平和国からコンニチハアナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

 

平和国からコンニチハ3

「キセキ視点」


☆☆☆

月神タリア
既読
---「君の従兄妹らしい。
君の従兄妹はハーフだったのか?」---

と送った。

マリアの父は…幼少時代からターシャ国で暮らしてたらしい。
で、成人になり平和国へ戻り…元々、幼馴染だったマリアの母と結婚したらしい。

マリアの母がタリアの叔母さんらしい。

タリアからの返事は。
既読は付いたが…暫く、返事がなかった。

---『…。
今日、父に聞いてみる』---

とlineでレスが来た。
意外にも反応が薄かった。
タリアは冴えない容姿だ、マリアとは違い過ぎて…ビックリだ。




既読
---「月神マリアって名前だ。
相手も君に会いたがってるらしい。
本当なのか?
僕は月神タリアに騙されてるのか?
君に全く似てない」---

一応、マリアの写真もLINEで旧友のタリアへ送った。

☺---『…。
俺も知らない』---

既読
---「僕は君の従兄妹、月神マリアから今日…告白を受けた。
付き合ってくれと頼まれてる状況だ。

マリアと交際すると僕と君は親戚関係になる可能性すらある。
先に聞きたい。
マリアは君の従兄妹なのか?

僕は猛烈に今、マリアに絡まれてる」---


一応、僕はLINEでタリアに伝えた。
しかし…既読は付いたが…。
そのあと、数分以上…時間が経過したのに返事が来ない。


既読
---「返事が欲しい。
君の考えが聞きたい」 ---

僕は返事が来ないことに対して、焦って…LINEを送った。

☺--- 『…』---

一応、返事は来たが・…点線3つだった。

既読
---「それはどういう意味なんだ?
文章に変えて欲しい」 ---

その後…既読は付いたが…、タリアからの返事がそこから止まってる。
僕とタリアは…小学時代は二人でコンビが結成できるとクラスメイトから認められた級の仲なのに…いったい、いつからココまで疎遠になってしまったのだろう か。
彼の口から正直に理由が聞きたくてたまらない気分だ。
僕はタリアから避けられているような気がしてたまらない…。


☆☆☆



❍ で…どうだったって? ❍


「知らない、父へ聞くらしい。
僕はビックリだ」

❍ オッケー?
これで…キセキのスマホアドレス、ゲット!!?
ウふん? ❤
夜の月見デートなんてどうかしら?
シャル ウィー デート?

ンンンーー!
ナイスガイ!
クール!!
アイラビュー!!❤❤❤ ❍

平和国系美女も良い、金髪美人に白いワンピースから胸の谷間が見えている。
バニーガールが似合いそうだ。
僕は今、猛烈に癒されてる…。
もちろん、誓って本命はレイカさんだが…違う種類の花も素敵と感じる程度の博愛精神に溢れた人間だ。
しかし、マリアはタリアの従兄弟な可能性があるが・・。
彼とは全く、似てない。

「因みにこれが…僕の大親友、月神タリアだ。
一番左端にいるのが、そうだ」

僕はスマホに保存されていたタリアとママナと僕、ミルルのフォーショット写真を見せた。
背景が桜で、季節は春、場所は校門前…高校入学式写真だ。
左から順番に…タリア、ミルル、僕、マナナの順で撮影された写真だ。
全員、制服を着てる…女子2名、マナナとミルルは水色セーラー…男子2名、タリアと僕は学ラン姿だ。

「そう言えば…最近は、タリアとツーショット写真を余り撮ってないが…。
僕の右隣にいる…黒髪が肩揃えで背が低めの女子が…元カノの異能マナナ。
それから、僕の左隣にいる…腰まで伸びた茶髪に眼鏡をした長身の女子は…僕や君と同じ大学へ通ってる大女優になった眼鏡ミルル。
あと、ミルルの左…一番、左にいる学ランを着てる男子が…僕の大親友だ。
この写真では…タリアがミルルをゾッコン的に愛してたから、僕がタリアのためにミルルの隣を死守してあげた関係図だ」

❍これは…ハイスクール入学式なの?
背景が高校みたいね?
左から…タリア、ミルル、キセキ、マナナね。
覚えたわ。
マナナ…キセキの元カノ、巨乳。
アタシ、背は高く巨乳…マナナよりアタシの顔、美人…。
ムカつく…コイツ、キセキの元カノ!!??。
マナナ、顔・・普通、その辺にいる!
こんなのが、キセキの元カノ!?認めない!

