アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

力付くでもモノにする(再会)



「面白いことが起きたようですよ、サスケくんに」

カブトが大蛇丸に話す。

「サスケくんが昔、所属してた班が…サスケくんの仮住まいに接近してるらしいです」

カブトは含み笑いだ。

「あの子、朝は大抵、機嫌が悪いのよね」

大蛇丸は溜息をついた。

(どうせ、サスケくんを殺しに来たのでしょうね。
恐れてたことが起きたわ。
サスケくん、殺されるとイタチに私が殺さられるし…。
サスケくんが里の住人殺すと…イタチにボコられるし…)

「私たちも、いきましょう…サスケくんのところへ」

(ということは…サスケくんの好きな子もいるのねえ…。
何年ぶりの再会かしらね…。
サスケくん…)

「そうですね」
(きっと今頃、サクラと会えてるはずですね…)

カブトの声が続いた。

☆☆☆

【サスケ視点】

里を抜けて2年、15歳になった。

寝ているところを誰かに起こされた。
外で物音がする。
実はまだ寝たい。

☆☆☆

今日は久しぶりにいい夢なのに起こされた。
サクラの淫夢だった。
夢で

『サスケくんのことが大好きでたまらないの、
私と結婚して、一緒に寝よ』

って誘ってた、こんな夢はまたとないだろう。
サクラと子づくりして…最後果てる前に…起こされた。
こんな夢は二度とないだろう。

俺は朝は大抵機嫌が悪い、朝立ちもある。
サクラが恋しくてたまらない。
起こされたことに、ハラワタ煮え返りそうになってる。

良い夢など見てない。
サクラの夢も最近、ない。
最近、『復讐に来い』の夢ばかりだ…。
俺はサクラの夢が見たいのにだ。

復讐の夢は機嫌が最悪だ。

でも…今日は久しぶりにいい夢だ…。

サクラが俺に告白した夢だ…。
いつ見てもとても可愛い。

蛇3匹立ちながら…俺のところに這ってる。
俺は三回抜いた。
毎日、痙攣するほどサクラに会いたい。
嫉妬に怒り狂ってる…。
どうしてナルトは………毎日、俺のサクラと共で…俺だけ大蛇丸アジトなのか?

☆☆☆

俺は寝台で横たわってる…式神の蛇が…侵入者あり…と告知した…。

「誰だ?」

俺は予期せぬ来訪者に尋ねた。

「バレましたか…」

部屋の外…扉の向こうから男の声だ。
機嫌悪い。

「目的は?」

「ダンゾウ様は君を葬れと言ってる、僕は木の葉の里に連れ帰る。
もっとも殺す気だったけど…僕はナルトくんが必死に戻そうとした繋がりを…守りたい」

(ダンゾウは俺を処刑する気か…。
俺にとって危険因子だな…殺そう…。
ダンゾウより強くなって、サクラを手に入れよう…)

「そんなことのために俺を起こしたのか?」

(今日はいい夢だった、サクラの夢だ。
俺は起こされたことに腹立ってる)

☆☆☆

誰か知らんが…突然の来訪者に制裁を加えることにした。
相手の術は…俺の仮住まいを爆破することで離脱した。
部屋の寝台全部は滅失させた。
そして、高台の方へと俺は身を跳躍した。

「さすがですね、僕の術を強引に破るとは」

俺の風下から声が男の響く。
この高台から下までは視界が届かないが…4メートル程度か…この高台は…。
地面にその男はいる。

(当然だ、全てを捨てて強くなる気でいる…。
この世は弱肉強食が理だ。
強ささえあれば、大抵のものなど手に入る。
無敵の強さを手に入れ、全てを震撼させ、俺はサクラを奪還する。
サクラは犯す…決まってる。
アレは俺のモノだからだ)

俺は高台にいるが…。
実はもう視力は視界3メートルもあればいい方だ。

(よくも俺の夢見を邪魔してくれたな、跡形もなく消し去る。
あんな夢はまたとない。
無人島でサクラとしてる夢だった…二度とない…絶対殺す)


