アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

……社RQ邪神国その後@20歳誕生日に潜水艦を介して帰国するミルルとゼロ。その時の物語

(2015/11/06脱稿につき再UP)


 

邪神国その後@

《ミルル視点》



ミルルは根性で何とか邪心国で好みの男が買えた。
褐色の肌に緑色な瞳、漆黒な短髪をしたアラビア系男性――ゼロさんはミルルが買ったも同然。
再会出来て嬉しくてたまらない。
今までを振り返り、いろいろなことがあったと感慨深くなる。
ミルルがどんな思いで裸も同然で稼ぎまくったかは…説明を省略するわ?
水着写真集は進むにつれて、どんどん際どくなるし。
平和国へ出てすぐオーディションで受からない頃は夜、ホステス勤めで。
もう、死ぬ気も同然だったわ?
映画では濡れ場がどうなるのかしら?とはヒヤヒヤしたけど……。
大金が必要だからある程度のことは鷹を括ったわよ。
でも――ラブシーン作成秘話としては…水着撮影だけで済んだけど…。
ミルル的には子供時代はお母さんへ貢ぎ、それから…。
人生のほとんどが働きマンだったのよ?
今、ちょっと普通の人生に熱く憧れを抱いているのよね?
ドラマの様な人生を送り、最後は普通に平凡に暮らすの。
それが夢でもあるわ?
ゼロさんは顔は好みなのよ。
でもね?
自殺未遂はするし、人間を殺したこともあるみたいだし、沸点が低すぎるし。
内面的にはどうかしらと不安が募るのよ。
邪心国では勤まるのよ?
それでも。
国家としての価値観が違うからね?
でも平和国は殺人は犯罪なの。
あの国で暮らす人間の価値観は……未だにミルルですらついて行けないわ?
将軍様への反逆罪以外ならなんでも許されるんだもの。
国民全員利己的過ぎて道徳心も少し感性が違うのは理解してる。
子供時代から受ける教育って怖いとも感じた一瞬よ。
ゼロさんの生まれ育った価値観を……これからミルルが大きな心で叩き直さなきゃ駄目なのよ。
ミルルにもね、人生ってものがあるんだから。
ミルルには泣き虫で多動児気味だったキセキさんを立派な青年へ躾育てた実績があるのよ。
躾に関してはプロフェッショナルなつもりだわ。
ゼロさんの悪い面をこれからはミルルが暖かく根性でビシビシ躾まくる予定よ。
この悪男――ゼロさんをミルルが躾直すの。
ミルルは常に夢見がちで強気なの、勝気でもあるわ?
今日はそのために……儀式をする予定なのよ。
ミルルはゼロさんが過去に犯した悪行を……ほじくり出す気にはならないわ?
アラビア系のエキゾチックな3歳上の女性―――ノアから一瞬、耳にしただけでも……想像絶してたから。
任務とは言え、数々の罪を犯してる来たことも……計り知れる。
ミルルは無事、ゼロさんがあの国から亡命できたことを微笑んでるけど…。
そこも含めて……心配してるのよ。
ミルルがあの国を走って……価値観の違いに、頭痛が起きたのと同様に。
ゼロさんにとって、この国は……真新しい出来事の連続じゃないかって。

