アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

4年後@



最近、どんどんひどい。
あの事件…俺が家族を失った事件からもう4年か。

俺は10歳…今は10月…。
秋も深まって来た…登校途中、山の紅葉が綺麗に背景に映る…。

いろいろあった。
愛里心を持つ目的で、班は一か月ごとに変更されて。
月末の成績が考慮されていた。
まあ、よくある話らしいし、予想はしてた。

6歳の頃は
シカマルとサクラと俺の班組もあった…11月ごろはそうだったか…木枯らしが吹く季節だった。
ナルトとヒナタとイノのパターンもだ。

それからナルトとヒナタと俺の班組もあった…12月…身も凍える季節。
サクラとチョウジやキバもあった。
チョウジ、キバはクラス平均よりか上で上位だからだ。

サクラ、シノ、チョウジもあった…1月、朝…水たまりには氷が張ってた。
俺、ナルト、ヒナタもあった…。

サクラ、ヒナタ、俺もあった…2月…窓から雪景色だった。

…サクラの順位がドベから出てからは…俺と組むことは皆無になったが…眺めてはいた。
サクラは…シノ、キバと組んでた時もあったな…。

それから先は俺はどうでもいい成績の悪い男子や女子と組むことばかりで顔も覚えてやらん。
頭は別のことを常に考えてた。
俺は一点集中派だ…要らんことは極力シャットアウトできる能力に優れてる。

シカマルは相変わらず…ヤル気ねえのか…それとも…あれは知能犯なのか…。
成績をだ…毎回、微妙に変動させて…、サクラと一緒になれる成績順位になってた。
つまりサクラが成績上がってからは平均以下をキープしてた。

俺は呆れてた。
あれをしようとすれば…サクラの今回の成績を予想して、しかも…クラスの平均点も読み…。
全科目合さねばならねえ…ある意味、偉業ともいえる…やはりやることが…違うらしい。
アイツの頭は俺、認めてはいる…だから、絶対、友にはならねえ。

しかし…成績をどれだけ合わせたとこでだ…必ずサクラに当たるとも言えん。
男女混合ペアーいろんなパターンが考えられるからだ。
俺と同じでどうでもいい女子と組まされることや…、アイツの好みではないらしいヒナタと班決めもあった…。

イルカ先生には…

「シカマル、ヤル気を出せ。
どんどんクラスで成績が下がってる」

と叱られてたが・…。
それに伴い、サクラの成績はうなぎ上りだ。
つまり…あれ、わざとだ…イルカ先生の方が鈍いらしい。
シカマルは…俺には…ゲームのノリだとは言ってたが…。
サクラはドベは大嫌いだ…成績弱者にはことごとく冷たい。
日に日にシカマルを見損なって、サクラはシカマルへ徹底的にぼろ糞だが…。

「私は成績悪い人とは話してやらないから。
サスケ君が大好きだから。
サスケ君を越えてから話してみるのね?」

サクラは可愛くフンッと会話すら拒んでる状態だ…。
シカマルは…相当のMなのか?
俺には理解も出来ん…気の強い女が好みだとは…俺に話してたが…。
昔、同じ班だった頃の話だな、これ…。

それからドベのナルトには…相変わらず。

「ドベは私、嫌い。
サスケ君に口答えしないで!
ナルト、しゃーなろ」

とボコっと殴ってる。
その腕力が日に日に上達だ。

昔は手裏剣5キロすら持てずに、手から落としていたのに…。

「いたいってばよ。
サクラちゃん。
俺のこと好きになってくれってば。
俺、サクラちゃんのために…火影になるからさ」

「ドベには無理よ。
ふんっ」

ナルトは…防衛術か…防護だけは…うまくなってるんじゃねえか?
そんな教科はねえから、採点対象にならねえが。
あれは相当効いてると思う…しかし、ナルトはタフらしい…体が頑丈らしい。

