「留学してから6年目のキセキ視点」
☆☆☆
「レイカさん、えと僕と交際してください」
☆「ごめんなさい、交際ならお断りするわ。
見合いで毎日、忙しいから」
レイカさんはやんわりとした口調だ。
いつ見ても綺麗な人だ。
ゆるフワ巻き茶髪ミディアムは・…常に女中さんにセットされてるのか…崩れてない。
水色ワンピにも
「あの、では…。
結婚とか?」
☆「もう私も潮時かもね?
売れ残るのも困るし、良いわよ」
「え…それは…その…」
☆「言い寄ってくれる人がいるうちが花だとも思うからね。
婆ヤは家柄や財産、高収入に関してうるさいけど。
縁談話全部、親の注文が多くて疲れ果てたわ。
で、結婚する気はあるのかしら?
それ以外、特に注文はないわよ」
レイカさんは軽く言った。
僕は驚いて…目を数回以上、
レイカさんは微笑を漏らした。
「レイカさん!
分かりました」
僕は塾の受付で軽い気持ちで何も考えず、大声を上げた。
突然の展開に戸惑ったが、入籍で終了するだけだ…。
しかし、迷いがなかったかと言えば嘘になる。
レイカさんの実家へ一度、僕は上げて貰った経験があったが…。
見るからにうるさそうな家だ…と言う感想だったからだ。
☆「ウチは最初に言うけど…婿養子以外、無理よ。
あとは…頑張ってウチで働いてちょうだいよ。
これに尽きるわ」
「えっと…その…」
(いきなり……交際もなしに結婚なのか…)と、僕は言い淀んだ。
良いのだろうか?
人生で一番大切なことをこんな軽々しく決めても…。
僕としては…やはり…一週間は逃亡して悩みたい気分に一瞬、なった。
ここで色々、先に関する悩みや不安で…押しつぶされそうになった。
もちろん、レイカさんのことは本気で好きだが。
あの家、猛烈にうるさそうだ…。
レイカさんはまだ良いが…。
というか、レイカさんは…僕のことをどう思ってるのだろうか?
それすら見えない状況で…そんな重い行事をすぐに決断しても良いのだろうか??
僕は弱気になった。
僕にはまだ選択肢な女性が数名いる。
別に遊んでる訳でもないが…現状も割りと気に入ってる。
現在、レイカさんは27歳…適齢期には入って来てる。
僕は25歳、童貞…まだ早い気もするが、実感が湧かない。
いきなり…なのだろうか??
まだ…何も知らないレイカさんと結婚をして、離婚に至らないか・・。
何故か…先に関する幸せより不安が頭に過り始めたのだ。
もちろん、レイカさんの人格は気に入ってるし…レイカさんは不貞も働かず、頭も賢く…優秀で美しく素敵な女性だ。
実家も何不自由なく良く、断る理由が見当たらないレベルの女性だ・・。
僕は庶民の出だし、レイカさんに関しては色々な面で一目は置いてる。
王立ターシャ女子大学を幼稚舎からエスカレーターで上がり、ミスターシャ女子大のグランプリを受賞し、実家は王族財閥で多角経営をしてる大金持ちの一人娘 で…大学は途中で留学をし、花手平和王立VIP女子大学と言う名前の…これまたVIPしか通えない大学内にカジノがある処らしい…そこの院へ上がり、博士 号まで取ってるらしい。
全ての経歴が素晴らしく、趣味は乗馬で週末は茶華道、料理教室、バレエのレッスンなどは欠かさないらしい…。
求婚をされれば…喜ばなくてはならないのだろうが…。
何故かまだ…頭がグルグルするし、少しぐらい交際してからは駄目なのだろうかと…悩み始めている。
あの家で勤まる自信がまだ沸かない。
僕はまさか、あの家へ婿養子として迎えられ…テレビアニメのサザエさんのように働き蟻に転ずる人生なのか??
「レイカさん…えっと。
少し交際してから決めるのは」
☆「ごめんなさい。
それなら…見合い帳の中から決めるわ」
「えっと…いきなりなのですか?」
☆「何かしら?
迷いがあるの?
まさか…」
「あの…その…」
☆「応援してるわよ。
まあ、婆ヤのことなら…私が説得してあげるわよ」
「時間を1週間だけくれませんか?
