アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

ゼロD



組織邪神教の現教祖に近い将軍様に拾われた。
オレは元々戦地で売春をしていた女が道端で捨てた子供ラシイ…。
その女の肌は浅黒く、アラブ系かインド系。
オレの肌も同じだが…。
瞳は緑だ。

勘では父が白人系だったのダロウ…混血児だ。
生まれた子の外観からして…夫に嘘も話せネエ。

売春で小遣いを得てることが夫にバレそうになったから流産と言う形で、道端に捨てようとした女。
ソレがオレの母らしい。
ソレを救ったのが将軍様。

日本語ならったのはアニメだ。
あまり発音はまだ流暢でもネエ。
語尾がカクカクしてクラァ。
語尾にカタカナ交じりになってくんのはそう言う意味ダ。
しかし、通じてはいるラシイ。
1ヶ月足らずで日本語は覚えた…。
そこら辺だけは才能があるラシイ、オレは…。
そのお蔭で今も生きてる…。

馬鹿な奴は全員、オレの国では死んでル。
そういうトコだ、オレの故郷ハ…。

ただし、日本語はまだ拙い…、ボロが出ないために、会話はあまりしてネエ。
意味が合ってるのか、ワカラネエ場面も多数だ。
邪神国の方がオレは多弁になる…地が出てくる。

大体は、自国では…。

【ハン?
ナンだ?
テメエ、フザケンナ。
オレを冒涜する気か?】

【それなら、今…ココで邪神の元に、オメエは公開処刑ダ、良いダロウ】

【その脳天かち割って…上から血祭りにして神の祭壇へ送ってヤラ、ゴルァ。
ハハハハハ】

【末期の言葉だけ許そう…オレハ腹が減ってる、飯寄越せ、コノ野郎。
フッ…クハハハ】

これがオレの口癖だな…。
オレの故郷は毎日が喧嘩だ…。
縄張り争いの血でもある…。
ジャンクがウジャウジャいる…。
まるで…西部劇は映画で見るが…あれにも似てる。
それが日常だから、ここは逆に…居心地が悪ィ。
喧嘩をする場面すら起きないからだ…。
オレは狂い笑う場面が多い、自国では、しかしココへきてから大人しい。

絶対に故郷では弱さは見せてはダメだ、何人殺されてるか分からない。
泣いた人間から最初に射殺される。
何日もそれを見てる。
警察が監視してる。
これぐらいで良い、住人もそんなノリだ。
一度、公開処刑で泣いた人間がいて…その場で射殺された・…。
それが日常だ。

泣く場面で泣くことは許されない、笑わなければならない…。
笑う場面で笑うことも許されない…そこは黙るべきだ。
オレは空気を読んでる。

一度、将軍様の失敗話に苦笑して…射殺された幹部もいる。
今年に入って…もう300名は処刑されてる。
どうも…この頃、将軍様は機嫌が悪いらしい…。
ターシャ教が拡大してるのに、邪神教が勢力を伸ばさないから…実力行使へ出るらしい。


将軍様が理想とする社会は邪神を祭り、悪に満ち満ちた犯罪者だけで結集された社会だ。
将軍様は人間から時々生まれる凶悪犯罪者…あれをとてもご寵愛なさる…。
それこそが人間の本性だと唱えて…扇動をかけてる。
自らの理想とする社会を構築することを…。
だからこそ、自分の考えに歯向かう人間は射殺なさるらしい。
邪神とは性悪説だ。
性悪説…人間は元来、汚れ悪に満ちた存在だという説を…流すことで…。
邪神を祭り…将軍様は…悪人に満ちた…犯罪者で構築される世界を眺めたいらしい…。
将軍様こそ、血も涙もない…現在の教祖…ファシズム、独裁者だからだ。

