アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

サスケの日常



☆☆☆

何とか今日も任務は終えた。
俺が滞在してから更に里は平和になった。
今日はかつての強敵…我愛羅と会合した。
表向きはそうだが…情報漁りだ。
砂隠れの忍者には伝えておらん。

俺の情報スキルもだ。
知れば…風影室には通しもせんだろう…。
俺の…周囲には護衛がいる…当たり前だな。
刑期の終えてない…ダンゾウ殺しの犯罪者だ。
ここ数年の功績が認められたのか…今回は深いところまで通してもらえた…。
我愛羅を殺しはせんかと…砂隠れの里の忍者は、まだ俺を偏見の目だ。

慣れてはいる。
我愛羅は…戦争で手柄を立てた俺のことを好評価してるらしい…。
それ以外にも宇宙からの侵略者が落とす隕石を落としたり…。
サクラ命を守るため、里に戻った事件など…様々で少しは信用されてるらしい。

我愛羅もどうやらナルトに命を救われたあとは…砂隠れの復興に注ぎ続けてるらしい。

どちらかと言えば…俺の方がまだ木ノ葉の額宛てを付けれない分、執念深いらしい。
我愛羅はナルトを絶賛してた。
久しぶりに…我愛羅と出会った。
変わるものだと…驚いた。
年月は人を変えるらしい…。

何が…我愛羅を変わらせたのかは…俺はその時、現場にいなかったから知らん。

我愛羅は

「かつては他者に力を示すことでしか…存在価値を知らしめられなかった。
今、俺は水影となり…大勢の人間に認められてる…。
これからは…この里の平和を守ることで…俺は…他人から愛を貰いたい。
その精神を貫いて行きたい。
俺はずっと孤独で…愛を求めてた。
水影になれたことを満足してる」

と答えてた。

(この野郎は結局、サクラのことをどう思ってやがる?
この言葉は…昔は強さをサクラの前でアピールすることでしか…求愛できなかったが…。
現在は最高職と言う名誉を貰って…サクラにアピールしてるとも…解釈できるな…)

俺は…中忍試験に起きたクーデターで…。
俺を庇って飛び出してきたサクラを我愛羅が殴った後…我愛羅が突然、表情を変えて…頭を押さえて後悔の顔に変貌したことを…今でも謎に思ってる。
どうして…あのタイミングで…ヤツは…苦悶の表情に変化したのかと…。
そこが理解に苦しむのだ…。

「おまえと俺は似ている…思考回路と人生が恐らく同じだ…」
上から目線で我愛羅が言ってきやがる。

(俺の思考回路はサクラ中心だ)

『俺にはそうとも思えん…』

「俺はおまえを見れば…自分のことのようにわかる…。
俺とおまえは…きっと同じだ」

『そうか…』

俺は昔から復讐かサクラしか頭にない。
最近、復讐がないぶん…更に酷い。
現在でも、ずっとサクラの前でしけた格好良い男の演技をしている。
サクラの前では声を低めにし…格好良い仕草を心掛けてる…。
アイツは強い男に滅法弱いからだ…性的に来るらしい…。

(毎回、俺と同じだと絡んできやがる。
俺は違うことを祈る…)

「サスケは現在…どうしてる?
サクラと…結婚したんだってな」

(どうして…サクラのことを呼び捨てなんだ?
おまえは…)

『安泰だな』

(サクラは俺の嫁だ)


我愛羅は溜息を吐いた…。

「俺はおまえが羨ましい…」

『おまえは結婚する気あるのか?』

(…。
サクラに…。
おまえがつけ入るすきなどない)

「そうか…。
俺は…今のところ…ないな」

『…敷いては平和に貢献を願う…』

(早く帰ってサクラを抱く。
用事は終わらす)

我愛羅に少しは協力してもらえたが…流石に情報機密室までは侵入が許されん。
それぞれの里で

我愛羅は更に…溜息を吐いて…項垂れた。

(ここはサクラを俺に取られて…幻滅したとも読み取れる…。
まだ白か黒か…判別がつかねえな…)

「おまえと俺は似ている…おまえはきっと、俺と同じ未来を辿ることを…俺は祈ってる」
我愛羅が俺に諭す。

(ここは…俺と我愛羅は…似ていて…サクラを取り合う仲だ。
求愛の方法まで似ていた。
おまえは…俺と同じで…サクラに捨てられる未来を祈ってる…とも解釈可能だ…。
我愛羅…おまえはどっちなんだ…ハッキリしろ)

