アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

天国【A番外】サスケから見た世界(再会) 



今日はナルトの結婚式らしい、驚いた。
風の噂で贖罪の旅の方面まで聞こえてきた。
別にどうでも良いか。
あいつがサクラと一緒になるのかと俺は気が気ではなかった。

因みに全くサクラには自分の思いは通じてない気がする。
一応あのデコツンで、全部伝えた気なんだが…。
あれで分かってるのだろうか?
と思い出して不安になる…。

俺は真面目に口で伝えるのが苦手すぎる…。
たぶん、つまらねえ男だとは自覚してるが、サクラからの去年の手紙で勇気は沸いた。
サクラは本当にモテる女だ。
俺はよくからかわれて反応をみられることはあるが…本気で愛してきたのはサクラぐらいなものだ。
あまり表情を変えないから物珍しいらしい…。
サクラを見てれば分かるが…サクラは毎度、本気で男から言い寄られてる。
俺はだいだい性格を知られれば幻滅されるらしい。
当たり前だろう…自覚もある…。
里の女共は俺が闇へ転落した途端…冷たいのが証拠だ。
あれだけアカデミー時代、俺にモーションかけてた癖に…将来性がないと判断すれば、あんな態度だ…。
遊ばれてたのだと理解はした。

大蛇丸傘下へ行けば…最初から、隊長の位を与えられ…今度は闇の世界の女から注目されて…女共や香燐は…夜伽を誘っては来たが…猛烈に、嫌だった。

何故、俺に来るのは香燐で…。
ナルトの隣は…サクラなのか。
殺意が芽生えてた。
自分の状況下を知り…底辺で妥協しなければならないのか…苦しかった。
今まで、俺の好みドンピシャのサクラに言い寄られてた分、余計に落差が酷い…。
悲しみしかねえ…。

香燐には悪いが…里の女より容姿が悪かった…。
悪の女に等しい凶悪な顔にしか俺には見えんかった。
里が恋しく感じてた…。
それから品が全くない…。
卑劣手段で俺の貞操を狙ってる怖い人間だ。
体中噛まれキズなのは…同情もするが…。
しかし…全く嫌だ…。
理由はねえ…好きにはなれん…。

裏で何考えてるのか全く分からん女だった。
俺にも狂気はあるが…ヤツにも狂気があることも許すが…。
全然、心に来なかった…。
要するに無理だった…ストライクゾーンが狭いのもしてる…全く好みでもなかった…嫌悪感だった…。
サクラそっくりの女なら、まだ…揺れ動いたのか…。
そんな人間いるのか…。
サクラに捨てられた双子がいれば良いのに…。
全く似てねえ…何故かコイツに心を許す気になれん…。
ここまで拒んでるのに…俺の初めてを狙う…応じるのは寒気だ…。

セクハラ…強姦未遂…。
俺が男だから…誰も…羨ましがるばかりで…理解はしてもらえねえ…。
表だって批判すら出来ねえ…。
香燐もどれだけ逃げても追ってくる…狂気的なストーカーレベルだ…。
俺が着替えの瞬間も…休む瞬間すらねえ。
常時結界だ…。
据え膳くわぬは男の恥だと…俺を変な目で見る…人間ばかりで…香燐の愛を受け入れろ…と複数の奴らに説得される日々…。
だんだん…心は荒んで行った…。

ナルトへの殺意が強まっただけだ…。

☆☆☆

前、カカシから聞く…風の噂ではナルトは最近、ヒナタと仲良くなったと聞いたから、ヒナタとの式であれば良いが。

ヒナタもよくナルトを落とした。
ヒナタもナルトを殺人レベルで陰からストーカーしてたことは知ってる。
それも長年。
しかし、ナルトはヒナタだけは…変人扱いだ。
確かに…ヒナタは変人だな。

だが…ナルトはヒナタを受け入れてやったらしい…。
アイツは博愛主義だ。
サクラから離れて本当に良かった。
サクラも博愛主義だからだ。
ナルトなら香燐に体を狙われても…強引なら落ちそうな気もする…。
ヒナタもいろいろ大変だっただろう…。
今まで…。

