アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

戦争は大嫌いだ



 【イタチ視点】


己は…うちはイタチ。
10歳。
少し前、サスケと猫又スタンプ集めに行ったのは記憶に新しい。
最後の肉球スタンプだけ押せなかったのは少し残念だがあれはとてもいい思い出だ。
一生、忘れん。

この頃はロッカーにあるサスケの写真ばかり、眺めてる。
来年、暗部に配属されるらしい。
父からのコネで決まった。
実は全く乗り気ではない。
サスケに構ってやれんのが辛い。

両親は何を考えてるのか…里でクーデターを起こす気らしい。
確かに、我が一族が里で不遇なことは知ってる。
でも何も戦争を起こさなくても良いと思う。
実は…子供の頃に経験した戦争に今でも魘される。
ちょうど今のサスケと同じ年頃で4歳〜5歳ぐらいだった。

やっとちゃんとした流暢な言葉が話せるようになった程度の…年頃で…。
目の前で知り合いが大勢、亡くなった。
自分にとって大切な友もいたし…初恋の女もいた。
みんな死んだ。
己は戦争が大嫌いだ。

確かに己には一族で…もうすでにいい名づけがいるが…まだ会ったことないが…。
だが、己は…あの少女が密かに好きだったのだ。
それを戦争に殺された。
思い出すたび、辛い。
未だに忘れられない、あの少女を超える女には出会ってない。

己はその時、写輪眼を開眼したのだ。
友達だった。
己は、両親の考えには反対だ。
戦争をすれば、たくさんの人が犠牲になる。
もう誰も悲しんでも欲しくはない。

最近、己が自宅にいない間に、向かいの叔母さんのところに饅頭を買いに来てる女の子がいることが、自宅で話題になってる。
己は会ったことないが。

「サスケ目当てだ」

とおばさんは言ってる。

サスケに尋ねれば。

『己は兄さんや母さん、父さんと同じでモテるから誰かは知らんが。
別に驚かん。
それ以上、突っかかる』な。

と言わんばかりに反論された。

サスケもモテるらしい。
己も何故か今も昔もモテてる。
理由は不明だ。

その子がサスケにとって重要な人物なのか、それともサスケのファンのうち、一味なのかも知らん。
あまりおばさんが褒めるから、一度、張って見てやったら、割りと愛らしい子だった。
しかしサスケの好みは知らん。
サスケは必ず否定してくる。
サスケには脈がないのか、己は理解できん。
サスケにはまだ早いかもしれん。

己は来年、自分がすべきことを知ってる。
だから、暗い。
少しサスケとは違う話題がしてみたいのだ。

お前と恋の話題がしてみたいのだ。
己は今、空虚だからだ。
己は恋とは無縁だから。

サスケには力をつけるため、手裏剣、課題などは与えてるが。
手裏剣は苦手のようだ。
己はサスケにはクーデターに参加させる気もない。
ただ自分の身を守って欲しい。

☆☆☆

己は11歳になった。
今、猛烈に暗い。
楽しいことなんてありはしない。

うちはシスイ。
己より年上のイトコが…己の親友が…自殺した。
理由は…開眼したシスイの万華鏡を…里のトップ…ダンゾウが…シスイの片目を取った。
シスイの瞳は…力があり、役に立つからだ。
残った片目を…シスイは己に「託したいから」と…殺してくれるように頼まれた。

己は断った。
シスイは…

「目を巡って争いが起きるのを危惧する。
おまえに渡せば、安心だ」

と己に絡んできた。

「里を裏から守るのが一流の忍びだと」

シスイは…。
シスイの…本当の死因は…それもあるが…。
自分の人生に絶望したのだ。
己は…。
理解してる。

万華鏡を開眼すれば…暗闇の中にいる生活に…使うほどになっていく。
万華鏡を開眼したということは…シスイも親しいものを殺したのだ。
それから…シスイはまるで…道具のように…ダンゾウに瞳を奪われた。
自分の目は争いの種になる。
悟って。
生きてることに疲れたのだ。

己は言わなくても理解して、シスイの前で

「殺したくない。
死んでほしくない。
生きてほしい」

と懇願した。

己はその時、頭を巡らせた。
シスイがダンゾウに歯向かって自らの瞳を奪還しなかった理由を。
シスイもまた…己と同じで戦争を起こすのを反対してたのだ…。
アイツと己は似てた。

