アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

愛の鞭



【サスケ視点】

俺は…まだサクラを許したわけではない。
許せるはずもねえ。
幻滅も…良いところだ。
本当に信じられないほど…期待外れだ。
誰でも良いのか?
と言うレベルで。

コイツは強い男がいれば、目を光らせやがる。
俺の一族ではあり得ねえ。
どんだけ、尻が軽いんだよ。
もう見損なってる。
それが…ここ一年程度で判明した。
黙ってれば、おまえは…俺の中で良かったが…。

おまえの性格を知るにつれ、俺は我慢の限界だ。
もう、知らん。
どこまでも…俺のために戦え。
これは…おまえにとって、俺への信用を取り戻すための友好戦だ。
俺は見て見ぬふりだ。

おまえは…本当に優柔不断だ。
イノにまず、折れ…。
それから…チョウジ、シノ、キバ、シカマル…。
毎日…学級で一位が変わるたびに…。
目を光らせてやがった…。

それだけじゃねえ。
俺の兄、イタチにも…シスイ兄さんにも…。
そして…、…ネジにも…。
初対面でだ…。
どんだけ、ストライクゾーンが広いんだ。
この女は。

俺は…もうおまえは…見限った。
人間として最低野郎だ、顔だけの浮気者だ。
おまえは…人類の敵だ。

俺の家風には合わん。
俺の”うちは一族”は…みんな固い。

知らん。
ブチ切れが続いてる。

俺の父も母も…シスイ兄さんも憎き兄も…。
こんな…低俗野郎は、大嫌いだ。
サクラなんか…知らん。

おまえも…ヒナタが、ナルトに向ける愛情ぐらい、真剣になれ。

日向は、そんなこともせん。
愚か者め。

おまえぐらいのものだ、
それとイノもだな…。

おまえたちは軽すぎる。

見ていてムカつく。

これは…おまえの罪だ。
おまえの罪は深く。
一年などでは許されもせん。
あと6年は苦しめ…。
俺は許さん…。
どこまでも一生、おまえを試す。
俺は…もう知らん。
見限ってる。

今日も…女子連中が闘ってる。

≪サスケくんと結婚するのは、私なのよ?≫

イノだ。

[私よ]

[私に決まってるじゃない]

[サスケくんは私のものよ]


「私がお嫁さんになるのよ、しゃーなろ」

サクラだ。

これは、良い光景だ。
どこまでも、続けば良い。
おまえの罪は…深すぎる…もがき苦しめばいい。

サクラがボコられてる。
また、あとで泣くだろう。

しかし…前よりは、少し強くなれただろう。
俺の女子への攻撃もここまでだ。

おまえへ優遇はしてやってる。
最初にそう決めた。

頑張れ、サクラ。
弱いおまえが…どこまで強くなれるか…。
俺は期待してやってる…。

☆☆☆




【イルカ先生視点】

俺は…教官として、このクラスの”ナルト苛め”を止め、男子どもに…人参ぶら下げて、修行に集中させなければならない…という役目がある。
しいては…このクラスから、実績を出して…隣のクラスのアスマ教官から「すごいね」と認められ、崇拝されるためにも。
俺は、頑張らなればならない。
説得を…。