ヒナタよりナルトの方が知名度があるので、誰との結婚式なのかまでは、俺がいるところまでは、伝わってこない。

しかし…多分、ヒナタだろう。
ヒナタとナルトは交際し始めたらしいから・・・。

まさか…交際初めて…変人なヒナタより…。
可憐で愛らしいサクラに転んだとか言うオチなら…。
俺は結婚式に乗じて…革命を企てる気だ。
ばれない様に…里崩しを今日決行する。

そのために…日々、力なら磨いてきた。

☆☆☆

実は…何とか一週間ほど、里へ帰れそうだ。
ナルトの結婚式ための恩赦ってヤツか。
戦争から救った里のヒーローである、ナルトの結婚式なので…まるで、お祭り状態になるらしい。

本当に、気にくわないので俺は全く出席する予定はないし、知らないことにしてる。
ただ…。
誰となのかが気になる。
あれから…サクラとは会話してないが…こっそり見てる。
サクラの命を助けたこともある…。
これで戦争の時も含めて…俺の株は上がったはずだ…。
サクラは…命を助けられると言うストーリーに弱いらしい…。
子供時代の調査で知ってる…。
そろそろご褒美がもらえないだろうか…と俺は期待してるが…。
サクラは相変わらず、子供時代のノリだ…。
俺を何歳と思ってるのか…。
俺はどれだけ命張ったのか…。
言わなくても…行動してほしい…。
俺には自分から言う力量はねえ。
どうすれば、求めてる言葉が貰えるのか…。

里の周囲を探索し、里の住人が誰もいないと踏んだとき…。
里の方角を見れば…。
サクラが昔、俺が抜け忍になったとき、止めたあの一本道にいた。
サクラはここに、よくいる…。

それから…。
それ以外にも忍んでサクラの小さな情報は掴んでる。
贖罪の旅が忙しくて暇がないので月に一度もそんなことする余裕がないが…。
たまに、すれば大きな収穫がある。

因みに贖罪の旅はまだ終わってないので…。
サクラに声かける気にはなれない。
アイツをこの旅につき合わさる気にはならないからだ。
極秘任務だが、たぶん俺の力量しか出来ないことだろう。
それだけ危険も伴う。

里のために隕石を壊したこともある。
あれも近くにサクラがいたら、巻き添えを喰らっただろう。
割りとハードな任務ばかりで…。
毎日Sクラスだが、お陰でだんだん罪の年月も短縮されてきた。
闇の世界に生きてきただけに能力だけはあるので、こちらでは俺が一番だろう。

一応、暗部なのだが…。
それ以外にも請け負っている。
何重スパイなのか分からない…。
やってることは昔とかわらない気がするが、人は殺さないように気をつかってる。

情報巡りとカグヤの探索。
結構、命狙われることも、 日常だが慣れてるのでドってこともない。
失った腕も長旅で最近、手に入れた。

サクラにも一度、義手の接合を見てもらった。
あの時は非常に緊張した。
ダイスキなサクラが隣で癒されたが、すぐ去った。

サクラの命の危機で駆けつけたことも一瞬あったが、すぐ去った。

俺にとっては拷問のようだった。

今日、この日のために…俺は暴れるわけにもいかない。
俺は口にする能力はねえ…。
力付くで事を運ぶぐらいしか出来ん。
罪をまた増やすわけにもいかない。
耐え忍んできた。
サクラを気絶させて…既成事実作って…籍入れるのは…さすがに嫌だ。
いろいろ悩んでた。

去年の手紙で…サクラが俺に脈があることは理解した。
サクラに洗脳術を掛けて…。
俺と籍を入れるように仕向ける術を掛けるか…。
しかし、これも術から覚めたら…バレル。
何が良いのか…。
真面目に考えてた…。

サクラに酒で酔わせて…記憶をなくして…翌朝になって…。
サクラから俺は誘われて被害にあったフリをして…。
籍を入れてもらうのか…。

いろいろ恐ろしい方法しか考えられなかった…。

腕に義手を付けるまで…。
それまで印を結ぶのが大変だった。
代わりに…目の力は前より強くなった気がする。
はあ。
サクラに会いたい…。

☆☆☆

ということで…。
やっとナルトの結婚式祭の恩赦も出たし、今日こそサクラと再会しようと…。
ナルトの結婚式からつけてた。
今日、革命実行の可能性もある…。

空中から人影に隠れ、暗部専用の仮面を装着して観賞してみれば…。
何とも俺にとってはアホらしい式だった。
予想通り、ヒナタらしいな。
ナルトはとうとうヒナタで妥協できたらしい。
サクラは俺に執着してるのは…去年のラブレターでも明らかだからだ。
残念だったな、ナルト…。
俺たちの闘い…俺の勝ちだ。