少し整理がしたいんです」
☆「良いわよ。
別に。
返事待ってるわ」
レイカさんは優しい…僕に時間を与えてくれるらしい。
僕としては一週間どころか…1ヶ月は欲しいかもしれない…。
あと4年は遊びたい気分だったが…。
それまでに解答を見付けなければならないらしい…。
僕は…自宅に置いてある写真スタンド…レイカさん以外、6枚を捨てられるだろうか??
男性客、女性客たちも…両方が何故か嬉しそうではない。
僕のファンな女性たちが…溜息を吐き、レイカさんを慕う男性群も肩を落として、嘆き悲しみ始めた。
☆☆☆
1週間後、解答の日が来た。
僕的には悩み過ぎて鬱になりそうなレベルだった。
毎日、自宅にある…写真を眺めて、心の整理旅をしてた。
中学時代、ターシャ祭で…水色セーラー服姿なオカッパ黒髪低身長巨乳少女――マナナから抱擁をされ、その背後に金髪碧眼美少女―――巫女様が机で座ってる 写真…。
それから……その他諸々、女性たちの写真…。
茶髪ロング眼鏡女子―――ミルルが留学する際、空港で撮影した…女優――ミルルと思い出のツーショット。
その他、何名かの女性陣・・…。
僕は毎日、真剣に自分の未来について悩み過ぎて…白髪が発生する並みにプレッシャーになっていた。
「あの…レイカさん」
☆「何かしら?」
「僕なりに真剣に考えました。
あと4年は遊びたい気分なのですが…」
☆「ごめんなさい・・。
それなら、他の縁談帳から見付けるから。
私には時間がないの。
この話は忘れて貰えないかしら?」
「すいません。
僕は決意しました。
僕が弱気でした…反省してます。
分かりました。
でも…突然なのですか?
あの…。
せめて、その前にデートぐらい」
☆「連日の見合いも肩が凝るのよ。
これで決着が付くかと思うと…女としては、肩の荷が取れる気分よ。
キセキ君も男なら、男らしく腹を括って頂戴。
まだ悩んでる訳?
まさか…私以外に選択肢の女性が数名いるんじゃないかしら?」
「それはないです…」
僕は今日こそ、自宅にある思い出のスタンド写真の数々を…アルバムに収容しなくてはならないらしい。
☆☆☆
こうして、僕の結婚が決定した。
呆気なかった…今までの努力は何だったのだろうか?
確かにココへ至るまで僕は連日、アタックし続けていたが…。
何故、もっと早く承諾してくれなかったのだろうか?
女心って不思議だ、そこまで引き伸ばさなくても良い気がするんだが…。
僕は25歳、レイカさんは27歳。
それでもレイカさん護衛軍団から大反対にあったが。
レイカさんの方が僕の熱意に折れてくれたらしい。
僕としては…嬉しい展開だ。
☆☆☆
レイカさんと僕の盛大な結婚式が母国、ターシャ国で行われた。
白昼堂々のターシャ神社を陣取って、披露宴が開催された。
高校時代の同窓生、青い振袖に結い上げた黒髪スタイルの和装した―――||大和ナデシコ||…。
死んだような表情をしてる…ポカーンとした顔だ。
フリフリなメイド調水色アリスドレスを着た――――U難波カンサイUは――――相変わらず華奢で背が低くロリ系で、黒髪でストレートだ。
同じく目が点だ…童顔ロリ体型なのに…似合わないビールを飲んで、U飲みまくるで!Uと叫びまくってる。
介抱が必要なレベルにベロベロ酔いになってる。
大丈夫だろうか?
