サクラの罪(サスケ+イルカ先生)
【サスケ視点】
俺は…軽く苛められてる。
それが、ずっと続いてる。
奴らにとって…好意でも、俺にとっては…苛めでしかない。
学校にいって、私物がないことは…日常茶飯事だ。
学級に忘れれば…女子どもが、俺のモノを盗むらしい。
休み時間、筆箱を取られることも…頻繁にある。
あまりに…悔しいので、取られないための術は…極めた。
俺が一番、最初に…覚えたのは、結界の術だった。
名付けて”私物守り”だ。
それまでは…もう頻繁だった。
どれだけ毎日、イヤか分からない。
毎日、ウザいレベルで…女子どもは接してくる。
体も、私物も、テリトリーも…触ってくる。
俺は、あまり物がなくなるので…不思議に、最初は思ってたが。
見てしまった。
イノを含む女子が…俺のモノを盗もうとしていた現場を。
それから…そこにサクラもいた。
サクラは…弱いから奪えないのか…必死なのが見て取れた。
俺は何故か心で…サクラを応援してる、動揺はしたが…。
しかし、言う気にはなれない。
☆☆☆
俺はムカついてたまらないので制裁を下すことに決めた。
いつまでも良い子さんもダルイ。
まず筆箱を盗まれた怒りだった。
休み時間、女子共の鉛筆はことごとく、先を折ってやった。
サクラと俺の鉛筆は交換しといた。
そのためにサクラの鉛筆の種類は事前に偵察してた。
同じものを選び…丈もそろえた。
これで俺もやっとサクラの私物が手に入った、少し嬉しい…。
授業中、女子どもが鉛筆の先が折れてて…みんな焦ってたが知らん。
大きく反逆できないのが…ストレスだ。
小さく発散してる。
今のところ、バレテおらんらしい。
寮に着くと毎回、溜息だ…。
俺は、やられると仕返ししたくなる性格らしい…。
イノ辺りは…ばれない様にコケル落とし穴や、小石を置いて…コケさせたこともある。
教科書取られた恨みだ…お蔭で余計に金かかる…。
本当に毎日、耐え忍んでる。
あまりするとバレルので毎日、策を練って、腹立つ人間には小さく仕返ししてる。
これが発散にもなれてる。
ナルトは同じ孤児だが…先生やクラスメイトに、構ってアピールがウザいが…。
俺はイタズラばかり…裏からヤリまくってる、俺なりのこれが愛情表現なのか…。
サクラは可愛い、アイドルだ…。
☆☆☆
俺が「髪が長い女が好き」と言う噂を流して以来…やはり、イノは…女子軍団からボコボコリンチレベルの喧嘩の日々らしい。
サクラは…女子どもの成績で、下から数えた方が良いぐらいのレベルだ。
すぐに負けるだろう。
この忍者社会、力が全てだ。
女子どもは、やることが卑劣極まりないし…好戦的で…喧嘩上等な奴らばかりだ。
この俺でも、嫌がるレベルだ。
それもあって、サクラに話しかけられても…無視を続けてる。
そっぽを向く。
女子にばれるのが怖い、俺は…サクラがリンチされる様を…見たいと願わん。
昔、俺はそれを目の当たりにしてる。
会話しただけでもえげつない。
☆☆☆
俺は嫌だが、イノから話しかけられたら返事してやってる。
それをしないと…他の人間とも語れん。
バレンように…サクラとも会話できてる。
邪魔な女子軍団がいる時、全員と話すフリして…。
毎回、家帰ると…どうやってバレズに話そうか…。
そのことしか頭にない。
脈ないフリして…サクラがボコられんように配慮して接近しようかと。
ずっと策ばかり練ってる。
お蔭で…隠すことだけは人より上手になった。
嘘つきもすぐに出来るようになった。
サクラが近づくと…嫌そうに溜息を吐く。
あれも演技だ…。
ずっと続けてる。
サクラはそれでも近づいてくれる、弱いながらも闘ってる。
俺も負けてられんと、根性が出る。
アイツはいつも可哀そうに…イノにボコられてる。
俺は見てられんから…小さくイノに…仕返しをし続けてる。
あまりすると…バレルから相当、耐えてるが…。
流石にサクラが傷ついたときは…俺は暴れそうになる、俺はどうすれば良いのか。
どうすれば、女子どもを止められるのか…。
それなのに…このまま、サクラに言い寄られる関係を望んでる。
女子の邪魔が入らん稀な瞬間に…俺の隣にサクラが座ればホッコリする。
俺は今、満たされてる。
サクラの罪も減りつつある。
サクラには俺との友情を捨てた前歴がある…。
☆☆☆
早く、サクラが俺のいない場所でも…身を守れるだけの能力を持ってほしいと祈ってる。
俺のいないとこでは、女子どもの喧嘩があるらしい。
俺は疲れてる。
あまり、女子と話す気にはなれん。
唯一の癒し。
サクラは…。
会話すると…あとで…この女子軍団から制裁を喰らうことぐらい…最初から分かってる。
それだけではない…。
サクラの方を見ただけで女子どもはあとでサクラにつってかかってる。
今日は、俺が誰を一番見てたか…変な会議がある。
俺は、誰が好きか?
そんなアホらしい…議論が展開されてる…。
俺は、あれは…遊びかとも感じる。
俺は、ゲームの的なのか?
人間として…尊重など、全くされてない状況だ。
普通に、会話したことが最近、ない…人間とだ…。
俺の反応が、女子どもは…見たいだけらしい。
俺の前で…裸の女性の写真を見せてきて…反応がないとわかると…≪まだ興味がないみたいだわ≫
と変な調査がある。
俺の歳だから当たり前だが…あと何年、これが続くのかと思えば…ゾッとしてくる。
これが一生なら、俺は女嫌いになるかもしれん…。
あらゆる精神的屈辱を俺に与えて…俺に関する情報を探ってるらしい…。。
俺の家族に関する話題も尋ねてくる、しかし俺は返答はせん。
俺に関する地雷だと…女子どもも知らんらしい…。
俺に聞かなくても、そこら辺は勝手に調べて欲しい…。
「亡くなった、兄に殺された」
など。
俺は教えられん…この女子どもには。
サクラにだけは個人的に聞かれれば話しても良いと願うが…。
俺は…それが許されない…。
俺はきっと、どう考えても…この状況は…イジメの一種だ。
俺は猛烈に嫌がってる…俺に家族がいれば…文句散々、愚痴りたい…。
里の女子共の求愛行動は、俺にとって重い…その癖、俺の身になって、考えようとせん。
自己愛に満ちてる。
俺は…げんなりしてるのに…男子たちは、俺を羨ましがってる。
{…あれだけ求められて羨ましいな、虫ども}
ブイーン…
--シノ。
【何だよあれ?
