アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

いつかきっと…(サスケ視点)



俺がトイレで泣いてると、男子どもがやって来たらしい。

俺は必死で涙は拭った。

トイレの外から男子どもの声がする。
シカマルとチョウジとシノ、キバの4人組らしい。

【イルカ先生の言う話はもっともだな。
めんどくせけど】

--シカマルの声だ…。
コイツはめんどくさいしか言わねえ。

◎ナルトから日向奪うのは…精神的に無謀な挑戦をするぐらいの精神力のある男じゃなきゃ無理ってことか。
チョコうめえな◎

--チョウジだ。
コイツはずっと菓子食ってる。
最近、ますます太ってやがる…。

{サスケを倒して…クラスの女子を取り戻すべきか…蜂よ。
どうすべきなんだ?
オレは}
ブイーン

--シノだ。
コイツは…虫大好き人間で女子どもに嫌われてるらしいな…。
虫としか会話しておらん…。
アイツの近くにいけば…虫のブンブン飛ぶ音が耳に着く…。

●赤丸、オレにサスケ、倒せるか。
今日も女子に色仕掛けでムカつくよな●
●わおーん!●

キバだ。
コイツはだ、肩に”赤丸”と言う白い子犬を乗せてる。
ま、犬は許すが…俺は猫派だ。

◎いいよな、サスケは女子と一緒にエロ本読んで何歳なんだよ。
ああ、キャンデー食おう◎

チョウジだな。
ゲスな想像しかしておらんらしい。

【めんどうくさいな、サスケ倒しか…】

{だが…以前は女子どもは…サスケの顔面に群がってたようだが…。
サスケを倒したところで…力に弱い女子はサクラだけだ。
サクラしか…落ちないのでは?
ムシよ、教えてくれ}
ブンブンブン…

【まあ、最近、女子どももやっと…能力のある男に魅力を感じつつあるらしい。
術式の授業で苦戦してるのが堪えてるらしいな。
本当、ダルイし、面倒くさいが…先公の言うとおり、サスケ倒して…女子戻すのが…得策だな】

●そうなのか?シカマル?●
●バウウウ!●

【俺はそう望んでる。
ま、サスケ倒せば…サクラは一番最初に落ちそうだ。
面倒くさい話だが…】

◎サクラか…最近、性格変わってしまったよな・・・モグモグ◎

●以前は泣いてて、俺らのことも応援してたのにな…赤丸●
●バウウウ●

{あれから授業がつまらない…。
ムシよ、オレに花はあるのか?}
ブイいーん。

【ま、クラスナンバーワン目指して。
頑張るか。
サスケも…クラス敵なしレベルで強いんだし…1年上へ飛び級してくれりゃ、解決しそうなんだが…。
アイツも更に強くなれるし、俺らも女子戻せるし…。
ダリイ。
サクラはあんなキャラだが…以前がそうだった。
俺の考察によれば…俺が強くなれば…ある日…突然、忠実に俺のために尽くしそうだ】

◎そうなのか?シカマル。
モグモグ…◎

【俺が自宅でやってる恋愛ゲームのキャラクターにもそんな奴がいるが…。
攻略方法は恐らく同じだ。
ま、そういう意味では良い女だ。
俺らにも、まだ望みがある…。
サクラの好みは…強い男。
それから…日向の好みは精神力の強い男。
イノと他の女子どもの好みは…容姿。
最近、他の女子どもは…力のある男を認めつつある…。
イノは相変わらず、面食い・…。
俺の考察では、こうだな…。
めんどくせ…サスケは、相当強すぎだ…】

◎オヤツ食うぜ。
ああ、女子どもも…デブはダメかって?
俺の容姿か性格に惚れろよな…◎

{女よ、虫は嫌なのか?
俺は頑張るしかないのか…}
ブおおーーーん…

●赤丸、犬は可愛いのに。
どうして俺は…モテねえんだ?●
●バウウウ●

【めんどうくさいが…他にも策はある。
例えばだ、誰かが…サクラ辺りを襲うだろ。
そして、そこへ誰かが力で…サクラの命を助ける…。
ヒーローとヒロインの関係か…。
そんなパターンでもサクラは落ちそうだな…】