最後にアイツは恥もなくヒナタとキスして、それからブーケを投げて、女どもがブーケめがけて走り出す。
向こうの方で男の歓声があがる。
誰の声か知らん。
もう俺はつまらないのでそのまま帰ろうかと思って、会場の外を出た。

☆☆☆

そして、そのあと開催されるらしい二次会の酒場に暗部専用のマスクをして、座った。


俺は酒は飲まん。
食事だけだ。

ナルトの結婚式では何も食べなかったから。
任務の紙を見つめて、いろいろ記入してたら…。

やって来る。
馴染みのメンバー。
そこにサクラもいた。
さっきは人混みであまり見えなかったが、今日はめかし込んでる。

薄紫のヒラヒラの上から抱き締めると柔らかそうだ…。
はぁ…。
何もしてなくても俺の目にはサクラが輝いて見えてる。

バレないように盗み見る。
ヤツらは俺のことに気がつかない。
会場を守ってた暗部の一人とでも思ってるのだろう。
マスクがあってよかった。

そこからサクラが酒を飲むのが見える。
会話までは聞こえない。
サクラに酔ったリーが絡み始める。
サクラが嫌がって…。

ポケットから出した薬を…。
酒に入れてる。
かなり分かりやすく入れてるのに、顔が赤くベロベロのリーは気がつかず、飲んで。
床に倒れた。

椅子と机も倒れて、こちらにまで被害。
サクラの服が少し破られてる。
そこまで見えた。
大丈夫そうだ。

少し殺意は芽生えたが…耐えた。
俺は…高みの見物だ。
ラブレターと言う強い味方が俺にはあるからだ。
リーなんぞにサクラが落ちる訳もねえ。
リーの濃い眉毛だけはサクラは許せないからだ。
俺に歯向かうのは…眉毛を沿ってからにしやがれ…。

あの感じでは、サクラとリーは恋仲ではなさそうだ。
サクラはまだそこにいて、イノとくだ巻いて話してるらしいが…。
俺はここから出ることにした。
食事は終わった、残務も終えた。
あまり長居してても変だ。

外で張ることにした。

俺は今日、サクラに会ったら何て話そうか思い悩んでいた。
デコツンで…全て分かってくれてたら楽なのだが。

いつも会うと肝心なことは言えない、しかし去年のラブレターでサクラに脈があることが判明してる。
自分からは何て言えばいいのか、戸惑ってはいる。
”サクラの深い愛に戦時中に落ちて、ラブレターを見て、家族のいない俺は里で家族と言えば、第七班を思い出した。
だから…サクラも独り身は辛いだろう、利害一致で共に暮らさないか…”
こう申し出ようかと考えてる。
俺は、照れるとストレートに言えない性格らしい…。

酒屋から出てきた一本道で…。
それとなく現れてみた。

サクラはもう、目も虚ろで、顔真っ赤の千鳥足だった。
姿を見れば結局言えそうにない。

先に声をかけたのはサクラだ。

☆☆


「…。
サスケ、くん…?」
『サクラか…』
「サスケくん…」

サクラはスタスタ俺へ走りよった。
俺は酔っぱらい相手にどう挨拶したら良いのか分からなかった。
すぐにあの光景を見てなくてもお前がベロベロなのはわかる。


「サスケくん、おしょいよ、おしょすぎるよ。

もう、にゃルトと日にゃたのゲッゴンジギ、ぅわっちゃったんだぉ。

ギョのごと、ぅえんらくしよっにも…いばじょも…わっがらないち。

にゃルトだちのげっごんぎぎ、みんにゃで…ちゅーごっ、ちゃち、だっで…。
どりだぐっで…。

あだち、ずっと、うまってたのに…」

しっかり喋れてるつもりなんだろが…。
発音が悪くて聞き取りにくい。
あまりの滑舌の悪さに驚いたが、とりあえず謝罪した。

『すまん…』

「しゃなろー、あだちぐぁ…ずっど…どぉんぬぁ、ぎもぢで…うまってたと…おぼうぬぉ?