今日もモーションかよ。
めんどくせー】
--シカマル
◎もてる男はキライだ。お菓子食べよ◎
--チョウジ。
「しけた面して女侍らして嫌な野郎だってばよ」
●赤丸、俺の代わりにアイツを噛んでくれ●
●バウ!●←キバの肩に乗った子犬…赤丸だ。
だいたい、このノリだ。
一度…俺の身になってみろ、と怒りたくもなる。
疲労困憊だ。
俺には…親と言う、守ってもらえる存在がいない分、余計…収拾がついてない気がする。
女子どもも、俺の前では…何でもしていいと鷹をくくってる。
俺が言葉を発しないのを…良いことに。
本当は、サクラにも相談したいのに…サクラは全然、察そうとせん。
「サスケくん…そうなんだ…」
目をパチクリで終わってる。
そこに、ブチ切れてる。
アイツも鈍すぎる。
一例をあげれば…これだが。
氷山の一角程度で…いろいろある…。
もう書ききれないほどある…俺を、架空のアイドルと勘違いしてる。
俺は人間だ。
ゲームのキャラクターでもない。
人格を無視した…ただの嫌がらせだ。
俺が欲しいのは…愛だ。
親のように深く包み込んでくれる…染み渡るような心だ。
俺を落とすために…無理やりする優しさではない…。
慰めて欲しいだけだ。
俺の私物が、女子の手によって取られるのも。
俺が…女の裸写真を女子に見せつけられて…密着されてることも。
俺は…性的苛めだと感じてるのに…誰も理解しようともせん。
男子には、とことん敵だと認知されてる。
俺の悪口ばかりだ。
セクハラが続いてる…毎日…俺が男だから…誰も親身にならん…。
羨ましいで終了してる…俺はまだ、6歳なのに…。
相談相手すら…亡くなっておらん…。
家族が恋しくて仕方ない…。
俺はもう何回、里を捨てようか…悩んだか、知らん。
陰で俺を苛める女子と…悪口言う男子に、制裁を食らわそうかと…。
試行錯誤したのは何千回とある。
しかし、品行方正を貫いてる。
ここはウザい。
最初はひと肌も恋しかった。
一族、失ってすぐは。
それがだんだん…日増しに…邪魔すぎる…。
俺は、サクラのことだけ…心配してる。
最近は…術式を覚えた分、更に酷いやり方で精神的にダメージを食らわせるだろう。
俺はトイレの中までは付いていけん。
サクラの成績が上がって、イノに勝てるように日々、祈ってるのだ。
男子どもは、やっと、サクラから離れてくれた。
サクラが俺に…妄信的だと分かってくれたらしい。
現在は…ドベのナルトを精神的に苛めて…日向を手に入れることに精を出してるらしいな…。
成績優秀の俺からサクラを奪うより…。
ドベのナルトから日向の方がハードルが低いと…。
俺は男子どものアレは建前だと思ってる。
新学期入ってすぐ、どう見てもクラスで一番、愛らしかったのは…ま、サクラだ。
俺が目を付けたぐらいだ。
男子たちも同じだろう。
アレは見ていて気持ちのいいものでもなかった。
今も不満だらけだが…これで良いだろう。
俺は最近、誰とも…まともに会話が出来てない状況が…続いてる。
そういう理由でドベのナルトと会話してやっても良いかなとは思えてる。
今はいい、傷の痛みが癒えてからでいい。
今年いっぱいは無理だ。
俺は強い男は嫌いだ。
ドベのナルトなら…絶対安心だ。
サクラは…分かりやすいレベルで強いヤツが好きらしい…。
俺は日々、強みは目指してる。
お蔭で余計に…女子どもの喧嘩が白熱を増してる。
この忍者社会…年齢と共に…女は…強い男に弱くなるらしい。
来年はもっと酷いのかと予想すれば…ゾッとする。
周囲を見渡せば…どんどん世の中のことなど分かってくる…。
里の英雄は…デブでも不細工でも…性格が変質的でも…激モテで…。
ハーレム状態だ…大人の男女を覗けば…。
月を追うごとに…女共から
[男は顔より…性格より…強さよね…]
と聞こえてくる。
殆どの女子が賛同してる。
イノだけが
≪顔よ…プラスアルファー性格。
そして力よね?≫
と変なことを言ってる。
俺はイノのことは残念だが好いてない…。
イノも別の男に行くべきだと願うが…この里にイノの眼鏡に叶う野郎がいねえのか?