◎だれが…その悪役を引き受けるんだ?
シカマル。
うめー。
オヤツ、次の袋、行こう◎

【そうだな…誰も引き受けねえよな。
めんどうな話だ】

{サスケと闘うしかないのだな…蜂よ…。
女子を戻すには…}
ブーン

●悪役なんてしたくねえぜ。
はああ。
木の葉に誰かやってこねえかな、悪い奴。
で、俺が助けて…さ…●
●バウバウ●

途中から…思考力停止してた…。
俺は…男子どもに、とことん嫌われてるらしい…。
それは理解した…。
女の取り合い合戦が裏では…計画されてるらしい…。
アホらしい会議だが…。

猛烈に…。
出て行きにくい雰囲気だ…。
しかし、授業が…もうすぐ始まる。
トイレの中に長居すれば…女子に変に勘違いされる。

エロ本が効いたとか…変な噂されるに決まってる。

俺は出ることに決めた。

出た途端、奴らと目が合った。
睨まれた。
俺は無視した。

◎本当、態度の悪い奴だ。
モグモグ◎

{倒さなければならないらしいな。
虫たちよ。
俺は無視された}
ブイーン。

●赤丸、サスケは強そうでナルトは簡単そうだが…。
俺は一番を目指す。
応援してくれよな●
●バウウウ●

【めんどうくせ…。
サスケに弱点なんか、あるのかよ?】


俺は、弱点など晒す気はねえ。
この里で…一番を独走する気だ。
それから…1年上へ、飛び級してやる気も全くねえ。
もがき苦しめばいい。
俺に毎日、悪口を言う…罪だ。

せいぜい、独身を貫き、悩み悶絶すればいい。
それが俺への償いだ。

俺は教室に戻った。
ざけんじゃねえよ。
おまえらにオレの気持ちが分かるって言うのかよ?
泣く場所すら与えてくれねえのかよ。
この里は。
自宅、帰ったら…泣く。

アアアア。

これが俺の日常だ。
俺は強くなる。
絶対だ。

☆☆☆

俺は教室に戻った。

いつも女子からのセクハラに疲れ果ててたが。

まあ、そうだな、

邪魔な女子を退ければ。

俺は毎日、サクラと恋愛小説を読んで。
それからサクラと毎日、エロ本を読んでるらしい。

俺の青春も悪くはない。

性的嫌がらせかと思ってたが…。

俺はサクラと一緒に勉強してるらしい。

俺は去年まで”エロ”と言う単語まで知らんかったというのにだ。

ま、いいだろう。

サクラはどう思ってるのか。
俺の反応が見たいだけなのか?
それとも俺と一緒に…エロ本が見たいのか…。

これからはサクラとだけ行動してるのだと思おう。
他の女子は無視しよう。
見方を変えれば世界は変わるものだ…。

嬉しいと言うよりか照れてるが、サクラはどうしてあんなに平然としてられるのだろう?

サクラは…6歳だというのにもう興味があるのか…。

おませなのか……。

☆☆☆

トイレ休憩が終われば…女子どもから、声を掛けられる前に言葉にした。

『今日からゲームをする。
俺に一番深い愛を与えた暁には褒美をやる。
おまえが…この世で一番好きなのは…誰だ?』

≪サスケくんよ≫

[サスケくんだけ]

[サスケくんだよ]

「サスケくんに決まってる。
しゃーなろ!」

全員、即答だ。
嬉しい限りだ。


『おまえの優先順位は何だ?』

≪1番は勉強、2番は家族、3番は家事かしら?≫

[1番は恋、2番は家族、3番は勉強かな?]

[1番はサスケくん、2番は勉強、3番は家族かな?]


「一番はサスケくんよ。
二番なんてないわ…。
私はサスケくんだけ、愛してる」


≪サクラ…一番いい台詞取ったわね。
みんなの会話から推測して。
ねえ、サスケくんの好みってどんな子かしら?≫
イノだ。

[教えて]

[教えて]

「私…サスケくんのお嫁さんになりたい」

サクラだ…まだ発言権が最後らしい…成績順らしい…。
守れねえと…トイレで集団リンチがあるらしいな…。
俺はサクラが横から話してこれたとき、トイレ休憩挟んで…、サクラが帰ってきたら…。
顔がボコボコにされてたこともある。
その時の女子の会話で判明した。