『まだぁ、こぉんどぉ…ぬぁ』

で、いで…。
ジョグーザァイぬぉ…だびに…でがげて…いだぎり、どーして…たまにゃ…サド に…かおを…見せぬぁいの。
ごぉくはく…のフェンジも…にゃいし…。
あっじ、いぬまで…イッジョ…こにょーままかっと…インパイしてたっのよ」


サクラが正面からしがみついてくる。
人肌が温い。
酒の臭いと香水の香りがする。
会ってすぐに抱擁なのか…。
早いだろ…。

「ニャンとか…いっだら…どぉーなの、しゃなろー」
『悪かった…』

何か怒ってるようなので、とにかく謝った。

「ということはサスケくん、アダヂと付きあっでくれるの?」
『無理だ…』

酒に付き合うのは無理だ。
お前はもう家に帰った方がいい。
単語が聞き取れない。

(仕方ない…。
送ってやるか…)

俺のサクラが俺に甘えてる…。
どこに連れて帰ろうか…。
下心はある。
このまま、俺の屋敷へ連れて帰れば。

明日には記憶もなくなりそうだ。
適当に俺も酒を飲んで。
翌朝…”おまえに誘われてこんな関係になってしまった”
と言えば。
事は進みそうな気配だ。
それでも良いかと思い始めてる。

「え、じゃ。
いま…すぐゲッゴンは?
そーだ、サスケくん。
アッジとゲッゴンしよう!
そして、カゾクになろ…」
『酔ってるのか?』

やっと言ってることが分かった。

(ゲッゴンは結婚。
カゾクは家族だな…)

そうか。
今日のナルトの結婚式に充てられて拗ねてるんだな。
分かった。

「サスケくん、ずっと…あいたがった、づきあぉうよぉ」

サクラが俺スリスリと真正面からさすりついてる。
はぁ…。
柔らかい…。
お前、胸、前より成長してないか…?
少し良い意味でふっくらしたな…。
唇も艶々だ…。
やはり…反応が香燐とは雲泥の差だ。
サクラは俺に可愛すぎる。
男共が落ちまくるのも理解できる。
香燐に言い寄る男など誰もおらん。
全然、違い過ぎる…。
サクラはかわいい。


『リーとかは?』
「リー?!?
ないない?」

サクラは首を振ってる。

知ってるさ。
さっきお前、振ってたものな。

『サイは?』
「アッジはサスケくんじゃなきゃ…ダメなの。
サイなんてギョーミのモハァンガァイよ。
だいたいね、イノとサイがイマ、アツアツで毎日イノの…ジマがうざくて…」

俺のかわいいサクラが俺にもたれて寝ている。
久しぶりなのに。
でも…。
すごくかわいい…。
会話は分からん。
このまま抱き締めておこうかな…。
お前、明日になったら忘れそうだし…。
あれからも相当飲んでただろ?
胸は高鳴る。

『お前、すかした野郎なら誰でも良いんだろ。
犬ショップの店員に逆ナンしてただろ』

少し面白いので聞いてみた。
冷静ではない気が狂い始めてる。

「え、ダァエよ。
それ?
ダァエから…聞いたの」
『暁…』

あの話、聞いたときはかなりショックだったけど…。
今、ここで尋ねる日が来るとは思わなかった。
お前、今、すごい顔してる…。
俺と久々に会っているの理解してるか?

やっと、俺の方が聞きなれてきたのか…。
目の動きと口の動きだけで会話の内容が掴めるようになってきた。
ところどころ聞き取りにくいところもあるが…。
二人で会話ができていると言うことは…。
おそらく合ってるだろう。

「いんじて。
サスケくん…。
命をかげて…アイしてるのは…サスケくんだけ。
アジ、ぜっだ、サスケくんと…イッジョになったら…ダァイギラなそーじも…アザからガンバァって…サスケくんのもうひとつのゆめぇ、イジゾグフゴ、ガンバ デ。
それから…サスケくんを…これイジョないくらいシアワゼにする。
だからアジとイッジョになって」

『知らん…』

何を言ってるのかは分からない。
でも俺はお前のことが大好きだ。
返事として。
俺はサクラにデコピンをした。

「いっダーい」

サクラの柔らかい髪や胸とかが…。
当たってる。
もう…。
このまま連れて帰ろうかと悩み始めてる…。
大体…何言ってるのか分からん。
良い香りもする…。
香水か?
それともシャンプーの香りか?
サクラはいつも良い匂いがする…。
今日モノにしても良いかもしれない。

