アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

戦争は俺の魂を奪った。



【イタチ視点】

己はうちはイタチ。
4年前に他界して…21歳で絶命した。
己の瞳はサスケに臓器移植するように遺言した。
サスケは己の意志をくみ取り、己の瞳を使ってくれてるらしい。
そのお蔭で己はサスケを通じて映像が入ってるのだ。
今、第二の寄生人生を歩んでる。

サスケは現在、20歳になったらしい。

己は去年、サスケが三重スパイを引き受ける前、一度、夢枕で「頑張れ」と応援してやった。
そのあと…サスケが任務で悩んでさびしがってるとき、夢枕で助言と抱擁を与えた。

今年、なんとかサスケはこの里で結婚できたらしい。

己は…サスケに与えたこの瞳からずっと、見守ってた。

ずっと共に生きてた。


ここ一週間はえげつないものを見た。
文章では表現のしようがない。
己は21歳で絶命したが…。
サスケも20歳になったらしい。

素晴らしすぎる光景だった。
己はこんなものを見せてもらっても良いのだろうか?
と今頃になって悩んでいる。
これは盗撮なのではないのだろうか…。

己の好みの女の映像で良かった。
サスケと己の好みは似てるらしい。

好みの子の映像じゃなかったら幸せも半減だ。

サスケはこの子と「うちは」を復興させる気でいるらしい。

見てると恥ずかしい。

いつまで続くのか。

これからずっとだろう。

応援した甲斐もあった、あの戦争でだ。

ナルトには別の女が現れたらしい。
見せてもらったが己の好みではない。

次はサスケの子供が生まれる瞬間を己は待望してる。

サスケには己の出来なかったこと全てしてもらう気だ。
贖罪の旅でも初期は周辺探索や旅行してくれて俺は嬉しかった。

己は今、色恋を見てしまった。
サスケに知られたら殺されそうだ。
一生黙っておこう。

こんな人生も良いかと思い始めてる。

己の初恋の子に知られたら、天国で己、殺されそうだ。
黙っておこう。

己はサスケが女をつかまえるまでは…。
サスケの女は…己の初恋の子の生まれ変わりであることを祈ってたが…。

ここに来て、違うことを祈ってる。
理由は…サスケがどれだけ、サクラを狂愛してるか理解してるからだ。

己はサスケを殺してまでサクラを取る気にはなれない。

素晴らしい映像ばかりだし、かわいい子で愛らしいが。

サスケは殺せない。

サスケはナルトを殺そうとした。
革命を起こして世界を潰そうとした。
己は見抜いた。
お前の魂胆を。

サスケにとってこの女性は魂以上だ。
己は見せてもらうだけで満足だ。

サスケ、ありがとう。

すごいものを見せてもらえた。

今、瞳に光が灯った。

持つべきものは家族だ。


己はこのままサスケの人生を見守り、サスケと共に生を全うして。
そのあと、生まれ変わる人生も悪くないかと思ってる。

次、生まれ変わるときに己の初恋のあの子と会えることに期待してる。

長くなりそうだ。

会えたらいい。

サスケの記憶には…己の一族が住んでる。
己の頭の中には…初恋の子が住んでる。
己は思い出を大切にしたい。
死んだ人間の代わりなど望まない。

今更だが。
最後まで…あの子の代わりなどいないことに気が付いた。
いるわけもない。
アイツが死んでからずっと己は探してたが、結局、会えなかった。
そういうことだ。
己の記憶の中でしかいない。

己も死んでる。
時々、天国へ行ければいい。
そこに一族も、己の初恋もいる。
己はだけど、サスケの子供は見たい。
そのあと…成仏して己の初恋に会いに行ってみても良いかと思ってる。

いや、もう…。
この一週間で己はだいぶ…成仏しつつある。
だんだん、あの子に会いたくなってきた。
いったん、天国行きたい。
あるか知らんが。

癒されたい気分だ。
あの子に会いたくて己はたまらない。
サスケの幸せを見たら、余計だ。

アイツが死んでから…。
サスケが生まれ、アイツの生まれ変わりだと…思おうとした…。
次はサスケの好きな子を、アイツの生まれ変わりだと…信じようとした。
でも、違う。
なくなったものに…代わりなどない。