正直、サクラを苛めすぎてるのを見て…俺は幻滅しまくってる。
イノに別の男が現れることを俺は祈り続けてる。
俺の日常なんてそんな日々だ。
ほとんど…言葉なんて発してない。
サクラは…女子軍団に人質状態だ。
二人っきりの席で会話なんてすれば…裏で髪は切られ…絶対リンチに合う。
どの里も忍者社会…女は狂暴で弱肉強食なのだ。
☆☆☆
俺は最近に入って…やっと術式を少し覚えて…小さな結界が張れるようになれた。
お蔭で教科書と筆箱だけ。
盗まれずに済んでる。
サクラまで参加して、俺の私物に触ろうと頑張ってたのは驚いたが…。
もう、サクラにならあげても良いかと思ってる。
しかし…可哀そうに…サクラは横から入ると…他の女子たちに叩かれてた。
髪も抜かれてた…。
それから「しゃーなろ!」とは言うが…。
終わった後、廊下で泣いてた。
髪を引っ張られ、痛かったのか…。
俺は…いつも見守ってる…サクラのことだ。
あのあと、やったヤツは…ドブに、こけさせる様にさせた。
毎日、そのために策を練ってた。
雨の日…川沿いの道で…ずっこけさせるために…呪符を貼った。
成功した、バレル前に何とか終われた。
怪我はなかったらしい…。
元気だから大丈夫だろうとは分かってた…奴らの体力は並ではない…。
それぐらいでは怪我もせん、それが忍者だ…。
☆☆☆
自分の一族が亡くなったことで、もう精一杯なのが本音だが…。
何故か、サクラを応援すると癒されるらしい。
本当にアホらしい喧嘩で…。
俺は、自分が苛められてる気がしてならんが…。
変な弁当、差し入れされても…。
腹を下してもいかん。
絶対、食べんし…。
強烈極まりない日常で…。
しかも男子どもには俺は…徹底的に嫌われてるが…。
女子にも、罰ゲームのターゲットにされて…。
≪サスケくんに触ったら…勝ち≫
とか言う…アホなゲームの標的にされて毎日…ウンザリが続き…。
相談する相手もおらず。
夜は猛烈に寂しくて…家族を思い出す…。
しかし、弱いのに…俺のために頑張ってるサクラだけが俺の癒しだ。
これがいなければ…こんな里、すぐ捨てる。
ココは道徳に欠け過ぎてる。
教官も道徳より…力をつけることしか生徒に専念しとらん。
私利私欲にまみれてる。
☆☆☆
俺には、すぐわかる…。
わかりやすい…イルカ先生は…アスマ教官の前で顔が真っ赤だ。
その癖、自分からは語りかけられん性格らしい。
俺は…自分のことを他人に暴く気にはなれん。
しかし…里の人間は分かりやすすぎる。
誰が見ても判別可能なレベルで…自分の感情を隠そうともしとらん…。
あれは絶対そうだろう…顔が異様にニヤついてやがる…イルカ先生は…アスマ教官の前でだ…。
俺より…イルカ先生は…アスマ教官なのか?
ナルトより…イルカ先生は…アスマ教官なのか?
あの先生、分かりやすすぎる…。
要するに…イルカ先生は、クラスの成績が上がるためなら…どうせ、どんな手段でも選ばん。
このクラスで実績を出して…アスマ教官に認めてもらい…落とす魂胆らしい。
根暗な男の考えそうなことだ…。
俺の悩みになど親身にならん…。
一度、俺は生徒共の成長阻害因子と認知され…進級させて、見捨てようとされたのが…証拠だ。
俺がいると…クラスの男子のやる気を削がれるらしい。
腹立つことに…以前は…サクラの崇拝の瞳を頂くために…男子らは修行に専念してたのに。
ここのところ、サクラがオレに落ちたから…修行をサボってやがるのだ。
俺としては良い傾向だ。
サクラも幻滅するだろう…サクラは力のない男は大嫌いだからだ。
ナルトボコ殴りが良い例だ。
サクラは俺にとってのペットだ。
女子軍団にリンチされないレベルの強さを…俺がトイレに行ってる間に…身を守れる強さを…早くサクラが手に入れて…。
サクラとの友好関係が戻れば良いなと…俺は夢見てる。
このクラスの女子はモンスターすぎる。
迷いの森の魔物と変わらない…。
俺はサクラが…本当は俺のことをどう思ってるのか…知りたくてたまらん。
ただ、女子どもの遊びに参加してるだけなのか…。
それとも絶対的味方なのか。
家族を失って以来、甘えたくて仕方ない。
本当は…ずっと俺は夜になったら泣いてる…あの事件以来。
サクラとは友情の仲を切られてしまったが…。
今でも俺は…サクラの存在を忘れたわけでもない。
俺はずっと暴れたい。
言わなくても悟ってもらいたい。
俺は今…相談相手を求めてる、会話すらできない状況が続いてる。
ドベのナルトが気になって来てる…
本音は今でも”サクラと二人っきりの熱く激しい友情化計画”を切られたことを恨んでる。
サクラを許してない。
怒ってる。
☆☆☆
≪サスケくんと結婚するのは私≫
[お嫁さんになるのは私]
「家族になるのは私」
アホらしい女子どもの喧嘩があるが…。
俺は、この喧嘩は喜んでる。
「サクラ」、≪イノ≫、[他の女子軍団]。
俺が里で認められてる証拠でもある。
俺はサクラのことはまだ、好きと認めん。
優柔不断すぎる、少しは反省しろ。
俺はどれだけサクラが俺に忠誠を捧げられるか見ものに感じてる。
高みの見物をこれからしてやる…。
俺のために戦え、サクラ…。
【イルカ学級日誌】
≪先生?
ウふん?
サスケくんの家族について教えてくれるかしら?
この私に?≫
イノだ。
勝気で成績bPの女子のエースだ。
俺の勘では…サスケはこの子を好いている…。
他の女子は…サスケから離別させて…クラス戦争を止めたいのが…本音だ。
[私にも]
[先生お願い]
[どうなの?]
「イルカ先生、お願いです。
サスケくんの家族のこと教えてください」
サクラだ。
まだ…サスケくんファンクラブに押されて…発言権が最後らしい。
最近、成績も女子ドベから挽回出来た。
サクラが最近の努力は…認めてる。
しかし…そのせいで男子たちはガックリ来てるらしい。
俺は今、人世初めての…モテ期にいるらしい。
しかし、相手は6歳児。
俺は18歳。
論外も良いとこだ、俺はロリコンではない。
隣の教室にいるアスマ教官だけが…癒しだ。
毎日、色っぽくて美人だな…と見詰めてる。
髪が豊かな黒髪で、腰のラインまであって。
胸も大きくて…スタイル抜群で。
しかもエキゾチックな超絶の美女だ。
平凡な俺とは釣り合わん。
狙ってる男だらけだ…。
俺は知ってる。
しかし…今のところ、アスマ教官は…誰にも落ちてないらしい。
ホッとしてる…。
「サスケに聞け」
どうでも良いから…一瞬、聞いてなかった。
教師として、これは失態だ。
≪イジワルね?
先生ったら…。
私にだけ教えてくれないかしら?≫
イノだ。
[お願い、先生]
[勉強ガンバルカラ]
[ねえ?
ねえ?]
「…サスケくん…黙ってて…」
サクラだ。
6歳児に迫られても、全然…嬉しかァねえ。
「実は、知らん」
嘘だ。
≪嘘でしょ?
信じないわよ?≫
イノだ。
[そんなわけ…]
[先生が?]