(まあ…俺も16歳の頃は…大蛇丸の元に行ってから久しぶりの再会で…。
野郎どもと戦闘を交わらせ…強さをサクラの前で誇示しようとしたこともあった。
それなのに…サクラが敵を庇って俺をボコりに来たこともあった…。
その後…の再会で…。
カカシとの戦闘中に…サクラがカカシを庇って出て来た回もあった。
あの時、間違えて…俺がサクラを殴っていれば…我愛羅と同じように…今頃項垂れてたのかもしれん。
それは同情する。
しかし…我愛羅の不幸は…俺にとって、蜜の味だ)

「カカシからの任務は何だ?
サクラやナルトは元気か?
おまえの元班だったんだろ?
木ノ葉の情報も聞かせてくれ…」

我愛羅の目が輝いた。

サクラの情報を我愛羅に渡す気にはなれない。
カカシから任務を司ってることは尋ねられたから開示してやった。

『カグラの情報を探ってる。
心当たりあらば…公開を願う。
カカシからの依頼だ。
俺の力量でしか…解読できぬ内容だ』

戦争防止に繋がり…独自に守られてる事象がそこに眠る。
それが一番、盲点だ…狙いだ。

本当に…この瞳は驚くほど…情報がよく見える。
生前、イタチも恐らく…俺の情報ばかり漁ってたのかもしれない。
この瞳になってから…機密情報の盗撮スキルが格段上がった。

お蔭で、里に機械文明が栄えてきてる。
我愛羅のいる砂隠れから…カラクリの仕組みが…裏から流れた。
これも俺が盗み…書き写し…カカシに毎回、提出した。
我愛羅は生かしておいて良かった、俺は平和には賛成だ。
すっかり改心したらしい…我愛羅のことだ…。



たまに、飽きずに侵略者が来るが…まあ、昔を思えば…里は更に平和だ。
俺のイタチもそれを願い続けていた。
世界は…素晴らしいものだ。
全里には偵察して、カグラの情報は漁ってる。

任務は恐ろしいほど楽しくもねえ。
アイツの顔を見て俺が浮かれる訳もねえ。
ここは地獄だ。

しかし…家に帰ってサクラを抱くのが楽しみで仕方ない。

☆☆☆

今日もサクラの浮気チェックだけはしている。

アイツは今日…カカシとナルトとサイとリーに会って…話してきたらしい。
式神…ミニ蛇はつけてる。
いったい、一日で何人の男と積極的に会話してるのか…。

女とは綱手とイノと日向だ。

サクラは女より男と喋り過ぎてる…。

サクラの後ろには蛇がいる…。
誰にも気づかれないレベルのスキルはある…。
どうもサクラは最近、"俺の居場所"づくりに専念しているらしい。
それは…間違えてる…。

☆☆☆

「サクラか…。
サスケとは…喧嘩してねえか?
どうだ?」

「そおか…。
俺がたまには構ってやる。
アイツは課題に忙しいからな…」

「まあ、俺が代わりに説得する訳でもないが…。
アイツもアイツなりに忙しいんだろう…。
いつも遠方ばかり飛び回ってもらってるからな。
暇さえあれば…カグラの情報探しに精を出してもらってる」

「しかしだ。
アイツは最近、変わった、俺にもわかる。
目つきが優しくなったな…。
俺もサスケが羨ましい…独身の身は痛い…」

「おまえも察するんだな…。
いい大人なんだから…」

~~カカシの台詞だ…~~↑(式神蛇)

(悪く取れば…おまえの亭主は…遠方任務に俺がさせてる。
おまえは寂しいだろうから俺に甘えても良い、おまえも大人だから意味が分かるだろ…とも読み取れる)


「おうってばよ、サクラちゃん。
俺、サクラちゃんのために頑張るってばよ」


「サクラちゃん、こわえってばよ…」

「悪かったてばよ…私とサスケくんとの恋路を邪魔するつもりじゃなかったてばよ…本当だってばよ…。
俺、サクラちゃんのこと好きで構ってほしかっただけだったんだってばよ…」