シスイも己と同じで…戦争で大切な人を失ったのだ…。
己たち、うちは一族は愛に重い。
失うと死ぬほどの絶望を何年も味わうのだ。
痛みは醒めることもない。

己もサスケはいるが…今でも戦争が辛い。
己は戦争で…かけがえのない子を失った、あれを超えるヤツに会えてない。
あの子が死ぬまでは…自分がそこまで…あの子を愛してることにすら気が付かなかった。
次なんてすぐ現れると思ってた。
いなくなって、どれほど愛してたか気が付いた。
戦争が己の夢を奪った。

俺から里に認められ…あの子と共になる未来を戦争は奪った、希望を失い。
絶望を味わった、絶望は死に至る病だ。

シスイも同じなのだ、恐らく。
シスイは。
大切な人を失ってからは、一族のためだけに生きて来たのだ。
だから、己に瞳を託そうとしたのだ。
反乱の種になるからだ。

己はそれでも、シスイには生きて欲しかった。
絶望してても生きてもらいたかった。

シスイは己を襲い、己は攻撃を受けたが。
己は戦闘しなかった。
シスイが自分の胸を刺し…己の手を握り…シスイの心臓目掛けて食い込ませた。
あっと言う間だった。

シスイは血の涙を流し、瞳力を俺に与え、果てた。
己の目に万華鏡が開眼したが、嬉しくない。
シスイは…この世界に絶望したから死んだのだ。

一族のためなら…どこまでも遠くへ瞳が取られないように…逃げれば良い。
シスイは…あの戦争からずっと孤独だったのだ。
己は、更に戦争が嫌いになった。

シスイは

「陰から見守るため」

とは建前で言ったが…己は…己だから…見破った。
戦争が…シスイを殺したのだ。
シスイの生きている理由を。

楽しくないから死を簡単に選んだのだ、諦めたのだ…明るい未来を思い描くことを。
戦争は人から夢を奪ったのだ。
俺は…この時、一族を…全力で戦争を止める決意をした。
もう犠牲者を増やしたくなかった。

父にも責めた。
母にも責めた。
でも、両親も一族も聞き入れてはくれず…壁にある…うちはの家紋を…己はぶん殴った。
里で何人もの人間が…孤独を味わい、夢を失い…そうなることを防ぎたかった。
己は…毎日、悩んでた。
止められなかった。
あの時、一族を半殺し程度に殴って力付くでも止めとけば…良かったのか…もう、分からない。

☆☆☆

一族は里を潰すため、己に里のスパイを強要させたが…。
それが里にバレた。
里は…己の一族を処刑するように言い渡した。
その代り、サスケは殺さないと…脅してきた。

毎日、どちらにつくか考えてる。

一族と一緒にクーデターを起こして、戦争を巻き起こすか…。
一族を殺すか…。
己の答えは…ほぼ決まってる。

己は……生きてても楽しくない。
あの戦争からずっと。

あの戦争のあと、すぐに生まれたサスケを。
己は…あの子の生まれ変わりのように愛してる。
とても可愛い子だった。

親ともうまくいってない、先生ともだめだ。
友も死んだ。
女はどうでもいい。

サスケの未来を守りたかった。
戦争を止めたかった。

答えは決まってたが。
両親に聞いた。

「どちらを選ぶか?」と。

両親は里にクーデターがばれた話を聞き、サスケに危害が一番最初に加わることを知り…。
己に

「サスケは託す…」

と頼んだ。
馬鹿な親だ。
戦争をしなければ…クーデターを起こす計画を立てなければ。
己も一族も悲しまなかったのに。

サスケが手裏剣で残る日を境に、計画された。
あの日だと、決まってた。

向かいのおばさんも覚悟を決めてた。
向かいの叔母さんは…

「最後にサスケくんに
『アカデミーで勉強頑張ってね。
期待してる』
って分からないように言うから…」

と泣いてた。

死ぬのは怖いが…。
クーデターを計画した人たち、みんな絶望してたのだ。
死を選んでも良いぐらい。
気丈に振る舞ってたが、すでに一族の精神は死病に侵されてたのだ。
俺には見抜けなかった…、一族の追い詰められた心を…。
わりとすんなり受け入れ…死を反抗しなかった。