女子は[順番を…掟を…守れんことに制裁を食らわしたわ?]とか…ほざいてた。
忍者の世界…掟が全てだ…、強い者の作るルールには絶対服従だ。
あの頃は…腹立つから…。
雨の日…実行した奴らは…術式で、川に落としてやったが…。
最近、サクラも…そこは順守してるらしい。
早く、強くなれ…。

『そうだな。
フシダラは最低だ。
例えば強い男を見たら…すぐ目をつけて光らせる女は最悪だな。
俺はそんな奴とは結婚したくない』

≪サスケくん、私はそんなことしないわよ。
サスケくんに一途よ?≫

イノだ。
相変わらず…俺の胸元全面密着だ。
他の女子どもも闘ってるが…あれも成績順らしいな…。
守れんと同じくあとで…女子からボコ殴りらしい。

[私もよ、公園で出会って以来、したことないわ]

[私もよ、サスケくんを永遠に愛してるわ、きっと]

[サスケくん…]

サクラが狼狽えてる。
サクラは密着すら出来てない。
たまに背中をそっと触れてくるぐらいだ…。
俺はだな、おまえの成績に期待してやってる…。

『それから…強い女がスキだな。

クラスでは一番強い女くらいが良い…』

≪わたしよ!
サスケくん、それ?
もしかして?
サスケくんったら、私のこと、好きなの?≫
イノだ。

[キー。

2番だけど根性だけは絶対上がってやる]

[私は誰より一途だけどイノは越える]

[私は料理専門だけど…イノは潰す。

喧嘩上等よ!]

「しゃーなろ、負けない」

サクラだ。
目を潤ませ、ガッツポーズだな…。
俺がもっと強くなってだな…おまえに有利な…掟を作っても良いが…。
従わせて見張らせても良いが…女子トイレの中までは、さすがに難易度高い…。
おまえは弱すぎだ、俺のいない時も…護身できる程度の力は望む。

『更にいうなら、リンゴの皮むきぐらい出来る女が良いな。
フシダラで、家庭的ではない女は嫌いだな。
あと強けりゃ…もう最高だな…』

≪サスケくん、私…それぐらいできるわ?
何でもできる優秀な人間だからね?≫
イノだ。

[サスケくん、私できるわよ。

料理忍者目指してるから。

もしかして…サスケくんは私のことが…]

[私、頑張る]

「サスケくん…これから練習するから…」

サクラがとてもアタフタしてやがる。
出来ねえのか…。

俺も一人暮らしだが…。
あれが最近、一番困る。
人に剥いてもらわなきゃ食えねえから。
皮ごと丸かじり生活だ。


ま、これぐらいで…今日は良いだろう。
サクラ、おまえの成長を俺は見守ってる。
今日も男子どもがおまえのことを股の緩い女のように噂してた。

アイツは、俺が強くなりゃすぐ…におちるはずだと。

望み薄な他の女子より、おまえを狙ってやがった。

早く、成長して…そう思われない人間になるんだな。

早く、強くなって…ココにいる女子どもに苛められても大丈夫なレベルになるんだな。

ここにいる女子どもに集団リンチされても…身を守れるだけの力を付けてほしい。

俺は期待してる…。

☆☆☆


因みにこれから女子の存在は無視することにした。


今日は良い日だったな。
回想してみれば…。
サクラと恋愛小説読んで、サクラに…。

「私とするの。
サスケくんと結婚するのは私」

と求愛されて。

(いつかサクラとすることらしい…)

サクラに

「サスケくんは一生、エロには興味持たないわ…サスケくんは清いんだから」

と言われながら…エロ本を一緒に読んで勉強して…。

(いつか…するらしい…サクラと)