その他、タリアの従兄妹の金髪巨乳美女な――― ❍月神マリア ❍――――は白いパーティドレスでめかし込んでる……片手にシャンパンが入ったワイングラスを持って、何倍もお代わりを飲んで。
酒豪のように目が酔いが廻ったように潤み、顔が赤い…マリアは酒に耐性があるらしい…。
その他…馬髪可憐も黒髪ポニーテール姿は定番通りだが……全身から悲壮感が漂い、号泣落涙して…派手色スーツ姿で、披露宴へ出席した。
手にティッシュペーパーの箱を持ち、永遠に目元から出てくる涙を拭ってる…余程、悲しいらしい。
それ以外にももちろん、マナナもオレンジ色のパーティ用ドレスで参加した…オカッパな黒髪はセットされ、常よりキューティクルがある、それからオレンジド レスから胸の谷間が見えてる。
茶髪ロング眼鏡系美女―――ミルルだけが…参加しなかった。
招待状は渡したが…。
彼女は、実母と喧嘩して以来、二度と…祖国へ足を踏まないと決意したらしい。
もう今では…僕のことは捨てた様なノリだ。
僕はミルルから距離を置かれてる関係だ。
レイカさんは花嫁衣装で純白のドレスを着て、頭には花を散りばめたブーケをしてる。
ターシャ神社の真ん中に巨大な結婚式用のケーキがある。
レイカさんの実家に住み込みなタキシード姿のSP軍団が何名も涙ぐんでる…僕を睨んでる、凄いプレッシャーだ。
その他、いろいろの見知った人間が参列した。
その中には僕の友達…サーファー男の学習イッチーは相変わらず、肌は焼けて…結婚式に参列してるというのに…サンダル姿だ。
6月なのに、サーファー姿で女性陣をナンパしまくってるから、会場中の女性が困ってる。
その隣にいるのは一卵性の双子…学習ニイ〜だが…ヴァイキングのケーキばかり、食べて…。
一卵性の兄…顔黒金髪男のイッチーと共に、ナンパをしてる。
{俺と付き合うっスよ!趣味はサーファーッス}
◎いひひひひ。
趣味はグルメとアニメだよん!!
ねえ、付き合いましょ☆そうしましょ!!◎
Uウチはこんなストーリー認めてへんで…。
嫌やで、キセキくん…早くウチの処へ帰って来てやU
||キセキ君…あたしと約束したのに…中学時代に。
キセキ君の初めてを奪うのはあたしって…。
あたしがキセキ君の初めての女に…大人になったら、20歳の誕生日には…あたしの処女をあげる気でいたのに…。
それなのに…よりによって2歳年増と…。
どこが良いのかしら?
あたしの方がキセキ君へ尽くすのに…全然、納得なんていかないわ?||
♞キセキ先輩がいない人生は地獄です。
もう私は何を信じて生きれば… 。
キセキ先輩、私が一番…若いです!
どうか、正気に返って…私の元へ帰ってきて下さい。
妹系として尽くします!!
私、まだキスすらまだなんです!
お願いです!
この中で一番・・あたしが若くて好条件な筈です!
キセキ先輩も絶対、喜びます!
早く現実を直視してください!♞
兄弟でナンパをするものだから…余計に女性客が怯えてる。
この国も平和だ。
神父役には僕の大親友…タリアだ。
全然、普段…喋ってくれない彼だが…この日だけは喋ってくれた。
不思議な感覚だ。
今、神社屋敷の境内にいる。
タリアの背後にあるターシャ教の十字架と…周囲で見守る観客は椅子に座ってる。
ターシャ神社は協会のようでもある。
タリアは教壇の前に立ち…決まり文句を言い始めた。
『キセキさん あなたは今レイカさんを妻とし 神の導きによって夫婦になろうとしています。
汝、病める時も、健やかなる時も、この者を愛し、支え、共に歩む事を約束しますか?』
「はい…」
僕は今、白タキシードを着てる。
『キセキさん 貴方は今レイカさんと出会い夫婦となることを神の導きであると確信しますか?』
「はい、確信します」
『汝は健康の時も病める時も 富ときも貧しき時も、幸福の時も災いに遭う時も、これを愛し敬い慰め遣えて共に助け合い…その命ある限り、真心を尽くすこと を誓いますか?』
「はい」
『永久に節操を守ることを誓いますか?』
「はい、誓います…」
『それでは…誓いのキスを』
こうして、僕と純白のドレスを着たレイカさんは…キスをした。
ベールから見える顔は…いつも以上にミディアムの茶髪が光り輝き揺るフワ巻きで、それから化粧も艶やかだ。
マナナは…タリアのお義母さんから最後まで||「ウチの嫁と認めません!」||と大反対に会ったから、結婚式はしてないが。
ターシャ教の神社でこれは前代未聞だ…よほど、マナナは家柄が合わないせいで…姑から苛められてるらしい。
不憫でもある。
毎日がバトルだと、マナナからは聞いてる。
お蔭で、タリアのお母さんだけ避けて、マナナとタリアだけで写真撮影だけ行って…終了してるらしい。
マナナは常に不満を僕へ漏らしてる。
僕はレイカさんと盛大な結婚式があった…これが予想以上に大変だった。
ない方が楽だった。
全員の前でレイカさん護衛軍団に
緊張しすぎて、心臓が止まるかと思った…。
最後まで、結い上げた白髪に腰の曲がった黒いメイド姿な――婆やさんは…反対派に所属してた。
しかし、結婚式が終わると同時にレイカさんを見て…ボタボタ涙を流してた。
女の人ってどうして結婚式に憧れを抱くのだろうか?