「おい、チョウジ。
シノ。
シカマル。
キバ…おまえたち、こっちへ来い」

【なんだよ、めんどくせ〜】

…『めんどくせ〜』しか言わないシカマル。

●俺たちなんかしたかな?赤丸●
●バウウう●

…肩に”赤丸”と言う白い子犬乗せたキバ。

{ムシとの相談会に忙しいのだが}
ブンン…

…体内に虫を飼った眼鏡男・…シノ。

◎オヤツ食べたいのに邪魔かよ◎

…年中、菓子しか食わねえデブのチョウジ…。


--俺は…おまえたちにも期待をしてる…。

”ナルト苛め”に没頭し、修行をサボられる訳にはいかん。
強い動機付けを…与えなければならん。


「おまえら…最近、修行をサボってやがるな」


【だってめんどうくせ〜し】

--シカマルだ。

◎おやつ食うほうが楽しいし◎

チョウジだ。

{ムシとの会話の方がずっといい}
ブイーン。

--シノだ。


●赤丸と一緒に散歩したいからな●
●バウバウバウ●

--赤丸だ。


「俺は教官として…おまえたちを期待してる。
少し前までのガンバリはどこへ行った?」


【だってな…もう…俺たちにはこの道しか残ってねえし。
めんどくせ〜言う気にならねえよ】

◎オヤツ食うぜ。
デブは嫌ってか?◎

{ムシよ…。
俺はいま、なにをすればいいのだ?}
ブイーーーン。

●赤丸…。オレなりに頑張ってるよな…●
●バウうううーん!●


--おまえたちのガンバリは認める。
しかし…それは…ナルトからヒナタを奪うためのガンバリであり…。
決して修行のためのガンバリなどではない!

毎回、変な姑息な策を練ってるのだけは認めてやる。
お蔭で…計画を練るのだけは…コイツら上達しただろうが…。
それでは、体術が上がらん。
俺は…おまえらの魂胆など…手に取るようにお見通しだ。
おまえらの会議内容は…ズバッと丸聞こえだ。

「おまえら…サスケに負けるな」


【めんどくせー】

◎おやつ食うぜ◎

{ムシに聞いてからにする}
ブブブン…。

●赤丸…サスケに勝てると思うか?●
●バウウウウん?●


--やはり…サスケより…全員一致で…ナルトの方が勝てると自惚れてやがる…。
サスケと闘う理由を見失ってやがる…。


「おまえらは…知ってるだろうが…。
このクラスの女子は…ほとんど…サスケに奪われている…」


【知ってるぜ。
だりぃ〜〜】

--シカマルは脱力した。

◎今日のポテチは格別だな◎

--チョウジは新しい袋を開けた、鞄にいくつ菓子があるのか知らん。

●今更言うなよ●
●バウウウ!●

キバの肩にいる白い子犬赤丸が俺に牙を見せて…歯向かってる。

{ムシよ…俺は…望みあるか?}
ブーーーン

--蜂が眼鏡男シノの周りを飛んでる…。


「サスケに勝て。
ナルトに勝ったところで…一人だ。
おまえら4人のうち…残り3人はどうする気だ?
他にもクラスメイトは…いる…。
気を抜けば…抜かされるかもしれんのだぞ?
おまえらの未来は…このままだと地獄行きだ…。
職もなく…女もおらず…未来永劫…暗闇だ…。
それでいいのか?

サスケに勝てば…より取り見取りだ。
何人いるか…分からない。
負けるな!
おまえたちが…敵視してるナルトは…無謀にも…サスケを倒し…奪い返す気だ。
おまえたちは…ナルトに精神的に負けてる。
それでは、ヒナタも落ちん!!」

--これでいい。

「ヒナタは…ナルトの”精神力”を認めてやがる。
ど根性だ!!
おまえたちはナルトにすら負けてる。
サスケを倒すんだ!!
頑張んだ!!」



【めんどくせー】

--シカマルだ、手ごたえなし。

◎キャラメル食べるぜ◎

--チョウジだ、お前。
学校にどれだけオカシを持ってきてる?

{ムシよ…。
俺はサスケに勝てるか?}
ブンブンブン…

--眼鏡男シノの周りにいる蜂が…蜂の字ダンスだ…。

あの蜂の字ダンスは…求愛のダンスだったな、確か…蜂の生態によれば…。

●ああ、生きるのって…大変だな…。
赤丸●
●くーーーん●

--キバの肩にいる子犬が寝込んでる…。


「俺が言わなくも察してたららしいな…。
そうだ…。
一人決まっても…そこから先は泥沼の戦いだ!。
それから…ヒナタは…”無謀な戦いを挑む精神力のある男”じゃなきゃ落ちん。

今のおまえらでは…いつまでたっても…無理だ。
サスケを倒すんだ!
強くなるんだ!!」


--ハッキリ、言った。
幼児にはこれぐらいでいい。

【ダリい。
休みてえ…】

--シカマルだ…やっと効いたか?

◎この袋、空かよ。
腹減った◎

--チョウジ、おまえの頭は…食い物のことだけか?
食い物で…ヤル気を釣るべきだったか?