「あんた本当は何が目的なの、私たちを何回裏切れば…!」

下からサクラの声がした。
機嫌が悪そうな声だ。
俺は興味が湧いた。
実はもう目が見えない。
数メートル程度だ。
高台にいるが真下は見えない。
ヤツの声なら覚えてた…。

「サクラか…」

その時、忘れもしない声がした。
今日は良い日だ。
サクラに会えた。

「サスケくん!」(唸り声)

俺の下からサクラの声がする…何だか…凄味が効いてる…。
予想外の反応だ。
久しぶりの再会で喜んでくれると思ってた…。

久しぶりの対面だ…視力の関係で目が見えん。

高台から…飛術で、俺の夢見を邪魔した下の地面に立つ男を…木端微塵レベルに殺そうと思った…。
良い夢を起こされて腹立ってたからだ。
サクラは可愛く告白してくれてたあの瞬間の夢だった。
そのあと、更に関係を求められていた。
俺は密事の中にいたのに、男にたたき起こされたからだ。

でも…下の地面に降りとけばよかった。
急に…サクラを押し倒したい欲動が湧いてきた。
それもあって…会ってなかった。
今日はとことんまで絡む気でいた。
サクラに会いたい。
その前に、サクラの反応が見たかった。

俺の中のサクラは告白したとこで…終わってる。
今、俺をどう思ってるのか…気になって仕方がない。

見えないからだ。

「サスケ」

俺は高台にいるが、下の地面にはサクラがいるらしいが…。
俺の足元の方からナルトの小さな声がした。
俺は

「ナルトか?」

聞き分けられた。
下の地面には…ナルトもいたらしい…。

「お前もいるのか、ならカカシもいるのか?」

と尋ねた。
実はもう目があまり見えない。
高台の上から下は見えない…。

「カカシじゃないが代理だ。
これからカカシ班が木の葉に連れ帰る」

誰かは知らんが男の声だ。
ここで、切れた。
これは…今日、良い夢をたたき起こした男の声だ。

「サイ、あなたやっぱり」

サクラの声がした。
声色が…俺に向けたものより優しい…。

それで…声の主がサイと判明した。
サイと言うヤツも加わったことが判明した。
今日、俺を素敵な夢から起こしたのも…サイだと判明した。
今、俺の代理で…第三班だと?

「そいつが俺の穴埋めか…」

サクラはまさか俺の代わりに…コイツを…愛してるのか…。
違うよな?
と疑った。

実はサクラに尋ねてた…。

『私はサスケくん、一筋よ。
コイツになんて興味ないわ』

と言う言葉を期待してたが…。
サクラは察さず、サイと会話してる…。

「サイ、あなた、サスケくんを…」

ここでまた、俺への第一声より明らかに声色が愛らしい。
サクラは…俺に語りかけてこん…。

「僕の極秘任務はサスケくんの暗殺だが、自分の意思で動く。
何故、ナルトとサクラと離別した?」

そいつが俺を殺しに来たことが判明した…。
サクラは…俺と会話しようとしてない…、サイの方が…親密みたいだ…。
サイには優しく語りかけてる…。

(イタチに仲間を殺されそうになった、毎回、サクラに危害ばかりだった。
気が付いて去った…。
サクラに…俺の魂以上に大切なのに…イタチは近づいてきた。
大蛇丸もだ…。
俺には力が必要だった。
サクラが俺の非力さに嘆き、よりナルトに転びそうなことも…原因してた。
しかし…サクラは俺へ最後に告白してくれた…。
嬉しかった)

「兄への復讐のためだ」

(イタチは…殺す。
サクラを殺される訳にはいかない。
一族はイタチに殺された。
アイツはやりかねない…。
イタチ以上に命懸けで強くなる…)

