アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

タリア@



昼休みは終わり、教室へ戻る…隣にマナナを引き連れたまま。
付き合うって言うのも良いモノだ。
クラス中から批判の嵐が特に男子から聞こえてくるが…どうせ、妬みに決まってる。
俺は着席して、教科書を広げる。
もうすぐ次の授業だ…。
マナナはスッキリしたのか…、朝ほど、俺に絡まない。
今朝はさすがにズボンを触られそうになって困った…。
良いかもしれない、こんな日常も…。
手を振って席へ戻る…。

☆☆☆

教室ではモテの茶塔――キセキの周りにミルル、ナデシコ、カンサイが行ったり…。
浅黒い肌したゼロの周りに行ったりと…本当に忙しい…。

他の女子も何故か…そんな雰囲気ではあるが…。
凄い噂が男子たちから聞こえてきた…。

[知ってるか?
留学生のゼロ…上級生から絡まれて学食で…昨日、喧嘩になったって…]

[知ってるぜ、俺も学食にいた…]

[アイツ…本当だろうか?
食糧難のせいで死にかけた友を食べたことがあるって…]

[確かに…あの国、共食いまであるとはニュースで報道されてたが…]

[本当にそこまで食料がない国なんてあるのかよ、信じられねえ…]

丸聞こえだ。
俺は今、初めて聞いた…学食を利用してないからだ。
ゼロの方を向いた…。
奴とは何故か…昨日の昼食を越えたあたりから…良く、奴の緑眼と視線合致する…。

学食へはキセキやナデシコ、カンサイ、ミルルも行ったはずだ…。
昨日今日と…。
キセキの両親が現在…取引先の客と平和国で観光案内されてるらしい…。
それから今週末金土日の三連休はキセキの両親が…逆に取引先をターシャ祭り観光案内するらしい…。
そう言う理由で、キセキは昨日から両親が不在だ、弁当持参ではなく…学食を利用してる…。
ゼロの話・…本当なのか?

しかし…あの国ならあり得そうなのが恐ろしいところだ…。
住民が何やって生きてるのか…謎に包まれ過ぎてる…国だ…。
あながち…嘘ではないのかもしれない…。

それにしても…そのことを知ってもなお…ゼロの席へ近づく…女子たちは…何を考えてるのか?
俺はなぜ、ゼロがモテるのか意味が分からない…。
やはり容姿なのか??
そんな危険な男、止めておけと言いたくもなる…。
俺は正常な感性を持っていると思う…。

☆☆☆

午後の授業も終わり…終礼が終わる。
放課後になり、今日から3連休だ。
マナナがミサへ泊まるらしい…。
俺が帰り支度をしてれば・・・勝手に向こうから寄って来る。
やっぱり、大変だったが…昨日のタイミングで暴露を果たして正解だった。
長年のシコリが消えつつあるらしい…。

「タリア、帰りでしょ?」

『そうだな…』

「えと…帰りも…」

『…』

またなのか?
と聞きそうになるが…教室でバレルわけにはいかない…。
俺の役目はマナナの性欲を受け止めることにもある…。
大変だ、体力がいる。
教室を出ることにした、マナナは年中発情女らしい。
付き合ってみて仰天してる。

昼間したはずだが、まだ足りないらしい。
裏山に着くまでも…手を繋いでくれと迫ってくる。
手ぐらいなら別に繋ぐが…。
あまり目撃されると…裏山の廃墟で何をしてるのかすぐにバレル…。
それだけが問題でもある…。
着くまでに…マナナは何か期待を込めた上目遣いでモジモジしてる。

いつまで体力が持つか…そこも問題がありそうだが、まあ、楽しい。

☆☆☆

裏山の廃墟へ着いた…。
雨が止んでるが…ひび割れたガラス窓から開けて…中に入る…。
蜘蛛の巣が張ってる。

良いのだろうか?
こんなことしてとも思う…。
大昔、ここは寮室だったらしい…。

「タリア・…。
ねえ?」

俺に胸を擦り付けてくる…。
これはしてくださいって言う意味だ。
やるのが大好きでたまらないらしい…。
俺はマナナを抱き締めてみた、肉感的だ。
キスをしても柔らかい…。
舌が入ってくる・・・。
俺の股間を触ろうとしてる…。
さっき、やったのに、まだ溜まってるらしい…。