「えっと…。
ジョグザイのタビ、どだった?
あの…カリンさんとわ…。
その…。
どうなたの?
サスケくん、もしかしてだげど、フダリは…その井戸には家ないようなカンケなんじゃ…」
『何もない…』

この返事で合ってるのだろうか?
自信がない…。
たぶんカリン…。
は香燐のことだよな?
じっと、サクラを伺って反応を待つ。

「えとね、キョーのナルトたちのゲッゴンキギに…あてられたと…いだらいいかな…。
サスケくん、モテるものね…、
ずいぶんうぁいにいんうで…おどづえれた…うえこじょぶのていのゴだって…ぜだサスケくんに…ホノジだたじ、デギのオドアのジョセまで…サスケくんに… イォエ送るし、またゼもダダくなったし、がごいいし…モテるんだろな」

全く後半、何を言ってるかつかめなかったが…。
サスケくん…と…モテる…という二つの単語が聞こえた。
ここは弁解しなければなるまい…。

『俺は抜け忍だし、罪人だ。
今の俺のことを見てる人間なんてそんなにいない。
それが現実だ』

合ってるのか?…。
この返事で…。
サクラ…?

写輪眼を持ち、洞察力にたけた俺ですら分かりにくい。
これで正解か不安だ。

サクラ…猛烈に最近、色気が出てる。
大人っぽくなった…。
触っててもやわらかい…。

サクラは更に俺に抱きつく。
もう何でもいいから。
ホテルいきたいなぁ…。
それか俺の家…。
と野暮なことが先ほどから頭にある。
いや…。
早いよな。
会話よりいろいろ辛い、俺は…。

会話より触れまくりたい。

「そんなことないよ。
サスケくんは…このゼガをスグたヒーローだよ。
そりゃナルトもぉヒーローだけど…。
サスケくんだデヒーローだよ。
イアになるぐらいジョセはサスケくんにまとわりついてギギじゃなくて…。
アジ」

『もう、良い』

静止をかけた。

(すまん…。
サクラ。
俺、今…まったく…サクラのこと聞いてなかった。
変な妄想しかしてなかった…。
ごめん…)

自分が大きくなったからなのか…。
サクラが小さく感じる。
おまえ、すっぽりサイズだな。
あー。
煩悩が辛い…。
もう何でもいい進めたい。

「アジのキモジからきえげないで。
サスケくん、アジのここ、イジモもどうおてるのか…エジしてくれたことない。
イかせておえあい」

サクラの瞳から自然と涙が溢れた。

(困った。
全く何を話してるのか分からないが…泣いてる…。
独白でも始めるか…)

俺はため息をついた。

『お前がアイツと今日結婚するんだと
思ってた』

(だけど…。
違って良かったよ…)

頭の中で続ける。
とても機嫌が良い日だ。
天に感謝してる。

「サスケくん、イイがわからないんだけど。
ナルトはサスケくんのタイコーで…アジのことスキって、センゲしただけで、レンアーじゃなくて、ライクだったのよ」
『…。
本当か?』

(ナルト…ライクの単語で、今回は何となく言ってることが分かった。
つまり…。
ナルトは…。
サクラにライクだと?)

「ナルトホニィから…キダからマヂないわ。
アジが…ズーズー…ムアい、サスケくんに

”ナルトのこと…ドーもう?”

と…タヅねられて、アジが…

”サスケくんのミャエでシグハグしてるのを…見て…ジャミャして…ああってるみたい”

と…ヘジしたけど、あれ、各地着いてたみたい。

私って…ザえてるわ。
それに…ナルトと日向…キューピッド…にゃた…のぉあ…アジなのぉ。

ナルト…ラーメンのにょように…アジ好きだたらしーの」

サクラはキャハハハと笑った。

『そうか…』

(全く分からなかった。
酔っぱらいの相手は大変だな。
サクラ…。
今、俺たち最高に密着してるの分かるか?)
(俺はサクラが可愛いだけだ。
お前は俺に何かを必死で伝えてる)
(しかし…。
俺は今、とても辛い…)
(分かるか?
俺の今の気持ち?)
(お前には何も分かっちゃいねぇのか?)
(もう子供でもないことも分かってるのか?)
(おまえは今日も幼児のノリなのか?)