☆☆☆

俺はナルトとは本当によく組んでる…。
アイツはこの4年…ずっとドベをキープし続けて来たからだ。
ある意味偉業ともいえるが、しかし…友とはまだ言えん。
誰ともつるむ気もねえからだ。
ナルトは頻繁に

「構ってくれってばよ、サスケ。
本当、つめてえ野郎だってばよ」

とうるさい。
俺は自分の本性がばれるのがイヤらしい…クラスメイト誰とも絆を築こうとはしねえ。
まあ、班組といっても…一時間程度だ…、合宿はねえ。
今のところ、俺は一匹オオカミを貫けてる。

ナルト、ヒナタ、イノ…ナルト、ヒナタ、俺のパターンも多かった…。
俺、ヒナタ、どうでも良い女…俺、ヒナタ、どうでも良い男の回もあった。
この4年、そんな感じだった。
俺、どうでも良い女、ナルト…俺、どうでも良い男、ヒナタの回もあった。

俺はサクラがドベから抜けてからは…ヒナタとも、年中…よく組まされてる…。
お蔭でヒナタの性格が…どんどん俺に筒抜けだ…。
実は最近、猛烈に幻滅し始めてる…この件については…後述する。
生死に関わる内容となって来るからだ…俺の日常はサクラ中心であることだけは前提だ…。

☆☆☆

俺の勘が正しければ…ヒナタもあれは…家族の期待に反抗して…ドベのナルトと組むために…。
ワザと成績をそろえてやがる…平均にだ。
平均かトップしか…ドベのナルトと組めねえからだ…。
つまり…トップのイノを抜かす自信はねえが…トップと平均の中間程度の成績だと俺は見た。
最近、サクラが…平均まではいけねえらしいが…クラスの2/3になれたか…。
サクラとヒナタが平均を争うとき…。
サクラが平均になり、ヒナタの順位がピタリと平均になれなくなったとき…。
俺は事件が起きる予感がしてたまらん…。
気のせいであればいい…。
ナルトはあれだけ…ヒナタと組んでいるが…全く意識すらしてねえらしいな。
俺にはどうでも良い話だ…しかし、クラスメイト中知ってる…ヒナタが慕う相手のことだ。

俺、ナルト、ヒナタの班では。

俺は会話に乗らねえし。
ナルトは一方的に俺へ

「サスケ、俺はおまえを倒す。
そして火影になる。
サクラちゃんに好きになってもらう。
おまえからサクラちゃんを戻す」

いろいろうるさいな。
本気で無視だ。

ヒナタは会話には参加しねえ。

ナルトが俺に向かって宣言してる時、無表情でこちらを見てるくれえなもんだ。

俺はヒナタとも会話する気にならねえ。
ヒナタも同感らしい。
班と言えるのかは知らんが…このパターンもこの4年、多かった…。

それから…ナルトがヒナタを振り向けば…ヒナタは気絶してる。
ナルトには虚弱体質の貧血の女扱いだ。
俺は…ヒナタの面倒は見る気になれんらしい…近寄ろうとも思えん…。
サクラの面倒は昔、見る気だったが…面倒見の良い男では俺はなかったらしい…。

「ヒナタ、また倒れてるんだってばか?
本当、ご飯食べろってば。
サスケ、ヒナタ。
ほっといて、やることするってばよ」

『そうだな…』

俺は一応、相槌だ。

俺には分かる…ヒナタは…俺に嫉妬してる…。
俺は…昔も今も、イノに嫉妬してる…。
あれはそうだろう…俺を見るヒナタは無表情だ…俺はこの女、怖がってる…。

解説すれば…ナルトは、俺と友になりたい…俺はそれを拒んでる。
ヒナタはあれだけ…こっそり慕ってるのにだ…ナルトからは変人扱いだ。
完全、無視されてる、それどころか…とうとう、嫌われてる。
ナルトは俺としか会話せん…ナルトは俺を友として選んだ、ヒナタは友として論外だ。
それを見せつけてる…。