己はアイツに会って天国で告白したい。
今すぐ行きたい。

サスケに後は任せた。
ありがとう。
たまに夢枕に降臨したり、穢土転生で会うかもしれない。

己は念願が果たせたのだ。

己はずっと体に弱く、女は抱けず、愛を求め、女も見えず…苦しんでたのだ。

見えたのが好みの子で良かった。

サスケと己の好みが一致してて良かった。

でも、あの子ではない…代わりでもない。

己はあの子だとわかったら、お前は殺して体を乗っ取るだろう。

そういう衝動が湧かないのが証拠だ。

何に代えても好きな子だった。
アイツのために全部犠牲にしても己は心を痛めない。
己はあの子が亡くなったら死の病に犯された。
己の血が濃いから…虚弱なのかと思おうとした。
違う。
戦争が己の魂を奪ったのだ。
ずっと、探してた…アイツの魂を。

アイツが死んでから、分かった。

お前より己は…アイツが好きだった。

アイツが生きてたら…お前よりあの子に己は狂ってたはずだ。

次はお前の子供が出来たら見に来る。

素敵な映像だが、己はあの子じゃない女の痴態を見たいと感じないのだ。
いないことに今更、気が付いて辛いのだ。
本音は、あの子であることを期待してた。
今、分かった。
遅すぎる。

それまで己は天国行く。

もうすぐ成仏しそうだ…。

やっと代わりがいないことに気が付いた。

サスケ、ありがとう。

お前のこと、だいすきだ…そんなこと言ったが、愛してる。

天秤にかけて申し訳ない。

お前を愛してた。

ありがとう。

己はあの戦争から生きてる理由を見失っていた。
それを与えてくれたのが…サスケ、おまえだ。

おまえと行った猫又退治も…本当はあの子としたかったことだ。
己はあの子としたかったこと全てをお前としてたのだ。
そうすることで悲しみを昇華してた。
おまえに亡くなった者の姿を思い描きながら接してた。
言えるはずもなかった。

己はおまえに感謝してる。

幸せであってくれ。

一族は任せた。

たまに瞳を通して遊びに来る。

最近、己を呼ぶ声がする。

そちらへ向かう。

あの子がいる場所は天国だ。

己は地獄かもしれない。

己が行けるかどうかは知らねえが。

会えることを祈ってる…。

サスケの刑期はまだ終わってないらしい。
己はこれからもお前のことを監視してる。

何かあったらすぐ戻る。

今は呼んでるところに行ってみる。
そうしてみたい。

成仏しきれなかったのが。
不思議だ。
おまえのおかげで己の心は救われた、ありがとう。

挨拶はしない。

また度々来る気でいる。

おまえには黙っとく気でいる。
己はおまえに殺されたくはない、サクラはお前の魂だから。
寄生してるのがバレたくもない。
仏壇に己の写真、飾ってくれてありがとう。
己のこと、覚えてくれてありがとう。

これからも記憶と瞳を通じて、何回でも会いに来る。
一族もおまえの幸せを祈ってる。

シスイにも会えるかもしれない。
己は最近、天国に期待してる。

サスケ、また会えればいい。

おまえもいつか、死ぬときには…あの世があれば己に会えるだろう。

そこで待ってる。

最近、呼んでるやつがいるからそっちへ行く。

ありがとう。

この一週間、素敵なものを見せてもらえた。

ありがとう。

ナルトと和解しつつあるらしいな。

里でおまえが根付くことを祈る。





【補足】

天国と言うところに行ってみた。

姿は見えない。

魂だけの世界だった。

そこで己は一族や、初恋の子にも会えた。

シスイにはとても謝られた。
シスイの自殺に己は巻き込まれたようなものだから。
シスイが言うには…。
自殺だとこの世界には来にくいらしい。
それぞれ生をとことん戦ったのが評価されたものだけ、これる類の世界らしい。