俺にとっては拷問だ。
俺は甘いのは大嫌いだ。
でも耐える。
頭がグルグルしてる。

「そね。
フダごっこには

”さくらちゃーん”

ってウドしいたら…ありゃしなかったのに、いざ日向にコクアされたらタジタジに…にゃって即コサで…ゲッゴンして…。

ベダぼれになてるの。
アギれてものが…家ないくらい…まいにぢ、日向、日向、なのぉ。

アジ、日向の思い、シデから、アジと同じだから、二人が一緒になて。
ウエシイの」

『…。
そうか…』

俺は折れた。
ここは耐えなければならないのだろう。
今日は告白する気でいたんだが…。
プロポーズとか…。
この調子で出来るんだろうか?
はぁ…。
ここで犯したい…。

サクラはまだ俺のキスを奪ってこない…。
待ってるのに…。

「ね…。
アジのこと、どう思ってるの?
ほんのスゴジののぞみでもあんなら、サスケくん、アジと一緒にコサとかダメかな?
ケッゴンとかどうかな?」
『お前らは家族だ…。
家族なら…』

(ケッゴン…。
結婚って言葉が聞こえた。
今なら言える…)

「サスケくん、それって?
もちかして?」

『ナルトがいないなら…お前を守るのは俺しかいないだろう。
それかリーだ』

俺は言えなかった…。
アホだ。
だから…。
俺とだなぁ…。

「ナルトなんてカンケないわ。
リーさんのことはモチナいけどその鳥だわ。
サスケくんの芋ち良いたい」

『わからない…』

(お前が言ってることは先程から解読不能だ。
しかし…。
俺は頑張って…今日、言わなければならない)
(俺は…お前と…。
お前の…。
あーー!)

「え?」
『強いて言えば幸せを願う。
失った家族に祈るように。
最近、気がついた』

(分かったか?
これで俺ら、婚約者だな…。
な?サクラ?)
(通じただろうか…)
(もう少し深く言うべきなのか…)
(俺はこう言うの苦手だ…)
(話すの苦手だ、籍だけ入れれば、あとは好き勝手にする)

「カゾク。
カゾク…ポディなのね。
アジはサスケくんにとて…。
ふんっ、ゼンガイ、別れてから…アジのこと、神経にカンガルーね。
わわったわ!
あのねー!
はっぎり言うわよ。
私のシアワゼは…サスケくん…一緒に…なること。
それが…夢…。
だから、サスケくん…幸せ…なれないの。
だから、私と…家族…。
じゃないと、私は一生独身…待ち続ける」

俺はため息をついた。

(サクラ、お前、ほとんど寝てるだろ。
お陰で単語だけだから逆に分かりやすくなった。
やれやれ…)

『帰宅早々か…。
普通プロポーズは男からじゃないか?』

(サクラ、ありがとう…)

『サスケくん…明日…籍…入れ…嬉しい!
……後悔…ない…自信…ある………私…一緒…』

サクラ、今からよく聞けよ。
重要なこと言うから、絶対寝るなよ。

『分かった。
明日、9時木の葉公園のハチ公前。
返事はそれまで。
それまでお前が今の出来事を覚えてたらの話だが。
お前、酔ってるフリして俺を落とそうとして、本当に酔ってきたとかだろ』

(色仕掛けか?
それとも幼児のノリか?)

『どして…?』

(今回は…色仕掛けか…。
サクラ、ありがとう…)

心はポカポカだ。

『女の忍の基本だろ。
あと、今日の結婚式、絶対に祝い酒が出たはずだ。
これは予想がつく。
あと、お前、酒臭い。
最後、忍道でも敵を落とすには自分から。
と言うだろ』

(俺は機嫌良い…。
色仕掛けってことは…しても良いはずだ。
今日しようか?…)

ウキウキしてる。

「サスケくん……!」

サクラはその場でオエーーと吐いた。
相当ビックリした。
サクラは予想を覆す反応ばかりだ…。
凄く酔ってるらしい。
ちょっと焦った。
お蔭で少し冷静に離れた。
少し匂うが…。
それでも機嫌がまだいい。


「ゲホゲホ…」
『この服、今のお前のゲロでつかえないな。
新丁するか…』

「……ごめん…」
『いい…』

(お前が寝る前に言えて良かったよ…
そんな気配でもある…。
今日したいとも願うが…。
寝るのか…本気で…おまえは…。
まさか…)