{ムシよ…。
俺は戦うべきなのか?}
ブーン。

--シノの蜂が右往左往忙しい。


●ああ、オレ、犬になりたかった。
赤丸●
●くーーん??●

--キバの肩にいる白い子犬赤丸が…不思議そうにキバを見詰めてる。
やつ等にしか分からん、会話が成立してるらしい…。


「以上だ。
おまえたちも打倒サスケで頑張るんだ!
分かったら、自宅に帰って…修行に明け暮れろ!」

【眠いな…】

--シカマルは目をこすってる。

◎帰ったら、飯食べよ◎

--やはり…チョウジの頭は食い物中心か…。

{ムシよ…俺の未来を教えてくれ}
ブンブーーーン…

--シノ、ムシに聞いてる場合じゃない、修行してくれ…。


●赤丸、今日の夜の散歩コースは…どこが良い?●
●くおおーーん●

--キバ、散歩は良い、術式覚えまくってくれ…。
自宅でやれ…早く机に向かえ…。


4人は帰って行った。
やはり…ナルトとは違い…一筋縄では説得できんらしい。
俺は猛烈に疲れている。
これをどうやって説得しろと?
一度、殴らねば改心しないのだろうか?

愛の鞭なのか???

しかし、少しは…気力が出ただろうか?
奴らの成績が上がることだけ、俺は祈る。

俺の日常なんて毎日これだ。

俺の夢はこのクラスで実績を出すこと。

見てくれよな…アスマ教官。

アスマ教官は…今日も非常に麗しい。
俺にとっての花だ。


☆☆☆





【4人の会議】


【ああ、めんどくせーな…。
それしかヤッパねえのかよ…】

{どういうことだ…シカマル。
ここ数か月で判明したが…おまえの計画の立て方は達人級だ。
おまえに支持をあおりたい}
ぶううーーーん

--シノの蜂は…嬉しそうに飛んでる…。

●どういう意味だ…シカマル?●
●バウウウウン!ワン●

◎もうオヤツ鞄にねえから
早く言えよ…シカマル。
夕飯の時間だし◎

【ダルイけど…ま。
俺たちが無謀な戦いを…する精神力のある男じゃねえと日向は落ちん。
つまりだ…。
俺らは世界中で一番を目指すくらいの気力じゃねえと…ヒナタも落ちんってこった。
要するに…修行しとけってこった、チョウジ…理解できたか?】

◎おやつくうぜ…ヒナタも無理ってか?
シノはどう思う?◎

{そうか…。
馬鹿なレベルで…挑まねばならんのか…。
サスケに…。
キバの意見はどうだ?}
ブンブンブン…

●そうだな…。
仕方ねえな…シカマルの話は…もっともだ。
赤丸、俺の癒しはおまえだけだ…。
俺ガンバルから…応援してくれよな●
●わん、わん●

【本当めんどくせ〜。
オレ、この里のオンナ…だんだん…希望なくしてるぜ…。
上も掟、変えろよな。
里の情報横流しになったらダメだから…他里との恋愛禁止なんて…。
なんだよ、縛りゲームかよ…。
女共ギスギスして丸みに欠けるし…。
女ってもんはよ…もっとこう…】

--シカマルは…溜息だ。

◎俺、自宅帰るからな…。
今日の夕飯、何かな?◎

--チョウジの腹がグウウウウーと鳴った。

{少し…疲れたな。
ムシよ・・・、慰めてくれ}

--シノの虫は…ぶんぶん…踊ってる。


●赤丸…。
家帰るか…。
ついでに散歩するか●
●くおーーーん!●

--シノの肩の子犬”赤丸”の吠え方はいつになく、良い声だ。


こうして…会議は解散され…4人は去って行った…。




【サスケ視点】


俺は…俺とサクラの関係が…ずっと何か悩んでた。

最初は…俺が面倒見る方で、サクラは…俺に泣いて甘えてすがる関係で。
親と子の関係か…と思った。

サクラが女子軍団に苛められてるのが明らかで…。
俺が話し相手になってたからだ。

それから…サクラが「友達になってくれる?」と…俺に申し出て…。
俺とサクラの関係は…。
”友情”の関係になった…のだと理解した。

そのあと、サクラは…突然、俺の前から去り…。
ある日を境に、喋りかけることすらなくなり、数か月も…経過した。
理解した…イノの力に屈服しやがったのだ…サクラは…。