憎き兄のこと思い出したからトイレで泣こうかと思うと…。

「サスケくん、私も一緒に行っても良い?」

サクラに頬を染められながら、甘えられて…。

『手洗いだ、来るな』

と告げれば…。

「サスケくん…大好き」

サクラはホッコリ笑ってたな。

で…。
トイレ休憩挟んで…。
帰ってきて。

『今日からゲームをする。
俺に一番深い愛を与えた暁には褒美をやる。
おまえが…この世で一番好きなのは…誰だ?』

「サスケくんに決まってる。
しゃーなろ!」

と即答されて…。


『おまえの優先順位は何だ?』

と尋ねれば…。

「一番はサスケくんよ。
二番なんてないわ…。
私はサスケくんだけ、愛してる」

一番求めてた回答を貰えて。


「私…サスケくんのお嫁さんになりたい」

俺から30センチくらい離れた、正面にいる…サクラに迫られ…。

『そうだな。
フシダラは最低だ。
例えば強い男を見たらすぐ目をつけて光らせる女は最悪だな。
俺はそんな奴とは結婚したくない』

「サスケくん…」

サクラを狼狽えさせ。

『それから…強い女がスキだな。

クラスでは一番強い女くらいが良い…』


「しゃーなろ、負けない」

サクラにやる気出させ…。

『更にいうなら、リンゴの皮むきぐらい出来る女が良いな。
フシダラで、家庭的ではない女は嫌いだな』

「サスケくん…これから練習するから…」

サクラを最後に苛めて…泣きそうな顔にしてやって…。

それから…術式の授業でも。

「サスケくん。
凄い。
格好良い。
惚れ直しちゃう。
ダイスキ」

と褒められまくって。

割りと、俺の日常も…薔薇色らしい。

この里も悪くはない。

留まっておくか…。


今のままで強くなれるかはしらんが…。
里、出ても…楽しみもねえだろ…。
男子どもの挑戦状だけは、ウザいが…まあ、サクラがモテる証拠だな。
誇りに思うか…サクラは俺のモノだからな、どう見ても。
この里の女子も…こっちに向けさせ、男子どもも苦しめばいい。
俺を苛める罰だな。

☆☆☆




【サクラ視点】

私はサクラ。
毎日、サスケくんにモーション掛けてるけど全然。

去年まではサスケくんと仲良しだったのに…。
今は全く…。

最近、イノがサスケくんに、恋愛小説とか、エロ本とか見せて反応を見てるみたい。
私にはそんな発想なかったから。
ビックリ。

≪サクラ、遅れてるわね。
男は色仕掛けに弱いのよ?≫

「でも…サスケくんに恋愛は似合わないし…。
サスケくんは私の中で清いイメージだし…。
サスケくん、嫌がってるんじゃないの…?」

ガンバって、強気で言い合った。

≪馬鹿ね。
サスケくんも男よ。
弱いに決まってるでしょ≫

「ナルトと違うし…サスケくんに限って…。
しゃーなろ!」

かなり動揺してた。
だってサスケくんに…下ネタなんて…絶対、似合わないし…。

≪私がサスケくんを開拓するわ。
それが良い女ってものよ?
サクラ?≫

「私の役目よ…それは?」

つい、ノリで喧嘩してしまった。
本当にこれで良いのかな?

≪ま、サスケくんはアンタになんかやられないわ。
私がずっとリードしてるのは知ってるのよ?≫

「イノになんか絶対負けない!
しゃーなろ!」

もう本当、最近…焦りまくって。
自宅で泣いてばかり…。
暴言中傷殴られることは日常茶飯事だし…。
強気で行かないと…ボコボコにされる。
毎日がサバイバル。
予想はしてけど…それを上回ってる。

すごくライバルが多いことは分かってた。
だから…諦めようともした…。
でも無理だった。
私は気が付いたらいつもサスケくんを目で追ってた。
それから女友達といても全く楽しくなくて…。
毎日、サスケくんのことばかり考えていた。
自分の感情を偽ることができなかった。

だから、大変なのは分かってるけど戦うことに決めた。

今でも後悔することもある。
思ってた以上に猛烈すぎる…女の子たちのバトルが。
私なんかが手におえない…落ちる訳もないって悲しくなることばかり。
強気でいるけど…そうじゃないと、それ以上に制裁に合うから…。
イノに殴られまくるから…言い返しているだけ。

家で怖くて泣くことはしょっちゅう。
だけど…鏡に向かって強くなるって暗示かけてる。
心の中には…お蔭でもう一人の人格が出来ちゃった。
強気で「イノにも負けるな!シャーナロ!」って。
でも…くじけそうには…結構なる。


イノは本当に強敵。
くの一bPだけあって考えることも斬新。
私も負けてられないとは思ってる…。
でも今のところ、サスケくんはそんなことには興味ないみたい。
少し安心。

