【ゼロ視点】
エロは慣れてるが…やっぱり期待は胸高まる。
職場にいる間も、妄想の世界に浸ってた。
≪ゼロさん、おかえり。
待ってたわよ!
ほら、部屋に行くわよ≫
【ウゼエ…】
バスが王宮職員庭園前に到着すれば御出迎えがイル。
まあ、機嫌はよくナル。
オレの後ろ座席の5つ子兄弟どもは今日もミルル隠し撮り写真なんかを商売二シテタ…。
5つ子兄弟は、名札がねえと全く、差が分からねえ。
スキンヘッドにサングラス、褐色の肌と黒装束衣装…。
オレですら兄弟の差が分からねえ…。
チッ。
ノアのミルル募金へ稼いだ金を入れる気らしいが…それは浅はかダ。
オレはノアの正体なら知ってる。
奴はただの守銭奴の塊ダ!
アレとオレは馬が合わねえ!
1[オラ、驚愕だっぺ?
二人は結局、どうなったっぺか…?
少し前までゼロはバスに黒いカーテンしてたべ?]
2[この待遇差は何さ。
ボクチン、悲しいさ]
3[ワイ、仲の良いカップルなんて見てたら潰したくなるサカイ。
ゼロのどこがいいサカイ?
ワイの方がずっといいサカイ?]
4[ミルル様。
目を覚ますケン。
そいつ、この国では有名なスケこまし班ケン。
オイラもスケこまし班に配属してみたかったのに…何故か跳ねのけラレタケン。
男は容姿じゃないケンよ?
中身だケン]
5[ミルル様が何故かぞっこんタイ。
結局、ゼロはヤリ捨てポイではなかったことは…門番から聞いたタイ。
ボカァにもまだチャンスは残ってるタイ。
早くミルル様も正気に戻るタイ。
ゼロの策略に落ちてるタイ。
見てられんタイよ・・]
黒装束の胸元に番号札を振られた、スキンヘッド頭でサングラスを装着した褐色の肌な兄弟達は今日も元気ソウダ。
それだけじゃねえ、門番のヤロウまで…。
―――そうだ。
全く持って謎だ。
でも、昨日…ミルル様から直接聞いた。
まだ、ヤリ捨てポイになってないらしい…。
昨日は熱期の9時頃…50℃の中をミルル様、根性で全力疾走して…男性寮まで侵入してきたんだ。
凄かった…。
見てると、ミルル様が不憫すぎる。
なんとかならないものか…。
ノア大佐のミルル様募金と署名はしたが、心配はしてる。
いったいどうなることか…―――
門番は常に黒装束衣装で顔を隠してる。
邪神教内戦のせいで、邪神教の異端派から硝酸カリを掛けられて…門番の顔はないという噂だ。
常に頭には黒いフードを被ってる。
門番の話が…オレには見えねえ…?
どういうコッタ?
どうして、そんな時間帯に男性寮へなんて…アホが。
まあ、そういうとこも馬鹿だと思うが。
ミルルは時として愛らしくもアル…。
ミルルはオレへ抱擁して、今日は珍しくミルルが…頭にフードをしてる。
ミルルの黒装束衣装…頭のフードから覗くのは、眼鏡を掛けた瞳だけ。
職場にいる間も、妄想の世界に浸ってた。
≪ゼロさん、おかえり。
待ってたわよ!
ほら、部屋に行くわよ≫
【ウゼエ…】
バスが王宮職員庭園前に到着すれば御出迎えがイル。
まあ、機嫌はよくナル。
オレの後ろ座席の5つ子兄弟どもは今日もミルル隠し撮り写真なんかを商売二シテタ…。
5つ子兄弟は、名札がねえと全く、差が分からねえ。
スキンヘッドにサングラス、褐色の肌と黒装束衣装…。
オレですら兄弟の差が分からねえ…。
チッ。
ノアのミルル募金へ稼いだ金を入れる気らしいが…それは浅はかダ。
オレはノアの正体なら知ってる。
奴はただの守銭奴の塊ダ!
アレとオレは馬が合わねえ!
1[オラ、驚愕だっぺ?
二人は結局、どうなったっぺか…?
少し前までゼロはバスに黒いカーテンしてたべ?]
2[この待遇差は何さ。
ボクチン、悲しいさ]
3[ワイ、仲の良いカップルなんて見てたら潰したくなるサカイ。
ゼロのどこがいいサカイ?
ワイの方がずっといいサカイ?]
4[ミルル様。
目を覚ますケン。
そいつ、この国では有名なスケこまし班ケン。
オイラもスケこまし班に配属してみたかったのに…何故か跳ねのけラレタケン。
男は容姿じゃないケンよ?
中身だケン]
5[ミルル様が何故かぞっこんタイ。
結局、ゼロはヤリ捨てポイではなかったことは…門番から聞いたタイ。
ボカァにもまだチャンスは残ってるタイ。
早くミルル様も正気に戻るタイ。
ゼロの策略に落ちてるタイ。
見てられんタイよ・・]
黒装束の胸元に番号札を振られた、スキンヘッド頭でサングラスを装着した褐色の肌な兄弟達は今日も元気ソウダ。
それだけじゃねえ、門番のヤロウまで…。
―――そうだ。
全く持って謎だ。
でも、昨日…ミルル様から直接聞いた。
まだ、ヤリ捨てポイになってないらしい…。
昨日は熱期の9時頃…50℃の中をミルル様、根性で全力疾走して…男性寮まで侵入してきたんだ。
凄かった…。
見てると、ミルル様が不憫すぎる。
なんとかならないものか…。
ノア大佐のミルル様募金と署名はしたが、心配はしてる。
いったいどうなることか…―――
門番は常に黒装束衣装で顔を隠してる。
邪神教内戦のせいで、邪神教の異端派から硝酸カリを掛けられて…門番の顔はないという噂だ。
常に頭には黒いフードを被ってる。
門番の話が…オレには見えねえ…?
どういうコッタ?
どうして、そんな時間帯に男性寮へなんて…アホが。
まあ、そういうとこも馬鹿だと思うが。
ミルルは時として愛らしくもアル…。
ミルルはオレへ抱擁して、今日は珍しくミルルが…頭にフードをしてる。
ミルルの黒装束衣装…頭のフードから覗くのは、眼鏡を掛けた瞳だけ。
眼鏡の下に映る瞳が少女のように輝いてる。
フードの下の白い肌は…薔薇色に染まり、ミルルの口元は緩んでるのだろう。
…お互いの黒装束が砂風に揺れて流れてる。
ミルルの手は細く冷たく華奢で白イ。
よほど、甘えるのが好きな女ラシイ。
そこで、ミルルが後ろを振り返って、猫さながらに連中へ威嚇を始メタ。
≪うっさいわね。
ミルルがアンタたちになんて落ちる訳ないでしょう?
これからミルルとゼロさんのイチャイチャ、タイムが始まるの。
外野はうるさいわよ!
黙って頂戴。
ササ。
じゃ、ゼロさん…部屋へ行きましょう?≫
【ウザ…】
ミルルは手を引っ張って…オレを王宮ロビーまで強引に連行する。
昨日、お互い…エロをした。
多分、今日もアル。
それは知ってる。
ミルルは積極的ラシイ。
別にオレは慣れてるが…。
まあ、良しとスル。
エロは良いモノダ…。
5つ子兄弟は不服ラシイ…口がへの字口になっている。
まあ、漂う雰囲気が昨日までとは違うんダロウ。
事を終えた後の男女特有から漂うイチャイチャしたムードだ。
水色の王族職員男性寮前に停留する黄色いバスの内部が眩く光ってる。
辺りは9時を越え、暗く…空は砂埃で曇ってる、ココは砂漠ダ。
1[ミルル様・・ターシャ国では清純系アイドルで売ってたって本当だべか?