キセキ、ナイスガイ…でも、ナウよりヤングね。
左端にいるアタシと従兄妹…全然、似てない。
アタシの従兄妹、アタシのママにも似てない…冴えないね。
ガックリ ❍

確かに、月神マリアは古典派女優のマリンモローに似て、女優並みに綺麗だ。
嫉妬してるらしい。

「これは僕の母が撮影した写真だ。
僕の親友、タリアはミルルが好きだからミルルの隣で撮影できるように事前に母へも頼んでる。
それから、この時点では…。
僕の元カノ、マナナと僕は両親公認の仲で許婚いいなづけ)状 態だった。
懐かしい写真だ………。

マナナは確かに、その辺に生息してる顔だといろんな人から言われてる…そこが僕としても親近感が沸くんだが…。
確かにマリアの方が美人だ、しかし…マナナは僕にとっては御母さんに近い。
面倒見が良い女性だった…。

この頃はまさか、僕とミルルが平和国へ留学し…残ったマナナとタリアが交際するとは、誰も予想してなかった。
人生とは不思議なものだ…。

タリアが、君の従兄妹確定なのか…そこは謎だ」

因みに僕はあらゆる女性がタイプで貧乳から普通乳、巨乳まで基本…女性にさえ見えたら、ストライクゾーンが物凄く広い。
こだわりは特にない、博愛精神に溢れてる…いろんなジャンルの女性が好きかもしれない…。

❍この女…キセキの元カノ?
ムカつく?
親公認のフィアンセですって?
マナナって言うの?
そう… ❍

「4人とも、どういう運命か…全員、幼稚園時代から続く長い関係の幼馴染だ。
今では僕の大親友、タリアと…マナナの交際が何故か開始されてる。
タリアはミルルが大女優になった途端、自分に届かないと諦めたのか…。
本気で謎だが、僕とミルルが平和国へ留学が決定したぐらいの時期に…二人の交際が始まってる」

❍キセキ、まさか…元カノにリターンする気?
この元カノ、異能マナナは・……キセキが幼稚園時代からオールドフレンドなの…?!!
リターン…絶対に、許さない!❍

「そこら辺は黙秘だ」

❍フウウウううん?
異能マナナ…インプットした。
アタシのエネミーか…これからジャッジする… ❍

「それにしても…タリアと君は似てない」

❍ アタシ、パパ似。
ママにはキスまでするボーイフレンドいたけど…振られて…。
その後、パパに会ってママがパパに一目惚れ。
パパはママに最初、興味なかったみたいだけど…今ではママの一途さに惚れて、パパもママへラブ。
アタシの両親、仲良し❍

「そうか…。
君は…パパ似なのか…」


❍アタシ、この教訓をバネにネバーギブアップ。
最初、相手に興味なくても…ファイトすればゴールインできる!
アタシ、ファイトする! ❍





今、僕は…人生の岐路にいる。

僕を慕う1歳下の後輩…黒髪ポニーテールが良く似合う、ターシャ人系美女”馬髪可憐”か??

僕へ熱烈アタックをする同じ歳で古典派女優マリンモローに似た容姿の平和国人系金髪巨乳美女、タリアのイトコな可能性もある”月神マリア”なのか??

それとも…心に深い傷を負ってるが、以前は僕へ《初恋なの》と告白し続けてた…幼馴染でもある有名女優、眼鏡ミルルなのか?

それとも…高嶺過ぎる、王族財閥の2歳上のミスターシャ王立女子大にも君臨した経歴まである…王族レイカさんなのか…。

僕は誰にすべきなんだ。
誰にすればいいんだ。
本命のレイカさんからはふられ続けてる。
いったい、どうすれば良いのか?
僕はモテるばかりに…こんな目にあってる。

4人の女性たちが僕を悩殺して、悩ませ続けてる。
どう対処すればいいのか…最善なんて、あるのか?