その間…俺の一番、酷い時に支えてくれることすら…サクラはしなかった。
俺はあの時、相談相手を求めていたのにだ。

サクラは…俺がサクラを…精神的に助けた恩も忘れてる…。
俺は…今の関係は…何なんだ…?とジリジリ毎日、怒ってた。

それなのに…俺にストーキングだけはする。
俺はよほど質問したいのに…。
サクラが…イノに恐喝されて…俺とイノの恋を協力してることは知ってる。
ストーキングの目的が…イノへの情報流しの可能性も高い。
もう、見限ってた…えげつない大罪だ。

サクラとイノは…親友とか言う、関係らしい。
ムカついてた…俺の存在を忘れてる大罪についてだ…。

しかし、サクラは…俺に戻ってきた。
やっと本当の味方が分かったらしい…イノは絶対、お前を苛めてた。

それも酷いことに…俺が手裏剣ナンバーワンを連日達成してからだ。
俺が…わざと下手なふりして…おまえを苛めるイノに制裁してる頃…。
サクラは…変動する順位の中で…一番の男子に崇拝の瞳を送ってた。

おまえは…毎回、強い男がいれば、目を輝かせてた。
信じられんことに…俺の手裏剣が一番じゃなければ。
コイツは今でも…俺に声掛けてなかった可能性も高い…。
おまえは本当、強い男に弱すぎる…あれは性癖なのか?
強いとわかれば…すぐに態度を変える。
初対面が「不細工」と最悪でもだ…。

「サスケくん…すごいね。
あの人…凄腕…なんだって」

「いいな…。
わたしも大きくなったら…格好いい人と一緒に歩きたいな…。
はやくおおきくなりたい…」

とも俺の隣で言ってたこともある。
サクラは…将来、絶対、強い男さえいれば乗り換えそうだ。
おまえは…将来、強い男に抱かれたいのか??
おまえの性癖が俺は心配だ。
誰でも良いのか?
猛烈に身を案じてる…。

ずっと、おまえという人間について…俺は観察を続けてた。
アカデミーに入学してからもずっと…おまえのスパイを俺はしてた。
両親が求めるように…進級する気もなかったからだ。
忍者として、スパイ活動は訓練にもなるからだ…。
そんな任務ばかりどうせやらされる…。

「わたしね…サスケくんのおヨメさんになりたいな…。
だいすき」

「サスケくん…。
わたしを…おヨメさんにしてくれる?」

「サスケくんがダイスキなの。
しょうらい、サスケくんのおヨメさんになりたい!」

「サスケくんと…かぞくになりたいから…。
今日から…ガンバるね?
それだけ…」

「わたしのこと、おヨメさんにしてくれたら…うれしいな」

この言葉も…俺が手裏剣連日一番を達成してから貰えた言葉だ。
いつ、帰ってくるのかと俺はジリジリしてた。
おまえには、もうサヨナラの言葉を告げる気だったのに…。
会話する暇さえ与えず…おまえはイノとベッタリだったからだ。
毎日、怒ってた。
おまえは…えげつないレベルで強い男に弱すぎる…。

しかも…強い女にも弱いらしいな…おまえは強い者とばかり…群れようとしてる…。
どうもドベは大嫌いらしい…。
それでも別に良い…おまえの性癖を…この数か月で理解しただけだ…。

俺の力に屈服し、落ちたのでも、もういい。
これからは扱きあげる。
俺が一番じゃなくても、一途な精神を持てる人間に変貌させるためにも。

おまえは…何かのモンスターか?
強ければ…従うのか?
何なんだ?
おまえというヤツは…。
ゲームの中に生息する…愛らしいモンスターなのか?