ミルル様はやっぱり女王様系キャラだべ?
オラ、あのSっぽいネコ目もたまらんっぺ?]
2[にしても…どこがいいさ。
どうせ、泣くさな?
ミルル様。
ボクチン、500邪$は懸けてもいいさ
5つこ兄弟、派閥も方言も違うさ、しかし…女性の趣味だけは同じさ。
ここは共同するさ]
3[ワイ、次の商売…考えたさかい?
ミルル様が1ヶ月以内に別れるかどうか…。
券を売り捌くサカイ。
で、稼いだ金で…ノア大佐のミルル様募金にはセッセとして…ミルル様の処刑は停止するサカイ。
お蔭でミルル様の秘密の毛が増えたサカイ。
これ、お守りにすればご利益ありそうサカイ]
4[スリーはさすが、西部都市出身ケンね?
常に商売ケンか?
まあ、ミルル様の隠し撮り写真は良かったケン。
次はゼロに泣かされてミルル様が別れる写真を…。
オイラも期待してるケン]
5[ボカァ…女性の趣味は謎タイ。
ボカァ、ヤツのどこがいいか謎タイ。
ボカァも…ターシャ国へ行けばモテるタイか?
5つ子トリオで、…歌って踊ってもてるグループ結成しタイ…。
グループ名は…”クインテット (quintet)”でどうタイか?
五人組や五重奏って意味タイ。
ボカァ、必死で…もてタイ…。
稼いで募金して…ミルル様の処刑は停止するタイ。
ミルル様、不憫タイ]
奴らの話は耳からスルーされてる。
ミルルは一生懸命、オレへ縋り付いて…王宮へ向かい、1階の玄関扉を開き…王宮ロビーへ足を運んだ。
王宮ロビーは華やかダ。
まるで天人が暮らすような世界観だ。
温水プールがあるし、山羊のミルクが入った陶器。
それ以外にもアメジストが飾られている、壁面には巨大なスクリーンで連日NEWSが流れてる。
煌めくシャンデリアの王宮ロビーに赤に金色の淵なエレベーターがある。
エレベーターの四角いボタンを押して、中へ侵入した。
ココは冷房が効いてて癒される。
その間もミルルの体温が黒装束衣装を通して、肌へ伝わる。
ミルルはオレの掌を握ったり、摩ったりして…遊んでる。
よほど、肩幅が好きらしい…。
盛大に甘えて来る。
ここは機嫌が良イ。
≪ゼロさん…工場で夕飯は食べて来たんだよね?
ウフフフフフ≫
【チッ…】
オレは照れても舌打ちがしたくなる性格ダ。
っていうか…。
どーでもいいから、早くエロがしたいだけダ。
短気でもアル。
≪ミルルが処刑になるって話?
嘘でしょう?
なんか…後ろから聞こえてたけど…≫
【ウゼ、部屋で話す】
声が低くなる、早く…部屋に行きたいだけダ。
事さえ終われば…少しは冷静になれるダロウ。
エロは好きダ。
オレにとって、エロはスポーツとも一緒ダガ・・。
やっぱりこういうふうに甘えられるとその気にナル…。
機嫌が良イ。
ミルルはエレベーター内でも背後から縋り付いて来る。
しかし・…このエレベーター監視カメラがアルラシイ。
まさか、エロをすれば…将軍様にバレル、そこは配慮スルベキだろう。
オレはボタンを見詰めて、早く…部屋に着けと少し怒っテル。
≪ねえ?
ゼロさんの瞳の理由…。
今、ここで聞きたいわ?
別にどこでも良いでしょう?
聞く場所なんて…≫
【ウザ、部屋でナ】
エレベーターが6階へ到着し、ミルルはオレの掌を握ったまま・…棺桶部屋へ連行した。
ミルルが…首から吊るしてた鍵で、玄関の扉を開ける。
あとはヤッタラ、寝るだけダ。
娯楽のねえこの国で、楽しみと言えば・・これしかねえ。
期待値が上ガル。
機嫌良イ。
≪アア。
涼しいわね…。
ゼロさん≫
【ソウダナ…】
部屋に入れば信じらねえことにあの糞ババアがいる。
オレにとっては敵でしかねえ女が大の字で…ベッドに寝てる。
絶対、これ…邪魔をする魂胆だろ?
コラ。
ミルルはオレの空気が張りつめたのを理解したのか知らねえが。
ノアへ近寄って、声掛けした。
殺意さえ芽生えてる、ノアにはダ。
一度、殺してやりたい女だ。
しかも、また…部屋の床が一面…酒瓶の空で散乱してる。
スケルトンな酒瓶が部屋のシャンデリアに反射して光ってる。
この女の痕跡が部屋に残るのはオレにとっては最悪でしかねえ!
≪ノア、ゼロさんが来たから帰って頂戴。
邪魔者よ。
今からミルルはイチャイチャするんだから≫
〔フワァ…。
ミルル様、騙されてるだけですってば…。
フワァ…今日はテレビで歌劇、豪華でしたわ?
さすが熱期休暇だけありますね?〕
【チ、コイツ…マタカ?】
絶対、確信犯に決まってる。
寝ぼけ眼なのがまたタチだ悪い!
最強に嫌そうな視線をノアに向けた。
オレは基本、女には優しい筈だが…。
そういう任務が多かったせいもアル。
しかし、いくらなんでも沸点がブチ切れそうでもある!
ッチ。
≪もう…≫
ミルルは察したのか…ノアを背中に負ぶって、部屋の外…廊下へ転がした。
それプラス・・足蹴りぐらいしても良いと思う、あの女…厚かましすぎる…ダンダンだ。
〔今日もなんですか?
ミルル様…。
ファアア…〕
≪じゃあね?
ノア、おやすみよ≫
ミルルは…棺桶部屋の扉を閉めた。
一瞬、あまりの怒りに頭が真っ白にナッテタ。
目を向いて倒れるかと思うレベルの怒りだった…。
いつか本気でノアをオレは記憶がねえうちに殺してしまうのかもしれねえ…。
前回の鬼教官がそれだった…。
口が震えてくるレベルの怒りダ。
☆☆☆
ミルルがオレの瞳を優しく覗き込んでくる。
爆発しそうな怒りを根性で収めた。
血管が切れそうになっても耐エテル。
これから事が始まるダロウ…。
≪ねえ、ゼロさんの瞳、碧でしょう?
どうしてなの?≫
【アア…。
オレのダナ…父が平和国系ラシイ】
ミルルはオレへ接近して、甘えて来る。
あの女は確かに気に食わねえが…ここで怒るようでは、終了ダ。
自分に言い聞カセル。
最近、オレは丸くなったと…仲間連中全員から言ワレテル。
節々で怒りそうになる瞬間ならあるが…一生懸命、耐えてる。
≪え?
ゼロさんって邪神人なんでしょう?≫
【母はソウダ。
父はオレが生まれてすぐに逃げたらしい】
≪逃げたってどういうことなの?≫
【認知せずに…逃げたってコッタ】
≪じゃあ、ゼロさんは苦労したの?