僕には理解できないが…レイカさんが嬉しそうだし、良しとしよう。
レイカさんには僕が結婚式で緊張していたことについては…話してない。
レイカ御嬢様…あのルンペンに関しては、あたしゃ…誠心誠意こめて、躾けなおすザマス。
レイカ御嬢様を困らせないザます…”
ハンカチーフを鼻に当てて、グズグズと涙を流し…、婆ヤさんは潤んだ瞳で…レイカを熱視線だ。
レイカさんは純白なウェディングドレスを身に
青い振袖姿の大和ナデシコと水色アリス服の難波カンサイが花束のブーケを分割して、奪い合った。
ブーケは真っ二つに裂かれた。
彼女たちらしい。
僕とレイカさんが神父タリアの前で誓いのキスを交わした瞬間が、レイカさんとの初めてキスだが…不思議な感覚だ。
レイカさんの家は旧ターシャ教らしい。
離婚が許されず、婚前交渉が駄目で、色々…規制があるらしい。
ターシャ旧教は…ターシャ教の中でも戒律が厳しい。
この日の晩…初夜へ突入した。
☆☆☆
しかし、本当の苦労は…結婚した先にあった。
その日から…僕は最大の宿敵、レイカさんの側近、白髪を結い上げ腰が曲がり黒いメイド服姿な―――婆ヤさんとの…同居を余儀無くされたのだ。
これが…どういう意味か分かるだろうか?
僕は、敵が数名も隠れてるレイカさんの大豪邸へ居候として、住み込みすることが決定したのだ。
僕は知らなかったが…交際するまでも大変だが…。
交際してからも…お互いの価値観が違って、ハプニングだが・・。
結婚した後も…この苦戦が続くらしい…。
予想外の出来事ばかり、起きまくってる。
しかし、レイカさんとした甘美な初夜は素敵な思い出になった。
いきなりだったから…ビックリしたが。
レイカさんは僕の予想通り処女だった、僕もレイカさんに拒まれ過ぎたせいで童貞だった。
というか、もうあまりに酷いから他へ目移りしかけてたが…やっと、落ち着いた心境だ。
レイカさんは…本当に良家な子女で婚前交渉とか許してくれない家柄だったらしい…。
庶民の僕としては目から鱗だ…。
レイカさんの気持ちが最近に入って、伝わりつつある…。
☆☆☆☆
因みに…ターシャ国で暮らすロリ系ナデシコや和風系カンサイが…僕の結婚が決定した件に関して、
その辺で言い寄られていた男達と…。
大和ナデシコは学習イッチーと、
難波カンサイは学習ニイ〜と…。
両方とも、しかも、ワンナイトラブで酒に酔ったはずみで…ベッドを共にし、交際が開始されたらしい話を…。
僕は…両方とも、マナナからスマホのLINEを介して知った。
☆☆☆
黒髪ショートカットの美女、美神敏子さんは…僕が結婚した話を聞いた後、見合いですぐに縁談が決定したらしい。
年が離れた大富豪へ嫁いで行ったと言う話だ。
ポニーテールに釣り眼気味なターシャ美女、
元々、留学したのも白人系が好みだったらしい。
そのためにバイトもワザワザ、こんな仕事に就いたらしい…。
そう言えば僕はクォーターで若干、外国の血 混じりだ。
可憐の相手は…。
ヘイワウッド俳優のハン=サムほどはいかないが…。
確かに、金髪碧眼系だ、そこは認めよう…あれの劣化版だ。
美的センスは可憐にはある。
可憐の部屋に俳優ハン=サムの写真が飾られていたことは省略する。
古典派女優マリーンモローに容姿が似た金髪巨乳美女―――マリアは、バス会社ガイドのスタッフに
が…。
父親から大反対にあってるらしい…。
イケメンだが、実家所有賃貸マンションの家賃収入だけで生きてる無職の放浪息子らしい。
マリアは…ファザコンのせいで、行き遅れそうな気配もある。
馬髪可憐と月神マリアは茶飲み交際と言う事は…まだまだ結婚は先だろう。
二人とも、まだ少し僕にも未練があるような雰囲気だ。
☆☆☆
両方とも、僕は…今でも塾に行けば…対面してる。
釣り眼黒髪ポニーテール美女――可憐は正式採用の講師として…。
金髪碧眼巨乳美女――マリアは客として…。
二人からは一応、ボーイフレンドは出来てるが…深い関係にはなってないと…声高に宣言されてる。
まだ、僕へ未練があるのが伝わって来てる。
♞キセキ先輩、結婚するの早くないですか?