【ミルル、エロを…】
《ゼロさん!
エロなんて、本当は結婚するまでしちゃ駄目なのよ》
【固いことを言わずココハ…】
《ゼロさんには……ミルルからサプライズをする予定なの。
そのあとでも良いでしょ?
どうして、男の人は全員……エロが好きなのかしら?
今日はミルルの誕生日だし……ミルルに従って、ノビノビしましょうよ。
誕生日の主役に従うものなのよ?》
【チ・・・。
オメエ、二十歳ダロ。
もうそろそろエロも慣れルベキダロウ……。
言っとくガ、オレの国ではオメエみたいなの…天然記念物ダ。
即日に離別ダロウ。
本気であり得ネエ。
大丈夫ナノカ?
一応、尊重シテルガ…。
もう少し歩み寄るベキじゃネエノカ?
別に減らねえダロウ】
《駄目よ。
誕生日はね、主役の言いなりなの。
今日の主役はミルルなの!
それに……ココは邪神国じゃないの。
邪神国では普通でも、ターシャ国では……その感性は異常なの。
ミルル的には…別に…エロは好きじゃないの…》
【別に誕生日とかドウデモイイダロ…。
あまり何のイベントか分からねぇシ…。
オメエ、嘘吐いてるダロウ?
ネットで調べりゃすぐ分カル。
ッテカ、そこまでエロが嫌ナノカ?
全く、理解出来ねえガ…。
どうしてナンダ?】
《そこもダメだわ!
誕生日はね、その日に生まれた人が主役なの!
ねえ、エロなんてなくても繋がってられるわよ…精神で。
どうして、体を繋げたがるのかしら?
男性って、理解不能だわ?
だから…。
今日は…。
一緒に、外へデートでもしましょうよ。
散歩とかどうかしら?
健康に良いわよ。
ミルルは……ゼロさんさえいれば、どこでも楽しいわよ!
ミルルね、エロ苦手なのよ。
そこを尊重してちょうだい。
聞いただけでゾゾって鳥肌が立つのよ。
アレって、男性用娯楽産業でしょう?
きっと、世間にいる女性たちも男性が求めるから仕方なしに折れてるのよ。
今日はミルルの誕生日だし、お願いだから…ミルルに従ってちょうだい》
【……。
別レヨウカ?
サヨナラ】
《え?
ゼロさん止めてよ!
また、ブラックジョークなんて…。
止してよね?
縁起でもないわ?》
【エロしねぇなら別レヨウ。
チ…】
《ゼロさん、今日の主役は……ミルルなのよ?
ミルルの言うことを優先すべきだと思うわ?》
【チ。
ハア?】
《分かったわよ。
エロってそんなに素敵なの?》
【…重要ダ】
《ミルルまだ慣れてないのよ…。
困ったわね……》
【そのうち慣れるダロ。
ヤルゾ、コラ】
《ちょっと心の準備が…だいたいね。
痛いわよ。
アレ…。
何とかならないの?》
【そこも時間の問題ダロウ】

このあと、なし崩しにエロを受け入れたわよ。
男の人って不思議だわ?
どうして……ほとんどエロが好きなのかしら?
まだ、ここら辺は頭がついていってないけど。
ゼロさんも……いつか慣れるって宥めてくれてるし。
そういう話にしましょう。
エロすると時間が流れるのよ。
会話が進まないのよ。
ミルル的には……山ほど、積もる話をしたかったんだけど。
今回もゼロさんにはゴムさせたわよ。
途中で【ゴムは持ってネェ】って言うから、《じゃ、薬局まで買いにいきましょう》と提案したら…。
ゼロさん、結局…持ってたのよ。
ゼロさんって嘘まで吐くみたい。
困ったわ…。
男の人は狼だわ?

▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙

エロが終わると、ゼロさんは上機嫌。
天井を見つめて少し静かになる。
ミルルはエロが終わると……グッタリ放心してる。
この展開はまだ慣れてない。
ミルルはイケメン大好きだけど、エロ慣れはしてないし…。
エロよりファッションの方が好きかも。
ミルルは雑誌から依頼される特集インタビュー記事にも、同じ感じで…。
《ご飯よりインテリアや服が好きだ》って、本心を回答してる。
でも、これも大人の階段なんだって思う。
慣れなきゃダメなのかもしれないって。
男の生態を。
男の人って、殆どが…エロ大好き人間らしいわ。
ブサメンからイケメン、フツメンまで…ほぼ平等に…全員…。
エロが大好きみたい。

(※現代語解説※
イケメン…顔が良い男性。
フツメン…顔が並みな男性。
ブサメン…顔が不細工な男性)

特に若い男性ほどエロがしたくてたまらないらしい…。
歳いってもそれは続くらしい…。
そんなふうに、週刊紙に書いてる。
容姿ではエロは判別できないみたいで。
エロに関しては……草食系男子の方がミルル的には嬉しいんだけど……。
存在するのかしら?
ミルルも芸能界にいるし、共演俳優ハン=サムが20人同時進行で家へ連れ込み、女性と交際してるのを知るにつれ。
ミルルファンが女性もいるけど、男性が多いことでも知ってる。
ゼロさんの性欲を…受け止めようとはしてる。
共演俳優のハン=サムは…。
性依存症なのかもしれない。
20名の女性陣はガールフレンドとか言ってるけど、見てると…セフレに近い関係。
芸能界も色々スキャンダルだらけで…。
また、金がある分…。
女が群がるみたいで……。
共演仲間―――俳優ハン=サムを見てると…。
あれも困ったもの。
金髪碧眼系のイケメンで……。
今、平和国ウッド俳優抱かれたい男No.1に……奴は君臨してるけど…。
でも、ミルル好みはゼロさん。
ミルルが大金叩いて買った男は人生でゼロさんだけ。