ゼロさんの家族ってどんな人?≫
ミルルはオレの肩へ接近して胸元へ顔をうずめてる。
ミルルは愛らしい女だ。
そこは認めよう・・。
これからミルルとエロが始まる。
【母はオレを政府へ売ッタ、そういうことで…。
オレは家族は知らねえ】
≪何歳で売ったの?≫
ミルルの質問はどうでもいいが。
ミルルは至近距離でオレの瞳を上目勝ちに覗き込んでる。
すこしムラムラする。
ミルルは接近して、オレの手をずっと握って…オレの上に座ってる。
盛大に甘えて来る。
仕事中もエロは慣れてるモノの…これから始まるエロについて考えてた。
【生まれてスグだ】
≪この前…ちょうど8月上旬、熱期ぐらいに政府に拾わて、生まれたのは7月ぐらいって教えてくれたけど‥。
そう言う意味だったのね。
ちょっと、一瞬…頭が戸惑って…聞きそびれたけど。
それから…将軍様からもゼロさんは、庶民でではなく、政府に拾われた孤児って説明を受けた。
ノアからは…ゼロさんの情報…をあまり教えてくれなくて…。
今まで、ゼロさんには…直接聞きにくくて…ミルル、結構神経を使うタイプだから…。
変なことを聞いてごめん、ゼロさん・・。
気分、悪くなったでしょう?≫
【ソレヨリダナ…】
オレはベッドに腰かけた、ミルルはずっと優しく抱擁をしたままダ。
≪ミルルね?
ゼロさんがやっと、ミルルへ少し心を開いてくれて嬉しいの…。
そろそろ9時ね。
えっと、ミルル…処刑とか、5つ子兄弟が言ってたけど…。
あれは本当なの?≫
【ダリい・・。
そうならねえようには図ル】
≪ゼロさん、ありがとう。
優しいわ!≫
ミルルはベッドに腰掛けたまま、オレへに強く抱擁してくる。
オレも今、ベッドに座ってるが…ミルルの背中を撫でてみた。
ミルルの標準レベルよりやや小さめな胸が当たってる。
割りとBぐらいか?
ミルルは巨乳ではねえが…。
別にオレはBもあれば良い、まな板と言うこともネエ。
割りとターシャ人はこの国より貧乳だとは聞く。
そうかもしれねえ、ターシャ国へ留学した際にはやはりそう感じた。
しかし、肌質が違う。
こういう異国情緒漂う美人も良い。
顔がとにかくミルルは可愛い。
割りと形の良い胸はシテル。
尻も割りと上がってる、運動系だけある。
昨日、吸った乳首も良い色で、胸も割りと柔らかかった。
ミルルを脱がすことが頭の片隅にある。
そこで…ミルルは大あくびをした。
≪ふわあぁ…。
もう、ミルルがいつも寝てる時刻だわ。
フワァ。
じゃ、寝ましょうか?
ゼロさん…≫
【寝ルノカ?】
一瞬、頭が停止した。
どういう意味なのかト?
時々、邪神語を喋ってる筈なのに…。
ミルルとは外国語をしゃべってる気分になる。
何を語り始めるのか?
この女?
≪えっと…ね?
ゼロさん…。
えっと…。
エロしたら、子供出来るでしょう?
困るのは女なの…。
だから、結婚するまで…エロは我慢しましょうって言ったら…怒るかなぁ?≫
何を言ってるのか分からず・・。
沈黙にナッタ。
その時、ミルルはいつもにも増して…オレへ甘えて来る。
どう見ても誘われてる。
馬鹿ラシイ…。
声を低めてみた…。
馬鹿な女ラシイ…。
【ミルル…】
≪ゼロさん?
なあに?
駄目?≫
ミルルは飴を転がしたようなネコナデ声だ。
【別レヨウ】
これぐらいの衝撃を与えるくらいで良イ。
コイツ、馬鹿だからダ。
馬鹿ダロ…?
≪ええ!!≫
ミルルは目をパチクリとして、瞬きしてる。
まるで童女だ、不思議でたまらないっていう様子ダ。
オメエ、何歳だ?
馬鹿カ?
オレは全く表情変えてネエ。
ターシャ人は幼いラシイ…。
≪どうしてなの?
ゼロさんは…ミルルのことが好きじゃないの?
好きなら、耐えてくれるでしょう?
どうしてなの?
ねえ‥・。
ブラックジョークよね?≫
【サヨナラダ】
オレはミルルの抱擁から跳ね退けて、部屋から出ようとシタ。
オレにはエロもねえのに無理ダ、添い寝ハ…。
何がここまでアホに育ったノカ?
というか・…昨日したダロ?
慣れろ、コラ。
オレ、オメエが痛がるから大変ダッタ。
一応、気をつかった気ダガ…。
馬鹿ラシイ…。
唖然とシテル…。
≪待って、ミルルが悪かった。
腹をくくるから。
ゼロさん…。
エロなんてね?
飽きるわよ。
そんなに急がなくても…別に結婚してからで良いんじゃないの?
いまどき、セックスレスな人…いっぱいみたいだし…。
別にミルルとしてはエロなんてどうでも…≫
【サヨナラ】
やはり…オレには悪いが…重荷かもしれねえ。
ターシャ人の感性は全く理解できねえ・…。
邪神語話せよ、コラ。
≪分かったわ、ゼロさんはエロが好きなのね?
ミルルはなくても別にだけど…。
耐えるわ≫
【ウザ…】
ミルルはこの間ですら、嬉しそうにオレと手を繋ごうとする。
煽ってるだけにしか見えねえから、手を払いのけた。
ミルルは目をパチクリと再度シタ…。
驚愕シテル…。
噂かと思ってたが…邪神国王家は血が濃すぎて、不能が多いとも聞いてたが…。
それから、ターシャ人は幼いとは耳にしたこともあったが…。
何がここまで子供にサセテルノカ?
もすこし、女になってホシイ・・・。
別にオレはロリコンではねえ…。
エロも大好きダ。
邪神国とでは価値観が違い過ぎるラシイ。
まさか、これが一生ナノカ?
嘘ダロ?
女になって、発情をしてホシイ…。
≪悪かった、怒らないで。
ミルル、ゼロさんのために走って来たのよ?
ミルルが慣れるから≫
【ウゼ…】
ミルルは理解してくれたのか、オレを後ろから抱擁してキタ。
少し機嫌が戻ル。
本当に手がかかる女ダ。
【ホラ、オメエがオレを好きなら…キスぐらい自分からシロ】
ミルルは動揺したように正面からオレへ軽いキスした。
キスは好きだ、とてもその気になってクル。
ミルルはまだ慣れてない様子らしいから…押し倒してミタ。
電気が付いてるから今日はよく見える。
服を脱がさして、全裸にして…オレも全裸になれば…。
あとはすることは決まってる。
今までは流れ作業、ベルトコンベアーだったが。
割りと癒される。
エロ自体は好きダ。
ミルルは戸惑ってる、性器舐めるのも割りと長年して来たから何とも思わないが…。
ミルルが嫌がり始めた。
≪止めて、不潔だわ。
ミルル、そう言うところ…嗅がれるのはちょっと…ごめんだわ。
ない方が良いわ≫
まあ、これは別に良いと言う客も存在するし…。
理解はシタ。
【ソウナノか?
じゃ…指でだな…】
これをしねえとミルルは痛がる。
そんな雰囲気ダ。
この性格では…まさか、自分でオナったこともねえのか?