「いくつもの繋がりは…俺を惑わせ…もっとも強い願い…大切な思いを弱くする」

(イタチとナルトと………サクラを天秤にかけた…。
俺にとっては兄と友と女だ。
俺は恋愛は捨てた…仕方なくだ…しかし諦めてはない。
サクラに近づいて殺すかもしれない兄は潰すし…。
俺のサクラの心を奪うかもしれないナルトも殺す…。
そう計画してる…)

サクラは…まだ。
俺に甘えてこない…俺はずっと待ってるのに。

『サスケくん…えとね…私…サスケくんと…。
会いたくてしかたなかったの…、私の告白覚えてるかな?
帰ってきて…』

もない…。

ナルトとサイしか会話してこない…。
ムサい男の声だけだ。
もう…サクラの…あの告白は…終わったのか。

「どうして終末の谷であのとき…殺さなかった、サスケ?」

けたたましい…ナルトの声だ。

俺はサクラの愛らしい声を求めてるのに。
楽しくない。

(あの時は…ナルトは殺せなかった、自覚が薄かったからだ)
(でも今は憎しみしかない)

「兄の言いなりになるのはしゃくだったからだ」

(兄の言いなりで万華鏡開眼するのは、嫌だった)

(あの時、里に木の葉の里の額充ては捨てた、あれ以来…お前は俺の恋敵だ…俺はとてもこの世界を恨んでる)

「俺の気まぐれで助かった」

(殺すべきだった)

俺は高台から落下して、地面に向かった。
サクラと………地面には、ナルトとサイとか言うらしい俺と同年齢ぐらいの男と、オッサンがいた。
俺は一番、腹が立つナルトの眼前に接近した。

視界にサクラが入ってきた。
サクラは俺の2〜3メートル先にいる。
ここら辺が俺の視界の限界値だ。

相変わらず可愛い、会いたかった。
それなのに睨まれてる…。
俺が目の前にいるのに。
おまえは俺に歯向かう可愛い子猫のようだ…。
俺の帰りを待ってたんじゃなかったのか?

それでもサクラは…何も言ってこない。
もう俺のことはどうでもよくなったのか…。
ナルトに殺意が芽生えた。

「そう言えば、おまえには…火影になる夢があったんじゃなかったか?」

(どうせサクラを落とすためだろう)

「修行してりゃよかったな…」

(ここで殺すことになった…)

俺はクサナギという剣を出した。
サクラはこの技を見るのは初めてのはずだ。
反応を待ってた。

「サスケくん!」(唸り声)

やっと、可愛いサクラが俺に語りかける声がした。
俺が聞きたかった声色ではないが…。
俺の知ってるサクラはそれは可愛い声で…いつも俺に甘えて来たのだ…。
俺に構ってオーラだったのだ。
今日は凄味の効いた声しかしてない…。
俺への表情も凶悪だ。

誰が…俺のサクラを変えたのか、ナルトか?
どうして、サクラは…俺を信じなくなった。
サクラはずっと…俺だけの絶対的味方だったのに。
今、俺の前にはサイ、ナルト、知らん男がいる。
この三人のうち、誰が…サクラを変えたのか…。

(俺は今、嫉妬に怒り狂ってる。
サクラは俺に一度も可愛く話しかけても来ない。
久しぶりの再会なのに。
昔とは大した違いだ。
お前がサクラを変えたのか…日頃の恨みをココで果たす。
どうしてナルトは………毎日、俺のサクラと共で…俺だけ大蛇丸アジトなのか?)