「そういりゃ…サスケ、また帰って来たんだってばか・…?」

「そっか…」

「おうよ」

~~ナルトの台詞だ…~~↑(式神蛇)

(これも…実は初恋だった…まだ未練がある…とも解釈可能だ)

<サクラさん、良い空気ですね。
結婚しても、僕のこと忘れないでください
毎日楽しいです!青春です…。
弟子との猛烈修行するのが楽しくて…。
生き甲斐です!>

(これも…まだ未練があります。
忘れないでください、強がってます…と読み取れる)

~~リーの台詞だ…~~↑(式神蛇)

+サスケくんとは大丈夫か?
君はいじめられて、泣いてないか?
それだけ心配だ。
第七班のメンバーとして…僕たちは君たちのことを知る権利がある…+

(これも…お前のことが心配だ、本当は君が好きだから…とも読み取れる)

~~サイの台詞だ…~~↑(式神蛇)

~~以上で全員の台詞は終了だ~~(式神蛇)

『ご苦労。
次回も報告を頼む…』

俺は…携帯版…式神ミニ蛇から…連絡を受けて…怒りで痙攣しそうだ…。
やはり…今回もどちらともとれる発言ばかりだ…。
サクラは今回はベタベタ触ってなかったらしい。
サクラが他の男に触ろうものなら、俺は今でも腹立たしい。
サクラの隣に男がいるだけでも…引き離したい…。

☆☆☆

俺はサクラさえいれば…他に何もいらん。
昔からそうだ。

リーもナルトもサイも…いい加減。
サクラと離れるべきだ。

ナルトには…日向がいる。
それからサイにもイノがいる。
リーもおまえは…サクラの代わりに俺が土下座して振った。

カカシもだ。
おまえは火影で忙しいんだ、サクラから離れろ。
サクラは俺の女だ。

サクラが浮気しないことだけを祈ってる。

したら…全て水の泡だろう。

今日もムカついた。
我愛羅を見て…木ノ葉の額をしようか…と一瞬悩んだが…。
やはり…里の男共を許す気にはなれん。

俺のサクラは世界一モテる女だ。
魅力的だ。
いつ奴らが強姦しだすとも分からん。
俺がそうだったように。

アイツらは永遠に俺の恋敵だ。

今日も帰ったら激しくヤリタイ。
サクラは成敗する。
ヤリまくる、体に覚えさせる…俺の存在を。
サクラの体を激しく燃え上がらせる…力付くでも。

俺は昔から不思議に思ってた、この世界の野郎どもはどうしてこんなにも俺にとって気分を逆なでするような台詞を言ってくるのかと。
悪意に満ち満ちた会話だ。
サクラは全く気付いておらんが、俺は男だから分かる、隙あらばヤッても良いかと内心綻んでるのが見て取れる。
優柔不断な野郎共だ、かなりの女好きばかりだ。
自分に優しい女共は隙あらば犯そうとしているのが…目に取るようにわかる。
どっちとも取れる発言ばかりしてやがるのが証拠だ。
固まってるなら、ハッキリと一つの意味にしか取れん言葉や行動をしろ。

どうせ頭の中は女の裸しかねえ野郎共だ。
俺は…全力でこれからもサクラの貞操を守らねばならん…野郎どもの魔手からだ。
この里も、どの里も…悪意に満ち満ちてる。
俺には分かる。
まだ裏社会の方が…俺の本性を知る分、マシかもしれん。
俺の地雷を踏んではこん…。

特にこの里の住人は…どっちとも解釈可能な台詞を軽々しく言い過ぎる。
俺の気分を逆なでしすぎる…昔からだ、幼少の頃からだ…ずっと。
俺の勘が正しければ、脈がなければ…キッパリ断る筈だ。
本当にお下劣な野郎共だ。
サクラがいない席では常にそんな会話しか昔からしておらんかったのが証拠だ。
俺はこれからも…サクラの行動は監視する。