そんな女イネエと思ってたが…コイツの場合、カマトトじゃねえかもしれねえ。
しかし、オレが困ってる。
自分で、処女膜緩めるぐらいで別に良い。
意外に大変過ぎテル。
【オメエはフェラは無理か?】
≪ミルルはちょっと…そういうのは…。
ゼロさん、AVの見過ぎよ…≫
【ソウカ…】
少し悲しいが別に良いとしよう。
嫌なヤツもいるらしいからダ。
ミルルの胸を揉んだり、吸ったりしてみた、ホッコリする。
ミルルへキスしたら、勝手に反応ならするし…指で何とかミルルの中も緩めたし…。
ゴムして入ることにした。
入れてみれば分かるが、まだミルルは慣れてねえラシイ。
これは大変だ。
人種差のせいで余計かも知れねえ…。
≪少しずつでね?≫
【アア】
ミルルが痛まねえようにゆっくりしか動けねえ。
時間長い方がオレは好きダ。
割りといろいろ労わった気だ。
エロが終われば賢者タイムになる。
やっと放心して、少し冷静になれそうな気がする。
ミルルも痛いのか…それとも少しは感じたのか…。
謎だが、喘ぎ声は大きかった。
ミルルへ腕を渡せば、ミルルは頭をのして来る。
機嫌が良い。
≪じゃ、おやすみ…≫
【寝るノカ?】
ほんの少し寂しさも感じる。
また、明日の朝は出発だからダ。
帰ってきたら、エロしかねえ。
≪ゼロさん、好きよ?≫
ミルルの頭を撫でてみた。
まあ、子供っぽいところもアルガ…良く頑張ったと言う意味ダ。
ターシャ人は幼いと聞いてたが、こういうことかもしれねえ。
まあ、愛ラシイ。
マスコットのようにも映ル。
≪ミルルはね…ゼロさんと一緒にターシャ国へ戻るのが夢なの。
ねえ、やったからには…いつか、ミルルと結婚してくれるわよね?≫
【重イ…】
まあ、別に正直に言う気もネエ。
ターシャ国へ戻るより、オメエの位を下げて…嫁にしようかと思ッテタ。
そこは罰が悪イ。
≪え?≫
【ハア…】
溜息、吐イタ。
≪ゼロさんはまさか…ミルルのことを弄んでるの?
こう言う時は嘘でも、ウンって言うモノよ…。
ねえ、ゼロさん…≫
ミルルはオレへペッタリくっ付いて甘えてる、オレは抱擁し返してテミタ。
エロのあとのホッコリは好きダ。
【寝テロ、今日はアリガトウ】
≪え?≫
少し照れもアル。
≪何がありがとうなの?
エロをしたって話なの?≫
【ソウダ】
機嫌は良イ。
スッキリしてる。
≪そっか…。
ゼロさん、エロ好きなんだね?≫
【アア】
≪そっか…。
じゃ、おやすみ?≫
【オヤスミ…】
≪ミルルのこと、弄んでるの?≫
【ハア?】
≪だって、結婚・・考えてくれないんでしょう?
酷いわよ、ヤリ捨てポイなんて≫
【ウゼ】
ミルルは少しうざい。
≪怒ってるわよ。
嘘でも・・こういう場合はウンって言ってよ。
ミルルだってね?
夢ぐらい見たいわよ?
スケこまししてた癖に酷いでしょ!
ミルル、ショックなんだから…≫
ミルルの口からスケこまししてた単語聞くのは楽しくもネエ。
機嫌が少し悪くなる。
オレとしてはあれは不可抗力もあった暗黒時代ダ。
【寝ル、ジャナ】
≪ゼロさん…ちょっと、ミルルのことはエロだけなの?
ゼロさん…≫
【もう寝る時間ダロ?
オメエは…】
≪そうだけどね?
はあ…。
ミルルはどうして、ゼロさんが好きなんだろう…。
やっぱり弄ばれてるのかな?≫
【ウザ】
≪ミルル、もう寝るわよ。
ショックなんだからね?
今…≫
【ウゼ】
うざいが可愛い女ダ。
オレはミルルから背を向けて寝てる。
ミルルはゼロさんの方を向いて寝てる。
お互いに事後で服は着てない。
ミルルはどうせすぐ寝る。
オレも白い錠剤、睡眠薬は飲むことにした。
それ以外にも精神安定剤に近い薬をノアから処方されている。
それも飲む事に決めた。
☆☆☆
こうして、夜が更けた。
☆☆☆
翌朝…。
ミルルのアラームが鳴った。
それは…王族電話に内蔵されたアラームだが、それがなくてもオレは目が覚めた。
既に服を着た。
黒装束衣装ダ。
≪ふわぁ…。
朝なのね?
はあ…。
寝不足になりそうだわ…≫
【起キタノカ…?】
≪ゼロさんは…いつ寝てるの?≫
【バスの中と、昼飯時と…向こうでも、5時頃には終わってる。
朝も7時ぐらいからだ、到着しても1時間は時間がアル。
バスは帰宅9時だが…その間は寝る時間がアル。
夕飯は7時ダ。
隙間時間には寝テル、他にすることがねえ】
≪そうなの…≫
☆☆☆
バスは5時出発ダ、今が4時30分なら…もう部屋で10分足らずしか会話する時間もねえ。
オレはバスで寝るタイプだ。
行列に並ばねえように1番乗りを心掛けてる。
ロスタイムに繋がるからダ。
≪ゼロさん…。
昨晩、ミルルに酷いこと言ったでしょう?
少しは反省してるの?
ミルル、本気でゼロさんに足蹴りくらわせわよ?≫
【ダリィ…】
≪浮気しないって約束させたでしょう?
ミルルと交際が決まった日に。
あの時も…ウゼエって逃げて。
結局、なんでそんなにミルルを拒むわけ?
夢ぐらい見せてくれても≫
【悪カッタ】
≪本当に反省してるの?
ねえ?≫
ミルルはオレへ抱擁してキタ。
甘えられてるだけだ…。
≪ゼロさん、日曜日もないわけでしょう?
ミルル…寂しいわよ?
お蔭で全然、デートも出来てないし…≫
【ハア…】
同感ダ。
ミルルは正面から抱擁したままダ。
【ジャ…】
≪そうね?
もう、バスの時刻だわ!
部屋でゆっくりなんてしてられないわ!
廊下へ出ましょうか?
ミルル、頭からフード被るから。
これ、便利ね?
お蔭ですっぴんでも外を歩けるわよ?
鍵だけ閉めておけば大丈夫ね?≫
【チッ】
時間がネエ!
あのバスは3階立てダ。
凄い行列にナル。
オレは待つのは苦手ダ。
≪そうよね?
ゼロさん、いつも一番乗りでバスに乗ってるものね?
部屋を出ましょう!≫
ミルルはオレの手を引っ張って廊下出て、そのあと…離れて棺桶部屋の鍵してるが…。
先にエレベーターだ。
オレは待つのは嫌いダ。
急ぎたい。
早足にナル。
≪ちょっと、待ってゼロさん。
ミルル、まだなんだから!≫
【チッ!
時間ネエ】
ミルルも勝手に付いて来る。
オレは切羽詰まってる、時間が迫ってる。
バスの行列、並ぶのイラ付ク。
☆☆☆
オレとミルルはエレベーターへ入った。
オレは必死にエレベーターの現在の階数を見てる。
なるべく行列に並びたくねえ。
あれほど、嫌な瞬間もねえからダ。
オレは溜息をエレベーターで吐いた。
数回、何度も舌打ちしてえとこだが…ミルルの前で耐エテル。
☆☆☆
エレベーターが1階に到着した、エレベーターが開けば・…そこは煌めく王室ロビーダ。
そこの透明な窓から外が見えてる…。
朝の五時で、日さえ昇らず暗い庭園の景色に…水色の施設、王族職員男性寮前があり…、その目前に停留してる黄色い三階建てのバスだけが、フロントライトで 輝いてる。
フードの下の白い肌は…薔薇色に染まり、ミルルの口元は緩んでるのだろう。
…お互いの黒装束が砂風に揺れて流れてる。
ミルルの手は細く冷たく華奢で白イ。
よほど、甘えるのが好きな女ラシイ。
そこで、ミルルが後ろを振り返って、猫さながらに連中へ威嚇を始メタ。
≪うっさいわね。
ミルルがアンタたちになんて落ちる訳ないでしょう?
これからミルルとゼロさんのイチャイチャ、タイムが始まるの。
外野はうるさいわよ!