もう少しゆっくりでも…。
キセキ先輩?
離婚したら、戻ってきてくださいね?
不倫なんて疲れますし…。
今の相手でも良いですが、まだ肉体関係は断ってますからね♪
キセキ先輩♪♞
❍OH,キセキ。
アタシ、ショック。
でも、ターシャ語、覚える。
マナナとスピークしてフレンドになるため…。
茶飲み友達ともスピークするため。
アタシの親戚、既にマナナは…。
アタシのパパ、うるさい。
茶飲み友達のイケメン…無職だから絶対にダメ。
キセキは不倫だから絶対にダメ。
うるさ過ぎる、ワタシ…イケメンしか許せない、愛せない。
パパの言いなりになれない…でも、パパも好き、ライク。
グランパとママと本家…今年こそ、和解する!
アタシ、そのためにガンバする!
ファイトする!
キセキ…マリッジブルーになってない?
アタシにリターンする気は???❍
この調子で、離婚したら戻って来てね?…と二人からは頼まれてる。
レイカさんは、少し…僕に対して怒ってる気がするが…気のせいだろうか?
僕と同じ職場…ターシャ会話教室塾の個人指導講師を務める
可憐より3歳上で…元々、2年ほど前から可憐の顧客だったらしい。
僕が結婚したことを境に、可憐から猛烈に誘って…茶飲み友達へ二人は発展してるらしい。
僕より2歳上の人間だ。
確かに客の中では一番のイケメンだが・・僕とは毎回、顔を会わしてるが、僕との相性が悪い気がする。
僕はイケメンには興味ない…女性にしか興味なしだ。
あの男が…どんな素性の人間かは知らない。
可憐の中では二番目に格好良いらしい。
平和国人系のイケメンだ…少し抱かれたい男bP俳優ハン=サムにも似てる。
しかし、似てるのは肌の色だけだ…あと体型ぐらいか?
彼をかなり…モサくさせるとこうなりそうな気もする、金髪碧眼系のイケメンと言えば…そうなのか?。
僕の茶色い瞳で見れば…外人は肌色が似てれば…全員、同じに映る。
可憐から猛烈に言い寄る気も分かるが、二人は…完全なる茶飲み友達らしい。
僕への会話内容からして、
可憐は、僕の前では…茶飲み友達について、決して語ろうとしない。
本命が…僕で、セカンドが…男性顧客の茶飲み友達らしい。
♞まあ、客の中でイケメンbPに失恋を慰めてもらう目的で、頼み込んで茶飲みはしましたが…。
やっぱり、私の中では…キセキ先輩が一番だと発覚しました。
キセキ先輩、離婚する気なんてないですか?
私、一途ですよ。
そりゃ、茶飲み友達ぐらいはいますが…キセキ先輩への失恋愚痴を聞いてもらってるだけです。
全然、想像する関係じゃないです。
キセキ先輩、戻るなら今のうちですよ…♞
こんなふうに黒髪ポニーテール釣り眼美女――可憐からは求められてる。
渋い色合いのワンピースを好んで可憐は着てる。
♞まあ、茶飲み友達からは…キセキ先輩が結婚した事件を境に、
「お願いがあります、今日は私…猛烈に暗いんです…。
同じバイト仲間のキセキ先輩が…ここの経営者と結婚をしてしまって…失恋したんです。
暗いから私と一緒に喫茶店へ入ってくれませんか?