こういうことだ。
ヒナタはどうも毎回、絶望の危機にあるらしい…。
俺は面倒なことには巻き込まれたくねえ…。
ヒナタとナルトの恋路を助けるつもりは全くねえ。
自分だけで精一杯だ…俺はヒナタに恨まれてる…近づく気すら沸いて来ねえ。
そういう意味で合ってるだろう…あれは…。

ナルトは…自分の恋路に関しては疎いのか?
クラスメイト全員知ってるのに…ナルトだけが…ヒナタは虚弱体質の変な女。
ヒナタは…俺のことを無視してるいやな女、会話もせんし…あれは好かん。
扱いだ。

ヒナタだけ明らかに特別扱いして、変人認定されてるな…。
まあ、確かに…ヒナタは変人だ…俺でも感じる…クラスメイトも同感だろう。
ヒナタは…ナルトが俺へ

「構ってくれってばよ…。
…俺はサクラちゃんに好きになってもらうため…サスケは倒す。
俺は火影になる。
好きになってもらう」

その時、無表情だ…表情のねえ女だ。
俺のサクラとは大違いだ…ナルトが…サクラに魅力を感じる意味は大いに賛同だ。
ナルトは「しけた面した女侍らした」俺が嫌いなのだ。

ヒナタは「しけた面して男侍らした」女だな。
確かに面白くはねえ。
表情も反応も薄すぎだ…俺の前ではそうだ。

俺が10歳になってぐらいから…サクラへナルトが構ってアピールがうるさいが…。
4年前までは…。

「構ってくれってば。
俺は里の女に好きになってもらうために…サスケは倒す。
俺は火影になる」

だった…。

その頃のヒナタは…ナルトを顔真っ赤にして見てた…。
最近、表情がねえ…。

☆☆

ヒナタは…ナルトの前では気絶してる、ナルトの知らんとこでは…常に目で追ってる…。
クラスメイトは…全員、知ってるが…ナルトは

「俺にだけ、俺が見れば…目をむこう向ける…。
俺の会話には全く参加しねえ…他の男子どもとは、しけた面して話してる。
ドベは嫌いってばか?
なんだあの態度…。

視線すら俺とは合さん…他の男子とは…しけた面して会話してる…。
しかも虚弱体質だ。
俺、疲れるってば…」

毎回、ナルトは…俺の前で愚痴言ってる。
正論だ…俺もしけた面の女は嫌いだな…サクラは表情くるくるで、愛らしい…子供らしく無邪気だ。
男子どもが…ヒナタに群がる理由が…全く分からん…。
同じく、俺へ女子が群がる理由も…本気で理解に苦しむ…これ、初対面でだ…。
あれは…恋愛ゲームの一環なのかとも…解釈してる…。
この里の男女の恋愛趣味は悪いらしい…忍者界全体で…趣味悪いのか?。
この乱世、しけた面ぐらいの方がモテるのかは知らん…。

この感性はだ…ナルトと俺は、とても気が合う…。
ナルトと俺は…女の趣味が同じらしい…嬉しくねえが。

シカマルと俺も…女の趣味が同じらしい…全然、喜んでおらんが…。

まだ、ナルトの方がドベだ…。
俺は力のある男は嫌いだ…謙虚だからだ、友になるなら…ナルトだな。

チョウジ、キバ、シノは…ヒナタらしい…。
俺と…チョウジ、キバ、シノは全く女の趣味が違うらしい…話も合いそうにねえな…。
会話すらほとんどした経験がねえ。
俺の心を惹きつける台詞をしねえからだ。

☆☆☆

ヒナタは名前通り、ヒナタが似合う影の薄い女らしい。
俺と班を組んでる時も…。
俺、ヒナタ、どうでもいい女。
のパターンの回でも…遠方のナルトしか見とらん。
ナルトはクラスメイトの女子に積極的に。

「好きになってくれってばよ。
俺、絶対、火影になる。
サスケは倒すってば」

と宣言してる…ヒナタ以外のクラスの女子へ平等にだ…。


その間、俺はどうでもいい女から一方的に密着されてる。
俺は拒まず…冷静だ。
女子のドベも毎回変わる…。
俺はドベだから好きと言う訳ではねえらしい…。


 