黙って頂戴。
ササ。
じゃ、ゼロさん…部屋へ行きましょう?≫
【ウザ…】
ミルルは手を引っ張って…オレを王宮ロビーまで強引に連行する。
昨日、お互い…エロをした。
多分、今日もアル。
それは知ってる。
ミルルは積極的ラシイ。
別にオレは慣れてるが…。
まあ、良しとスル。
エロは良いモノダ…。
5つ子兄弟は不服ラシイ…口がへの字口になっている。
まあ、漂う雰囲気が昨日までとは違うんダロウ。
事を終えた後の男女特有から漂うイチャイチャしたムードだ。
水色の王族職員男性寮前に停留する黄色いバスの内部が眩く光ってる。
辺りは9時を越え、暗く…空は砂埃で曇ってる、ココは砂漠ダ。
1[ミルル様・・ターシャ国では清純系アイドルで売ってたって本当だべか?
ミルル様はやっぱり女王様系キャラだべ?
オラ、あのSっぽいネコ目もたまらんっぺ?]
2[にしても…どこがいいさ。
どうせ、泣くさな?
ミルル様。
ボクチン、500邪$は懸けてもいいさ
5つこ兄弟、派閥も方言も違うさ、しかし…女性の趣味だけは同じさ。
ここは共同するさ]
3[ワイ、次の商売…考えたさかい?
ミルル様が1ヶ月以内に別れるかどうか…。
券を売り捌くサカイ。
で、稼いだ金で…ノア大佐のミルル様募金にはセッセとして…ミルル様の処刑は停止するサカイ。
お蔭でミルル様の秘密の毛が増えたサカイ。
これ、お守りにすればご利益ありそうサカイ]
4[スリーはさすが、西部都市出身ケンね?
常に商売ケンか?
まあ、ミルル様の隠し撮り写真は良かったケン。
次はゼロに泣かされてミルル様が別れる写真を…。
オイラも期待してるケン]
5[ボカァ…女性の趣味は謎タイ。
ボカァ、ヤツのどこがいいか謎タイ。
ボカァも…ターシャ国へ行けばモテるタイか?
5つ子トリオで、…歌って踊ってもてるグループ結成しタイ…。
グループ名は…”クインテット (quintet)”でどうタイか?
五人組や五重奏って意味タイ。
ボカァ、必死で…もてタイ…。
稼いで募金して…ミルル様の処刑は停止するタイ。
ミルル様、不憫タイ]
奴らの話は耳からスルーされてる。
ミルルは一生懸命、オレへ縋り付いて…王宮へ向かい、1階の玄関扉を開き…王宮ロビーへ足を運んだ。
王宮ロビーは華やかダ。
まるで天人が暮らすような世界観だ。
温水プールがあるし、山羊のミルクが入った陶器。
それ以外にもアメジストが飾られている、壁面には巨大なスクリーンで連日NEWSが流れてる。
煌めくシャンデリアの王宮ロビーに赤に金色の淵なエレベーターがある。
エレベーターの四角いボタンを押して、中へ侵入した。
ココは冷房が効いてて癒される。
その間もミルルの体温が黒装束衣装を通して、肌へ伝わる。
ミルルはオレの掌を握ったり、摩ったりして…遊んでる。
よほど、肩幅が好きらしい…。
盛大に甘えて来る。
ここは機嫌が良イ。
≪ゼロさん…工場で夕飯は食べて来たんだよね?
ウフフフフフ≫
【チッ…】
オレは照れても舌打ちがしたくなる性格ダ。
っていうか…。
どーでもいいから、早くエロがしたいだけダ。
短気でもアル。
≪ミルルが処刑になるって話?
嘘でしょう?
なんか…後ろから聞こえてたけど…≫
【ウゼ、部屋で話す】
声が低くなる、早く…部屋に行きたいだけダ。
事さえ終われば…少しは冷静になれるダロウ。
エロは好きダ。
オレにとって、エロはスポーツとも一緒ダガ・・。
やっぱりこういうふうに甘えられるとその気にナル…。
機嫌が良イ。
ミルルはエレベーター内でも背後から縋り付いて来る。
しかし・…このエレベーター監視カメラがアルラシイ。
まさか、エロをすれば…将軍様にバレル、そこは配慮スルベキだろう。
オレはボタンを見詰めて、早く…部屋に着けと少し怒っテル。
≪ねえ?
ゼロさんの瞳の理由…。
今、ここで聞きたいわ?
別にどこでも良いでしょう?
聞く場所なんて…≫
【ウザ、部屋でナ】
エレベーターが6階へ到着し、ミルルはオレの掌を握ったまま・…棺桶部屋へ連行した。
ミルルが…首から吊るしてた鍵で、玄関の扉を開ける。
あとはヤッタラ、寝るだけダ。
娯楽のねえこの国で、楽しみと言えば・・これしかねえ。
期待値が上ガル。
機嫌良イ。
≪アア。
涼しいわね…。
ゼロさん≫
【ソウダナ…】
部屋に入れば信じらねえことにあの糞ババアがいる。
オレにとっては敵でしかねえ女が大の字で…ベッドに寝てる。
絶対、これ…邪魔をする魂胆だろ?
コラ。
ミルルはオレの空気が張りつめたのを理解したのか知らねえが。
ノアへ近寄って、声掛けした。
殺意さえ芽生えてる、ノアにはダ。
一度、殺してやりたい女だ。
しかも、また…部屋の床が一面…酒瓶の空で散乱してる。
スケルトンな酒瓶が部屋のシャンデリアに反射して光ってる。
この女の痕跡が部屋に残るのはオレにとっては最悪でしかねえ!
≪ノア、ゼロさんが来たから帰って頂戴。
邪魔者よ。
今からミルルはイチャイチャするんだから≫
〔フワァ…。
ミルル様、騙されてるだけですってば…。
フワァ…今日はテレビで歌劇、豪華でしたわ?
さすが熱期休暇だけありますね?〕
【チ、コイツ…マタカ?】
絶対、確信犯に決まってる。
寝ぼけ眼なのがまたタチだ悪い!
最強に嫌そうな視線をノアに向けた。
オレは基本、女には優しい筈だが…。
そういう任務が多かったせいもアル。
しかし、いくらなんでも沸点がブチ切れそうでもある!
ッチ。
≪もう…≫
ミルルは察したのか…ノアを背中に負ぶって、部屋の外…廊下へ転がした。
それプラス・・足蹴りぐらいしても良いと思う、あの女…厚かましすぎる…ダンダンだ。
〔今日もなんですか?
ミルル様…。
ファアア…〕
≪じゃあね?
ノア、おやすみよ≫
ミルルは…棺桶部屋の扉を閉めた。
一瞬、あまりの怒りに頭が真っ白にナッテタ。
目を向いて倒れるかと思うレベルの怒りだった…。
いつか本気でノアをオレは記憶がねえうちに殺してしまうのかもしれねえ…。
前回の鬼教官がそれだった…。
口が震えてくるレベルの怒りダ。
☆☆☆
ミルルがオレの瞳を優しく覗き込んでくる。
爆発しそうな怒りを根性で収めた。
血管が切れそうになっても耐エテル。
これから事が始まるダロウ…。
≪ねえ、ゼロさんの瞳、碧でしょう?
どうしてなの?≫
【アア…。
オレのダナ…父が平和国系ラシイ】
ミルルはオレへ接近して、甘えて来る。
あの女は確かに気に食わねえが…ここで怒るようでは、終了ダ。
自分に言い聞カセル。
最近、オレは丸くなったと…仲間連中全員から言ワレテル。
節々で怒りそうになる瞬間ならあるが…一生懸命、耐えてる。
≪え?