初恋の子は戦死だ。
シスイは、己の万華鏡が開眼したことで刺殺として評価されたらしい。
己は病死に近いが、サスケの万華鏡が開眼したし刺殺なので刑に当たらなかったらしい。
どちらに転んでも己は自殺ではないのでココに来れたとは思う。
一族は死刑だ。
一族皆生を闘ってきたからこの世界に滞在できたらしい。
一族、誰ひとり欠けなくて良かった。

そこに留まる気だったが、
一族にはお前のことを頼まれてしまった。

己はサスケがサクラといるときだけ、こっちに行こうかと思う。

まだしなければならないことが山積みらしい。

「サスケに子供が出来るか見守ってくれ。
サスケの子供が結婚できるか見てくれ。
サスケの子供の成長も見守ってくれ。
おまえには一族の未来を見守ることを祈ってる。
たびたび報告してくれ」

一族の会議内容を要約すると…こうだ…。

「あのサスケちゃんがそんなに大きくなって、結婚!」

もうおばさん、えげつなく喜んでた。
おばさんは己のことも、サスケのことも自分の子のように愛してたからだ。

両親は…。

「サスケが結婚。
あの甘ったれた子が。
もう私、嬉しくて。
イタチ、今まで守ってくれてありがとう」

母に感謝された。

父は

「どうしてお前は女にもてるのに、子をなさなかったんだ。
誰でも良いから、結婚してくれればよかったのに」

と責められた。

シスイは

「そうか。
うちはも途絶えなくてすみそうだな。
俺は今、猛烈にうれしい」

みんな感激してる。

母さんは
「サスケの見た目はどう?
誰に似てる?
何センチなの?」
とひっきりなしに尋ねてる。

「180センチ超えた。
見た目は…父にも似てるし、母さんにも似てるし、己にも似てる…。
髪は少し伸びたが肩に掛からないくらい」
と答えておいた。

じっと四六時中この調子だ。
結婚相手についても尋問された。


おばさんに…

サスケの結婚相手は、髪が桃色でオカッパの…″

と説明したら…。


;やっぱり、私の店でうちは饅頭を買ってたあの女の子なのね。
予感があったのよね、私;

おばさん、滅茶嬉しそうだ。

己はその記憶…最近、忘れてたが…。
随分、昔過ぎて…。
でも己の予想も当たってたらしい。

一時は違う子だと思い込み、記憶からスルーされてた。
母も父も対面経験があるらしく、凄くうれしそうだ。

あの当時、一族全体でかなりの噂になってたからだ。
小さい女の子が一人で「うちは饅頭」を買いに来ていることが…。

一族が死ぬ前から、サクラはサスケをストーカーして…己の近所の饅頭屋で菓子を買ってたのだ。
一族が注目しないわけもない。
サスケも知ってる事実だろう。
サクラは噂されてたことも知らないだろう…。

一族全員、サスケが学校の帰り、何メートル以上後ろから離れてついてくる女の子の存在を好奇目線で見てた。
サスケは絶対、後ろを振り返ろうともしない…声もかけない。
無視したまま屋敷に入る。
自分の部屋に帰って宿題する。
サクラは饅頭だけ買って…一族の街をうろついて、帰っていく。
目立たないわけがない。

誰もが…

(あれはサスケ、どう思ってるのか?)

と気になった。
だから饅頭屋の叔母さんも、サスケに報告したのだ。
それなのにサスケは完全に相手にしてない。

(気が付いてるのか?
知ってるなら…声掛けてやれよ…)

一族全員、心配した…。
割りと愛らしい子で評判良かったからだ。

己も忙しかったが…一度だけ見せてもらえた。
サスケが振り返らないので…脈がないのかとも感じた。
サスケがアカデミーでモテるらしいと知ったからだ。

去年、夢枕で、お前に「サクラのことをいつから好きだったのか?」と尋ねたら。
おまえは「わからん」と答えてる。
己は大蛇丸から預かってるお前の素行を聞いて、初めて判明したのだ。
いつからなのかは知らん。