☆☆☆




☆☆☆
日は暮れた。
日没だ。

『ただいま…サクラ』

俺は帰宅する。
これが俺にとって最大の癒しだ。
声は低めにいく…渋いぐらいが…サクラは好きだ…。

「サスケくん、おかえり」

玄関からお迎えしてくれる。

今日も綺麗だ、愛してる。
お迎えありがとう。
俺が長年求めた最愛の人だ。
会えば触りたくなる。
任務は詰まらん。

「サスケくん…今日も課題かな?」

『刑を早めに終わらせたい』

声は潜める。

「そっか…ショボーン…」

ここで抱きしめておきたいが…やればウヤムヤになる。
俺は一度押し倒せば、それしかなくなる、毎度。

「サスケくん…えとね…」

『なんだ?』

俺は靴を脱ぐ。

「サスケくんはわたしのどこが…すきなの?」

そこか…。
それも尋ねられることは予想出来てた。

『答えはない…』

(全部だ)

「え?」

『答えれないが…何となく、おまえだと決めた』

なるべく格好良い口調だ…声は上げん。
それだけ答えて居間に向かった。
サクラもついてくる。
本当に口数の少ない男ですまん、俺は…。
見たら激しくここで抱く。
渡り廊下でする。

「なんとなく?」

渡り廊下を歩けば…サクラは尋ねてくる。
サクラは不思議そうな声色だ。
月が綺麗だな。

『ああ…』

ココはぶっきら棒な返答だ。

「さすけくんは…私の愛にやられたんだよね、テヘヘヘ♪」

ここはテンション高めの明るい声だ。

『そうだな』

低く渋く格好良くを俺は心がけてる。
ヘラヘラ笑いもせん…。

「これからも大好き…」

おまえの好きは軽い、俺は抱くことでしか愛を示せないらしい。

居間に着いた。

『今日は砂隠れに立ち寄った』

「我愛羅に会えた?」

俺は…サクラの顔を見れない。
帰ってからずっとだ。
ただいまの時に一回見たきりだ。
見れば目的を果たせない、ヤル…。
今…ムラムラする。
サクラは火照らないのか。
俺はムサイ男と一緒で全く楽しくなかった。
アイツの顔に癒されるはずもない。

『ああ』

最高に低い声だ。
ヤツの話はどうでも良い。
サクラの前で他の男の話題をしたいとも願わん。
どっしり、畳に座り、机に向かい…それから鞄から土産を出した。
視線は合わさん。
サクラ…おまえは今日も他の男と馴れ馴れしく…。
俺がいないのをいいことに…。

『団子、土産に買ってきた』

ここはのっそり、出す。
声は上げん…格好よくだ、あくまでも…。

「え?」

後ろからサクラの声がする。
俺は課題を出す。
机の上にだ。
集中するフリをしてる…。
頭では今日はどうやって犯そうか…妄想が走ってる。
今日もぜったい、サクラを喘ぎまくらせる。

『砂隠れ名物らしい…』

「え?
私…ちょっとダイエットしてて」

『あとで食っとけ』

声は低いままだ。
俺はおまえの体重ぐらい知ってる。
昔から思ってた、サクラの数値は細いのに…どうして朝食を抜いて修行に来るのかと…。
食べれば良い。

「ありがとう…」

サクラが近づく。
背中に胸が当たってる。
吸いたい、触りたい、犯したい。

「集中したいから離れろ」

低く渋く…格好よくだ。
サクラには常に性的にアピールしてる。
俺の格好良さに惚れ直せばいい。

『ごめんね…そうだよね』

違う…。
俺はおまえの色仕掛けに弱い。
本当、もうキスはしたいが…俺はいつもすれば…それしかなくなる。
ただなし崩しにするだけだ。
課題を出して…机に向かうフリだ…。
おまえは何故、俺がいない時に他の男と嬉しそうに会話など…。
俺は全く今日も楽しくなかった。
ヤリタイだけだ。

「サスケくん…今日も課題なんだね。
応援してるね」

今日の魂胆はそこにない。
おまえと普通の会話がしたいが…瞳を見れば…俺はなしくずしだ…。
だから…課題を見詰めてる…机の上のだ…。
俺はおまえに過去を尋ねる。
そして刑を下すために…現在耐えてる。