悲しすぎて、涙が止まらなくて…。
喫茶店では私はターシャ語で喋ります。
あの…。
ターシャ語の聞き取り対策として、私の失恋愚痴話を…喫茶店で聞いてくれませんか?
もちろん、無料で良いです…。
愚痴だけで良いんです…今、私には聞いてもらえる人が必要なんです」
とダメもとで強気に誘ってみたんです。
もう、この仕事を続ける気力が一気になくなって…職場通勤拒否すら起こしそうだったので。
プライベートと仕事の境目がなくなってました…。
あの日は…涙でボタボタだし、失恋休暇が欲しかったです。
男を漁る鬼と化してました。
コイツが駄目で断られたら、三番目にイケメンなヤツへ同じ役目を頼む気でした。
正常な判断が出来ず、仕事中だと言うのに・…失態を犯しました。
今にして思えば…あれ、断られたら…私はココの塾が首になってた可能性もある訳です♞
こんなふうな説明だ。
♞そのあと、良いでしょうと承諾して下さって・…近所の喫茶店でコーヒーを飲んだんです。
それだけの話ですが…。
茶飲み友達は[僕の方が君より3歳上だし、社会人として普通だから奢る]とか言って来たんですが…。
あとあと、猛烈に面倒くさそうな空気を感じたので「良いです」と上手に断って、割り勘にしてもらいました。
ここら辺…変に、勘違いされるのも困りますしね…。
喫茶店ではターシャ語でキセキ先輩はどこが素晴らしくてどこら辺が好きかをただ、一方的に喋っていただけですし…。
それ専用のテキストをつくってる訳でもないので…。
彼はそれでもリスニング対策になると喜んでいたのですが。
別に、彼からは前からアタックされてた訳でもないのですが…現在、予想に反してフリーだと知って…変に警戒してしまって。
彼、誰にでもそういうタイプらしいですが…。
確かに私が受け持つお客様の中では一番のイケメンで、2年間も講師と客として親睦を続けています……。
でも…あの時、実際に茶飲み友達とコーヒーを飲んでみて…。
初めて…私の中ではキセキ先輩が一番だと判明しました…。
彼は容姿だけでフェロモンが足りないのです。
キセキ先輩は女性に優しく、説明は出来ないんですが…とにかく、ビビって気まくりなんですが。
茶飲み友達には…ただ、失恋の愚痴を聞いてもらった、それだけです。
その対価に、私は男性顧客へはターシャ語で失恋の愚痴を聞かせたわけですし…彼にとっては授業料が無料で良い勉強になってる筈です♞
馬髪可憐は…大学時代の面影を失くし、今やイケメンを漁る幽霊と化してしまった…。
ただ、茶飲み友達らしい。
僕は可憐から、茶飲み友達が何て名前か…聞いたこともない…。
可憐が僕へ未練タラタラだ。
二人の茶飲み関係が終わる瞬間は…すぐそこな気がする…。
聞いた限り、純粋な講師と客へ戻る可能性が高い。
まあ、外人と友達になる経験は…リスニング対策へ
この塾では、講師と客の恋愛関係は禁止されてるが…茶飲み関係程度なら許可されてる。
珈琲喫茶店でターシャ語の聞き取りテスト対策に…可憐の顧問客男性が、可憐の失恋愚痴話を一方的に…ターシャ語で聞いてる様子を想像してみた。
いったい、可憐は何を喋ってるのか?
喫茶店内で、一人だけ可憐が…外国語で僕へ抱いた恋愛感情を語ってる。
きっと、そりゃ…目立つだろう。
♞キセキ先輩、レイカさんの側近…バアヤさんに苛められて辛くないですか?
なんで、あんな大変そうな家へよりによって婿養子なんて…♞
僕は本気で連日、大変だ。
礼儀作法について
それから、マリアの相手は写真でしか確認してないが…マリアとは美しい茶飲み関係らしい。
マリアも可憐もまだ、イケメン男を物色して
二人とも肉食系だ。
僕を猛烈に慕って来る女性は…男性の経済力より容姿優先な種類の女性が多い。
僕には金なんてないからだ、金銭感覚も普通だ。
金目当てで犯罪性を
ただ、僕を
元カノのマナナを除いて、僕を愛した女性達は何故か容姿だけでゾッコンに
愛し過ぎて、見抜けないらしい…。
大丈夫だろうか?これは…。
僕は博愛精神だし、女性軍団の幸福も望んでる。
さすがに不幸へ突入してほしいと願ってない。
全員、僕が結婚してから、自棄糞を起こしたらしい。
まだ、学習イッチ〜とゴールした
どうなのか?