「お前を殺す」

「仲間ひとり救えないやつに、火影になれない」

ナルトは反論だ。

(火影になるのもどうせ、モテてサクラを奪うためだろう。
いつも俺の前でお前はそう宣言してた。
俺は殺す)
「サスケくん…僕は君が…ナルトくんに従わない理由が…わからない…ナルトくんを殺すな…」

これは、サイの声だ。

俺とナルトの間に…サイが入ってきた。
サイは俺の腕を直接掴んだ、そしてクサナギの剣の動きを止めた。
ナルトをクザナギで刺すのを防がれた…。

「防ぎ方が正解だな」

師匠が弟子に指導するように言ってやった。
これでサクラも力の差が分かるだろう。
しかし…機嫌、最悪だ。

「千鳥流し」

千鳥流しした。
ナルトとサイが悶絶する。
これもここ数年で覚えた新技だ。

「千鳥流しは全身から千鳥を流す…」

自慢してやった。

ずっと、俺はサクラの声を待ってる。
可愛くて暖かい声だ。

『サスケくん、そんな技、どこで覚えたの?
凄いね…。
えと…』

を待っている。

俺はサクラの前で力を見せつける。
これで…サクラは俺に…力があることを認めたはずだ。
最後の終末の谷にはサクラがいなかったから…絶対的な力を誇示できなかった。
第七班時代は最悪のスランプだった、サクラの前で非力を見せまくってた。
サクラは弱い男は嫌いなのだ。
これでまた、俺を見直しただろう。

俺はイタチを殺したら…。
全てを計画してる。
里に帰っても、死罪だ。
俺は強くなる。

嫉妬に怒り狂ってる。
サクラは俺の能力がないことに失望して…心変わりを起こしたのか…。
サクラは強い男が好きだからだ。
名誉を挽回するつもりもあった。

サクラは…まだ

『サスケくん、凄い。
わたし、里を捨てて一緒についてく』

とも可愛く甘えながら言わない。

『サスケくんが大好きなの、だから戻って。
私のところへ戻って欲しい…ずっと寂しかった。
こんなにも好きでたまらない…』

とも言わない…。

俺が求めてる言葉を一度もくれない…。
全く優しくない。

俺は再会したら…サクラは俺目掛けて

『サスケくん、会いたかった、大好き。
帰ってきて、お願い』

と言いながら…正面からピッタリ引っ付くことを期待してたのだ。

俺はブチ切れて、二人に千鳥流しをした。
ナルトとサイは倒れた。
死ねばいい。
第三班の男のどちらが…サクラを変えたのか。
俺が知る、俺のサクラじゃない。

「サスケくん…!」(唸り声)

それから、腹立つことにサクラが俺目掛けて走ってくる…殴りたいらしい、握りこぶしだ…。
声も無愛想だ、唸り声だ。

(もう俺への恋心は終わったのか…冗談じゃない…、
おまえは全く空気が読めない女だ)

サクラは本当に鈍い女らしい、絡む気だった。
きっと突然の再会で照れて本音が出せないだけだろう。
俺はお前には絡む、そして少しずつ触りまくる。
傷がつかない程度にクサナギは振り回し、ばれない様に攻撃するふりして触りまくる。
指で触れたい。

近づけばいろいろ見えるからだ。
俺の目はもう写輪眼の使い過ぎで、数メートルしか見えない。
サクラは絡んで押し倒したい。
見ればいつもそう思う。

そこへオッサンが来た…カカシの代わりの上官らしい。
クサナギで刺し傷を与えられた。
嬉しくてたまらない。
上官より強いのだということを、サクラに俺は誇示できた。
苦行に耐えた成果があった、俺は相当強くなってる…昔より。

「その防ぎ方失敗だな」

俺はサクラと………ナルト達の上官に対して、師匠が弟子に指導するような物言いをした。
そのあと新技、クサナギの自慢を…俺はサクラにした。

「俺のクサナギには弱点などない…その理由は…」

サクラは俺の強さを認めたはずだ。
ここは少し上機嫌だが…。
空虚だ。
いいところ見せられなかった。
人を傷つけたとこでサクラは喜びもしない。
ただクサナギの能力自慢をしたかった。


(サクラは…もう…あの告白を…忘れてる…。
そんな訳はない)

あれが俺の中での最後の記憶だ。

(俺の嫁になりたいといった未来も、告白も…全くなかったことになってる。
サクラの態度が昔と違う…。
サスケくん、大好きが…一度もない、会いたかった…って甘えてこない…。
ずっと待ってた…私のこと、覚えてた?もう行かないで…とも、懇願しない…)