☆☆☆

将軍様は容姿端麗な御方だ。
オレにとっては父にも近い…男性だ。
将軍様は自分が理想とする邪神教の社会を構築してぇラシイ。

将軍様は…生まれながらに疑問を感じていたらしい…。
将軍様がしたいと感じることのすることなすこと全てが…社会によって裁かれるという現実を…。
将軍様はしたいのに出来ないそんな雁字絡めの世界に生を受けて…思春期に悩み狂ったらしい…。

将軍様は生まれながらに人とは違う。
しかし、この世の中が…全員、もしも将軍様と同じ思考回路なら…。
将軍様は裁かれない。
逆に全員こそが偽善者として社会から裁かれるはずだ。
そういう結論に至ったらしい…。
将軍様は犯罪思考を持つ集団を増やすことに…力を注いでらしゃる。
決戦の日、善人全てを血祭りに上げて…。
悪人だけで社会を構成なさるつもりらしい…。

オレは…生きるためにも悪人でなければならない。
強い者には巻かれる性格だからダ。
きっと、邪神国の国民も同じだ…。
恐怖政治ではあるが…将軍様に全員忠誠をつかわせてる…。
国内では偽善者を発見次第、公開処刑しろと命が下されてる…。
その成果もあり…善人はどんどん減って来てる…。

生まれてくる子供も偽善者であると判断された段階で・・ガス室送りだ・・。
将軍様の理想とは違うからだ…。

オレも悪人は演じてるが…。
そんな人間も多いはずだ…。
将軍様が望む凶悪犯罪者など…1000人に1人もいれば多すぎる域だ…。
それだけを…優先して…将軍様は生き残らせる魂胆らしい…。
邪神教徒はそういう宗教だ…。

将軍様は偽善者を人間ならざる存在。
悪人こそが人間の真の姿だと唱えてらっしゃる。

まるで…偽善者と悪人とでは…全く、別人類な扱いだ…。
邪神教の経典では悪人こそが…未来人類で…。
偽善者こそ、邪魔な存在で…廃絶すべきだ…と記されている。

ターシャ国に存在する…ターシャ教の聖書とは対立するような経典だ。
オレの国ではそう言う教育だ。
まだ、数日だが…この国で教育を受けるにつれて…頭が痛くなってる・・。
偽善者だらけの集団だ。
オレが自国にいれば…全員、通報して、ガス室送りにならなければならない…大罪人ばかりの集団だ。
感性が…全く、オレとターシャ国民とでは違い過ぎる。

長年、受けた教育とは恐ろしいモノだ…。
全員が…神の大罪人、偽善者…モンスターに見えて仕方ない…。

☆☆☆

現在、ターシャ教が世界でも広まり過ぎて、邪神教に近い考えを持った人間はターシャ教が作る規則によって裁かれる。
コレは邪神教としては行動がやりにくくて仕方ない。
そう言う意味らしい。
オレは拾われ子だが…運よく能力には長けていた。

能力のない同じ境遇で…邪神教に送られた子達は…。
人身売買…要するに、臓器移植のために売りさばかれたらしい。
邪神教の国はまあ、ターシャ国では理解できねえダロウ。

弱者廃絶はモットーだ。
涙を流すことは別にない。
生きることに必死だからだ。
オレは将軍様を崇拝してる。
奴らもそうだっただろう。

戦争激化地、邪神国ではこのように戸籍に存在しない人間なんてザラだ。
勝手に拾われた人間だけ、何とか飯にありつける。
しかし…その後、無法地帯へ臓器ドナーとして売りさばかれる人間は要するに組織で使えなかった組だ。
オレは運よく能力があったが…。
そんな人間もいた。

ターシャ国へ来た感想は…本当に平和ボケしすぎてる。
これも任務に決まってる。
逆らえばオレの命もあってないようなものだ。
将軍様が握ってる。
どこにいても、バレル。
体の中に…チップが入ってる…。
どこにいるか分かるためのチップだ。