まず、レイカさんは本命で告白を何回したか…分からないレベルなのに振られてる。
ミルルは傷心が酷くて、男性全般に心を開かなくなった。

それ以外の女子、月神マリアと馬髪可憐については…もう妥協して、交際をスタートするという手もある。


しかし、僕はそれをして…逆に僕の本命が他にいることを悟られて、振られた辛辣な過去がある。

「もう忘れて頂戴。
キセキは本命とうまく行くように祈るから…。
それともミルルなんてどうかしら?
良い女の子よ」

「キセキも悪いのよ、私よりも好きなのでしょう?
その人のこと、私をほっておくから・・。
シャッキっとしなさいよ、キセキ」

「タリアと交際が始まってから以前が嘘のように女子たちが私に優しいの…。
私、タリアと交際して良かったのかもしれない…。
そんな気がするの…」

元カノのマナナは…未だに…僕の旧友、月神タリアと交際を続けてる。

あれが僕の人生で…相当、ネックになってる。

元カノ、マナナからは…レイカさんのことを盛大に応援されているが…。
いったい、どうすれば良いのか…。
いつになったら、僕は童貞が終わるのか。
もう、馬髪可憐も月神マリアも素敵な女性だ、難なんてつけられる筈もない。
そっちに転んではダメなのか?
卑怯者なのか…。
毎晩、悩み続けてる。

☆☆☆

今…僕は王族財閥ターシャ語学教室にいる。

「えっと…レイカさんの電話番号だけでも…」

☆「お客様が待ってますわ?
早く教室へ行ったらどうですの?
キセキ君」

レイカさんに叱られてる状況だ。

♞キセキ先輩!!
おはようございます!!
夏季休暇中も会えるなんて…猛烈にうれしいです!!
一緒にバイト、頑張りましょうね!!♞

黒髪直毛ポニーテールで釣り眼気味な色白和風美女の後輩は馬髪可憐だ。
今日は渋い色合いのワンピを着てる。

「僕は今からバイトだ、君に構ってる暇はない」

♞君じゃないです!!
可憐ちゃんって呼んでください…!!
私、キセキ先輩が大好きで…。
それから…♞

僕は可憐に絡まれる前に教室へ入った。
全然、レイカさんと二人っきりになれる瞬間がない。
このバイトそれだけが心残りだ。

個人面談で、今日の相手は…。
信じられないことに、何故か月神マリアだったりする。
普段は大学で会うからココに通わなくてもいいと思うのだが…。
まさか、夏季休暇中まで会うことになるとは…。

❍ ヘロー。
アイム カミング!

月神マリアよ!

貴方のハニーよ!❤❤

真剣にターシャ語を覚える気になるわ!  ❍ 

「えっと…今日の、範囲はテキストP100で…」

一応、ターシャ語になるが…この通り、マリアは単語の節々で平和国語が交って来る。

❍ 受付にいる人がキセキの本命なのね?
でも…今日も振られてたじゃない?
エヴィリデイ!

もう、アタシに乗り換えたら?

どうかしら?  ❍ 

「えっと…エヴィリデイは、ターシャ語で毎日と言う意味で…」

❍ ハア・・?
アタシの何が駄目なわけ?
キセキの旧友の従兄妹だから遠慮してるの?
しなくてOKよ!
カモン、ダーリン?❤ 

サマーヴァケーション、一緒に旅行しない?
レッツ ゴー ツー ビーチ!!!
一緒に泳ぎましょう❤❤❍ 

「僕の旧友…タリアは・・まだ、キミを従兄妹と認めてない。
全く似てなさ過ぎる…」

❍ Oh、NO!
本当なの?リアリィ?

でもグランマは…息子の嫁に苛められて住んでた家から追い出されたって。
話してたわ!
それ以来、怖い嫁がいるターシャ国にリターン出来ないって!  ❍

「君は…ハーフなんだろう?
少しはターシャ語も喋れるだろう?
別にココに通う必要など…」

❍ Noooooo!
大学ではキセキ、冷たいじゃない!
今、夏季でキセキに会えないわ!!

だからココで、キセキとゴールするのよ!
ラブを深めるの!❤❤

WOW!  ❍ 

「はあ…。
なんで、僕がココでバイトしてることがキミにばれたんだ…?」

❍ ま、悪いけど…。
このターシャ語教室のサイトに載ってたわよ!
偶然、発見したのよ!
ヒュー♪ ❤

アタシ、ハーフだけど…ターシャ国には行ったことがないのよ!
喋れないのよ!
アイ キャン ノット スピーク よ!❍ 

「はあ…。
君は…馬髪可憐に教われば良いんじゃないか?
ココに僕を追って、バイトしに来てる。
はあ…。

まさか…夏季休暇中も会うことになるとは…」

❍ 馬髪可憐は後輩だけど…ライバルよ!

ねえ、アタシたち…運命だと思うのよ?