[あり得ないでしょ]
「…」
サクラは無言だ。
可愛い子だったのに…最近は多弁になった。
悪い意味で。
「聞くな。
自分で探せ」
≪イジワルな先生ね?
どうしてなの?≫
イノだ。
[ええ]
[そんな]
[どうして?]
[馬鹿]
「しゃーなろ!
なぜ?」
サクラだ。
「おまえらは勉強しろ、
成績上げろ」
もっともな…意見だ。
≪先生、私は成績1なの…私にだけは教えてくれるわよね?≫
イノが挑戦的な瞳で…尋ねてきた。
[チぇ]
[フン]
[イーーだ]
「しゃーなろー、だ!!」
サクラだ。
「俺も知らん」
断言した。
≪あり得ないでしょ?
嘘おっしゃい≫
イノだ。
[ええ]
女子軍団だ。
「サスケくんは……」
サクラだ。
「本当だ…」
毎回、同じ返答してる。
教師は、大変だ…辛い…。
この生徒たちが…あと10年老けてたら…俺は幸せに浸れるのだが…。
これは尋問だ。
嬉しくもない…。
≪サスケくんって…この里の人間じゃないのかしら?
変わってるわよね???
この私の美貌に落ちないなんて…≫
イノだ。
[スパイなの?]
[宇宙人?]
[何者?]
「サスケくんの…家族…」
サクラだ。
ああ、うるさい。
「だから知らねえ。
調査書も空白で送られてきた」
ここから逃げたい。
≪嘘でしょ、信じないわ?≫
イノだ。
[サスケくんだけ…]
[住所は?]
「…」
サクラの目が泳いでる。
「本気で知らん」
これで…去れ。
≪ウソよね…?先生?≫
イノだ。
[ええ?]
[本当なの先生]
[嘘でしょ]
「…」
サクラは黙り込んでる。
「アイツは特別らしい。
おまえらも…この件は忘れろ」
もうナルトとラーメンでも食べたい…。
毎日これだ…。
≪サスケくんって、ミステリーね?≫
イノだ。
[さらに気になる]
[好きになっちゃう]
[ええ…]
「…」
サクラは、ガックリと去って行った。
何の情報も…掴めなかったからだろう。
連日、この調子だ。
どうやって、この質問から…逃れればいい?
俺は上から、サスケの家族については…語るなと、圧力を掛けられてる。
話せば、職が危ない。
俺は教職免許を剥奪される…。
アスマ教官と離される。
俺は…そう言う訳にはいかん。
俺の生き甲斐が奪われる…。
必死で毎日、言い逃れしてる…。
☆☆☆
疲れた学級のあとは…ナルトとラーメンタイムだな。
俺はナルトとは一番、気が合う。
このクラスメイトの中で…最上級にだ。
「先生、オレ…つれえってばよ」
「どうしたナルト?」
「俺、家族いねえし…。
みんなに友達になってもらえねえし。
モテねえし。
ドベだし。
先生ぐらいしか…話し相手いなくてよ…」
「ナルト…」
俺は…ナルトのためなら、何でもした。
サスケには、進級の話は…断られた。
サクラは…元の純粋な何色にも染まらない花に…戻る気はねえらしい。
サスケに、飛び級は断られたが…このクラスに、サスケを残しとけば…アイツは実力者だ。
里の勇者に、なれる可能性が高い。
敷いては…アスマ教官に、俺が「すごいね」と認められる。
だから、置いておくことに決めた。
問題は…サクラだ。
サクラが…サスケを好きになったせいで…。
クラスには、ドベを好きなヒナタしかいねえ。
ここのところ…男子どもは…精神的、屈辱をナルトに与え…。
日向の前で…ナルトは性格の弱いヤツだと知らしめることで…。
日向に、ナルトを諦めさせる作戦が…連日、決行されてやがる。
ヒナタは…力に屈服しねえ。
ナルトのコミュニケーションスキルに、屈服してるからだ。
男子共も毎回、アアだ…コウだと…策を練らしてるらしい…。
あれは…。
確かに…体術は上がらんが・…。
策を練らすのは…うまくなるやもしれん。
忍者の隊長クラスとなれば…予想して策を練らすことも重要とはなるが…。
知的プレイも必要ではあるが…。
見てると…もう、冷や冷やする…。
俺が…ナルトのために…してやれることと言えば…なんだろう?
「ナルト、強くなれ…!」
「えっ、てば?」
「今、ナルトを認めてねえ奴らに…強くなることで、好きになってもらうんだ。
頑張んだ、ナルト」
魂胆は…全て成績アップのためだ。
俺の夢は…この里から勇者を出して、アスマ教官に、認められることだ。
俺も…学生時代はモテたくて、必死に頑張った。
負けるな、ナルト。
応援してる。
「おうってばよ!
オレ、絶対負けねえ!」
よし、ナルトは…俺と似てる。
ヤル気が…数段、アップしたらしいな。
良い傾向だ。
「気つけにラーメン、奢ってやるよ」
「イルカ先生、ありがとうってばよ」
俺は、ナルトに期待してる。
体内に…九尾がいる。
しかも…親は火影。
しかも…俺に似てる。
もう、俺の子分だ、おまえは…期待の星だ。
おまえを優秀にさせて…アスマ教官に「すごいね」と褒めてもらい、落とす。
これが…俺の素敵な夢だ。
ナルトが、ラーメンを食べてる。
俺は…ナルトとラーメン食べるの幸せだ。
頭の中では、こんなことしか…考えておらんが。
どうせ、ナルトも同じだ。
クラスの女子落として…家族つくることしか考えておらん。
俺たち二人はそっくりだ。
運命共同体だな…。
一緒に頑張ろう!