里からの命令で連行してきたらしい、死罪なのかそれとも…大丈夫なのか。
ダンゾウの判断では処刑らしい。
ダンゾウより俺は強くなろう…。
サクラは俺を…どうする気なのか…。

俺のこと、今回、一度も『好きだ』と言ってない。

あの告白はなかったことなのか…。
頭が混乱し始めた。
サクラは俺を…騙そうとしてるのか?
好きなくせに嫌いなふりしてるのか?

今日の出来事、全部を推理すれば…全く俺に特別な意識がないようだな。
まるで、ただ里から命令されたから…ただ、やって来た。
それ以外、何もない。

『お前はウザい、殺す』

とでもいう反応だ…。

あれだけ…意識させといて、サクラは俺に…話そうともしないし、
喋っても最初から怖い声で…。
それから…殴りに来た。

『会いたかった、里に留まって』

と言わない。
会いたくなかったのか…。
おまえは血も涙もない女だったのか。

里から命令で刑をしにきただけか?
認められない。
受け入れる気にはなれない。
きっと俺の勘違いだ。
今でも…サクラは俺を愛してる筈だ。
サクラは演技をしてるだけだ…。

いろいろ…感情がこみ上げてきた。

(サクラは犯す。
男は殺す)

あれから、全く楽しいことなんてなかった。

だから…ナルトを殺そうとした。

俺一筋だった、俺のサクラを変えたのは…お前か?

俺の知ってるサクラは、こんなんではない。
俺を見たらすぐ可愛く甘えてくる。
長年、変わらず…ずっとそうだった。
それが今では…。
俺を殺そうとしてる…。
たった2年でここまで変わる訳もない。
俺はまだ夢の中にいるのだ…と決定した。

だが、ナルトは殺す。

「今なら見える、ナルト…お前の中にそんなものがいたとはな」

写輪眼でナルトが内部に巣食う存在を見切れた。
化けキツネがいた。

これでサクラに力を認めてもらえたはずだ。
ナルトの内部の九尾も倒した、更にやつけたい。

それなのに。

「うちはマダラ…にお前は似てる。
ナルトを殺すと後悔する」

と九尾に警告された。

『近いうち、戦争が起きるかもしれない、ナルトはそれまで殺すな。
お前のサクラが死ぬ』

と誰かの声がする夢を大蛇丸アジトにて見た。
正夢かは知らん。

これで…サクラも俺の力を認めたはずだ。
それなのに。
俺のサクラはまだ………信じられないことに、ナルトの味方だ。

『サスケくん、凄い。
私、サスケくんに、ついていくから』

と昔のように言いはしない。
連れ去る気はないが…昔は俺の元へ正面から接近して密着してきたのだ。
今日は変だ、おかしい…サクラがだ。
あの時、俺はサクラの誘いに乗らなかったことを…とても後悔してる。
サクラは、犯しておくべきだった。

『愛してる、会いたかった』

もない。

ナルトは、終末の谷で殺しておくべきだった。
俺は後悔ばかりしてる。
サクラが恋しくて仕方ない…。
こんなに好きなのにサクラは『大好き』の一言もない…。

里からの命令で俺の元へと来たのだ。
それだけなのか?
他に言葉はないのか?
ずっと待ってるのに。
何で話しかけない?
最初の『サスケくん!』の単語から…可愛くない、憎んでる声だ。

毎晩、おまえで抜いてるのに。
狂うぐらい求めてるのに、おまえは俺を裏切った。
サクラは俺に…甘えてこない、歓声も上げない、体密着しても来ない。
ただボコりに来ただけだ。

サクラが俺にしてることは…昔…ナルトにしてたことと変わりはしない。
俺は…。
こんな未来、望んでない。
これは絶対…夢だ。
今日も最悪な夢を俺は見てるのだ。
サクラが出て来たのは嬉しいが、俺のサクラは…こんなわけない。
間違いだろう。
俺はサクラから色恋を求められることを待っているのに、察さない。
サクラは俺に何を求めてる?