最近ではペットショップで一番最初に入れられる…1cm×数ミリの…探査チップだ。
これがあることで、無法地帯へペットを捨てようが…。
誰が捨てたか瞬時に分かり、それから罰金を払わせることを強要できる。

動物愛護管理法では、犬やねこなどの動物の所有者は、自分の所有であることを明らかにするために、マイクロチップの装着等を行うべきとある。

マイクロチップだ。

これは邪魔だ。
拾われてすぐにオレも入れられたらしい。
知らなかったが…オレの仲間が逃亡を企画した際、すぐバレタ。
そう言うことが数回あって…その理由が…判明した。
そういうことらしい…。

どこにあるのかも知らない…亡き友ゼロから聞いた会話で判明した。
逆らう気は余りない、オレは生まれてこの方、こういう世界で生きてる…。
どちらかと言えば…ターシャ国は理解できない。

しかし、そう言う訳で組織の人間は逃げるのも困難な世界だ・・。

オレの体は…医者で見たところ、突然変異で、エイズにならない型らしい。
最近、こういうのが増えてるらしいが。
母も売春婦だ、邪神教全体で万栄してる…エイズは今や国民の1/4を占める。
死ねば政府は廃棄処分だ、自然と淘汰されてはいる…。

何故それが判明したかと言えば…ずっとそれに近い仕事もさせられてた。
拾わればどんな仕事でも嫌と言わず、されてる。
そういう世界だ。

クラスメイトはオレから見れば…羨ましいを通り越して憎しみすら沸く。
どうしてここまで違うのか?
殺意にも近い。
女装で子供時代に男から客とったことも、中年女性の慰めになったことも・・。
それ以外もいっぱいある。

ターシャ国で流れてるニュースは見るが・・面白おかしく劇のように報道してると言うのが、感想だ。
アレは氷山の一角だ。
行けば…あのジャーナリストも全員、皆殺しだろう。
共食いもあるかもしれない…。とコメンテーターが話してたが。
現実はそれより惨いだろう。
地獄絵図に近い…オレは生きてるが…。
感情は冷酷だ、暖かい善人ほど…早く死んだ、オレの友はもう全員いない。
オレはあまり何も感じない、だから今もいる。

人クーデター当日は…自爆テロに向かう女もいるだろう。
その役には回されなくて済んだ。
スパイだけで済んでるのはオレの能力を買われてだ。

臓器転売もまだ、されてない。
オレの体が特殊で…ドナー適合者がいなかった…。
それで命が繋げた。

教室で何回、怒り狂って…クラスメイトが地雷を踏むのかは…。
数えきれない。

特にミルルが弁当をゴミ箱へ捨てようとしてたシーン…。
あれほど理解に苦しむところもなかった。

オレの国で拒食症なんて存在しない。
あるのは栄養失調児だ。
オレの国でモテる女と言えば生命力にあふれて健康的で強い女とされてる。
長生きが難しすぎる世界でもあるからだ、あまり顔のパーツより…何故か、強いのがモテてる。
弱い女は確かに…10歳までで他界した。
何人、見送ったか…分からない…。


国民平均年齢17歳…オレですら到達した。
0〜1歳の間に…ほぼ死ぬ。
栄養失調、先天性エイズ、臓器転売…理由はいろいろだ。
平均出産年齢もそれが理由で14歳と若い。
生きれるのは将軍様のコネがある家系だけ…。
将軍様には奥様が何人いるかしらない…子供もいるはずだが…何故かあまり似てない息子だ。
将軍様には似てない、だからこそ…将軍様は愛情を子に注げていないらしい…。
DNA鑑定は一応した。
一人は将軍様の子ではなくて奥様ごと公開処刑された。
すぐにバレル世界だ。
残りの3人の息子は…確かに将軍様の子だ、しかし…似てなさ過ぎてる…今のところ…。
似てないから、整形手術までしようかと…政府内では出ている。
その方が国民を洗脳しやすいからだ。

