アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

イチャイチャタティックス☆サクッと回想 



俺はうちはサスケ。
13歳。
今年、本格的な忍者となった。

俺の憎き兄さん、イタチは…4〜5歳で戦争を経験。
7歳で忍者学校主席卒業。
8歳で写輪眼が使えるようになり…。
10歳で中忍、12〜13歳で暗部隊長。
そして、俺の一族を皆殺しにした。

俺は当時、7〜8歳で…その日は兄さんと手裏剣の修行の途中だった。
帰宅すると俺の隣家は人影もなく、そこら辺中が一族の死体の海。
自宅で両親の刺殺体。
俺はワナワナ震えた。

そこに兄がいて…。
俺は尋ねた。

『兄さん、どうして?』
『己の器を図るため…』
『それだけのために…。
止めて、俺を殺さないで!兄さん』

俺は泣き喚いた。
兄は冷笑した。

『お前のような臆病者殺す価値もない。
お前は俺と同じ瞳を持つ可能性がある。
その時に来い。
醜く生にしがみつくんだな…』

兄は去っていった。

俺はその日から家族を失い、寄宿寮で一人暮らすことになった。

いつも寂しくて川辺に座り込んで、流水を夕方見詰めていた。
夕焼けが冷たくて、公園に行っても俺以外の里の仲間には家族もいて帰る場所もあるが…。
俺にはない。

俺は白い巨頭で

『昨日のあの事件で生き残ったのはあの子だけなんですって』

と大人に噂され、冷たかった。

俺は毎日、必死だった。
体術も一番を目指した。
だから女にはモテた。
男の友達はいなかった。
先生は俺に対して兄さんの弟だから出来て当たり前みたいな態度で…。

うちは一族だから…。
というのがとても伝わってきて、いつも落ちこぼれの指導ばかりだった。
俺にはこの学園で教わることもない。
ただ、兄への復讐だけが俺の夢だった。

女にモテることと、成績が優位なのに優越感に浸ってみても…。
俺のことを好いてくれそうな気配があるのは、うちは一族御用達ショップの定員と、イノと言うくの一組では能力1番の女と、クラスの平均点ぐらいの成績のサ クラと言う女が筆頭だろうか。

それ以外にも女にはいつも絡まれてるのでウンザリしていた。
力付くでも手に入れようとしているのが見ていて浅ましい。
もっとそれを忍術に生かせば成績も上がるだろうに。

俺はその頃はそれより男の友達が欲しかった。
何故なら俺にはいなかったからだ。
その時、ちょうど班決めで、勝手に三人組の班が決められた。

俺はクラスのトップ成績で…。
クラスのドベのナルト、そしてクラスで平均点のサクラが決定した。

俺にとってはどうでも良いことだった。
サクラと言う女はいつも俺の隣を死守してくるやつだ。
そして、ナルトはいつも俺の方を見ている。
ドベの分際だし俺には興味ない。

俺はこの生ぬるい感じで、ここにいて良いのか?と、いつも思い悩んでいた。

ある時、ナルトが俺に絡んできたとき、俺は無視してたが、ナルトが勝手に倒れてきて、クラス全員の前でキスするハメになった。

オエーッとなった。
思い出したくもない過去だ。
正直、キスはこんなに気持ち悪いものなのか…。
と嫌悪感マックスだった。

今まで俺に絡んできた男はいなかったので、友としてならと思ってやっていたが…。
あれでドン引きしてた。
俺は別に男が好きでクールな訳じゃない。
人並みに性には興味がある。

あまりどいつが?とは具体的には思い浮かばないが、別に誰でも良い。
俺の母さんは大人しい人だった。

一族が生きていれば俺はあの中で適当に見合いして結婚して…。
そんな人生だったのだろう。
兄にも12〜13歳の頃には言い名付けがいた。

親同士が勝手に決めた相手で兄はあまり面識なかったみたいだが。
信じられないことに兄はその言い名付けまで、面識する前に… あの一家惨殺の悲劇の日、殺した。
今は皆、墓の中の住人だ。