第七班に現在、所属するサイの話によれば…ダンゾウの判断は…死罪らしい。
俺のサクラは…もう…。
そこまで俺を愛してないらしい…。

自分の力を誇示したい。
高台に上がって、新技を繰り出そうとした。
ここ何年かで覚えた技全てを披露して、サクラに力を認めてもらいたかった。
第七班時代弱すぎたから幻滅したのだろう。

一度も『サスケくん、大好き』がない…。
もうあの記憶は…サクラの中で終わり、ダンゾウの命令で来た気らしい…。
なんのジョークだ…これは?
とんだ、茶番劇だな。
いいだろう、この世の果てまで制裁を加えてやろう。
逆切れした。
あと…この世の全てを呪い始めた。

そこで大蛇丸に止められた。
術で俺のいる高台へ、大蛇丸とカブトが降臨したようだ。
俺の隣は…ムサい男二人か。
俺の真下にある地面で立つナルトの隣には………俺のサクラ。
俺のサクラには………ナルトを含むムサい男共3人が、俺の代わりに護衛してる。
大蛇丸にはうるさく里の住人を殺さないように言われている。


(チッ)

ナルトを殺すと結果的にサクラが将来、死ぬことになると脅されてる、俺はその意味がわからねえ。
里で現在、俺のサクラを守ってるのが…ナルトだからだろうか。
ここら辺は煮えくり渡る。

「何で…わからないんだ?
もうすぐ大蛇丸に体をのっとられる…」

ナルトに説得された。

「こどものままではない」

(俺はサクラを狂い求めてる。
サクラの体を求めてる…。
サクラの体は力付くでもモノにする。
サクラを俺色に染めたい)

「俺は復讐のために生きてる」

(サクラを奪った世界に制裁するためだ)

「イタチは殺す。
そこで負ける程度なら、弱い」

(イタチは俺のサクラに近づいて…サクラに危害を加える危険因子だ。
絶対、潰す)

(俺は世界征服を夢見てる。
サクラ以外を処刑して新たな世界を設立する。
そのために毎日修行に何もかも捨てて励んできた)

「本気出す」

高台の下から男の声がした。

「ヤマト隊長…」

真下から愛らしいサクラの声が続く…。

「本気?」

更に下から…ナルトの声だ…。

「お前は抜け忍だ、どんな手を使っても木の葉に連行する」

ヤマト隊長とか言う男の声が…下から聞こえた。

ここで…もう、サクラ以外殺そうと決めた。

(サクラにも殺されかけた…。
俺が抜け忍だからだ。
抜け忍は死罪だ。
俺が世界征服するしか、サクラを手に入れる方法もない。
もう昔のように、明るく話そうともしない…)

俺がサクラを最後に見た記憶は…サクラが俺に里抜けの瞬間、告白したシーンだ。
あれを忘れられた筈もない。
ずっとあれをオカズに夜は抜いてきたのに。
もう子供じゃない、俺はサクラの体を…こんなにも求めてるのに。
サクラは俺を捨てた。

俺はハラワタ煮えたぎった。
いつの間に、サクラは俺の敵で………ナルトの味方になったのか。
以前は、『ついていく』と行ってたのにだ…。

最後に会った告白の時は…

『サスケくんのことがだいすきでたまらないの。
私も連れて行って』

と俺を後ろから抱きしめて…。

『サスケくんがいない人生は孤独なの。
行かないで…』

サクラは俺のこと、真剣に告白した。

連れていく気はないが。
俺にもう脈などない態度だ。
最初から。
声色と顔の表情で読み取れた。
俺の中では最高の思い出で終わってるのだ…。
サクラは俺を忘れてる、俺への恋心をだ。
気変わりしたのか…。
最強にムカつき始めた。
全く面白くない。