将軍様の子が…奥様と愛人で出来た子供だと噂されれば困ったどころの騒ぎでもない…。


机でのうのうと勉強しかしてないのも…分からなさすぎる。
徒競走も別には知らなくても、爆撃から逃げる場面で自然と足など速くなるだろう…。
ここは退屈だなと感じたのも本音だ。

予定では、ターシャ祭り当日、テロを仕掛ける。
その時にオレも扇動しなければならない。

この学校への留学生として転入も当たり前だが…スパイ活動だ。
噂なら流れてる。
異能マナナがターシャ教布教活動に関わる…ミサへの祭壇者…泉の巫女と…。
友達で親密だと言う噂で…張っていた。
しかし、良くある話だが…。
熱狂的ファンによる勝手に流したデマだったらしい・…。
報告書にはそうまとめておいた。
泉の神子はアラ人神と…村人が信じきって疑わない…。
アレを利用して、ターシャ教から邪神教へ勧誘するのも一つの目的ではある。

あと、眼鏡ミルル…。
初めて見た時、猛烈に驚いた。
将軍様、生き写しも良いところだ。
似すぎてる。
情報を得るにつれ…父が精子バンクだとは聞いた。
将軍様もこの国にいらっしゃった時代があったらしい…。
まさか、ヤツの父は将軍様ではないかと…報告書にもしたためた。
そうすれば、将軍様は興味が沸かれたようだ。
自分が知らない場所で…自分の子供がいるかもしれない現状に満足をなさってるらしい。
ミルルは殺すなと通達が来た。

将軍様、初めての娘だ…。


☆☆☆



不思議な感情だ。
オレにも家族がどこかにいるのだろうかと…空の星を見詰めた。
ここに来て、不思議な感情ばかり沸く。

オレの母は今頃、生きてるのか?
それとも、もういないのか…。
それを確認しに…少し前に走ったことがある…。
結果的には…オレを拾った村は焼け野原、空爆で消えてた。
オレの母であろう女性も…今はあの世だろうか?
戸籍は見た。

その夫とは血が繋がってないと言うことは…。
誰なのか?
白人系らしいが…どうせ、売春だ…一生、会えないだろう。
時々、何のために生きてるのか?
自問自答も始まる。
タリアとマナナの恋を潰すことも出来たが。
何故か黙ってやろうかと思った。

将軍様への反抗は初めてだ。
オレも命が危ないかもしれない。
あまりこの国に滞在するのは良くない気がする。
どんどん甘えが出て来てることを感じる…。

オレは生まれてこの方、あの国しか知らない…ここの国は…偽善者か?と疑いたくなるレベルに…。
平和ボケしてる。
頭が足りないペットのようにも思える、しかし…オレから非情さが抜けて来てる。
これは死活問題だ、将軍様に殺される、ココは怖い、去るべきだと感じる。
オレが暮らすのは邪神国だ…ココにいればどんどん反抗して…オレの友人同様、公開処刑だ…。

報告書に書かなかったこと…良かったのかと…悩みかねてる。
何かの種には使えそうだ…。
しかし、弱さがにじみ出てる。
それを感じる。

[知ってるか?
留学生のゼロ…上級生から絡まれて学食で…昨日、喧嘩になったって…]

[知ってるぜ、俺も学食にいた…]

[アイツ…本当だろうか?
食糧難のせいで死にかけた友を食べたことがあるって…]

[確かに…あの国、共食いまであるとはニュースで報道されてたが…]

[本当にそこまで食料がない国なんてあるのかよ、信じられねえ…]



放課後、オレはタリアを尾行して…ターシャ国の神社にまで来た。
その時偶然ミルルに遭遇した。

≪あら?
ゼロさんもここで願い事?≫

【チ…オマエか…。
ガイドブックにも載ってた…この神社】

≪確かに…この神社…有名みたいで。
泉の妖精を祀る神社みたいだけど…。
そこはね?。
ここにあるのは…仏像だけどね?
男の仏像と…女の仏像…。
女の仏像は…確かに…今、ミサで儀式をしてる巫女様にそっくりだけど…≫