実は己も初恋の子が死んでから自覚して。
当時はなかった。
おまえもそうなのかもしれん。
それとも大蛇丸のとこへ行ってからなのかもしれん。
答えは謎だ。

ただ、お前と戦争中に助力した時、初めてサクラを見て。
こんな美しい女性は初めてだと。
おまえの感情が流れてきた、己の視界に。

おまえが戦後、サクラと離別するとき、己なりの愛情表現、デコピンをサクラにした。
そのとき、まばゆく光ったのだ。
己はあの瞬間、泣きそうになった。
おまえは一目惚れなのかと推測した。
間違えてるかもしれないし、真偽は謎だ。

おまえは自覚してないのかもしれない。
いつ頃なのかは本当に分かってないのかもしれない。
人間の感情に今日ここから…なんて言う境目など言いにくいからだからだ。
気が付けば嵌まってる。
たいていそんなものだ。

自覚したから感情が増したという訳でもないし。
自覚してないから思いが弱いわけでもない。
好きではないものを好きだと思い込むこともできるし、
好きなものを嫌いだと偽ることも可能だ。
本当の答えなんて自分にもわからないことがある。
己も今までずっとそうだったから。

でも感情は衝動としてやって来る。
それが答えだ。
予想付かない方向に大抵転ぶ。
そのとき、初めて判明する。
そんなものだった。
悲しければ勝手に涙が溢れ…。
好きだと偽ってもどうでも良ければ無心が襲う。
己はいつも偽りながら生きてた。
大切なものほど晒そうともしなかった。
それに反抗しながら生きて来たのだ。

己はこんな話を…サスケにしてやりたいとは願う。
しかし、ここには己の最強の癒し…初恋の子もいれば、一族もいる。

「己はこれからこの世界で暮らそうかと思う…」

本音を話してみれば。

一族全員が

「早くサスケの元に帰って、見守ってやってくれ。
アイツが死んだら全て終わる。
アイツの生を守ってくれ」」

泣き声で頼まれた。

己は一瞬、サスケの幸せに充てられて嫉妬して…癒されたいと願ったが…。
忘れてた。
まだまだしなければならないことがある。
うちは一族の処刑日にも…己は「サスケのことを頼む」と両親から遺言されてたのだ。


ここには己の初恋の子もいて、居心地がいいが…。
初恋の子は

「嘘。
私のこと好きだったの?」

と全く気が付いてなかったみたいだが…。
向こうはうるさくモーション掛けてたのに…。

一族はここで甘えるより、一族の未来を最後まで監視することを祈ってるらしい。
己は一族全員に「サスケ監視任務」を命令されたのだ。
自分の考えが甘かった。

これからも己はくじけない。
おまえに力を与え続ける。
全力で一族の未来を守る。
まずは早く己の子孫を見せてくれ。

両親やおばさん、シスイに滅茶頼まれた。

一族皆、サスケが里で結婚したこと激喜びしてた。

報告出来て己は嬉しい。

己は一族に報告するために今、いることに気が付いた。

初恋の子ともやっと告白できた。

ここはいいとこで、ダベりたいが…外の情報がみんな欲しいらしい。

仕方ない、己はまだサスケに助力してやる。

己の瞳を通して外界の情報が入るのは…あの世では己しか、いないらしい。

おまえに瞳を託して正解だった。

今、感謝してる。

☆☆☆

これからも監視する。

己はおまえに子供が出来なかったら…その子供にも子供が出来なかったら…。
「うちは一族」は完全に途絶えるのだ。
死んでも死にきれん。

両親、おばさんにも叱られた。

己が子をなさなかったことも怒られた。

おまえに全てを託してる。

これからも逐一に報告義務があるらしい。

己が与えた己のこの瞳を通じて…サスケスパイ活動を続行する。

己はお前が悪に染まってないか逐一に監視してる。

まっとうな道を進むことを祈る。

まずは早く刑期を終了させて「うちは一族」の信用を里で取り戻してくれ。
かつての栄光は全ておまえに任せた。

まだ…未練があるらしい、見守ってる。














22ナルトへの本音(サスケ目線)結婚

一週間目。「ナルトは許せん」

目次


23
一週間のサスケ暴走日誌
手探りで歩み寄る二人の話?一週間の裏生活記録。



























































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