ナルト。
しかし…チョウジ、シカマル、シノ、キバは…。
どうやって…ヤル気を出させればいいやら…。
サクラは…サスケ派に属してから、女子のドベから…何とか奪回出来た程度だ。
俺は毎日、大変だ。
次はどの作戦で、生徒共の成績を上がらせるかだ。
人参ぶら下げた馬状態だ。
今、八方ふさがりな状況だ…。
教師とは本当に大変な職業だと…この頃、感じる。
いつかアスマ教官に認めてもらえるように…俺は祈ってる。
☆学級戦争サスケ6歳「おまえは猫…ここはメンタルサロン」
☆目次
☆愛の鞭(サスケ+イルカ先生)「おまえは愛らしいモンスターか?俺が躾ける」
俺は…軽く苛められてる。
それが、ずっと続いてる。
奴らにとって…好意でも、俺にとっては…苛めでしかない。
学校にいって、私物がないことは…日常茶飯事だ。
学級に忘れれば…女子どもが、俺のモノを盗むらしい。
休み時間、筆箱を取られることも…頻繁にある。
あまりに…悔しいので、取られないための術は…極めた。
俺が一番、最初に…覚えたのは、結界の術だった。
名付けて”私物守り”だ。
それまでは…もう頻繁だった。
どれだけ毎日、イヤか分からない。
毎日、ウザいレベルで…女子どもは接してくる。
体も、私物も、テリトリーも…触ってくる。
俺は、あまり物がなくなるので…不思議に、最初は思ってたが。
見てしまった。
イノを含む女子が…俺のモノを盗もうとしていた現場を。
それから…そこにサクラもいた。
サクラは…弱いから奪えないのか…必死なのが見て取れた。
俺は何故か心で…サクラを応援してる、動揺はしたが…。
しかし、言う気にはなれない。
☆☆☆
俺はムカついてたまらないので制裁を下すことに決めた。
いつまでも良い子さんもダルイ。
まず筆箱を盗まれた怒りだった。
休み時間、女子共の鉛筆はことごとく、先を折ってやった。
サクラと俺の鉛筆は交換しといた。
そのためにサクラの鉛筆の種類は事前に偵察してた。
同じものを選び…丈もそろえた。
これで俺もやっとサクラの私物が手に入った、少し嬉しい…。
授業中、女子どもが鉛筆の先が折れてて…みんな焦ってたが知らん。
大きく反逆できないのが…ストレスだ。
小さく発散してる。
今のところ、バレテおらんらしい。
寮に着くと毎回、溜息だ…。
俺は、やられると仕返ししたくなる性格らしい…。
イノ辺りは…ばれない様にコケル落とし穴や、小石を置いて…コケさせたこともある。
教科書取られた恨みだ…お蔭で余計に金かかる…。
本当に毎日、耐え忍んでる。
あまりするとバレルので毎日、策を練って、腹立つ人間には小さく仕返ししてる。
これが発散にもなれてる。
ナルトは同じ孤児だが…先生やクラスメイトに、構ってアピールがウザいが…。
俺はイタズラばかり…裏からヤリまくってる、俺なりのこれが愛情表現なのか…。
サクラは可愛い、アイドルだ…。
☆☆☆
俺が「髪が長い女が好き」と言う噂を流して以来…やはり、イノは…女子軍団からボコボコリンチレベルの喧嘩の日々らしい。
サクラは…女子どもの成績で、下から数えた方が良いぐらいのレベルだ。
すぐに負けるだろう。
この忍者社会、力が全てだ。
女子どもは、やることが卑劣極まりないし…好戦的で…喧嘩上等な奴らばかりだ。
この俺でも、嫌がるレベルだ。
それもあって、サクラに話しかけられても…無視を続けてる。
そっぽを向く。
女子にばれるのが怖い、俺は…サクラがリンチされる様を…見たいと願わん。
昔、俺はそれを目の当たりにしてる。
会話しただけでもえげつない。
☆☆☆
俺は嫌だが、イノから話しかけられたら返事してやってる。
それをしないと…他の人間とも語れん。
バレンように…サクラとも会話できてる。
邪魔な女子軍団がいる時、全員と話すフリして…。
毎回、家帰ると…どうやってバレズに話そうか…。
そのことしか頭にない。
脈ないフリして…サクラがボコられんように配慮して接近しようかと。
ずっと策ばかり練ってる。
お蔭で…隠すことだけは人より上手になった。
嘘つきもすぐに出来るようになった。
サクラが近づくと…嫌そうに溜息を吐く。
あれも演技だ…。
ずっと続けてる。
サクラはそれでも近づいてくれる、弱いながらも闘ってる。
俺も負けてられんと、根性が出る。
アイツはいつも可哀そうに…イノにボコられてる。
俺は見てられんから…小さくイノに…仕返しをし続けてる。
あまりすると…バレルから相当、耐えてるが…。
流石にサクラが傷ついたときは…俺は暴れそうになる、俺はどうすれば良いのか。
どうすれば、女子どもを止められるのか…。
それなのに…このまま、サクラに言い寄られる関係を望んでる。
女子の邪魔が入らん稀な瞬間に…俺の隣にサクラが座ればホッコリする。
俺は今、満たされてる。
サクラの罪も減りつつある。
サクラには俺との友情を捨てた前歴がある…。
☆☆☆
早く、サクラが俺のいない場所でも…身を守れるだけの能力を持ってほしいと祈ってる。
俺のいないとこでは、女子どもの喧嘩があるらしい。
俺は疲れてる。
あまり、女子と話す気にはなれん。
唯一の癒し。
サクラは…。
会話すると…あとで…この女子軍団から制裁を喰らうことぐらい…最初から分かってる。
それだけではない…。
サクラの方を見ただけで女子どもはあとでサクラにつってかかってる。
今日は、俺が誰を一番見てたか…変な会議がある。
俺は、誰が好きか?
そんなアホらしい…議論が展開されてる…。
俺は、あれは…遊びかとも感じる。
俺は、ゲームの的なのか?
人間として…尊重など、全くされてない状況だ。
普通に、会話したことが最近、ない…人間とだ…。
俺の反応が、女子どもは…見たいだけらしい。
俺の前で…裸の女性の写真を見せてきて…反応がないとわかると…≪まだ興味がないみたいだわ≫
と変な調査がある。
俺の歳だから当たり前だが…あと何年、これが続くのかと思えば…ゾッとしてくる。
これが一生なら、俺は女嫌いになるかもしれん…。
あらゆる精神的屈辱を俺に与えて…俺に関する情報を探ってるらしい…。。
俺の家族に関する話題も尋ねてくる、しかし俺は返答はせん。
俺に関する地雷だと…女子どもも知らんらしい…。
俺に聞かなくても、そこら辺は勝手に調べて欲しい…。
「亡くなった、兄に殺された」
など。
俺は教えられん…この女子どもには。
サクラにだけは個人的に聞かれれば話しても良いと願うが…。
俺は…それが許されない…。
俺はきっと、どう考えても…この状況は…イジメの一種だ。
俺は猛烈に嫌がってる…俺に家族がいれば…文句散々、愚痴りたい…。
里の女子共の求愛行動は、俺にとって重い…その癖、俺の身になって、考えようとせん。
自己愛に満ちてる。
俺は…げんなりしてるのに…男子たちは、俺を羨ましがってる。
{…あれだけ求められて羨ましいな、虫ども}
ブイーン…
--シノ。
【何だよあれ?