俺の両親も一族同士の婚姻だし 、俺にはあまり恋愛は興味ない。
そんな気分ではない。
俺は浮かれた甘いものは好きじゃない。 復讐者だから。

しかし、どうも俺に何かと突っかかってくるヤツはサクラと言う女にウツツを抜かしている気配だ。
それだけは分かる。

そして、サクラは、ナルトがサクラを思う以前から分かりやすいほど、俺の家の回りに常にいる。
そういう理由でドベの癖にナルトは俺を恋敵として俺に冷たい眼で見てくるのだ。
どうでも良い話だ。

俺は第七班での生活がどうなることかと、メンバー決定と同時に悔やまれた。
班での自己紹介が決まる。

ドベのナルトは
『火影になる』
と宣言する。
アイツらしい。

俺は
『一族復興と復讐』
と答える。

そして…。
こいつ、サクラは言わなくても分かる(赤)。
どうせ、俺の嫁になるとかアホなことを言うのだろう。
そんな瞳で俺を見てる(赤)。
別にどうでも良い話だ(赤)。

そんなこんなで俺ら三人は毎日、訓練と修行と任務の日々。
最初は他の二人には期待をしてないから、俺だけで全部の任務を終える気でいた。
早く復讐しにいく気でいた。
が。
俺はだんだん弱さに染まってきた。

ここ5年ほど誰も信じず人を近付けず、俺は一人で生きてきたつもりだった。
それなのに…。
俺はこの第七班の中にいて自分の中の弱さが出てきたようだ。
いつも寝るとき一人だったのが、徹夜明けの任務で笑いながら三人同じで。
俺は段々前よりも寂しさを覚えはじめた。
サクラはナルトのことを

『家族がいないから躾がなってない』

と非難した。
サクラはナルトには冷たい。
俺はそこはフォローしてやった。
サクラは俺の一族の悲劇を知らないらしい。

毎日、こんな感じで会話を交わし、喧嘩して和解して…。
俺は何かを求めてる自分に気がつき始めた。
ナルトはいつも俺にちょっかいを出す。
例えばお色気の術とか色々だ。
俺にはすぐナルトだと分かるので反応してやらない。
ずっと笑ったことなんてないのに、俺に感情が戻りはじめて…。

俺にとって、ここが家族になって…。
ナルトはいつもサクラにちょっかいばかりで…。
段々、俺だけ一人を味わい始めた。
サクラは俺によくくっついてきて。
俺はますます甘えたいような気分になって突き放した。
ナルトはサクラを毎回助ける。
それが俺に対しての挑発に感じて。
ドベの癖に。
と、乗ってやることにした。
俺はナルトのことも段々理解していた。
それからナルトは段々強くなった。

ナルトが死にかけたとき、俺の写輪眼が開眼した。
俺は命懸けで守ろうとした。
体が勝手に動いた。
そして俺は気絶して。
ナルトに守られた。
その時、俺にとって初めて友が出来たのだと自覚した。

ある時だ。

サクラがどんどん強くなるナルトを見て、サクラのナルトを見る眼が変わり始めた。

アイツはいつも最後に現れて、俺が倒れそうになった頃を見計らって、敵を倒して…。
俺は気絶して。
と言うのが定番になっていた。

俺はここにいるとこれ以上強くなれないのでは…。と焦り始めた。
それを葉っぱかけられるように敵にも

『うちは一族の落ちこぼれ』

と言われた。

サクラだけは

『サスケくん、すごい』

と誉めてはくれたが…。

ここに来て俺は劣等感の塊になり始めていた。
最初、ナルトから仕掛けたサクラお助け争奪戦は…いつしか、俺らの能力差を現す試合に…自分の中ではなっていた。
それから…。

俺が開眼した写輪眼を目掛けて敵が俺を狙ってやって来た。
俺を捕獲目的らしい。
その時、呪印を付けられた。
俺は呪印のせいで悶絶し、
ナルトとサクラは俺を一生懸命庇ってるらしい。
俺は気絶した。

目を冷ますと…。
隣に倒れたナルト。
敵にボコボコにやられたサクラがいて、俺は発狂した。

サクラは目をボコボコに殴られ、髪は切られ、服は破られリンチにあい、
いっそ殺された方がマシなぐらい敵に、わざと叩かれても…俺らを守っていた。
そこで俺は覚醒し、暴走した。
呪印の能力でパワーが逆に貰えたようだ。

