イタチの第二の人生
己は激愛するサスケに刺された。
一寸後、己も親愛なるサスケを極限段階へ追い詰めた。
瞬時…放出する…サスケ内部の邪悪な代物。
中に寄生する大蛇丸などの悪質な憑依体は目で蹴散らせた…。
最終的に…吐血… 転倒…。
末期に… デコピンをサスケに施し…。
瞳より…落涙したチャクラを…己の指を伝達させ…サスケの瞳へ…力を注ぐ…。
激痛から意識喪失だ…。
間際…死期を悟る…。
お前に伝えたい話があった…。
己は…お前が大好きだ…。
☆☆
己は絶命した筈…。
が、目覚めた…。
此所は何処だ?
身体は不自由…。
痛覚触覚聴覚など感覚は遮断…。
多彩な色彩、形状が…関知可能…。
数年振りか…。
突如、視界が振動する…。
これは…サスケの世界なのか…?
己はサスケが鏡で髭を剃る時、やっと、愛しい弟の顔が確認出来て、潤目する…。
己の記憶のサスケとは違う。
お前は成長した…。
不思議な感覚だ…。
己が亡くなったのは21歳。
あれから此所では一年経過してるらしい。
前回よりお前の背は伸びて、季節が同じ。
この眼球移植までに時間を要したのか…。
里崩しは中断しただろうか…。
実行に移さなければ良いが…。
瞳が泳ぐ…。
サスケは恐らく今、17歳か…。
記憶の中で…サスケは…7〜8歳…。
醜悪なる一族惨殺事件の時分、己は12〜13歳。
その1年内に失明…。
あれより10年経過したか…。
己の目は相当夜目効きで頼りになるだろう…。
今も此所は暗闇の筈なのに…昼間のようだ。
過去、任務でも同僚に昔は驚かれてた…。
漆黒の暗闇でも文字は解読可能…。
重宝されてた…。
サスケの視力が同じかは知らないが…。
☆☆
風呂トイレより一番の問題は…。
お前が「サクラ大好きだ。ナルト殺す」
と夜中抜く時、目のやり場に困る…。
目が痛い…。
聴力喪失ゆえ…前よりマシか…。
しかし、周知だ…。
傾聴不可能だが…恐らく同じ…。
この映像は…サスケが瞼を瞑ると視界遮断されるらしい。
しかし現在、お前と一心同体だ。
変に眼球が火照るのも変だ。
兄弟同士、こんなもんかと目も慣れた…。
健康体とは快適だ…。
吐血や嘔吐は見えぬし、動きが滑らか…。
素敵な動きだ…。
☆☆
その後。
カブトにより…えど転生で甦らされた。
己は自分の特殊眼孔で敵の支配を離脱した。
サスケと敵を挟み撃ちした。
昔の大猪の話題に花咲く。
1日極楽にいる…。
不思議な感覚だ…。
第三の目を所持した如し、サスケが見てる視界が…えど転生された本体の脳内へ入る…。
砂隠れの我愛羅が頻繁に使う術のようだ。
己には遠方に第三の目がある感覚だ。
サスケに「己の目が…お前の中で全て見えてる」事実は黙秘した。
転生された実体から「お前の日常生活は全て監視してる」とは …告知しにくい…。
視姦事実は伏せた。
己はえど転生された体で説得した。
「里に復讐するな、己は望んでない。
己を完璧と思うな。
お前には己の出来なかったことをして欲しい。
孤独を愛さず、仲間を作れ」
己はこの瞳を通じて…お前には沢山、己が待望してた人生を見せて貰う気でいた…。
☆☆
それから己が忌嫌う戦争勃発…。
六道仙人と遭遇した。
会話内容は…うちはの素性だと…目測できた。
己は戦争阻止の意見だが…。
サスケの思考は不明で、どうも意志疎通不可能で、己の瞳に消音動画が映るだけらしい…。
戦場へ到着し…。
毎日、サスケが恋慕するあの子の姿を初見した。
光輝く愛らしい子で直視出来なかった。
目が眩し過ぎる。
サスケも同様なのか、余り接近しない…。
距離を置いている…。
隣でサスケの恋敵ナルトが…あの子に馴れ馴れしい。
目障りだ…。
悪目立ちしてる…。
サスケの手柄を全部、ナルトが奪ってる…。
一番活躍したのは…サスケだ…。
アイツは…恋路の邪魔者らしい…。
あの子が倒身して、サスケはあの子の傾く肩を支えた。
己はあの子の体を見詰め…反応に困り…涙目だ…。
苦闘の末、カグラを討伐後…。…
あの子の瞳を横目で隠し眺めたら…。
確かにナルトの方を向いて…煌々の瞳で熱視してた…。
一番助太刀したのはサスケだ。
ナルトは横取りしただけだ…。
己の瞳孔の裏に火炎が巻いた…。
今、ナルトは己とサスケの敵だ…。
あの子はサスケと一緒になる子だ…。
うちは一族にはあの子の血が必要だ…。
