平和国からコンニチハアナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

…社RQタリアの躾帳F躾教室から帰宅したマナナ。ナデシコから愛の説教を受ける。尽くす誠の愛とは?

 

タリアのマナナ躾帳F



「マナナの交際三年目日記」


最初はどうなることかと思ったけど、ノリで付き合って…交際して、今年で3年目…。
いろいろなことがあったわ?
思い出はたくさん貯まったわ?

あれほど女好きだった私も、今では正気へ返り…現在でも女性が嫌いなわけでもないけど、適当に距離を置き…。
タリアだけになって、どれほどの時間が経つかしら?

タリアからは連絡が突然、疎遠になり…初対面同然なタリアのお母様から責め立てられて、気落ちしてる。
今、予想外なことに…。
大和ナデシコ躾教室へ今晩から習う羽目になった。

☆☆☆

ナデシコが暮らす実家って、純和風。
詫び錆びを感じそうな…床ノ間がある、茶室。
今日は臨時だったけど、深夜過ぎてお客さんがいないことが幸い。
ナデシコは灰色着物に黒帯をしめて、和装してる。
躾教室と言いつつ、今日は…取りあえず、愚痴を聞いてもらう目的で来たわ。

||さあ…今夜からビシビシ躾けるわよ。
御月謝は、週一、月4稽古で・・お茶は5000タ$、花は同じく5000タ$。
花代は毎回…1000タ$以内、茶菓子は…何でも良いわ、そっち持参で||

「今日からなのね?」

||別に今日はどっちでも良いわよ。
時間外営業だし。
まあ、用語だけ覚えて貰おうかしらね?
それぐらいで許すわよ。
私も時間外営業はサボりたいからね||

「じゃあ、愚痴でも聞いてくれないかしら?」

||話は聞いたわよ?
月神君のお母様から大反対にあって…。
ターシャ神社へ嫁入りするには最低、御稽古事を複数通って貰う必要があるって、上から目線で言われたって||

「そうなのよ。
はあ…厳密に言えば、半分正しいけど…少し間違いもあるけどね」

||どういうことなの?||

「とにかく、お母様が怖すぎるのよ。
何なの?
あの性格…狂暴も良いところだわ。

ああ。
私はタリアを苛めてたのかしら?
そういうふうにお義母様に思われてるみたいで…。
タリアからは、根に持たれてるみたいで…。
私は全然、心当たりなんてないのよ。
タリアも否定してほしいわ?」

||あたしは…性格が暗くてミルルへ声かけできない月神君の恋を応援してたけど…。
マナナは容姿を貶すだけで…月神君を全然、応援してなかったでしょ?

しかも、隣になった途端…机も引き離すし…。
いくら、容姿が好みじゃないし、嫌いだからって…そんなことしちゃ、可哀想でしょ?

あたしは…月神君へ気なんてないけど…。
さすがに…そんなことしてなかったわよ。
机も引き離さず、常にミルルと月神君を隣で応援して、励ましてたわよ。
その差よ||

「そっか…。
あれがそうだったの?
もう昔過ぎて忘れてたわよ。
私、記憶力は良くないで有名なんだから。
どうでも良いことはスッカリ抜けるわよ!」

||しかも、聞いてたら…。
マナナは軽い罰ゲームぐらいな気持ちで、告白したんでしょ?
モテるキセキ君よりモテない月神君の方が将来的に安心だって理由で…。

で、そのあと…自信のない月神君は、さんざん考えた挙げ句…、ミルルは高嶺の花だし、妥協して諦めちゃったんでしょ?
そう聞いてるわ?||

「そうよ。
付き合える女性なら…タリアは、誰でも良いって…言い出して…。
あの頃、ゼロくんが現れたから…相当、落ち込んでたみたいで…。
切っ掛けは軽かったわ。
それは認めてるわ?」

||月神君の心境は理解できるわよ。
真剣に好きだったミルルを諦め、言い寄ってくれた人で落ち着いたんでしょうけど…。
今、迷いが出てるんでしょうね…。
きっと…||