敵に反撃して一番酷い方法で八つ裂きにしようとしてたら、
後ろからサクラに

『お願い…。止めて』

と抱き締められた。
俺の暴走は止まった。

俺はこういう温もりをずっと待っていた。
悲しいのに辛くて、母親の元へと帰った気分だった。
そこから俺はサクラのことを慕い始めた。
密かに、母を思い出しながら。

母には似ても似てない性格だが、俺は後ろから抱き締められる人がずっと欲しかったのだ。
口には出せないが。

同じように孤児のナルトにはイルカ先生辺りがいて、あいつはいつも人を仲間に入れる能力があったが、
俺にはなかったから。
俺は初めて他人に優しくされたように感じた。
こうして、サクラも俺にとって大切なものとなった。


が、ナルトはどうもサクラを好きらしい。
サクラは最近、俺からナルトへ傾いてる節をヒシヒシと感じる。
俺は繋がりを感じたから余計に失う未来を考えれば…。
現状までイライラし始めた。
自分が温もりを求めてることを認めたくなかった。

別にサクラのことを好きな訳じゃないと思いながら、サクラを見れば。
よく見ればコイツはモテそうな顔をしてた。
俺は気がつかなかったが、任務先でも中忍試験官の弟やそれからリー、ナルト辺りが、サクラにモーションかけるわけだ。
俺は少し自分が誇らしげに感じた。
やつらに勝てた気でいたのだ。
だって、サクラは俺しか見てないのは俺の眼には明らかだから。
傲慢してた。

それなのに、ナルトは図々しくサクラにちょっかいばかりで、段々うっとおしく思い始めていた。
サクラに夜のデートを誘われて、俺は断る。
甘いムードになりそうな気がしたからだ。

正直、最近、誰でも良いから慰めてくれる人を求め始めた自分に気がついた。
サクラをそれに選べなかった。
理由はサクラに悪いから。
俺はここで何をやっているのだろうか?
と毎日、悩んでた。

もっと強くなりたかった。
そしたら全部自分の悩みが解決されるのではと、浅はかな結論にたどり着いた。
最近、ナルトが相当強くなりはじめ、俺じゃなくナルトがサクラを助けることが増えてきた。

そんな時、サクラはとても嬉しそうに顔を赤らめるのだ。
それが自分をバカにされてるようで俺は辛かった。
サクラがナルトを好きになっても別に俺には関係ないが…。
負けたくなかった。

だから、もう、居場所すらなくなり始めた、この里は捨てることにした。
夜中、こっそり里抜け前、サクラがいた。

『サスケくん、行かないで』

どうして?
俺の気持ちが分かったんだろうか?
俺は泣きたくなった。
そこでサクラから必死で告白された。
初めて人から告白された。
それから背中から抱き締められた。

『ありがとう』
俺はサクラに告げた。

こんな俺を愛してくれてありがとう。
でも、俺は…。
ここにいるわけにはいかない。
ここにいてもいずれナルトに負ける。
チャクラの量がヤツと俺では違う。

俺は…。
イタチを倒さなければいけない。
お前もきっと、ナルトが俺より強くなる頃には…。
俺を忘れる。


時間の問題だ。
それだけじゃない。
命懸けで俺のことを守ってくれたお前が。
ヤツらにこれ以上ひどい目に合うのは俺は嫌だ。
俺は今、惨めなんだ。
サヨナラ。

サクラを気絶させて里を出た。
そのあと、大蛇丸から力を貰って、俺の奪還に来たナルトを半殺し程度に倒した。
止めは刺さなかった。

これで俺も里に帰っても良いのだが…。
俺はあの里にいるのは止めた。
どんどん自分が弱くなっていくから。
お前らの記憶は忘れる。
だから、俺のことも忘れてほしい。
今までありがとう。





ずっと、俺は友に引け目を感じてた…。
だから、勝ち目はないのだと撤退した…。








目次

サクラのサクッと回想
一番難しかったのは里抜けの時、何故分かったのかでした…。










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