ゼロさんって邪神人なんでしょう?≫
【母はソウダ。
父はオレが生まれてすぐに逃げたらしい】
≪逃げたってどういうことなの?≫
【認知せずに…逃げたってコッタ】
≪じゃあ、ゼロさんは苦労したの?
ゼロさんの家族ってどんな人?≫
ミルルはオレの肩へ接近して胸元へ顔をうずめてる。
ミルルは愛らしい女だ。
そこは認めよう・・。
これからミルルとエロが始まる。
【母はオレを政府へ売ッタ、そういうことで…。
オレは家族は知らねえ】
≪何歳で売ったの?≫
ミルルの質問はどうでもいいが。
ミルルは至近距離でオレの瞳を上目勝ちに覗き込んでる。
すこしムラムラする。
ミルルは接近して、オレの手をずっと握って…オレの上に座ってる。
盛大に甘えて来る。
仕事中もエロは慣れてるモノの…これから始まるエロについて考えてた。
【生まれてスグだ】
≪この前…ちょうど8月上旬、熱期ぐらいに政府に拾わて、生まれたのは7月ぐらいって教えてくれたけど‥。
そう言う意味だったのね。
ちょっと、一瞬…頭が戸惑って…聞きそびれたけど。
それから…将軍様からもゼロさんは、庶民でではなく、政府に拾われた孤児って説明を受けた。
ノアからは…ゼロさんの情報…をあまり教えてくれなくて…。
今まで、ゼロさんには…直接聞きにくくて…ミルル、結構神経を使うタイプだから…。
変なことを聞いてごめん、ゼロさん・・。
気分、悪くなったでしょう?≫
【ソレヨリダナ…】
オレはベッドに腰かけた、ミルルはずっと優しく抱擁をしたままダ。
≪ミルルね?
ゼロさんがやっと、ミルルへ少し心を開いてくれて嬉しいの…。
そろそろ9時ね。
えっと、ミルル…処刑とか、5つ子兄弟が言ってたけど…。
あれは本当なの?≫
【ダリい・・。
そうならねえようには図ル】
≪ゼロさん、ありがとう。
優しいわ!≫
ミルルはベッドに腰掛けたまま、オレへに強く抱擁してくる。
オレも今、ベッドに座ってるが…ミルルの背中を撫でてみた。
ミルルの標準レベルよりやや小さめな胸が当たってる。
割りとBぐらいか?
ミルルは巨乳ではねえが…。
別にオレはBもあれば良い、まな板と言うこともネエ。
割りとターシャ人はこの国より貧乳だとは聞く。
そうかもしれねえ、ターシャ国へ留学した際にはやはりそう感じた。
しかし、肌質が違う。
こういう異国情緒漂う美人も良い。
顔がとにかくミルルは可愛い。
割りと形の良い胸はシテル。
尻も割りと上がってる、運動系だけある。
昨日、吸った乳首も良い色で、胸も割りと柔らかかった。
ミルルを脱がすことが頭の片隅にある。
そこで…ミルルは大あくびをした。
≪ふわあぁ…。
もう、ミルルがいつも寝てる時刻だわ。
フワァ。
じゃ、寝ましょうか?
ゼロさん…≫
【寝ルノカ?】
一瞬、頭が停止した。
どういう意味なのかト?
時々、邪神語を喋ってる筈なのに…。
ミルルとは外国語をしゃべってる気分になる。
何を語り始めるのか?
この女?
≪えっと…ね?
ゼロさん…。
えっと…。
エロしたら、子供出来るでしょう?
困るのは女なの…。
だから、結婚するまで…エロは我慢しましょうって言ったら…怒るかなぁ?≫
何を言ってるのか分からず・・。
沈黙にナッタ。
その時、ミルルはいつもにも増して…オレへ甘えて来る。
どう見ても誘われてる。
馬鹿ラシイ…。
声を低めてみた…。
馬鹿な女ラシイ…。
【ミルル…】
≪ゼロさん?
なあに?
駄目?≫
ミルルは飴を転がしたようなネコナデ声だ。
【別レヨウ】
これぐらいの衝撃を与えるくらいで良イ。
コイツ、馬鹿だからダ。
馬鹿ダロ…?
≪ええ!!≫
ミルルは目をパチクリとして、瞬きしてる。
まるで童女だ、不思議でたまらないっていう様子ダ。
オメエ、何歳だ?
馬鹿カ?
オレは全く表情変えてネエ。
ターシャ人は幼いラシイ…。
≪どうしてなの?
ゼロさんは…ミルルのことが好きじゃないの?
好きなら、耐えてくれるでしょう?
どうしてなの?
ねえ‥・。
ブラックジョークよね?≫
【サヨナラダ】
オレはミルルの抱擁から跳ね退けて、部屋から出ようとシタ。
オレにはエロもねえのに無理ダ、添い寝ハ…。
何がここまでアホに育ったノカ?
というか・…昨日したダロ?
慣れろ、コラ。
オレ、オメエが痛がるから大変ダッタ。
一応、気をつかった気ダガ…。
馬鹿ラシイ…。
唖然とシテル…。
≪待って、ミルルが悪かった。
腹をくくるから。
ゼロさん…。
エロなんてね?
飽きるわよ。
そんなに急がなくても…別に結婚してからで良いんじゃないの?
いまどき、セックスレスな人…いっぱいみたいだし…。
別にミルルとしてはエロなんてどうでも…≫
【サヨナラ】
やはり…オレには悪いが…重荷かもしれねえ。
ターシャ人の感性は全く理解できねえ・…。
邪神語話せよ、コラ。
≪分かったわ、ゼロさんはエロが好きなのね?
ミルルはなくても別にだけど…。
耐えるわ≫
【ウザ…】
ミルルはこの間ですら、嬉しそうにオレと手を繋ごうとする。
煽ってるだけにしか見えねえから、手を払いのけた。
ミルルは目をパチクリと再度シタ…。
驚愕シテル…。
噂かと思ってたが…邪神国王家は血が濃すぎて、不能が多いとも聞いてたが…。
それから、ターシャ人は幼いとは耳にしたこともあったが…。
何がここまで子供にサセテルノカ?
もすこし、女になってホシイ・・・。
別にオレはロリコンではねえ…。
エロも大好きダ。
邪神国とでは価値観が違い過ぎるラシイ。
まさか、これが一生ナノカ?
嘘ダロ?
女になって、発情をしてホシイ…。
≪悪かった、怒らないで。
ミルル、ゼロさんのために走って来たのよ?
ミルルが慣れるから≫
【ウゼ…】
ミルルは理解してくれたのか、オレを後ろから抱擁してキタ。
少し機嫌が戻ル。
本当に手がかかる女ダ。
【ホラ、オメエがオレを好きなら…キスぐらい自分からシロ】
ミルルは動揺したように正面からオレへ軽いキスした。
キスは好きだ、とてもその気になってクル。
ミルルはまだ慣れてない様子らしいから…押し倒してミタ。
電気が付いてるから今日はよく見える。
服を脱がさして、全裸にして…オレも全裸になれば…。
あとはすることは決まってる。
今までは流れ作業、ベルトコンベアーだったが。
割りと癒される。
エロ自体は好きダ。
ミルルは戸惑ってる、性器舐めるのも割りと長年して来たから何とも思わないが…。
ミルルが嫌がり始めた。
≪止めて、不潔だわ。
ミルル、そう言うところ…嗅がれるのはちょっと…ごめんだわ。
ない方が良いわ≫
まあ、これは別に良いと言う客も存在するし…。
理解はシタ。
【ソウナノか?
じゃ…指でだな…】
これをしねえとミルルは痛がる。
そんな雰囲気ダ。
この性格では…まさか、自分でオナったこともねえのか?