己たち一族は愛に重い。

それぞれ、何を失い…。
絶望したのかは知らねえが…。
己はそれでも、戦争を巻き起こして貰いたくなかった。

己の両親も何を失い、何を求め、クーデターを起こす気になったのか。
未だに理解に苦しむが…。
本音は耐え忍んで生きて欲しかった。

己の両親は「うちは一族」の未来のために…。
「うちは一族」の里を実現するために…全てを捨てて戦争を計画した…。

向かいの叔母さんは…里に子を奪われた…。
己とサスケを自分の子のように愛し、己とサスケの命を案じた。
いつも…饅頭屋を営んでいた。

それ以外にも…うちは一族は今まで危険な仕事ばかり…引き受けることを強要され…。
大勢の一族が里の犠牲となった。
うちはシスイもそのうちの一人だ…。

亡くなった命は戻らない。
それぞれの不満が革命の炎を燃やしたのだ。
己は…今、悲しい。
思い出すたび、泣いてる。


友が自殺した瞬間、一族を殺した瞬間、戦争で初恋が死んだ瞬間。
生きてることに…たいして意味はない。
己は、サスケだけ案じてる。
病魔に蝕まれたらしい。

薬で何とか延命することにした。
サスケのことは…。
離れていても見守ってる。
大蛇丸の部下に里抜けの道の前から…出てきたら…。
サスケを脅してでも…里に戻らせるように頼んでる。
今のところ、出てきてないらしい…。

大蛇丸のところには優秀な部下がいる。
カブトという医療忍者だ。
己の命は少ないらしい。
絶望だ。

己は…戦後すぐから…病気だったらしい。
たいして太らないし、目に線が…父より深く走ってるのは自覚してた。
同年代ではありえない。

あの戦争が…己の命を奪ったのだ。
発見が遅れた…。

己はだんだん、視界も暗く、暗闇の中にいる。
サスケの姿も次、会っても見えないだろう。
大蛇丸からは口で説明してもらってる。

己はとうとう…戦死したあの子を超える女には会えなかった。
あの子が亡くなって己は暴れた…で、病気になったのだ。
その後、すぐ生まれてきたサスケは…あの子の生まれ変わりだと信じてきた。
己は…戦争からずっと心に闇を抱えてた。
サスケが俺の病気を癒してくれた。

生きてることは絶望だ。
己の希望はサスケだ。
己は残りわずかない人生はサスケのために生きる、延命治療する。

お前には一族、復興を頼む。

里でいい女、見つけて。
里でうちは一族を途絶えないように…祈ってる。
サスケには里の勇者になることを望んでる。

己はもう病気のせいで気力もない。
眼も見えんが…。
精に乏しい。

己はお前が結婚して、幸せになる人生を見たかった。
それも病気のせいで長生きが望めん。
叶いそうにもない。
お前の子供を見てみたかった。

己はずっと絶望だ。
お前は理解してくれんが。

己は…サスケが大好きだ。

己の代わりに出来なかったことをしてほしい。
己は今、希望もない。
生きる気力は戦争に奪われた。
病気と闘うのはサスケを守るためだ。

己は、戦死したあの子を越えられる人に出会えそうにないらしい。
里の女の顔は…男と大して変わらん。
戦争が己の夢を奪った。
だんだん…視力が暗闇にいる…。
己もサスケも面食いだ。
きっと…サスケは俺と似ている。
サスケの幸せを己は祈ってる。

☆☆☆

うちは一族惨殺事件から2年たった。
己は13歳になった。
サスケは…8歳か。

己の心は癒えることもない。
ココに癒しはない。
癒しは里に置いてきた。
己は暁に所属してる。
ペインという…人々に苦痛を味あわせることで、理解を促し…理想世界をつくることを目的とする集団だ。
己の痛みは相当だ。
理解できないだろう、誰も。

サスケの成績の話なら聞いてる。
主席らしい。
表情が戻ったらしい。
男子の前では憎まれ顔。
女子の前では高飛車顔らしい。
常時女が勝手に密着してくるらしい。

やはりモテるらしい。
友達はいないらしい。
サスケの身長体重も知ってる。

ダンゾウにはサスケに危害加えたら里の情報、他里に横流しすると脅した。
効いてるらしい。
サスケの表情が戻りつつあるのが証拠だ。
よくぞ、持ちこたえてくれた。

己はお前が自害を選ばないかずっと心配してた。
己の知るサスケは精神的に弱く、すぐ泣く男の子だから。
きっと、寂しいだろう。
己は里の脅威、サスケの脅威に関する情報を集めてる。
マダラという脅威があることが発覚した。
これを潰したい。
2年前から少し、気配は感じてたが…だんだん判明しつつある。
サスケには力をつけてもらいたい。