【ミルル…。
アリガトナ】
《いいわよ?
スッキリしたの?》

ミルルは普段、一人でエロもしない。
いつもだけど、入るのに手間かかるし。
人種差なのか痛い気がする。
ちょっとエロはまだ苦手かも。

【アア】
《それはよかったわ?》
ゼロさんも喜んでるし、良いってことにしなきゃ。
【ハア…。
コッチ来ルカ?】
ゼロさんが腕枕してくれるみたい。
ゼロさんは事後、優しい。
《ありがとう》

ミルルはありがたく、ゼロさんに腕枕してもらうことにした。
ミルルもゼロさんも布団で裸、再開早々こんな展開へ突入するとは思わなかった。
もっと積もる話で盛り上がるのかとも。
男の人にとって、性欲は健康のパロメーター。
ゼロさんが元気そうで何より。

【オメエは…。
どの体位がイインダ?】
《え?》

会ってすぐになるのが下ネタ?
ミルル的には誕生日なんだけど。
ここら辺もまだ不満がある。

《正常位が痛くないわね。
あれも激しいと無理だわ。
まだ、あとは慣れないわ》
【ソウカ…アア】
《そんなに頑張らなくてもいいのよ。
ミルルはこうやって、抱擁してるだけで大満足なんだから》
【ソウカ。
アア。
オメエは自分でシタ事アルノカ?】
《何の話よ?》
【ダカラ…】
《ああ。
する訳ないでしょう?
ミルルは女性なんだから。
そこら辺にいるビッチと一緒にしないでちょうだい。
別にミルルは溜まる訳でもないし。
あり得ないわ。
一瞬、何の話をされてるか理解できなかったけど。
で…。
何故、そんなことを…ミルルの誕生日に聞いてくるわけよ?》
【アア。
中が…固過ギル】
《3年前まで処女だったし、えっと…今で4回目のエロかしら?
そんなもんじゃないの?》
【離れてた3年で…マサカ、一回もほぐしてナカッタノカ?】
《どうして、自分でそんなことをするわけよ?
AVか官能小説の見過ぎじゃないの?
誰と比べてるの?
まさか、以前に付き合ってた1歳下の従軍慰安婦の女性と比べてる訳?
ミルル、怒るわよ》

ムカつく話だけど……ゼロさんには前に女がいる。
封印したい過去らしいけど、ミルル的には……ちょっと嫉妬もしてる。

【チ…。
話題変えようカ?
もう良イ…】
《ねえ?
ミルルと一緒にターシャ国へ戻りましょうよ》
【ハン?
何故ダ?
ターシャ国カ?】
《ミルルのゼロさんへのサプライズはターシャ国へ行かないと渡せないものなの。
だからね…。
エロも終わったし、今度こそミルルに従ってちょうだい》
【イツダ?】
《近日中によ!
大丈夫!
ミルルがゼロさんの分まで飛行機代、往復払うから》
【ソレナラ…】
《なあに?》
【元々が偽造パスで…一応、今…ポケットにパスポートなら入ってるガ…。
今夜、邪神号がココからターシャ村へ行くらしい。
オメエの20歳聖誕祭を将軍様が邪心国でスルラシイ…】
《そうなの?
乗せて貰えないかしら?》
【来ルカ?】
《もちろんよ!
助かるわ。
ターシャ国までの旅費がバカにならないのよ!
移動で14時間ぐらい掛かるから!》
【強く言ってミル】
《ゼロさん!
ありがとう!!》

ミルルは熱く抱擁を交わした。


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ゼロから見た世界6


目次

番 外の外2




告知通り、他キャラの番外から更新を始めました。

次シリーズに関しては予告通り、まとめてる最中です。

次シリーズこそ、女性ヒロインを主人公に王道な逆ハーレム小説で仕上げるつもりです。

✩✩✩

更新チェックが遅れました。
申し訳ないです。
今月が私生活が忙しすぎて……更新遅めになってます;。

諸事情により、今月は半月以上…家にいれない状況で……。
更新速度遅れますが、気力はあるので見守って下さい。

今月は予定的に更新が無理なのは事前に知ってたので、今月いっぱいはネタを練って……来月から更新を始動しようかとも……当初は計画をしてました。


一度に、文字数にして20KB近くUPしてるので、そこもあって。

7〜10KB程度だと、サクサク連日進むんですが。

それだとページ数が2倍近く増えそうなので・・・。

✩✩✩

今までのあらすじ。

売れっ子アイドルの《眼鏡ミルル》は、高校時代アラビア系留学生【印度ゼロ】に一目惚れを果たし……根性でストーカーの上、落とす。
その後の話。





《眼鏡ミルル》

売れっ子アイドル。



【印度ゼロ】

高校時代、邪神国から留学して来たアラビア系男子。

















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