アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

情報収集(目の交換決意のあと…)



昨日…ダンゾウは殺した。
俺を抜け忍として死罪に追い込む気満々だったからだ。
一族の報復もあったが…俺はこれ以上、サクラにダンゾウから刺殺隊として送られてくることに耐えかねてたからだ。

香燐も切り捨てた。

しかし、懲りずにサクラが俺の元へ里からの刺殺隊としてやって来た。
アジトに帰還後…。
俺は瞳を交換することを決めたが。
サクラを見るために…。

その前にやり残したことがあった。
瞳の交換手術ぐらいで命に別状はないだろうし…失敗はないだろうが…。
どうしても…調べたいことがあった。

大蛇丸傘下から離脱してから…里の情報が入ってこない。
大蛇丸アジトに所属してた頃は里の住人のテープやら…恋愛情報など逐一に入ってウザいレベルだったが…。
今になって…その正体も推測できる。

ダンゾウから全てを聞いた…。
兄がダンゾウを

「里の情報を他里に横流しする」

と脅して俺を守ってたことを。
今、だから理解できる。
俺の目は視界10センチだ。
あのテープは…おそらく、兄からの依頼だ。
俺の勘が正しければ…。
大蛇丸には聞いたことねえが…アイツに一度、聞いてみたかった。
あのテープの依頼主は…誰であったかを…。

大蛇丸には…もう一度、尋ねるために…。
召喚しようかと考えてる。
いろいろ尋ねたいこともある。
それから…傘下の部下にも…俺のための…情報集めに協力してもらいたい。

御手洗アンコ上官の呪印さえあれば…召喚可能らしいという情報を得た。

俺一人で大蛇丸傘下の部下を束ねるのは無理だ。
大蛇丸はアア見えて部下に慕われてたのだ…。
それに俺は…そんな面倒くさいことをする気にはなれん。

当時は…下らん話ばかりで俺は辟易としてたが…最近、俺は…里の情報が恋しくてたまらんのだ。

アジトにいたことは…要らんほど、傘下の部下共も…里に下っては偵察して情報集めに忙しかったようだが…。
あれから全く入って来ない。
サクラの情報がだ…。

俺は盲目に近くなってから…その貴重さを身に染みて…分かるのだ…。

だから、まだ…視界が良いうちに…俺は……木の葉の里には侵入せず、里抜けの道がある手前の森に潜伏した…。
木の葉の外から…内部の住民共の会話を調べたい。
いったいどこまで出来るか…。
アンテナを張れるか…。
自分で探ることに決めた。
実は視野が弱いが分、聴力勝負になってくる。

試したい術があった。
昔、中忍試験の第一試験で使った術の応用だ。
自分ではあれからあまり活用してなかったが…あれから俺は成長した。
自分の実力を図る意味合いも兼ねて…しようしてみた…。

他の奴らの情報は要らん…。
サクラの情報だ。

神経を張り巡らせた。
サクラのことに集中したが…何人もの旋律が共鳴しあって……判別がつかん…。
ここだけでも疲れてた。
が…急に……声が響いてきた。

『一楽、ラーメンうめえ』

ナルトの声だ…、これは要らん。
そのあとだ…。
雑音が入るが…成功できたらしい…。

相当集中力がいる…。

もって数秒か…。

『サスケくんのことはもう諦めたの。
抜け忍だし罪人だし将来性ないよね、
今はナルトが好きなの。

だから…あのサスケくんを私のために連れ戻してって、約束は忘れて』

衝撃的な会話だった。
聞かない方が…マシだったか…。

『サクラちゃん、俺、サクラちゃんのこと………』


そこでブチッと…通信が途絶えた。

やはり…遠方になると…一分ともたない。
それなのに…疲労してる…。
これは割に合わない…。

自分で尾行した方が…マシだ。
息が絶え絶えになる…。

確かに、ここからだと…相当、目的地まで遠かった。
音が不協和音で…一点に集中が出来ない…。
これでも修行したのだ。
昔は一部屋ぐらいのものだった…電波の範囲がだ。