私は…サスケくんはこのまま……。
清く美しくいてくれることを祈ってる。
サスケくんがナルトみたいに下ネタマックスになるのは…イヤ。
サスケくんはその気になれば…何人の女の子がモノにできるか…分からない…。
清いくらいで、ちょうどいい…。
それに…サスケくんは私の中で…そんなキャラじゃない。
私の深い愛で肌をソッと寄り添いながら…包んであげたいと祈り続けてるけど…。
イノにだけは、負けたくない。
サスケくんのファーストキスを奪うのは私。
決めてる。

サスケくんが…女の人の裸写真で、喜んでナルトみたいに下ネタオンパレードになったら…、どうしようかと…本音はアタフタしてた…。
サスケくんに…なんてものを見せるのよ!とイノに怒り狂ってた。

でも…。
まあ、私の歳だもの。
色仕掛けは効かなかったみたい。

イノはあらゆる手段で…頑張ってるみたい。
かなり焦ってる。
私はどうやったら…サスケくんがこっちに向いてくれるのかって。
毎日、そのことばかり…。

以前も…そんなに会話を交わした訳でもないけど…。
私、泣いてばかりで…隣に寄り添ってもらえたくらいだし。

だけど…私はサスケくん大好き。
どうにかして、こっちを向いて欲しいとも願う…。

恋愛のテクニック本も頑張って読んでみる…。

色仕掛けは効きますって書いてた。
効くのかな…。
まだ早い気もするけど…。
サスケくん、毎日…女子にひっつかれてるけど…全く平然だし…。
サスケくんはどうしたら…落ちるのかな?ってずっと考えてた。
私、なんて無理だろうけど…。
大好きで仕方ないから。
それが私の夢だから。

サスケくんは…今日、分かったけど。
強い子が好きみたい。
しかも…強い男の人見て…目を光らすような子はキライみたい…。

私、いつもお母さんから指摘されてる。
どうしようか…と思った。
アレが本当なら…。

イノが好きで。
私が嫌いって言う意味にしか…取れない。

しかもリンゴの皮むきも私、出来ない。
それは…料理忍者目指してる子なら可能だし…。
もう焦りまくって仕方ない。

サスケくんって物凄く好みのハードル高いみたい。
イノに負けそうで、もう辛い…。
イノのことが…好きなのかと…。
今、泣いてる。
でも、諦めきれない。

私はどうして、こんなにハードルの高いサスケくんが…好きなんだろ…。
もっと、ハードルの低い人を好きになれば…楽だったかもしれないのに…。
それでも…好きでたまらない。
サスケくんの優しさ、格好良さ…それから強さを見るたび…痺れだす。
サスケくんの強さ…私も見習いたい。
サスケくんは…強くて見てるとキャーってなる。
私、自分が弱いから強い人、大好きみたいで…。
これは…どうしようもないけど…。
頑張って、強い人見ても…目を潤ませないように努める。
サスケくんにフシダラなんて思われたくない。
でも、自分にはない凄さに感動してしまうのが本音。

だけど…頑張る。

私は…どうやれば…イノに勝てるんだろう…。
イノの真似を…すべきなのか?
それとも…私なりのやり方がいいのか?
もう、分からない。
毎日、悩んでる。

ガンバって、体術は強くなろうと願う…。
自宅に帰ったら、猛烈に暗記しなきゃ。
私が得意なことと言えば…ペーパーぐらい。
これだけは、イノにも勝てそう。
誰より一番になりたい…。
根性で…頑張る。
早く家に帰らなきゃ…。

私は…強く優しく格好よく、
しかもモテるのに身持ちもかたい。
そんなサスケくんが大好き。

尊敬してる。

理想の人。

私はサスケくんが大好きでたまらないから頑張る。

サスケくんのために生きる。

決めた。

いっぱいライバルいるけど、いつか振り向いて欲しい。

頑張り続ける。

しゃーなろ。




【イノ視点】

まあ。
サスケくんファンクラブのメンバーには悪いけど。
今日で判明したわ。
サスケくんは強くて…それから、強い男の前で目を光らせず…リンゴの皮むきが出来る子が好きって。

リンゴの皮むきは私、出来るわ。
だって、くの一bPだし、何でもこなせるのよ?
私?