ゲンナリしてる。

「……買う……」

『結構だ…』
「サスケくん…。オエッ」

『任務が忙しいからあまり家に帰れないかも知れないし、贖罪の旅、世界巡りで一族の財産使い果たしてきてるから、ナルトのような結婚式をあげる費用もな い。
お前の両親も一人娘が
抜け忍、火影暗殺者のもとへ嫁ぐと
聞いたら荷が思いだろう。
明日までに結論出せ』

「サスケくん、…ここで寝る……」

(予想通りだ…先ほどから俺の胸元で…瞼をつぶってやがる…。
少し寝息まで立ててる。
いつまで…サクラ。
おまえは幼児のノリなんだ。
ここは根性でも起きて。
サスケくん、私を抱いて…。
お願いと言う場面だろ…。
おまえぐらいだ…まだ少女少女してるのは…)

『決めるならすぐの方が俺は楽だ』
「サスケくん…嬉しい………」

サクラは半分寝てうわ言だ。
夢の中で会話してるのだろうか…。
今切れてる。
思わせぶっといてまた…俺の期待を大きく裏切ってる。
今からなんじゃないのか??


『…』
「…決まってる…」

寝息までたて始めた。
はぁー。
最後まで聞いてほしかったが…。
仕方がない。
怒りもあるが、機嫌は良い、許す。

(いろいろ言いたいこともある。
俺は絶対結婚したらおまえを調教する。
俺色に染める。
おまえは空気が本気で読めなさすぎる…。
明日だ、待たない)

『お前の両親、絶対、反対すると思うぜ?
俺が親でもするわ。
このぼろ衣装見てもわかる通り、
お前に盛大な結婚式あげられるだけの
財などない。
すべて復讐と贖罪の旅とカグラの謎と片腕探しに費やした。
ああいう結婚式は俺の柄ではない』
「サスケくん、…見てた?」

寝息はたててるが、覚醒してたのか…。
そうか、そうか…。
今だから言ってやるさ。
どうせ、明日、忘れてるんだろ。
俺のこと、お前は…。

忘れてたら。
ただではおかない。
俺は気が狂うほど怒る。
いつもおまえは告白も忘れ、ナルトになつき。
そんなノリばかりだ。

『大体わかる。
そうとう見栄をはったようだが、俺はああいうのは好きじゃない。
サクラ、何度も言うがお前ももう大人だから自分の未来を考え直した方が良い。
お前だけじゃない。
お前の父親も母親も悲しむ。
そこを分かれ』

(怒ってるから少し苛めてやる。
それでもおまえは来るに決まってる。
俺は来なければ…暴れてやる・・。
それから…おまえが…
”サスケくんは罪人だし将来性はないから諦めたの。
今はナルトが好きだから。
あの約束は忘れて”と言ったことを…猛烈に恨んでる。
結婚したら体に制裁する…。
この台詞…”もう大人だから自分の未来を考え直した方が良い”は皮肉だ…。
理解しろ…)

「や……」

寝息をたててるサクラの眉が歪む。

(そおか。
お前、あのデコピンから待ってくれたんだな。
俺のこと…。
ありがとう。
サクラ…。
そこは感謝してる…)

『…。
じゃな』

「サスケくん……」


そこで眠っていたサクラが瞼を開けて、俺を見たと思ったら、月を見てるらしい。

そこからは爆睡したのか…揺さぶっても反応がなかった。
怒りはある。
ここまで進めてまたなのかと…。

しかし、待ってる。
卑怯手段で進めるよりはいいだろう。

サクラ、お前は酒もたしなめよ。

ごめんな。
俺のせいでサクラは待ってくれたんだものな。
ありがとう。

明日、おまえは俺のモノになる…。

今日は寝ている…。

見逃してやろう…。

俺も強姦の末、結婚になるストーリーは望まん。
おまえは俺が好きらしいな、ラブレターで知った。
いじらしい奴だ。

サクラは本気で…いつまでたっても子供のノリだ…。
闇世界の女共とは大違いも良いとこだ。

結婚してからもどこまで…そのノリなのか…見物でもある。
俺が改善はする…力付くでも。


A 帰ってきたあの人
遅すぎる展開。少し台詞変えました。更新ボタンで文章観覧推奨。

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サスケの飲んだくれサクラ介抱日記【番外】













 

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