「ええ、倦怠期?
まさか、私…。
捨てられるの…。
このまま…」

||自分の胸へ手を当てて考えてみなさいよ。
交際三年目辺りって、冷静になれる頃だって聞くわ?||

「いったい、どうすれば…。
私は今ではこんなに好きなのに。
別に、最初はどうでも良い存在だったのに…。
何故か、今…。
付き合って3年目で。
いっぱい見直したことがあって…。

タリアといるとおとなしいんだけど、楽しくて。
でもまさか、こんな形で終わりなの?…」

||どんな形であれ、付き合えたことに感謝しなさいよ。
あたしは、キセキ君へは尽くすわよ?
好きなら頑張れば?
過去のシコリは大きくて消えないかもしれないけど…。
それを塗り替えていく気持ちで接してたら、きっと気持ちって伝わるものよ。
一期一会の精神で尽くす愛が必要だって思うわ||

「尽くす…愛…」

||だいたい、マナナは甘過ぎるわよ。
あたしなんてキセキ君がモテまくりだから、陰でどれだけの女性と戦ってきたか…。
毎日よ?
口喧嘩や蹴落とし作戦や連合会議。

好きなら浮気されそうでも何でも根性出すでしょ?
マナナはキセキ君を諦めて、モテない月神君なら浮気が大丈夫だって逃げて。
人生なんでも逃げで通じると思ったら大間違いだわ?
まあ、キセキ君から離れてくれたのは評価するけど||

「あの戦いだけは胃がやられそうで。
毎朝、取っ組み合いの喧嘩でしょ?
楽な方へ行くべきだと学習したわよ…。

それだけじゃないのよ…。
キセキのことをナデシコは知らないでしょうけど…。
昔、幼馴染のよしみで…キセキの部屋へ勉強しに行ったのね…。
そしたら、部屋中…全部、女性とのツーショット写真スタンドで埋まってたの。

私が来た途端、一応…全部、閉じてくれたけど…。
その中に、私やナデシコやカンサイ・・あと、知らない人の写真や…その他、複数があったの…。
全部で写真スタンドが…7つは最低、あって…全部、違う女性とのツーショット写真なのよ…。
キセキは物凄く、気が多いみたいで…。
将来的に先が思いやられて、これは無理だって思ったのよ。

しかも…元カノ時代、キセキは堂々と私へ宣言してたけど…私以上に順位が高い女性がいるらしくて。
あれで解雇したのよ」

||え?
キセキ君の部屋にあたしの写真が!?
嬉しいわ!
根性でツーショット写真を撮った甲斐あったわ!
飾ってくれてるのね!
キセキ君って優しいわ!
でも…キセキ君の、その順位が高い女性って…誰なのよ?||

「それは黙っとくわ。
とにかく、私にはキセキは…きっと、勤まらない…。
あれは凄い…。
何人、好きな女性がいるか…私にも不明なの。

はあ…。
あれ並みにやらなきゃ駄目なの?
確かに、タリアのことは好きよ…。

潔癖症レベルに貞操観念が固く…真面目な性格をしてるし…。
モテないせいで…浮気の心配はないし。
酷い処女崇拝なのよ。
遊郭系の映画が流れる度に…タリアが隣で『こういうの気持ち悪い』って、文句タラタラなの。
例え、女性が…性被害に遭った場合ですら、許せない級に…心が狭いみたいだけど。
ビッチは嫌いみたいだし、ここは良いところだわ?
でも、お義母さんだけが…邪魔で…。

お義母さんが…私の母が元AV女優だったことを大批判なのよ。
しかも、私が…援助交際の末に生まれた子供って言うのも、気に入らないみたいで・・。
いろいろ、固すぎる家なの。
ウチの家とは考え方が違うみたいで…そこは、困ったところなの。
価値観の違いは感じるの、でも…タリアに関しては、好きなのよね…」


||まあね?
そりゃ、マナナの家が複雑なのは知ってるわ?
今でこそ夫婦仲良しなんでしょうけど…出会いが、援助交際で、マナナの母が元AV女優でしょう?
ああいう神社の類は・・誰でも反対するわよ。
そこもあるけど…。
でも、敵は一人だけでしょ?