【こういう顔なのカ?
巫女様とは…】

≪そうよ、あそこ…女性しか通過できないけど…。
ターシャ祭りでは男も行けるわよ?
ゼロさんもターシャ祭りは行くの?≫

【行く気ダ…】

≪ミルルもよ?
それから…どうしても倒したいライバルがいて…。
巫女様よりCM時間が長くなりたいのよ、ミルル。
それをここで願ってやったわ。
叶えば良いんだけど‥≫

【オマエは…平和国でスターになりてェらしいナ】

≪そうよ、ミルルはなるわ。
この国は捨てて、絶対…平和国へ飛ぶの。
ゼロさんも一緒にどうかしら?
それかキセキさんか…悩むわね?≫

【オレは平和国もこの国も好いてネエ…】

≪じゃ、どこが好きなの?
邪神国は?≫

【どこも好かネエ…】

≪えっと…ゼロさんってどこが…家なの?≫

【オメエには関係ねえ…】

≪そう・・・。
ゼロさんって…毒がありそうよね?
いったい、邪神国はどういう国なの?≫

【知らねえ方が良い筈だ】

≪ミルルはターシャ国も邪神国も好きではないし、平和国へ飛ぶのが夢だけど…。
知らない世界は知ってみたいわ≫


【こことは全く違う世界ダ】

≪ターシャ国と違う?
価値観も違うの?
ミルルとゼロさんは会話できてるわよ…。
ねえ、ゼロさんが友人を食べたって話…本当なの??≫


【そうだな…分からない方が良いだろう。
オメエは邪神国に興味があるのカ?】

≪ないに決まってるわ、話題作りのためよ。
テレビでね、話すの…。
そしてミルルが更にテレビに出る訳≫

【命が欲しければ話すべきではねえ…
そういうトコだ、オレの話も言うな…。
オメエが平和国でスターになりたければダ】

≪そうなの…≫


≪ねえ、ゼロさん。
ミルルとデートなんてどうかな?
このあと…≫

【却下ダ、オレのことは忘れろ】

オレは足早に神社から撤退した。


☆☆☆。

ターシャ祭が開催されて…オレはミルルにクロロフィルムを含ませたハンカチを嗅がせて拉致する役に抜擢された。

☆☆☆

ミルルはヘリに乗せられ、船の中の一室…・・病室のようなベッドに手足に手錠をして監禁された。

そこに・・・黒装束を着た邪神教集団からの会議が掛かる。

≪ここはどこなの?
何をしたの?≫

ミルルが目を覚ましたらしい。

≪ミルルに何かする気?
噛みつくわよ!≫

ミルルは手足を思いっきり動かした…。
ベッドがガタガタと揺れた…。

カタカタとなる…動かし過ぎて…ミルルの腕に手錠のあとが…しっかりと残った…。

≪ざけんじゃねえよ!
オメエら、ミルルに何かする気?
してみろ!
ミルルに何かすれば!!≫

ミルルは暴れ狂った…。

<威勢のいい娘だ>

¢£ ¤ ğß ĂĀ Ց

[本当に活きが良いわ]

Ä ´ Ƣ Д ğß  ա

[驚いたわ、これなら…]

ɠɡ ա、 ʁʀ ג…

[邪神国でもやっていけそうね]

فق؁؃ كل  लळ ஒஔ  ฒ

[さすが…だ]