今日もモーションかよ。
めんどくせー】
--シカマル
◎もてる男はキライだ。お菓子食べよ◎
--チョウジ。
「しけた面して女侍らして嫌な野郎だってばよ」
●赤丸、俺の代わりにアイツを噛んでくれ●
●バウ!●←キバの肩に乗った子犬…赤丸だ。
だいたい、このノリだ。
一度…俺の身になってみろ、と怒りたくもなる。
疲労困憊だ。
俺には…親と言う、守ってもらえる存在がいない分、余計…収拾がついてない気がする。
女子どもも、俺の前では…何でもしていいと鷹をくくってる。
俺が言葉を発しないのを…良いことに。
本当は、サクラにも相談したいのに…サクラは全然、察そうとせん。
「サスケくん…そうなんだ…」
目をパチクリで終わってる。
そこに、ブチ切れてる。
アイツも鈍すぎる。
一例をあげれば…これだが。
氷山の一角程度で…いろいろある…。
もう書ききれないほどある…俺を、架空のアイドルと勘違いしてる。
俺は人間だ。
ゲームのキャラクターでもない。
人格を無視した…ただの嫌がらせだ。
俺が欲しいのは…愛だ。
親のように深く包み込んでくれる…染み渡るような心だ。
俺を落とすために…無理やりする優しさではない…。
慰めて欲しいだけだ。
俺の私物が、女子の手によって取られるのも。
俺が…女の裸写真を女子に見せつけられて…密着されてることも。
俺は…性的苛めだと感じてるのに…誰も理解しようともせん。
男子には、とことん敵だと認知されてる。
俺の悪口ばかりだ。
セクハラが続いてる…毎日…俺が男だから…誰も親身にならん…。
羨ましいで終了してる…俺はまだ、6歳なのに…。
相談相手すら…亡くなっておらん…。
家族が恋しくて仕方ない…。
俺はもう何回、里を捨てようか…悩んだか、知らん。
陰で俺を苛める女子と…悪口言う男子に、制裁を食らわそうかと…。
試行錯誤したのは何千回とある。
しかし、品行方正を貫いてる。
ここはウザい。
最初はひと肌も恋しかった。
一族、失ってすぐは。
それがだんだん…日増しに…邪魔すぎる…。
俺は、サクラのことだけ…心配してる。
最近は…術式を覚えた分、更に酷いやり方で精神的にダメージを食らわせるだろう。
俺はトイレの中までは付いていけん。
サクラの成績が上がって、イノに勝てるように日々、祈ってるのだ。
男子どもは、やっと、サクラから離れてくれた。
サクラが俺に…妄信的だと分かってくれたらしい。
現在は…ドベのナルトを精神的に苛めて…日向を手に入れることに精を出してるらしいな…。
成績優秀の俺からサクラを奪うより…。
ドベのナルトから日向の方がハードルが低いと…。
俺は男子どものアレは建前だと思ってる。
新学期入ってすぐ、どう見てもクラスで一番、愛らしかったのは…ま、サクラだ。
俺が目を付けたぐらいだ。
男子たちも同じだろう。
アレは見ていて気持ちのいいものでもなかった。
今も不満だらけだが…これで良いだろう。
俺は最近、誰とも…まともに会話が出来てない状況が…続いてる。
そういう理由でドベのナルトと会話してやっても良いかなとは思えてる。
今はいい、傷の痛みが癒えてからでいい。
今年いっぱいは無理だ。
俺は強い男は嫌いだ。
ドベのナルトなら…絶対安心だ。
サクラは…分かりやすいレベルで強いヤツが好きらしい…。
俺は日々、強みは目指してる。
お蔭で余計に…女子どもの喧嘩が白熱を増してる。
この忍者社会…年齢と共に…女は…強い男に弱くなるらしい。
来年はもっと酷いのかと予想すれば…ゾッとする。
周囲を見渡せば…どんどん世の中のことなど分かってくる…。
里の英雄は…デブでも不細工でも…性格が変質的でも…激モテで…。
ハーレム状態だ…大人の男女を覗けば…。
月を追うごとに…女共から
[男は顔より…性格より…強さよね…]
と聞こえてくる。
殆どの女子が賛同してる。
イノだけが
≪顔よ…プラスアルファー性格。
そして力よね?≫
と変なことを言ってる。
俺はイノのことは残念だが好いてない…。
イノも別の男に行くべきだと願うが…この里にイノの眼鏡に叶う野郎がいねえのか?