「おまえ」

『何…サスケくん?』

「俺の昔所属してたメンバーが話してくれた。
今回、俺の結婚が決まってだ…情報を与えてくれた」

早く聞かないと…演技も続かない…。
俺はだんだん…おまえの体がたべたい…性的にヤリタイということだ…。


「どんな?
何の話」

『3年前、ナルトに心変わりしてただろ?』

ブチ切れてる…。

「え?」

『ラーメン一楽の前を通りかかった時、おまえが…ナルトの前でだ…。
「サスケくんのことはもう諦めたの。
抜け忍だし罪人だし将来性ないよね、
今はナルトが好きなの。

だから…あのサスケくんを私のために連れ戻してって、約束は忘れて」
と言ったらしいな…』

ナルトは殺してやりたかった。
本当に…。

「え?
聞こえてたの?
外まで…。
誰に?」

俺は瞬きした。
視線は…課題を見詰めてるフリだ。
やる気は削がれてる…。
サクラ、答えろ。
おまえの主人は誰なのか?
おまえは何故…昔、ナルトに甘えてた????
早く言え…。

『昔の俺のメンバーにだ』

自前の渋めの声だ。
おまえは強い男に弱すぎるからだ。

「来てたんだ…。
気が付かなかった…あはははは」

『それからだ…ナルトが「サクラちゃん、俺、サクラちゃんのこと………」と言ったらしいな…。
続きは俺の元メンバーには聞こえんかったらしいが…。
どうなんだ…一応、今、聞こう…』

「やだ…後ろ確認すべきだった…。
サスケくん…その話、最近、聞いたの?
違うよ、サスケくん…」

『そうだな、籍入れてからだ…』

そんなわけはあるまい…。
あの日からずっと…俺は…ナルトは微塵切り…サクラは泣きながら強姦するのをイメージトレーニングして…。
戦争に参戦したのだ。
あの記憶を忘れられる筈もない。

サクラは少し苛めてやる。
可愛さ余って憎さありだ。

今日は困ればいい。

一応、課題をペラペラと見てるふりだ。
頭に入らん…。
時間が長い。

「そっか…。
あれはね…。
えと…。
ナルトに昔、サスケくんを全力で復讐から…戻して…里に留まらせてって、頼んだの。
それなのに…私、頼んでるだけで…。
何も出来なくて…。
そんな自分を責めて…だから、命懸けで私も人に頼んでないで、戦おうって決めたの。
だいすきな…サスケくんの…目を覚まさせようと…。
それで………」

サクラの声色がしどろもどろだ。
おまえの声は耳触りが良い。

誘ってるのか?

『おまえは戦後交えて俺への気持ちが再熱したのか?』

ここはすっと尋ねられた。
否定しろよな?
肯定すれば…俺は暴れる。
男をボコりに行こう。
殺しはせん。
バレナイ方法で穴に落とす。

「違う、ずっとサスケくんのことだけで頭がいっぱいで。
全てを捨てて頑張った。
サスケくんの心が戦後、溶けて嬉しい。
私の愛が伝わって、こんなにうれしいこともない」

「お願い、私の愛を信じて。
これからも頑張るから。
あれ、大嘘。
下手な演技だったよね。
きっと、ナルトにもすぐバレタ」

『…』

もう少し探りたいから…黙って聞くに俺は徹した。
後ろから流れるサクラの声色から…高低差が出始めた…。
必死で否定してくれてるらしい。
少し…怒りが収まりつつある…。

「あれね…あのあと…
「サクラちゃん、俺、サクラちゃんのこと幻滅したってばよ…」
ってすぐ言われちゃって…。

「え?」ってなって…。

それから…。
ナルトにね…。

「アイツのこと信じてやれよ。
仲間だろ。
そんなサクラちゃん、格好悪い」


って…。

「ナルト…」

って私が声掛けたら…。

「サクラちゃん、嘘つくのやめろよ」

って…。

ほら…すぐウソばれてる…だから…」

サクラは泣きそうな声だ。
サクラの泣き声も好きだが…。
困らせるわけにもいかん。
泣き顔も俺はスキだ。
性的に興奮してる。


『ありがとう…』

望んでた返事だな。

「サスケくんは…どうして戦後…わたしのことを…」

『前回答えた内容と同じだ。
重複する』


もう頭にはサクラの裸しかない。
俺の声はそれでも格好付けてる。

「そっか」

ポカーンとしたような声してる。

「なんとなくなんだね…。
答えがなくてもうれしい、ありがとう」

小さく明るい声だ。
本当に勘違いしてやがるが…。
これでもいいだろう…。

『おまえは…イタチを知らなかったのか?
13歳の頃、イタチが里に下りて会う前に…。
それから…俺が孤児であることを、本当に知らなかったのか?』

これが告白に近いことを…どの程度サクラは理解できてるのか。
おまえが何も知らないと聞いた瞬間…暴れそうに当時なった。
どうなんだ…。
答えろ。
激しく尋問掛けてやる。