まさか、アタシの従兄妹が旧友だったなんて!
もう、キセキ…本命には振られてるみたいだし…。
諦めたら?  ❍ 

マリアは白いワンピースの間から、巨乳を見せつけて来る。
金髪はクルクルで髪は肩までぐらいだ、瞳は碧眼…まつ毛はクリンとしてる。
平和国で大昔に流行ったマリーンモローに似てる気がする…。
とにかくタリアには似てなさ過ぎる。

「君は性格まで…僕の旧友、タリアに似てない。
本当に…従兄妹なのか?
毎回、疑ってしまう」

❍ タリア、どういう性格なの?
絶対、アタシの従兄妹よ。
ターシャ国立公園付近で暮らしてて、月神っていう苗字はアタシの従兄妹しかいない筈よ。
そうグランマも言ってたわ?  ❍ 

「タリアは認めないが…。
それが、真実なら…タリアの母は怖いとでも言うのか?
まあ、タリアは無口なヤツだ。
君とは大違い過ぎる」

❍ まあね?
アタシもママは、結構無口なの。
パパは平和国人で陽気よ?
ママの弟も無口らしいわ…。

そう?

月神の方は全員…何故か無口なのが多いとも、聞いてるわ。
グランマにね。
グランマも結構、無口なほうかしら?

猛烈に嫁に苛められたって、アタシは聞いてるわよ?
一度会ってみたいとも思うけど・…怖いママだったの?
従兄弟のママは… ❤ ❍ 

「僕は別にそんなふうには思わなかったが・・・・…。
そうなのか?
君の従兄妹…タリアの初恋は眼鏡ミルルだ。
それをタリアの母に話したぐらいだ…会話と言えば…。
ミルルがどんな子なのか…それ以来、僕はタリアの母に会うたびに聞かれたが…」

❍ え?
眼鏡ミルルって…。
今、もう強烈に有名女優になってる…女子よね?
大学にもいるけど…。

キセキと同じマンションで暮らしてるらしいけど・・…どういう関係なの?
キセキと・・ミルルは。
仕事の影響で、最近…ミルルが学校を欠席してることも多いみたいだけど…。
あれでは、単位大変そうね…。
まさか…キセキ、ミルルに気があるの?  ❍ 

「まあ、彼女も忙しすぎて…引っ張りダコだ。
それを自分から断ろうとしない。
ミルルは何のためにあそこまで働いてるのだろうか?
働きマンらしい…。

それと君は勘違いしてるが…。
僕がミルルに気があるのではなく…ミルルの初恋が僕だ」

❍ え?
ミルルの初恋がキセキなの?
その割にミルル、全く…キセキに冷たいわよ?
何かあったの?

ミルルって男嫌いで知られてるけど…。
あれは本当なの?

えっと…TV報道で見たわよ、邪神教集団から拉致されて…。
ターシャ国の募金活動によって、集まった返還金を渡して…。
平和国のヴァカンス島へ戻って来れたって…。

キセキは詳しいわよね?
ミルル…なんかあったの?
いろいろ噂が絶えない人だけど…。
男性嫌いとも聞くし…。

ミルルは…あたしのライバルじゃないの?
キセキ…  ❍ 

「君の頭には恋愛しかないのか・・。
見苦しい。
もっと真剣に勉強をするべきだ」

❍ だって…そうなの…。
ふううん?
別にミルルが嫌いって訳じゃないのよ?
ただ、ライバルならそれなりにファイティングするつもりよ。
アタシはね? 

アイ ラビュ キセキ。
ユアー ナイス ガイ!
アメージング!❤❤❤ ○

「君の件については…。
やはり、旧友…タリアと親交を取りたくもなるが…。
タリアは忙しそうだ…。
最近、僕の元カノ…マナナと別れの危機に瀕してるらしい…。
僕の元カノ…マナナから相談が来る。
タリアからはサッパリだが…」

タリアは国立ターシャ大学の宗教科へ進んだが…マナナは私立ターシャ宗教女子短期大学に行った。
当初は地方の短大すら絶対に難しかったマナナを…何とか、ターシャ国の首都ターシャ村近くの短大へ受からせたのは…。
タリアのスパルタ教育のお蔭だろう。

ターシャ国でも何故か首都圏だけは偏差値が10は地方より高い分、マナナは下宿を余儀なくされてる状況だった…。
それからターシャ国では意外に宗教科が人気あり過ぎてる、ここは平和国とは大違いだ。
平和国が無信教者なのに対して、ターシャ国は国境がターシャ教だからだ。