水色セーラー服から…手を入れて…ブラの下、胸を鷲掴みにすれば…。

「ああ」

と嬉しそうな声がマナナから出てる・・。
どうしてここまでエロが好きなのか?
俺もエロは好きだが…マナナはもっと好きな気がする…。
俺がこれを止めれば…嬉しそうにavの道へ走って行きそうでたまらない…。
大きな胸の乳首を吸ってみる…。
吸い甲斐はある、チュウっという音もなる・・。
隣の肌にもキツメに吸えば…キスマークにもなった…。
舌で…レロレロと乳首を舐めれば…とても嬉しそうだ…。

「ああ、気持ちが良い」

肩揃えな黒髪を頬に張り付かせ、そんなことしかマナナは言わない…。
マナナはエロい目で俺を見てる…。

「ねえ、裸が良いの?
裸になって?
ねえ…」

色々エロい。
俺は裸になった。
俺はマナナのパンツははがし…それから上半身は裸にした…。
良い眺めだ…。
マナナは勝手に俺の胸などを舐めて…そこから嬉しそうになんか…フェラしてる…。
よほど、好きなのか?
舌づかいがエロい…。
されてるのは気持ちが良い、いつも中だが、たまには口も良いかもしれない…。

『口に出したい』

「うん」

マナナが暫く頑張ってる。
これも気持ちが良い、マナナは別に気持ち良くないだろう…。
少し悪い気もする。

暫くしたら、出た、これもよかった。

『ありがとう』

「ううん…ゴホ」

ちょっと、マナナは苦しいらしい…。
フェラって大変みたいだ…。

『大丈夫か?』

「口の使い方が慣れてなくて…」

『そうか…』

マナナのアソコを舐めてやることにしたが…これが結構匂う。
マナナも逆に匂ってたのかは知らない。
しかし、マナナは気持ちよさそうだ。

「アア」

しばらく舐めてやることにした。
少しの間、愛撫をした。

そのあと、深いキスをした…何故か反応した。

「もう良いから、入れてみて」

マナナから誘われて繋がった。
これも良いかもしれない。

そのあとは普通に動いた。
というか、マナナの方が嬉しそうだ。
素直になって来てる…。
終わった後もとてもマナナは嬉しそうだ。
よほどエロが好きそうだ…。

「今日はミサに泊まるんでしょ?」

『ああ』

「一度、帰って着変えとか持ってくるから…」

『そうか…』

今は5時だが…。
いいだろう。

「お弁当は?」

『どっちでも良い』

「一応、持ってくる」

『俺も一度、家に帰る・…弁当は持ってきても良いだろう』

「もう一回、キスしても良い?」

『アア』

勝手にマナナがキスして来る。
ホッとする。

終わったら服を着た。
マナナも着てる…。
よほど、巫女様が俺だって正体を明かしたのが効いたのか…。
昨日までの暴言が嘘のようでもある…。
しかし、罰ゲームで付き合ったという発言だけは…。
まだ、許し難い面もあるが…。

「それにしても幻滅も良いトコだわ。
まさか…巫女様の正体が…」

『ここでは話さない方が良い…。
一応、廃墟だが・・・』

「理解してるわ…でも」

『なんだ?」

「私、本気で泉の底には異世界があったって思ってたのに…。
嘘だったなんて…」

『そんな訳ない』

「聖書では”ミサ儀式神殿から続く場所に異世界への扉があって、泉の妖精様は異世界から生まれた…神様が作成した半漁人”って書かれているわ…」

『聖書とは…迷信だ』

巫女様の正体が凡人でガッカリ来てるらしい…。
まあ、理解はできる。

「泉の真ん中には異世界があるって信じてたのに…」

『そんな訳もない』

「子供の頃から…。
”ミサ儀式神殿から続く場所に異世界への扉がある”って聖書にもあるし…、きっと…関係者以外立ち入り禁止橋の真ん中に…渦があるんだろう…って、村人も 噂してた…」

『…』

「私もそうだって信じてたのに…一緒に行ったけど、何もなかった…」

『…』

ココは廃墟で無人であることは祈るが…。

『夢に囚われるな』

「くすん…」

確かにそんな噂はよく聞く。
しかし、迷信だ。
俺はよくあの辺りを探索するが…そんなもの見たことがない。



☆☆☆

帰り道だ。

街角で…邪神教集団の勧誘が行われてる…。

最近、こういう宗教の勧誘が多い…。

パンフレットを俺は受け取りに行かないが…自ら率先して、受け取りに行く人間もいる…。

[邪神教にも人権を!]