あまり隠す気も、最近はないが…相変わらず、サクラは鈍い。
噛んで含ませるようにしなければ…分からないらしい。
視線は課題の文字を追ってるようで全然だ。
俺の声は低くゆっくりだ…。

「…。
サスケくんの住んでる町の前に…長年、立ち入り禁止の看板が立ってるのは知ってた。
引越ししたんだって思ってた。
お兄さんのことは…第七班のとき、初めてだと思う」

『そおか…イタチは割りと…昔は有名人だったんだが…。
サクラの耳には入ってなかったらしいな。
ダンゾウの情報隠ぺい能力には舌を巻く』

ここは普通の声色に変えた。
俺の本音だ。

「でもね…えと」

戸惑いを含んだ声だ。

『何だ?』

俺の声は低い。

「昔、サスケくんをストーカーして。
うちは饅頭、買ってた。
サスケくん知らないだろうけど…」

サクラの声はアタフタしてる、愛らしい。
天使声だ。

そうか…俺目当てでストーカーしてたらしい。
饅頭目当てでもシスイやイタチ目当てでもなかったらしい…。
今、吸い付きたい。

『初耳だ』

嘘だ。
俺の声は少し柔らかいだろう…。

「サスケくんは…どこで…私がこの家を知ってるって分かったの?」

不思議そうな声だな…俺の後ろからする。
それはだな…。

『おまえは…俺が6歳以降は…常に俺を分かりやすくつけていた。
その頃は既に俺は寄宿舎にいたが…。
もしかしてと思って…葉っぱを掛けてみた。
知らなくてもお前なら…綱手やカカシを経由して調べて…来るだろうとは予想してた』

言う気にならない。
当時、毎日、こっそり自室のカーテンから眺めてたことは…。
おまえは天使だ。

「そっか…」

納得したような声だな。
本当に鈍い女だ。
そして…間があった。
そこから…サクラのシドロモドロな声だ。

「その時、それぐらいの歳の人と…、もう一人…も少し上の人に会った。
名前は聞かなかった。

友達か?”
『それとも饅頭目当てなのか?』

二人に聞かれて怖くなって…泣きそうになって…逃げた。
当時は…内気だったから。
サスケくんが…私を内気から勝気に変えてくれた。
私は…サスケくんのことが…ずっと大好き」

甘えて伝えて縋り付くような声だ。

おまえは…あの時、目を輝かせてた…。
そうか…そんなやりとりだったのか…。

見てた…。
知ってた、だから聞いた。

あれから…更なる強さを求めることに…決意したのだから…。
俺はシスイとイタチの力は…全力で超える壁だと認知した。
あれ以来…。

しかし…
暫く聞き惚れてた。
頭に衝動が湧いた。

『ありがとう』

声を強めた。

何とか聞きたいことも聞けた。
後ろを振り返り、一番したいことをすることにした。
まずはキスだな…それから結局やった。

今日も激しくしてやった。
これで俺の存在が分かっただろう、サクラの体に。
最近、どうもサクラは…俺色に染まりつつある。
サクラから積極的に誘ってくるのが証拠だ。
サクラも満更ではないらしいな、俺の体がだ。
肉欲の世界に狂えばいい…俺へのだ。
他の野郎どもの裸などで喚起させる訳にもいかん。
ナルトがカグラの前で俺のサクラに卑劣なものを見せたことは恨み続けてる。
おまえは俺だけを見とけば良い。


俺はこの家では全く集中できない…課題にだ。
外出先でやる。
早く刑期を終わって…俺は更にやりまくる。

そうして夜も更けて、晩飯食った。
サクラは団子を嬉しそうに食べてる。
俺はとても満たされてる。

そのあとも噛みついて吸いまくる、

課題が進まないのだけが…心残りだ…。
早く刑期を終わらせたい。

更にサクラと…いつでもどこでも…やりまくりたいだけだ…毎日。
昔から…。

この屋敷は極楽温泉宿だ。



サスケの情報収集能力

目次

紫陽花@









































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