キセキ君を巡る敵はザッと百名近くはいるわよ?
しかも、キセキ君は困ったことに万人を愛する性格だから…ビッチでも良いって宣言してるし…。
逆に固いのがお断りみたいだし…。
どうすれば…。

まあ…。
マナナが月神君から、そういうふうに思われるのは…仕方ないわよ。
あたしですら、側で見てて…。
幼馴染なんでしょうけど、マナナの口や態度が少し過ぎるように感じたんだもの。

マナナが選んだ道なんだから、キセキ君に今更…帰ろうなんて甘いこと、考えない方が身のためよ||

「悪かった…。
とは、思ってる…。
私はタリアで大満足してる。
不満はないけど…。
ただ、お義母さんだけが…うるさ過ぎて…合わないんじゃないかって…」

||あの状態が、マナナやキセキ君から聞いた話では…。
月神君にとっては…幼稚園時代からずっと続いたわけでしょ?

あたしは、中学からの付き合いだけど…まあ、それを月神君のお母様は見てるわけでしょ?
息子を侮辱されて喜ぶ母親なんているわけないわよ。
マナナにも非があると思うわ?

それから…マナナの家が差別されるのは仕方ないことだわ、世間一般的に。
他へ嫁いでも普通はそうよ?
辛口な意見かも知れないけど…そこは常識を受け入れるべきだわ?

お義母さんや月神君に認められるように、応援してるわ?||

「はあ…。
若気の至りは今に返るのね。
真面目だけど、堅苦しそうな家よ…あそこ…」

||過去は消えないけど、これから償いなさいよ。
きっと、それが最善だって思うわ。
とにかく、キセキ君へ戻るのは駄目だわ?
マナナは甘すぎるわ||

「誤解しないでちょうだい、元鞘に戻る気は殆どないわ?。
売り言葉に買い言葉で、キセキへ怒りの愚痴を…送り付けたけど。
全然、頭にないわ…本当は。

タリアのために頑張るわよ。
タリアのことは好きだし」


||因みにキセキ君とマナナは今でも親交があるみたいだけど。
平和国にいるくせにミルルは全然、キセキ君の情報を教えてくれないのよ。
今、女いるの?
キセキ君。
あと、キセキ君ってモテるけど経験人数何名なの?
あたし、キセキ君の初めてを奪うって立候補したっ切りなんだけど。
ミルルとカンサイとあたしの三名でキセキ君へ近付く悪い雌は撲滅してたけど…。
ちゃんと貞操守れてるかしら?
キセキ君の。

キセキ君、モテすぎるから心配でいても立ってもいられないわ…。
部屋にある、ツーショット写真の話でキセキ君への愛が再熱したわよ||

「知らないわ…。
キセキのことだし、本気でモテるから三桁いってるかもしれないし。
キセキ、平和国で女豪遊し過ぎて、性病まみれかもよ。
ナデシコ、それでもいいの?」

||あたしにはキセキ君を遊び人から真人間へ変えてあげると言う使命感があるの!
キセキ君のためならどんなイバラの山でも走って行くわ、あたし|

「…。
あたしにはキセキは無理だわ。
平和国に行ってから更に…。
パワーアップしてる。
何名女がいるか…。
分からないわ…」

||キセキ君のフライト時間が分かり次第、教えてちょうだい。
キセキ君の実家は今、人に貸してるみたいで…。
ストーカー根性で住所と本名から、実家は判明したけど…。
何の収穫もなしで…。
切なくて。
今回は…絶対にキセキ君に会って体で落としてくる気よ、あたし。
キスぐらいはコチラから奪う気でいるわ!||

「幸運を祈るわ、えっと…。
学習イッチーはどうするの?
それからキセキから一度、留学生のゼロくんへ気変わりしかけたんじゃないの?
ナデシコ」

||ゼロ君ね…あれから一度も会ってないからね。
キセキ君とは毎年、ターシャ祭で会うからね!
やっぱり、あたしの運命の相手はキセキ君かしらって||

「へえ―――」

||それからね?
イッチー君とは次元が違うわ?
同じ女好きでも、レベルが違うの。
あたしの初恋はキセキ君なの!||

「そう…。
えとね、助言じゃないけど…。
経験上、モテ男の守りは疲れるわよ、パワー消費が半端ないわよ。
食べても食べても、やつれていくわよ?
お陰でダイエットには効きそうだけど…」

||弱気に、戦いから辞退するアンタから説教される筋合いはないわ?
マナナへはどうぞ月神君を譲るわ。
あたしはキセキ君への愛に身を捧げ、生きるの。
これが誠の愛…情熱と言うものよ!。
本心から尽くすって言うのはあたしのような人間のことを指すの!||