そんな女イネエと思ってたが…コイツの場合、カマトトじゃねえかもしれねえ。
しかし、オレが困ってる。
自分で、処女膜緩めるぐらいで別に良い。
意外に大変過ぎテル。
【オメエはフェラは無理か?】
≪ミルルはちょっと…そういうのは…。
ゼロさん、AVの見過ぎよ…≫
【ソウカ…】
少し悲しいが別に良いとしよう。
嫌なヤツもいるらしいからダ。
ミルルの胸を揉んだり、吸ったりしてみた、ホッコリする。
ミルルへキスしたら、勝手に反応ならするし…指で何とかミルルの中も緩めたし…。
ゴムして入ることにした。
入れてみれば分かるが、まだミルルは慣れてねえラシイ。
これは大変だ。
人種差のせいで余計かも知れねえ…。
≪少しずつでね?≫
【アア】
ミルルが痛まねえようにゆっくりしか動けねえ。
時間長い方がオレは好きダ。
割りといろいろ労わった気だ。
エロが終われば賢者タイムになる。
やっと放心して、少し冷静になれそうな気がする。
ミルルも痛いのか…それとも少しは感じたのか…。
謎だが、喘ぎ声は大きかった。
ミルルへ腕を渡せば、ミルルは頭をのして来る。
機嫌が良い。
≪じゃ、おやすみ…≫
【寝るノカ?】
ほんの少し寂しさも感じる。
また、明日の朝は出発だからダ。
帰ってきたら、エロしかねえ。
≪ゼロさん、好きよ?≫
ミルルの頭を撫でてみた。
まあ、子供っぽいところもアルガ…良く頑張ったと言う意味ダ。
ターシャ人は幼いと聞いてたが、こういうことかもしれねえ。
まあ、愛ラシイ。
マスコットのようにも映ル。
≪ミルルはね…ゼロさんと一緒にターシャ国へ戻るのが夢なの。
ねえ、やったからには…いつか、ミルルと結婚してくれるわよね?≫
【重イ…】
まあ、別に正直に言う気もネエ。
ターシャ国へ戻るより、オメエの位を下げて…嫁にしようかと思ッテタ。
そこは罰が悪イ。
≪え?≫
【ハア…】
溜息、吐イタ。
≪ゼロさんはまさか…ミルルのことを弄んでるの?
こう言う時は嘘でも、ウンって言うモノよ…。
ねえ、ゼロさん…≫
ミルルはオレへペッタリくっ付いて甘えてる、オレは抱擁し返してテミタ。
エロのあとのホッコリは好きダ。
【寝テロ、今日はアリガトウ】
≪え?≫
少し照れもアル。
≪何がありがとうなの?
エロをしたって話なの?≫
【ソウダ】
機嫌は良イ。
スッキリしてる。
≪そっか…。
ゼロさん、エロ好きなんだね?≫
【アア】
≪そっか…。
じゃ、おやすみ?≫
【オヤスミ…】
≪ミルルのこと、弄んでるの?≫
【ハア?】
≪だって、結婚・・考えてくれないんでしょう?
酷いわよ、ヤリ捨てポイなんて≫
【ウゼ】
ミルルは少しうざい。
≪怒ってるわよ。
嘘でも・・こういう場合はウンって言ってよ。
ミルルだってね?
夢ぐらい見たいわよ?
スケこまししてた癖に酷いでしょ!
ミルル、ショックなんだから…≫
ミルルの口からスケこまししてた単語聞くのは楽しくもネエ。
機嫌が少し悪くなる。
オレとしてはあれは不可抗力もあった暗黒時代ダ。
【寝ル、ジャナ】
≪ゼロさん…ちょっと、ミルルのことはエロだけなの?
ゼロさん…≫
【もう寝る時間ダロ?
オメエは…】
≪そうだけどね?
はあ…。
ミルルはどうして、ゼロさんが好きなんだろう…。
やっぱり弄ばれてるのかな?≫
【ウザ】
≪ミルル、もう寝るわよ。
ショックなんだからね?
今…≫
【ウゼ】
うざいが可愛い女ダ。
オレはミルルから背を向けて寝てる。
ミルルはゼロさんの方を向いて寝てる。
お互いに事後で服は着てない。
ミルルはどうせすぐ寝る。
オレも白い錠剤、睡眠薬は飲むことにした。
それ以外にも精神安定剤に近い薬をノアから処方されている。
それも飲む事に決めた。
☆☆☆
こうして、夜が更けた。
☆☆☆
翌朝…。
ミルルのアラームが鳴った。
それは…王族電話に内蔵されたアラームだが、それがなくてもオレは目が覚めた。
既に服を着た。
黒装束衣装ダ。
≪ふわぁ…。
朝なのね?
はあ…。
寝不足になりそうだわ…≫
【起キタノカ…?】
≪ゼロさんは…いつ寝てるの?≫
【バスの中と、昼飯時と…向こうでも、5時頃には終わってる。
朝も7時ぐらいからだ、到着しても1時間は時間がアル。
バスは帰宅9時だが…その間は寝る時間がアル。
夕飯は7時ダ。
隙間時間には寝テル、他にすることがねえ】
≪そうなの…≫
☆☆☆
バスは5時出発ダ、今が4時30分なら…もう部屋で10分足らずしか会話する時間もねえ。
オレはバスで寝るタイプだ。
行列に並ばねえように1番乗りを心掛けてる。
ロスタイムに繋がるからダ。
≪ゼロさん…。
昨晩、ミルルに酷いこと言ったでしょう?
少しは反省してるの?
ミルル、本気でゼロさんに足蹴りくらわせわよ?≫
【ダリィ…】
≪浮気しないって約束させたでしょう?
ミルルと交際が決まった日に。
あの時も…ウゼエって逃げて。
結局、なんでそんなにミルルを拒むわけ?
夢ぐらい見せてくれても≫
【悪カッタ】
≪本当に反省してるの?
ねえ?≫
ミルルはオレへ抱擁してキタ。
甘えられてるだけだ…。
≪ゼロさん、日曜日もないわけでしょう?
ミルル…寂しいわよ?
お蔭で全然、デートも出来てないし…≫
【ハア…】
同感ダ。
ミルルは正面から抱擁したままダ。
【ジャ…】
≪そうね?
もう、バスの時刻だわ!
部屋でゆっくりなんてしてられないわ!
廊下へ出ましょうか?
ミルル、頭からフード被るから。
これ、便利ね?
お蔭ですっぴんでも外を歩けるわよ?
鍵だけ閉めておけば大丈夫ね?≫
【チッ】
時間がネエ!
あのバスは3階立てダ。
凄い行列にナル。
オレは待つのは苦手ダ。
≪そうよね?
ゼロさん、いつも一番乗りでバスに乗ってるものね?
部屋を出ましょう!≫
ミルルはオレの手を引っ張って廊下出て、そのあと…離れて棺桶部屋の鍵してるが…。
先にエレベーターだ。
オレは待つのは嫌いダ。
急ぎたい。
早足にナル。
≪ちょっと、待ってゼロさん。
ミルル、まだなんだから!≫
【チッ!
時間ネエ】
ミルルも勝手に付いて来る。
オレは切羽詰まってる、時間が迫ってる。
バスの行列、並ぶのイラ付ク。
☆☆☆
オレとミルルはエレベーターへ入った。
オレは必死にエレベーターの現在の階数を見てる。
なるべく行列に並びたくねえ。
あれほど、嫌な瞬間もねえからダ。
オレは溜息をエレベーターで吐いた。
数回、何度も舌打ちしてえとこだが…ミルルの前で耐エテル。
☆☆☆
エレベーターが1階に到着した、エレベーターが開けば・…そこは煌めく王室ロビーダ。
そこの透明な窓から外が見えてる…。
朝の五時で、日さえ昇らず暗い庭園の景色に…水色の施設、王族職員男性寮前があり…、その目前に停留してる黄色い三階建てのバスだけが、フロントライトで 輝いてる。
バスのドアへ続く黒装束集団の列は…蛇のようだ。
やっぱり…バスの前に凄い行列が出来てる…。
オレはあれ、嫌ダ。
慌てて、走り出した…王宮ロビー玄関の透明なドアも開いて、外へ疾走スル。
一瞬で猛烈な突風が奇襲する…邪神国は常に砂風が友達ダ。
ミルルも続けて、うしろから走り出す。
≪ちょっと、待ってよ!