ヒナタのことはどうでもいい…。
しかし、予備説明として考慮する程度で良い。

俺の日常はサクラ中心だからだ。

俺は10歳…。

あの…俺が一族を失った事件から…4年。
今は10月か…。
夜、虫の音が鳴ってる。

本当にいろいろあった…。
里で道徳は教えんが…愛里教育ばかりだな…。

☆☆☆

最近、サクラの髪が伸びた。
俺の噂が耳に入ったらしい。

俺はサクラの髪が伸びてるのを見る度、嬉しい。

俺が愛されてるようでだ。

サクラのことは…妹決定にしてる。

俺がこの里で独走して20歳ぐらいに見合い話持って行けるぐらいのなるの夢ではある。

ますます綺麗になってる。

俺は結婚するまで恋とも認めん。

でも愛着だ。

最近、顔が見れん。

唇を見れば動揺してる。

隣にいるの照れる。

俺は溜息ばかり吐いてる。

きっと、この調子なら。

もう俺だろう、サクラはきっと。

最近…サクラは…。

「私のファーストキスはサスケくんに予約済みよ」

とうるさい。

誘われてる。

乗ってねえ。

俺は相変わらず好いてねえ演技してる。

イノが好きなフリだな。

サクラの成績もドベからクラス2/3になれてる。

そこは関係ねえが。

しねえ。

俺は…。

恋愛する気ねえ。

今でも精一杯だ。

すれば、俺は崩れる。

どうしてもしてえなら、俺から無理やり奪えばいい。

どんどん、良いように遊ばれてる。

女子どもにもサクラにもだ。

俺はますます変だ。

サクラの隣、うれしいが。

いつまで演技も続くのか。

一生でも演じ続けたい。

俺は空気を消すため、最近は。

サクラ苛めに精を出してる。

いちいち文句言ってる。

泣きそうな顔になる。

かわいい…。

これが俺なりの愛なのか。

本音はキス興味はある。

照れると突き放す。
苛めるとしたくなる。

俺は変人なのか。
狂人か。

毎日、耐えてる。

俺はサクラを苛めるのが日課になってる。
そのせいで男子に余計に嫌われてる。

ナルトが最近、サクラにアタックが酷え。

「好きになってくれってばよ。
俺、強くなるってばよ。
サクラちゃん、俺にしろってば。
サスケ、止めろってば」

そのたびに…。
サクラは。

「ドベは嫌い。
サスケくんを越えられるわけないでしょ」

とボコってくれてる。

サクラは…。
こんな俺でも…成績さえ上位であれば完全に崇拝してくれるらしい。
それは女子どももだ。
そこは嬉しくてしかたねえ。

俺には…。
あんな芸当絶対無理だ。

サクラ苛めも。
嫌ってる演技ごっこも。
楽しくて仕方ねえ。

俺の愛は屈折してる。

俺が…嫌いな態度で接すれば…サクラは可愛く泣きそうな顔だ。
もう、これがたまらん。

嫌がられるの、すきなのか?

さらに突きたくなるらしい。

知らなかった。

自分の性癖がだ…。

ナルトはMなのか?

サクラにボコられて喜んでるのか?

サクラへのモーションが日増しに激しい。

しかし、サクラはドベは全く眼中にもねえらしい。

本気でサクラの性癖がこれで良かった。

サクラの嫌がる顔が好きなんて俺は相当、変態なのか…。

自分に迷ってる。

妹は可愛すぎると苛めたくなるとは…むかし、知ったが。

どんどんひどい。

よくぞこれで嫌われてねえと思えるレベルだ…。

イルカ先生に…昔、おまえは好きな子を苛めるタイプなのか?
と尋ねられたこともあったが。
そうだったのか?