「サスケ、アイツは今日で見納めだ。
非常に見苦しい…引け目を感じるな…。
此方に勝ち目はある…
殺れ」
しかし…サスケの脳へ伝達は出来ない。
目玉親父とは違うのか…。
☆☆
サスケはナルトを挑発し、戦闘開始したようだ…。
会話の内容は伝わってこないが、場面変化で一目瞭然だ…。
ナルトの味方は九尾。
己はサスケの味方。
兄弟共闘しよう…。
サスケ、頑張れ…。
「あの子はお前の宝だと見解を下す。奪還防止しろ」と、己は眼力を最大限発揮し、暴走した。
己は(やはり生きてるときにナルトを殺しておくべきだった…)と冷視した。
サスケが片腕を失うほど反抗した。
痛恨で見てられなかった。
アイツも同様の重態だ。
無様な成りだ…。
最期にサスケとナルトが交渉を始めた…。
己は耳がないので、唇で視察する。
結果、和解したらしい…。
でも絶対、あの子はサスケの宝だ。
己もこの目で協力する…。
サスケと友好同盟を結ぶ…。
必ず入手すべきだ。
どんな手でも良い。
何も協力できなくて…サスケ、すまん。
己はサスケにベタベタ引っ付いてきた赤い長髪の眼鏡娘より、
ずっとお前が思う子の方が好みだ。
愛着が沸いた。
あの子を射止めろ…。
サスケ、あの子との恋路を…見守ってる…。
最期にサスケがあの子の顔を直視する。
美しすぎて震目した…。
この子の見た目は…まばゆく麗しい…。
ーー己の見解では…お前は…この子に…一目惚れしてる…。
闇目に光が差す。
そして、デコピンをサスケがしてるのが写る。
瞳孔が開いた。
サスケ、ありがとう。
良い光景を眺望した。
必ずこの子にしろ…。
己はこの子とお前の子供が出来ることを期待してる…。
お前と己は一心同体…。
この子とお前の子は、己の子でもある。
己も女を抱いてみたかった、健康体に長年なりたかった。
だから、お前には己の出来なかったことを見せて欲しい…。
数々の幸せも覗かせてくれ…。
己はお前のことを愛してる…。
どうか…この瞳にいろいろ映してくれ…。
今日はありがとう。
イタチの瞳(番外)
若干ホラー?でも、イタチが浮かばれないので…こんな幸せも良いかなと。
目次
8サクラの苦悩17歳。
原作の最後のシーン。サクラ目線。
一寸後、己も親愛なるサスケを極限段階へ追い詰めた。
瞬時…放出する…サスケ内部の邪悪な代物。
中に寄生する大蛇丸などの悪質な憑依体は目で蹴散らせた…。
最終的に…吐血… 転倒…。
末期に… デコピンをサスケに施し…。
瞳より…落涙したチャクラを…己の指を伝達させ…サスケの瞳へ…力を注ぐ…。
激痛から意識喪失だ…。
間際…死期を悟る…。
お前に伝えたい話があった…。
己は…お前が大好きだ…。
☆☆
己は絶命した筈…。
が、目覚めた…。
此所は何処だ?
身体は不自由…。
痛覚触覚聴覚など感覚は遮断…。
多彩な色彩、形状が…関知可能…。
数年振りか…。
突如、視界が振動する…。
これは…サスケの世界なのか…?
己はサスケが鏡で髭を剃る時、やっと、愛しい弟の顔が確認出来て、潤目する…。
己の記憶のサスケとは違う。
お前は成長した…。
不思議な感覚だ…。
己が亡くなったのは21歳。
あれから此所では一年経過してるらしい。
前回よりお前の背は伸びて、季節が同じ。
この眼球移植までに時間を要したのか…。
里崩しは中断しただろうか…。
実行に移さなければ良いが…。
瞳が泳ぐ…。
サスケは恐らく今、17歳か…。
記憶の中で…サスケは…7〜8歳…。
醜悪なる一族惨殺事件の時分、己は12〜13歳。
その1年内に失明…。
あれより10年経過したか…。
己の目は相当夜目効きで頼りになるだろう…。
今も此所は暗闇の筈なのに…昼間のようだ。
過去、任務でも同僚に昔は驚かれてた…。
漆黒の暗闇でも文字は解読可能…。
重宝されてた…。
サスケの視力が同じかは知らないが…。
☆☆
風呂トイレより一番の問題は…。
お前が「サクラ大好きだ。ナルト殺す」
と夜中抜く時、目のやり場に困る…。
目が痛い…。
聴力喪失ゆえ…前よりマシか…。
しかし、周知だ…。
傾聴不可能だが…恐らく同じ…。
この映像は…サスケが瞼を瞑ると視界遮断されるらしい。
しかし現在、お前と一心同体だ。
変に眼球が火照るのも変だ。
兄弟同士、こんなもんかと目も慣れた…。
健康体とは快適だ…。
吐血や嘔吐は見えぬし、動きが滑らか…。