そんなにあわてなくてもバスは出て行かないわよ!≫
ミルルの声は無視して、行列に並んだ…。
結構、これがイライラして来る。
オレはCMと引き伸ばし過ぎる番組と…長蛇の列ほど嫌いなものはネエ!!
≪急に走るからミルル、驚いたわよ。
ミルルを捨てて走るなんて良い根性じゃない?≫
【チッ…】
今日はこのイライラに耐えねばならねえラシイ。
悔しい気分ダ。
≪ねえ…ミルルのこと、ゼロさんはどう思ってるの?
ねえ?≫
【テメエ、ほんと…ウゼッ】
≪え?≫
何回も聞くな、コラ。
察シヤガレ、コラ。
≪ちょっと、ゼロさん?
ミルルのこと、舐めてるの?
態度悪すぎない?≫
【ハア?】
機嫌悪いのも手伝い、声が裏返る。
ゲッソリしそうダ。
この行列…イライラして来ル…。
≪ミルルにね!
夢ぐらい見せてくれてもいいじゃない!
馬鹿!
良い?
平和国はレディーファーストの国なのよ?
邪神国なんて知らないけどね?
酷過ぎるわよ!
ゼロさん、それで…本気でスケこましの仕事なんてしてたの?
ミルル、怒ってるわよ!≫
【ウッゼーー!】
ダイタイだ。
オメエにスケこましの仕事、してたこと言われるほど…嫌なことはねえんだよ!
ボケカスが!!
オレだって別にやりたくてやったわけじゃねえ!
オメエにオレの気持ちなんて分かるかよ!
ボケカスが!!
ハラワタが煮え返って八つ当たりがしたくなった…。
怒りは頂点へと向カッタ。
痙攣が起キタ。
オレは当たるモノがねえから、鞄を地面に投げ捨テタ。
ミルルを殴る訳にはいかねえ。
【オメエ、オレがシモテに出てると思ったら、生意気ナンダよ?
黙れ、ボケナスが!】
大声を上げて反論した。
オメエに何、分かる?
アーアぁ?
【ここで、オレに土下座しやがれ!
この糞尼が!
ふざけんな、コラ!】
馬鹿にしてんのか?
オメエは。
ったく…。
≪馬鹿!
ゼロさんなんて、馬鹿!≫
ミルルもとうとう怒り出したラシイ。
【チッ】
舌打ちをして、それから地面に落ちた鞄を拾って…黙り込んだ。
八つ当たりもアル。
だいたい、この行列が悪い…。
それもアル。
【チッ…】
オレは体を痙攣させて、舌打ちを数回シタ。
≪何なの?
馬鹿…。
ゼロさんの馬鹿≫
ミルルはボタボタ泣いた。
ちょっとウザい・・・。
≪馬鹿≫
ミルルはボタボタ泣いてる。
可愛いけど、ウザい。
オレは溜息を吐イタ。
何とかバスへ飛び乗った。
バスに座るなり、窓の黒いカーテンをピシャリと閉めて、寝ることにした。
ミルルが視界から消えれば…冷静になれるダロウ、一人になる時間も必要ダ。
ミルルへ少し当たってしまったからダ。
時間が経てば怒りも収まるダロウが・・。
今はまだ倒れそうに怒ってる…心が落ち込んで、荒れてる。
ミルルがオレの過去について責めてくる件についてダ。
過去を言われるのは楽しくもネエ。
オレはあれ、嫌ダ。
慌てて、走り出した…王宮ロビー玄関の透明なドアも開いて、外へ疾走スル。
一瞬で猛烈な突風が奇襲する…邪神国は常に砂風が友達ダ。
ミルルも続けて、うしろから走り出す。
≪ちょっと、待ってよ!
そんなにあわてなくてもバスは出て行かないわよ!≫
ミルルの声は無視して、行列に並んだ…。
結構、これがイライラして来る。
オレはCMと引き伸ばし過ぎる番組と…長蛇の列ほど嫌いなものはネエ!!
≪急に走るからミルル、驚いたわよ。
ミルルを捨てて走るなんて良い根性じゃない?≫
【チッ…】
今日はこのイライラに耐えねばならねえラシイ。
悔しい気分ダ。
≪ねえ…ミルルのこと、ゼロさんはどう思ってるの?
ねえ?≫
【テメエ、ほんと…ウゼッ】
≪え?≫
何回も聞くな、コラ。
察シヤガレ、コラ。
≪ちょっと、ゼロさん?
ミルルのこと、舐めてるの?
態度悪すぎない?≫
【ハア?】
機嫌悪いのも手伝い、声が裏返る。
ゲッソリしそうダ。
この行列…イライラして来ル…。
≪ミルルにね!
夢ぐらい見せてくれてもいいじゃない!
馬鹿!
良い?
平和国はレディーファーストの国なのよ?
邪神国なんて知らないけどね?
酷過ぎるわよ!
ゼロさん、それで…本気でスケこましの仕事なんてしてたの?
ミルル、怒ってるわよ!≫
【ウッゼーー!】
ダイタイだ。
オメエにスケこましの仕事、してたこと言われるほど…嫌なことはねえんだよ!
ボケカスが!!
オレだって別にやりたくてやったわけじゃねえ!
オメエにオレの気持ちなんて分かるかよ!
ボケカスが!!
ハラワタが煮え返って八つ当たりがしたくなった…。
怒りは頂点へと向カッタ。
痙攣が起キタ。
オレは当たるモノがねえから、鞄を地面に投げ捨テタ。
ミルルを殴る訳にはいかねえ。
【オメエ、オレがシモテに出てると思ったら、生意気ナンダよ?
黙れ、ボケナスが!】
大声を上げて反論した。
オメエに何、分かる?
アーアぁ?
【ここで、オレに土下座しやがれ!
この糞尼が!
ふざけんな、コラ!】
馬鹿にしてんのか?
オメエは。
ったく…。
≪馬鹿!
ゼロさんなんて、馬鹿!≫
ミルルもとうとう怒り出したラシイ。
【チッ】
舌打ちをして、それから地面に落ちた鞄を拾って…黙り込んだ。
八つ当たりもアル。
だいたい、この行列が悪い…。
それもアル。
【チッ…】
オレは体を痙攣させて、舌打ちを数回シタ。
≪何なの?
馬鹿…。
ゼロさんの馬鹿≫
ミルルはボタボタ泣いた。
ちょっとウザい・・・。
≪馬鹿≫
ミルルはボタボタ泣いてる。
可愛いけど、ウザい。
オレは溜息を吐イタ。
何とかバスへ飛び乗った。
バスに座るなり、窓の黒いカーテンをピシャリと閉めて、寝ることにした。
ミルルが視界から消えれば…冷静になれるダロウ、一人になる時間も必要ダ。
ミルルへ少し当たってしまったからダ。
時間が経てば怒りも収まるダロウが・・。
今はまだ倒れそうに怒ってる…心が落ち込んで、荒れてる。
ミルルがオレの過去について責めてくる件についてダ。
過去を言われるのは楽しくもネエ。
判決9
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ゼロから見た世界2