どうして俺がした…恩を完全に忘れてる?
おまえは…精神では落ちんのか?
どうして、イノと俺の恋になんか協力せず…俺を精神的に支えんかった?
俺はどれだけ…毎日、悩んでたか…”うちは一族惨殺事件”までの数日は…。
どれだけ、苦悶の日々だったか…、兄と父がギスギスして…。
空気も冷たく…。
俺は両親の目を伺ってばかりで…。
おまえは…のうのうと…イノと俺の恋を応援してる間。
俺は…えげつなく不幸だった…予感はあった…事件の…。
シスイ兄さんだって…その間に…川で亡くなった。

今は友情ではない…。

俺は…サクラの成長を祈ってる…。
俺は…おまえのトレーナーだ。
サクラが…俺に接近する女子軍団の中で…一番の能力者になることを…俺は心から応援してる。

☆☆☆

≪サスケくんと結婚出来るのは、私なのよ?
優秀で…くの一bP実力者だしね?
サスケくんは私のものよ?≫
イノだ。

[私よ…成績は2番だけど…すぐにイノを越してやるわ。

根性があるのよ?]

[私の色気で落とす…!]

[私は…性格で落とす!]

[私は…料理を頑張るわ…料理忍者目指す!]

[私は…フシダラなこともしないし…。

サスケくんだけを愛し、貞淑でいるわ]

[私は…サスケくんのメンタルケアーできる人間になるわ!]


「しゃーなろ!
私がお嫁さんになるわ」

サクラだ。

連日…この調子だ…。
サクラ…、おまえには…ライバルだらけだな…。

応援はするが…俺は…おまえの成長を祈ってる。
俺は…女子どものセクハラにも、耐え忍ぶ。

女子軍団には…俺から制裁はせん…。
愛の鞭だ。
親として…厳しく、おまえには接する…。

☆☆☆


元の親と子の関係だ。
サクラは俺の子だ。
俺は親として…サクラの成長を見守る義務がある。

アイツは、躾がなっておらん…不満だらけだ。
アイツを…忠誠心の高い人間に変え、能力も上げ、強くさせるのが…俺の役割だ。

あんな尻軽を好く道理もない。
俺は…調教する。
俺は親だ。
おまえは子だ。

早く成長しやがれ…。

☆☆☆

ドベのナルトは…。

日向に「スキになってくれってばよ」

サクラに「スキになってくれってばよ」

イノに「スキになってくれってばよ」

女子全員に同じことを言って…声掛けがうるさい。

日向はそのたびに…すぐ背中を向けて逃げてる。

サクラは…積極的に「ドベは嫌い」
とアタックして、殴ってる。

イノは…相手にもせずシカトだ。

この中で俺が…ナルトに脈があると推理するのは…ヒナタだ。

日向の顔は真っ赤だ。
ナルトに背を向けてるから…ナルトには見えておらんらしいが。

早くナルトも…気が付きやがれ。
アイツも軽すぎる。
見ていて、イラつく。

日向が不憫でたまらん。

サクラも軽い。
すぐに、瞳をキラキラさせやがる。
イルカ先生にすら、してる…。
授業中、新しい分野に進むたび…。
最近では・・・言葉を話すようには…なったが…。
サクラの瞳は…お星さま一杯だ。

「すごい…。
うわぁ…。
格好良い…」

感嘆しながら…イルカ先生を見つめてる…。
毎回だ。
また一つ…サクラには、罪が増えてる。
おまえは…たくさんの罪を抱えてる…。

どうも…アレは強い男を見たら…自然とする芸当らしいな。
あれはいかん…フシダラだ。
俺が躾ける。
本当は…おまえの両親がすべきことを、俺が代わりに引き受けてやる。
徹底的にだ。
俺の娘は…貞淑一途を願う。
貞操が緩いのは最悪だ。
それが”うちは一族”のカラーだ。

サクラは俺の子だ。
徹底的に…扱きあげる…。

おまえも恥を知れ。
股が緩いのか?と思われても仕方ない行動だ。
俺が教育しなおす。

俺とサクラは…”熱く激しい親子の関係”だ。
愛の鞭だ…。
俺は…見守ってる…。

☆☆☆
今日もだ、俺はセクハラを受けてる。

≪サスケくん見て見て、これがエロ本らしいの≫

イノだ。

[イルカ先生の教団の下から盗んできたわ]

[どう思う?]

「サスケくんは一生、エロには興味持たないわ…サスケくんは清いんだから」

サクラだ。

☆☆☆

(エロと言う単語で…思い出した…)

あれは一年前、自宅での話だ。

『兄さん、エロってなんなの?

どういう、意味?』

”サスケ、そんな単語…どこで覚えた?”

