アナタノコトガスキデス

萌え妄想のまま走るいろいろ創作小説の予定。苦情無断転載禁止。

 

3部キセキ@



日曜日…ターシャ祭りで起きたクーデターから3日ほど経つらしい。
今日は水曜日だ。

僕はたまにターシャ祭りの泉へ向かう。
この泉のミサは女性しか来れないらしいが…。
泉の周辺には僕でも行ける。

巫女様に遭遇して、地下施設を発見したことが昨日のことのようだ。
今、ボランティアの一環として、泉の清掃をしてる。
僕の両親が複雑骨折をしてどうなることか・・・と一時は思ったし、もう意識も戻らないのかと僕は思い詰めた。
しばらく童心に返ってボタボタ泣いてたし…僕は病院でメンタルヘルスを受けることになった。
両親ともに意識朦朧として僕は混乱してた。
しかし、両親は目覚めて…あともう少しで退院が出来そうだ。

その間も学校と塾なら通ってた。
今、僕がこの泉で清掃をしてる訳は。
突然、何の計画もなく両親ともに倒れた…。
家に貯金ならあるが・・僕も塾ばかりノウノウと通ってる暇もないとボランティアに参加することにした。

あのミサで起きたクーデターのせいで…両親を亡くした子供もいる。
タリアは神社で家が燃えた人たちの面倒を見てる筈だ。
マナナはタリアが神社出身とは知らないだろうが…。
僕は知ってる…。

巫女様に会えない代わりに神社へ参拝ならした…。
両親の得意先…平和国の人も僕の両親が眠る病室へ見舞いに来た。
僕は泣き続けてたらしいが…。

タリアの勧めで…カレーを作る役に抜擢されてる…。
ボランティアなど興味はなかったが、気がまぎれる。
良いだろう…。

泉の近辺は枯れ野原だ・・・。
ここで、カレーを作って振る舞うこともある。
犬イルカが可愛い…。

僕へ向かって泳いでる。
実はそれだけでもない…。
このミサへは僕の思い人が頻繁に通ってるらしい…。


最近、特にそうだと聞くから、僕はストーカーをしてる。
他に楽しみが全くない…。
家に帰っても誰もいない、両親はまだ複雑骨折で入院中だ。

一番の魂胆は塾に来てるバイトの2歳上の女性。
ターシャ泉に通うスピルチュアルに嵌まってる女子大生。

それ以外にもボランティアに参加してるヤツに会う・・。

タリアはどこにいるのか謎だ。
多分、実家の神社なはずだが…。
何故か学校帰り、僕は全然、遭遇しない。

マナナは未だにミサへ連日、通い詰めてるらしい…。
タリアとは仲良くいってないのかもしれない。
学校では前ほど喧嘩はしてないが…。
マナナは夜は趣味のようにミサへこもりっきりで…。
最近では土日は泊まることすらあるらしい…。

マナナへ僕は巫女様のことを聞く。
考えてみれば…タリアだけ、何故かターシャ祭りにも来てないし、それから巫女様にも面識がないのかもしれない。
ターシャ祭り、タリアは家に籠ってるのだろうか?
タリアは無口な奴だ、ありえそうだ…僕は割りと良い奴と認めてるが…。
ボランティアにすら参加せず、タリアは学校が終われば…自室にこもりっきりな様だ。
テレビニュースがよほどショックだったのか?
自宅で何をしてるのだろうか…やっぱり勉強なのか?

タリアは割りと頭は良い奴だとは思う。

マナナは前より成績が良くなった、タリアに教室で教わってる雰囲気だ。
タリアとマナナは交際してるらしいが・・・学校の教室で勉強を教えたあとは…。
タリアは真っ先に家へ帰り、マナナはミサへ通ってるらしい。

僕はボランティアの関係上、最近…マナナともよく会う。
それから…ミサの地下施設で知り合った金髪ピアスで肌がやけてる…一見、チャラそうな雰囲気のサーファー風なヤツ、学習イッチーと…。
常に何故かアニメTシャツ、アニメ帽子しかしてないヒョウキンで白くデブなヤツ、学習ニイー兄弟に絡まれてる…。

この二人、両親に頼まれてボランティアに参加してる雰囲気だ。

今日はまだ来てない、僕が一番乗りらしい。



◎キセキ来たのか?
アニメ見たいけど、俺…来たぞ♪◎

{頼まれてたことなんっすけど…。
邪神文字、俺の親父が解読できたッス。
これ、マナナにも渡してくれるっすか?}

「君たちの父親は学習博士なんだな…。
ミルルのマネージャーでもある根性レポ子さんとのニュース番組で学習博士が共演してた。
君たちの父なら解読できるとは僕も期待してた。
あの時、写メっといて良かった」