[邪神教こそ、本当の宗教…]

[まだ、ターシャ国では認められてませんが…。
どうぞ、望むあなたは!]

[邪神国は夢の国・・・自由をアナタに]


あんなふうにパンフレットを配る信者まで現れてる…。
まあ、ポケットティッシュを戴くのが目的な人間の方が多いとは思うが・・。
裏に…邪神教への勧誘チラシが入っている…。

「ゼロくんのいる国の宗教…ここまで広まってるのね…」

『そうだな』

「あの方たちも…ゼロくんと同じで…この国へ亡命した人なのかしら?
それとも、元々この国にいる人なの?
なんで…邪神教なんて…」

『宗教は自由だからな。
だが、多分…あれは肌の色からして黄色人種だ。
村人だろう…。
バイトで雇われてる可能性もあるが…。
日給が良いらしいからな…』

「私、邪神教だけは親が危険で縁談にはダメって言ってて…」

そうだろう、俺もだ。

キセキの好きな…スピチュアルに嵌まっている王族な女子大生も…同じことを言ってた…。
この村人は全員…邪神教に偏見がある…。
しかし、逆に邪神国では…ターシャ教が…非難される立場にあるらしい。
邪神国とターシャ国とでは対立関係だ…。
いつ戦争が起きても仕方ない関係とも危惧されてる…。

それから…平和国だけは…中立的で…無信教だ。

邪神国内でも紛争はあるらしい…。
そこら辺はニュースでも報道されない…。
危険すぎて…未知な世界らしい…。
カメラマンでも近寄れない…恐ろしい世界らしい…。

今日の昼飯時に聞いた話…。

食堂で…昨日の昼休み、ゼロが…不良上級生から絡まれた時に【友人を飢餓で共食いした】と返した言葉…。
不良で有名な上級生もそれを聞いて、ビビッて逃げたらしい…。

あの話…、嘘なのか……威嚇行動なのか…。
真実は闇だ…。
邪神教の経典を読めば理解できるが…本気で何でもあり得そうな宗教なのが怖いところでもある。

と言うか…。
なんで、ターシャ国内で…あんな宗教への入信者が存在することが謎だ。
この村にも…ターシャ教から転向する人間もいるらしい…。
1万人に1人は熱烈に嵌まるのが…邪神教の経典らしい…。

[邪神こそ我が神!
邪神教の唱える世界こそ理想…。
この町もどの街も間違えている…。
邪神教を見直すべきだ]

雰囲気からして…。
何か、変なオーラが出てる…。

この国で邪神教はタブーとされてるからだ…。

そこへ警察が動員した。
こういうことも最近は多い…。

---君たち…暴動を起こすなら、取り締まる。
邪神教はターシャ国内では…厳しい監視下にある。
この道から撤退しろ---

[僕たちには発言の自由があるんじゃ。
宗教の自由もあるんじゃ!]

[邪神教の何が悪いんですか!!
邪神国こそ理想国家です!
アタイには分かる!]

[日常に飽きてるんじゃ!
僕たちは自由が欲しいんじゃ!]

[この世は悪にまみれてる…!
アタイ、そう感じる!]

---そう言って、邪神国へ飛ぶ若者が何故か絶えないが…。
ニュースを見ただろう?
身代金要求をされるのがオチだ…。
この国で邪神教の勧誘は行うな…。

この国ではターシャ教に入るべきだ・・・。
郷に入れば…郷に従え…。
しかし、君たちは…村人の筈だ…。
どうして、好き好んで邪神教へ宗派転向までして入信するのか俺には分からない…---

[何を言うんじゃ?
偽善者が…。
貴方も邪神教の精神を理解してるくせに]

---収拾につかない!
去らないなら銃で威嚇する!---

警察官は全身黒いフードを被って顔すら見えない宗教勧誘集団に対して怒り始めた。

[何が正しくて何が悪いか誰が決めるのんじゃ?
この国の教育は間違えとる。
邪神教こそ真の教え]

[どうしてこの国で犯罪とされることが邪神国で英雄とされ、この国で称賛されることが邪神国で国罪人なのか!]

[アタイは邪神教を広めるわ!
好きだから!]

[道徳や倫理は誰が決めるのか?
法律なのか!
この国こそ間違いだらけの塊じゃ!]