花の名前も一通り知ってる。
ハッキリ言って、欠点なんかないのよね?

しかも成績もbP。

友達も100名はいるわ。

それから…サクラにはまだ黙ってるけど、サスケくんの好みは…髪の長い女性。

全部、私に当てはまるわ。

サスケくん、知らなかったわ。

私のことがスキなのね?

それにしてもシャイね?

以前は…手裏剣、私のところばかり飛んでたのよ。

あれ、アピールだったのね。

足に擦り傷で…応援はしてたけど。
たまに痛かったけど。

サスケくんって好きな子、いじめるタイプなのね。

私の前で…優しかったことがないけど…。

そんなサスケくんも…まあ、いいかしらね?

ま、この私の美貌にかかれば…一発で落ちることなんて、分かってたけど。

それにしても…泣き虫サクラが最近、私に強気で歯向かってくるわ。

アレは知ってるのよ?

きっと、必死で強がってるだけ…。
きっと、家ではボロボロ泣きまくってるわ。

性格の根本なんて…そう簡単に変わらないしね?
まだ…一年も経ってないもの。
私に宣言した日から…今で3〜6か月ぐらいなのかしら?

努力は認めてやるわ。
一年も経ってないのに…人前で会話すら出来なかったサクラが…喋れるようになったこと…。
それから、泣いてばかりのサクラが…この私に反抗できるようになったこと…。
誰かに声掛けられるまで、動かなかったサクラが…自分から積極的にアタックできるようになったこと…。
強気になれたこともね?
評価は、してやってるのよ?
ま…クラスメイト、全員ね??

でも、あまり無理すると人格崩壊してしまうわよ?
私、知ってるのよ。
サクラは…とても脆いの。

サクラって、すぐに突けば泣く子だったんだから。

サスケくんと出会う前は…だから、私が頻繁に面倒見てたのよ?
女子どもも…イライラしてたわ。
忍者社会、泣いたら…許される訳ないからね?
泣き虫キャラなんて、死ぬしかないもの…。
大人になる前に、殺されて死ぬのがオチよ。
子孫も残せないわ?

つまり…この里に…そんな人間、サクラぐらいのものだわ。
平和ボケしすぎだわ…サクラは。
両親も甘やかしすぎたのかしら?
あれは天性なのかしら?
私や日向やその他の女子も…泣かないわよ、根性据わってるわよ。
この忍者社会、弱けりゃ…敵に殺されるもの、当たり前よ?
みんな…強いんだからね?

もうっ…本当、すぐ泣くの。

変わるものね…。

まあ、サクラなんて敵でもないわ。

多分、私でゴールインね。

それにしても…サスケくん、優しくしてほしいわ…私に。

本当、好きな子…苛める性癖なのね…。

そこだけが困ったものだわ?

早く恋心認めて私に告白すればいいものを…。

お蔭でファンクラブのメンバーから恨まれて…毎日、攻撃に合ってるわ。

まあ、私は強いし、瞬殺だけど。

サスケくんって本当にシャイな性格なのね。

素直になれないのね…。

私はサクラがサスケくんにモーション掛ける前から…ファンクラブ結成してたくらい一途なのよ。


サクラはサスケくんの力で好きになったみたいだけど、ファンクラブのメンバーはみんな容姿で落ちたみたいだしね。

強いのはオマケみたいな感じかしらね?

この里の男子って顔悪すぎだし…その中では断トツで、サスケくんの顔っていいと思うの…。

でも…サスケくんの性格だけは私、不満なのよ。

優しくなって欲しいわ。
ファーストレディーね…。
紳士な人が良いわ…。

確かにシャイなんでしょうけど…そこだけは癒されないわ。

私の理想は優しくて格好良いイケメンなのよ。
まあ、多くは望まないわ。

サスケくんを落としてから…私好みに変えるのも悪くはないわね。

落ちるのは時間の問題ね?

きっと。

明日かしら?
明後日かしらね???
だって、サスケくんの好みの女性って全部、私に当てはまるんですもの?

うふふふ?

サクラなんて論外ね。

この里、一番のイケメンをゲットするのは私ね?