{これがその解読分っス}

金髪ツンツン頭サーファー男風なイッチーは僕に2枚の用紙をくれた。

☆☆☆

ౠఠఐ Ԑ ́́ ಡಢಣ ਡਐ ´ ᧢᧣᧤ ᧰ ទកធ  ե。
චඐ ඃ ෴ ᛰᥱ ༕༖༗ ទកធ ័ ࿂。
1 ఱ ৳ § ´ ՁԱՃ ৳ Ցͣ͡ՑՓ ᧰᧠᧡…。
فققءؑأ كل Ԑ  ۴۳۲۱ے、 فق؁؃ كل ᧰᧠᧡ ğß。 
शऴ ´ᛰᥱ ఱÑ ᧰ £¢¡ ե …。
ᛂᛃ ᧰ £ఱ ৳ Ց͡០。
௵ஹஇ 、᧰᧠᧡…ខ ᧰᧠᧡ ២១。

ౠఠఐ Ԑ ́́ ಡಢಣ ਡਐ ´ ᧢᧣᧤ ᧰ ទកធ  ե。頭脳も明晰なヤツに情報を与えよう。
චඐ ඃ ෴ ᛰᥱ ༕༖༗ ទកធ ័ ࿂。変なことは考えるな。
1 ఱ ৳ § ´ ՁԱՃ ৳ Ցͣ͡ՑՓ ᧰᧠᧡…。初めて見た時、驚いただろうが…。
فققءؑأ كل Ԑ  ۴۳۲۱ے、 فق؁؃ كل ᧰᧠᧡ ğß。 ターシャ国も邪神国も平和が良い。
शऴ ´ᛰᥱ ఱÑ ᧰ £¢¡ ե …。君には見張りを頼もう…。
ᛂᛃ ᧰ £ఱ ৳ Ց͡០。これを発見したのだから。
௵ஹஇ 、᧰᧠᧡…ខ ᧰᧠᧡ ២១。 ありがとう、。しかし…荷が重い

;単語;

ౠఠఐ 頭脳、Ԑ 〜も 、́́(強調)、ಡಢಣ明晰 、ਡਐ ヤツ,人間、 ´〜に、 ᧢᧣᧤情報、 ᧰〜を、 ទកធ与える、 ե〜しよう
චඐ変、  ඃ〜な、 ෴こと、 ᛰᥱは、 ༕༖༗考える、 ទកធ ័〜ない、 ࿂ナ、(感嘆)
1初めて、 ఱ見る、 ৳〜した(過去)、 §時 、´〜に 、ՁԱՃ驚く、 ৳〜した、 Ցͣ͡ՑՓ〜だろう 、᧰᧠᧡〜が
فققءؑأ كل ターシャ国、Ԑ 〜も、فق؁؃ كل 邪神国、 
۴۳۲۱ے平和、᧰᧠᧡ 〜が、ğß 〜良い
शऴ 君 、´〜に、ᛰᥱ〜は 、ఱ見る、Ñ張り、 ᧰を、 £¢¡頼む、 ե〜しよう …。
ᛂᛃこれ、 ᧰を、 £発、ఱ見る、 ৳〜した Ց͡០〜のだから。
௵ஹஇありがとう 、
᧰᧠᧡が(しかし)…ខ荷物 、᧰᧠᧡〜が、 ២១重い。 

☆☆☆


「なるほど…これは分かりやすい。
きっと、マナナへこの紙を渡せば喜ぶはずだ」

{キセキ、俺らにも女を紹介してくれっス}

◎巫女様が良いが…あの赤い紐パンを履いてた女…マナナでも許してやる。
萌え萌えメイド服着せるぞ♪◎

{赤い紐パン女で良いっす、キセキ、頼むッス。
それにしても、あの時は俺、マジで死ぬかと思ったッス}

◎イッチ兄さんが勝手にドアを開けるからあんなことに!!
俺も本気で死ぬかと思ったよおおお!
にしても…すごかったよな、赤い紐パン…◎

{ビックリしたっス、紐パンからもう尻が丸見えっす、あの女…すげえっス}

「マナナは残念だが…僕の友人と交際済みだ」

◎嘘だろ?
ターシャ祭りに一人で来てたくせに◎

{この国でターシャ祭りに来ずに彼女だけ行かすなんて、どんだけ冷めたカップルッスか}

「実は…僕はマナナと交際してたことが1日だけある…。
理由は謎だが…今、何故か…僕の友人、タリアと二人は付き合ってるらしい…」

本音が出てしまった。
と言うか僕にとっては本気で謎だ、この二人からの意見も仰ぎたい気分だ。
何が起きたと言うのか?