ナデシコは赤面して、キセキを褒め称えてる…。
キセキ絶対崇拝が凄すぎる。
キセキを頂点として新派宗教が確立されそうなレベル。

私にはコレ、理解できないわ…。
むせて、咳払いをしそうになったわ?

「…カンサイも…。
まだ似たようなことを言ってるのよね…。
良いの?

キセキには平和国に聞いた限りでは…。
タリアの従姉妹、マリーンモローにそっくりの金髪巨乳美人…月神マリアと。
後輩のターシャ人系馬髪可憐や…。

その他、近所の人妻…。
職場の上司。
両親社宅付近で暮らす双子の幼女…。
本命の女性…。
大学内のファンクラブ。
バイトへ通う生徒の女子高校生軍団…。
私…。
暗記無理だから名前は全部覚えられないけど、凄いわよ。
やめといた方が…」

||マナナ…。
誰が躾を教えてくれるの?
この大和ナデシコ躾教室で。
先生は誰なの?
これからは大和先生とあたしのことは呼びなさい||

灰色着物服に黒帯姿なナデシコは…瞳に炎を燃やしてる。

「…考えてみたら…。
17歳までのキセキしか私は知らないわけで…。
今、どうなのかはサッパリなの…。
モテてるらしいけど、相変わらず…。
ヤリチンかどうかは…さすがに…。
聞きにくいわ…。
いても言わない可能性もあるし…。
プライバシーもあるだろうし」

||分かったわ!
あたし、ターシャ神社の賽銭箱へ1000円タ$札を入れて!
祈るわ。
どうかキセキ君が前と同じでヤリチンになってませんように!
綺麗な体のままでいますように!って!
キセキ君、モテるから心配で仕方ないわ…。
キセキ君に近付く女は全部、悪い虫よ!!||

ナデシコは心配そうにソワソワ身を揺らしてる。

「………やっぱりナデシコに会うと、改めて私は…。
タリアを選んで正解だったって、決心が着いたわ。
私には…裏である女たちの険悪な会議についていくのは無理だと思ったの。
迷わず、お稽古だけ頑張るわよ」

||応援してるわよ!
キセキ君派に寝返ろうものなら…容赦なんてあたし、しないから||

ナデシコは黒目を上へ動かして…白目で私を睨み始めた。
私はギョッとしたわよ?

弁解じゃないけど…。
ナデシコって…普段は慎まし気で、しっとりした女性よ?
ただ、キセキが関わってくると…人が変わって、怖いわ…。

キセキがいない席で…圧力を掛けてくるわけ…。


☆☆☆☆

そのあと、ナデシコからフクサ裁きだけ習ったんだけど。
私…。
これは、苦手だわ?
赤いハンカチーフを決められた順番に折るって意味だけど。
折り紙とはまた違うけど…。
私、不器用なのよ?
どうなるのかしら?
これ。
帰宅すれば、お母さんは何食わぬ顔よ?

 「マナナ…。
 大変ね。
 月神君のお母さんから反対されてるんだって。
 それもお母さんの過去のせいで…」

「お母さんは悪くないの。
確かに、私…。
タリアを苛めてたようなものだから。
ナデシコ躾教室でも、高校時代の旧友…。
ナデシコから説教されちゃった」

 「大和撫子さんは…。
 マナナとはキセキ君を取り合った仲だったかしら?
 マナナ…。
 無理しなくて良いのよ。
 あんな堅苦しそうな神社、普通じゃ勤まらないの当たり前よ?
 キセキ君へ戻れるうちに戻った方が身のためよ?
 お母さんもキセキ君なら全面協力してあげるから。
 あそこのお義母さんは…。
 怖そうで親戚になるのを遠慮したいのも本音なのよ…」