---君たちのような輩が邪神国へ飛んでも政府は助けないだろう…。
営業妨害罪、治安にも悪い。
仕方ない…収容施設へ送ろうか?…---


[俺達は諦めん!]

[この国からターシャ教を撲滅して、邪神教を広める…。
宗教は自由だ。
邪神教もこの国で人権を得るべきじゃ!]

[邪神様、万歳!
アタイ信じてる!]

黒い装束をきた数名の人間は去って行った。
半袖やノースリーブの季節、全身黒装束は暑いだろうに…。
あの下は…どこの国の人間なのかも不明だ…。

最近、こういうデモが…多い…。
どう見てもオカルト集団にしか…この国では見えない…。

☆☆☆



ミサ開始の時間になった。
一応、着替えは持ってきた。
3連休だからだ。
勉強道具も一応、持っては来てる…宿題が出されている…。

自宅の神社を出発する…その時、境内に祈りを捧げてる人影…。
アレは…見覚えのある人物だ。
ばれない様に木へ隠れ、姿をくらましてた。

浅黒い肌に緑眼黒髪をした留学生のゼロだ。
どうも俺の実家…神社へ参拝に来たらしい…。
確かに…外人にとっては珍しい文化だろう。
ターシャ国立自然公園には結構、観光客で外人が…白人黒人を問わず…。
世界中から遊びに来る。

それもだが…ミルルまで俺の神社で参拝してる…。
どうせ願い事は分かる…芸能界で芽が出るようにだろう…。
ゼロは何を願ったのか…、そこは謎だ。
ミルルは偶然、会えたゼロに嬉しかったのか…眼鏡を光らせ、伸びた茶髪をうねらせた。

≪あら?
ゼロさんもここで願い事?≫

【チ…オマエか…。
ガイドブックにも載ってた…この神社】

≪確かに…この神社…有名みたいで。
泉の妖精を祀る神社みたいだけど…。
そこはね?。
ここにあるのは…仏像だけどね?
男の仏像と…女の仏像…。
女の仏像は…確かに…今、ミサで儀式をしてる巫女様にそっくりだけど…≫

【こういう顔なのカ?
巫女様とは…】

≪そうよ、あそこ…女性しか通過できないけど…。
ターシャ祭では男も行けるわよ?
ゼロさんもターシャ祭は行くの?≫

【行く気ダ…】

≪ミルルもよ?
それから…どうしても倒したいライバルがいて…。
巫女様よりCM時間が長くなりたいのよ、ミルル。
それをここで願ってやったわ。
叶えば良いんだけど‥≫

【オマエは…平和国でスターになりてェらしいナ】

≪そうよ、ミルルはなるわ。
この国は捨てて、絶対…平和国へ飛ぶの。
ゼロさんも一緒にどうかしら?
それかキセキさんか…悩むわね?≫

【オレは平和国もこの国も好いてネエ…】

≪じゃ、どこが好きなの?
邪神国は?≫

【どこも好かネエ…】

≪えっと…ゼロさんってどこが…家なの?≫

こんな会話だった。

そのあとも俺は知らないが…ゼロはミルルに絡まれてた。



☆☆☆

ターシャ泉半径1kmを過ぎ、女体化を済ませ、青いテントへ入室して…全身鏡の前で着替えを済ませる…。
周りに…人間がいないことは確認ならする・・。
ゼロは…あのあと、神社に未だいるだろう…。
ミルルが絡んでた、そこは安心だ。

☆☆☆

鏡の中…金髪碧眼華奢な色白体躯、白いドレスに草飾り…そんな女が…オレンジ発光でいる…。
髪がクラゲのように煌めいてユラユラ揺れてる…。

時々、これを確認しないと自分の姿を忘れる瞬間がある…。
そのあと、着替えの青いテントは出る…。
月が明るい…。
泉に架かる”関係者以外立入禁止橋”を通れば…その先はミサだ…。

ここで今日も客を捌く…。
何年もそうだ、赤いテントだ…。

今日はマナナがまだだ…。
先に来たらしい…。
先に鍵を開けて、ミサへ入ることにした。
時刻は6時30分…。
勘では用意に手間取ってるのだろう…一応、マナナは女だ…どう見ても…。

マナナとこういう関係になって…不思議な感情だ…。
時々、実感が湧かない。
今日、教室で交際を公にしたが…クラス中が驚いていた。
満足だ。

ミサに着けば、机に座る…。
これはいつものことだが。

「タリア、来たわよ」

『…』

来たらしい。
今…6時50分ぐらいだ。

来て、まあ・・。
機嫌は良い…。
今日は私服だ…。

赤い肩出しの前開き服、胸元の谷間が丸見えだ…あと、前開きな黒いミニスカートだ。
昔もこの服で来たことがあった気がする…。
あれは中学2年の頃か?
体型はあの時より胸が大きいが…お気に入りの服なのだろうか?
それ以外にも何回かよく見る、露出が多めな服だ…。
これ、勝負服なのだろうか?