◎何だ?
その話?
じゃ、キセキは失恋したってか?
ヒヒヒ◎

{そうっすか…それは大変っすね、泥沼と言うか…。
ま、人生長いっす}

「君たちはこの件について…どう思う?
僕は実は…マナナから初対面で・・・10年近く言い寄られてた関係だ。
それなのに、何故か…交際して翌日に…僕はマナナからメールで振られて…。
今、何故か僕の友人と付き合っている…。

僕は何か悪いことを…マナナにしたのだろうか?
それから…実は僕の友人とマナナはそれは…もう10年ほど喧嘩が続いてる関係で…。
会話すらなかった筈だ…。
いったい、何が起きたと思う?
クラスメイトには聞きにくい、接点がない君たちだからこそ、正直に聞いてみたいと…願う」

僕は不思議だ、聞いてみたいと思った…。

◎それは…う〜ん…。
難しいなあ…。
俺はアニメしか知らないから…。
まあ、キセキが辛いのは分かった…俺とアニメでも自宅でまったり見るか?
アニメキャラは良いぞ、浮気もしないからな!◎

{そうっすか…。
それはキセキも辛かったっすね…。
つーか…それはさすがに…マナナから聞くべきっすよ、キセキが。
俺は難しいっす…。
頭には海しかないっすからね…。
一緒に海でナンパでもしまっすかね?}

「それから…僕も謎だが…僕の友人、タリアは祭りに毎年、来たがらない・・。
しかし、マナナと僕の友人、タリアは交際してるのだけは真実だ…。
どういう関係なんだろうか…あの二人は…。
ずっと不思議だったが…僕は誰にも聞けなかった…。

聞いても…タリアには『お前には関係ないだろう』と…はぐらかされ続けてる。
マナナには「悪かったわ、キセキ…」と謝罪されてる…。
いったい、どういうことなんだろうか…。
僕は長年、マナナには宿題丸写しをさせてたし…。
初対面でマナナからは「お嫁さんにして欲しいの」とアピールされて続けてた…。
いったい、交際して…僕の何が悪かったと言うんだろうか…」

◎ちぇ、俺…マナナのアドレス期待してたのに。
それはさすがにダークでしょ!?
もう、あの赤い紐パン女…男付きっすか…。
やっぱり…アニメキャラ萌えたんしか…俺には…◎

{俺もっすよ…結局、キセキからは…巫女様のアドレスも聞けないし、何の得もないっす。
しかも、赤い紐パン女…彼氏持ちかよ!
キセキも未練捨てるっす!
泣いてばかりで女々しいっすよ!
やっぱり俺はボランティアなんてやめて海で泳ぐッス…。
ナンパっすね、これは、やっぱ…そうっす!}

◎俺も自宅で萌えたんアニメを1期からフルで…。
父さんは現実へ目を向けろとうるさいが…。
萌え狂うぜ、ひひ◎

「君たち…動機が不純すぎないか?
被災者の方々に迷惑だ。
皆悲しんでる、君たちも善意で協力するべきだ。
傷心の人々を慰め、カレーを配るためにだ・…。
僕だって頑張ってる。
失恋の上、両親まで複雑骨折だ…それでも働いてる」

☆☆☆



ౠఠఐ Ԑ ́́ ಡಢಣ ਡਐ ´ ᧢᧣᧤ ᧰ ទកធ  ե。
චඐ ඃ ෴ ᛰᥱ ༕༖༗ ទកធ ័ ࿂。
1 ఱ ৳ § ´ ՁԱՃ ৳ Ցͣ͡ՑՓ ᧰᧠᧡…。
فققءؑأ كل Ԑ  ۴۳۲۱ے、 فق؁؃ كل ᧰᧠᧡ ğß。 
शऴ ´ᛰᥱ ఱÑ ᧰ £¢¡ ե …。
ᛂᛃ ᧰ £ఱ ৳ Ց͡០。
௵ஹஇ 、᧰᧠᧡…ខ ᧰᧠᧡ ២១。