そこら辺の県や町に最低一つは神社協会の類があって…神父がー汝に神の御加護がありますようにーと言ってるような国だ。
平和国へ留学したものの、僕の宗派もターシャ教だ。

僕の記憶では…マナナは無理して成績優秀高校へ入った分、欠点が酷くて大変そうだったからだ。
マナナは確かに…全科目欠点だったのに…唯一、ターシャ教の聖書だけ何故か…マニアックに覚えてた。
だが、高校の授業にそんな科目はない…マナナは主要科目に関してはオール1だった…。
複教科は家庭科が3、体育が1、美術が3だった…。

私立ターシャ宗教女子短期大学の過去問を一度、マナナから見せてもらったが…。
自由論文1科、社会科1科、平和国語1科の3科目受験だった。

ほぼ、ターシャ教の聖書からしか出題されないような問題ばかりで…。
歴代の巫女様の名前を答えろとか…ターシャ教の近所にある寺院の名前を写真から見て書くとか…。
それ以外にもこの神社の造りは何造りと呼ぶかとか?
もう想像絶するレベルにマニアックだった…。
そのお蔭で奇跡がまた起きたらしい。

私立ターシャ宗教女子短期大学の試験、外国語…平和国語も…ほぼ、聖書の和訳だった。
逆を言えば…聖書を丸暗記すれば、完璧だ。
マナナは連日、聖書しか学校では読んでない状況だった…。

自由論文ですら…ターシャ教についての論述しかなかった…。
誰もがもう無理だと諦め腰だったが…マナナは泉の巫女様にも祈祷してもらったらしい。
そこは…なんとか、受かったらしい。
逆に…マナナには宗教科以外、無理だったんじゃないか…。
とにかく奇跡が起きて受かった…、今は昔の話だ。

誰もが受からないと思ってた、何が起きたのか…巫女様の祈祷のお陰らしいが…。
無事、学力の方で学校も落とされず…卒業が出来たらしい。
マナナは大喜びしてる。

僕は何故か、巫女様に祈祷してもらってるのに…レイカさんにふられっぱなしだ。
巫女様の祈祷は0%を確立を6割まで上げると言うのが謳い文句らしい。
よほど、僕は0%に近いと言うのか!!??

僕は随分昔から…マナナを確かに甘やかして、毎度…宿題丸写しだった自覚もある。
しかし…それにしても…マナナがあそこまで宗教だけは暗記できる頭だと知らなかった。
確かに、マナナが昔からオカルト好きだったのは…認めようか??

だが、二人の行く学校が離れ…接点を少し失い、
マナナとタリアの距離が微妙に空いてるように、マナナ自身が感じてるらしい。

マナナは、私立ターシャ宗教女子短期大学が…とても楽しくて仕方ないらしいが・…。
そんな折、つい1か月前に…タリアの母へ、マナナとの関係が何故か伝わったらしい。

マナナはてっきり、タリアが自分の母にマナナを紹介を既にしてると思ってたのに…してなかったことにも驚愕で。
マナナがタリアへ怒ってるらしい。
それから、タリアの母がマナナへ急変して…連日の嫌がらせ攻撃が発生してるらしい。
いったい…どうなってしまうのか???

❍ OH!
キセキには元カノがいたのね!
何人いるか知らないけど‥。
で、その元カノと・・アタシの従兄妹が付き合ってるって!
凄い話ね?

アタシの従兄妹、キセキの旧友…。
いろいろトライアングルな関係なのね?
で、どういうストーリなの?  ❍ 

「はあ…。
マナナが言うには…マナナが大変そうだ。

二人の交際がタリアの母に伝わったらしい。
その途端…タリアの母が怖いらしい。
タリアは黙ってるだけらしい。

僕の旧友タリアと僕の元カノマナナが交際して…実に3年の月日が流れるが…。
二人は…どうなるのだろうか?

君の話が本当なら…タリアの母は、姑を追い出すような人なんだろう?」

❍ うーん?
マアネ?
グランマ、怖がってる。

で、まさか…。
キセキ、元カノになんて…未練ないわよね?
ね?
キセキ…、元カノへリターンしないよね?
プリーズ、ラブ ミー❤  ❍ 

「まあ…。
僕の本命は確かにレイカさんだが…。
マナナに関しては少しは好きだった。

今、僕は人生の窮地にいるらしい。
二人の関係を修復するのを協力すべきなのか…。
このまま、関係が破たんするのを見守るのか…。
僕には重荷過ぎる・・。

マナナから連絡が来てる…。

しかし、旧友タリアからは一向に連絡が来ない・・。
君は、本当にタリアの従兄妹なのか?
返事すら来ない…」

❍ オーマイガット!
キセキには…母国、ターシャ国にも…女がいるのね!
いったい、何人…アタシのライバルがいるわけよ!
負けないわよ!