手裏剣がうまいらしい。
おめでとう、サスケ。

女子の歓声が上がるらしい。
己はサスケがモテて嬉しい。

☆☆☆

あれから更に2年が経った。
15歳になった。
サスケは…10歳か。

サスケは…ほぼ表情が戻ってるらしい。

最近、更に男子の前では憎まれ顔。
女子の前では高飛車顔が酷いらしいな。

恋は…まだなのだろうか?
しかし、有力情報を聞いた。

サスケは長い髪の女の子が好みらしい。
一丁前に恋してたらしい…。

サスケにはストーカーがいるらしい。
髪の短い子らしい。
その子に脈はないらしい。

サスケのことを熱烈に愛しているファンクラブが4年前から結成されてるらしいが…その隊長が…髪が長いらしい。
サスケはその子が好きなのか…。

でも己の母親も髪が長かった。
サスケは己の親に似たのが好みで…。
好きな子はまだかもしれない。

どっちなのか…。
毎日悩んでる。

ナルトというクラスでドベのヤツが。
己の可愛いサスケに悪口言ってるらしい。
外でもしょっちゅう、悪口らしい。

腹立つから少し調べてもらった。
同じ孤児らしい。

己のサスケと比較にならない、ドベなのだから。
自分の身分を弁えてもらいたい、

サスケファンクラブの隊長、イノって女の子は…クラスの女子では実力ナンバーワンらしい。
サスケはこの子と一緒に、うちは一族を復興してくれる気でいるのか。
初恋がまだなのか己には分からん。


里抜けの道付近には大蛇丸の部下。
それから…ダンゾウ辺りにもサスケの情報は頼み込んでる。
イルカ先生には伝わらないように…。
頼んでる。
クラスの日誌を通じて、ダンゾウから貰った情報もある。
あらゆる手を尽くしてる。

己は今、これだけが生きがいだから。


☆☆☆

更に2年が経った。
己は17歳だ。
サスケは…12歳だな。

17歳だというのに…。

未だに初恋が忘れられない。
精も乏しく恋に興味ない、視界も盲目だ。
本当に最後まであの戦死した子を越えられる子に会えそうにないらしい。
戦争は大嫌いだ。
暁での行動も嫌なことばかりだ。
どんどん手が血に染まってきたことを感じる。

己の今の楽しみは…サスケの情報を聞くことだ。
自分が恋できない分、洗いざらい調べ上げてる。
クラスの恋に関する情報だ。

本当に毎日、つまらなさすぎる。

己はもうすぐ…亡くなるらしい…。
でもやり残したことが山ほどある。
根性でも…生きながらえる。
サスケが誰が好きなのか…判明するまでは…。
サスケが誰とうちは一族を復興するのか知るまでは…。
サスケがマダラと闘える力をつけるまでは…。
己は死にきれない。

己は…自分が死ぬとき、この瞳をサスケに臓器移植してもらえるように祈ってる。
この瞳にサスケの楽しい人生を写してもらうことを切に祈る。

己が出来なかったこと全部してもらう気でいる。
あの世があるのか知らんが…。
覗かせてもらいたい。
それから寄生できるのかしらんが…。
お前と共に人生を歩んでみたい。
己はあまり信仰心はない。
神など信じはしない。
サスケが幸せなら、それが俺の幸せだ。

遺書を書く気にはなれない。
だんぞうに…あとから伝えて貰えればいいと願う。
そうダンゾウには頼んでる、実は…。
死にたくないのに。
受け入れたくもないのに。
嫌なことばかりだ。
本音は遊びたい。

それから…。

己はサスケには一族の復讐をしてもらいたくない。
マダラ退治のためだけに力をつけて欲しい。
あれは建前だ。
お前が強くなり、自害しないための言葉の綾だ。
本当は…。
遺書を書きたいが…。
ダンゾウには…。
病気で死んだということにしてもらおう。
やはり…。
ダンゾウには…サスケに言わないように圧力しようか…。
はあ…。
アイツは…真実を知ったら…里に反抗しそうだから。