こんな文章を見ても意味が不明で…頭を抱えてたが・・。
さすが著名人、学習博士だけある。
僕は良い人間と知り合えた。
アドレス交換をしておいて正解だった。
マナナのアドレスは教えてない…。

☆☆☆


その時、ミサから…
茶髪セミロング、ゆるフワスタイル…水色のワンピースな女性が出て来た。
ストーカーしてた。
この時間らしいと…僕はマナナからも情報を得たからだ。

☆「あら?
キセキ君だったかしら?
確か…私がバイトする塾へ通う女生徒たちがそんなふうに呼んでたように思うわ?
ボランティアに参加してるの?
私はこのミサへ良く通うのよ?」

ミスターシャ王立女子大を手にしてるほどで…女子アナにもなれそうなタイプだ。

「レイカさん…」

レイカさんに一匹の犬イルカが懐いてる…。
レイカさんの元へ可愛い顔して…犬イルカが近付いてる…。
これは珍しすぎることだ。

「犬イルカって懐くんですね」

◎おい、待てよ…。
キセキ・・。
おまえもまさか…動機が不純なんじゃ?◎

{誰っすか?
この女性は?
えっと俺はイッチと言って…普段、海でサーファーを}

「レイカさんに自己紹介なんてしなくて良い。
君たちは自分の仕事をするべきだ」

☆「えっと…内緒よ、これは…その…。
実はね…」

犬イルカは…レイカさんへ近付いてる…。
それから…地上へ上がって、頭を擦り付けて…、ゴロゴロと喉を鳴らして…。

ーーーバウ!−−−と鳴いた。

犬イルカの魚状な尻尾が揺れてる…。

「やけに人懐っこい犬イルカですね…。
僕はこんなこと初めて見ました」

◎萌え系生物、犬イルカが…懐くなんて…。
きっと、アニメの世界から舞い降りた天使だ◎

{何言ってるっす?
つーか…これは珍しいっす}


☆「これは…私のラッシー君で」

「ラッシーですか?」

◎何だか・・・アニメで聞いたことあるような名前で…。
フランダースの犬だったかな?
イッチ兄さん◎

{名犬ラッシーならぬ…名犬アザラシラッシーか…。
俺もペット買いたいっす。
犬イルカとサーフィンなんて…どうっすかね?}

「君たちは帰りたまえ、
僕がココは対応しよう」

☆「私の家に飼ってる犬イルカで・・。
その…。
たまには放流してあげたくて…」

「…」

ココは確か、世界遺産な筈だ…。
そんなところに自分のペットを放流するのは禁止だった筈だが。
僕は瞬きだけした。

レイカさんはゆるフワ巻きな茶髪を指で絡めて遊んでる。
水色のワンピースが風で揺れ、レイカさんの茶髪も揺れた。

隣にいる白デブ眼鏡のオタク…学習ニイ~はジャンプを一回して腹を揺らした。

その兄…顔黒、金髪ピアスに海と表示されたTシャツに青い半ズボンのサーファー男、学習イッチは…目付きだけが悪い癖に、レイカさんへ積極的だ。
レイカさんしか見てない…。

この二人、僕のライバルなのか?
まさか…。


◎たしか…50万円の罰金が…あひひひ◎

{ニイ〜…。
黙れば良いんだ、俺、黙るっす。
これから俺と夜のサーフィンでも}

「君たち、被災者の方々へカレー配りは…」

{何で、俺が花もねえのにそんなことしねえといけねえっすか?
親父には勝手に言わせとくっす}

サーファー男イッチの目付きは悪い…。

◎いやあ…アニメも良いけど…。
こんな不思議生物、犬イルカに懐かれるなんて・・。
まるで…天から舞い降りてきた僕のアニメ女神だ◎

オタク白デブ眼鏡ニイ~は踊ってる…僕には意味不明だが、彼なりの意味があるらしい…。

「僕は認めない…。
帰れ」

☆「内緒にしてくれるかしら?」

レイカさんがほほ笑んでる…水色のワンピースに肩ぐらいの茶髪、まさにテレビから飛び出してきたような女性だ。
ミスターシャ王立女子大学の名にふさわしい女性だ。

僕は今日こそ言う気だった。
そのために巫女様にも力を付けてもらったんだから。

「レイカさん、僕と…その…付き合ってくれませんか?」

◎おい、突然かよ…。
って、いうか…。
お前はマナナに未練があったんじゃないのかよ…◎

{ちょっと待てよ…。
さっきの愚痴話は…どういう意味っすか?
いきなり告白っすか???
ここで玉砕して…俺がこれからデートに誘うっス。
キセキ…抜け駆けかよ}

◎レイカさん…。
こいつ、最近…女と付き合った癖に…翌日に振られて・・。
その友人と女が付き合って、しょゲてるって俺に相談したんですよ!
そんな訳ありな男より、是非…俺なんて!!◎