「荷物ココに置いとくわよ。
もうすぐミサでしょ?」

『ああ』

あの服、割りと露出が多くて気に入ってはいる。
時々、マナナはこういう露出が多めな服で来る…割りと好きかもしれない…。

「ミサが始まると私…また、後ろのつい立なんでしょ?」

『そうだな、宿題ぐらいしとけ』

「無理よ。
無理そうだから、寝ても良い?」

本気で怠慢だ・・。

『欠点だったんじゃないのか?』

「何とかなるわよ、今までも大丈夫だったんだから…」

そうなのか?

「それかゴロゴロ寝転ぶだけでも」

『家では何してるんだ、お前って…』

「ゴロゴロか、エロをするか…寝るか…テレビを見るか…ダイエットをするか…お菓子を食べるか…」

何となしに分かった、年中ダイエットをしてる理由が…。

「タリアは?」

『宿題だろう、普通』

「そう…私の分の宿題もお願いね?」

俺が巫女様だとわかった途端…何か前より崇拝が薄い…。

『自分でしろ』

「え?」

『俺は忙しい、もうミサだ』

「頑張ってね♪」

本気で驚くレベルに猛烈な怠慢だ…。
ミルルとの成績差はうなづける…。

つい立の後ろに隠れて…今日こそ、英単語を覚えてるのか…。
見張りたいとも願うが…。
俺は客も来る、捌かなければならない…。

俺は悪いがキセキのように宿題丸写しをさせる気は全くない…。
それでは絶対に成長にならないからだ。
キセキは本気で甘すぎる…。

☆☆☆

[知ってますか?
巫女様のHPにターシャ祭当日に爆破予告が出てましたが…。
あれって本当なのですか?]

『大丈夫でしょう…冷静になって下さいまし』

実は…HPを運営ならしてるが…チェックが遅れてた…。
あとで調べるとする…。

[それにしても…見目が麗しき泉の妖精様。
さすが雑誌に掲載されてた通り、今日はオレンジ発光なのですね。
ここって…外から見ると6角錐のテントなんですが…。
内部は四角形の部屋なんですね。
驚きましたわ…]

『そうでしょう。
私は慣れていますが…初めてのお客様の中では疑問に感じなさる方も多いようですわ…』


☆☆☆

今日も数名の客を捌いた。
結構、疲労だ。

終われば…オカッパ黒髪を揺らしながら、マナナが近寄る…。

「タリア、お疲れさま」

『…』

疲れれば声も出ない。

「えっと…今日も」

結構、エロの務めもハードだったりするかもしれない。

「私がするから…」

『ちゃんと暗記進んだのか?』

「え?」

マナナは目をパチクリとした。
本気で心配だ。

『覚えるんだ、頑張れ』

「えっと…宿題丸写しは…」

『ダメに決まってるだろ、本気で俺も怒る』

「そんなァ」

マナナは親の躾がなってない…俺が躾けないとダメな女だ…。

「頑張ろうとすれば…眠気が…」

『それでもやれ、応援はする、欠点にはなるな』

「ショボン…」

『どうしてもダメだと思ったらヒントだけならやる』

「ヒントなの?答えは??」

『ダメだろう…甘すぎる』

「そんなァ」

『…』

「ねえ、エロしたいな…」

マナナは俺に引っ付いてくる…。
乳が当たってる…。
俺は今、女体化だ…悪いがあまり、レズプレイはそこまで好いてないと言うのに…。

「ねえ、勉強はする、だから…先に餌が欲しい」

疲れてる…。

「ペニスバンドなしで良い…。
触れ合うだけでも・…。
ね?」

甘えてこられてる…。
仕方なしに脱ぐことにはした。
マナナも脱いでる…。

『そのまえに確認したいこともある…それからにしてくれ』

「何の話?」

『俺のホームページ…巫女CHに…ターシャ祭当日、爆破予告が書かれたと客から問い合わせが来た…。
当日の確認がしたい…。
両親にもメールをする』

「え?
嘘でしょ?
あ…日曜日に更新してるHPね。
私もよくチェックしてるけど…。
見てないわよ、そんな情報は…」

俺は鞄から携帯を出して…ホームページを見た・・・。
確かに、嵐と思える人物が…。

”ターシャ祭当日、爆破を行う…中止をすべきだ”