ᄢሒ …Ց

オレ以外全員…変声機で声を変えてる…全ての罪をオレに擦り付けるつもりらしい。

【ミルルは…
ターシャ国へ帰すべきダ。

夢があるらしい、平和国でスターになるらしい】

ᚃᚃᚃᛁែ… 
فققءؑأ كل ´ ঠডণ」લળ Ց。

ୀୁ ਢ ऒओ ಡಢಣ、۴۳۲۱ے كل ᵀẠ Ằằ ´ ẀẂ ಡಢಣ


<ほう…そうか…。
邪神国へ迎えようかとも思ったが…それも良いだろう。
情報をありがとう>

@à … ᠁៲០。 
فق؁؃ كل  ´ πς ៲០ ΐϑ ॠी ৳ ੴઓ … ᠁ऐ Д ğß Ցͣ͡ՑՓ。
᧢᧣᧤ ᧰ ௵ஹஇ 

[ということは…]

᠀ ᠡᠢᠢ កខ ែ…

[そうか…あまり情報を与えてはダメだな]

᠁៲០ … ᴂᥑ ᧢᧣᧤ ᧰ ទកធ ័ ᚠᚢ Ց៑

[しかし…これほどまでとは]

᧰᧠᧡ … ᛂᛃ ᛤᛣ ᛐᛄ ᛰᥱ

[有力候補ね…]

ᐁᎲᏀ Ꮑ৳ঠ ฒ…

≪テメエらは何者だ!?
その声はゼロさんか?
黒装束の下はまさか…オメエは…≫

〈これは驚いた、一度で分かるとは…。
頭脳も明晰らしいな…〉

ᛂᛃ ᛰᥱ ՁԱՃ ৳、1Հ ᛄ ು ᛰᥱ …。 
ౠఠఐ Ԑ ́́ ಡಢಣ  ៑…

【そうダロウ…】

᠁ Ցͣ͡ՑՓ…

[ゼロはこの娘のクラスに留学生として入学したんだったな]

0  ᛰᥱ  ᛂᛃ¤ ĂĀ ¤ ऑओऒ ´ ಠಡಒ ᛰհբ бР ඐ൱ ৳ ൠ ৳ ࿂

[そうか面識があるのか…]

᠁០ ஔஇ ਢ ऒओ ౠ០…

[これは初めて見た時に驚いただろう]

ᛂᛃ ᛰᥱ 1 ఱ ৳ § ´ ՁԱՃ ৳ Ցͣ͡ՑՓ

[半信半疑だったが…。

ŠŐőš Ցͣ͡ ৳ ᧰᧠᧡…。 

報告書通りだ…

ĠĢ ġ ÐÑ Ց͡…]

[あまり話すべきでもない…。
彼女は元に戻すらしいからだ]

ൡഐ ഏട ޓޓओ ख़क़ ਞਬ …。

ഈഈ ᛰᥱ ಢಱ ´ ฑฐะ ಡಢಣ ੴઓ Ց͡

≪そこの男や女どもは誰だ!
フード外しやがれ、このヤロが!
ふざけてんじゃねえ、ミルルをどうする気!
手錠外しやがれ、この!≫

【隣の奴の名は明かせねえ…】

ੴਸ ¤ ਡਐ ¤ ૠ ᛰᥱ ॠॐल ਞਬ …

〈ボクはここから去ろう…〉 

॥॥ ᛰᥱ ᛂᛃ ០ॲ ρςΣ ե…

[私も一緒に…護衛として]

װװ Ѡ ѨѬ ´ …ӁӂӃ ᛰհբ

[できれば、俺も]

ऐऑ ऒओ 、॥॥ Ѡ

〈ゼロ…君だけ正体がばれたらしい…。
声で判別されたらしい…。
変声機を使うべきだったが…。
まあ、君だけそれでも良いかと思った…。
ゼロ以外のものには…全員声変機を使用してる…〉

0… शऴ যএ ആ൮ ᛰᥱ ཁག ৳ ੴઓ …。
ᄠᄡ ख़ ᄓᄒᄔᄕ אב ৳ ੴઓ …。
ᄠᄡ ÑÁ ŐŠš ᧰ فढऒऔ ख़क़ Ց͡ ৳ ᧰᧠᧡…。
ŲŰ、शऴ যএ ᠁ ख़क़ ğß  ០  ᠀ ॠी ৳ …。。
0 ðá ¤ ÀÂ ´ᛰᥱ … ŴŶŷ ᄠᄡ ÑÁ ŐŠš ᧰ فढऒऔ…