{そうっすよ、それなのに…。
いきなりここで告白っすか!?
レイカさん…。
こんなタフな精神な奴より、まだ誰とも付き合ったことのない純粋な心の海の男!
俺を選ぶべきっすよ!
趣味はサーフィーンで…!!}

「君たち、さっきの話は忘れてくれ。
僕の本命はレイカさんだけだ…」

◎何の話だよ…。
それ、マナナ…怒るだろ…◎

{それがお前、振られた原因じゃないっすか?
そんな気が俺、するッス…。
ちゃんと交際初日にデートしたんっすか?}

「黙ってくれ…。
僕なりにこれは真剣なんだ…。
因みに、レイカさんに喋ったのは今日が初めてだ…」

◎何の話だよ、それ…◎

{ああ、相手…見てみろっス。
猛烈に困りつくした顔っすよ…。
まさか、面識ないっすか・・。
ちょっと、ドン引きっすよ…。
えっと…俺は学習イッチ…といって…。
それから…これから関係を深めていければ良いと思うっス!}

◎俺は学習ニイ〜だ。
アニメの方が好きだけど…まあ、選んでやっても良いだろう、ヒヒ。
レイカさんは何が趣味なのかな?
デレデレ♪◎

僕の隣にいる学習兄弟は…気が多いのか…僕より積極的だ…。
僕の方が先からレイカさんを知っていたのにだ、不思議な奴らだ。
それから顔が照れてる…マナナの時よりも態度が分かりやすい…。
確かにレイカさんはミスターシャ王立女子大学だ、女子アナタレントも余裕でなれる域だ。
この二人、基本は同じなのか?
女好きらしい…。

レイカさんは猛烈に不思議そうな顔になった。
考えてみれば、僕がレイカさんと会話をしたのはこれが初めてだ。
しかし、今じゃないとダメだとマナナから説得された。
レイカさんの情報が入って来た。

☆「ごめんなさい…。
私、もうすぐ…平和国へ留学するの、見合いが決まってて…」

レイカさんが頭を下げた。
確かにその情報を聞いた、後悔がないうちにアタックしろとマナナからうるさく言われた。
巫女様に頼んでもらったと言うのに…。
ショックで倒れそうになった、最近情緒不安定だ。
別れ際も僕は往生が悪いのか…泣きかけてた。

「見合い…」

◎やはり、俺にはアニメしか…◎

{ニイ〜、青春とはこういうものッス。
これから海へ泳がないか?}

◎俺はアニメを自宅で…◎

その時、犬イルカが…僕を慰めようとしてなのか…。
突撃してきた。

突撃されて、僕は犬イルカが怖く見えて、よけた拍子に犬イルカの濡れた水滴が…モロに喰らった。


☆「ちょっと、ラッシー。
キセキ君…大丈夫」

「大丈夫です、これぐらい…」

犬イルカのお蔭で…顔が水だらけだ・・。
犬イルカは嬉しそうに魚状の尻尾をばたつかせて…僕に水滴を食わらしてる。
飼い主レイカさんにはしないのに…僕のことは馬鹿にしてる様子だ。

慰めてもらえるのかと一瞬、犬イルカの可憐な容姿から期待したが…僕の勘違いだったらしい…。
僕は…レイカさんのペット、犬イルカに蔑まれている瞳だ。
犬イルカのラッシーとレイカさんはまるでカップルのようにラブラブなのに…。
僕にだけ冷たい…確かに、犬イルカとは通常、人に懐かない生き物で通ってる…。


ーーバウ!