今回は初めて…qを越えたのだ。
まぐれに近い…。
しかし…足がガクガクだ。

やはり…大蛇丸辺りに…偵察は頼もう。

それにしても…努力の甲斐なし。
朗報ではなかった…。

サクラは…どうやら…ナルトに心変わりを…したらしい…。

『サスケくんのことはもう諦めたの。
抜け人だし罪人だし将来性ないよね、
今はナルトが好きなの。

だからあのサスケくんを私のために連れ戻してって約束は忘れて』

ハッキリ耳に響き渡った…。

ナルトは殺す、それから木の葉は潰す。
それでいいだろう…。

サクラは…冷たい奴だ。
聞かない方が…日常に戻れたかもしれん…狂気が俺を惑わせる…。

俺は瞳の交換手術をもうすぐする。

サクラの声が聞けただけでも合格とする…。

俺は…けだるい…仮住まいに帰る。

まだまだ…せねばならないことが山積みだ。

調べ足りないことも…たくさんある。

休んでる暇などない。

それから…この術ももう少し、琢磨せねばならない。
今回は数秒あるかないかの境目だった…。


責めて一分は保ちたかった…。

『サクラちゃん、俺、サクラちゃんのこと………』

…続きを…聞きたくて…仕方ないな…。

どっちへ転ぼうが、あまり関係はない。
やることは同じだ…二人が出来てようが…出来てなかろうが…。
俺はナルトは始末する。
俺にとって最大の阻害因子だ。

ナルトはこの世界から抹殺しならないようだ…。
一刻も早く…。

今日から夜の妄想ではナルトを微塵切りにして、サクラを犯そう。
毎晩イメージトレーニングをしよう。

夜の蜜時を邪魔する、香燐も斬り落とした…。
うるさいぐらいドアを叩かれて…腹が立って痙攣してた、以前から。
やっと部屋で専念できる。

サクラは俺を裏切ったらしい。
少し懲らしめよう…。

妄想の中でサクラが泣こうが知らん。

俺はサクラの泣き顔も好きだからだ…昔から…アイツは泣き虫だった。
アイツの泣いてる顔も可愛い…庇護欲そそる…。
少しずつ体を調教して、俺色に染まらせるのも悪くない。
肉欲に狂えばいい、俺へのだ。

ナルトは八つ裂きにする。
それをサクラの目にするわけにはいかん、サクラは気絶させとこう。
サクラは、戦闘に割り入って邪魔しそうだからだ。
それに…サクラに惨い死体を見せる訳にもいかん。

手段は選ばん。
死ぬ気でやれば物事なんでもうまくいくはずだ。
躊躇する隙が…即ち弱さに繋がる…凡人どまりになるのだ。
超人とは…全てを捨て去り、強みを目指してきた者のことを指す。
俺はずっとその精神を貫いてきた…。
そのために生きて、強くなろう。

策は練った。
あとは修行あるのみだ…力が欲しい、今より絶大なパワーが…。

本音を話せばサクラの精神を無視した行動に出るのは忍びないが…諦めれば俺の人生、ずっと負けだった。
そういうことだ。
最善策と言えばこれぐらいだろう。

他に方法も見つからん。

流れる私欲に翻弄されてるのもあるが…。

ナルトは潰す、倒す。
復讐確定だ。

ナルトを始末するときに…ほんの少しの建前を…願う。
そのためにも情報をあさろう。
サクラの前では…本当の理由を晒す気にもなれん…。
俺は物事全て用意周到にしてる。
だいたい、台詞まで試行錯誤したうえ、発声することが多い。
シナリオを事前に頭で覚え、筋書通りに行動する。
その方が間違えないからだ…。
もう癖になってる…あの「うちは一族惨殺事件」以来ずっとだ。

しかし、近くにサクラがいれば…大抵、予定が狂う。
どちらに転ぶか毎回、見当がつかん。

それでも、順調に事を運びたい。

情報収集に長けてるのは、大蛇丸だ。
まずはヤツを召喚してみたい…。






16サクラの苦悩「あの約束は取り消して…私はどうすれば良いの?」

目次

1717歳 サクラをよく見るためと打倒恋敵ナルトのために兄の眼を移植するサスケ。途中術により転生された兄より「木の葉崩し反対」と説得される話?










































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