「お母さん、私…。
キセキへ帰る気はない。
決意は固いの。
今、逃げてもきっと同じだと思う。
お母さんは知らないだろうけど、キセキを選べば敵が100名はいるの…」

 
 「そんなに?
 えと、それは…。
 まさかモテるキセキ君を狙う女性が…。
 100名近くいるってことかしら?
 まさか、まだ大和さん…。
 キセキ君に未練があるの?
 お母さんが知る限りでは…。
 マナナの大親友、眼鏡ミルルちゃんと…。
 関西からの転校生の難波カンサイちゃんと…。
 茶華道教室を実家が営む、大和撫子さんの…。
 三名だけだって聞いてるけど、いつの間にそんなにライバルが?」

「お母さん、私はタリアで良いの。
満足してるの。
敵は一人だけだし、頑張る」

 「マナナ…。
 あそこのお義母さんは…。
 手強そうよ?
 頑張れるの?」

「もっと凄いものを今まで見てきたから大丈夫。
集団リンチはないと思うから」

 「そう、頑張って!
 マナナ…。
 応援してるわ!
 困ったわね…。
 キセキ君のお母さんとは、あれ以来…。
 疎遠なのよ。
 良い方だったのに…。
 はあ…」

「じゃ、二階上がるから。
お父さんはどう言ってるの?
えっと…」

  「今日は職場仲間とお酒飲んでるみたいで、帰るのが遅いみたいだわ。
 何も言ってないわ?
 ただね。
 お父さんもキセキ君をお勧めしてたわよ。
 母さんもよ」

「お母さん、おやすみ。
分かったわ…。
言いたいことは」

 「大丈夫なの?
 あんな神社、マナナみたいに朝の弱い子に勤まるとは思わないわよ。
 止すなら今のうちよ。
 サラリーマンが楽よ!
 マナナ」

☆☆

私は…。
お母さんをリビングに残して、自室へ進んだ。

お父さん、飲んでるんだ。

今日はベロベロになって、帰って来そう…。

はあ。

部屋へ戻って、最初にしようとしたことは…。
今日、習った内容を復習すること。
フクサ裁きや単語は覚える気あるけど。
それすると、三秒で寝てしまう。

ベッドの隣に張り付けてあったミルルアイドル写真集は昔と同じ。

ミルルは幼稚園から続く幼馴染で、茶髪ロングな眼鏡をした大女優。
私はその大ファン。

ミルル水着写真集も一応、買っちゃったわよ。
これはファンなら当たり前。
ミルルも凄い写真集を発売するんだから…もう昔時代から続く知人としてはね?
水着写真集がどんどん際どくエスカレートして…今度はヘアヌード写真集かしら?って・・。
冷や冷やしてたわよ?
弁解がましいけど、レズは治ったわよ?

でも、ベッドの隣にはもちろん。

タリア女体化写真…――泉の巫女様姿でターシャ祭を告知するポスター写真は…今でもずっと、貼り付けてるわ?

これ、レアが出そうで仕方ないのよ。
村中、あの見目麗しき…巫女様は、泉の下にある世界へ帰って行ったことを嘆いてるのよ?
まさか正体がタリアとは全員知らないでしょうけど‥。

巫女様姿に変身すれば…金髪碧眼系妖精様スタイルな美女だって―――誰が思う?
タリアは0〜18歳までターシャ泉付近半径1kmへ入れば…性転換する不思議生物だったのよ。
今、やっと普通の人間になれたわけ。
ずっと…タリアは0~18歳まで…ターシャ泉ミサ施設へ毎晩7〜9時に営業出勤してたの。
あれも…18歳で任期が下りるから…。

次に同じ役割を果たす人間が生まれるまでは…妖精様に会えないことを村中、悲しんでるわ?

正体はタリアだけど、あの巫女様にはもう会えないと思うと…不思議な感情だわ?