己はお前が大好きなのに…。
伝えられないのが…悲しい。
苦しい。
お前のために生きる気でいるが…楽しみも欲しい…。
女すら見えない。
病気で精に乏しい。
朝立ちがない。
己は物凄く暗い。
ここは暗闇だ。
死にたいが…お前のために死なない。
死後の世界があれば、お前の人生覗くし、
寄生できたなら、お前の人生、共有する気でいる。
そんな空想するのが今の己の楽しみでもある。
神は全く信じてないが、そうでも思わないとやり切れない。
変な妄想が、己の現在の生を繋いでる。

己にとっての楽しみ事はお前のクラスの噂だ。

サスケのクラス中ほとんど、髪の長い女になったらしい。
サスケがどれほどモテてるか想像に値する。
日向と言う子だけ髪が短いらしい。

ナルトを殴るサクラって子も髪が伸びたらしい。

でも、一番最初に髪が長かったのは…イノって子らしい。

己はイノって子にとても興味がある。
成績優秀で、サスケのためにファンクラブまで作ってるらしい。
目が見えないので顔が分からないのが辛いが…。
髪は黄色らしい。
詳しく聞いてみた。

サクラって言うクラスで中くらいの子がライバルで…。
イノはサクラを目の敵にしてるらしい。

サスケの近所に来てた子はどんな子だったか…最近、忙しくて思い出せない。
サスケのことしか、あまり興味がない。
髪は短かったはずだ。
あの子の名前も知らないが…髪、桃色だった気がする。

イノではないらしい。
サクラだったのか?
合ってるのか?
そもそもクラスメイトなのか?
昔見た子が他里の子か。
学年同じかも不明だ。

サスケは、家の近所に来てた子を好いてなかったことが判明した。
あの子はサスケのファンだったらしい。
からかい過ぎて悪かった。

イノって子がサスケの本命なのかと、推測してる。
今、イノの家の情報を洗いざらいに調べてる。

他にも髪が長かった女の子は全員、調べてる。
己は未来、誰がサスケの奥さんになるのか興味があり過ぎる。
だれがうちは一族を…うちはの子を産むのか気になって仕方がない。
里にサスケの目にかなう子がいなければ…大蛇丸には女性をサスケに斡旋してもらえるように頼む。
己は病気で精に乏しく目も見えず…戦死したあの子の思い出と共に生きたい。
己はあの子が大好きだったから。
サスケが恋、まだなら…紹介ぐらいしてやる。
大蛇丸には髪の長い子を頼む。

サスケの成績、身長なら…知ってる。

己はナルトが気に食わない。

己の可愛いサスケに悪口散々らしい…一度、軽く制裁してみたい…。

今も口から血が出た。
己は死にきれない。
まだ…やりたいことがたくさんある。
お前は己の初恋の子の生まれ変わりだと信じてる。
あの子が戦死した後、すぐ生まれたお前を見て…己はそう信じ…己自身が発狂することから逃れたのだ。
違ってても良い。
たぶんないだろう。
でも…己はそう思い込むことで…サスケに命を救ってもらったのだ。

あのとき、苦しかった。
今も戦争は嫌いだ。
あれ以来、病魔が蝕んだ。
己が血族婚のせいで生まれつき虚弱なのかは知らない。
が。
己はあの戦争以来、虚弱になった。
戦争は大嫌いだ。
己の夢と希望を奪った。

己はお前を絶対に幸せにする。
お前は己の宝だ。
いつも見守ってる。

お前が好きかもしれないイノが…己の初恋の子の生まれ変わりであることを今は祈ってる。
そして、お前はイノの結婚をし、己の…この瞳にそれを写し、己を満足させてほしい。
己の瞳に己が出来なかったことを…お前にはしてほしい。
己は天国からそれを覗くか…それとも、お前と寄生人生を歩むか…。
そんな妄想に現在、取りつかれている。
己はこれからも、お前の情報を探り続ける。
イノを調べ続ける。
4年ほど前から髪の長い子なら全員、根性で調べる。

お前の幸せを切に祈ってる。

己は17歳で恋愛には興味あるのに体は反応せず目も見えないのが…つまらなくて仕方ない。
妄想だけが己を助けてる。
己も癒しを求めてる。
癒されたい。

その欲求不満が己の瞳力の原動力になってるらしい。

本当につまらない…。









闘うサクラ6〜12歳(イノとの格闘の日々)

目次


強くなりたい、ウツツに抜かす気もない13歳(第七班

結成)














































































































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