僕は奴らと知人だが…奴らも超絶女好きだ。
向こうから言い寄られて、
僕とバイトをしてる時も隣で、ナンパをしない日なんてなかった。
四六時中、必死で女性へ電話番号を聞いていたが…全て断られていた奴らだ。
しかし、それ以上に今回…心配なのは
マリアは…マリーンモローに似たフェロモン系金髪巨乳美女だが、男を見る目はないらしい…。
マリアのパパではないが・…マリアのために撲滅させるべきなのか…。
また僕は迷ってる。
写真しか見てない、まだ会った事もない人間だ。
僕は…こんなにも大勢の人間から愛されていたらしい。
こうして、ターシャ国に僕を慕う女性がいなくなった。
頑丈英子さんだけ…現在もなお、ターシャ村で男アサリをしてるらしい。
僕の仲間は全員、ユニークだ…。
何故か全員、普通ではない。
ドラマのような人生を歩んでる。
僕もその中の一人な気がする。
今日も婆ヤさんに叱られないために…業務を頑張らなければならない。
夜のエロは癒しだ。
レイカさん、最初から僕に結構…気があったらしい…。
僕は気が付かなかった。
そんな素振りを一回でも僕へ見せただろうか?
僕の記憶にはない。
女性って、奥深い生き物だって思う。
「レイカ視点」
「レイカさん、どうしてそんなに分かりにくいのですか?」
☆「恋ってそんなに大切なものかしら?」
「え?」
☆「私はね…。
恋よりもやらなきゃダメなことがたくさんあると思うの。
理解できないわ、キセキ君のことは…」
「どうして数あるレイカさんへ言い寄ってる人間の中で僕を選んだんですか?
レイカさん」
☆「特に理由なんて要らないでしょう?」
「あの…」
☆「見せ付けられた見合い帳は嫌でも…」
「あの…。
見合い帳、そんなに駄目だったんですか?」
☆「…。
まあ、キセキ君は可愛いわ、認めるわ」
「ありがとうございます。
誉め言葉ですよね?」
☆「キセキ君は…。
いったい…。
何名好きな人がいるの?」
「えっと、それは誤解です」
☆ 「私がいない席で他の女性へ視線を送ってるのかしら…。?」
「それはですね。
残念ですが、全員男はそうですよ。
レイカさんも僕がいない席で…。
格好いい男性がいれば目で追ってるのでしょう?」
☆「…。
弁解がましい言い訳ね」
「僕はレイカさん、一筋です。
誓ってそうです」
☆ 「そう…」
キセキ君はこの通りよ?
私が真剣に好きとは言ってくれてるのよ?
でも本当なのかしら?
私にはサッパリよ?
だって私はキセキ君が言うようなことをしないからね?
「えっと。
レイカさん…。
これからエロを…」
☆「これから?」
「はい」
キセキ君が私へ軽い接吻をするわ。
キセキ君にもそろそろ敬語を取って貰いたいんだけど。
人肌はぬくいわね?
「良いんですか?
今日も」
☆「夫婦なんだから…。
これからは…。
えと…。
敬語取っても…。
いいわよ?」
「これが癖になってて。
はぁ。
僕は今日もまた婆ヤさんに叱られて。
怒られないコツなんてないでしょうか?」
☆「それはね…。
婆ヤは厳しいから。
辛い…?」
「大丈夫…。
えと敬語なしだと…」
☆「なしにして頂戴。
だって夫婦なんだもの。
変でしょ?」
「はい」
☆「キセキ君は私のどこら辺がいいの?」
「体とか心とか…。
両方…。
かな…?」
☆「そう。
ありがとう」
「レイカさんは…。
僕のどこら辺がスキなの……?」
☆「同じね…」
「そっか、そっか」
キセキ君は嬉しそうね。
お互い服を脱いで裸になるんだけど。
最初の頃はビックリしたけど慣れもあるのね。
嫌悪感はないわ?
「FIN」
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