『いや…』

”友達が出来たか…。
一丁前に…”

優しかったころの兄だ。
あれは…偽りの姿だったのか…。

”サスケにはまだ早い”

俺は…兄にゴンとデコピンをされた。
あれも…演技だったのか…俺は兄さんのアレ、好きだったのに…。

『いっで・・・』

あの時、猛烈に突かれた…。
思い出すと、また悲しくなってくる…。

”そのうち、アカデミーに上がれば嫌でも分かる。
男子どもから聞くことになる…。
それまで、おまえは忘れて修行しとけ”

あの笑顔も…なのか?。
俺は…だんだん泣きそうだ…。
あれが…作り笑いなのか?

『兄さん』

”強くなれ、サスケ”

『うん。

わかった。

俺、頑張る』

兄さん、どうして???

☆☆☆

思い出すと…瞼が潤んできた…。

憎き兄貴には…学級入ったら男子に教えられると諭されたが…。

予想は外れ、女子から連日。
反応を見るために…これが行われてる。

俺は完全無視だ。

文字も読めん。
写真だけが凄いなと思うだけだ。

☆☆☆

それから…
あれは去年の出来事だ。

「構ってくれってばよ…」

俺がサクラと里抜けの道近くで座り込んで…寄り添ってる時。
目の前で…ナルトが、チョウジとシカマルに、友好関係を迫ってた。

【ナルト…俺はめんどう癖絵・・・】

「どうしてだってばよ…。
シカマル…。
一緒に、遊ぼうぜ。
俺、エロ本、持ってるからよ」

【俺、興味ねえ…】

「おもしろいって…。
俺もよく分かんねえけどよ…すごいってばよ、チョウジ…」

◎俺、文字読めねえし…。
オヤツ食べてえ◎

「俺もよめねえけどよ…おとなのきぶんが味わえるってば…。
友達になってくれってば…」

去年、里抜けの道で、ナルトが…”大人の気分が味わえる本”は…イルカ先生のモノだったらしいな…。
あの時、中身は見えんかったが…。
今、表紙で判明した…。


☆☆☆

≪見て見て、これは恋愛小説なの。
ね?
私とサスケくんもいつか・・恋愛するのよ?
覚えてね≫
イノだ。

[私とよ]

[サスケくんは私となの]

「私とするの。
サスケくんと結婚するのは私」
サクラだ。

だんだん、慣れてきてる。
最初は…猛烈に嫌だったのに。
俺はまだ6歳だ。
いつまで続くのか。

☆☆☆

「サスケくんは一生、エロいことに…興味、持たないでね。
私、あんな子、きらい…」

去年…はっきり、サクラは告げて泣いてた。

『分かった』

☆☆☆


サクラには去年、エロには興味持たんと約束したが。
俺は将来のことは知らん、でも男だし普通に未来はそうなるんじゃないかと推測してる。
サクラもいろいろメルフェンすぎる。

これが俺の日常だ。
これに耐えながら…サクラと言うモンスターを調教するのが俺の役割だ…。
頑張れよ…サクラ…。

俺は手洗いに行くことにした。

≪サスケくん、どこへ行くのかしら?≫

イノだ。

[私も付いていく]

[構って]

「サスケくん、私も一緒に行っても良い?」

サクラだ。

『手洗いだ、来るな』

最近、嫌だが…喋ってやってる。
敷いてはサクラとも会話できてる。
サクラは、俺のモンスターで…俺はトレーナーだからだ。

≪え?
そうなの?
じゃ、私たちもトイレ休憩しましょう?≫

イノだ。

[女子トイレね]

[サスケくん、早く帰って来てね]

「サスケくん…大好き」

サクラだ。

☆☆☆

そこには女子もついて来ん…黙って泣こう。

兄のことを思い出すと…俺は毎回、泣く。
アレが全て嘘だったなんて…。
俺は悔しくてたまらない。

まだ心の傷は癒えたわけではない。
いつだって暴れそうだ。

俺は兄さんのデコピンが…大好きだった…。

今、痙攣してる…。








サクラの罪(サスケ+イルカ先生)サスケ6歳「俺はまだサクラを許したわけではない…」

目次

いつかきっと…「友好関係が戻ること、祈ってる…」











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