て乗り越えたら…嫁にするとは…。
俺に対して深い愛があるヤツを選ぶとは…言ってるが。
考えてみれば今のところ、イノが全部において…リードだ。
それでもいいかもしれん。
俺は確かに深い愛に弱い。
フシダラなのは論外だ…。
この線でこれからも行く…。

俺はどれほど毎日、台詞に頭…使いまくってるか分からん。
全て…邪魔な台詞除けても…サクラと会話が成立するように…。
一点しか集中しとらん。
常にこの4年そうだ。

俺の中では二人っきりの世界を構築してる。

寮の部屋にあるスタンド写真も集合写真だが…他の仲間の姿など見えん。
サクラと俺のツーショットだ。

いろいろ酷い。

俺は第二の家族…妹を激愛してるらしい…。

妹は魔手から守る気でいる…命懸けでもだ…。

しかし…当たり前だが貞淑は求める。
変えられないなら、サヨナラだ。
股の緩いのなんか最低でしかねえ。
夫の留守中に男遊びをして浮気する疑いのある女など婚姻せん方がマシだ。
俺にも…そこまで堪忍袋がそこまである訳でもねえ。
そこは面倒見切れん…その時は捨てる…復讐もする。

これで…ヒナタとサクラが離れることを祈る。

本気で…ヒナタが…俺に似てるなら…俺の血筋の人間であるなら・…。
俺はヒナタが心配だ…サクラにいつ噛まんかと…豹変せんかと。
離れてもらいたい…。
ナルトが、変にヒナタに勘違いする態度すら与えてねえから、おとなしいのかもしれん…。
ナルトも、ヒナタに脈のある態度は慎んだ方が良いのかもしれん。
ないなら…ハッキリ断り、降った方が…ヒナタは楽に死ねるのかもしれん…。

そんな気もする…。
事件の予感がしたから…俺は引きはがした。
サクラが空気を読まず…ヒナタに積極的に会話するのに…。
ヒナタは全く会話に応じてなかったからだ…。
あれは…そうとう…来てる…。

最近、特にそうだ…。

理解はできる。
俺も同じ立場なら…もう死にそうな域だろう…。
しかし、俺は見捨てる。
サクラ中心だからだ。

俺にはこの役目、重い。

見てると…冷や冷やしてる…。

今、10歳になったばかりだ…。

あと何年、ヒナタは生きられるかはしらん…。

アイツ、死ぬかもしれん…そんなやつだな…。

名前のごとく儚げな女だ。

サクラに危害を加える前に死ぬことを祈ってる。
危険因子には…ことごとく俺は冷たい。
全てはサクラへの愛ゆえだ。

☆☆☆

因みに放課後に俺がしてる命令。
ほとんど嘘ばかりだ。

『髪の長い女が好みだ…』

これは女子どもの怒りのターゲットがイノに向く目的だ。
サクラが髪伸ばし始めたのは…オマケみたいな話だ。

『強い女が好みだ』

これも女子のリンチがイノに向かえばいい…という魂胆だ。
サクラの護身術に期待してるのは大いにあるが…。

『林檎の皮剥きが出来るレベルの器用さがある女子だ』

これは…俺も求めてる…。
同じくイノに怒りが行けば良い…と言う魂胆だ。
サクラには無理そうだから…女子どもも俺はサクラにだけは気がないと確定してるらしい。

『強い男を星目線で見る女はフシダラだ。
家庭的ではない。
俺は嫁にせん。論外だ。
貞淑を求める』

当たり前だ。
これはサクラへの調教だ。

『俺は痩せぎすぐらいが好みだ。
デブは論外だ』

悪いが嘘だ。
シカマルとサクラを引き離す魂胆だ。
シカマル…毎回…成績を変動させてサクラと同班を死守してくる。
アイツは…痩せぎす苦手らしいからだ…。
悪いが俺も同じだ、シカマルとは好みが似てるから話は合うが・・・。
俺は謙虚だ…友人にするならドベで良い。

サクラと俺が結婚してから、俺好みの体型に変えれば良い。
餡蜜、みたらし団子…サクラの好きな食べ物ぐらい俺は知ってる。
言わなくても調査してる。
俺は健康体ぐらいが好みだ…普通だ、女らしい体型が良い…当たり前だ…。

少しサクラは朝飯抜いて、貧血で…もう可哀そうだが…。
サクラが甘党なのは知ってる。
甘いお菓子も一生懸命我慢してることも知ってる。

しかし…シカマル…。
アイツは本気で邪魔だ…いい加減、諦めてもらいたい。
アイツ、Mなのか?
サクラはハッキリ。

「ヤル気のない成績底辺なんて私は嫌い。
サスケくん一筋だから、話しかけてこないで」

と断ってる。
それなのに…。
ヤル気出せば絶対、2位にはなれそうなのに…。
ゲームしかしねえ・・・。
もういろいろキリキリ怒ってる。

2位にさえなれば…サクラと班が同じになることはあり得んのに…。
2位になってもサクラと同じになれるとき…まさか…急に成績上がったフリするのか…。
もう止めて欲しい…殺意の域まで達してる…怯えてる…。