【サスケ視点】

自宅に着いた。
今日も術式を覚える。
この時間ぐらいしか…俺は泣く時間もねえ。

サクラが最近、強くなったことを…評価してるのは…きっと俺だ。

弱いサクラが、どこまで…俺のために変われるか…日々、見守ってる。

苛め程度で、へこたれてる場合でもない。

俺やナルトは…親もいねえ。

ナルトは生まれつきで…俺は境遇は知らねえが…。

俺は、もうすでに…数か月前、激愛してた…兄の手によって…一族を葬られた。

死体の山。

思い出すたび、恐怖だ。

学校でも、女子のセクハラ…男子からの苛め…先生に見放され。
病院でも、気味悪がられ…人が寄り付かず…。
俺は不幸続きだ。

サクラは、両親、友…揃ってる、この里で、平和ボケして…ノウノウと優遇され過ぎてる…自覚した方が良い…。
サクラがボコられても、前ほど不憫に感じんのが…証拠だ。
あの事件以来、俺は自分のことで…頭がいっぱいになる瞬間だらけだ。
恐ろしい映像だ。
それが…たびたび悪夢となって、現れてくる。

『醜く生に縋り付いて…。
いつの日か己に復讐へ来い』

兄からの伝言を含む…悪夢だ。
余程…こたえてるらしい。
見たくもねえ映像が…夢で再現されてる。
寝るのも恐怖だ…。

俺は…あの刹那、兄に殺されそうになった。

俺は…思い出すたびに…震えてくる。

その時の言葉…全てを思い出して…。

「復讐に来い、万華鏡を開眼して…俺の元へ来い。
おまえは…万華鏡を開眼する可能性がある。
親しき友を殺せば…開眼する」

俺は兄に会いたいと願わん。
俺のイトコ…シスイ兄さんの死体には…両目…えぐられてなかったらしい…。

兄が…シスイ兄さんを殺して…両目を盗んだって言う、一族ではもっぱらの噂だった…。

俺も恐らく…友を殺し、万華鏡を開眼した後は…兄に眼だけ取られて殺される…。

兄がどうして…あんなことしてるのか…。
本気で分からねえ。

”己の力を試すため”

俺に告げたが…。

どうして?

あんなに…優しかったのに…。

あれも…全部、演技だったなんて…。
兄のデコピン…。
どれだけ、酷い兄なんだ。
いっそ、前から凶悪でいてくれれば…ここまで悲しまぬものを…。
恨み切れたものを…。
俺は混乱しすぎて、気が動転してる。
それから一度も見てねえ。
俺が狂乱した兄を見たのは一瞬だ。
優しい兄を見てた時期の方が長い。
兄は誰かに…術で洗脳されて…発狂した。
変な薬を盛られて…突然、変わった…。
そう思いたい…。
あんな理由では…納得いってない…。

”己の力を試すため…”

ただそれだけのために…。
俺の一族全部を…。
兄は人格破壊者だったのか?
俺が生まれてからずっと何年も…演技してたって言うのか?

兄は、何がしたいんだ…世界征服なのか?

俺の目は…いったい、何に役に立つんだ?

シスイ兄さんの瞳は…どうしたんだ?

シスイ兄さんは…自殺か事故だと、俺は信じてたが…。

あの日を境に…兄は万華鏡を開眼した…。

今だから、分かる…兄が、シスイ兄さんを殺した…。

俺も…万華鏡開眼したら…殺されそうだ。

万華鏡は絶大なパワーを得るらしいが…。

それでもシスイ兄さんは…俺の兄に勝てず…。
殺された…。

俺は死ぬのが…猛烈に怖い。
俺は、栽培植物でもねえ。
万華鏡が開眼した後…俺の瞳をどうするきだ…?
俺は…友人を殺す気もない…。

毎日、悩んでる。
それから、護身のために力を付けてる。
兄に…殺されないために…。

サクラと今日は会話できたが…最近、気力に乏しい。
癒しではあるが…俺には暴れる時間も必要だ。
自室だけが…俺の自由な時間だ。
サクラには悪いが…。
裏でイノにボコ殴りにされてるのを…黙ってる俺を…許してほしい。

友好関係がいつか戻ることは祈る。





愛の鞭(サスケ+イルカ先生)「おまえは愛らしいモンスターか?俺が躾ける」

目次

里の英雄伝説6歳「メルフェンだな…」























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