正直、サクラを苛めすぎてるのを見て…俺は幻滅しまくってる。
イノに別の男が現れることを俺は祈り続けてる。
俺の日常なんてそんな日々だ。
ほとんど…言葉なんて発してない。
サクラは…女子軍団に人質状態だ。
二人っきりの席で会話なんてすれば…裏で髪は切られ…絶対リンチに合う。
どの里も忍者社会…女は狂暴で弱肉強食なのだ。
☆☆☆
俺は最近に入って…やっと術式を少し覚えて…小さな結界が張れるようになれた。
お蔭で教科書と筆箱だけ。
盗まれずに済んでる。
サクラまで参加して、俺の私物に触ろうと頑張ってたのは驚いたが…。
もう、サクラにならあげても良いかと思ってる。
しかし…可哀そうに…サクラは横から入ると…他の女子たちに叩かれてた。
髪も抜かれてた…。
それから「しゃーなろ!」とは言うが…。
終わった後、廊下で泣いてた。
髪を引っ張られ、痛かったのか…。
俺は…いつも見守ってる…サクラのことだ。
あのあと、やったヤツは…ドブに、こけさせる様にさせた。
毎日、そのために策を練ってた。
雨の日…川沿いの道で…ずっこけさせるために…呪符を貼った。
成功した、バレル前に何とか終われた。
怪我はなかったらしい…。
元気だから大丈夫だろうとは分かってた…奴らの体力は並ではない…。
それぐらいでは怪我もせん、それが忍者だ…。
☆☆☆
自分の一族が亡くなったことで、もう精一杯なのが本音だが…。
何故か、サクラを応援すると癒されるらしい。
本当にアホらしい喧嘩で…。
俺は、自分が苛められてる気がしてならんが…。
変な弁当、差し入れされても…。
腹を下してもいかん。
絶対、食べんし…。
強烈極まりない日常で…。
しかも男子どもには俺は…徹底的に嫌われてるが…。
女子にも、罰ゲームのターゲットにされて…。
≪サスケくんに触ったら…勝ち≫
とか言う…アホなゲームの標的にされて毎日…ウンザリが続き…。
相談する相手もおらず。
夜は猛烈に寂しくて…家族を思い出す…。
しかし、弱いのに…俺のために頑張ってるサクラだけが俺の癒しだ。
これがいなければ…こんな里、すぐ捨てる。
ココは道徳に欠け過ぎてる。
教官も道徳より…力をつけることしか生徒に専念しとらん。
私利私欲にまみれてる。
☆☆☆
俺には、すぐわかる…。
わかりやすい…イルカ先生は…アスマ教官の前で顔が真っ赤だ。
その癖、自分からは語りかけられん性格らしい。
俺は…自分のことを他人に暴く気にはなれん。
しかし…里の人間は分かりやすすぎる。
誰が見ても判別可能なレベルで…自分の感情を隠そうともしとらん…。
あれは絶対そうだろう…顔が異様にニヤついてやがる…イルカ先生は…アスマ教官の前でだ…。
俺より…イルカ先生は…アスマ教官なのか?
ナルトより…イルカ先生は…アスマ教官なのか?
あの先生、分かりやすすぎる…。
要するに…イルカ先生は、クラスの成績が上がるためなら…どうせ、どんな手段でも選ばん。
このクラスで実績を出して…アスマ教官に認めてもらい…落とす魂胆らしい。
根暗な男の考えそうなことだ…。
俺の悩みになど親身にならん…。
一度、俺は生徒共の成長阻害因子と認知され…進級させて、見捨てようとされたのが…証拠だ。
俺がいると…クラスの男子のやる気を削がれるらしい。
腹立つことに…以前は…サクラの崇拝の瞳を頂くために…男子らは修行に専念してたのに。
ここのところ、サクラがオレに落ちたから…修行をサボってやがるのだ。
俺としては良い傾向だ。
サクラも幻滅するだろう…サクラは力のない男は大嫌いだからだ。
ナルトボコ殴りが良い例だ。
サクラは俺にとってのペットだ。
女子軍団にリンチされないレベルの強さを…俺がトイレに行ってる間に…身を守れる強さを…早くサクラが手に入れて…。
サクラとの友好関係が戻れば良いなと…俺は夢見てる。
このクラスの女子はモンスターすぎる。
迷いの森の魔物と変わらない…。
俺はサクラが…本当は俺のことをどう思ってるのか…知りたくてたまらん。
ただ、女子どもの遊びに参加してるだけなのか…。
それとも絶対的味方なのか。
家族を失って以来、甘えたくて仕方ない。
本当は…ずっと俺は夜になったら泣いてる…あの事件以来。
サクラとは友情の仲を切られてしまったが…。
今でも俺は…サクラの存在を忘れたわけでもない。
俺はずっと暴れたい。
言わなくても悟ってもらいたい。
俺は今…相談相手を求めてる、会話すらできない状況が続いてる。
ドベのナルトが気になって来てる…
本音は今でも”サクラと二人っきりの熱く激しい友情化計画”を切られたことを恨んでる。
サクラを許してない。
怒ってる。
☆☆☆
≪サスケくんと結婚するのは私≫
[お嫁さんになるのは私]
「家族になるのは私」
アホらしい女子どもの喧嘩があるが…。
俺は、この喧嘩は喜んでる。
「サクラ」、≪イノ≫、[他の女子軍団]。
俺が里で認められてる証拠でもある。
俺はサクラのことはまだ、好きと認めん。
優柔不断すぎる、少しは反省しろ。
俺はどれだけサクラが俺に忠誠を捧げられるか見ものに感じてる。
高みの見物をこれからしてやる…。
俺のために戦え、サクラ…。
【イルカ学級日誌】
≪先生?
ウふん?
サスケくんの家族について教えてくれるかしら?
この私に?≫
イノだ。
勝気で成績bPの女子のエースだ。
俺の勘では…サスケはこの子を好いている…。
他の女子は…サスケから離別させて…クラス戦争を止めたいのが…本音だ。
[私にも]
[先生お願い]
[どうなの?]
「イルカ先生、お願いです。
サスケくんの家族のこと教えてください」
サクラだ。
まだ…サスケくんファンクラブに押されて…発言権が最後らしい。
最近、成績も女子ドベから挽回出来た。
サクラが最近の努力は…認めてる。
しかし…そのせいで男子たちはガックリ来てるらしい。
俺は今、人世初めての…モテ期にいるらしい。
しかし、相手は6歳児。
俺は18歳。
論外も良いとこだ、俺はロリコンではない。
隣の教室にいるアスマ教官だけが…癒しだ。
毎日、色っぽくて美人だな…と見詰めてる。
髪が豊かな黒髪で、腰のラインまであって。
胸も大きくて…スタイル抜群で。
しかもエキゾチックな超絶の美女だ。
平凡な俺とは釣り合わん。
狙ってる男だらけだ…。
俺は知ってる。
しかし…今のところ、アスマ教官は…誰にも落ちてないらしい。
ホッとしてる…。
「サスケに聞け」
どうでも良いから…一瞬、聞いてなかった。
教師として、これは失態だ。
≪イジワルね?
先生ったら…。
私にだけ教えてくれないかしら?≫
イノだ。
[お願い、先生]
[勉強ガンバルカラ]
[ねえ?
ねえ?]
「…サスケくん…黙ってて…」
サクラだ。
6歳児に迫られても、全然…嬉しかァねえ。
「実は、知らん」
嘘だ。
≪嘘でしょ?
信じないわよ?≫
イノだ。
[そんなわけ…]
[先生が?]
[あり得ないでしょ]
「…」
サクラは無言だ。
可愛い子だったのに…最近は多弁になった。
悪い意味で。
「聞くな。
自分で探せ」
≪イジワルな先生ね?