ファイティングするわよ!
マナナはアタシの敵ね!!
エネミーよ!❤  ❍ 

「そう言う訳ではないが…。
元カノマナナに僕が振られた後…。
本命のレイカさんを頑張って落とせと、激励を受けた言葉は…記憶に新しい。
しかし、僕は・…まだこのザマで…。
弱気になりつつある…」

❍ キセキ、アタシ・・・慰める!
大丈夫!
アタシとキセキが運命の人!
だって、アタシの従兄妹…キセキの旧友!
オールド フレンド!

アタシこそ、キセキのハニーになる!
なれる!❤❤
アイ キャン!❤  ❍ 

対面机の正面に月神マリアはいる。
僕が5歳から17歳までターシャ国にて親交があった旧友、月神タリアの従兄妹らしい…。
白いワンピースに胸の谷間が見えた金髪碧眼巨乳白人系美人だ。
金髪はクルクルしてて、肩に付く程度だ…。

それ以外にも元カノ…マナナは現在、僕の旧友タリアと別れの危機に瀕してるらしい。
僕の記憶では、異能マナナは黒髪オカッパ低身長巨乳系でヒョウキンな顔だった。

いろいろ考えれば・…。

僕には選択肢が…。

王族レイカさん、眼鏡ミルル、元カノの異能マナナ、月神マリア、馬髪可憐・…。
実に5人もいるらしい…。
どうするべきなのか…。

ハア…。
一緒になれば…色々制約がありそうな家柄の王族レイカさんにするべきか…。
それとも大物女優でこれまた色々、お色気映画に出演しても耐えなければならない眼鏡ミルルなのか…。
それとも…旧友タリアの従兄妹…金髪碧眼巨乳美女、月神マリアか…。
後輩の…馬髪可憐なのか…。
それとも、成績は確かに悪かったが…一緒にいて楽そうな幼馴染のマナナなのか…。

僕は別にマナナがタリアの家から捨てられても救ってあげても良いかとも思ってる、マナナは心配なキャラでもある…。
僕はボランティアには参加するタイプだ…。

一人息子のタリアが国立ターシャ大学に入ったとこで、タリアの母が…成績が悪くて、しかも…いろいろマナナの母が…大昔、素行が悪かった件について…、文 句散々で反対らしい。
まあ、確かに…マナナの母は・・大昔、裏ビデオに出演した経歴まであるらしい…。
マナナの母が15歳の時に、援助交際をしてマナナを妊娠し…歳が一回り以上離れてるマナナの父(29)が勤める職場まで行き…。

 「15歳への淫行なんてね?
恋愛感情がなかった場合、刑に処せられるのよ!!
恋愛感情って言うのはね…要するに結婚するってことよ!!」

・・と脅して・・マナナの両親は結婚したと聞く…。

その話を聞いてから…ネットで調べたところ、青少年県税育成条例か児童福祉法違反にあたり…。

青少年県税育成条例と判断されれば、懲役2年、罰金100万タ$、公訴時効3年で…。

児童福祉法違反と判断されれば…10年以下の懲役か、300万タ$以下の罰金…あるいはこれが両方になるらしい、因みにこの場合の時効は…5〜7年らし い。

で、慌てて…二人は結婚したらしいが…一応、マナナのDNA判定結果で、マナナの父は実父と証明されてるらしい。
マナナも生まれながらに…複雑な境遇の人間みたいだ…。

マナナは母が16歳、父が30歳の時に出来た子供だ。
マナナが生まれると同時に、両親は入籍したらしい…。
ターシャ国法では女性は16歳以上、男性は18歳以上しか結婚が出来ないからだ、例外はない規則だ。
それもマナナの母は…父とは売春を1回しかしてないのに…出来たらしい。
凄い話だ。
マナナの母には複数相手がいる中で…本当にDNA判定の結果が…マナナの父だったことも、マナナの命運を分けた。
彼女の境遇は不幸すぎる。
僕はそれを知った瞬間、自分のことのように涙が流れた…マナナが不憫だ。

タリアの母は…マナナの母が気に入らないらしい…。
息子の彼女に関して、||「家柄が釣り合わない…そんな変な家は駄目よ」||と怒り狂ってるらしい…。















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