もちろん、スマホ内画像集にも…巫女様と私で撮影したツーショット写真、それから…タリアと私で撮ったツーショット写真…。
両方共…ちゃんと、入ってるわ。

寝る前にスマホを確認した。
タリアからは連絡が来ない。
寂しい気分。

今日、習った内容でも良いからタリアへ報告を…。
たまにはしとくべきかも。

短大は休みが少ないし、明日にはまた…。
ここから二時間半離れた下宿先へ行かなきゃ駄目だけど。
大和撫子躾教室って、土日だけ遠方カルチャースクールでもやってるらしいわ。
本当に助かるわ?
そこなら私が暮らす下宿先からも近いから。

☆☆☆☆

月神タリア

既読
------「タリア。
今日、行ってきたとこよ。
ヾ(◕ω◕`❤)

疲れたわよ。
(-公-、)

茶華道教室。
上から目線でタリアのお母さん、言ってくるけど。
タリアやお義母さんは出来るの?
ρ(・ω・、)」

既読がついてると言うことは読んでるはず。
レスが遅い

☺---『…』---

既読
------「どうなのよ?
その点線3つの意味は、今回は何?
ン━━(óc_,ó`)━━・・・・・」

☺---『そうだ』---

既読
------「そうなの。
そんな話、聞いてないわよ。
彡(-_-;)彡

タリアのとこに嫁入りするのに条件がうるさすぎるって。
交際中に言ってよね。
il||li(つд-。)il||li

タリア、あそこの神社の一人息子なんでしょ?
それぐらい説明してよ
o(`ω´*)o!!!! 」

☺---『…』---

既読
------「今日はドッと疲れたわよ?
彡(-_-;)彡
一応、キセキへもお礼のレスをしとくわよ」

☺---『キセキへか?』---

既読
------「そうよ。
かなり頑張ってくれたでしょ?
( ゚Д゚)!!

私のライン一通でここまで飛行機を飛ばして、走ってくれて。
お礼ぐらい言うわよ?
*:.。☆..。.(´∀`人)

それぐらいの常識はあるわよ。
躾がなってないって散々、ナデシコからはボロ糞だけど、なめないでちょうだいよ
゚。・゚(つω✚ฺ`)。゚・。」

☺---『そうか…』---

既読
------「たまにはタリアもキセキへありがとうのレスをしときなさいよ?
キセキは心待にしてるわよ?
(✿ฺ◕ฺ‿◕ฺ)♥」

☺---『そうだな』---

既読
------「キセキがモテるのは仕方ないことでしょ?
嫉妬してるのは知ってるわ?
(✪‿✪);;☃

でもね、キセキが寂しそうよ。
見てられないわ
(∩ω・。)ノ」

☺---『…』---

既読
------「じゃ、おやすみ
(*・ω・)ノ))」

☺---『おやすみ』---

☆☆☆

ここでlineが終わったわ。

英子さんとの見合いは破局になったし…。
どうなることかと、不安がったけど…。
順風満帆だわ?

英子さん、オカマみたいな人だったし…。
タリアも未練なさそうだし
やっぱり、ここは楽だわ?
敵は、お義母さんだけね…。

タリアはまだ昔したことを根に持ってるみたいだけど。
時間が解決するでしょ?
私…。
忘れてたし。

フワァ…。
さあ。
眠いわよ。
あくびが出たわよ?

キセキへもお礼文面を送ることにしたわ?

本当なら、キセキはタリアの大親友でもあるし。
タリアもキセキへ声掛けぐらいして良いと思うんだけど。
キセキは神がかり級にモテてて…。
それを、タリアが面白くないみたいで…。
タリアがキセキを避ける理由は、それしかないでしょ?

今日もナデシコはキセキを崇拝して、タリアはどうでも良い感じだったし。
そう言えば。

私…。
タリアとは長年、親交あったけど…。
人生で、タリアを慕ってる女性って…。
一度も見たことなくて。

タリアもよくよく考えてみたら…。
可哀想な宿命に生まれてるのよ。
キセキへ嫉妬しても仕方ないわ…。

あまり…タリアへコンプレックスを刺激しないように配慮してあげなきゃ。

☆☆☆☆

その時、スマホにlineが来た。
因みに、さっきまでやり取りしてたタリアじゃなくて…キセキからよ?。
キセキは連絡が常にマメな男よ。
タリアなんてlineとか週1でも多い方よ?