素敵な動きだ…。
☆☆
その後。
カブトにより…えど転生で甦らされた。
己は自分の特殊眼孔で敵の支配を離脱した。
サスケと敵を挟み撃ちした。
昔の大猪の話題に花咲く。
1日極楽にいる…。
不思議な感覚だ…。
第三の目を所持した如し、サスケが見てる視界が…えど転生された本体の脳内へ入る…。
砂隠れの我愛羅が頻繁に使う術のようだ。
己には遠方に第三の目がある感覚だ。
サスケに「己の目が…お前の中で全て見えてる」事実は黙秘した。
転生された実体から「お前の日常生活は全て監視してる」とは …告知しにくい…。
視姦事実は伏せた。
己はえど転生された体で説得した。
「里に復讐するな、己は望んでない。
己を完璧と思うな。
お前には己の出来なかったことをして欲しい。
孤独を愛さず、仲間を作れ」
己はこの瞳を通じて…お前には沢山、己が待望してた人生を見せて貰う気でいた…。
☆☆
それから己が忌嫌う戦争勃発…。
六道仙人と遭遇した。
会話内容は…うちはの素性だと…目測できた。
己は戦争阻止の意見だが…。
サスケの思考は不明で、どうも意志疎通不可能で、己の瞳に消音動画が映るだけらしい…。
戦場へ到着し…。
毎日、サスケが恋慕するあの子の姿を初見した。
光輝く愛らしい子で直視出来なかった。
目が眩し過ぎる。
サスケも同様なのか、余り接近しない…。
距離を置いている…。
隣でサスケの恋敵ナルトが…あの子に馴れ馴れしい。
目障りだ…。
悪目立ちしてる…。
サスケの手柄を全部、ナルトが奪ってる…。
一番活躍したのは…サスケだ…。
アイツは…恋路の邪魔者らしい…。
あの子が倒身して、サスケはあの子の傾く肩を支えた。
己はあの子の体を見詰め…反応に困り…涙目だ…。
苦闘の末、カグラを討伐後…。…
あの子の瞳を横目で隠し眺めたら…。
確かにナルトの方を向いて…煌々の瞳で熱視してた…。
一番助太刀したのはサスケだ。
ナルトは横取りしただけだ…。
己の瞳孔の裏に火炎が巻いた…。
今、ナルトは己とサスケの敵だ…。
あの子はサスケと一緒になる子だ…。
うちは一族にはあの子の血が必要だ…。
「サスケ、アイツは今日で見納めだ。
非常に見苦しい…引け目を感じるな…。
此方に勝ち目はある…
殺れ」
しかし…サスケの脳へ伝達は出来ない。
目玉親父とは違うのか…。
☆☆
サスケはナルトを挑発し、戦闘開始したようだ…。
会話の内容は伝わってこないが、場面変化で一目瞭然だ…。
ナルトの味方は九尾。
己はサスケの味方。
兄弟共闘しよう…。
サスケ、頑張れ…。
「あの子はお前の宝だと見解を下す。奪還防止しろ」と、己は眼力を最大限発揮し、暴走した。
己は(やはり生きてるときにナルトを殺しておくべきだった…)と冷視した。
サスケが片腕を失うほど反抗した。
痛恨で見てられなかった。
アイツも同様の重態だ。
無様な成りだ…。
最期にサスケとナルトが交渉を始めた…。
己は耳がないので、唇で視察する。
結果、和解したらしい…。
でも絶対、あの子はサスケの宝だ。
己もこの目で協力する…。
サスケと友好同盟を結ぶ…。
必ず入手すべきだ。
どんな手でも良い。
何も協力できなくて…サスケ、すまん。
己はサスケにベタベタ引っ付いてきた赤い長髪の眼鏡娘より、
ずっとお前が思う子の方が好みだ。
愛着が沸いた。
あの子を射止めろ…。
サスケ、あの子との恋路を…見守ってる…。
最期にサスケがあの子の顔を直視する。
美しすぎて震目した…。
この子の見た目は…まばゆく麗しい…。
ーー己の見解では…お前は…この子に…一目惚れしてる…。
闇目に光が差す。
そして、デコピンをサスケがしてるのが写る。
瞳孔が開いた。
サスケ、ありがとう。
良い光景を眺望した。
必ずこの子にしろ…。
己はこの子とお前の子供が出来ることを期待してる…。
お前と己は一心同体…。
この子とお前の子は、己の子でもある。
己も女を抱いてみたかった、健康体に長年なりたかった。
だから、お前には己の出来なかったことを見せて欲しい…。
数々の幸せも覗かせてくれ…。
己はお前のことを愛してる…。
どうか…この瞳にいろいろ映してくれ…。
今日はありがとう。
イタチの瞳(番外)
若干ホラー?でも、イタチが浮かばれないので…こんな幸せも良いかなと。
目次
8サクラの苦悩17歳。
原作の最後のシーン。サクラ目線。