その時、僕は…信じられないことに…。
犬イルカに…腕を引っかかれ、甘噛みされた。

☆「こら!ラッシー。
なんてことを…」

「良いんです、かすり傷ですから…これぐらい…」

しかし、実は痛かった。
噛まれたのは甘噛みだ…。
手加減はされたが・・。ひっかき傷は残った…。


◎やっぱり、キセキだけ。
ヘヘヘヘヘ。
僕には萌えたんがいるから…制裁がキセキへ。
かかかか♪◎

{ああ、ダセー。
何っすか?
それ…。
泥まみれッス}

「君たち…うるさいな…。
はあ・…。
この犬イルカは…メスですか?
オスですか?」

☆「おなかに赤ちゃんがいないでしょ?
ラッシーよ、オスよ。
大丈夫?
キセキさん…」

「大丈夫です、家に変えの服なら…」

☆「良いわ、それぐらい…弁償するわよ。
うちへいらっしゃい。
私はどうせもうすぐこの国から飛ぶわ。
ああ、車係さんが来たわ、よかったらウチのパーティールームへ来ない?」

「え…その?」

◎こんな泥だらけな奴より…俺も…行ってみたいな?
レイカさんの家へ♪◎

{ニイ〜はアニメ見てろ。
白デブアニオタより、海の男…イッチー様の方がレイカ様は好きっすよね?
こんなみずぼらしく、泥まみれな野郎なんてポイ捨てで良いっす。
ああ、泣いてやがるっス。
この前もだけど、キセキは役立たずっすね}

失恋で泣きかけてる…それを必死に耐えていると言うのに…。
横から茶化して来る。

それにしても…僕はここまでの情報はマナナから聞いてない。
車係がいるってことは…レイカさんってまさか、猛烈な…お嬢様なのか?

なんですか?
このみずぼらしい男は…。
あと二人も男が…。
男3人も…!!
あたしゃ…こんな人間達が…レイカさんの友人とは認めないざます!”

☆「婆や、違うのよ…。
私のペット…ラッシーが…。
この方をびしょ濡れにしてしまって…。
しかも…腕に傷まで…。
私は責任を感じてるのよ…なんでラッシーがこんなことを…」

◎責任なんて感じなくても…。
俺と一緒に夜の漫画喫茶へも…◎

{それより水着で…海を泳ぎごうッス。
きっと、レイカさんなら水着でも似合うっス}

まあ!下品な集団だこと。
これだから下々の者たちは…。
そうですか…あたしゃ、また…レイカさんがこのような者と親交があるのだとばかり…”

☆「この方、一名をウチのゲストルームへもてなしてやって頂戴。
これで良いかしら?
キセキ君…ごめんなさい、私のラッシーが…」

「いや、僕は…そんな」

◎何で、俺はダメなんですかぁ…◎

{レイカさん、こんなキセキのために思いつめた表情なんてしなくて良いっすよ。
どうせ安物1000円ぐらいのTシャツっす、コイツの服は!}

☆「お金の問題じゃないんです…。
もうとにかく、私が失態するなんて…。
お父様が聞いたら…どんなに怒るか・・。
そとでレディーを貫きなさいと教育され続けてるのに…。
私が悪いんです、罰金50万円なのを知りながら…。
自宅のペットなんて放流したからこんなことに…。
まさか、ラッシーが引っ掻くなんて…。
ラッシーは女性にだけ優しくて…それで…」

婆やという人は腰が曲がって…眼鏡をした白い髪のお婆さんだ…。
ちょっと怖そうな雰囲気の人かもしれない…。

仕方ありませんね。
あたしゃ、気が進みませんが…。
お嬢様の願いとあらば・・・ゲストルームへもてなすざます
傷の手当はしましょう。
もうすぐお嬢様は嫁ぐ身、悪い噂が流れる訳にもいきません・・。
口止めも必要ですからね。
それからそのミズボラシイ服はお捨てあそばせ!”

「えと…僕はこれは捨てないでもらいたい…」

☆「こう言ってるわ、洗濯にまわしてやって」

良いでしょう、しかし…その姿で…お嬢様専用のお車へ?
汚れるざまっしょ!”

ばあやと言う人は文句を言いながら…レイカさんと一緒に歩いてる…。

◎ちょっと、俺たちは…。
レイカさん…。
俺にも心に開いた…失恋と言う名前の大きな傷が…◎

{俺の心の傷にもバンドエードを張ってくれるっすか?
海へ行きませんか???}

☆「ごめんなさい…。
貴方たちは…元気そうだから…。
キセキ君は傷のせいで…血が出てるわ…。
大丈夫?
痛くない?
婆ヤの許しが出たわ…。
ついて来てくれるかしら?」

僕には全く話が見えてこないが…。
レイカさんってまさか…本物のお嬢様なのか?








キセキの項目イラスト


小説目次

キセキA








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