だけどね?
キセキにまで絵文字付ける気にならないわよ。
あれも結構ね?
手間がかかるのよ?
面倒くさいわよ。

☆☆☆




☺---「マナナ…知らせたいことがある。
僕は来年のターシャ祭まで何があっても…この国には帰らない。
今回の決意は固い。
それから、タリアの許婚 …英子さんに僕のことを聞かれても。
僕のことは話すな。
これだけは頼む。
僕は翌朝7時のフライトで…この国を出ると決めた」---



 既読
---「え?
キセキ…。
もう帰るの?
キセキのお陰で今日は助かったわ。
猛烈に感激してたのに。
何とか、私が花嫁学校を行く話で進んでるわ。
英子さんとタリアの見合いは破談になったわ…。
私はこれからも大変そうだわ。
まだこの期に及んで、タリアのお母さんが・・。
私のことを反対してるみたいで…」---

☺---「残念だが・・。
僕では力になれない。
僕は来年のターシャ祭まで何があってもこの国には帰らないと決意した」---



既読
 ---「そうなの・・。
どうしてなの?
寂しいわ‥」---



☺---「急用を思い出した。
僕も忙しい」---



既読
---「そうなの…。
キセキ、頑張ってね!
来年のSP試験に燃えてるのね!
応援してるわ」---



☺---「そういうことにしておこう。
とにかく…英子さんが僕のことを聞いても、絶対に言わないでほしい。
これだけ約束してもらいたい」---



既読
 ---「分かったわ。
ありがとう、キセキ。
助かったわ…今日は」---

☆☆☆

やっぱり、キセキってモテ過ぎるわ。
少し我が彼氏…。
タリアが不憫になるわよ。
可哀想だからこれから先は怒っても、キセキへ元サヤに戻るなんて、縁起でもないことを言うの、止めようかしらね?
タリアもモテないし、悲しむでしょうし。

でも頭に血が上るとつい、思ってもいないことを言ってしまうわ…。
悪い癖よ、私の…。

よくよく考えたら、タリアには味方が…私しかいないんだから。
労ってあげなきゃ、駄目だわ。
キセキには、こんなにたくさん…私がいなくても、ファンが大勢いるんだから。
我が愛すべき彼氏タリアが…少し可哀想だわ。

タリアの許婚、頑丈英子さんはキセキも嫌ってるみたいだし…タリアも不評みたいだし、良かったわ?
一安心だわ?
心配して損しちゃったわよ。

私は…。
タリアで満足してるわよ?
タリアとするエロ妄想すると、楽しいわ?
割りと…モテないけど、尽くしてくれるわ、タリアって。
エロに関しても何事に関しても。

今日は寝ようかしらね?
ナデシコが言う通り、私もそろそろ生まれ変わって。
尽くす人間にならなきゃ。

そうそう、眠気で忘れかけてたけど…。
ナデシコから頼まれてたわ?

☆☆☆☆

大和撫子

---「キセキが明日の7時早朝フライトでここを発つみたいよ。
それだけよ、今日はありがとう。
おやすみ」---

☆☆☆☆


既読がつかないと言うことは寝たのね?
lineは既読がつくから便利よ?

もう、布団へ入って寝ることにしたわ?
今日も寝る前はムラムラするし、一人でやらなきゃなんないけど。
はあ…。
私…。
いつになったら結婚出来るのかしら?
現状では…。
タリアは夜もお勤め、頑張ってるわよ?


って言うか…。
寝る前にエロ妄想したらいろんな意味で頭が興奮して全然、熟睡出来ないわ。
今回したエロデートも素敵だったわよ?

タリアに自慰姿を…「お願いやって!」って頼んで、見せてもらったことがあるけど…。
衝撃的だったわ。

あれを映像で寝る前に頭へ流すと…モヤン…てなるわ…。
これじゃ、不眠が祟りそうね。
ハア。
やっぱり…妄想は昼間するべきよね・…。

最近、眠りが浅いみたいで夢を覚えてることが多いけど、割りと夢にタリアが出てる来るわ…。

いつの間にこんなに好きになったのかしらね?
不思議だわ?
今日は安眠するために、エロ妄想はここで中断して寝ましょう。
エロを考えると…寝れないわ。
日中に眠気が半端ないし…。
撫子にも今日した稽古、覚えてないと明日、叱られそうよ…。






タリアのマナナ躾帳E

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