≪聞けば分かるってんだろ!
ゼロさんもいるんだろ!
テメ。
ざけてんじゃねえ!≫

ミルルは暴れ狂った。

〈ゼロには見張りを頼もう・・。
ゼロが彼女を発見したのだから…。
感謝しよう〉

0 ´ᛰᥱ ఱÑ ᧰ £¢¡ ե ・・。
0 Д ഈഈ ᧰ £ఱ ৳ Ց͡០…。
௵ஹஇ ե

[これからゼロは出世するはずだ]

ᛂᛃ Ց͡០ 0 ᛰᥱ ÐÑÒ ± ńŅ Ց͡


[喜べ、名誉をさずけよう]

ฑෲ、ුේ ᧰ ඐඃඓ ե

[変なことは考えるな]

චඐ ඃ ෴ ᛰᥱ ༕༖༗ ទកធ ័ ࿂

【オレは地位さえ保証さればそれで良い】

॥॥ ᛰᥱ ཐཀ ༒༂ ෲෳඣඣ ආඇ ඌඍ ᠁ ğß

<しかし…この娘は…大昔、亡くなったヤツに…。

ੴઓ … ᛂᛃ¤ ĂĀ ᛰᥱ …ඐඓඔ、 ཡ༃༂ ৳ ॥॥  ´…。


まあ、これ以上は口を閉ざそう…。

༓༓༓、ᛂᛃ ༖༖ ᛂᛃ ༼༽ ᧰ ࿂࿃ ե…。>

[本当ですね‥]

Ä དྷདྷདྷ ฒ‥

[この肌の白さと細さでは…確かにそちらに…]

ᛂᛃ¤ ቃቂ ¤ ᧠᧡ ឡᛰᥱ …Ä ´ ᠁´…

[しかし、


ターシャ国へ帰すのですか?]

᧰᧠᧡、
فققءؑأ كل ´ ঠডণ ¤ དྷདྷདྷ ០ ?

<ボクも悩むが…この娘がそれを望むなら…平和国で女優でも良いだろう、ボクは…甘いが…>

॥॥ Ѡ ហឡ ᧰᧠᧡ …  ᛂᛃ¤ ĂĀ ᧰᧠᧡ ᠁ ᧰ ᎢᎣ ᏡᏰ、۴۳۲۱ے كل ᵀẠ Ằằ ğß Ցͣ͡ՑՓ、॥॥ ᛰᥱ… ᐐᐑ ᧰᧠᧡…

【この女が平和国でスターも良いダロウ、邪神国にとってもダ・…】

۴۳۲۱ے كل ᵀẠ Ằằ ğß Ցͣ͡ՑՓ、ق؁؃ كل ğß Ց͡・…

≪話が見えねえってんだ、ゼロさん…なの?
本当に・…。
ゼロさんはどうして…ターシャ国へ…。
いったい、ミルルはどうしてこんなところに…。
祭りはどうなったの?
皆は…≫

オレは誘導に掛かる

〈ゼロにはミルルの見張りを頼もう…〉

0 ´ᛰᥱ ఱÑ ᧰ £¢¡ ե…

【了解ダ】

ឱឰ Ց͡

<ゼロ一人では荷が重いか?> 

0 1 ᛰᥱ ខ ᧰᧠᧡ ២១ ០ ?