どうしてなの?≫
イノだ。
[ええ]
[そんな]
[どうして?]
[馬鹿]
「しゃーなろ!
なぜ?」
サクラだ。
「おまえらは勉強しろ、
成績上げろ」
もっともな…意見だ。
≪先生、私は成績1なの…私にだけは教えてくれるわよね?≫
イノが挑戦的な瞳で…尋ねてきた。
[チぇ]
[フン]
[イーーだ]
「しゃーなろー、だ!!」
サクラだ。
「俺も知らん」
断言した。
≪あり得ないでしょ?
嘘おっしゃい≫
イノだ。
[ええ]
女子軍団だ。
「サスケくんは……」
サクラだ。
「本当だ…」
毎回、同じ返答してる。
教師は、大変だ…辛い…。
この生徒たちが…あと10年老けてたら…俺は幸せに浸れるのだが…。
これは尋問だ。
嬉しくもない…。
≪サスケくんって…この里の人間じゃないのかしら?
変わってるわよね???
この私の美貌に落ちないなんて…≫
イノだ。
[スパイなの?]
[宇宙人?]
[何者?]
「サスケくんの…家族…」
サクラだ。
ああ、うるさい。
「だから知らねえ。
調査書も空白で送られてきた」
ここから逃げたい。
≪嘘でしょ、信じないわ?≫
イノだ。
[サスケくんだけ…]
[住所は?]
「…」
サクラの目が泳いでる。
「本気で知らん」
これで…去れ。
≪ウソよね…?先生?≫
イノだ。
[ええ?]
[本当なの先生]
[嘘でしょ]
「…」
サクラは黙り込んでる。
「アイツは特別らしい。
おまえらも…この件は忘れろ」
もうナルトとラーメンでも食べたい…。
毎日これだ…。
≪サスケくんって、ミステリーね?≫
イノだ。
[さらに気になる]
[好きになっちゃう]
[ええ…]
「…」
サクラは、ガックリと去って行った。
何の情報も…掴めなかったからだろう。
連日、この調子だ。
どうやって、この質問から…逃れればいい?
俺は上から、サスケの家族については…語るなと、圧力を掛けられてる。
話せば、職が危ない。
俺は教職免許を剥奪される…。
アスマ教官と離される。
俺は…そう言う訳にはいかん。
俺の生き甲斐が奪われる…。
必死で毎日、言い逃れしてる…。
☆☆☆
疲れた学級のあとは…ナルトとラーメンタイムだな。
俺はナルトとは一番、気が合う。
このクラスメイトの中で…最上級にだ。
「先生、オレ…つれえってばよ」
「どうしたナルト?」
「俺、家族いねえし…。
みんなに友達になってもらえねえし。
モテねえし。
ドベだし。
先生ぐらいしか…話し相手いなくてよ…」
「ナルト…」
俺は…ナルトのためなら、何でもした。
サスケには、進級の話は…断られた。
サクラは…元の純粋な何色にも染まらない花に…戻る気はねえらしい。
サスケに、飛び級は断られたが…このクラスに、サスケを残しとけば…アイツは実力者だ。
里の勇者に、なれる可能性が高い。
敷いては…アスマ教官に、俺が「すごいね」と認められる。
だから、置いておくことに決めた。
問題は…サクラだ。
サクラが…サスケを好きになったせいで…。
クラスには、ドベを好きなヒナタしかいねえ。
ここのところ…男子どもは…精神的、屈辱をナルトに与え…。
日向の前で…ナルトは性格の弱いヤツだと知らしめることで…。
日向に、ナルトを諦めさせる作戦が…連日、決行されてやがる。
ヒナタは…力に屈服しねえ。
ナルトのコミュニケーションスキルに、屈服してるからだ。
男子共も毎回、アアだ…コウだと…策を練らしてるらしい…。
あれは…。
確かに…体術は上がらんが・…。
策を練らすのは…うまくなるやもしれん。
忍者の隊長クラスとなれば…予想して策を練らすことも重要とはなるが…。
知的プレイも必要ではあるが…。
見てると…もう、冷や冷やする…。
俺が…ナルトのために…してやれることと言えば…なんだろう?
「ナルト、強くなれ…!」
「えっ、てば?」
「今、ナルトを認めてねえ奴らに…強くなることで、好きになってもらうんだ。
頑張んだ、ナルト」
魂胆は…全て成績アップのためだ。
俺の夢は…この里から勇者を出して、アスマ教官に、認められることだ。
俺も…学生時代はモテたくて、必死に頑張った。
負けるな、ナルト。
応援してる。
「おうってばよ!
オレ、絶対負けねえ!」
よし、ナルトは…俺と似てる。
ヤル気が…数段、アップしたらしいな。
良い傾向だ。
「気つけにラーメン、奢ってやるよ」
「イルカ先生、ありがとうってばよ」
俺は、ナルトに期待してる。
体内に…九尾がいる。
しかも…親は火影。
しかも…俺に似てる。
もう、俺の子分だ、おまえは…期待の星だ。
おまえを優秀にさせて…アスマ教官に「すごいね」と褒めてもらい、落とす。
これが…俺の素敵な夢だ。
ナルトが、ラーメンを食べてる。
俺は…ナルトとラーメン食べるの幸せだ。
頭の中では、こんなことしか…考えておらんが。
どうせ、ナルトも同じだ。
クラスの女子落として…家族つくることしか考えておらん。
俺たち二人はそっくりだ。
運命共同体だな…。
一緒に頑張ろう!
ナルト。
しかし…チョウジ、シカマル、シノ、キバは…。
どうやって…ヤル気を出させればいいやら…。
サクラは…サスケ派に属してから、女子のドベから…何とか奪回出来た程度だ。
俺は毎日、大変だ。
次はどの作戦で、生徒共の成績を上がらせるかだ。
人参ぶら下げた馬状態だ。
今、八方ふさがりな状況だ…。
教師とは本当に大変な職業だと…この頃、感じる。
いつかアスマ教官に認めてもらえるように…俺は祈ってる。
☆学級戦争サスケ6歳「おまえは猫…ここはメンタルサロン」
☆目次
☆愛の鞭(サスケ+イルカ先生)「おまえは愛らしいモンスターか?俺が躾ける」