俺はなぜ、俺の隣がむさいカブトと大蛇丸で、アイツらは………俺のサクラなのか殺してやりたい。
視界もだんだん、見えなくなってる。
写輪眼も使いまくってるから、視力に影響が与え始めてる。

最近、ナルトは………俺のサクラといるとき、デートの計画とか、浮かれてるらしい。
殺したい。
サイも浮かれて………俺のサクラと仲が良いらしい。
殺したい、それなのに。

「その術は止めなさい」

新技は飛術だ。
大蛇丸に止められて我に返った。
サクラに危害が加わる。
仕方なしに諦めた。
考えてみれば第七班にいるころは…全く力のあるところをサクラに示せなかった。
これで俺は念願が果たせたらしい。

毎回、何故か大蛇丸には、里の住人を殺さないように言い聞かされてる。
腹が立って、仕方ない。
俺のサクラは…今回、近づいて見たから判明したが…一度もナルトの前で熱視線を送ってなかった。
俺の力を認めたらしい。

最後の終末の谷での戦闘もサクラの前ではなかった。
これでいいだろう。
今日久しぶり…俺はサクラの顔が見れたことだけでも、機嫌が良い。
俺は嬉しくてたまらない。

(まず、イタチを殺す。
サクラに近づいてサクラを殺す危険因子になった。
俺はあれで怯えた。

次はナルトを殺す。
ナルトは………奪い取った、俺のサクラを。
サクラが俺に可愛い声出さないのが証拠だ。
微塵切りにする。

しかし、
(…戦争が起きる可能性がある、それまでナルトは生かせ…。
お前のサクラが戦死する…。
それまで耐えろ…)

というメモが…俺の大蛇丸の部屋に置いてた。
誰かは知らん、たちの悪い悪戯だ。

最近、毎晩だ。
イライラしてる。

早く俺はサクラを戻したい。
今日のサクラはノースリーブにショートパンツで露出が多かった。
そこは非常に機嫌が良い。
ただ…俺に最後まで甘えてこなかった。
かなりショックだ。

今日の夜の妄想は…サクラはノースリーブにショートパンツで決まりだ…。
今日は腹立つから縄縛りと口ガムテープの妄想にする…。
サクラに制裁する。
蝋燭攻めもしてやろうか?
想像で貞操帯つけてやる。

今、怒り狂ってる。
愛しいがゆえに。

俺はサクラが大好きだ。
見ればいつも組み敷きたい。
とても綺麗になってるのに、甘えてこない。
アイツは冷たい女だ。
抜け忍は犯罪者だ…理解はしてた、こんなに好きなのに、いますぐ犯しそうになるぐらい狂い求めてるのに。
察さない。

俺は今すぐ敵を殺したい。
俺は憎しみを強くして…早く世界中の誰より強くなりたい。
サクラとやりたい。
それしか頭にない。

サクラから来るのを待つのは止めた。
力付くでも全部を壊し、犯す。
そのために俺は生きる。

俺はまさか失恋したのか、本音は暗い。
認めたくないが…失恋か…。

そんなわけなどない、サクラは照れて本音を言えなかっただけだろう。
俺のことを嫌いになれるわけもない。
そう信じる。

俺はこんなに求めてるのに、
サクラは俺とやりたくないのか…。
俺を愛していないのか…。

サクラは感動の再会だというのに今日、『サスケくん!』(唸り声)を3回しか呼んでない。
しかも…凄味の効いた、嫌いだと反抗するような声だった。

強くなる。
サクラが俺を捨てれば…サクラ以外全員殺したら、サクラは犯す。
サクラから来なければ…俺はサクラに絡む、そして犯す。
それぐらいの気でいれば良い。
何もかも解決する。
力付くでもものにする。




10精神崩壊の翌日(サスケ視点)←後始末するカブトより「サクラがナースだ」と有益情報貰う。

目次

再会のあと15歳「拗ねてるのか?」




















 







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