【オレは常に一匹狼ダ、一人の方がやりやすい…】

॥॥ ᛰᥱ ៰ ᠠ 1  Ց͡、1 ğß…

〈そうか〉

᠁០

☆☆☆

≪ゼロさんなの?
ミルルはどうしてこんなところに…。
何でなの?
ミルルだけ…。
皆は…パレードは…≫

【黙れ…オメエは監禁されテル】

≪フザケンナってんだ!
ミルルはここを脱出する…。
意味が分からない!
あの集団は何?
ミルルは!!!≫

オレは黒装束のフードを外した。

オレの表情が死んでるのはココでは常だ。
それにしてもミルル…真面目に全員が感嘆するレベルにゼロに似てる・・。

容姿がダ。

≪やっぱりゼロさん、ミルルはどうなるの?≫

【帰れる筈ダ、オレのことは忘れろ…
テメエとオレは交わることのねえ線にいるようダ。
警察には多くを語るな、テメエは常に邪神国から狙われる身ダ。
オメエが一言言葉を漏らせば…テメエの体は大破するかもしれねえ…。
それぐらいの気でいやがれ…】

≪ゼロさん…。
意味が分からない…。
でも、ゼロさんとミルルはお別れで…。
ミルルは…帰してくれるって意味なの?≫

【それを全員、お望みダ。
他言不要ダ。
命が欲しくば…】

≪どうして…さっきの人たちの会話…。
ミルルの何を見て、驚いたって言うの?
ゼロさんが…≫

【一つだけ情報を与えてやろう、オメエの兄…オレが最初に食った人間ダ】

≪嘘でしょ…あの話は…≫

そこで…暴れ狂うミルルの口元へ白いハンカチで…口を押えた…。

≪さっき…ミルルにハンカチを当てたのは…≫

【それには薬が入ってる…オメエは寝るべきダ…。
忘れろ…】

【オメエは兄に見た目がソックリだが…性格は似てねえらしいな…】

もっと遠くで物音がする…。
部屋のドアが開いた音…。
やはり監視員がいたらしい

<ほう、ゼロ…その情報を彼女に与えるのか?>


@à、0…᠁ ᧢᧣᧤ ᧰ ഈഈ ´ទកធ ័ ౠ០?

ミルルに邪神語は理解できねえだろう。







今流れた脳裏に映像はつい数日前の記憶だ。

頭に錯乱を起こす。

オレは邪神国軍事寮にいるらしい…。

そこで机の上にある筈の薬を飲もうとしたが…。

薬が切れてるらしい…。

もう少し、ミルルの父親…精子バンクについて調べた時、ターシャ国立病院から薬を取って来るべきだった。



☆☆☆

その時、オレの邪神国内寮の扉がノックされた。

〔調子はどうかしら?
ゼロくん〕

アラビア系な顔立ち…細い体躯、それから長い髪は一つに三つ編みした20歳程度の女医。
オレより3歳上の優秀な女医だ。
ターシャ国立病院でスパイ目的で侵入バイトしてた女だ。

〔精神薬なんて盗んで…本当に殺人に使う気?
私はね、戦地で何人も発狂をきたした人間を見て来たわよ。
ゼロくんのその瞳…焦点が合ってないわよね?
薬、今…そこに置いてあげるわ〕

【いらねえ】

〔無理しなくて良いのよ・
その代り、私の言うことを聞くのよ。
将軍様には黙っていてあげる…。
期待してるわ〕

【オメエの勘違いダ】

〔じゃあね、幸運を祈るわ…ゼロくん〕

女医が砂人形のように見える…。
トリップが始まってる…。

女医は去った、薬…要らねえが・・。
しかし、飲むことにした。

ゼロ…。

それからミルル…。

ミルルは平和国で女優になれば良い、オレはテレビで鑑賞でもしよう。

ゼロ、ヤツに言えなかったこともある…アイツはノーマルだったが、オレはミルルもゼロも好きだった。

結局、両方に言えねえラシイ・・。

ミルルはゼロと似て非なる性格だ、ヤツはタフで強そうだ、しかし…あの生命力は見習うべきところだ。

オレは狂い出してる…時々、記憶がネエ。

人格の錯乱が起きてる…。


ゼロC


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