と一行だけ書かれてる…。
しかし、信憑性が薄い…。

親から連絡もねえ…。
この程度では無視しても良いかもしれねえ…。

”宛先;母へ。
FROM;タリアより。

本文;
ターシャ祭当日、爆破を行う…中止をすべきだと嵐が…HPに来てる…。
今年も…普通に祭りは開催されるよな?”

一応、送っておいた…。
散々、客から尋問された…。
パニックが起きてもダメだ…この本文はオレの独断で削除をしたいところだが…。
それも両親や上のものから聞いてからにすべきだろう・・。
これが事実なら事件性があるからだ。

「大変ねえ?
でも…今、はやりの嵐でしょ?
他のホームページにも多いわよ」

『そうだと良いが…』

「ねえ、それより…イチャイチャを…」

『…勝手にしてくれ』

「ええ…」

たまには本気でマグロプレイも良いだろう…。
レズプレイ、あまり気に入ってないからだ。

マナナは俺の乳房を吸ってくる…変な気分だこれ…。
それからマナナの胸が俺の乳房に当たって…擦れる…。
マナナの乳房は柔らかい…。
マナナが俺へキスをしてる、これも柔らかい…。
それから…裸でスリスリと・・体中を触ってくる…。

「タリア、肩こってるの?
揉んであげるよ…」

何か、全身揉まれてる…。
確かに凝ってるかもしれない…。
昼もマナナに合わせてエッチ、それから放課後も…エッチだ。
それからミサの後も…。
結構、体力が要る。
仕事のあとはさすがに寝たい…。

マナナが全身、俺の肌をチュウっと吸ってくる…。
よほど、こういうのが好きらしい…。
意外に何かスッキリする…。

「吸い甲斐のある綺麗な肌してる…。
巫女様姿のタリアって本当に綺麗…。
惚れちゃう」

それは知ってる、マナナはレズだからだ…。



「タリア…どこが良い?
肩揉もうか?
ありがとう、昼も放課後も…昨日も…その前の日も…。
大変だよね?
確かに…」

『…』

確かにその通りだ。
連日だ、ミサの儀式は何故か力が吸われる…。

「裸で抱きしめてるだけでも今日は良いから…」

『…』

本当なのか?
たまには確かに寝たい…。

「タリアも頑張ってる、知ってる…。
私もタリアを見習って少しは勉強、頑張らないと…」

『…』

本気でそう思ってるのか?

「タリアのお尻って…巫女様姿のとき…本当に小さな桃尻…。
綺麗なライン…羨ましい」

なんだか、尻まで揉まれてる…。
疲れが取れる気もする…。

「肩たたこうか?」

今日は肩まで叩かれてる…。
しかし、気持ちが良いかもしれない…。
悪いが、エロの気分にあまりならない…。
さすがに連日で男の姿で3回な日すらある、しかもミサだ…。
体力がいつまでモツか…大変だ。

俺は腹を床に付けて、マナナは俺の腰に乗って、肩を叩いてる…。
その時、あろうことか…俺のウェストに跨ってるマナナが…秘部を俺の背中腰にこすり付けて来た。

そのまま、俺の肩を叩いてる…。

「ああ…気持ちが良い…。
タリア、今日はしてくれないの?
アア」

俺は床に腹を付けてる…マナナは俺の背中腰あたりへ…またがったまま…。
何かおなってるらしい…。
腰をスライドさせて…秘部を俺の背中に摩りつけてる…。

「タリア、今…おっぱい揉んでるの…。
今日は吸ってくれないの?
肩叩いたし…元気出た?」

『…』

「ダメなの?
アア」

マナナは困ったことに発情期メス猫状態だ…。
肩を揉むと言いながら…俺の背中に跨って…股を俺の腰あたりで擦り、体を上下に揺らして・・・マッサージしてる。
割りとこれも気持ちが良いが…。