サクラを恋愛とは 俺は認めん。

見合いまでずっとだ。

家族だが。

今のところ、イルカ先生も疑ってねえ。

イノだと信じて疑わんらしい。

俺はいつも学校でサクラを口で苛めて…自宅帰って思い出して。

あの苛めた時の嫌そうで泣きそうな顔に…キス出来たらどんな反応するかと…。
そんな変な妄想ばかり最近、してる…。

机の前で頭は抱えてる。

きっと、部屋に監視カメラが忍者上層部からつけられてれば…。
復讐に悩み、悶えてるように映るだろう。

学校では荒れてるように映ってるだろう…。

俺は部屋で隙は見せん。

俺の予想通り、俺が見てない時、部屋の情報が…イルカ先生に流れてた。

本気で監視されてるらしい・・・。

気のせいだと思ってたから…。
逆に驚いた。

どうして…俺の部屋での行動が読めてるのかと。

いつも術式ばかり読んで…規則正しいこともしってやがった。

写真立てがあることもだ。

それを見てることも…。

天井にあるのか??

俺はこの寮室好いてねえ。

隙も見せれん。

着替えのシーンは映ってねえこと、祈る。

勉強に集中してる時だけ監視されてること、祈る…。

サクラは鈍いから…俺の遊びにとことん乗ってくれる。

サクラ大嫌い苛めごっこだ。

毎回、泣きそうな顔で

「サスケくん、大好き。
頑張る。
見捨てないで。
こんなに好きでたまらないのに…サスケくんは…」

もうこれがたまらん。

「私、サスケくんのお嫁さんになりたい。
家族になりたい…。
嫌いにならないで…サスケくん」

俺はシカトするが。

この言葉と泣き顔を待ってるらしい。

あまりうれしいから毎日やってる。
毎日だいたい、反応も変わらん。
一度も疑わんし、俺が成績有能である限り、女子どももサクラもついて来る気満々らしい。

何やっても今のところ許されるらしい。
どこまで許してくれるのかは知らん。

俺が強い限り良いらしい。
嬉しいことだ。

俺の求めてる言葉が…強い限りは苛めることで戴けるらしい。

胸にいつもジーンと来てる。

苛めなくてももらえてるが…普通に言われると照れすぎる。

返す言葉は冷たくなる。

普通に言われると…頭が動かん…反応に困る。

俺は…もっと強くなれば…もっとすごいものが期待できるのか…。

これ以上、何なのか…。

俺が強くなれば、告白も、手製弁当も、マフラーも、手紙も…。
プロポーズも全部、向こうから来るのか。
楽しみにしてる…。
そうであればいい…。

ぼやーんと時々なる。

俺には自分からする能力は絶対ねえ、求めることも出来ん。
それを望んでる。

いつも強くなるのに忙しい。

☆☆☆

最近、剣術の時間がある。

竹刀だが…男子どもと戦いは交わしてる。

その時も、サクラは応援がスゴい。

「サスケくん、カッコウいい、やっちゃえ!
キャア、痺れる」

いつものことだ。

俺は男子は竹刀でボコる。

すぐに打撲ぐらいの傷だな。

軽い軽傷を負わすこともある。

◎いっで…。
また負けた。
やけ食いするぜ◎

チョウジ辺りが悔しそうだが…。

そこは知らん。

「サスケくんに歯向かおうなんて百万年早いわ。
サスケくん、カッコウいい。
いかす」

『この剣道の流派は木ノ葉にしかない独特な手法で…。
この戦法は…』

俺はいつも解説をしてやる。
サクラのためにだ。

「すごいすごい。
サスケくん物知り!
キャー素敵」

いつもだ。

何しても許され過ぎる。
だから、サクラの嫌がる表情も見たくなる。
俺は色んな表情のサクラとても気に入ってる。
いつも常に俺の味方でいてくれる。

笑う顔も怒る顔も泣く顔も怯える顔も…全部良い。

俺は…。

どんどんクラスでは嫌われてるが…サクラを見れば突きたくなるらしい。

家では…サクラをいつも思い出してる…。

大人になるの楽しみだな、この調子でいけば、楽勝だろう。
サクラは俺を崇拝し続けてくれるだろう。
早く歳を取りてえ。

サクラと暮らすの楽しみだ。

クラス中に冷たい奴だとレッテル貼られてるが…。
俺はサクラのことなら命張っても良いレベルだ。
それぐらいでしか…愛を示せねえらしい。
サクラのために死ぬなら本望だ。