他の里との恋愛が合法になること…真に祈る。
この里ではサクラが一番らしい。
当たり前だ。
あんな可愛い女子は他にいねえ。
シカマルには悪いが…俺はキリキリハラハラしてる…。

シカマルは可哀そうとも感じるが…最近では修行に興味なくし…。
自宅でチェスか…恋愛ゲームしかしとらん…と、聞いてはいる。
シカマルと俺は…命懸けで対決したいとも願わん…。
この里で事件を起こすわけにもいかん。
未然に防ぎたい。

恋愛ゲームでは、他里の女子と…妄想恋愛の域らしいが…。
まあ、禁断の愛ってやつか…。

確かに…サクラも悪い。
俺が一位独走前は…シカマルに一番…あの少女漫画のヒロイン目線を上げてたのだ。
新技繰り出すたびにだ…簡単に落ちるに決まってる。
あれ、絶対良くねえ。

シカマルは手洗い場で

【隣里の砂隠れには我愛羅と言う名前の生物殺戮兵器が…いるらしい。
俺の父さんが我愛羅だけは危険だ。
大戦前に試合を棄権しろと命令してた…】

とトイレで男子四人の会議があった。
どうも、隣里とアイツの父は親交があるらしいが…。

隣里で良い女、見つけてくれないのか???
俺は毎日、ハラハラしてる…。

シカマルが…悪いが

…里外の異性と交際すれば…里の情報横流しになる。
罰される…

と言う掟に違反して…牢獄行きになっても、俺は知らねえ。
早く、シカマルとサクラだけは引きはがしたい。
どんな手段を駆使してもだ。

俺は、常に陰から見守ってる。
第二の家族…俺の妹が…野郎どもの魔手に落ちんことをだ。
純潔の貞操でいられるように…純潔な乙女心を持てるよう張ってる…。

『花を毎日入れ替えれるくらい女らしいヤツが好みだ』

これはまた花屋のイノは感激して自分が好きなのか勘違いしてたが…。
魂胆は俺の仏壇の花を変えて欲しい…って意味だ。
俺の家族が亡くなった話は…誰にも言ったことなかったが…。
それは求めてる…。

今まで…いろんな命令をしてきた…。
サクラは多分、忠実に守ってる。

林檎の皮むきはまだだし…花の入れ替えもどうかは知らん…。
しかし、サクラはきっと今頃、林檎の皮むきの練習をしてるだろう。
サクラは…想像上回る不器用さだからだ…。

きっと

『ヒナタと会話するな…友になるな』

まるで苛めのようだが…従ってくれるだろう。
お蔭で女子には…俺は冷たい男レッテルだ。

「サスケくんは優しい」

こう言ってくれるのは…サクラだけだ。
サクラも他の女子から不審がられてはいる。
他人には俺がサクラを苛めて泣かせかけてるようにしか…映ってねえ筈だからだ。
それでもサクラは俺が成績トップである限り。

「サスケくんは強いの。
大好き、
カッコウいい。
惚れちゃう」

いつも褒めてくれる。
クラスメイト全員、サクラのえげつな過ぎる性癖も知ってる。
サクラは絶対、弱者とはつるまん。
ひたすら強者に屈し…自分も高みを目指す向上心高き女子だ…恋に恋する乙女だ。
とても子供らしくて平和で無邪気だ。

くるくる表情が変わり、見ていて全く飽きない。
男子どものアイドルだ…俺から見ればきっとそうだ。

俺の前では女らしく装い、甘えだし…俺に苛めれば泣きそうな表情になり…。
弱者を見ればフンっと高みの顔に豹変し…。
嬉しければニコニコ笑いだす。
毎日、忙しい女だ。
それでいて品がある…しかも社交性もある…誰とでも会話できる。

ココは悪癖だが俺でも大丈夫だと隙を見せやがる…。
ナルトと少し似てるが…博愛主義だ…ストライクゾーンが幅広い…チョウジでも痩せれば大丈夫らしい。
チョウジですら成績がトップになって痩せれば…許せるらしい…。
謙虚を通り越して…魔性の女ではある…。
ナルトもこの里の女子全員大丈夫みたいな…雰囲気だ…俺には理解不能だ。
因みにイノは顔絶対主義だ。
顔が悪ければ永久に許すことはねえ…最初から勝気な女だ。

サクラの強者への星目線…これは、必死で開拓した…殺人事件が起きる前に。
しかも…サクラは年上もオッケーらしい。
年上からナンパされかける回も多い…。
隙見せすぎてる…サクラは、強さ第一らしい…。

☆☆☆




4年後@

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4年後B









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