「分かったわ。
もう。
タリア、今日はなしで・・このまま寝ても…。
マッサージ…気持ちが良い?…」

『…』

察してくれたらしい…。
ちょっと、風邪気味に近い感じだ。

「もう寝る?
裸で布団で一緒に…」

『…』

良いかもしれない…。
しかし、それで許してくれるのか?
マナナはエロが大好きで俺と付き合っているらしいからだ。

『…』

「いいのよ?
疲れた時は。
寝たら、また明日も元気にしてくれるでしょ?」

『…』

明日元気になることを期待されてるらしい…。
あまりレズプレイ好きではないと言うのに…。
俺の手を握り締めてくる…。

「巫女様姿…本当に綺麗…。
楽しみにしてる…」

ペニスバンドなのか?
なんだかな…あれは…。
マナナは嬉しそうに…布団を出してきた…。
それから2組出して…。

「ここで、寝た方が良いよ?風邪ひくよ」

『…』

取りあえず、布団には入った。
猛烈に眠い…それは確かだ…。

「電気消すね?
一緒に寝よ」

勝手に俺の隣へマナナが入ってくる…。
布団が温い、人肌は気持ちが良い…。
マナナのババンと迫力のある胸が当たってる…。
これは気持ちが良い。
ヌイグルミのようだ。

部屋には冷房もしてるし…快適ではある…。
カーテンは開いてる…。
夜のミサへ行くには、一般通路は…監視員のガードがある…。
ミサの一般通路の前はターシャ国の大きな警察施設がある。
ココを通過しないと一般は来れない…。

今まで男性で通過したのは結局、キセキだけだった…。
監視員も分かって、幼稚園児だから見逃したのか…。
それとも本気で男子幼稚園児服を着る女子と勘違いしたのか…。
あるいは幼稚園の制服まで知らなかったのか…。
確かに…大昔はマナナやミルルよりキセキは華奢だった…。
見間違えたのかもしれない・…。

カーテンを開けてても誰も来れない…。
それから俺が通る関係者以外立ち入り禁止橋も…俺のあるカードキーがないと反応を起こして…。
警察へ通報される仕組みだ。
何回か知らずにこれに引っかかった子供がいる…。

カーテンが開いてるぶん…。
窓の外にあるターシャ泉が見える…。
台風の日以来…まだ水嵩が多い気がする…。
あれから一瞬間近く流れると言うのに…。
不思議だ。


「明日楽しみにしてるからね…。
タリア、おやすみ…」

キスをされた、軽いのだ。
マナナの肩揃えな黒髪がいつのまにか乱れてる…。

『おやすみ、マナナ…。
猛烈に今日は眠い…』

俺は眠らせてもらうことにした…。
明日元気になることを期待されてる空気だ。
俺の体は…マナナの両脚で…まるでタコが瓶に絡むかのように…巻き付かれてる…。
密着感はある。

それにしても不思議はある…。
この部屋は四角形で20畳だ…。
しかし…外から見たテントは…6角錐でもっと大きい施設だ…。

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節々、確かに壁の後ろに押入れはある…そこには本棚がある…。
大昔からあるミサについての記録書などもある…。
しかし…不思議な設計だ…。

開いた…空洞は…本気で耐震強度の問題な骨組みなのか?
鉄筋が頑丈なお蔭で…大昔…1000年以上前から…補修工事は数回もされてるが…この場所に6角錐のテントがあると聞いてる…。
正六角形は…蜂の巣からヒントを得た設計でとても丈夫だとは聞くが…。
入ると…正方形の部屋だから、驚く客も多い。
特に新規さんほど、気が付く人もいる…。

このミサの設計…本当に不思議だ…たぶん、こういう図だと思う…。
しかし…どうも毎回不思議な感覚だ…。
まるでトリックアート…カラクリ部屋のようだ…。
外から見れば…6角錐の大きなテントだからだ…。

こんなふうに真横から見れば…正三角形に見える奇跡的角度もある・・・。
実際に近づけば…壁が曲がっているのが分かる…6角錐がなせる業だ。
図で現すのも大変な造りだ。
上空から見れば…こうだろう。
内部は多分…こういう構造だ…。
俺は、頭の中ではこういう認識で…暮らしてる…。

☆☆☆


第三部挿絵イラスト


小説目次

タリアA




「異能マナナ」

「灯台キセキ」

≪眼鏡ミルル≫

||大和ナデシコ||

U難波カンサイU

【印度ゼロ】





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