サクラが俺を望む限りは死に物狂いで望みを達成してやりたい。
サクラの夢のためにだ…強くある…理想である…品行方正を貫く…。
それぐらいでしか愛も示せねえ。
命張ることでしか…思いは見せられねえ。
俺はそんな人間らしい…。

ナルトとは全く違い過ぎる。
口で軽く言えん。
軽い行動も無理だ。

サクラが望む少女漫画の世界を実現する能力はねえ。
甘い台詞など俺には無理すぎる。
伝える能力はねえ。
嘘ならいくらでもいえる…酷い嘘つくのが好きらしい。
きっと退屈で味気ないだろうが…サクラはそれでも俺が強い限り許してくれるらしい…。
出来た女だ。

俺はサクラに伝わるとしたら…サクラの窮地の時、ぐれえだろ…その時はきっと命張ってやる…。
今、平和だからそれもねえが…。
でも、サクラは俺を好いてくれてる。
俺は非常にたまらなく喜んでる…。
俺はサクラのために生きる気だ…。
そんな瞬間なく…サクラが俺を愛す…そんな人生がいい。
俺は平和と長生きと家族を求める…。

一生、気が付かなくても別に良い。
サクラは幻滅しまくりかもしれん…でも、悪いが…このまま添い遂げるの望んでる。
このまま話を進めてえ。

俺の部屋にサクラがいる日…とても心待ちにしてやってる。
家族決定だ。
恋愛は…見合いの日まで認めん。
俺が更に強くなって…サクラからプロポーズされて、それから…すんなり事を運ぶ。
そんなふうに計画してる。
その時、なんて言って俺は受け入れるべきか…今から台詞を考えとく。
それぐらいの気で強さを求めてる。

愛が伝えられん。
それが俺のネックだ。

--イジメまくってもついて来るおまえの愛にもう屈した。
--俺も孤児だ、一人はつれねえ…おまえに決めた…。

とでも…返答すべきか…。

なんて言えばいいか…想像つかん。

俺には伝える能力ねえ。
おまえを前にすれば余計だ。

分かった。

だけでも良いかもしれん…。

「どうしてサスケくん、私が良いの?
私で良いの?」

と言われれば返答に困る。

そのころ、おまえが強ければ。

『おまえが強い女だからだ』


と言うだろう。

弱ければ…なんと言うべきか。

一番、しつこいでは…。
イノも今のところ、サクラ以上に熱だ。
イノの方が男に目線送らん…。
サクラの方がむかし、軽かった。
最近、ねえが…俺色に染まったらしい…。

困りまくる。

「私、弱いのになぜなの?
いろいろ女の人から声掛けられてるのに?
どうして?」

その時、言われれば答え方が分からん。

『弱すぎるから…呆れた、俺以外に男もいねえみたいだし…おまえ、死にそうだから。
仕方ねえから選んでやろうかと思う。
御厚意だ、感謝しろ』

と言うべきなのか…??

サクラはそれでも絶叫しそうだ、現状のままなら・・。
陰で…サクラに近寄る男は徹底的に潰さねばならん…ストーリーだな、これは…。

俺以外に男がいねえから不憫っていうのが…前提になってやがる…。

サクラにどれだけ男が近付いているか…現状でも酷い…これは無理だろ…。


やはりサクラは強くなってもらうべきだ。

理由探すの大変だ…。

今から…理由を探さねばならんらしい…、サクラを納得させれるだけの言葉がだ…。
何年も探してれば…その台詞も…見つかるだろう。
今は分からん…。

俺はその瞬間、夢見てる。
いつかは知らん。

強くありてえ。


☆☆☆









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